VARIOUSメモ。内検索 / 「SS017」で検索した結果

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  • SS017
    前提 ユーザが女性 時間:出会って結構経ってる ------------------------------------------ いらついていた。 いや、正確に言うと、焦っていた。 …もしかしたら、意味、なかったんじゃないか? …それとも、俺だけが勝手に良い友達だなんて思っていたんじゃないんだろうか? 色々な考えが頭の中をぐるぐる回って、とりあえずそれを打ち消して。 「…あ」 よく考えたら、彼女―ユーザ―にだって家族や友人達が居る。 もしかしたら他の奴らの所で祝って貰っているのかもしれないし。 「ったく…どうしたんだろうな、俺」 いつもの余裕見せている自分は何処に行った? たかがあいつの誕生日じゃないか。 もし、今日来なかったとしても、 次に彼女が会いに来たときに、笑って渡せばいいだけなのに。 今何時だ? …もう23時だ。 流石にもう寝てるだろう、と思った。 それでも、こう...
  • SS015
    「ね、あの子…… 元気にしてると思う?」 「大丈夫だろ。俺たちのヒカリは、簡単に泣いたりする子じゃないだろ?」 「ま、そうなんだけどね。 …っていうか、何であんたはあの子の事そう呼ぶの?」 「…別にいいだろ。」 「良くないわよ。あんたそう言いつつあの子に夜這いとか仕掛けてたわよね」 「げ、寝てたんじゃなかったのかよっ!?」 「バカ、身体共有してるんだし記憶自体は繋がってんだから当たり前でしょ!」 「きっと――― 辿り着いてるよね、あの子なら」 「ああ…そうだな……」 「「レイキ、元気にしてるよね(な)」」       ---------------
  • SS011
          ―――胸の、赤みがかったようなリボンを引っ張ってやると それはしゅるしゅるとあっさり解けた。 張り付いたような笑顔で、彼女が僕を見上げている。 そっと耳に触れると、ぺたんと耳が閉じられた。 「幾ら愛の言葉を囁こうと、聞く気などないのに♪」 ………。 元よりそのつもりなのだろう。 しかし、それでも僕は、 むに。 …掴んでみたものの、その胸は掴めるほど無く。 (いや、なんというか ) 彼女の唇が動く。 「その程度の欲望なのかしら♪」 (…挑発されてる!?)        
  • SS019
    前提:メリーに会えてる       ---------------------------- ―――ああ、どれくらい経っただろう? 多々、記憶がとぎれることもあるけれど、わたしは概ねげんきだとおもう。 けれども、すぐにある事がうかぶのだ。 「ヘイディ・・・ どこ?」 たしかに、わたしがわたしでなくなる、最期には、一緒に…いたのに。 ・・・一度だけ、たまたま目の前にだっていた、   に聞いてみたけれど。 よくわからない・・・というか、これは。――要領の得ない、というのかな。 そんな風な顔をしただけで、結局、わからなかった。 ―――もう、いいや。 わたしが昔のわたしでなくなった以上、 このわたしは永遠にわたしのままだから。 …人形として、永久に続く命なら、きっとそのうちまた…見つけられるよね。 ね、ヘイディ? わたしの可愛い、お人形。     -------------...
  • SS018
        「まて、アンタ、何を知って…いや、何言って・・・」 焦るルディスへと、一歩一歩、静かに歩み寄る。 「あは…ごめんなさいね。 正直なところ、こうやってふざけてる時間すらも惜しいから」 そう言って、あの子によく似た彼女は笑う。 「単刀直入に言うとね、諦めないでほしいの、絶対に」 「…何、を?」 「貴方、大半の魔力を失っているでしょう? それを取り戻そうという想いを、決して捨てないで欲しいの。 …絶対に諦めないで。」 なんでそんな事を知っているのか、と問う前に彼女は笑顔で畳み掛ける。 「貴方の魔力が私を形どる。 そして今、そこまでできるほどの、貴方の魔力を纏っているのは―――」 「生者は、目の前の道を歩きなさい。 死者に心を奪われたままでは、立ち止まったままになるだけよ。」 …勇気という名の光、それが、私があの子に与えられる最後の、 。       ----------...
