三年、夏、酒は飲んでも飲まれるな――if

京太郎「俺が三年生?」@ ウィキ内検索 / 「三年、夏、酒は飲んでも飲まれるな――if」で検索した結果

検索 :
  • その他
    ...風――if 三年、夏、酒は飲んでも飲まれるな――if 三年、夏の終わりに――if 三年、if、魔物に愛された男.ver2 三年、秋、空いた穴を埋めるもの――if どこかの未来、二人の日常 どこかの未来、暑い夜の過ごし方 どこかの未来、あったか家族計画  どこかの未来、不機嫌な彼女の宥め方
  • 三年、夏、酒は飲んでも飲まれるな――if
    京太郎「……」 えり「うぅ……わらひなんか、わらひなんかぁ……」 恒子「ねーねー須賀くんさー、ちゃんと聞いてるー?」 京太郎(突然泣き出した針生さんと、やたら絡んでくる福与さん) 京太郎(いや、福与さんは普段から絡んでくるけども) 京太郎(二人とも酒が回ってるのは明白だ。顔赤いし酒臭い) 咏「あっはっは、面白いねぃ」 京太郎「おいこら元凶」 咏「いや、知らんし」 京太郎「あんたが煽りまくった結果だろうが!」 咏「えー? 酔っ払ってるからなに言ってるのかさっぱりだねぃ」ケラケラ 京太郎「こ、この野郎……」 恒子「ほらほらー、須賀くんも飲め飲めー」 京太郎「いや、だから未成年……」 恒子「おらー! 私の酒が飲めないってかー!?」 京太郎「...
  • 夏、酒は飲んでも飲まれるな
    恒子「いやー、おつかれさまさまー」 京太郎「おつかれさまです。って、なんの集まりでしたっけ?」 恒子「決勝戦の打ち上げだってば」 京太郎「もうとっくに個人戦に突入してますけどね」 恒子「だって須賀くん全然捕まらないんだもーん」 京太郎「それはまあ、色々あったというか」 恒子「わかってるよ、青春ってやつだね」 京太郎「そんな大げさなもんじゃないですってば」 恒子「若者はなにやっても青春だよー。灰色でも桃色でも若草色でもドドメ色でもさ!」 京太郎「ちなみに福与さんは何色でした?」 恒子「んーと、ブラッドオレンジ?」 京太郎「そこはかとなくバイオレンスですね」 京太郎「ともかく、今日は誘ってくれてありがとうございます」 恒子「いいよいいよ、一人で二次会ってのも退屈なも...
  • 三年編
    優希との出会い 春、和の初恋? 春、インハイチャンプ  四月十八日、復讐帳 初夏、最後の一人  (中学二年、三月、照との別れ) 初夏、不和 和の悩み 咲との微妙な関係 優希の好物 初夏、合宿 初夏、家庭訪問@原村家 初夏、最後の県予選 初夏、鏡 初夏、見えない彼女の見つけ方 初夏、決意 初夏、県予選決勝戦 初夏、東風とビギナーズラック 初夏、個人戦9位と卓上の天使 初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月  そのころの阿知賀編 初夏、男子個人戦 初夏、南風 初夏、代償 初夏、いつも傍にあるもの 六月十七日、料理の練習 初夏、好きこそものの上手なれ 初夏、お兄ちゃんと一緒...
  • 三年、夏、暴風――if
    京太郎「……」コソコソ ネリー「あ、不審者発見」 京太郎「いや、俺は怪しいものじゃ――ってお前か」 ネリー「今度は本当に不審者っぽかったよ?」 京太郎「いやまぁ、色々気になってな」 ネリー「キョウタロウのとこの先鋒? 頑張ってると思うよ?」 京太郎「お前はナチュラルに上から目線だな」 ネリー「あの子とネリーじゃネリーの方が格上だし」 京太郎「そりゃまた……」 ネリー「もう休憩時間も終わっちゃうし、行こうよ」 京太郎「そうだな……」 京太郎(結局、照ちゃんの顔は見れなかったし) ネリー「じゃあこっちね」グイッ 京太郎「待て、どこに連れてく気だ」 ネリー「ネリーたちの控室」 京太郎「行かないぞ?」 ネリー「さっき同意したじゃん...
  • 三年、夏、クレプスキュール――if
    「重ね重ね、ごめんなさい」ペッコリン 京太郎「別に着替えはあるからいいですけどね……」 「な、なにかお詫び!」ガタッ 京太郎「ストップ、お気持ちだけでいいです」 「しゃ、シャワーとか」 京太郎「……はい?」 「その、汚しちゃったから」 京太郎(……なにこれ、誘われてんの、俺?) 京太郎(てか、それはTシャツに袖を通す前に言って欲しかった……) 京太郎「一応聞きますけど、女性が男性を部屋に招き入れてシャワーを勧めるってことの意味、わかってますよね?」 「意味?」キョトン 京太郎「マジか、まずそこからか……あのですね?」 京太郎「ってわけで、色々まずいと思うんですよ」 「……」ボー 京太郎「聞いてます?」 「……」ボー ...
