九鼎@wiki内検索 / 「金の花-2」で検索した結果
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金の花-2
金の花-2 本日の来客数 - 昨日の来客数 - 来客数合計 - 二、 年が明けた。 師諷と師栄は共に黄鮑に匿われているが、その黄鮑の立場が微妙なものとなっている。 経緯はこうだ。 嬰公はまだ齢四十に満たない壮年の君主だったが、彼には子が一人しかおらず、それも庶子であるという事もあって後継と定められていなかった。嬰公の年齢が年齢であり、病気らしい病気もしたことがないだけに、その問題は先送りにされていたのである。 しかし、前年の暮れにその嬰公が急死した。当然後継を決めねばならないが、その候補として挙げられたのが、先君の弟である公子済と先君の子である公子遼である。 公子済は宰相の起良と組み、士からの後押しもあって瞬く間に人臣の支持を取り付けていった。その手並みは予め用意されていたのではないか、と思えるほど素早く、瞬く間に公子遼の味方...
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金の花-1
金の花-1 本日の来客数 - 昨日の来客数 - 来客数合計 - 一、 焼け付くような太陽が沈み、静かに虫の鳴く夜道。そこを散歩するかのように歩く二人組があった。 一人は白髪の老人。名を師諷という。齢は六十を目前としながらも体躯に衰えは見られず、理性を感じさせるその深い目と合わさって、常人には感じられない威風をたたえている。 隣を歩く男は師栄といい、師諷の長男である。長剣を杖のようにして歩くこの男は、極度の近視である。間近のものすらほとんど見えないが、障害物を少しの隙もなく避け、夕食にと野生の兎など捕らえてくる。まだ三十にもならぬ若さでありながら、武を極めたというのもうなずける話である。 どちらも只者でないことは容易に知れるが、二人はそれを気にする様子も無い。慌てるよりも、平常心で事を運ぶ方が安全であると知っているからだ。 「魏を出しておい...
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