【上田明也の協奏曲25~生まれてきてゴメンナサイ~】
「そういえばお兄ちゃんって動物好き?」
「うん、嫌いかな。近所で犬の鳴き声がうるさすぎて毒殺したことがあるよ。」
「え~、ひど~い!」
「ていうか動物が好きっていう人間も正直理解しがたい。
世話は大変だし、泣けばうるさいし、ああでも熱帯魚とか鳥は嫌いじゃないね。
事務所の水槽にはエビを飼っているよ。
ほとんど餌も水草だけで済むし、小さい口で水草を食べている姿は飽きないね。」
「なんだ、お兄ちゃんも“動物は”好きなんじゃないの?」
「否定はしない。」
「うふふ、じゃあ大丈夫だよ。面倒な世話は私が全部やってあげるから飼おうよペット!」
「うん、嫌いかな。近所で犬の鳴き声がうるさすぎて毒殺したことがあるよ。」
「え~、ひど~い!」
「ていうか動物が好きっていう人間も正直理解しがたい。
世話は大変だし、泣けばうるさいし、ああでも熱帯魚とか鳥は嫌いじゃないね。
事務所の水槽にはエビを飼っているよ。
ほとんど餌も水草だけで済むし、小さい口で水草を食べている姿は飽きないね。」
「なんだ、お兄ちゃんも“動物は”好きなんじゃないの?」
「否定はしない。」
「うふふ、じゃあ大丈夫だよ。面倒な世話は私が全部やってあげるから飼おうよペット!」
拝啓、お袋様。
一週間ほど前に会ったばかりの女の子と何故か将来飼うペットの話をしています。
でも可愛いから別に良いかと思います。
あと浮気がばれました。殺されかけました、ていうか殺されかけてます。
あと自由奔放に行動しすぎたら友達を一人失いました。
もしかしたら昔みたいになれるかと思ったけどそんなこと有る訳無いよねとか言われました。
ていうかぶっちゃけアキラちゃんです。
覚えてらっしゃるとは思いますが彼女です。
良い子なんですけど少し馬鹿なんです。
失われた過去など二度と戻らないし、捨て去った夢は二度と取り戻せないし、
別れてしまえば恋人は二度と同じ愛を語らうことなど無いのです。
彼女は馬鹿です。
でも、でもすごく良い奴でした。
最後の言葉は「ごめんね」でした。
次会う時はきっと、彼女は僕の敵になると思います。
一週間ほど前に会ったばかりの女の子と何故か将来飼うペットの話をしています。
でも可愛いから別に良いかと思います。
あと浮気がばれました。殺されかけました、ていうか殺されかけてます。
あと自由奔放に行動しすぎたら友達を一人失いました。
もしかしたら昔みたいになれるかと思ったけどそんなこと有る訳無いよねとか言われました。
ていうかぶっちゃけアキラちゃんです。
覚えてらっしゃるとは思いますが彼女です。
良い子なんですけど少し馬鹿なんです。
失われた過去など二度と戻らないし、捨て去った夢は二度と取り戻せないし、
別れてしまえば恋人は二度と同じ愛を語らうことなど無いのです。
彼女は馬鹿です。
でも、でもすごく良い奴でした。
最後の言葉は「ごめんね」でした。
次会う時はきっと、彼女は僕の敵になると思います。
「お庭は広いと良いなあ!そこでお花を育てるの!」
「そうかあ……、でもお兄ちゃんも仕事の都合があるからなあ。」
「あ、いっけない。そうだったね!
私は私は【仕事と私、どっちが大事なの?】なんて馬鹿な女みたいなこと言わないよ。
だって家族の為にお仕事はとっても大事なことだもんね!
私の私のお父さんもお仕事ばっかりで家を空けていることが多かったけど、
貴重な休日にはいつも家族で遊んでくれたもん!
お兄ちゃんもそういう風にしてくれれば良いからね。
でも、子供達の相手だけじゃなくて偶には私と二人っきりでデートとかもして欲しいなあ。
その時に恥ずかしくないように何時までもお洒落でいてね!
個人的には和服の似合う人が好きだなー!
お兄ちゃんいっつもスーツでしょう?