  • SS013
        「はーい、おまちどーさま」 銀矢に4人分のカレーを持たせ、私は自分の分だけを持って、居間のテーブルへ。 「うーん、良い匂いですねー」 レイキが目を閉じて、くんくんと鼻をならす。 「はい、スプーン、それと福神漬けー」 あれとこれと、と出しながら皆の前に並べてやる。 「わぁ…、美味しそう♪」 「ですねー…(じゅる」 「レイキはそこでよだれを垂らすなっ」 「うぇっ!?た、垂らしてませんっ!!」 和気藹々と、和むような会話。 その隣でマロンがカレーを見て呟いた。 「でも、本当、美味しそうですね♪ いいなぁ、恵理さん……私も、こんな風にできたら……」 「ふふっ、美味しい物を作るには、まず美味しい物を食べる!」 「おーっ!」 「そして理解する!そうすれば、必ず出来るようになるわっ!」 「わー……(きらきら)」 どうやら尊敬の眼差しで見つめられてるらしい。 でも、私だって、大樹の...
  • SS012
    くつくつ。くつくつ。 目の前のコンロ上で、大鍋がくつくつと歌う。 「・・・はぁ」 ため息がこぼれる。 「なんでこうなったんだっけ…」 私はがく、と肩を落とす。 …ちなみに、大鍋の中は、大樹と二人で食べようと思って作ったカレーだ。 「恵理ー、まだですか~?」 「うぅ…お腹すいたぁ…」 「マロン…よその家でそれは失礼だ」 「適当に水とか用意しとくぜー」 隣の部屋のリビングから、聞こえる、声。 「…はぁ」 大きなため息を吐きながら、いつの間にか頭を抱えていた。 そもそも今日こんなことになってるのは、大樹のやってる「課題」とやらのせいだ。 何日も前から「今日はカレー作るね♪」と予告していたのに、突然 大樹を気に入っている…大学の教授さん、とやらに、「合宿」と称して拉致られてしまったのだ。 二、三日は帰れないと言っていた。 「…全くひどいよね、...
  • SS010
        最初に視界が開けて、世界を見渡した直後に僕は気づいた。 これは夢だと。 それ以外にありえないと。 何故ならそこには僕しか居なくて、僕以外は居なくて、 挙げ句、世界は何処までも続く白で埋め尽くされていたのだから。 「なんだ、夢、ですか…」 ひとりぼっち。 別にそれ自体は特筆することではなかった。別に、寂しいとかなんて思ってない。 それでも、まぁ、あの奇天烈でハチャメチャな僕の相方が居ないとなると、 少し「静かだなぁ」という気にはなったりするのだけど。 ふと、辺りが暗くなったので、何だろうと思わず空を見上げた。 ―――その時だった 『…ヒュッ  ドガッ!!』 「ひっ!?」 突然の落下物に思わず後ずさった。 …怖々と覗き込むと、随分と重そうに見えるそれは、 「…鉄アレイ?」 『ヒューン…』 風を切るように、 『ドガッ』 「うわっ!!」 もう一つ落ちてくる。 「な、なん...
  • SS016
       ―――森の中を、三つの影が駆ける。 …――レイキっ!」 「はい、姉さん!」 私よりも5m程先から返事が聞こえた。 我ながらよく聞き取れたものだ、と思いながら―  その遥か前方を走る『ソレ』から私は目をそらさない。 (把握するの、空間を) 心でそう念じながら、私の目は先を視る。 「あと数十mで広いとこに出るわ!」 「……わかりました、では、止めますね――」 妹の駆けるスピードが上がる。 …あの子は私よりも足が速いから、こういう時に相手に追いつき動きを止めるのは、 まず間違いなくあの子の役目となる。 相手の墓場となるのは、そう、さっき私が視た、広い―― いつの間に抜けたのか、先回りに成功したらしいレイキの術が、 木々の間をぬって駆ける相手の目の前に、銀色に輝く魔法陣を指し立てる。 止まる暇もなく、その身体は魔法陣に掛かって―― 「停(テイ)!」 ばしゅ、と鈍い音がした...
