CNCフライス盤による基板作成 > Gコードへの変換

「CNCフライス盤による基板作成/Gコードへの変換」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

CNCフライス盤による基板作成/Gコードへの変換 - (2013/02/27 (水) 17:29:58) のソース

**なぜ変換が必要か
前の段階で出力したガーバファイルはパターンの形をそのまま表している形式です。
CNCフライスで切削する場合、刃には太さが有るため、
そのまま切削すると、刃の半径分パターンが内側に細くなってしまいます。
そこで、刃の半径分外側を掘る必要があります。
そのオフセット考慮した軌跡を計算し、さらに、彫り込む深さや切削速度の指定を加えたものが
Gコード(正確にはNCプログラム)なのです。
直接NCマシンを動かす場合は、このGコードを読み込む必要があります。

**pyGerber2Gcodeのダウンロード
[[https://code.google.com/p/pygerber2gcode/]]を開き、
ダウンロードページから以下の2つのファイルをダウンロードして下さい。
-pygerber2gcode_cui.py
-pyg2g_cui.conf

**pyg2g_cui.confの編集
CUIソフトのため、pyg2g_cui.confの内容を編集することによって書く項目の設定を行います。
設定項目の意味は以下のとおりです。
|GERBER_DIR|ガーバファイルの保存してあるフォルダをフルパスで指定する。|
|FRONT_FILE|両面基板の場合、表面(部品面)のガーバーファイル名を指定する。|
|BACK_FILE|裏面(ハンダ面)のガーバーファイル名を指定する。|
|DRILL_FILE|ドリルファイル名を指定する。|
|EDGE_FILE|基板外形も切削する場合、外形のガーバファイル名を指定する。|
|MIRROR_****|表裏反転処理をするか指定する。有効にするには1、無効は0を指定する。|
|ROT_ANG|基板を回転する角度を指定する。回転しない場合は0を指定。|
|OUT_DIR|変換後のGコードをどこに出力するかフルパスで指定する。|
|OUT_***|FILE 出力するGコードのファイル名を指定する。|
|INI_*|動作開始時に初期化する座標を指定。(この設定はあとで削除するため、0など適当に設定)|
|MOVE_HEIGHT|移動時の移動速度を指定(mm/min)|
|IN_INCH_FLAG|入力ファイルの単位がインチかどうかの指定。ここでは1を指定。|
|OUT_INCH_FLAG|出力ファイルの単位をインチにするかの指定。ここでは0を指定。|
|MCODE_FLAG|スピンドルの回転・停止の命令を含むかの指定。ここでは1を指定。|
|XY_SPEED|X・Y軸で切削時の移動速度。ここでは600を指定。|
|Z_SPEED|パターン切削時の掘り下げ速度。ここでは10を指定。|
|LEFT_X||
|LOWER_Y||
|DRILL_SPEED|ドリルで切削時の掘り下げ速度。ここでは10を指定。|
|DRILL_DEPTH|ドリルの掘り下げ幅。-(基板の厚さ+1mm)ほどを指定。|
|CUT_DEPTH|パターンの掘り下げ幅。銅箔の厚さによるが、ここでは-0.1を指定。|
|TOOL_D|パターン用刃の直径。ここでは(美濃昌典を使用するため)0.4を指定。|
|DRILL_D|穴あけ用刃の直径。ここでは(美濃昌典を使用するため)0.8を指定。|
|CAD_UNIT||
|DRILL_UNIT||
|EDGE_UNIT||
|EDGE_TOOL_D|基板外形の切削に使用するエンドミルの直径を指定。|
|EDGE_DEPTH|基板外形の切削幅を指定。-(基板の厚さ+0.5mm)ほどを指定。|
|EDGE_SPEED|基板外形の切削速度を指定。ここでは400を指定。|
|EDGE_Z_SPEED|基板外形の掘り下げ速度を指定。ここでは10を指定。|