でも日本人として和服が似合う格好いいオジサンになってくれると私すごい嬉しいの!」
「そうかそうか、じゃあ和服も試してみようかな?
和服は肌が見えやすいのが嫌なんだけどなあ……。」
「お兄ちゃん肌見せるの嫌なの?傷は男の勲章だって私のお父さん言ってたよ?」
「いや、その勲章を隠すから格好良いんじゃない。」
「そういえば式はどこで挙げればいいかな?
サンジェルマンがこのお城貸してくれるって言っていたから豪華にする?
それとも籍だけ入れる地味な感じでも良いよ!
正直結婚式なんかどうでも良いんだけど新婚旅行は奮発して欲しいなあ!
ちょっとした温泉地なんかで贅沢に一週間くらい!
海外とかはちゃらちゃらしてて嫌いだから絶対に国内だよ!」
「まあ俺は七カ国語くらい喋れるから何処でも良いけどね。」
「え、何それずるい!」
「そうかあ……、でもお兄ちゃんも仕事の都合があるからなあ。」
「あ、いっけない。そうだったね!
私は私は【仕事と私、どっちが大事なの?】なんて馬鹿な女みたいなこと言わないよ。
だって家族の為にお仕事はとっても大事なことだもんね!
私の私のお父さんもお仕事ばっかりで家を空けていることが多かったけど、
貴重な休日にはいつも家族で遊んでくれたもん!
お兄ちゃんもそういう風にしてくれれば良いからね。
でも、子供達の相手だけじゃなくて偶には私と二人っきりでデートとかもして欲しいなあ。
その時に恥ずかしくないように何時までもお洒落でいてね!
個人的には和服の似合う人が好きだなー!
お兄ちゃんいっつもスーツでしょう?
でも日本人として和服が似合う格好いいオジサンになってくれると私すごい嬉しいの!」
「そうかそうか、じゃあ和服も試してみようかな?
和服は肌が見えやすいのが嫌なんだけどなあ……。」
「お兄ちゃん肌見せるの嫌なの?傷は男の勲章だって私のお父さん言ってたよ?」
「いや、その勲章を隠すから格好良いんじゃない。」
「そういえば式はどこで挙げればいいかな?
サンジェルマンがこのお城貸してくれるって言っていたから豪華にする?
それとも籍だけ入れる地味な感じでも良いよ!
正直結婚式なんかどうでも良いんだけど新婚旅行は奮発して欲しいなあ!
ちょっとした温泉地なんかで贅沢に一週間くらい!
海外とかはちゃらちゃらしてて嫌いだから絶対に国内だよ!」
「まあ俺は七カ国語くらい喋れるから何処でも良いけどね。」
「え、何それずるい!」
それにしても、良くしゃべる子だ。
「そもそもにおいてだ
俺はまだしばらく独身生活を謳歌したい。
ただまあ将来は都会にオフィス兼自宅みたいな感じのビルを建てて、
……つってもビルはサンジェルマンから一つ借りてるんだけどさ、
そこで働きながらも家族の面倒をしっかり見られるようにしたい訳だよ。
家族こそ人間にとって一番大切な共同体だと思うしね。
ああ、事務所で思い出したけどペット飼うくらいなら観賞用の熱帯魚の水槽をもう少し大きくしたいね。
今の時代探偵業務だけでもそこそこ食べていけるし、都市伝説による事件はもっと増えていくと思うから、
今の仕事は当分続けていくつもりだし、誰かと暮らすと言うことについて不安はない。
ただ個人的に気になるのは仕事柄&過去に俺が起こした事件のせいで俺が大変恨みを買いやすいってことだ。
もし事務所で何かあったら家族に迷惑をかけてしまうというのがとても嫌なんだ。
俺一人が死ぬならまあ百歩譲って因果応報、我慢しよう。
だが江戸時代じゃないんだから家族にまで迷惑をかけるのはなんとしても避けたい訳で。」
「大丈夫だよお兄ちゃん!私のことは心配しないで!」
「いや、お前まるで自分が奥さんみたいな事言うのやめような?
決して…………。」
「え、お兄ちゃん、私のこと嫌いになっちゃった……?」
「決してそういうことはないからね!?