  • SS001
    『ピピピッ、ピピピッ、ピピピ…』 耳障りな電子音と共にまた一日が始まる。 止めようとベットの中から手探りするが、見つからない。 おかしいな、と思った所で、俺は 昨日寝る前に時計に――空中浮遊の術をかけていたことを思い出した。 「あぁ、そうだっ…―――」 どさ、とベットから転げ落ちた。 いててて…とぼやくと、術がきれたのか、落下してきた時計が頭を直撃した。 服を着る。 いつも着るのは長めのハーフパンツ、赤系の長袖シャツ、 そして―――バンダナ。 特にこのシャツはだけは必ず着ることにしている。 それは、俺が再び人間として生きる事の、決意の証だ。 …思えば、随分とこちらでの知り合いが増えた。 例えば先日は…早朝の散歩途中にカシス嬢と鉢合わせを。 とりあえず挨拶はしてみたものの、 途中で会話が続かなくなり――思わず二人揃って苦笑した事があった。 しかし、本当彼...
  • SS020
    ―――その日の空には、雲一つ無かった。 とてものどかで、ゆったり時間が過ぎていく――― 「…ふあ、ぁ…ぁぁあ~」 雲ひとつ無い、いい天気だな…、と呟いて、伸びをして一欠伸する。 特に胸騒ぎがするとか、虫の知らせ…なんてものがあったわけでもない。 その時は只、「天気がいいから出かけるか」程度に思ったのだ。 だからふらっと視界に入った、コンビニにでも寄ろうか…と思っただけだったのに。 ―――だったのに。 見過ごせなかった。 「…―――待てー、この…っ、ひったくり――!!」 追いかけ始めて数分、ようやく犯人の姿をこの目に捉えた――― コンビニに突如現れたひったくり犯。 ちょうどその時店内に居た店長――っていうかアンタかよ!――が引っ捕らえる間もなく、 これまた同じく、ちょうど会計中だった女の子のサイフをひったくって逃走した、ということだった。 不覚にも店外に出た直後に転倒し、犯人...
  • ASS03
          「いい湯やったな~……」 部屋に戻って、ウチはベッドの上で大の字になった。 久しぶりのふかふかな布団に、早くも眠気がくる。 静かなのがふと気になって、シャープの方を見ると――。 「うわ、なんやシャープ。どうしたこんな近寄って」 「フラット……」 頭一つ分離れた位置で、赤い顔をしてウチをじっと見ている。 「な、なんや」 きっとその時のウチも、赤い顔をしていたと思う。 「私、今だから言います」 「お、おう。なんや」 きっと今までにない真剣さだから、だと思う。 日常で、こんなに真剣な目をしたシャープにウチまでも妙にかしこまってしまう。 「フ、フラット」 「うん」 「好きです」 「んなっ」 驚いたウチの隙をつくように、シャープは目を閉じてキスをし、 「ん……」 慌てて離れて、事態を理解しようとするウチ。 しかしシャープは――。 「な、ななな!?」 「ごめんなさい……でももう」 畳み...
  • SS008
            「……アナタ、か」 「ごめんなさい……だけど…私は…」 「知らなければよかった、って顔してるわね… そればっかりは、無理よ」 「どうして…、あなたは…美亜さんは…ロボットなの?」 「ロボットって…せめて、アンドロイドとか言い方はあるでしょう? …まぁ、いいわ。 それは…………私にも、わからない」 「………」 「けどね、これだけは確信を持って言えるわ… 私は、銀矢や大樹、それに恵理さん…アナタたちと接触し、監視するための存在だ、って」 「…どうして?」 「だって……私を動かし続けている、この動力源は… これ、は… アナタと大樹の力でしか壊せないみたいだから」 「………っ、そんなバカげたこと…」 「・・・ううん、本当。 現に、こないだ大樹に吹っ飛ばされたときから…おかしいの。私の、身体。 そして何となく気づいたの……私は、そういう風に、できてるんだ、って」 「……...
