動物妖怪名録内検索 / 「おまんさん」で検索した結果

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  • おまんさん
    おまんさん 種別 狐 別名   住所 大阪府堺市 特徴  ある稲荷社におまんさんという狐が棲んでいた。ある時、婚礼の注文を受けた料理屋が大きな邸に数十人分の料理膳を運んだ。翌日、料理屋が代金を請求しに行くと、そこに邸などなく、食後の膳が散乱していた。おまんさんの嫁入りだと大層噂になったという。 資料 『郷土研究上方』3巻33号
  • おまん狸
    おまん狸 おまんだぬき 種別 狸 別名   住所 兵庫県津名郡柳澤村 特徴  與茂信次という人が家を新築した。ある朝修理のために大工を呼びに行ったまま帰らず、4日目に池で屍が出てきた。おまん狸の仕業とされている。 ▽ある夜五人組のひとりが、庄屋に御用箱を「洲本まで持って行くように」と届けられた。箱を背負って出掛け、夜が明けてからよく見ると死人を埋めた上に建てるシシクの堂だった。庄屋にただすと何も知らず、おまん狸の悪戯に違いないとされた。 資料 『民俗学』2巻12号
  • おまん狐
    おまん狐 おまんきつね 種別 狐 別名   住所 京都府福知山市 特徴  厚部落の峠に昔いて、盛んに人を化かしたという。 資料 『上田盆地』24号

  • .../おまん狐/お万狐/おまんさん/おみつ女郎/おもと狐/お山の権坊/おヨシさん/折矢様/負われ狐/加茂の狐→オダイブ様/ 隠れ笠の金丸/勘三郎狐/管長狐/狐の三吉さん→三吉狐/黒天狗/黒ひげ天ぐ/玄狐稲荷/権三郎狐/小太郎/小三郎/小よし狐/ 三吉狐/さんこう狐/三本狐/二郎太郎狐/ 大法主狐/竹駒稲荷/竹次郎/太郎太夫狐/釣狐/出合いの亀太/藤四郎/鳥居越の中三郎 仲間のお姫/二階堂の煤助/鶏喰の闇太郎/[鼠狐]]/野荒らしの鼻長 八郎左衛門/はら斑狐/半まだら狐/柊狐→柊求女之丞/柊求女之丞/広谷狐/福吉狐/ またら狐/万太郎狐/弥陀坂のお梅→お梅/翠髪/メラコ/ 山崎狐/与左衛門/与三狐
  • 都道府県別一覧
    ... 市助狸/お三狐/おまんさん ◆兵庫県 赤壁大明神/井内源二郎/お梅狐/おきよさん狸/おさかべ狐/おしも狐/おまん狸/おもと狐/負われ狐/隠れ笠の金丸/管長狐/黒天狗/黒ひげ天ぐ/黒ひげ明神/黒法印の狸/小太郎/小三郎/小よし狐/権三郎狐/三吉狐/二郎太郎狐/大法主狐/竹次郎/太郎太夫狐/釣狐/鳥居越の中三郎/二階堂の煤助/鶏喰の闇太郎/鼠狐/野荒らしの鼻長/八化狸/八郎左衛門/はら斑狐/半まだら狐/福吉狐/またら狐/万太郎狐/翠髪/見越狸 ◆奈良県 ◆和歌山県 ◆鳥取県 因州狐/おさん狐/おたねさん/おとん女郎 ◆島根県 飯山狐/与三狐 ◆岡山県 遠藤の尾白/オダイブ様/お辰狐/勘三郎狐/三本狐/出合いの亀太/藤四郎/仲間のお姫/広谷狐/山崎狐 ◆広島県 お種狐/オハン狐/柊求女之丞 ◆山口県 阿部の清明 ◆徳島県 青木大明神/赤岩将監/...