  • 三年、夏の終わりに――if
    京太郎「本当にここでいいのか?」 由暉子「はい。ちょっと遠いけど、花火は見えますから」 京太郎「ま、人もいないからゆっくりはできるか」 由暉子「……みんな、心配してるでしょうか?」 京太郎「ああ、さっきメールしといたから心配すんな」 由暉子「あの、怪我のことは……」 京太郎「黙っといたよ。向こうの楽しい気分に水差したくないしな」 由暉子「良かった……じゃあ、お願いします」 京太郎「それじゃ」ピトッ 由暉子「――んんっ」ピクッ 京太郎「冷たかったか?」 由暉子「ちょっとびっくりしちゃいました」 京太郎「まあ、我慢してくれ。こうやって冷やしてりゃ、治るのも早くなるから」 由暉子「は、はい……」 由暉子(須賀さんの手が足に……) 由暉子(触れら...
  • 一年、エピローグ――if
    一年、エピローグ――if 京太郎「今日から俺ら二人かー」 久「名前だけの幽霊だったらいるわよ」 京太郎「いないのと同じだな」 久「ま、部の存続に役立つからまだマシね」 京太郎「わお、すっげー上から目線」 久「それよりも部活動紹介のことよ」 京太郎「それってまだ一月以上先だろ」 久「準備は早いほうがいいの。なんたって、来年度はやることが山ほどあるんだから……」 京太郎「……久ちゃん」 久「もちろん手伝ってくれるわよね?」 京太郎「当たり前だろ」 久「でも……よいしょっと」 久「しばらくは二人きりも、悪くないかもね」 京太郎「いきなり人の膝の上に乗ってなんだよ」 久「ちょっと小学校の頃思い出したからさ」 京太郎「ああ、罰ゲームで椅子にな...
  • 三年、夏、クレプスキュール――if after
    はやり「えーっと、それではこれより理沙ちゃんへの尋問会を始めたいと思います☆」 健夜「お、おー」 咏「きりきり吐いてもらおーじゃん。知らんけど」 理沙「お、お手柔らかに……」 咏「さ、それは答え方次第じゃね? こう見えてあたし、結構ムカッ腹きてるからさ」 健夜「と、とりあえず落ち着こうよ、ね?」 咏「小鍛冶さんさー、どっちの味方なわけ?」 はやり「はいはーい、まずは理沙ちゃんの話からだよー」 理沙「しゃ、シャワー中におっぱいを……」ポッ 健夜「お、おっぱいって胸?」 咏「当たり前じゃん」 はやり「おっぱいかぁ」ポヨン 理沙「それから、アソコに指を……」カァァ 健夜「あ、あそこってまさか……」アワワワワ 咏「小鍛冶さん、あんたどんだけウブな...
  • 三年、夏、一足先の出立・一番星――if
    京太郎「さて、スタート地点に戻ってきたわけだけど」 淡「うーん、まだ遊び足りないような……あ」 京太郎「ん?」 淡「ちょ、ちょっと隠れるから適当にごまかしといて!」タタッ 京太郎「は?」 「まったく、あいつはどこに行ったんだ……!」 京太郎「あれは……弘瀬?」 京太郎「誰か探してるのか?」 京太郎「……なるほど、大体わかった」 菫「――ん?」 京太郎「よう、お久しぶり」 菫「……須賀くん、か?」 京太郎「うん」 菫「そうか、今年は団体戦で、か」 京太郎「自分で言うのもなんだけど、うちのチームははっきり言って強いぞ」 菫「清澄か……そうだ、たしか照の妹がいるところだったな」 京太郎「そいつが大将なんだ」 菫「そっち...
  • 三年、夏、憧れと恋は違うらしい――if
    京太郎「よっし、出来上がりだな」 美穂子「一杯できましたね」 京太郎「こんだけありゃ、あいつも黙るだろ」 はやり「あ、できたんだ」 京太郎「はやり――」 美穂子「――っ」バッ 京太郎「えっと、なにしてんのみほっちゃん?」 美穂子「あ、これは……その、京太郎さんを守ろうかと」 京太郎「守る?」 はやり「あーもう、美穂子ちゃんかーわーいーいー」ダキッ 美穂子「きゃっ、なにするんですかっ」 京太郎(前も佐々野に抱きついてたけど、はやりんってもしかして女の子好きなのか?) 京太郎(……男の影がないとか噂されてるけど、これが原因だったりするんだろうか) 京太郎(ファンとしては複雑だ……) 美穂子「きょ、京太郎さ……んっ、た、助け――ひゃっ」 ...
  • 二年、秋、こどな――if
    えり「私はそろそろ……着物を返さないといけませんから」 京太郎「気をつけて」 咏「じゃあ、後でねー」 えり「三尋木プロ、あなたはハメを外し過ぎないように」 咏「わかってるっての」 えり「それでは……」 咏「で、これからど-すんのさ?」 京太郎「さぁな……最大の目的はほぼ果たしちゃったし」 咏「ってことは暇人ってわけだ」 京太郎「噛み砕くとそうなる」 咏「じゃあ、暇人同士ご一緒にどーですか?」 京太郎「まぁ、一人よりも二人の方が楽しいか」 京太郎「というわけで、しばらくよろしくな」 咏「しょうがない、面倒見てやっかねぃ」 京太郎「むしろ逆のような気もしてくるな……」 咏「よーし、雀荘行くかー」 京太郎「それは勘弁してください」 ...
  • 二年、夏、スリーピングビューティ――if
    小蒔「霞ちゃん、こちらはだれですか?」キョトン 京太郎「……マジか」 霞「目覚めてからこの状態なの」 巴「須賀さんの記憶だけがすっぽり抜け落ちてて……」 小蒔「もう、私を除け者にして内緒話なんてひどいです!」 霞「ごめんなさいね。すぐ終わるから」 小蒔「あとで私ともお話してくださいね」 霞「ええ……」 霞「解離性健忘症だそうよ」 京太郎「……」 巴「辛い記憶を締め出したんだって言っていました」 京太郎「人から忘れられるのって案外辛いんだな……けど」 京太郎「元気になるならそれが一番だろ、きっと」 霞「あなたはそれでいいの?」 京太郎「ま、忘れちまえばファーストキスだってリセットだしな」 巴「そんな……」 京太郎「ともか...
