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*暴れん坊天狗 【あばれんぼうてんぐ】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B000068HTR)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|メルダック|~| |開発元|ライブプランニング|~| |発売日|1990年12月14日|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|独創的過ぎる世界観&br()初期設定が不謹慎&br()でもゲーム自体は良作|~| **概要 ''天狗の面がアメリカを助けるために摩天楼を駆け抜け、ビルや敵を破壊していく''横スクロールシューティングゲーム。その斜め上のシュールさと妙な完成度の高さから、発表当時は「恐ろしいメーカーが現れた」「ゲーム界に超新星現る」「バイバイ、ジャレコにケムコ」などとゲーマーを震撼させたらしい。 -なぜ舞台がアメリカなのか、なぜ自機が天狗の面なのかといった事情は一応、オープニングで明らかにされている。 --「''凶星があらわれた影響で亡者が徘徊する生き地獄になってしまったアメリカを救うために、人々の祈りに応えて天狗の面があらわれた''」ということらしいのだが、これはこれで新たな謎を生んでいないか? --実は、もともとのタイトルは「''実録 怨念の生首''」で、ストーリーは「''平将門の首塚から飛び出した落ち武者の生首がアメリカ合衆国に復讐する''」というとんでもないもの。当時のニンテンドーオブアメリカの許可が下りなかったため、天狗の面に変更されたという経緯がある。 ---エンディングには平家という設定だった名残が見られる。 ---海外版は「Zombie Nation」という明らかに元の設定を意識したタイトルで発売されており、自機は生首のままだが、ビルを破壊する演出がカットされ、ボスの「自由の女神''モドキ''」も差し替えられている。 --ちなみに、本作のストーリー設定はナムコのアクションゲーム『[[超絶倫人ベラボーマン>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/760.html]]』に登場する敵キャラ「ベンジャミン大久保彦左衛門」のモデルになった大久保高嶺氏の手によるものだとか。 **特徴&変な点 全5ラウンド。ラスボス以外の4ラウンドはロックマンのように自由にセレクト出来る。コンティニュー可能だが制限あり。 -天狗の攻撃手段はBボタンで発射される対空&対地ショットと、ある条件を満たすとAボタンで発動可能な特殊攻撃(画面上のザコ&敵弾を全て消去)である。ショットとして放たれるのはなんと''目玉と唾''である。 -道中、ビルなどを破壊して人を救助する事でパワーアップする…のだが、助けた際の効果音のせいか''人を食ってパワーアップしているようにしか見えず''、そう勘違いしている人も多い。また、一部の敵は「亡者になった生身の人間」であり、倒すと爆発音ではなくて金切り声をあげる。 -やられると「''無念''」の吹き出しとともに落ちていく天狗(「むーん…!」と唸り声もあげる)。 -コンティニューの際には、YESとNOの文字の周りを天狗がぐるぐると回り続けるというシュールな画面が表示される。また、何故かNOを選択しようとしている時の方が回るスピードが速い。 -ゲーム中に1回だけ体力を全回復するコマンドが使えるのだが、それがなんと''コナミコマンドそのもの''。 -『源平討魔伝』『超絶倫人ベラボーマン』を手がけた源平プロの元一員、中潟憲雄氏(ディレクター兼任)と『爆突機銃艇』の大久保高嶺氏がBGMを担当しているためサウンドのクオリティは高い。 -破壊されたビルから噴き出す炎や落雷といったグラフィック演出もレベルが高く、中途半端な志で作られたものではないことを存分に知らしめてくれる。 **問題点 -自機の天狗は慣性がついていて操作しにくい。そこに加えて敵の攻撃が激しく、ボス「バニアン」の攻撃や「金星蛇」の死骸など一撃死の要素も多いため、慣れないうちはバタバタ天狗が落ちていく。 --初見殺しも多く死んで覚える難易度。ただラスボス以外は好きなラウンドから開始でき1プレイあたりのコンテニュー数も多いので練習を積みやすい。 ---ニューヨークのどう見ても背景のくせに当たり判定があり凶悪な威力のあるレーザー、方向を間違えるとスクロールに押しつぶされる分かれ道、特定のポイントで突如降ってくる岩など。 --実は弾に当たったときのダメージよりもボスや障害物に接触したときのダメージの方が大きいので、わざと弾に当たった方が被害は少ない。 --その一方でラスボスは弱い。ただし、こちらも敵弾の水晶に当たると一撃死するので油断はできない。 -グラフィックの質は高いのだが、全体的に配色が暗めなため天狗や敵や障害物が見分けづらい。 --自機および自ショットの配色と多くの敵弾の配色が同じなので見分けがつきづらい。 -オブジェクト数がかなり多いのでファミコンの性能上処理落ちやチラツキが多い。 -現在ではソフトがレア気味かつ配信などもされていないため、手軽に遊ぶことが出来ない。 **総評 奇怪な絵面や演出とは裏腹に、ゲーム自体は意外にも丁寧に作られており、根本的なゲーム性も普通にしっかり遊べる作品に仕上がっている。少なくともバカゲーではあっても&bold(){クソゲーではない}と言える。システム周りは全うと言える出来栄えでありながら、上述のよんどころない事情で変更が加えられた結果、真面目に作っていたのにバカゲーになってしまった作品と言えるか。 **余談 -番組「ゲームセンターCX」第9シーズンで有野が挑んでいる。ゲームの内容を説明する際に上記のストーリー内容をおもいっきり''「荒唐無稽なストーリー」''と言われている他、自機が元は天狗ではなく生首だったことやコナミコマンド的な回復コマンドの存在も紹介されている。 -2013年6月に初のサントラ「暴れん坊天狗音楽集」が発売された。 --ライナーノーツ内のインタビューにおいて「当初の主人公案であった生首は任天堂がNGを出したため、任天堂の花札ブランドに用いられていた「天狗」をヒントに主人公を天狗にして「絶対的権力である天狗=任天堂が暴れている」という皮肉を込めていると語った。 -「クソゲーオブザイヤー2007」おまけ動画の序盤でBGMが使用されている。
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