  • 五十音順総索引
    .../おまん狐/お万狐/おまんさん/おまん狸/お万狸/おみつ女郎/おみつ狸/お六つ/御睦大善神→お六つ/お六つ大明神→お六つ/おもと狐/お山の権坊/おヨシさん/折矢様/お六/オロク/負われ狐/お婆狸/ 隠れ笠の金丸/裃狸/加茂の狐→オダイブ様/勘三郎狐/管長狐/狐の三吉さん→三吉狐/喜左衛門狸/銀兵衛狸/きんやの康秀/黒天狗/黒ひげ天ぐ/黒ひげ明神/黒法印の狸/袈裟狸/玄狐稲荷/源内婆ぁ/小喜左狸/小三郎/小太郎/小よし狐/権三郎狐 三吉狐/[さんこう狐]]/三本狐/二郎太郎狐/大法主狐/竹駒稲荷/竹次郎/竹のはなのお竹女郎→お竹女郎/玉の小町/太郎大夫狐/太郎坊/釣狐/出合いの亀太/藤四郎/徳川/トラ(宮城県柴田郡)/トラ(宮城県二戸郡)/トラ(宮城県桃生郡)/トラ(宮城県本吉郡)/鳥居越の中三郎 仲間のお姫/ナベ/二階堂の煤助/鶏喰の闇太郎/鼠狐/伸び上がり狸/のびゃがり狸/野...
  • お万狐
    お万狐 おまんぎつね 種別 狐 別名   住所 福島県相馬郡鹿島町 特徴  桜田山に住むという。ある時、ばあさんの留守中にお万狐がばあさんに化けて貰いに来た。しかし、家の者がばあさんの手を掴むとザラザラしていたので、正体を見破られてしまった。狐を問い詰めると生まれたばかりの子供に食べさせたいのだと言ったので、ありったけの飯でお握りを作ってやると、狐はお礼を言って出て行ったという。 資料 『伝承文芸』通巻2号
  • 狸・狢
    狸・狢 青木大明神/青木藤太郎→青木大明神/アオニュウド/赤岩将監/赤ぎんたま/赤殿中/赤門狸/小豆洗い(徳島県那賀郡)/小豆洗い(愛媛県小松町)/アンドン滝のジロベエ/言い負け狸/市助狸/一文字狸/一宇山のフシナシオタケ/稲田狸/隠神刑部/隠元→高須の隠元/兎狸/うつかぶろう/馬の子狸/うるめ狸/榎狸/蛭子さんの小豆洗い→小豆洗い/衛門三郎/円福/お梅/[大木さん]]/大木大明神→大木さん/大煙管/大玉の黒主/お軽狸/お菊/お菊狸/おきよさん狸/オサヨ/お三/おさん狸(徳島県)/おさん狸(高知県)おさん狸(愛媛県)/オシズカ狸/お七(徳島県美馬郡)/お七(徳島県三好郡)/おしぶ狸/おすま/お袖狸/お袖明神→お袖狸/おそめ/オソメ(徳島県名西郡)/オソメ(徳島県麻植郡)/オソメ(徳島県美馬郡)/お染(徳島県阿波郡)/お染(徳島県名西郡)/お竹女郎/お玉/おたる/お長/お直狸/オナツ...
  • お万狸
    お万狸 おまんたぬき 種別 狸 別名   住所 香川県木田郡三木町 特徴  二ノ坂の入り口の東側の山に住んでいたという。下から見ると狸が住んでいる所で火を炊いているように見えたが、灯が見えると必ず雨が降ったという。また、小蓑下所の猟師がよく狸を捕ったと言いながら木のホタを吊って帰るのを見かけたという。お万狸は後に屋島へ嫁に行ったという。 資料 『香川の民俗』通巻66号
  • おまさ狸
    おまさ狸 おまさだぬき 種別 狸 別名   住所 徳島県板野郡 特徴  撫養妙見山東方小山にいたという。踊りが好きで、廻り踊りのある時などは女に化けて歩き回ったという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • お福さん
    お福さん おふくさん 種別 狸 別名   住所 徳島県那賀郡和食町 特徴  蛭子神社に親のお六と共に棲んでいる。人を化かすことは親に負けないという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 大木さん
    大木さん おおぎさん 種別 狸 別名 大木大明神 住所 徳島県美馬郡脇町 特徴  本町付近に住んでいた古狸で、昔、頻りに人に取り憑いて荒らしまわるので、大木大明神として祠堂を建てて祀ったという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • おさん狸
    おさん狸 おさんだぬき 種別 狸 別名   住所 徳島県美馬郡西祖谷村 特徴  西祖谷村善徳の狸。時々人について来るという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • さんこう狐
    さんこう狐 さんこうぎつね 種別 狐 別名   住所 青森県下北郡佐井村 特徴  青森県下北郡佐井村でいう化け狐。よく人を騙したという。 ▽あるとき、法事があって伝次郎という寺の長老が隣村へ行った帰り、月夜の晩におはなさんという顔見知りの若い女に出会った。伝次郎はこのあたりにさんこうが出没することを知っていたので、どうして尻尾が見えるのか、と女に尋ねてみた。女ははじめ否定していたが、やがて自分がさんこうであると認め、何故正体が分かったのかと訊いた。伝次郎は「ほんじょうさんから借りてきた帽子を被っていたので、その力でどんなものでも明白にわかる」と嘘を言った。さんこうはそれを真に受けて、自分の持っている宝物の玉とただの帽子を交換した。玉を得た伝次郎は暗くとも遠方がはっきりと見えるようになったという。一方さんこうは帽子を被って魚屋を騙そうとしたが、その姿は黒い帽子を被った狐そのものだっ...