  • EX
    小学二年、出会い 小学五年、幼馴染 小学五年、嫉妬 小学五年、十月二十七日、憧憬 小学五年、二月十八日、ケーキのようなパフェのようなプリン 中学一年、秋、約束 中学一年、十一月十一日、細長い棒状のお菓子 中学二年、初夏、ゆみとの出会い 中学二年、夏、試合観戦 中学二年、元日、二人の願い 中学二年、三月、照との別れ 中学三年、初夏、空白
  • 三年、秋、空いた穴を埋めるもの――if
    京太郎「こうしてるとさ、去年のインハイ思い出すな」 哩「あん時もベンチ座って、飲み物飲んで……やっけ?」 京太郎「そうだな。こんなに付き合いが続くとは思ってなかったけど」 哩「そこは同意見やね。ばってん、まさかいきなり訪ねてくっとは」 京太郎「だから悪かったって。ちゃんと伝えなかった鶴田も悪い」 哩「責任転嫁? 感心せんね」 京太郎「お前な、散々買い物付き合わされたあげくラーメン奢らされたんだぞ?」 哩「姫子……すまんね、後で言っとく」 京太郎「ははっ、思いっきり保護者みたいな言い方だな」 京太郎「いや、でも……だからか」 哩「どがんした?」 京太郎「お前さ、もしかして寂しかったりするのか?」 哩「……」 京太郎「うちの母親もさ、もう一人でできるって言って...
  • 一年、初夏、決戦前夜――if
    京太郎「……ところで、久ちゃんと戦ったんだよな?」 美穂子「はい」 京太郎「どうだった?」 美穂子「……強い打ち手だと思いました」 京太郎「そうか……今更だけど喧嘩売る相手が悪すぎだったな」 美穂子「本当にバカだと思います」 京太郎「言うねー。それで、勝てると思う?」 美穂子「……」 京太郎「だよな。ほんの数日の付け焼刃でどうこうなる相手じゃない」 美穂子「あの、本当に上埜さんと対局を?」 京太郎「俺はそのつもりだ。ここ数日麻雀やってて気づいたんだけど、やっぱり負けたら悔しい」 京太郎「んでもってなにがなんでも勝ちたくなる。多分それは久ちゃんも同じだ」 美穂子「それで麻雀をまた始めてくれるかもしれないと? でも今負けたらもっと麻雀が嫌になるんじゃ……」 京太郎...
  • 中学二年、三月、照との別れ――if
    「停学明けてから須賀のやつ、宮永に対して冷たくね?」 「怪我のこともあるし、落ち込むのはわかるけどあれは流石にな……」 「彼女にとる態度じゃないよな」 「彼女? 須賀と宮永って付き合ってたのか!?」 「あれだけ一緒にいれば誰だってそう思うべ」 「まじかー」 京太郎「……お前ら何の話してんの?」 「す、須賀っ?」 「い、いやなんでもないから、本当に」 「俺たちもう行くわ……じゃあ」 京太郎「……なんだっての。好き勝手言いやがって」 照「あ、いた。京ちゃん、一緒に帰ろ?」 京太郎「用事あるから」 照「最近そればっかり……でも、嘘だよね?」 京太郎「なにか証拠でも?」 照「うん。だって京ちゃんが嘘吐くとき、いつも鼻かくから」 京太郎...
  • 一年、秋、祭りの後で――if
    京太郎「……校舎、人いないな」 竜華「うん……みんな外に出とるから」 京太郎「俺らは外に出ないのか?」 竜華「こんなとこ、他の人に見せられへんよ」 京太郎「まぁ、傍から見れば腕組んでるただのカップルだからな」 竜華「し、仕方ないやん」カァァ 京太郎「わかってるよ。お、なんか始まるみたいだな」 京太郎「へぇ……花火か。すごいな」 竜華「うん……」 京太郎「……綺麗だな」 竜華「うん」ギュッ 京太郎「――っ」 京太郎(いやいやいや、そんな強くしがみつかれたら胸が!) 京太郎(こんなところに二人っきりって状況もヤバイし……) 京太郎「な、なあ……一瞬だけ離れてもらってもいいか?」 竜華「暑苦しい?」 京太郎「いや、ちょっと腕がし...
  • 二年、冬、鎖でつなぐもの――if
    京太郎「コーヒーとミルクティ、どっちがいい?」 姫子「ミルクティで」 京太郎「ほら」 姫子「ん、ありがとうです」 京太郎「こんな寒空の下でなにやってんだかな」 姫子「デート?」 京太郎「そんな大層なものじゃないだろ」 姫子「じゃあ逢引ですかね?」 京太郎「なんかデートより響きが重くなったな」 姫子「むぅ……先輩、ノリ悪かですよ」 京太郎「そんなにデートがいいならデートってことにしていいけどよ」 姫子「上から目線はんたーい」 京太郎「少なくとも身長は俺の方がずっと高いけどな」 姫子「……実はですね、今こうやって外におるのも頭冷やすためなんです」 姫子「今まで部長と一緒に色んなことして、見て、触れて……」 姫子「ばってん、一緒じゃダメで独り占...
