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    <title>橘京子スレまとめWiki</title>
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    <description>橘京子スレまとめWiki</description>

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    <title>s053</title>
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    <description>
      彼女は彼にチョコレートをあげるのだろうか…… 
今日は2月14日、バレンタインデー。世間では女の子が想い人に気持ちを伝える絶好の機会だ。 
お菓子メーカーの陰謀という人もいるが、そんなのは知ったことじゃない。 
自分の気持ちを伝える為なら、そんな陰謀など利用してやろう。女の子はたくましいのだ。 
「佐々木さん、佐々木さん。佐々木さんはキョンさんにチョコをあげないんですか？」 
「ああ、橘さん。いや、恥ずかしい話だが、迷っているんだ。」 
目を伏せて喋る彼女からは、いつもの余裕のようなものが感じられなかった。 
「……告白……するんですか？」 
彼女は何も答えなかったが、その沈黙が言外に私の問いを肯定していた。 
「……佐々木さんなら……きっと、大丈夫なのです。」 
「でも、僕のよな男女が告白したところで、気持ち悪がられるだけのような気がしてね……怖いんだ。」 
「佐々木さんは十分可愛いです！」 
私は意図せずに叫んでいた。 
「何で自分に自身を持ってあげないんですか！そんなの、佐々木さん自身が可哀想じゃないですか！」 
彼女が驚いたように私を見つめるが、私の言葉は止まらない。 
「貴女が好きなキョンさんは、貴女のことをそんな風には思ったりしません！それはキョンさんへの侮辱です！何より、そんな人を好きになってしまった貴女自身への冒涜に他なりません！」 
私は頭に血が上るのをはっきりと感じたが、自分の口を付いて出る言葉を止めることが出来なかった。 
「橘さん…………」 
落ち着きを取り戻すと、笑顔で彼女の背中を押そうと言葉を紡ぐ。 
「もし――そんなことは絶対にあり得ませんが――万が一にでも駄目だったときには、私が一緒に食べてあげます。いいえ、食べさせてください。佐々木さんの作ったチョコが美味しくないはずないのです。」 
「…………ありがとう、橘さん。」 
「……こういうのは、決心が鈍らないうちに、すぐ行動に移すものです。」 
「……うん。」 
少し逡巡するような仕草を見せたが、彼女はもう一度ありがとうと言い残すと、彼の下へと行ってしまった。 
頭のいい彼女のことだ、私の気持ちなんてとっくにお見通しなんだろう。 
「あーあ、無駄になっちゃったなぁ……」 
彼女が去ったあと、後ろ手に回していた紙袋を弄びながら一人呟いてい    </description>
    <dc:date>2017-03-13T02:57:05+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/134.html">
    <title>s052</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/134.html</link>
    <description>
      　デートは中止という電話が掛かってきたのは約束の時間の、三十分前だった。 
「それは、また」 
　吐く息は白く。商店街の街並みは、昼間だというのにライトアップされ、普段とは違う一面を見せている。 
「唐突ですね。どうしたんですか？」 
「……声聞けばわかるだろ。風邪引いたんだよ」 
　ジングルベルの音がやかましい。携帯を耳に押し当て、声に少しだけ力を込める。 
「でも、キョンさんですからね。長門さんあたりを連れ込んでるという可能性を、否定しきれません」 
「そうだと言ったらどうする気だ？」 
「そうですねぇー」 
　まったく、と笑みが浮かぶ。風邪をひいていても、意地悪な所は変わらない。 
「泣きます」 
「……冗談だ。手ごわくなってきたな、お前」 
「それはもう。いつもいつも愛のあるイジメをしてくれる素敵な彼氏がいますから」 
　携帯の奥で、言葉に詰まる彼の姿が目に浮かぶ。こういう直接的な言い方に弱いのだ、彼は。 
「……あのな、橘。いや、彼氏である事は否定しないし、いやむしろ嬉しいくらいなんだが、いきなり」 
「とりあえず、そっち行きますね。大人しく布団で寝ていてください」 
　有無を言わさず電話を切った。 
　過剰なまでのデコレーション。喧しいくらいのクリスマスの音。 
　となりに誰かさんでもいれば、素敵なイリュージョンと心躍る音楽へと変わったのだろうけれど。 
「でも、しょうがないですね」 
　少しだけ残念そうに息をついて、デートのスタート地点に別れを告げた。 
　こんなのだからこそ、私たちらしいといえるのだろう。 
　財布を確認し、銀行前に止めてあった自転車を引っ張り出す。スーパーまで走って五分。 
　気分晴らしに鼻歌でも歌いながら、たまご粥を作る歌を歌いながら、唐突に閃いた。 
　腕時計の針は十時を指している。ちょっと早い昼食になるが、たまご粥でも作ってあげよう、と橘は思った。 
　商店街を、風を切って駆け抜けていく。 
　クリスマスという幻想を振り切り、ただの十二月の二十四日として、今日という日を迎え撃つ。 
　 