  • おたねさん
    おたねさん 種別 狐 別名   住所 鳥取県境港市 特徴  境港は安政年間までは境浦と呼ばれ、境港駅のある一帯(昭和三一年当時)は、かつて白砂の松林だった。中には一抱えもある老松もあり、そこにおたねさんという狐が棲んでいた。元来おたねさんは義狐ともいうべき存在で、善人は決して騙さず、悪人のみを苛めるという性格をもっていた。女に化けるのが得意で、夜中に地方の嫌われ者や悪党が酔って歩いていると、女に化けたおたねさんにあちこち引っ張り回された挙句、風呂だといって池に入れられたり、土産に馬糞を竹の皮に包んで持たされたりした。野良泥棒などをおたねさんに頼むと、おたねさんはその盗人をよく知っていて、毎晩その家の前でコンコン鳴き喚き、しまいには雨戸を叩いて鳴くようにまでなる。そのため盗人も閉口して手出ししなくなり、遂には地域の野良荒らしは絶えてしまったという。おたねさんの棲み処の松林には竹の皮包み...
  • おヨシさん
    おヨシさん 種別 狐 別名   住所 茨城県西相馬郡高須村 特徴  高須村の櫻井彌吉の6歳になる孫・好文に憑いた狐。明治44年6月頃から好文は次第に衰弱していき、奇妙な行動をとるようになった。祖母が「なぜそんなに痩せるのだ」と尋ねたところ、好文は「ご飯はおれ一人で食べるのではない。おヨシさんも食べるからだよ」と答えた。好文によればおヨシさんとは大字高須の納場から来る者で、家にはお爺さんとお婆さんと妹のおサトさんの4人でいるという。やがて好文は狐の真似をし、油揚げや鳥肉が食いたい、稲荷の社を建てて頂戴よ等と口走るようになった。狐に憑かれたのだと知った家の者は秩父郡三峰神社を参詣し、狐除けの札を貰って帰った。好文はこれを非常に恐れ、「とてもこの家には居られぬ。早く逃げるから飯を食わしてくれ」などと独り言を言っていたが、やがて昏睡状態に陥った。そして、半月程をかけて漸く全治したという。 資...
  • おサトさん
    おサトさん 種別 狐 別名   住所 茨城県西相馬郡高須村 特徴  高須村の櫻井彌吉の6歳になる孫・好文に憑いたおヨシさんの妹。 資料 『埼玉新報』明治44年7月5日
  • おきよさん狸
    おきよさん狸 おきよさんたぬき 種別 狸 別名   住所 兵庫県淡路三原郡広田村字門内 特徴  広田村字門内の藪に生える大楠に眷属共々暮らしていたが、楠が切り倒されたことで村民を恨んで様々な怪異をなし、祟って病死させていった。地元の老人の中には、これは狸ではなく荒神の祟りだと主張する者もいたという。 ▽おきよさん狸の名前の由来は次のようなもの。昔、門内におきよという1人暮らしの女がいた。ある日おきよは藪で小僧と出会う。小僧は自分は藪の中に年久しく住む狸であると名乗り、親が怪我をしたため薬草を分けて欲しいと言った。おきよが薬草を与えると、小僧は礼としておきよの手に、他人の患部を擦るだけで痛みを消す力を与えた。この不思議な力が評判となって、近隣の村からも多くの人がおきよを訪ねてやって来るようになった。3年後にこの能力はなくなったが、おきよは裕福になり、藪の狸はおきよさん狸と呼ばれるよ...