  • 中学二年、夏、試合観戦
    ゆみ「たしか会場はここだったな」 ゆみ「中々に人が多い……座れるかどうか」 ゆみ「あそこは空いているな。誰かが来る前に確保しておこう」 ゆみ「失礼、ここは空いていますか?」 「ん、誰も座ってない」ポリポリ ゆみ「良かった……空いている席を探すのに苦労していて」 「私も来るのが遅れて危うく座れなくなるところだった」 ゆみ「そうですか……」 ゆみ(なんだろうか、彼女はどこかで見た覚えがあるな) ゆみ(それはさておき、食べているのはポッキーか……)グゥ ゆみ(11時半……事前になにか食べておくべきだったな) 「……ひと箱いる?」 ゆみ「いや、さすがにひと箱全部は……」 「大丈夫、ストックはまだまだある」ズラッ ゆみ「……わかりました。じゃあお...
  • 夏、プライスレスなもの
    三年、夏、プライスレスなもの 京太郎「あー、もう勉強したくない……」 久「受験生の本音よね、それ」 京太郎「俺、進学するかどうかも怪しいんだけどな」 久「さしあたっては目前の定期テストのためね」 京太郎「この世からテストなんて消えてしまえばいいのに……」 久「でも、なんだかんだでいつも平均点くらいはキープしてるじゃない」 京太郎「それはなぁ……栄養ドリンクとコーヒーのおかげだし」 久「ようするに一夜漬けね」 京太郎「テスト終了後にはゾンビが出来上がります」 久「むしろテスト終わったからってはしゃいでるでしょ」 京太郎「じゃあきっと哲学的ゾンビなんだ」 久「はいはい、夏休みが補習で潰れないように頑張ってちょうだい」 京太郎「はい部長からのプレッシャー追加です」 ...
  • 中学三年、初夏、空白
    京太郎(照ちゃんが姿を消して何ヶ月かが過ぎた) 京太郎(それなのに俺はまだ立ち止まったままだ) 京太郎(前に出ようとすると、隣にある誰かがいたはずの空白を嫌でも突きつけられる) 京太郎(久ちゃんも照ちゃんももういない) 京太郎(そんなことは痛いほどわかってるというのに……) 京太郎「ただいまー」 「あ、おかえりなさーい」 京太郎「ポッキーいる? 半分余しちゃって」 「あんたねぇ……買い食いはいいけど、毎度毎度お母さんを太らせる気?」 京太郎「ごめんごめん、なんか全部食べるのに抵抗あってさ」 「とりあえず冷蔵庫で冷やしとくからあとでおやつにどうぞ」 京太郎「はいよー」 「そういえば、あんた進路どうするの?」 京太郎「さぁ? スポーツ推薦ってのもなくなっちゃっ...
  • 一年、今宵、月が満ちるとも――if
    京太郎「はぁ……はぁ……」 透華「くっ……私は……」 衣「ん、もう日が変わったか……存外粘る」 京太郎(やばい、目が霞んできた) 京太郎(俺、麻雀やってるだけ……だよな?) 京太郎(龍門渕さんもやばそうだし) 京太郎(このまま続けていけば……) 衣「そのまま諦念に身を委ねれば、楽になれる。京太郎もわかってるはずだ」 京太郎「そう、だな」 衣「先の見えている……そもそも勝負にすらなっていない。これ以上なんの意味がある?」 京太郎「そう、だよな」 京太郎(ここで諦めたら楽になれる……たしかにそうだ) 京太郎(そもそも勝負にすらなっていない……たしかにそうだ) 京太郎(結果も見えている……そう、なのか?) 京太郎(楽になりたい、今すぐなにもかも投げ出し...
  • 中学一年、秋、約束A
    照「……」フラフラ 京太郎『……わかったよ。目、閉じてくれ』 久『んっ――』 照「ここ、どこだっけ?」 照「……迷子になっちゃった」 照「そもそも、なんで麻雀やってたのかな……」 『じゃあ、夏の大会で三連覇。これでどうだ』 照「私の理由……京ちゃんとの……」 照「京ちゃん、お昼」 京太郎「いや、慌てなくても給食は逃げないから」 照「でもプリンはなくなるかもしれない」 京太郎「んなわけあるか。人数分用意されてるのに」 照「だれかが欲張って二個持ってくかもしれない」 京太郎「安心しろよ。一番やりそうな奴は見張っておくから」ジッ 照「まさかもう犯人に目星が……名探偵?」 京太郎「というかそんな事する奴は一人しか思い浮かばない」 ...
  • 中学一年、秋、約束
    照「京ちゃん、お昼」 京太郎「いや、慌てなくても給食は逃げないから」 照「でもプリンはなくなるかもしれない」 京太郎「んなわけあるか。人数分用意されてるのに」 照「だれかが欲張って二個持ってくかもしれない」 京太郎「安心しろよ。一番やりそうな奴は見張っておくから」ジッ 照「まさかもう犯人に目星が……名探偵?」 京太郎「というかそんな事する奴は一人しか思い浮かばない」 照「許せない……私が先にとって守らないと」 京太郎「はい確保ー」ガシッ 照「離して、プリンが取られちゃう」 京太郎「落ち着け、まだ授業中授業中」 照「無事手に入った」ホクホク 京太郎「だから言ったろ」 照「でも今後そういうことが起こらないとも限らない」 京太郎「多分照ちゃ...