頼むから果物ナイフ持って外に出ようとしないで!?」
「なら良いんだ……。」
俺はまだしばらく独身生活を謳歌したい。
ただまあ将来は都会にオフィス兼自宅みたいな感じのビルを建てて、
……つってもビルはサンジェルマンから一つ借りてるんだけどさ、
そこで働きながらも家族の面倒をしっかり見られるようにしたい訳だよ。
家族こそ人間にとって一番大切な共同体だと思うしね。
ああ、事務所で思い出したけどペット飼うくらいなら観賞用の熱帯魚の水槽をもう少し大きくしたいね。
今の時代探偵業務だけでもそこそこ食べていけるし、都市伝説による事件はもっと増えていくと思うから、
今の仕事は当分続けていくつもりだし、誰かと暮らすと言うことについて不安はない。
ただ個人的に気になるのは仕事柄&過去に俺が起こした事件のせいで俺が大変恨みを買いやすいってことだ。
もし事務所で何かあったら家族に迷惑をかけてしまうというのがとても嫌なんだ。
俺一人が死ぬならまあ百歩譲って因果応報、我慢しよう。
だが江戸時代じゃないんだから家族にまで迷惑をかけるのはなんとしても避けたい訳で。」
「大丈夫だよお兄ちゃん!私のことは心配しないで!」
「いや、お前まるで自分が奥さんみたいな事言うのやめような?
決して…………。」
「え、お兄ちゃん、私のこと嫌いになっちゃった……?」
「決してそういうことはないからね!?
頼むから果物ナイフ持って外に出ようとしないで!?」
「なら良いんだ……。」
くそっ、ずるずると状況に引きずられている……。
俺って意外と女性にだらしないタイプなのか!?
何処かから何を今更とか言われたが聞こえなーい。
だけど三名もの女性から愛想尽かされた今ならきっと責められはしないよね!
俺って意外と女性にだらしないタイプなのか!?
何処かから何を今更とか言われたが聞こえなーい。
だけど三名もの女性から愛想尽かされた今ならきっと責められはしないよね!
「ゴホッ!おえ…………。」
しゃべりすぎて肺の傷がまた開いてしまったらしい。
「大丈夫お兄ちゃん!?」
「いや、まだ肺に傷が残ってたのかな……?」
「今、お薬持ってくるね!」
「すまない……。」
「いや、まだ肺に傷が残ってたのかな……?」
「今、お薬持ってくるね!」
「すまない……。」
無力、あまりに無力。
あの後すぐに契約回路は切られたし、サンジェルマンは純を止めた後ここに置いていくし。
これで俺は今、ありとあらゆる都市伝説を奪われた状況じゃないか。
こんな状況では何も出来ない。
ってのは嘘、喋れれば充分だ。
この舌が回る限り、俺は無力なんかじゃない。
あの後すぐに契約回路は切られたし、サンジェルマンは純を止めた後ここに置いていくし。
これで俺は今、ありとあらゆる都市伝説を奪われた状況じゃないか。
こんな状況では何も出来ない。
ってのは嘘、喋れれば充分だ。
この舌が回る限り、俺は無力なんかじゃない。
「はい、お薬だよ榎津礼次郎。」
「…………友か、何でお前が此処に?」
「あれぇ、貴方は貴方はだぁれ?」
「よくぞ聞いてくれたねそこのお嬢さん!
私の名前は新島友美、この城に招かれた賓客Aだよ。
もしくはそこで倒れている探偵のお友達。」
「……とりあえずお薬は私の私の役目なんだから。」
「あ、ごめん……。」
「あと友美、純はお前より年上だ。」
「え、なにそれこわい。」
「…………友か、何でお前が此処に?」
「あれぇ、貴方は貴方はだぁれ?」
「よくぞ聞いてくれたねそこのお嬢さん!
私の名前は新島友美、この城に招かれた賓客Aだよ。
もしくはそこで倒れている探偵のお友達。」
「……とりあえずお薬は私の私の役目なんだから。」
「あ、ごめん……。」
「あと友美、純はお前より年上だ。」
「え、なにそれこわい。」
説明不要。
俺の貴重な友人である新島友美がお見舞いに来た。
俺の貴重な友人である新島友美がお見舞いに来た。
「お兄ちゃん、この人って本当に只のお友達?」
「え、そうだよ。」
「お兄ちゃん、私は私はお兄ちゃんに彼女さんが居たとしても別に良いんだよ?
