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    <title>n1</title>
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    <description>
      20100118
寺田寅彦　どんぐり　子猫　

芥川龍之介　杜子春
菊池かん　恩讐の彼方に　を読む　


吻合（ふんごう）とは、外科手術における手技の一つで、血管と血管や神経と神経をつないだりすること。また、複数の事象が完全に一致するさまをしめす言葉



coincidence
【名】 1. 〔偶然｛ぐうぜん｝の〕一致｛いっち｝、合致｛がっち｝
          何という偶然でしょう！／奇遇ですね！
             ・What a coincidence! : すごい偶然ですね。
          夫婦がともに双子であったのは偶然の一致であった。
             ・It was a coincidence that the husband and wife were both twins. :
       2. 同時発生｛どうじ はっせい｝（の事件｛じけん｝）


asymptote発音〔ǽsimtòut〕
                   ━━ n. 【数】漸近線    </description>
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    <title>m10</title>
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      巻第十九(とをまりここのまきにあたるまき)

天平勝宝(てむひやうしようはう)二年(ふたとせといふとし)三月(やよひ)の一日(つきたちのひ)の暮(ゆふへ)に、春の苑の桃李(ももすもも)の花を眺矚(み)て作(よ)める歌二首(ふたつ)
4139　春の苑紅にほふ桃の花下照(で)る道に出で立つ美人(をとめ)
4140　吾が園の李の花か庭に降るはだれのいまだ残りたるかも

翻(と)び翔(かけ)る鴫(しぎ)を見てよめる歌一首(ひとつ)
4141　春設(ま)けて物悲(がな)しきにさ夜更けて羽振(ぶ)き鳴く鴫誰(た)が田にか食(は)む

二日(ふつかのひ)、柳黛(やなぎ)を攀ぢて京師(みやこ)を思(しぬ)ふ歌一首
4142　春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大路(おほぢ)し思ほゆ

堅香子草(かたかご)の花を攀折(を)る歌一首
4143　もののふの八十(やそ)乙女らが汲み乱(まが)ふ寺井の上の堅香子の花

帰る雁を見る歌二首
4144　燕来る時になりぬと雁がねは本郷(くに)偲ひつつ雲隠り鳴く
4145　春設(ま)けてかく帰るとも秋風に黄葉(もみち)む山を越え来ざらめや 一ニ云ク、春されば帰るこの雁

夜裏(よる)千鳥の鳴くを聞く歌二首
4146　夜降(よぐた)ちに寝覚めて居れば川瀬尋(と)め心もしぬに鳴く千鳥かも
4147　夜降ちて鳴く川千鳥うべしこそ昔の人も偲ひ来にけれ

暁(あかとき)に鳴く雉(きぎし)を聞く歌二首
4148　杉の野にさ躍(をど)る雉いちしろく音(ね)にしも泣かむ隠(こも)り妻かも
4149　あしひきの八峯(やつを)の雉鳴きとよむ朝明(あさけ)の霞見れば悲しも

江(かは)を泝(のぼ)る船人(ふなひと)の唄を遥(はろばろ)聞く歌一首
4150　朝床に聞けば遥けし射水川(いみづがは)朝榜ぎしつつ唄ふ船人

三日(みかのひ)、守(かみ)大伴宿禰家持が館(たち)にて宴する歌三首(みつ)
4151　今日のためと思ひて標(しめ)しあしひきの峯上(をのへ)の桜かく咲きにけり
4152　奥山の八峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫(ますらを)の輩(とも)
4153　漢人(からひと)も船を浮かべて遊ぶちふ今日そ我が背子花縵(かづら)せな

八日(やかのひ)、白大鷹(ましらふのたか)を詠める歌一首、また短歌(    </description>
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    <title>m9</title>
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      巻第十七(とをまりななまきにあたるまき)