  • おさん狸(3)
    おさん狸 おさんだぬき 種別 狸 別名 他界のおさん狸 住所 愛媛県松山市 特徴  色白の娘に化ける白狸。どんな立派な娘さんに化けても顔が白すぎるので、村人には正体を見抜かれていたという。 資料 『伊予路の伝説・狸の巻』合田正良
  • おさん狐(2)
    おさん狐 おさんぎつね 種別 狐 別名   住所 鳥取県三朝町大谷 特徴  昔あるところに喜助という人がいた。喜助は貧乏であったため冬になっても糯米を買う金がなく、おさん狐を使って金儲けをしようと企んだ。奥の山へ行き「おーい、おさん、出てこーい」と呼ぶと、やがて狐が女に化けて出てきた。何の用かと問う狐に、喜助は人に嫁を世話してやることになったので嫁役を引き受けて欲しいと言う。祝言の夜が済んで朝になったら逃げてもよいと聞くと、狐はそれぐらいの時間ならと承諾した。喜助は次に嫁探しを頼まれていた家に行くと、嫁は見つかったが金が必要だと言って五円をせしめた。祝言の日、喜助はその家におさん狐を連れて行くと、自分は帰って寝てしまった。翌日、嫁が狐だと知った家の者が文句を言いに来たが、喜助は以前から高熱で伏せっていたと偽り場をやり過ごした。嫁に採らせた山ゴンボと蕗の根を薬の煎じかすだと言って見...
  • おさん狸(2)
    おさん狸 おさんだぬき 種別 狸 別名   住所 高知県 特徴  狸の中で最も頑強に取り憑くものだという。 資料 『現行全国妖怪辞典』佐藤清明
  • 衛門三郎
    衛門三郎 えもんさぶろう 種別 狸 別名   住所 徳島県勝浦郡小松島町大字中ノ郷 特徴  地獄橋に棲んでいた古狸で、付近の狸の頭株であった。狸合戦の際には金長方の驍将であったという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • お松
    お松 おまつ 種別 狸 別名 お松つぁん 住所 徳島県徳島佐古町 特徴  臨江寺の近くの小堂で祀られる女狸。徳島市で著名な狸神のひとつ。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 与三狐
    与三狐 よさぎつね 種別 狐 別名   住所 島根県松江市馬潟町 特徴  昔、八幡(やわた)の村に与三という若者が母親と二人で暮らしていた。与三は心優しい正直者で、年老いた母の面倒もよく見ていた。地下(じげ)うちの若い衆の集まりにも顔を出し、皆と仲良く付き合っていた。秋の収穫も済んだ頃、若い衆は宴を開くことを決め、与三が松江に御馳走を買いに行くことになった。翌日、与三は松江へ出かけて様々なものを買い込み、それらを包んだ風呂敷を背負って八幡への帰路に就いた。荷物が重く休み休み歩いていたため、村へ着く前に日が暮れてしまい、与三は足元ばかりを見て歩き続けた。八幡(はちまん)峠(だわ)の坂へ差し掛かった時、この辺りには狐が出るという話を思い出した与三は急に心細くなってきた。それでも村までもうすぐだと懸命に歩いたが、下を向いていたので前にいた侍にぶつかってしまった。与三は必死で謝ったが、侍...