　キョンの住むマンションは、駅前にあって大きくて綺麗で、家賃も高い。 
　もちろん、一人暮らしをするには贅沢すぎる部屋であり、一般的な両親を持つ大学生が住むにはちょっと無理な家賃で    </description>
    <dc:date>2017-03-13T02:28:21+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/133.html">
    <title>s051</title>
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    <description>
      クリスマスまであと少しとなると、教室の雰囲気も多少変わる。 
落ち着かない様子の人も居れば、何が楽しみなのか浮かれている人も居る。 
「佐々木さん、今年のクリスマスイブはどうするのですか？」 
お昼休み、机を挟んだ向かい側から橘さんが、お弁当をつつきながら聞いてきた。 
ちなみに彼女は先ほどの例で言えば、どちらかというと後者だろう。 

そして私はどちらでもない、[[その他]]になる。 
「どうって、普通に家に帰って家族とケーキ食べるわよ」 
「えぇー？ そんな事言って、本当はいい人とデートの予定だったりしないんですか？」 
「生憎、そんな相手はいないもの」 
「そんな、勿体無い」 
「勿体無いって、私は特に気にならないけど」 
橘さんが不服そうに言い返す。 
「違いますよ」 
「違うって？」 
「逆です。佐々木さんを放置するなんて世間の男はなんて勿体無い事をしちゃうんでしょうか」 

時々思うのだけど、どうして橘さんは私をこうも持ち上げるのだろう。 
話し方にしても、同級生なのに敬語まで混ざったりする。 
結構付き合いだって長いのに、何故なんだろう。 
前に、その辺を聞いた事があるけれど、彼女にもそれほど明確な理由はないらしい。 
何となく、そうなってしまうのだそうだ。 

それはともかく、さすがにそれは言いすぎだと思ったけど、幸い周囲に今の発言を聞きとがめた人は居ないようだ。 
私は苦笑しながら首を振る。 
「それはさすがに過大評価が過ぎるわよ」 
「過ぎてませんよ。んんもう、あたしが男なら絶対、ほっとかないのになー」 
「毎年そうしてるんだから、別に･･･」 

不自然に言葉を切った私に、橘さんが怪訝そうに聞く。 
「どうしたんですか？」 
「え、ああ、だから別に今年もいつも通りって事」 
「･･･あの、佐々木さん、その家族でケーキ食べるのって、時間厳守なんですか？」 
「特にそういう訳ではないけど？ 行事という程でもないし」 
「あのですね！」 
橘さんが身を乗り出してくる。 
「なに？」 
「他にクリスマスの予定がないなら、せっかくだからいいもの見に行きませんか？」 

こうして彼女に、やや強引に押し切られる形で、私はクリスマスの約束を取り付けられた。 
行き先は、少し遠くの町    </description>
    <dc:date>2017-03-13T02:18:31+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/132.html">
    <title>s050</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/132.html</link>
    <description>
      　季節は梅雨である。梅雨といえばじめじめとしてアンニュイな気持ちになりやすそうなものだが、 
意外にもハルヒはいつも通りのハイテンションで、春先の佐々木をめぐる騒動以来、古泉のアルバ 
イトもトンと減っているようである。そんなこんなで、世界の平穏を気にすることもなく、いつも 
どおりハルヒにつれまわされて体力と財布の重量だけが減っていくなか、束の間の平穏を謳歌して 
いた日曜日のことである。ちょっとした事件が起こった。 