天平(てむひやう)二年(ふたとせといふとし)庚午(かのえうま)冬十一月(しもつき)、太宰帥(おほみこともちのかみ)大伴の卿(まへつきみ)の、大納言(おほきものまをすつかさ)に任(よ)さされ 帥を兼ねたまふこと旧の如し、京(みやこ)に上りたまふ時、陪従人(ともひと)ら、海路(うみつぢ)に別れて京に入(むか)へり。是に羇旅(たび)を悲傷(かなし)み、各(おのもおのも)所心(おもひ)を陳べてよめる歌十首(とを)
3890　我が背子を吾(あ)が松原よ見渡せば海人娘子(あまをとめ)ども玉藻刈る見ゆ
　　　　　右の一首(ひとうた)は、三野連石守(みぬのむらじいそもり)がよめる。
3891　荒津の海潮干潮満ち時はあれどいづれの時か吾(あ)が恋ひざらむ
3892　磯ごとに海人の釣舟泊てにけり我が船泊てむ磯の知らなく
3893　昨日こそ船出はせしか鯨魚(いさな)取り比治奇(ひぢき)の灘を今日見つるかも
3894　淡路島門(と)渡る船の楫間にも吾(あれ)は忘れず家をしそ思ふ
3895　玉はやす武庫の渡りに天伝ふ日の暮れ行けば家をしそ思ふ
3896　家にてもたゆたふ命波の上に浮きてし居れば奥処(おくか)知らずも
3897　大海の奥処も知らず行く我をいつ来まさむと問ひし子らはも
3898　大船の上にし居(を)れば天雲のたどきも知らずうたがた我が背
3899　海人娘子漁(いざ)り焚く火の朧(おほほ)しく角(つぬ)の松原思ほゆるかも
　　　　　右の九首(ここのうた)は、作者(よみびと)不審姓名(しらず)。

十年(ととせといふとし)七月(ふみつき)の七日(なぬか)の夜、独り天漢(あまのがは)を仰(み)て懐(おも)ひを述ぶる歌一首
3900　織女(たなばた)し船(ふな)乗りすらし真澄鏡(まそかがみ)清き月夜(つくよ)に雲立ち渡る
　　　　　右の一首(ひとうた)は、大伴宿禰家持がよめる。

十二年(ととせまりふたとせといふとし)十一月(しもつき)九日(ここのかのひ)、太宰(おほみこともち)の時の梅の花の歌を追ひて和(よ)める新歌(にひうた)六首
3901　御冬過ぎ春は来たれど梅の花君にしあらねば折る人もなし
3902　梅の花み山と繁(しみ)にありともやかくのみ君は見れど飽かにせむ
3903　春雨に萌えし柳か梅    </description>
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    <title>m8</title>
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      巻第十五(とをまりいつまきにあたるまき)


天平(てむひやう)八年(やとせといふとし)丙子(ひのえね)夏六月(みなつき)、新羅(しらき)の国に遣ひ使はさるる時、使人(つかひ)等、各(おのもおのも)別れを悲しみ贈り答へ、また海路(うみつぢ)にて情(こころ)を慟(かなし)み思ひを陳(の)べてよめる歌、また所につきて誦詠(うた)へる古き歌、一百四十五首(ももちまりよそいつつ)

3578　武庫(むこ)の浦の入江の洲鳥羽ぐくもる君を離れて恋に死ぬべし
3579　大船に妹乗るものにあらませば羽ぐくみ持ちて行かましものを
3580　君が行く海辺の宿に霧立たば吾(あ)が立ち嘆く息と知りませ
3581　秋さらば相見むものを何しかも霧に立つべく嘆きしまさむ
3582　大船を荒海(あるみ)に出だしいます君障(つつ)むことなく早帰りませ
3583　ま幸(さき)くと妹が斎(いは)はば沖つ波千重に立つとも障(さは)りあらめやも
3584　別れなばうら悲しけむ吾(あ)が衣下にを着ませ直(ただ)に逢ふまてに
3585　我妹子(わぎもこ)が下にを着よと贈りたる衣の紐を吾(あれ)解かめやも
3586　我がゆゑに思ひな痩せそ秋風の吹かむその月逢はむものゆゑ
3587　栲衾(たくぶすま)新羅(しらき)へいます君が目を今日か明日かと斎ひて待たむ
3588　はろばろに思ほゆるかも然れども異(け)しき心を吾(あ)が思(も)はなくに
　　　　　右の十一首(とをまりひとつ)は、贈答(おくりこたへのうた)。
3589　夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてそ吾(あ)が来る妹が目を欲り
　　　　　右の一首(ひとうた)は、秦間滿(はたのはしまろ)。
3590　妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む生駒の山を越えてそ吾(あ)が来る
　　　　　右の一首は、竊(ひそ)かに私家(いへ)に還りて思ひを陳(の)ぶ。
3591　妹とありし時はあれども別れては衣手寒きものにそありける
3592　海原に浮寝せむ夜は沖つ風いたくな吹きそ妹もあらなくに
3593　大伴の御津に船(ふな)乗り榜ぎ出てはいづれの島に廬りせむ我
　　　　　右の三首(みうた)は、発たむとする時よめる歌。
3594　潮待つとありける船を知らずして悔しく妹を別れ来にけり
3595　朝開き榜ぎ出て来れば武庫の浦の潮干の潟に鶴(た    </description>
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    <title>m7</title>
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      巻第十三(とをまりみまきにあたるまき)