  • 二年、秋、初めての学校祭――if
    豊音「ここだよ。さっき歩いてる時に見かけたんだ」 京太郎「休憩所?」 豊音「疲れたんだったら、いいかなって」 京太郎「それはいいんだけど……」 京太郎(なんでこの部屋、こんなカーテンで見えなくしてんの?) 京太郎(まさか……休憩所って書いてヤリ部屋とか読むわけじゃないよな?) 豊音「仮眠をとりたい人用にベッドもあるって!」 京太郎「マジか……アウト気味だな」 豊音「ほら、入ろ?」グイッ 京太郎「ちょっ」 京太郎「……」 豊音「なんか、薄暗いね」 京太郎「……」 豊音「それに、なんか変な声も……」 京太郎「……」 豊音「みんな風邪ひきさんなのかな?」 京太郎(……あかん、予想が的中したっぽい) 京太郎(しかもこの...
  • 二年、三月、湯煙大作戦――if
    京太郎「よし、到着!」ガサッ 京太郎「さて、お宝は……」キョロキョロ 誓子「……」アゼン 京太郎「……え」 誓子「なに、してるの?」 京太郎「にゅ、入浴中でしたか……」 誓子「も、もしかしなくても……のぞき、だよね」プルプル 京太郎「待て! 俺は嵌められたんだ!」 誓子「はぁ……だよね」 京太郎「わかってくれたか! のぞきなんてする気はさらさらないってことを……!」 誓子「……」 誓子(それはそれで私の体には興味ないって思われてるみたいで複雑なんだけど……) 誓子「……ねぇ、私の体ってそんなに魅力ないかなぁ?」 京太郎「……へ?」 誓子(え、私なんでこんなこと……) 誓子(爽たちだって見てるかもしれないのに……) ...
  • 夏、ストーカーズ
    三年、夏、ストーカーズ 京太郎「うーむ」 和「どうかしたんですか?」 京太郎「どうも最近、誰かに見られてるような気がして」 和「えっ」 和(も、もしかして目で追ってるのに気づいてくれたんでしょうかっ) 和「せ、先輩――」 京太郎「とりあえずそこの二人、出てきなさい」 優希「じぇっ」ガタッ 咲「わっ」ガタッ 和「ふ、二人とも何してるんですか!?」 優希「のどちゃんに怪しい動きがないか監視中だじぇ」 咲「わ、私は京ちゃんが変なことしないように」 京太郎「片付けしてる最中になにが起こるっていうんだよ……」 和「と、とにかく! 先輩の言ってる視線は二人のことじゃないんですか?」 京太郎「……お前ら、放課後に俺のことつけたりしてるか?」 ...
  • 三尋木咏
    京太郎→咏 京太郎「なんだよあのこどな」 京太郎「あそこまで大人気ない大人も珍しいんじゃないか?」 京太郎「そもそも最初は年下のフリしてたし」 京太郎「婿養子とか人をからかいすぎだっての」 京太郎「でもなんだかんだ言って年上なんだよなぁ」 京太郎「曲がりなりにも相談には乗ってくれるし」 京太郎「さて、どういうつもりで着物を送りつけてきたんだかな」 咏→京太郎 二年、夏、大阪の姉妹以降 咏「須賀京太郎? あー、あのお兄さん」 咏「腕前はともかく、そのオカルトってやつ? には興味があるねぃ」 咏「あれ使いこなせばもしかするともしかしちゃうんじゃね? 知らんけど」 咏「他のプロも興味持つと思うぜぃ」 咏「女性関係? いや、知らんし」 二回目 二年、秋...
  • 三年、if、魔物に愛された男
    「――きて……ちゃん」ユサユサ 京太郎「んん……」 「――起きて、京ちゃん」ユサユサ 京太郎「んぁ……咲?」 咲「おはよ、京ちゃん」 京太郎「……なんで?」 咲「なんでって、毎朝のことだよね」 京太郎「……そうだっけ?」 京太郎(毎朝のこと?) 京太郎(あれ……いつもは目覚ましか母さんに起こされてたような) 咲「じゃあ、はい。いつもの」 京太郎「い、いつもの?」 咲「うん……したいって言ったの京ちゃんだよ?」 京太郎「したいって、なにを?」 咲「だから、おはようのキス! もう、言わせないでよ……」 京太郎(どうしよう、全く身に覚えがない) 京太郎(これじゃまるで恋人同士……) 京太郎(俺の記憶が混乱してるのか?...
  • 夏、ドライブ(と書いて決死行と読む)
    三年、夏、ドライブ(と書いて決死行と読む) 衣「ドライブに行きたい」 京太郎「なんだ、藪から棒に」 衣「とある本でアベックは休日にドライブに行くって書いてあったよ」 京太郎「アベックってな……」 衣「というわけでドライブに行こうよ」 京太郎「なにがというわけでだ。そもそも大きな問題が一つある」 衣「大きな問題……はっ! まさかドライブには身長制限が……!」 京太郎「んなわけあるか。チャイルドシートが存在してる時点でありえないだろ」 衣「こ、衣はチャイルドシートには座らないからっ」 京太郎「いらない心配はしなくてよろしい」 衣「行きたい行きたい行きたい!」 京太郎「子供かっ」 衣「子供じゃなくて衣!」 京太郎「落ち着け!」 京太郎「そもそも俺...
