うまれかわりメルトちゃん

私、雨院メルト!!

マンガは読みずらいし紙が擦れる音が嫌いだから基本電子書籍派の女子中学生!

さらにコスパの為に購入する漫画は基本、全2巻程度の打ち切られた不人気マンガ!全五巻もあると躊躇うし、まだ完結してない漫画はアニメ化の可能性も考えて終わるまで絶対に買わないぞ!


そして、メルトちゃんは………



とにかく沢山描きました。


メルト「………」


流行らないと分かりながらもストーリー物を書き、コメントが来ないことを承知で1人で黙々と書き続けました。



メルト「………うわ 」

パピコが終わったら、もう書けるところのアテが無いと分かり、自作wikiを作成したり、地の文に挑戦しては失敗し、遂にAI技術に頼り始めました



メルト「………」


メルトちゃんは、きっと中学校、高校と卒業しても小説をやめないでしょう。


なぜなら、メルトちゃんにとって最早人生………いや、命ともいえる。
小説が書けなくなったら……メルトちゃんに価値がない。



だから、この小説は絶対に終わらせない。

結婚はしない、仕事はこの生活を維持できるくらいで、お金だけ欲しい。

……そして、おばあちゃんになったら、スノバティッチ達が迎えに来てくれるはず。

いや、おばあちゃんになっても書いていたい。


だから、作ろう。

一生終わらない物語を作ろう。


この世界を、二度と結末が来ないようにしてしまおう。


全ての元凶を倒してもその上がいて、さらにその上がいて、それを永遠に繰り返す、バトル漫画の嫌という程使われたテンプレを、何回も繰り返して。

スノバティッチ達をあちこちに連れて行って、飽きたら死なせて、どんどんどんどんキャラクターを増やしていく。

彼らは必死に足掻いているけど、絶対に終わることは出来ない。

だって私が終わらないことを望んでいるから。

ああ、私は小説を作ってるんじゃない、世界を作っているんだ。


私だけの世界、メルトウィンワールド。

なんて楽しい、私だけの楽園。



「見つけた」



ぶしゅ。


……………



背中に冷たい感覚がした。
真夜中、親は寝ている、誰の気配もしない。
影が見える、真っ黒な影。

ああ、私はこれを知っている


でもね、無駄だよ


私は時となって空となって、永遠に____
最終更新:2023年04月11日 23:36