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ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド (2007年のアニメ映画)

最終更新：2024年08月27日 23:24

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概要

ジョジョの奇妙な冒険ファントムブラッド』は、2007年2月17日に公開された91分の映画で、荒木飛呂彦の長編漫画シリーズ『ジョジョの奇妙な冒険』の第1部に基づいている。スタジオAPPPが制作し、葉山潤一が監督を務め、スカイウォーカーサウンドのトム・マイヤーズがサウンドデザインを担当し、日本のヒップホップバンドSOUL'd OUTがエンディングテーマ/プロモーションソング「Voodoo Kingdom」を担当した。この映画自体は、荒木の漫画家としてのキャリア25周年とジョジョの奇妙な冒険20周年を記念して制作された。

この映画は、2004年の東京国際アニメフェアで早くも予告されていた。この映画の共同製作者であるバンダイは、映画への期待を高めるために、ファントムブラッドの漫画に基づいたプレイステーション2用のゲームを作るために、現在も保持しているジョジョのビデオゲームの制作ライセンスを取得した。映画の最初の正式なティーザーは、数人のキャストメンバーと荒木飛呂彦自身も出席したPS2ゲームのプロモーションイベントで発表された。このティーザーは後にPS2ゲームの予約限定ボーナスDVDに収録された。プレイステーション2ゲームのウェブサイトは2019年後半までオンラインであったが、ウェイバックマシン経由で今でもアクセスできる。

この作品は単行本５巻分を一時間半にまとめようとしたために、スピードワゴンやタルカス、ブラフォードといったキャラクターがほとんど登場しておらず、評判が非常に悪かった。

ファントムブラッドは日本の映画館でのみ公開され、最後に上映されたのは2007年4月9日で、その後は劇場から消えた。消えた理由は不明だが、多くの人は、評判が悪かったことと、スタジオAPPPが翌年、ジョジョの第三部であるスターダストクルセイダースを基にした2000年のOVAをめぐる裁判によりジョジョのライセンスを失ったことが原因だと推測している。

劇場での上映が終了して以来、この映画はいかなる形でも公開されていない。しばらくの間、PS2 ゲームのティーザートレーラーと、かつて映画の Web サイトからダウンロードできた劇場版トレーラーのみが、公開されている唯一の映像だった。映画の作曲家が提供した、音楽のみの映画の最初の 16 分間のワークプリントは、アカデミーオブアート大学のサウンドデザインプロジェクトのコース教材として使われたこともあり、2012 年に 1 人の学生が課題を YouTube にアップロードしたため、映画のかなりの部分が再び一般に公開されるようになった。映画本編に加え、2004年の東京国際アニメフェアでは2分半のテストアニメーションが上映された。このアニメーションも一時行方不明になったが、YouTuberのMangomationがeBayのオークションで発見した。Mangomationはその後eBayのオークションで落札し、2019年9月14日にテストアニメーションを公開した。このアニメーションには、悪名高いロバート・スピードワゴンなど、最終的な映画には登場しないキャラクターやシーンが登場し、アニメーションは最終的な映画をまったく反映していなかった。

2022年、葉山潤一氏とのインタビューの中で、彼は『ファントムブラッド』について尋ねられた。

「2007年に『ジョジョの奇妙な冒険』のファントムブラッドを映画化した作品が日本の劇場で公開されました。この映画は劇場以外では公開されていません。あなたはキャラクターデザイナーとアニメーションディレクターとしてこの映画に携わりました。この映画がホームビデオでリリースされなかったのは何か理由があるのでしょうか？」
葉山淳一：「私が怒ったりムカついたりしているところを見られたくないので、この質問には答えたくありません。」