CNCフライス盤による基板作成

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CNCフライス盤による基板作成 - (2013/02/27 (水) 15:52:51) のソース

*概要
CNCフライス盤による電子基板作成の手順について説明します。
この方法は、カット基板(生基板)に溝を掘り絶縁することで、回路を形成する方法です。
試作や一品物の基板の場合、ユニバーサル基板と手半田で作ることがほとんどですが、
表面実装や高密度実装で、ある程度の数を作る場合、手半田で作るより
CNCフライスで作ったほうが楽です。
しかし、作業手順が多くなるため、簡単な基板を1つだけ作る場合は、手半田で作ったほうが
早く仕上がります。
CNCでの基板作成は、ある程度の規模の基板を作るときにすること。

*使用ソフト
-[[KiCAD>http://www.kicad-pcb.org/display/KICAD/KiCad+EDA+Software+Suite]](電子基板設計環境)
-[[pyGerber2Gcode>https://code.google.com/p/pygerber2gcode/]](ガーバーデータ-Gコード変換ソフト)

*使用CNCフライス盤
[[ORIGINALMINED mini-CNC BLACKII 1510>http://www.originalmind.co.jp/products/black2]]

*使用刃
[[基板加工カッター 美濃昌典(先端角=90°刃径=0.8)>http://www.originalmind.co.jp/goods/07911#169572#1]]


*作業の流れ
-回路図エディタ(KiCADのeeschema)で回路図を作成する。
-パターンエディタ(KiCADのpcbnew)で基板のパターン(部品の配置や導線の配置)を作成する。
-パターンを[[ガーバーデータ>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88]]に出力
-切削速度・掘り下げ幅・ドリル半径を設定してガーバーデータをGコード([[NCプログラム>http://ja.wikipedia.org/wiki/NC%E5%8A%A0%E5%B7%A5]])に変換(pyGerber2Gcodeを使用)
-CNCフライス盤と[[エンドミル>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%AB]]でカット基板(生基板)を切削し、パターンを作っていく。
-CNCフライス盤とドリルで、穴を開ける。
-フラックスなどを塗布し、銅箔の参加を防止する。
-部品を実装する。