大部品: あん摩マッサージ指圧師 RD:12 評価値:6 -大部品: あん摩・マッサージ・指圧の意義とそれらへの理解 RD:5 評価値:3 --部品: あん摩の意義 --部品: マッサージの意義 --部品: 指圧の意義 --部品: 運動法の意義と作用 --部品: 意義の理解 -部品: 人体への理解 -部品: 清潔と消毒 -部品: 禁忌症とその対応 -大部品: あん摩マッサージ指圧の治療効果 RD:4 評価値:3 --部品: 興奮作用 --部品: 鎮痛作用 --部品: 反射作用 --部品: 作用の理解とその選択 部品: あん摩の意義 あん摩とは、術者の手指を用い、薄い衣服の上から遠心性(中心部から末梢にかけて)の刺激を強弱をつけて与える手技療法である。 主として筋肉へとアプローチし、筋組織の循環を向上させ生体の機能調節を図る。 部品: マッサージの意義 マッサージとは、術者の手指を用い、生体の皮膚に直接求心性(末梢から中心)への刺激を与える施術である。 求心性の手技により、血液・リンパ液の還流を促し、新陳代謝機能の向上を図る。 部品: 指圧の意義 指圧療法とは徒手を用いて、全身の体表に定められた部位を主に漸増、漸減の垂直圧の一点圧を遠心性(中心から末梢)に与える手技療法である。 押圧操作による圧反射機転により、生体に備わっている自然治癒力の働きを促進し、神経・筋の機能を調整する。 部品: 運動法の意義と作用 運動法とは、運動を指示または介助し患者に行わせることにより、筋肉の収縮を促し、運動機能の回復や向上させるための方法である。 筋肉は使用せず不活性化の状態が続くと減退するが、これに反し適当な運動を続け収縮を繰り替えすと肥大し、機能はある程度増大する。 また、関節運動をすることにより関節内の血行はよくなり、滑液の分泌は促される。 拘縮、癒着などの障害を予防、回復することにより、無痛で安定し可動性を持った運動機能の獲得を期待できる。 部品: 意義の理解 あん摩マッサージ指圧師はあん摩・マッサージ・指圧それぞれの意義と効能の違いを理解し、その施術を使い分けることにより、患者の状況に合わせた適切な治療を選択し、行う。 部品: 人体への理解 あん摩マッサージ指圧師は、患者の生体へ触れることを業とする。 そのため、筋・骨格・内臓・神経・脈管・感覚器などを主とした解剖学的知識や生理学への知識は基本となる。 部品: 清潔と消毒 手指を用い患者の体表に触れる施術のため、特に手指の清潔には注意しなければならない。 汚れが入らずまた患者の皮膚を傷つけぬよう指の爪は短く切り、ヤスリなどを用いて丸める。 施術開始前には石鹸水でよく洗い、クロルヘキシジン、含水アルコールなどを用いて消毒する。 部品: 禁忌症とその対応 あん摩マッサージ指圧を行っても効果のない、あるいは施術により病状が悪化するものがある。 これを禁忌症と呼び、その施術は禁止されている。 もし患者が治療を求めてきた場合でも施術を行わず、上記のことを説明した上で適切な医師や病院に行くよう誘導、指示し、施術者もまた医師の判断を仰ぐ。 医師から施術するよう指示を受け、また施術者自身もその治療が適切であると判断した場合はこの限りではない。 以下に禁忌症の一例を示す。 ・急性の伝染病、熱性病 ・悪性腫瘍 ・急性中毒(昆虫毒・蛇毒など) ・急性炎症(虫垂炎など) ・出血性疾患(喀血、吐血、脳出血直後) ・外傷(創傷部、骨折、脱臼直後) ・重症の内臓疾患 部品: 興奮作用 興奮作用とは、病的に機能が減退した神経・筋に対して、その機能を高め減退している機能を回復させる作用のことである。 この手技は弱い刺激を与え、時間も短く行う。 運動麻痺、知覚鈍麻、知覚脱失などに対して治療効果があるのは主としてこの興奮作用によるものである。 部品: 鎮痛作用 鎮痛作用とは、病的に機能が亢進している神経や筋に対してその機能亢進を抑え、沈静させる作用のことである。 この手技は強い刺激を与え、時間も長く行う。 神経痛・筋痙攣・筋緊張・知覚過敏・筋肉痛などに対して治療効果があるのはこの鎮痛作用によるものが大きい。 部品: 反射作用 反射作用とは、疾病部位から離れた部位に対して施術を行い、反転機能を解して神経や筋、内蔵などに刺激を与え、異常機能の調整を図る作用のことである。 興奮的効果と鎮痛的効果の両方が期待できる。 部品: 作用の理解とその選択 あん摩マッサージ指圧師は、その施術を行うことにより期待できる作用への理解が必要である。 まんぜんと揉むだけ、押すだけではなく、如何なる目的でどこにどれくらいの刺激を与えるかを思考、選択することが大切である。 生体の反応を観察し、適切な刺激量を与えることで十分な治療効果を挙げることができる。
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