私と私と会う前の話だもの、それは仕方ないよね。
私も私もお兄ちゃんと会う前に少し気になっていた人は居たけど結局何事も無いままお別れしたし。
それは良いんだよ。
でも今付き合っている人が居るならできれば丁寧に丁寧に聞かせて欲しいかな?
さっきの橙ちゃんみたいな困った子が出てくると私が私が困るしね?」
「安心して純ちゃん、私は男も女も関係なく大好きだから!」
「やめろ友、誤解を招く発言するな!」
「え、そうだよ。」
「お兄ちゃん、私は私はお兄ちゃんに彼女さんが居たとしても別に良いんだよ?
私と私と会う前の話だもの、それは仕方ないよね。
私も私もお兄ちゃんと会う前に少し気になっていた人は居たけど結局何事も無いままお別れしたし。
それは良いんだよ。
でも今付き合っている人が居るならできれば丁寧に丁寧に聞かせて欲しいかな?
さっきの橙ちゃんみたいな困った子が出てくると私が私が困るしね?」
「安心して純ちゃん、私は男も女も関係なく大好きだから!」
「やめろ友、誤解を招く発言するな!」
とは言ったものの、友の性質を考えれば彼女にこの場を任せるのが吉のような気はしていた。
彼女自身も“誰とでも友達になれる”不思議な人間だ。
サンジェルマンが彼女を居城に招待したのもそこに目をつけていたのかも知れない。
彼女自身も“誰とでも友達になれる”不思議な人間だ。
サンジェルマンが彼女を居城に招待したのもそこに目をつけていたのかも知れない。
「ていうか、純ちゃんさえ良ければ私と一緒に……。」
「え、え?何を言っているの?」
「やだなー、純ちゃんったら意外と初心なんだから。」
「待て待て友、……俺も混ぜろ。」
「あれ、お兄ちゃん起き上がれたの?」
「笛吹さん聞いていたより元気だね。
まあ男としてかなり魅力的な状況ではあるから興奮するのもねえ……良いだろう。
笛吹さんにも“女の世界”への入門を許可しよう。」
「え、え?何を言っているの?」
「やだなー、純ちゃんったら意外と初心なんだから。」
「待て待て友、……俺も混ぜろ。」
「あれ、お兄ちゃん起き上がれたの?」
「笛吹さん聞いていたより元気だね。
まあ男としてかなり魅力的な状況ではあるから興奮するのもねえ……良いだろう。
笛吹さんにも“女の世界”への入門を許可しよう。」
まるでどこぞのスタンド使いのようなことを言っているが内容的にも絵面的にも犯罪である。
でも関係ねえ!目の前に美少女二人が転がっている状況で!
男として混ぜてと言わないで喰う明日の飯が旨い訳がねえ!
今この瞬間混ぜてと言えなければ、俺は只の血と糞の詰まった皮袋だ!
でも関係ねえ!目の前に美少女二人が転がっている状況で!
男として混ぜてと言わないで喰う明日の飯が旨い訳がねえ!
今この瞬間混ぜてと言えなければ、俺は只の血と糞の詰まった皮袋だ!
「ちょ、ちょっと待ってくれるかな?」
「どうしたんだい純ちゃん?」
「妹よ、大丈夫だぜ。不安だったとしてもお兄ちゃんが一緒に居れば大丈夫!」
「そ、そうじゃなくて……これから何するの?トランプ?
女の世界ってなぁに?私は友さんとお茶しても良いけどお兄ちゃんの怪我の看病もしたいし……。
ていうかお兄ちゃん外出はまだ無理でしょう?」
「えっ」
「いやっ」
「どうしたんだい純ちゃん?」
「妹よ、大丈夫だぜ。不安だったとしてもお兄ちゃんが一緒に居れば大丈夫!」
「そ、そうじゃなくて……これから何するの?トランプ?