　いつものように部屋でごろごろと漫画を読んでいた俺に、妹が猪のごとく突撃してきた。 
「ねぇ、ねぇ、キョンくん。明日学校でね。そうごうがくしゅうっていうので外国の人と日本の文 
化の勉強をするの。」 
学習指導要綱が代わったことにより総合的な学習が強化されたらしいが、外国人と触れ合うとはほ 
んのちょっと前じゃ考えられなかったことである。あの頃は、出島などの一部を除いて外国人がい 
るところなどは存在しなかった。 
「そうか。楽しんでこいよ。」 
俺は大いなる平穏を維持するためにも受け流すことにした。うむ、ナイスな判断だ、俺。 
「うんっ。それでね。みんな一人一人が日本っぽいものを持っていって紹介するんだって。だから 
ね。あたし剣玉にしたのっ。」 
「ほう、そうかそうか。それは何よりだ。しかし、家に剣玉なんてあったか。」 
「ないよ。だからキョンくん買ってき」 
「断る。」 
妹が言い終わる前に返事をした。何が悲しくてせっかくの休日に剣玉を買いに行かなければならな 
いのだろうか。日本っぽいものなら、俺が十秒ほどで水墨画を描いてやるからそれをもって行きな 
さい。俺の水墨画は凄いぞ。 
観念的過ぎて本人にも何が書いてあるんだか分からないんだからな。 
「えー、それじゃあダメだよう。さっきテレビで剣玉やってたんだもん。」 
つまり、テレビでやってた剣玉に感化されてやりたくなったわけだな。これはいよいよもって、行 
く必要がなくなってきたぞ。 
「それにね。お母さんからもうお金貰ってきたの。キョンくんにもお駄賃でこのきれいなお札を」 
「行かせて貰おう。」 
俺は再度、台詞の途中で割り込んだ。妹の手には剣玉代と見られる野口秀夫さんと、俺へのお駄賃 
と見られる源氏物語の絵巻物が握られていた。    </description>
    <dc:date>2017-03-11T20:20:11+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/131.html">
    <title>大海原の死闘！４</title>
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    <description>
      『――――！！？』 
　怒気の篭ったその声の方を振り向くと、森からすぐ先。開けた草原の上に立つ一人の男性がそこにいた。 
　まるで、いきなり現れたかのように。 

　俺達にとって、このサプライズゲストは寝耳に水だった。この島にいる海賊や作業員を眠らし、且つ活動中だった海賊も殆ど藤原と 
九曜の手によって片付けられていた。加えて海岸近くの森に身を潜めるから、こちらから様子を窺い知ることはできてもこちらを見つ 
け出すのはかなり困難なはず。しかも今の今まで人がいる気配などなかった。 
　その状態で、いきなり声を掛けられたら誰だって驚くに違いない。 
　……いや、それよりも。 
　突然沸いて出たかのようなこの殺気は一体なんなんだ。いくら負の感情が高まっているとは言え、人の感情がここまでマイナスに傾 
くものなのかと疑いたくなるような気の質。話し合いなどまるで通じそうにない。 
　その証拠に、藤原は額に汗をしたまま刀に手をかけ、いつでも斬りかけられるようにスタンバイしている。先程まで座り込んでいた 
九曜もいつの間にか立ちあがり、虚無の瞳に写すのは彼の姿のみ。 
　かく言う俺を握り締め、森の向こうに立つ奴に対して剣を突きつけていた。 
「奴を倒そう」 
　そんな優等生ぶりを発揮した感情ではない。 
「怖い」 
　ただそれだけだった。 
　剣でも構えてないと、自分の心が恐怖で折れてしまう。 
　奴の放つ圧倒的な負の感情は、それほどまでに強かったのだ。 


「盗人の真似事だけではなく、この施設を内部から破壊して形骸化しようとは……」 
　男は、一歩、また一歩と歩みを進め、こちらに近づいてきた。 
　それに伴い、彼の表情も少しずつ明らかになっていた。 

「……ふっ。怒りを通り越して賞賛にも値する」 
　その容姿は、歴代のジェームス・ボンドの良い所どりをしたような、どのジャンルの女性からも好かれるオールマイティかつミステ 
リアスな容姿の持ち主だった。 
　中年を称するほど老けてはいないが、青年を称するほど青臭さがない。見た目に反し、貫禄やら威厳と言ったものが富に感じられる 
　すらりと伸びた銀色の長髪を腰上で縛り、額には赤色のバンダナ。 
　白いジャケットとパンツに身を包んだその風体は、およそ海賊絡みの人間とは思え    </description>
    <dc:date>2017-03-11T19:53:11+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/130.html">
    <title>大海原の死闘！３</title>
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    <description>
      「散々手こずらせてくれましたが、まずは一人ですね」 