  • 原村和
    京太郎→和 京太郎「ちょっと頭かたいけど、良い後輩だと思う 京太郎「え? 女として?」 京太郎「まぁ、見た目は文句なしだし胸も大きいし、家事もできるから申し分ないんじゃないか?」 京太郎「暴走することもあるけど、それも愛嬌ってやつだな」 京太郎「時々、俺のことを誤解してんじゃないかって思う時があるけども」 京太郎「親父さんとの約束もあるし、インハイで結果を残せるように支えてやらなきゃな」 和→京太郎 三年、初夏、家庭訪問@原村家以降 和「先輩ですか?」 和「そうですね……なによりもまず、尊敬できる人だと思います」 和「私たちが麻雀に専念できるのも先輩のおかげですし」 和「……え? もっと色っぽい話ですか?」 和「そ、それはあの……こういう場で言ってしまうのはどうなの...
  • 夏、新たな出会い
    久「にしても暇ね」 京太郎「しょうがないだろ。常時面子が足りないんだから」 久「こうして自動卓があるだけ奇跡みたいなものか」 「お、君たち来てたのか」 京太郎「おはよーございます」 久「今日も三麻やります?」 「その前に、はいどうぞ」 京太郎「これ、アイスですか?」 「今日も暑いからね」 久「部長自ら買い出しですか」 「部長って言ってもこんな部だからね」 久「それじゃ、ありがたくいただきます」 久「ロン、8000……これで終局ね」 京太郎「うあー、また久ちゃんがトップかー」 「やっぱり強いな。インターミドルで福路美穂子と互角以上に渡り合っただけはあるね」 京太郎「部長、それは……」 久「いいわよ、別に。そのうちリベンジするつ...
  • 神代小蒔
    京太郎→小蒔 京太郎「最初はド天然だと思ってたけど……あいつ、かなり思い込み激しいよな」 京太郎「それもこれも育った環境のせいかもしれないけど」 京太郎「でも正直好みなんだよなぁ」 京太郎「あいつの思い込みもあながち間違ってなかったというか」 京太郎「初めての相手か……」 京太郎「もし俺になんのしがらみもなければ、今も傍にいたかもな」 小蒔→京太郎 二年編、夏、スリーピングビューティ以降 小蒔「京太郎様ですか?」 小蒔「もちろん運命の人です!」 小蒔「あの時、帽子を拾っていただいた時に確信したんです」 小蒔「私にはこの人しかいないんだって」 小蒔「えへへ、運命の人が初恋なんて素敵ですよね」 小蒔「でも、こんな気持ちになるのは初めてじゃないような……」 ...
  • 三年、if、魔物に愛された男.ver2
    「――きて……ちゃん」ユサユサ 京太郎「んん……」 「――起きて、京ちゃん」ユサユサ 京太郎「んぁ……咲?」 咲「おはよ、京ちゃん」 京太郎「……なんで?」 咲「なんでって、毎朝のことだよね」 京太郎「……そうだっけ?」 京太郎(毎朝のこと?) 京太郎(あれ……いつもは目覚ましか母さんに起こされてたような) 咲「じゃあ、はい。いつもの」 京太郎「い、いつもの?」 咲「うん……したいって言ったの京ちゃんだよ?」 京太郎「したいって、なにを?」 咲「だから、おはようのキス! もう、言わせないでよ……」 京太郎(どうしよう、全く身に覚えがない) 京太郎(これじゃまるで恋人同士……) 京太郎(俺の記憶が混乱してるのか?...
  • 秋、仮装麻雀大会
    咏「あー、つっまんねー」 えり「何言ってるんですか、打ち合わせ進めますよ」 咏「ん~、アドリブでいいんじゃね?」 えり「真面目にやってください!」 咏「えりちゃんさぁ、そんなカッカしてると疲れない?」 えり「誰のせいだと?」ピキピキ 咏「小じわ増えちゃうぜぃ?」 えり「黙りなさい!」ギリギリ 咏「いひゃいいひゃい!」 咏「まったく……福与アナを少しは見習ってほしいねぃ」ヒリヒリ えり「彼女とあなたを組ませたら色々と終わりでしょうに」 咏「この組み合わせがいいってこと?」 えり「遺憾ながら」 咏「またまた照れちゃって」 えり「はいはい、それより仕事の話ですけど」 咏「打ち合わせなら十分したっしょ」 えり「それはまた後です。こ...
  • 宮永咲
    咲→京太郎 三年編インハイ予選中 咲「先輩ですか?」 咲「……もしかしたら、恨んでるかもしれないです」 咲「それが不当なことだってのはわかってるんですけど……」 咲「あの頃に戻れたらっていうのは時々思います」 咲「そしたらもっと一緒に居られたかもしれないし、私にだって……」 咲「女性関係? それって和ちゃんにデレデレしてるとかそういうことですよね?」 咲「……羨ましくなんかないもん」 二回目 三年、初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月 以降 咲「京ちゃんのことですか?」 咲「前にも言ったと思うんですけど……」 咲「え? 呼び方が変わってる?」 咲「そ、それは、特に深い意味なんかないですけど」 咲「……昔みたいになりました。お姉ちゃんがいたころみたいに」 ...
  • 初夏、南風
    久「さて、明日ね」 京太郎「いよいよか」 久「日程は予選一日に本戦一日……駆け足ねぇ」 京太郎「去年はもうちょい余裕あったよな」 久「まぁ、団体戦の方も色々変わってたみたいだけど」 京太郎「そうだな……」 久「……」 久「もしかして、緊張してる?」 京太郎「そりゃあな。試合の前はこうなるよ」 久「ふーん」 京太郎(こんな時、どうしてたっけ?) 『京ちゃん、頑張って』 京太郎(……そうだ、照ちゃんがいたんだ) 久「だったら、こんなのはどう?」ギュッ 京太郎「……ちょっと暑い」 久「じゃあもっと暑苦しいことしちゃおうか……たとえばこんな――」 久「――んっ」チュッ 久「ま、今は頬で妥当かしらね」 京太...