  • 万太郎狐
    万太郎狐 まんたろうぎつね 種別 狐 別名   住所 兵庫県姫路市名古山町 特徴  天文3年6月8日、岡寺と西光寺の僧が名古山の辺りを通ると、急に笠が宙に巻き上げられた。万太郎狐の仕業だという。 ▽天文10年2月20日、御薗野村の農頭の女房ら4人の女がこの道を通った時にわかに天候が変わって雨が降り始めた。雨宿りに駆け込んだ大家の男女から饗応を受け、4人はその家で眠りに就く。夜になってふと目を覚ませば、周囲の人間は残らず狐の姿になっていた。それぞれ名古の万太郎狐、黒天狗、翠髪、釣狐という名で、4人に白銀の簪と玳瑁の爪櫛を贈った。女たちが再び路上で目覚めたとき傍に置かれていたのは、4、5寸ばかりの苧殻4本と枯葉の蔦4枚だったという。 ▽おもと狐という女房がいる。 資料 『播陽うつつ物語』赤松了益
  • 飯山狐
    飯山狐 いいやまぎつね 種別 狐 別名   住所 島根県出雲市平田町 特徴  久多美村と桧山村との境に飯山という山があり、村境を越えるためにはこの山の人里離れた道を通らねばならず、ここに付近の住民を騙す狐がいた。▼平田町の古平田の古平田寺の住職・宗庵は狐退治を思い立ち、頭巾をかぶって飯山を通った。すると狐が綺麗な娘に化けて色々と言い寄ってきたので、宗庵は「おまえは上手に化けているが、それは何によって幾種類に化けられるか」と尋ねた。変化を見破られた狐は玉を取り出し「これで七変化できます」と答えた。宗庵が己の頭巾を示し、「この頭巾では八変化もできるのだよ」と言うと、狐は玉と頭巾の交換をもちかけてきた。頭巾を得た狐は上手に化けたつもりで村へ行ったが、実際は頭巾をかぶった狐の姿であったため子供に囃したてられ、漸く騙されていたことを悟った。玉を取り返すべく夜な夜な寺を訪れたが、戸が閉まって...
  • のびゃがり狸
    のびゃがり狸 のびゃがりだぬき 種別 狸 別名   住所 愛媛県川内町 特徴  ある日、和尚さんが則之内の安国寺の施餓鬼会に行った帰りのこと。宝泉川下流の土手にある大榎の枝が垂れて、和尚さんの頭をチョロチョロと撫でた。暫く進んでもまだ頭を撫でられるので不思議に思い振り返ると、可愛らしいお小僧さんが立っていた。小僧は「和尚さんを寺の門前まで送るよう言いつけられたのです」と頭を下げた。暫く行くとまた頭を撫でられたので、和尚さんはのびゃがり狸が小僧に化けてついてきたものと思い、次に頭を撫でられた瞬間に振り返って一喝した。驚いた狸は、頭を撫でるため飴のように伸びた姿のまま元に戻れなくなってしまった。狸は伸びきった姿で和尚さんに涙ながら謝り、これからは決して悪さはしないと誓った。和尚さんが法力で元の姿に戻してやり、安国寺で貰った御馳走を与えると、狸は喜んで大榎の方へ帰った。以来、のびゃがり...
  • お染(2)
    お染 おそめ 種別 狸 別名 滝津のお染 住所 徳島県名西郡神領村滝津 特徴  よく人を化かす。▽あるとき、村の吾作さんが隣村からの帰りに滝津を通りかかった。背後に気配を感じて振り向くと、そこには隣村へ嫁いだ妹がいた。妹は急用で里へ帰ると言い、吾作さんと道を共にした。しかしどうも様子がおかしく、気味悪く思った吾作さんは足を早めて一人先へ進んだ。妹は追いつけず、とうとう道に倒れて泣き出した。流石に可哀想に思った吾作さんは引き返し、妹の手を取った。しかし声を上げて泣くばかりで起こすことができない。暫くして、吾作さんは村人に声をかけられた。我に返って見てみれば、妹の手と思って引っ張っていたのは木の枝で、泣き声と思ったのは谷水の音だった。これはお染狸に化かされたものらしい。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 小豆洗い(2)