　悲鳴が大反響を起こす常闇の大空洞。その余韻が鳴り止まぬ中、一際甲高い声が俺の耳を劈いた。 
　極めてクールで、背筋をも凍りそうな程の殺気を持ったそいつは、恐らく男だろう。 
　恐らく、と言うのは他でもない。一般的男性より三オクターブ程高いその声が原因だ。加えて変な女言葉を使うせいでやたら気持ち 
悪く感じる。 
「何のためにここまで侵入したかは知りませんが、おいたはこの辺でお止しなさい。そうでないとあなたも彼女と同じく奈落の底に真 
っ逆さまですよ。そう……」 
　ギシュ、と何かを握りしめるような音の後、ドンッ！　と言う音が俺の直ぐ後ろで響き渡り、そして岩が転がり落ちていくのが分か 
った。 
「この魔力銃でね」 
　魔力銃……？ 
「そうよ、坊や。この素晴らしい破壊力。魔力銃がどの程度の力を持っているか、今ので分かったでしょ？」 
「それで、足下を崩してあいつを……橘を落下させた、ってわけか」 
「あらあら。ご名答よ。思ったより頭が良いのねぇ、ボクゥ。ほほほ」 
「あいつはどうなったんだ、言え！」 
「あらあら、せっかく誉めてあげたのに。やっぱり知能が低いのかしら。そんなこともわからないの？」 
　まるで……いや、まるっきり馬鹿にした口調で言い放つ。。 
「いくら底に温泉が噴出しているとはいえ、この高さから落ちて五体満足でいられるとお思い？」 
　く……やっぱりそうなるのか…… 
「ふふふ、彼女のことは残念だったけど、あなた幸運だったわね。彼女が身を呈して庇ってくれなかったら、あなたが落ちてたのよ。 
ちゃんと彼女の分まで長生きしなきゃ。そのためには、大人しく引き下がることを推奨するわ。それとも……」 
　カチャリ、と金属音が響いた。 
「彼女と一緒に死出の旅に出るなんて……言わないわよね？」 
「それはこっちのセリフだ」 
　あいつは少々方向音痴なんでな。お前に三途の川の水先案内人をしてもらうと思ってたところなんだ。よろしくお願いするぜ。 
「ふふふふ……言うじゃない。でも悲しいかな、お子ちゃまねえ。この暗闇で、あたくしがどこにいるのかわかってるのかしら？」 
　俺は何も答えない。 
「その様子じゃ分かってないみたいね。だからお子ちゃまなのよ    </description>
    <dc:date>2017-03-11T19:51:53+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/129.html">
    <title>大海原の死闘！２</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/129.html</link>
    <description>
      「いいか橘、ファンタジーの世界だろうが現実の世界だろうが、チームワークってもんは非常に重要なウェイトを占めているんだ。 
リーダーシップを発揮してもらうのは構わないが、それに誰もついてこなければ何の意味も無い。何かアクションを起こしたいなら、 
せめて皆の同意を得てからにしろ。わかったな」 
「……反省してます」 