  • 一年、三月、温泉のあとのマッサージ(意味深)――if
    玄「……」グリグリ 京太郎「おぅ、思ったより気持ちいいわ」 玄「……」グッ 京太郎「あ、そこそこ。やっぱこってんのかな」 玄(……なんであの時うつ伏せなんて言っちゃったんだろう) 玄(これじゃどう抱きついても不自然だよ……) 玄(このまま覆いかぶさるの? そしたら色んなとこが密着しちゃうし……) 玄(そもそも抱きつくってこと自体が……)ボンッ 玄「……」ヘタッ 京太郎「うおっ、どうした?」 玄「あうぅ……」プシュー 京太郎「おーい、玄さんやー」 京太郎(……ノーリアクション) 京太郎(いきなり座り込んでどうしたんだよ) 京太郎(ってか、腰のあたりに当たる柔らかい感触が超気になる) 京太郎(なんだってこの子はこんな無防備なんだ)...
  • 夢乃マホ
    マホ→京太郎 三年、初夏、鏡以降 マホ「すがきょうたろう? ……もしかしてあのお兄さんのことですか?」 マホ「とっても親切な人だと思います!」 マホ「マホのことを子供扱いしてくるのはちょっと意地悪ですけど!」プンプン マホ「でも、もしお兄ちゃんがいたら……あんな人なのかなーって思うです」 マホ「えへへ、ちょっと恥ずかしいです」 マホ「でも、ちょっと不思議な感じもします」 マホ「マホと似てるような、全然違うような……」 マホ「じょせいかんけい?」 マホ「わぁ、お友達がたくさんいるんですね!」
  • 三年、if、両手に抱えきれないほどの花を
    京太郎「ハーレムが、欲しいです……!」 怜「うーん、この……」 京太郎「なんとかしてよトキえも~ん!」 怜「しゃあないなぁ、きょう太くんは」 京太郎「ありがとうトキえもん!」 京太郎「とかいう小芝居は置いといて、どうにかならねーかなぁ」 怜「人をいきなり巻き込んどいてなんやねんな、ハーレムて」 京太郎「男の憧れ?」 怜「そういうもんなん?」 京太郎「そういうもん。大体の男子は一度は夢見るビッグドリームってやつ」 怜「ほほぉー、ビッグドリームを夢見る」 京太郎「そうそう。あ、重複表現に関してはスルーでお願いします」 怜「この突っ込みどころを潰してくスタイル」 京太郎「だって脱線するじゃん」 怜「ハーレム云々がすでに脱線のような気がするわぁ」 ...
  • 中学三年、if、これからもずっと
    京太郎「荷物はこんなもんかな?」 京太郎「明日で我が家ともお別れか……」 カピ「キュッ」 京太郎「お前ともお別れだな」ナデナデ カピ「キュ……」 京太郎「そんな声出すなよ。たまには帰ってくるからさ」 照「京ちゃん、入っていい?」 京太郎「部屋のぞきながらそんなこと言われてもな」 照「ちょっとすっきりしたね」 京太郎「持ってくものは最低限にしたつもりなんだけどな」 照「……東京、行っちゃうんだね」 京太郎「スポーツ推薦でな。ま、どこまでやれるかわからないけど、やるだけやってみるよ」 照「うん……頑張ってね」 京太郎「照ちゃんも咲と仲良くな」 照「そこらへんはバッチリ」 京太郎「プリン取り合うなよ?」 照「……京ちゃんの意地...
  • 夏、大阪の魔物
    京太郎「もうそろ久ちゃんの出番か……試合の前にジュースでも差し入れしようかな」 京太郎「えっと、何好きだったっけな」 京太郎「……無難にミルクティーだな。部室でも飲んでるし」ゴトン 京太郎「あれ? なんで水? 間違って隣押したかな」 京太郎「ってか、なんか視界が……」 京太郎「……やばい、倒れる――」グラッ 「あらら、大丈夫ですかーぁ?」 「もしもし、お兄さーん?」 「……気ぃ失ってるみたいやねーぇ」 京太郎「……超だるい」 京太郎「ここ、どこだよ」 「あ、目が覚めたんですかーぁ?」 京太郎「……ナースさん?」 「いえいえ、まだ高一ですよーぅ」 京太郎「白衣の天使に年齢なんて関係ないだろ」 「お兄さん大丈夫ですかーぁ? 主に頭と...
  • 夏、最後の夜
    ネリー(最後の局、ネリーが上がるつもりだったのに……) ネリー「……」ムスッ 京太郎「なに不機嫌な顔してんだよ」 ネリー「キョウタロウ……」 京太郎「ダントツ一位で通過じゃないか」 ネリー「それは当たり前だよ」 京太郎「ま、わかってるよ。最後の最後にあいつにツモられたのが気に入らないんだろ」 ネリー「サキから直撃取るつもりだったのに……」 京太郎「そんで見事叩き伏せて決勝戦へってつもりだったわけか」 ネリー「だってそれくらいだとわかりやすいでしょ? スポンサーもキョウタロウも」 京太郎「なんでそこに俺を並べるかな……」 ネリー「生涯賃金の半分、くれるかなって」 京太郎「進路さえ不透明なのにそんな約束ができるか」 ネリー「ふぅん、暢気だね」 京太郎「...