女の世界ってなぁに?私は友さんとお茶しても良いけどお兄ちゃんの怪我の看病もしたいし……。
ていうかお兄ちゃん外出はまだ無理でしょう?」
「えっ」
「いやっ」
え、何この空気。
どうしてこうなった。
どうしてこうなった。
「おい、笛吹さん。」
「どうした友、ところでだが俺の本名上田って言うんだよね。」
「何とんでもないこと言い出してるの!?
…………そうじゃなくてあの子はぼけているのか?」
「そうだと信じたい。」
「二人とも、どうしたの?」
「どうした友、ところでだが俺の本名上田って言うんだよね。」
「何とんでもないこと言い出してるの!?
…………そうじゃなくてあの子はぼけているのか?」
「そうだと信じたい。」
「二人とも、どうしたの?」
只今とんでもない可能性が浮上中である。
「ね、ねぇ……純ちゃん。」
「待て友!流石にそれは色々とアウト!」
「いいや、聞くね!ここで聞いておかないと後々さらなる悲劇を生むぞ!
そもそもそんな大事なことを教えないで良いのか兄として!」
「おぅ、そういわれると確かにそれもそうだ!
でもだったら尚のこと嫌じゃね!?
ていうか小学生でも保健体育の授業でやるよな!?」
「二人ともどうしたの?
遊びを決める話し合いなら私も混ぜてよー!」
「ボケだ!これは絶対にボケだ!
普通の女の子だったら3(ピー)なんて断固拒否する筈だ!
でも俺からの誘いを直接断るのもあれだから必死でボケかましているだけに違いない!」
「良いや、こんな可愛い生物に堂々とセクハラできる機会は二度と巡ってこない!
ここでやれなきゃ私は新島友美ではない!
只の血と糞の詰まった皮袋だ!」
「よく言った!家に来て妹をファックして良いぞ!」
「サーイェッサー!ていうか今からしようとしてたんだけどね。」
「まったくだな。」
「お兄ちゃん、ファックってなに?」
「はは、細かいことを気にしてると大きくなれないぞー。」
「お兄ちゃん、私みたいな体型だと嫌……?
もうちょっと大人っぽい体型じゃないと駄目なのかな…………。」
「いや、決してそんなことは……!」
「上田さんはむしろそれが良いんだよ!」
「変態さんなの?」
「変態さんだね!」
「変態で何が悪い!」
「待て友!流石にそれは色々とアウト!」
「いいや、聞くね!ここで聞いておかないと後々さらなる悲劇を生むぞ!
そもそもそんな大事なことを教えないで良いのか兄として!」
「おぅ、そういわれると確かにそれもそうだ!
でもだったら尚のこと嫌じゃね!?
ていうか小学生でも保健体育の授業でやるよな!?」
「二人ともどうしたの?
遊びを決める話し合いなら私も混ぜてよー!」
「ボケだ!これは絶対にボケだ!
普通の女の子だったら3(ピー)なんて断固拒否する筈だ!
でも俺からの誘いを直接断るのもあれだから必死でボケかましているだけに違いない!」
「良いや、こんな可愛い生物に堂々とセクハラできる機会は二度と巡ってこない!
ここでやれなきゃ私は新島友美ではない!
只の血と糞の詰まった皮袋だ!」
「よく言った!家に来て妹をファックして良いぞ!」
「サーイェッサー!ていうか今からしようとしてたんだけどね。」
「まったくだな。」
「お兄ちゃん、ファックってなに?」
「はは、細かいことを気にしてると大きくなれないぞー。」
「お兄ちゃん、私みたいな体型だと嫌……?
もうちょっと大人っぽい体型じゃないと駄目なのかな…………。」
「いや、決してそんなことは……!」
「上田さんはむしろそれが良いんだよ!」
「変態さんなの?」
「変態さんだね!」
「変態で何が悪い!」
恐るべき突っ込み役不在である。
さてさて数分後。
「わーい!次、私が私が親やるね!」
「……まさか3(ピー)寸前からトランプになるとは思わなかったよ。
しかも大富豪…………。」
「俺もビックリだよ……、小学生&高校生(見た目小学校低学年)と合法的に楽しめるチャンスが一瞬で吹き飛んだ……。」
「今更嘆いても仕方ないよ笛吹……じゃなくて上田さん。」
「それじゃあカード配りマース!」
「うわっ、なんじゃこの手札。」
「お兄ちゃんが貧民だから友さんに一番良いカード渡さなきゃ駄目なんだよ!