    小豆洗い あずきあらい 種別 狸 別名 豆しぼりの小豆洗い 住所 愛媛県小松町 特徴  昔、小松城下に名物の餅屋があり、お花さんという看板娘がいた。豆絞りの手拭いに赤い襷掛けの彼女が町外れの小川で小豆を洗う様と音とは誰もが惚れ惚れするものだった。毎日この様子を見ていた小川の橋下に棲む小狸は、ある日の夕方にお花さんの姿に化け、橋下でしゃォしゃォと音を立てて小豆洗いの真似をして遊んだ。川と餅屋、2人のお花さんがいると評判になり、狸は小豆洗いと呼ばれるようになった。 ▽子供が泣き止まないときには「豆しぼりの小豆洗いぞ」と言って泣き止ませたという。 資料 『伊予路の伝説・狸の巻』合田正良
  • おみつ狸
    おみつ狸 おみつたぬき 種別 狸 別名   住所 愛媛県松山市 特徴  三津街道の出入り口は三津口と呼ばれ、そこには辻番所があった。佐兵衛爺さんが雨の降る冬の夜に辻番をしていると、別嬪の娘が傘も差さずに現れた。着ている友禅の振り袖は長く、腰に垂れた帯は尻尾のようにも見えたので、爺さんはこれが狸であると見破った。縄で縛って燻すと、その正体は雑魚を狙って来たおみつ狸だったという。 資料 『伊予の民俗』通巻42号
  • 仲間のお姫
    仲間のお姫 なかまのおひめ 種別 狐 別名   住所 岡山県苫田郡上斎原村 特徴  遠藤口から恩原湖へ越す飛騎士ヶ乢へ上る道にある、仲間という谷に出た女狐。遠藤の尾白、出合いの亀太と共に上斎原奥地に居座って道行く人を騙していた。着物姿の綺麗な娘に化けて若者を騙し続けた。また、お姫は人間の若い男と夫婦になるのが夢だったという。あるとき若い坊さんが通りかかり、まず亀太が騙そうとしたが、力及ばず3匹で挑みかかったが、遂には坊さんの法力で封じ込められたという。太平洋戦争が激しくなった頃には、お姫は大阪の米屋に働きに出ているといわれた。 資料 『民話の里 鏡野町伝説紀行』立石憲利、片田知宏
  • 三吉狐
    三吉狐 さんきちぎつね 種別 狐 別名   住所 兵庫県加西郡飯盛野 特徴  機織りを見せて化かしたという。 資料 『非常民の民俗文化』赤松啓介
  • お三狐(2)
    お三狐 おさんぎつね 種別 狐 別名 お三門真の昼狐 住所 大阪府北河内郡門真村 特徴  表野川の石橋の下に棲むといわれた。「お三門真の昼狐」とも呼ばれる。 資料  
  • 小豆洗い
    小豆洗い あずきあらい 種別 狸 別名 蛭子さんの小豆洗い 住所 徳島県那賀郡見能林村大字答島 特徴  蛭子神社の境内にいる。シャックリコ、シャックリコと音を立て、小豆を洗う真似をする。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • お三
    お三 おさん 種別 狸 別名 お三大明神 住所 徳島県三好郡 特徴  白地村のお三大明神の祭神はこの女狸で、屋島の禿狸の娘だという。愛媛県宇摩郡雌村竿ノ森で徴兵避の神として祀られている狸は、このお三の妹だという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • アオニュウド
    アオニュウド 種別 狸 別名   住所 香川県木田郡三木町 特徴  ヒウチカドという曲がり角で人を化かした。昔、ある者が炭焼きの帰りに不動さんを通りかかると、月夜だと言うのに真っ暗になった。四つん這いになって土橋を渡りきると元の月夜に戻り、笑い声が聞こえたという。 資料 『香川の民俗』通巻66号
  • オサヨ
    オサヨ 種別 狸 別名   住所 徳島県海部郡三岐村 特徴  由岐の城山に棲んでいたが、後に徳島の諏訪山へ嫁に行った。お諏訪さんの付近で芝居をする際には、この狸へ供物を捧げて祈らなければ当たらないので、その方面の関係者から盛んに信仰されたという。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 山崎狐