  • 夏、一足先の出立・一番星
    京太郎「あっちー、ただいまー」 「あ、おかえりなさーい。あんた宛になにか届いてるわよ?」 京太郎「なにかってなんだよ」 「テーブルの上に置いてあるから自分で確認してね」 京太郎「はいはーい」 「ラブレターだったりして」 京太郎「郵便で送ってくるとかどんだけ奥手だよ」 京太郎「えっと、これかな?」 『京太郎くんへ♡』 京太郎「ハートマーク? 埼玉からだけど、知り合いなんていたっけ?」ベリベリ 京太郎「これは……!」 久「もう七月も終わりねー」 京太郎「そうだなー」 久「もうすぐ向こうに行かなきゃねー」 京太郎「そうだなー」 久「旅館の予約はバッチリなんでしょー?」 京太郎「そうだなー」 久「ちゃんと聞いてるー...
  • 初夏、花天月地――嶺上の花と海底の月
    華菜「結構な点差だなー」 純代「……面目ない」 未春「トップの清澄との点差は大体80000……正直厳しいかも」 星夏「む、無理ですよこんなの……」 美穂子「華菜、大丈夫?」 華菜「もちろんですよ! 華菜ちゃんはどっかの誰か以上に諦めが悪いんですから!」 美穂子「……頑張って」ギュッ 華菜「はい、去年のリベンジもきっちり果たしてきますよ」 「池田ァ!」 華菜「にゃっ!?」ビクッ 「気合入れてやって来い! みっともない試合したらわかってるんだろうな?」 華菜「が、頑張ってきまーす!」 桃子「ただいまっす」 佳織「あ、おかえりなさい」 睦月「おつかれさま」 桃子「ごめんなさいっす。一位も二位もまくれなかったっす」 ゆみ「気...
  • 夏、勝敗の後に残るもの
    『大将戦終了――!』 京太郎「終わった、か」 まこ「中々危うかったのぅ」 久「姉帯さんに石戸さん、とんでもない力の持ち主には違いないけど……」 『激闘を制し、一位で通過したのは――姫松高校です!』 久「蓋を開ければ姫松が一位でうちが二位」 久「咲が手を抜いていたわけではないんでしょうね」 優希「でも、咲ちゃん最後は驚いた顔してたじぇ」 和「まるで想定外のことが起こったような、そんな顔でした」 まこ「ふむ、たしかに最後のカンは意味不明じゃったな」 久「意味不明ってより不発ね。当たりを引けてたら一位抜けだったもの」 京太郎「……」 京太郎(あの絶一門……間違いなく石戸のだ) 京太郎(ということは、あれを降ろしたのか) 京太郎(去年の夏、小蒔を乗っ...
  • 夏、修羅の国のクールビューティー
    久(いつかあたるとは思ってたけど……) 智葉「……よろしく」 セーラ「っしゃ、やるで!」 久(まさか二人同時に来るなんてね) 久(正直厳しいわぁ……でも) 久「いっちょやってやりますか」 久「あーあ、もうボロボロ……」 京太郎「三位か……あの面子じゃあな」 久「二人とも強くなり過ぎなのよ……なにあれ」 まこ「ちゅうことは、さっきの面子に知り合いが?」 久「そ、江口セーラと辻垣内智葉。去年知り合いになったのよね」 まこ「千里山のエースに臨海の辻垣内……思わぬ交友関係が出てきましたね」 久「他にも本物の巫女さんの知り合いもいるのよ?」 まこ「なにをしたら知り合えるのかさっぱりです」 京太郎「俺もさっぱりだよ」 久「そういうのを引き寄せて...
  • 小学二年、出会い
    『他の子達は須賀くんが急に殴ってきたと言ってます』 『先生、京太郎が理由もなくそんなことするとは思えません』 『しかしですね、現に怪我をした子もいるわけですし……』 京太郎「……」 京太郎「手、いたいな……」 京太郎「母さん、まだかな」 「お待たせ~」 京太郎「べつに、まってないけど」 「さ、帰りましょうか。あ、手つないで帰る?」 京太郎「いいって!」 「京太郎、また喧嘩したんだって?」 京太郎「あいつらがムカつくこと言うから」 「喧嘩は否定しないと……しょうがないな」スッ 京太郎「――っ」ビクッ 「手、大丈夫か?」 京太郎「あ……うん」 「するな、とは言わないけどな、せめて怪我はするな。こっちも心配するからな」 ...
  • 夏、勝敗の後に残るものA
    『大将戦終了――!』 京太郎「終わった、か」 まこ「中々危うかったのぅ」 久「姉帯さんに石戸さん、とんでもない力の持ち主には違いないけど……」 『激闘を制し、一位で通過したのは――姫松高校です!』 久「蓋を開ければ姫松が一位でうちが二位」 久「咲が手を抜いていたわけではないんでしょうね」 優希「でも、咲ちゃん最後は驚いた顔してたじぇ」 和「まるで想定外のことが起こったような、そんな顔でした」 まこ「ふむ、たしかに最後のカンは意味不明じゃったな」 久「意味不明ってより不発ね。当たりを引けてたら一位抜けだったもの」 京太郎「……」 京太郎(あの絶一門……間違いなく石戸のだ) 京太郎(ということは、あれを降ろしたのか) 京太郎(去年の夏、小蒔を乗っ...
  • @wiki全体から「三年、夏、酒は飲んでも飲まれるな――if」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索