雑歌(くさぐさのうた) 是中長歌十六首

3221　冬こもり　春さり来れば　朝(あした)には　白露置き
　　　夕へには　霞棚引く　泊瀬のや　木末(こぬれ)が下に　鴬鳴くも
　　　　　右一首(ひとうた)。

3222　三諸(みもろ)は　人の守(も)る山　本辺(もとへ)は　馬酔木(あしび)花咲き
　　　末辺(すゑへ)は　椿花咲く　うらぐはし山そ　泣く子守る山
　　　　　右一首。

3223　天霧(あまぎ)らひ　渡る日隠し　九月(ながつき)の　時雨の降れば
　　　雁がねも　乏(とも)しく来鳴く　神奈備の　清き御田屋(みたや)の
　　　垣つ田の　池の堤の　百(もも)足らず　斎槻(いつき)が枝に
　　　瑞枝(みづえ)さす　秋のもみち葉　まき持たる　小鈴(をすず)もゆらに
　　　手弱女(たわやめ)に　吾(あれ)はあれども　引き攀ぢて　枝もとををに
　　　打ち手折り　吾(あ)は持ちてゆく　君が挿頭(かざし)に
反(かへ)し歌
3224　独りのみ見れば恋しみ神奈備の山のもみち葉手折りけり君
　　　　　右二首(ふたうた)。

3225　天雲の　影さへ見ゆる　隠国(こもりく)の　泊瀬の川は
　　　浦無みか　船の寄り来(こ)ぬ　磯無みか　海人の釣せぬ
　　　よしゑやし　浦はなくとも　よしゑやし　磯はなくとも
　　　沖つ波　競(きほ)ひ漕入(こぎ)り来(こ)　海人の釣船
反し歌
3226　さざれ波たぎちて流る泊瀬川寄るべき磯の無きが寂(さぶ)しさ
　　　　　右二首。

3227　葦原の　瑞穂の国に　手向(たむけ)すと　天降(あも)りましけむ
　　　五百万(いほよろづ)　千万(ちよろづ)神の　神代より　言ひ継ぎ来たる
　　　神奈備の　三諸の山は　春されば　春霞立ち
　　　秋ゆけば　紅にほふ　神奈備の　三諸の神の
　　　帯にせる　明日香の川の　水脈(みを)速み　生(む)し溜めがたき
　　　岩が根に　苔生すまでに　新夜(あらたよ)の　幸(さき)く通はむ
　　　事計り　夢(いめ)に見せこそ　剣大刀　斎(いは)ひ祭れる　神にしませば
反し歌
3228　神奈備の三諸の山に斎ふ杉思ひ過ぎめや苔生すまでに
3229　斎串(いくし)立て神酒(みわ)据ゑまつる神主(かむぬし)の髻華(うず    </description>
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    <title>m6</title>
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      巻第十一(とをまりひとまきにあたるまき)


古今相聞往来歌類上

相聞(したしみうた) 旋頭歌〔十七首。十二首、人麿集。五首、古歌集。〕

2351　新室(にひむろ)の壁草刈りにいましたまはね草のごと寄り合ふ処女(をとめ)は君がまにまに
2352　新室を踏み鎮む子が手玉(たたま)鳴らすも玉のごと照らせる君を内へと申せ
2353　泊瀬の斎槻(ゆつき)がもとに吾(あ)が隠せる妻あかねさし照れる月夜(つくよ)に人見てむかも
2354　ますらをの思ひたけびて隠せるその妻天地(あめつち)に通り照るともあらはれめやも
2355　息の緒に吾(あ)が思(も)ふ妹は早も死ねやも生けりとも吾(あれ)に寄るべしと人の言はなくに
2356　高麗錦紐の片方(かたへ)ぞ床(とこ)に落ちにける明日の夜し来(き)なむと言はば取り置きて待たむ
2357　朝戸出の君が足結(あゆひ)を濡らす露原早く起きて出でつつ吾(あれ)も裳の裾濡れな
2358　何せむに命をもとな長く欲りせむ生けりとも吾(あ)が思(も)ふ妹にやすく逢はなくに
2359　息の緒に吾(あれ)は思へど人目多みこそ吹く風にあらばしばしば逢ふべきものを
2360　人の親の処女児(をとめこ)据ゑて守山辺(もるやまへ)から朝な朝(さ)な通ひし君が来ねば悲しも
2361　天なる一つ棚橋何か障(さや)らむ若草の妻がりと言はば足結し立たむ
2362　山背の久世(くせ)の若子(わくご)が欲しと言ふ吾(あ)をあふさわに吾(あ)を欲しと言ふ山背の久世
　　　　　右ノ十二首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。