    山崎狐 やまさきぎつね、やまざきぎつね? 種別 狐 別名   住所 岡山県苫田郡奥津町羽出上分 特徴  山崎という所にいる狐で、人によく憑いたという。異常な行動をとるようになったので、法印さんに拝んでもらったところ狐が落ちて元に戻った話は多いという。 資料 『民話の里 鏡野町伝説紀行』立石憲利、片田知宏
  • お六
    お六 おろく 種別 狸 別名   住所 徳島県那賀郡和食町 特徴  蛭子神社の境内にいる狸で、嫁入りの真似をしたり猫に化けたりして悪戯をしたという。ある時、魚売りの老爺がお六に石を投げて尻に当てたために大熱を発して様々なことを口走り、狸に詫びて病気を治してもらったという。お福さんという子がいるとされた。 資料 『阿波の狸の話』笠井新也
  • 銀兵衛狸
    銀兵衛狸 ぎんべえだぬき 種別 狸〉狸・狢 別名   住所 愛媛県温泉郡五明村 特徴  五明村の山奥に棲む狸。 ▽竹藪の爺の家の戸を何者かが叩く。戸を開けると、小さな子供が竹筒を持って立っており「お茶を下さい」と言った。名を尋ねると「銀兵エ狸」と答えたので、老人は「同じ森に棲む銀兵エ狸が、他人行儀奈、人間に化けんでもええじゃないか」と言った。すると次の晩からはで訪問するようになったという。冬には友達を何匹も連れて、囲炉裏で暖を取りに来る。お婆さんが「おもうおかえり」と言うまで当たっているという。 資料 『伊予路の伝説・狸の巻』合田正良
  • おしも狐
    おしも狐 おしもぎつね 種別 狐 別名   住所 三重県員弁町笠田村 特徴  宇野の宮の下に穴を掘って棲んでいる女狐で、よく人を化かした。村人は家族が化かされて行方不明になるとオコワを作って住処の穴に行き、「オシモ、お前は何百年と村に住んでいながら、人を化かすのなら考えがあるぞ。何某を出すならば、このオコワを供えるし、出さにゃ出さんでよい」という旨の話をして、オコワを持って帰る。そしてイモチオクリ(虫送り)に使う鉦太鼓を叩き、松明を持って村内を捜せば、行方不明になった者が見つかったという。無事に帰宅した後、家族の誰かが改めてオシモにオコワを供えるという。 資料 『民間伝承』9巻4号
  • 太郎坊
    太郎坊 たろうぼう 種別 狼 別名   住所 宮城県桃生郡桃生町 特徴  昔、お惣前山にはたくさんの狼がいて、晩方には子供は恐れて外に出られない程だった。ある晩、太田に住む作という炭焼きが、山の峠で狼に遭遇した。作は度胸のある人だったので、近付いてくる狼の足に棘が刺さっているのを見つけ、刈串で抜いてやった。数年後の晩秋の夜、濁酒を呑んで酔った作は、皆が止めるのも聞かずに峠を越えて家へ帰ろうとして、狼の群れに囲まれてしまう。狼が今にも作に飛びかかりそうになった時、一際大きな狼が現れて他の狼を追い払った。これこそ作が助けてやった狼で、太郎坊という狼の大将だったという。 資料 『冬の夜ばなし』佐々木みはる
  • お三子狐
    お三子狐 おさんこきつね 種別 狐 別名   住所 宮城県 特徴  仙台市、登米郡でいう化け狐。明治の末頃まで、日向の八ノ森にはオサンコという狐が、田圃を隔てた南方の茶臼森にも名前のある狐がいて、この間を通る人がよく騙されたという。 ▽明治43年の『米澤日報』には次のような話がある。仙台お裏林の付近に、九蔵という猟師が住んでいた。ある夜、戸外から九蔵の名を呼ぶ声が聞こえるので不審に思って見ると、1匹の狐が戸の節穴に尾を抜き差ししていた。翌日も同じようにしていたので、九蔵が尾を引っ張ると、狐は尻尾だけを残して逃げてしまった。暫く経ったある夜、また狐がやって来て「九蔵どん九蔵どん、尻尾を返してください」と言う。狐は翌日もやって来たため、九蔵は鉄の棒で打ち殺してしまった。夜が明けてからよく見れば、狐は古くから出没し、人を化かして取り食らっていたお三子狐であったという。 資料 『宮城縣史...
