*概要 CNCフライス盤による電子基板作成の手順について説明します。 この方法は、カット基板(生基板)に溝を掘り絶縁することで、回路を形成する方法です。 試作や一品物の基板の場合、ユニバーサル基板と手半田で作ることがほとんどですが、 表面実装や高密度実装で、ある程度の数を作る場合、手半田で作るより CNCフライスで作ったほうが楽です。 しかし、作業手順が多くなるため、簡単な基板を1つだけ作る場合は、手半田で作ったほうが 早く仕上がります。 CNCでの基板作成は、ある程度の規模の基板を作るときにすること。 *使用ソフト -[[KiCAD>http://www.kicad-pcb.org/display/KICAD/KiCad+EDA+Software+Suite]](電子基板設計環境) -[[pyGerber2Gcode>https://code.google.com/p/pygerber2gcode/]](ガーバーデータ-Gコード変換ソフト) *使用CNCフライス盤 [[ORIGINALMINED mini-CNC BLACKII 1510>http://www.originalmind.co.jp/products/black2]] *使用刃 [[基板加工カッター 美濃昌典(先端角=90°刃径=0.8)>http://www.originalmind.co.jp/goods/07911#169572#1]] *作業の流れ -回路図エディタ(KiCADのeeschema)で回路図を作成する。 -パターンエディタ(KiCADのpcbnew)で基板のパターン(部品の配置や導線の配置)を作成する。 -パターンを[[ガーバーデータ>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88]]に出力 -切削速度・掘り下げ幅・ドリル半径を設定してガーバーデータをGコード([[NCプログラム>http://ja.wikipedia.org/wiki/NC%E5%8A%A0%E5%B7%A5]])に変換(pyGerber2Gcodeを使用) -CNCフライス盤と[[エンドミル>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%AB]]でカット基板(生基板)を切削し、パターンを作っていく。 -CNCフライス盤とドリルで、穴を開ける。 -フラックスなどを塗布し、銅箔の参加を防止する。 -部品を実装する。