2363　岡の崎廻(た)みたる道を人な通ひそありつつも君が来まさむ避道(よきみち)にせむ
2364　玉垂(たまたれ)の小簾(をす)の隙(すけき)に入り通ひ来(こ)ねたらちねの母が問はさば風と申さむ
2365　うち日さす宮道に逢ひし人妻ゆゑに玉の緒の思ひ乱れて寝(ぬ)る夜しそ多き
2366　真澄鏡(まそかがみ)見しがと思ふ妹に逢はめかも玉の緒の絶えたる恋の繁きこの頃
2367　海原の道に乗れれや吾(あ)が恋ひ居りて大船のゆたにあるらむ人の子ゆゑに
　　　　　右ノ五首ハ、古歌集ノ中ニ出ヅ。


正(ただ)に心緒(おもひ)を述ぶ〔百四十九首。四十七首、人麿集。百二首、人麿集外。〕

2368　たらちねの    </description>
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    <title>m5</title>
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    <description>
      巻第九(ここのまきにあたるまき)

雑歌(くさぐさのうた)

泊瀬の朝倉の宮に天(あめ)の下しろしめしし天皇(すめらみこと)のみよみませる御製歌(おほみうた)一首(ひとつ)
1664　夕されば小椋(をくら)の山に臥す鹿の今宵は鳴かずい寝にけらしも

崗本の宮に天の下しろしめしし天皇の、紀伊国(きのくに)に幸(いでま)せる時の歌二首(ふたつ)
1665　妹がため吾(あ)が玉拾(ひり)ふ沖辺なる玉寄せ持ち来(こ)沖つ白波
1666　朝霧に濡れにし衣干さずして独りや君が山道(やまぢ)越ゆらむ
　　　　　右ノ二首(フタウタ)、作者(ヨミヒト)未詳(シラズ)。

大宝(だいはう)の元年(はじめのとし)辛丑(かのとうし)冬十月(かみなづき)、太上天皇(おほきすめらみこと)、大行天皇(さきのすめらみこと)、紀伊国に幸ませる時の歌十三首(とをまりみつ)
1667　妹がため吾(あ)が玉求む沖辺なる白玉寄せ来(こ)沖つ白波
　　　　　右ノ一首(ヒトウタ)、既ニ上ニ見ルコト畢ハリヌ。但歌辞
　　　　　少シク換リ、年代相違ヘリ。因テ以テ累ネ戴ス。
1668　白崎は幸(さき)くあり待て大船に真梶繁貫(しじぬ)きまたかへり見む
1669　南部(みなべ)の浦潮な満ちそね鹿島(かじま)なる釣する海人(あま)を見て帰り来む
1670　朝開(びら)き榜ぎ出て吾(あれ)は由良の崎釣する海人を見て帰り来む
1671　由良の崎潮干にけらし白神(しらかみ)の磯の浦廻(うらみ)を喘(あべ)て榜ぎ響(とよ)む
1672　黒牛潟(くろうしがた)潮干の浦を紅の玉裳(たまも)裾引き行くは誰が妻
1673　風早(かざはや)の浜の白波いたづらにここに寄せ来も見る人無しに
　　　　　右ノ一首、山上臣憶良ノ類聚歌林ニ曰ク、
　　　　　長忌寸意吉麻呂、詔ニ応ヘテ此歌ヲ作メリト。
1674　我が背子が使来むかと出立(いでたち)のこの松原を今日か過ぎなむ
1675　藤白の御坂を越ゆと白たへの我が衣手は濡れにけるかも
1676　勢(せ)の山に黄葉(もみち)散り敷く神岳の山の黄葉は今日か散るらむ
1677　大和には聞こえもゆくか大家野(おほやぬ)の小竹葉(ささば)刈り敷き廬せりとは
1678　紀の国の昔弓雄(さつを)の響矢(かぶら)もち鹿(か)取り靡けし坂の上(へ)にそある
16    </description>
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    <title>m4</title>
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    <description>
      巻第七(ななまきにあたるまき)