  • SS024
      ○月×日 今日もあの人は私を呼んだ。 全く…―――こっちは、書き留めた詩の整頓で忙しいっていうのに。 不満げに口をとがらせる私の気も知らずに、あの人は更に誰かを呼ぶ。 ―――あぁ、またあの子か。 燃える様な髪の…左目を髪で隠した彼女―名前は、確か、ラエリとか言ったっけ。 最初にあの子と一緒になった時は、気の滅入るようなことしか言わなくて 本当嫌な子だなぁ、と思っていたんだけど、それでもあの人…彼は、彼女に会い続けていたようだった。 数日経ち、やがて彼女の「人を寄せ付けない」と思われていたオーラが薄くなったことに気づく。 …と、同時に、彼女は、彼に触られても照れる―というかあれはデレってやつでしょ―ことが多くなった。 だがしかし。 なんでそれを私の目の前でやるのかなぁ… 故意なのかしらね、見せつけなんて。というか、そうとしか思えないでしょ。 勘弁してよね…もう―――――― 『...
  • SS021
      ―――ふと、思い出した。 「あぁ、そういえば…」 机の上に、ずっっと置きっぱなしにしていた招待状。 ――そういえば、結局お祭り案内のお姉さんとうにゅう族の方が私の所に来て。 …見に、行ったっけ。 あの時……――― 沢山の人と紙吹雪が舞う中で、 「溢れ出る記憶は―――」 大御所の名前が飛び交うのに混じって、 「暖かくて、ちょっと切ない詩を詠む貴女が――」 確かに、 「この一票とこの一枚を――」 私の名前が、 「素直で素直じゃないあなたが大好きです――」 あった。 只のお祭りの癖に、何故こんなにも、私の心を 「恋されたい――」 打つの。 「それはお祭りだからよ」 振り向くと、そこには私を此処へ連れてきた張本人(達)…カルナお姉さんとヴァールさんが居た。 「例えどんな祭りでも、その興奮と賑わいは人の心にくるものがあるはずや」 「ね、あなたは――  どう?」 「どう…...
  • SS005
          向き合って寝たりもするし、背中合わせの時だってある。 不思議なのは、余程無茶な寝方をしない限りは、 朝になって…私が目を覚ますといつも、 目の前で彼は微笑みながら、じー、と私の顔を覗き込んでいるのだ。 例によって今日もそうだったので、思い切って聞いてみた。 目が覚めたすぐ後に。 「ね、大樹さん」 「んー?」 「私が目覚ますと、何でいつも顔覗き込んでるの?」 「そりゃ、もちろん、寝顔の恵理が可愛いから」   「っあ、え…ぅ。 だ、大樹さんのえっち…っ」 「何でだよっ!?」 ハタから見れば「何てノロケだ」と言われそうなコメントが返ってきた。 …大樹さんにしては珍しい事を言うなあ、と思っていたら、 考え込んでいる自分に気づいたのか、更に新たな一言が。 「それに、本来の恵理を見れるのは寝ているときくらいだしなぁ。」 「…え?」 思わず聞き返す。 「ほら、恵理はいつもメガネ...
