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密告者の報告書 - (2009/08/20 (木) 08:30:09) のソース

*密告者の報告書

シャーキー(Sharkey)の男たちが南からやってきて、彼らに取って代わってからというもの、地元の山賊たちは、ただの盗賊や追いはぎというより、小さな軍隊というべきものに変わってしまった。薄汚れ、装備もろくに整ってはいないが、数を頼む彼らは村の衛兵隊より強力だろう。これまでブリー郷の山賊たちは、粗野で薄汚れてはいても、多くの部分でなおブリーの人間だった。村や近在の農場とも何がしかのつながりがあり、ゆえに無頓着な暴力に訴える傾向はなかったのだ。

だが今や、シャーキーの男たちがすべてを変えてしまった。口ごたえやためらいは許されず、彼らの野蛮な拳のもとで、地元の山賊たちは恐ろしく危険になっている。シャーキーの男たちは重要な任務のために戦力を集結しつつあるが、私はこれが単なる盗みに留まらないだろうと危ぶんでいる。恐らく、彼らはブリー全土を手に入れようとしているのだ!

私はこの南方人たちについて、いくらか知ることができた。彼らはほとんどは悪意に満ちたけだものだが、同時に装備の整った熟練の戦士でもある。彼らはブリー土着の無法者を信用していないため秘密を明かさず、ただシャーキーと呼ばれるリーダーだけを崇拝している。私はシャーキーはまだブリー郷にいないと思うが、すぐにやって来るだろう。この男たちはどこからやって来て、シャーキーはいまどこにいるのか? ブリー郷から出たことがなく、南の土地についても知らない私には定かでないが、彼らは時々アイゼンガルド(Isengard)という場所のことを話している。彼らはアンドラス(Andrath)の向こう、恐らくは褐色人の国と同じぐらい遠くから来た。聞きかじった限りでは、彼らは鉄の王冠と呼ばれる集団とライバルであるらしいのだが、それについてはよく分からない。


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