雑歌(くさぐさのうた)


天(あめ)を詠める
1068　天の海に雲の波立ち月の船星の林に榜ぎ隠る見ゆ
　　　　　右ノ一首(ヒトウタ)ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。

月を詠める
1069　常はかつて思はぬものをこの月の過ぎ隠れまく惜しき宵かも
1070　大夫(ますらを)の弓末(ゆずゑ)振り起し狩高の野辺さへ清く照る月夜(つくよ)かも
1071　山の端にいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜ぞ降(くだ)ちける
1072　明日の夜(よひ)照らむ月夜は片寄りに今宵に寄りて夜長からなむ
1073　玉垂(たまたれ)の小簾(をす)の間通し独り居て見る験(しるし)無き夕月夜かも
1074　春日山おして照らせるこの月は妹が庭にも清(さや)けかるらし
1075　海原の道遠みかも月読(つくよみ)の光少き夜は更(くだ)ちつつ
1076　百敷の大宮人の退(まか)り出て遊ぶ今夜の月の清(さや)けさ
1077　ぬば玉の夜渡る月を留めむに西の山辺に関もあらぬかも
1078　この月のここに来たれば今とかも妹が出で立ち待ちつつあらむ
1079　真澄鏡(まそかがみ)照るべき月を白妙の雲か隠せる天つ霧かも
1080　久かたの天(あま)照る月は神代にか出でかへるらむ年は経につつ
1081　ぬば玉の夜渡る月をおもしろみ吾(あ)が居る袖に露ぞ置きにける
1082　水底の玉さへ清く見つべくも照る月夜(つくよ)かも夜の更けぬれば
1083　霜曇りすとにかあらむ久かたの夜渡る月の見えなく思(も)へば
1084　山の端にいさよふ月をいつとかも吾(あ)が待ち居らむ夜は更けにつつ
1085　妹があたり吾(あ)が袖振らむ木の間より出で来る月に雲な棚引き
1086　靫(ゆき)懸くる伴の男(を)広き大伴に国栄えむと月は照るらし

雲を詠める
1087　穴師川(あなしかは)川波立ちぬ巻向(まきむく)の弓月が岳に雲居立つらし
1088　あしひきの山河(やまがは)の瀬の鳴るなべに弓月が岳に雲立ち渡る
　　　　　右ノ二首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。
1089　大海に島もあらなくに海原(うなはら)のたゆたふ波に立てる白雲
　　　　　右ノ一首ハ、伊勢ニ従駕シテ作メル。

雨を詠める
1090　我妹子(わぎもこ)が赤裳の裾の湿(ひ    </description>
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    <title>m3</title>
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      巻第五(いつまきにあたるまき)

雑歌(くさぐさのうた)

太宰帥(おほみこともちのかみ)大伴の卿(まへつきみ)の凶問に報へたまふ歌一首(ひとつ)、また序
禍故重畳(かさな)り、凶問累(しき)りに集まる。永(ひたぶる)に心を崩す悲しみを懐き、独り腸を断つ泣(なみだ)を流す。但両君の大助に依りて傾命纔(わづか)に継ぐのみ。筆言を尽さず。古今歎く所なり。
0793　世の中は空しきものと知る時しいよよますます悲しかりけり
　　　　　神亀(じむき)五年(いつとせといふとし)六月(みなつき)の二十三日(はつかまりみかのひ)。