  • SS022
    前提:都合上、人型になってる(ヘイディ) ------------------------------------ 「バッカみたい」 子供の声が聞こえたような気がした。 次の瞬間、視界が暗転する。 「―――――っ」 同時に背中に感じた、しびれにも似た痛み。 ――誰?! 声をだそうにも、鎖骨の上辺りから強く押さえつけられていて。 「きみみたいなのみてると堕としたくなるんだけど」 誰なのかも判らない声は続く―― 「臆病なのか我慢してるのか知らないけど、なんで会わないの?」 ………! 相手の言わんとしてることを、私は瞬時に理解した。 でも、なんで、…なんで、「それ」はそんなこと、を 「ほんとうは、『彼女』になりたいんでしょ? ――彼女になれば、何もしなくたって、何も求めずとも、絶対に会える、そばにいられる ねえ、なんで? あいたいでしょう? だから彼女の傍にいるんでしょ? ボーカン決め...
  • SS025
          ○月×日     ――今日もあの人は私を呼ぶ。 ああもう、全く…――私はっ、この大量の詩の整頓で忙しいんだってばっ。 露骨に嫌な顔をした私の顔を、見たのか見なかったのか、 あの人は構わず頭を撫でようとしてきた。 「……やめてってばっ」 伸ばされたその腕を振り払うように、頭をぶんぶんと振って、 …それでもこの手は執拗に頭を撫でようとしてくる。 「やめて、って」 手が触れる。温かい。 「言ってるで、しょっ!」 その手を思い切り振り払った。 ………何故そんな、寂しげな顔でこちらを見ますか。 やめてよ、それじゃあまるで私が… …あれ? いつもなら、しつこくまとわりついてくるはずの手は、 急にその勢いを失ったのか、いつのまにか視界上から消え失せていて。 しばらくすると、ふっと――世界が薄暗くなった。 「…え?」 ―――アイコン化。 それと同時に聞こえてくる、別の子の声...
  • SS007
            「恵理は?」 「…あ、寝てます。 あまりに酷いアレだったので、私の寝床に寝かせました」 「え。…あー、うーん。ごめんな。」 「いえ。」 ――――――。 「…たまにあるんですか、こういうこと。」 「あぁ。その度に酔ってくれるもんだから、大変だよ、もう。」 「でも、可愛いもんですよね。」 「………まぁな」            
  • SS023
      彼女の目の前に、『彼女』は居た。 『彼女』は彼女と同じ姿で、だけども、その眼は何処を見ているのかもわからない。 …彼女が『彼女』に歩み寄ったときに、初めて『彼女』は、 自分と同じ姿をした彼女に視線をやる。 「…似た者同士ね」 彼女の囁きに、『彼女』は。 「それはどうかしら?」 と、やはり、同じ顔で、応えた。       --------------------
  • SS006
          「…っく……いいもん、いつもは…っく…らぶらぶだしぃ… ひっく」 「うん、わかったから… おちつけ」 「うー。おちついてるっ!わたしっ!」 「で、何でお二方は私の部屋におられるのでしょうか」 「…ごめんレイキさん、今オレの部屋汚いから」 「居間…は、そういえば色々と残骸がありましたっけね…」 「すまないけれど、今日一晩だけ恵理の事、よろしくお願いします」 「えぇ、一晩くらいなら」 「……して、恵理が握りしめてるあの瓶は一体?」 「あれはCCレモ●」 「…酔ってる様に見えるんですけど、お酒じゃないんですか?」 「そーいやまだ言ってなかったね… 恵理はあれで酔えるんだよ…」 「…それは……ツッコミづらいです」 「で、聞き忘れてましたが何でこんな時間に恵理が来てるんです?」 「兄貴が、大学の課題を徹夜でやるから…、で、追い出されたんだってさ」 「フォローしようがないです...
  • SS004
          さぁさぁと。 降っているのか、降っていないのかわからない程の雨。 しとしと、と言うには静か過ぎる。 只、この部屋には私以外に誰も居なかったので、それだけ静かに感じたのだと思う。 何もすることがない時間。…窓から、ぼおっと眺めるしかなくて。 「…なんで、こんな時に限って雨だなんて」 一言、そう口にして、 ふと、姉さんが亡くなった次の日が雨だったことを思い出した。  ――…空を見上げ続けて、頬に水滴が落ちたのを、やっと確認できる程度。 詰まるところ、それは小雨だったのだけれど。 その時の雨は、自分が知っている雨の日の記憶の…何よりも強く印象に残っているのだ。 段々強くなっていく小雨の、水が、自分自身の頬をつい、と伝うのを。 ―― 一瞬だけ、涙と勘違いした。 最後に泣いたのは、多分その時だった、だろうと思う。 「姉さん…」 あの日、雨の中で空を見上げていた自...