　崖を登りきり、近くの木陰で身を隠した後、茂みの上で正座している橘にこう説教してやった。 
　橘は元々組織の幹部（だった気がする）ということもあり、決断力や行動力に関しては優れている部分があるのだが、如何せんその 
方向が間違っている場合も多々見受けられる。一人で勝手に出歩いてごろつきといざこざを起こしたり、感情的になって出来もしない 
ことをやろうとしたり、一人で金を使い込んだり……冷静さを欠くような言動ばっかりだ。 
　まだそんなに強い敵がいるわけでもないし、困難なトラップがあるわけでもないから然したる被害は無いが、今後そう言う場面に直 
面した場合、俺達は本当に命を落としかねない。もう少しクールに徹してもらいたいものだ。 
「あ。それどこかで聞いた事あります。確か我が師カミ……」。 
「下らんツッコミをすな。お前はもう少しそのでしゃばりを自嘲しろ」 
「……す、すみません。ですが、九曜さんも藤原さんも、基本的に自分から行動することがありませんですから、あたしが引っ張って 
いかないと本当に何もしないんで……」 
　気持ちは分からんでもない。が、暴走の一途を辿っているこいつを野放しにするほど俺も人間ができている訳でもない。 
「分かった分かった、俺も協力してやる。というか俺が指揮をとるからお前はそのサポートに回れ。いいな」 
　本当はリーダーとか班長とかそんなガラじゃないんだが、それ以外の奴が俺以上にその資質が無いんだからしかたない。働きアリの 
法則って奴だな。ご存知だろうか？　一個の巣にいるアリのうち、その八割はちゃんと仕事をしているが、残りは何もせずサボってい 
るそうだ。そして、その巣から働いているアリを取り除きサボっているアリだけにさせると、やっぱり八割が働いて残りの二割が働か 
ないらしい。本当にサボっているのかどうなのかは分からないが、アリの社会でも役割分担と言うのはきちんと出来ているってわけだ    </description>
    <dc:date>2017-03-11T18:30:32+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/128.html">
    <title>大海原の死闘！１</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/128.html</link>
    <description>
      「あの島か……」 
「いかにも低俗な輩が好きそうな、下劣な建物ばかりなのです」 
「油断するなよ。奴らが攻めてくるかもしれない」 
「……気配は――――ない…………一気に――――攻める――」

　小船を漕ぐことおよそ数十分。 
　ついに南の島の一歩手前までやってきて、それぞれ思い思いの言葉を放った。


　この島に来た理由は二つある。 
　一つは水の賢者の石を手に入れること。 
　そしてもう一つは、この島に建設中の建物を破壊し、責任者をある人の前まで突き出すこと。

　――ああ、当初は前者のみの目的しかなかったわけだが、成り行きによって俺達は後者の目的を果たさずにはいられなくなってしま 
った。 
　その理由はもちろん、 
「うずうずしてきました。とっちめてやるから覚悟なさい！」 
　武者震いなのか、それとも水しぶきが冷たくて震えているだけなのか。 
　ツインテールとレースのスカートを交互に靡かせ、無計画無責任発言を発した張本人、アーチャーこと橘京子は声を高らかに上げた

　……… 
　…… 
　…

　事の発端は、俺たちがごろつき達を追い払った後まで遡る。 
　騒動の後、南の島に渡るための船を捜すため、俺達は船着場の散策を開始した。元々港町だから、使用していない船の一隻か二隻く 
らいはあるだろうし、漁師さんにでも声をかけて、漁のついでに送ってもらえれば特に支障なく南の島へといけるだろう。そう考えて 
のことだった。 
　しかし、現実はそう甘くは無いらしい。実際に入り江まで来てみると、船はおろか漁師の姿すら見つからなかった。 
「おかしいですね、ここは元々漁業で生計を立てている街なのです。それなのに船が一台もないなんて」 
「みんな漁に出てるんじゃいのか。あるいは他の場所に船を止めているとか」 
「だとしても、船が一台もないのはおかしいです。非番の人の船とか、あるいは壊れて動かなくなった船の破片でもあればまだわかり 
ますが、それすらありません」 
「それじゃここは船着場じゃないんだろ」 
「いえ、よく見てください」 
　橘は入り江に埋め込まれたアンカーボルトを指差した。 
「ほら、これは船を繋ぎとめるものですよ。しかも見た感じ、それほど古いものではありません。これはとりもなおさず、最近までこ    </description>
    <dc:date>2017-03-11T18:19:48+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/127.html">
    <title>大海原の死闘！</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/127.html</link>
    <description>
      「あの島か……」 
「いかにも低俗な輩が好きそうな、下劣な建物ばかりなのです」 
「油断するなよ。奴らが攻めてくるかもしれない」 
「……気配は――――ない…………一気に――――攻める――」