  • ナベ
    ナベ 種別 猫 別名   住所 宮城県桃生郡桃生町 特徴  昔、表永井の裏側の山手の大ひらというところに一軒家があり、一匹の野良猫が迷い込んで住みついた。真っ黒い毛に覆われていたのでナベと名付けられて家人に可愛がられた。猫も婆に懐いて、そばを離れず歩くようになった。ある時、近所に浄瑠璃語りが来たので、この家でも婆さんを留守番役にして出かけていった。婆は寂しいので猫に話しかけていると、猫は今夜の催し物である大職冠藤原鎌足を語ってやろうと言った。今夜自分が口をきいたことは決して人には語らぬよう口止めして、猫は非常に上手に浄瑠璃を語った。翌朝、家族が浄瑠璃のことを話すので、婆もつられて猫の浄瑠璃について話してしまう。すると婆の傍で寝ていたナベが唸り声を上げて飛びかかり、喉を食い破って姿を消した。その後、家には不幸が続いてナべ猫屋敷の名前だけを残すことになったという。 資料 『語り伝えられた...
  • 三本狐
    三本狐 さんぼんぎつね 種別 狐 別名   住所 岡山県備前市 特徴  東備地区一帯を縄張りにした狐の親分で、閑谷の小屋の谷を本拠にして東部を支配していた。古狐で、背中に毛が3本しかなかったのでこの名で呼ばれた。北部を支配する藤四郎と対立し、両親分に属する狐はあちこちで小競り合いを起こして一触即発の状態にあった。あるとき、1匹の年寄り狐の提案によって両者は化け比べで雌雄を決することとなった。まずは藤四郎が先に化けることになり、藤四郎はまず三本狐を山の上で待たせた。幾ら待っていても藤四郎は一向に姿を現さず、三本狐は藤四郎が逃げたものと考えた。三本狐が近くにあった祠に供えてあった油揚げに手を付けると、油揚げは藤四郎に変わった。続いて化ける番が回ってきた三本狐は、殿様の行列に化けて下の道を通ると藤四郎に宣言した。翌日藤四郎が山の上で待っていると、伊部の方から立派な行列がやって来た。藤四...
  • おとら狐
    おとら狐 おとらぎつね 種別 狐 別名   住所 愛知県 特徴  白または雉子猫色の狐で、主に病人に憑くが、稀に健康な人に憑く場合もある。憑かれた者は左目から目脂を出し、左足の痛みを訴える。行者によって憑き物落としをしてもらうが、どうしても離れないときには遠州磐田郡水窪町山住神社から山住さん(お犬さま)を迎えれば必ず離れるという。 ▽天正3年の長篠合戦の際、長篠城の鎮守稲荷に住んでいた狐は城の天守から戦の見物をしていたが、鉄砲の流れ弾に当たって左目を失明した。それ以前に左足を負傷していたため、片目片足となってしまった。合戦の後、長篠城は廃され、稲荷の末社も打ち捨てられてしまった。この仕打ちに激怒した狐は、城の近くに住む万兵衛という分限者の娘おとらに取り憑き、以後も次々と近所のものに憑いて、おとら狐と呼ばれるようになった。おとら狐は長篠の合戦の話を好んだが、他にも様々な身の上話を人...
  • 赤壁大明神
    赤壁大明神 あかかべだいみょうじん 種別 猫 別名 タマ 住所 兵庫県加古川市 特徴   江戸時代中頃、加古川宿に徳蔵という油絞りを生業とする男がいた。腕の良い職人だったが、博打好きが災いして貧乏暮らしを続けていた。徳蔵にはタマという飼い猫がおり、いつもこれを懐に入れて博打に出かけていた。徳蔵はあるとき、賽の目が丁の時はタマが両目を閉じ(あるいは開け)、半の時は片目を閉じることに気がついた。徳蔵はタマの合図を利用して大勝ちしたが、同じ長屋に住む吉松、吉蔵の兄弟の金を巻き上げてしまったことで恨みを買い、加古川の土手で殺され、死骸は川へ放り込まれた。タマはそれきり姿を消し、徳蔵の死骸は長屋の人々に発見され、通夜が執り行われることとなった。下手人の兄弟が何食わぬ顔で焼香に来た途端、徳蔵の亡骸にかけていた着物がめくれ上がり、腕が上がったり下がったりし始めた。一同は驚き、名主にこの奇怪な出...
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