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第1話 - (2007/07/09 (月) 05:18:03) のソース

光に包まれていた。
春の陽だまりのような・・・
このまま眠り続けたい。

突然、落ちる感覚に襲われた。
必死に手足をジタバタさせる。
下腹をなにかに掴まれるリアルな感覚。
このままでは地面に激突する。
痛い。怖い。恐怖で思考が止まる。
無闇にもがき続ける。

(嫌だ!死にたくない。)

次の瞬間、目前に真っ青な空が現れた。
まだ、状況が理解できない。

心臓の鼓動が耳に響いている。

手足は硬直している。

体中汗だくだ。

どうやら、夢を見ていたのだと気付く。
だんだん筋肉の緊張が緩んできたので、周りを見渡してみる。
四方は林しか見えない。今いるところだけ木々がないようだ。
水の流れる音が聞こえる。どうやらここは川原らしい。
自分は大きめの平らな石に寝ているらしい。

(・・・ここはどこだ?)

記憶がない。思い出せない。

「ま、思い出せないなら仕方ない。それより汗を流すか。」

かなりいい加減というか、能天気な性格しい。
側の川で顔を洗う。冷たくて気持ちがいい。
顔を拭こうと、自分を見て初めて自分の格好に気付いた。

(・・・スーツ???)

どうやら自分の意思で眠った訳でも、ここへ来たわけでもないことに漸く気付いた。
再び自分の記憶に集中してみる。

(だめだ。思いだせん。)

あっさり考えるのを諦めた。そうとういい加減な性格らしい。

(さて、なにからするべきか・・・)

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