友さんは一番弱いカードね!」
「……ほら、ハートの10だ。」
「ショッパ!?何その手札!
えぇっと私は……私はこれだね、ハートの6。」
「お兄ちゃん弱すぎだよー!」
「手札の差がそのまま戦力差になるのではないことを教えてやろう。」
「……まさか3(ピー)寸前からトランプになるとは思わなかったよ。
しかも大富豪…………。」
「俺もビックリだよ……、小学生&高校生(見た目小学校低学年)と合法的に楽しめるチャンスが一瞬で吹き飛んだ……。」
「今更嘆いても仕方ないよ笛吹……じゃなくて上田さん。」
「それじゃあカード配りマース!」
「うわっ、なんじゃこの手札。」
「お兄ちゃんが貧民だから友さんに一番良いカード渡さなきゃ駄目なんだよ!
友さんは一番弱いカードね!」
「……ほら、ハートの10だ。」
「ショッパ!?何その手札!
えぇっと私は……私はこれだね、ハートの6。」
「お兄ちゃん弱すぎだよー!」
「手札の差がそのまま戦力差になるのではないことを教えてやろう。」
しかしおかしい、手札が悪すぎる。
言っておくが俺は福引きを三分の一でお米券五千円分に変える強運の持ち主だ。
かといってこいつらが強運の持ち主だとは思えないし……。
どうやら俺は運命の女神にも愛想尽かされたらしい。
言っておくが俺は福引きを三分の一でお米券五千円分に変える強運の持ち主だ。
かといってこいつらが強運の持ち主だとは思えないし……。
どうやら俺は運命の女神にも愛想尽かされたらしい。
まあ運が無くても遊びは出来る。
サンジェルマンの家に有る豊富な遊び道具で散々遊んだ後に友は帰って行った。
彼女が帰る頃には純もすっかり彼女と親しくなっていた。
しかしこの二人を見ていると本当に年齢の意味について疑わざるを得ないというか……
サンジェルマンの家に有る豊富な遊び道具で散々遊んだ後に友は帰って行った。
彼女が帰る頃には純もすっかり彼女と親しくなっていた。
しかしこの二人を見ていると本当に年齢の意味について疑わざるを得ないというか……
「矢張り、あわせて正解でしたか……。」
「あ、サンジェルマン。友さんまた連れてきてね!」
「よう、サンジェルマン。MTGやらね?
久しぶりにやったらなんか嵌っちゃって。」
「じゃあ後でやりましょうか。でも私、プロですよ?」
「……聞いてないよー。」
「あと友さんはこれからも出来れば連れてきたいと思っています。
彼女は個人的に興味深い方ですしね……。
彼女一人のおかげで研究は百年分進みそうですよ。」
「ああそうだ、サンジェルマンの言う研究って何なの?」
「おっと、純さんには説明していませんでしたね。
じゃあ今日はそれをゆっくり説明しましょうか……。」
「あ、サンジェルマン。友さんまた連れてきてね!」
「よう、サンジェルマン。MTGやらね?
久しぶりにやったらなんか嵌っちゃって。」
「じゃあ後でやりましょうか。でも私、プロですよ?」
「……聞いてないよー。」
「あと友さんはこれからも出来れば連れてきたいと思っています。
彼女は個人的に興味深い方ですしね……。
彼女一人のおかげで研究は百年分進みそうですよ。」
「ああそうだ、サンジェルマンの言う研究って何なの?」
「おっと、純さんには説明していませんでしたね。
じゃあ今日はそれをゆっくり説明しましょうか……。」
純は俺の膝の上に乗ると興味深そうにサンジェルマンの言葉に耳を傾け始めた。
やれやれ、我が妹が面倒に巻き込まれなければ良いが……
そうは思ったが、彼の話自体は俺も同意するところがあった。
やれやれ、我が妹が面倒に巻き込まれなければ良いが……
そうは思ったが、彼の話自体は俺も同意するところがあった。
【上田明也の協奏曲25~生まれてきてゴメンナサイ~fin】