　小船を漕ぐことおよそ数十分。 
　ついに南の島の一歩手前までやってきて、それぞれ思い思いの言葉を放った。


　この島に来た理由は二つある。 
　一つは水の賢者の石を手に入れること。 
　そしてもう一つは、この島に建設中の建物を破壊し、責任者をある人の前まで突き出すこと。

　――ああ、当初は前者のみの目的しかなかったわけだが、成り行きによって俺達は後者の目的を果たさずにはいられなくなってしま 
った。 
　その理由はもちろん、 
「うずうずしてきました。とっちめてやるから覚悟なさい！」 
　武者震いなのか、それとも水しぶきが冷たくて震えているだけなのか。 
　ツインテールとレースのスカートを交互に靡かせ、無計画無責任発言を発した張本人、アーチャーこと橘京子は声を高らかに上げた

　……… 
　…… 
　…

　事の発端は、俺たちがごろつき達を追い払った後まで遡る。 
　騒動の後、南の島に渡るための船を捜すため、俺達は船着場の散策を開始した。元々港町だから、使用していない船の一隻か二隻く 
らいはあるだろうし、漁師さんにでも声をかけて、漁のついでに送ってもらえれば特に支障なく南の島へといけるだろう。そう考えて 
のことだった。 
　しかし、現実はそう甘くは無いらしい。実際に入り江まで来てみると、船はおろか漁師の姿すら見つからなかった。 
「おかしいですね、ここは元々漁業で生計を立てている街なのです。それなのに船が一台もないなんて」 
「みんな漁に出てるんじゃいのか。あるいは他の場所に船を止めているとか」 
「だとしても、船が一台もないのはおかしいです。非番の人の船とか、あるいは壊れて動かなくなった船の破片でもあればまだわかり 
ますが、それすらありません」 
「それじゃここは船着場じゃないんだろ」 
「いえ、よく見てください」 
　橘は入り江に埋め込まれたアンカーボルトを指差した。 
「ほら、これは船を繋ぎとめるものですよ。しかも見た感じ、それほど古いものではありません。これはとりもなおさず、最近までこ    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/126.html">
    <title>序章　邂逅（後編）　―藤原―</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/kyokotan/pages/126.html</link>
    <description>
      「…………」 
「…………」 
「――――」

　三点リーダを飛ばし続け沈黙する俺たちに対抗しているのか、九曜はダッシュを放出し辺りの空間と同化し始めた。 
　まさかまさかの登場人物に驚いたってのもあるが、九曜の格好にも戸惑いを隠せないと言うのもある。 
　彼女――周防九曜は髪の毛と同じ漆黒のローブを身に纏い、同様に黒色のヴェールで頭を覆っている。胸元には宝石で作られたロザ 
リオ。勿論黒い宝石で作られたもので、燈篭の光を浴びてレインボーのような輝きを見せている。 
　全身黒ずくめの彼女だが、しかし唯一顔の部分のみ白い肌を露出させている。黒の衣装とは真逆のそれが、彼女の顔立ちをよりくっ 
きりと現していた。 
　と、俺がここまで説明する間、誰も喋らず動かず。まるでこの空間のみ時が止まったかのような挙動に駆られる。しかし燈篭の光が 
揺らいでいることから実際はそんなこともなく、単に硬直しているだけに過ぎない。それに橘を見ると、何かを言おうとして口をもご 
もごさせている。九曜は言わずもがなのマネキン状態。 
　このままでは時間だけが過ぎ、何も解決しない。そう考えた俺は乾いた口を何とか動かした。 
「……どうしてここにいる？」 
　ギギギという効果音が入りそうなくらい不器用に目線を動かした九曜は、 
「――――観測する…………ため――――」 
　何を？ 
「綺麗な…………瞳を――――」 
　ザッツオーライ、意味不明過ぎる。もっと分かり易い言葉で喋ってくれ。 
　すると九曜は幾分考えるような素振りを見せて、 
「――――勇者の――来訪を…………待っていた――――」 
「ゆ、勇者ってもしかして！」 
　唇のグリスの補充が終わった橘がようやく言葉を口にする。 
「……あなた――――」 
　俺を指差した。 
「やっぱり……うんうん」 
　右手をあごにかけて何やら考え出した。 
「ということは、九曜さん。あなたは魔王打倒の鍵をご存知なのですね！？」 
「――さっきの…………言葉――――五行を…………見つける――――」」 
　五行？　そう言えばさっきの不思議な声が、そんなことを言ってたような……っていうかあの声は誰の声だ？　九曜の声じゃなかっ 
たし、他に誰かがいる気配もないし。 
「天の――声――――」 
　天の声    </description>
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