  • SS003
          「・・・・いつも・・・すみません」 「いや、いいんだよ。  …一人で居るのも、あれだしね。  恵理や兄貴が来てくれるだけで充分さ。」 「そうですか・・・・ 何か、私に出来ることがあればいいのですが」 「だから、レイキさんは気にしなくていいって。  確かに今、君が使ってる部屋は美亜が使ってた部屋だけれど。  ―――・・・もう、何処にも、残ってないんだ。彼女の、跡は。」 「・・・・判ってます。  私が『覚えています』。  だからそんな辛そうな顔をしないで下さい。」 「え・・・ あ、ごめ」 「それに今は、あの人もたまに来てくれてますから」 「あぁ――― こないだ玄関ですれ違ったからオレも挨拶したよ。  結構いい人な気がしたぜ?」 (・・・・・ピンポーン、とベルの鳴る音が聞こえた) 「やっほーっ!  銀矢っ、レイキ借りるよー♪」 「あ… 恵理…」 「彼女...
  • SS009
          窓から差し込む日の光で私は目が覚めた。 今何時だろう、と掛け時計に視線をやると4時… …4時? 慌てて、枕元のデジタル時計に目をやる。 ―――時計は、16時を指していた 「……しまったぁ」 前日、大樹と二人して夜遅くまで起きていたので(何をしていたかについては想像に任せよう)、 その反動か朝から夕方まで爆睡してしまったようだ…それも、二人揃って。 とりあえず起きようと身体を動かすが、どういう訳か 後ろから大樹にがっちりホールドされていた。困った。 それでも痺れたりしてないのは、多分一度彼は起きたからだろう、と私は推測した。 「うーん………」 そろそろ起きて、夕飯とも夜食ともつかない時間に ご飯を食べる羽目になるんじゃないんだろーか。外食は…まぁ、多分無理。 ……どうしよう? 「…zzzzz......ぐー・・・」 大樹は私を離すまいと、すっかり、抱き枕のように...
  • SS002
        手袋が恋しい、季節になったなぁと思った。 上着の袖口に手を寄せて息を吐いたら、白い霧が生まれた。 「寒い?恵理」 「ん、大丈夫…」 答えている側から手を握られて、 「ひゃぁっ」 その冷たさに思わず声を上げる。 「帰る家は同じなんだから、別にいいじゃないか。」 そう言って笑う大樹の頬が若干赤く、それを見た私はつられて笑い出す。 冬の空気は、冷たくて。 夜空を見上げれば星がちらちらと…だけど、はっきり見えていて。 「首、痛めるぞ」 言葉と共に、くいと首を元に戻される。 「…えへへ」            
  • うかスポ2@レポまとめ
    伺かEXPO@東京2 の、各地のレポを列挙しただけ。 のせんなゴルァって人はWeb拍手なりなんなりで連絡下さい。 「Shake up life!」 http //d.hatena.ne.jp/kamiya777/20070930/1191156502 http //d.hatena.ne.jp/kamiya777/20070930/1191170528 ←こっちが詳細 「日記と言うか雑記と言うか戯言。」 http //d.hatena.ne.jp/ban-ban/20070930/p1 「同人血風録」 http //d.hatena.ne.jp/Motherland/20070930 「耳小屋@雑記」(スタッフ) http //d.hatena.ne.jp/he-noki/20070930 「バグバカ日誌18/ばぐたんしょちょさん田舎の約束」 ...
