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CNCフライス盤による基板作成/Gコードへの変換 - (2013/02/27 (水) 17:37:14) の編集履歴(バックアップ)


なぜ変換が必要か

前の段階で出力したガーバファイルはパターンの形をそのまま表している形式です。
CNCフライスで切削する場合、刃には太さが有るため、
そのまま切削すると、刃の半径分パターンが内側に細くなってしまいます。
そこで、刃の半径分外側を掘る必要があります。
そのオフセット考慮した軌跡を計算し、さらに、彫り込む深さや切削速度の指定を加えたものが
Gコード(正確にはNCプログラム)なのです。
直接NCマシンを動かす場合は、このGコードを読み込む必要があります。

pyGerber2Gcodeのダウンロード

https://code.google.com/p/pygerber2gcode/を開き、
ダウンロードページから以下の2つのファイルをダウンロードして下さい。
  • pygerber2gcode_cui.py
  • pyg2g_cui.conf

pyg2g_cui.confの編集

CUIソフトのため、pyg2g_cui.confの内容を編集することによって書く項目の設定を行います。
設定項目の意味は以下のとおりです。
GERBER_DIR ガーバファイルの保存してあるフォルダをフルパスで指定する。
FRONT_FILE 両面基板の場合、表面(部品面)のガーバーファイル名を指定する。
BACK_FILE 裏面(ハンダ面)のガーバーファイル名を指定する。
DRILL_FILE ドリルファイル名を指定する。
EDGE_FILE 基板外形も切削する場合、外形のガーバファイル名を指定する。
MIRROR_**** 表裏反転処理をするか指定する。有効にするには1、無効は0を指定する。
ROT_ANG 基板を回転する角度を指定する。回転しない場合は0を指定。
OUT_DIR 変換後のGコードをどこに出力するかフルパスで指定する。
OUT_*** FILE 出力するGコードのファイル名を指定する。
INI_* 動作開始時に初期化する座標を指定。(この設定はあとで削除するため、0など適当に設定)
MOVE_HEIGHT 移動時の移動速度を指定(mm/min)
IN_INCH_FLAG 入力ファイルの単位がインチかどうかの指定。ここでは1を指定。
OUT_INCH_FLAG 出力ファイルの単位をインチにするかの指定。ここでは0を指定。
MCODE_FLAG スピンドルの回転・停止の命令を含むかの指定。ここでは1を指定。
XY_SPEED X・Y軸で切削時の移動速度。ここでは600を指定。
Z_SPEED パターン切削時の掘り下げ速度。ここでは10を指定。
LEFT_X
LOWER_Y
DRILL_SPEED ドリルで切削時の掘り下げ速度。ここでは10を指定。
DRILL_DEPTH ドリルの掘り下げ幅。-(基板の厚さ+1mm)ほどを指定。
CUT_DEPTH パターンの掘り下げ幅。銅箔の厚さによるが、ここでは-0.1を指定。
TOOL_D パターン用刃の直径。ここでは(美濃昌典を使用するため)0.4を指定。
DRILL_D 穴あけ用刃の直径。ここでは(美濃昌典を使用するため)0.8を指定。
CAD_UNIT
DRILL_UNIT
EDGE_UNIT
EDGE_TOOL_D 基板外形の切削に使用するエンドミルの直径を指定。
EDGE_DEPTH 基板外形の切削幅を指定。-(基板の厚さ+0.5mm)ほどを指定。
EDGE_SPEED 基板外形の切削速度を指定。ここでは400を指定。
EDGE_Z_SPEED 基板外形の掘り下げ速度を指定。ここでは10を指定。
MERGE_DRILL_DATA ドリル切削データを基板外形データに併合するか指定。ここでは0を指定。
Z_STEP ドリル・基板外形の1度に掘り下げる幅を指定。ここでは-0.1から-0.5を指定。
はじめは小さく削り、大丈夫そうならすこしずつ増やす。あまり大きいと刃が折れるので注意。
GERBER_COLOR
DRILL_COLOR
EDGE_COLOR
CONTOUR_COLOR
GERBER_EXT
DRILL_EXT
EDGE_EXT
GCODE_EXT
GDRILL_EXT
GEDGE_EXT