筑前守(つくしのみちのくちのかみ)山上臣憶良(やまのへのおみおくら)が亡(みまか)れる妻(め)を悲傷(かな)しめる詩(からうた)一首、また序
盖し聞く、四生の起滅は、夢に方(あた)りて皆空なり。三界の漂流は、環の息まざるに喩ふ。所以に維摩大士は方丈に在りて、疾に染む患(うれひ)を懐くこと有り。釋迦能仁は双林に坐し、泥(ない)オンの苦を免るること無しと。故に知る、二聖至極すら、力負の尋(つ)ぎて至るを払ふこと能はず。三千世界、誰か能く黒闇の捜り来たるを逃れむ。二鼠(にそ)競ひ走りて、目を度(わた)る鳥旦(あした)に飛び、四蛇争ひ侵して、隙を過ぐる駒夕に走る。嗟乎(ああ)痛きかな。紅顏三従と共に長逝し、素質四徳と与(とも)に永滅す。何そ図らむ、偕老要期に違ひ、独飛半路に生ぜむとは。蘭室の屏風徒らに張り、断腸の哀しみ弥よ痛し。枕頭の明鏡空しく懸かり、染ヰンの涙逾よ落つ。泉門一掩すれば、再見に由無し。嗚呼哀しきかな。
　　　愛河の波浪已く先づ滅び
　　　苦海の煩悩また結ぶこと無し
　　　従来此の穢土を厭離す
　　　本願生を彼の浄刹に託せむ

日本挽歌(かなしみのやまとうた)一首、また短歌(みじかうた)
0794　大王(おほきみ)の　遠の朝廷(みかど)と　しらぬひ　筑紫(つくし)の国に
　　　泣く子なす　慕ひ来まして　息だにも　いまだ休めず
　　　年月も　幾だもあらねば　心ゆも　思はぬ間に
　　　打ち靡き　臥(こ)やしぬれ　言はむすべ　為むすべ知らに
　　　岩木をも　問ひ放け知らず　家ならば　形はあらむを
　　　恨めしき　妹の命の　吾(あれ)をばも　いかにせよとか
　　　にほ鳥の　二人並び居　語らひし　心背きて　家離    </description>
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    <title>m2</title>
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      .巻第三(みまきにあたるまき)

雑歌(くさぐさのうた)

天皇(すめらみこと)の雷岳(いかつちのをか)に御遊(いでま)せる時、柿本朝臣人麻呂がよめる歌一首(ひとつ)
0235　皇(おほきみ)は神にしませば天雲(あまくも)の雷(いかつち)の上(へ)に廬(いほ)りせるかも
　　　　　右、或ル本(マキ)ニ云ク、忍壁皇子(オサカベノミコ)ニ献レリ。其ノ歌ニ曰ク、
　　　　王(おほきみ)は神にしませば雲隠(がく)る雷山に宮敷き座(いま)す

天皇の志斐嫗(しひのおみな)に賜へる御歌(おほみうた)一首
0236　いなと言へど強ふる志斐のが強語(しひかたり)このごろ聞かずて朕(あれ)恋ひにけり
志斐嫗が和(こた)へ奉(まつ)れる歌一首
0237　いなと言へど語れ語れと詔(の)らせこそ志斐いは奏(まを)せ強語と言(の)る

長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)が詔(みことのり)を応(うけたまは)りてよめる歌一首
0238　大宮の内まで聞こゆ網引(あびき)すと網子(あこ)調(ととの)ふる海人の呼び声
　　　　　右一首。

長皇子の猟路野(かりぢぬ)に遊猟(みかり)したまへる時、柿本朝臣人麻呂がよめる歌一首、また短歌(みじかうた)
0239　やすみしし　我が大王(おほきみ)　高光る　我が日の皇子の
　　　馬並(な)めて　御狩立たせる　若薦(わかこも)を　猟路の小野に
　　　獣(しし)こそは　い匍ひ拝(をろが)め　鶉こそ　い匍ひ廻(もとほ)れ
　　　獣(しし)じもの　い匍ひ拝(をろが)み　鶉なす　い匍ひ廻(もとほ)り
　　　畏(かしこ)みと　仕へまつりて　久かたの　天(あめ)見るごとく
　　　真澄鏡(まそかがみ)　仰ぎて見れど　春草の　いやめづらしき　我が大王かも
反し歌一首
0240　ひさかたの天行く月を綱(つな)に刺し我が大王は蓋(きぬかさ)にせり
　　　　　或ル本ノ反歌一首
　0241　皇(おほきみ)は神にしませば真木の立つ荒山中に海を成すかも

弓削皇子(ゆげのみこ)の吉野(よしぬ)に遊(いでま)せる時の御歌一首
0242　滝(たぎ)の上(へ)の三船の山にゐる雲の常にあらむと我が思(も)はなくに
　　　　　或ル本ノ歌一首
　0244　み吉野の三船の山に立つ雲の常にあらむと我が思(も)はなくに
　　　　　右ノ一    </description>
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