  • フリシェ・配布サイトリンクまとめ
    ※フリーシェルを複数公開している方のサイトのリンクを貼ってます。いわばリンク集です。  その為、シェル名などについては列挙などしておりません。ご了承下さい。  又、諸事情により、管理人のHN表記は省略、サイト名(とURLのリンク)のみ、という形式を取っています。  ゴーストを作りたい方の、フリーシェル探しの支援の足しになります様に…。 ※なお、フリーシェルの情報をまとめている「freeshell wiki」はこちらです !! 伺か@お題wiki http //www13.atwiki.jp/ukgk_w/pages/19.html ※リンク先はお題フリシェまとめのページ にしき会 http //tsunatsuki.web.fc2.com/nishikikai/ K.Hみっくす ふぁーすと えでぃしょん http //khmix.sakura.ne.jp/ ※キャラクター...
  • 辞典対応ゴースト一覧
    Don様 の「ghostbook(ごーすとじてん)」に対応しているゴースト一覧。 ※タッグバトル対応ゴーストは、模擬戦闘の表記が赤になります。 ※本記事は歴史の記録用に復旧させたものです。 ゴースト名 ゴースト情報 模擬戦闘 備考 あったかいヒカリ 対応 ×   天羽ちはる 対応 対応 セリフ有 蛙鳴蝉噪 対応 対応   NCP ~アラビアンにゃんこ~ 対応 ×   Un Known 対応 対応 一部セリフ有・シェルによっては未対応 EKBO 対応 対応   Inn Vagrant + 対応 対応 セリフ有 うねねー 対応 ×   永遠に限りなく近い刻を語る少女 対応 対応 セリフ有 Emily/Phase4 対応 対応   エンケの空隙 対応 対応   オールトの雲 対応 対応   侵されざる黒 対応 対応 セリフ有 お嬢様とヒツジさん 対応 対...
  • その他・特殊
    龍の回廊・オルハの見送りイベント  ---olha(一度だけ流れる)  ---「…間に合ったか!」からThe Ruined City "Kishgal" 玉座の間・エルンストとの会話イベント  ---「~ここまで深く関わる人間がいたとはね。」の台詞後、    「《エルディーン》」の発言と同時に、    The Successor Of Almarion が流れ出す 玉座の間・エルンスト戦終了後  ---「《黒の鍵》が主が命ずる!」で再びThe Successor Of Almarion    以後ナピシュテム戦直前までBGM続く ■流れる曲の部分(サントラ版と比較) 0 40~1 19 The Ruined City "Kishgal" 0 00~0 15 Olha 0 00~0 24*2 The Successor Of Alm...
  • 本体/互換/プラグイン
    本体/互換/プラグイン 情報/検索◆コミュ/板(色々)◆アンテナ集◆イベント◆開発用 □本体/互換 Materia (うさださくら) CROW (C.R.O.W. official page) SSP (とらぶる☆ばぐとらっく) ※現在の主要 偽林檎 (Gata Durmiente) □プラグイン/その他 GHOST STREAM Nanika Song Player  07/09/06付で復活 再配布、自作ソフトへの同梱自由 (「猫どりふ」もここに。) 整備班-The Maintenance Shop- SSTP Bottle
  • ♪使用BGM
    携帯版で使用されるBGMについて♪ (曲名はサントラ版より引用) タイトル RELEASE OF THE FAR WEST OCEAN エンディング Spread Blue View GAMEOVER So Much For Today クアテラの樹海 QUATERA WOODS クアテラ島北西部 同上 レダ族の集落 GRATITUDE FOR NATURE S BLESSINGS 港町リモージュ RECONCILED PEOPLE ミトス参道 ULTRAMARINE DEEP カナン平原 WINDSLASH STEPS グラナヴァリス MOUNTAIN ZONE 忘却の遺跡 RUINS OF AMNESIA ゼメスの聖地 THE ZEMETH SANCTUM 緑水洞 OVERWATER DRIVE 廃都キシュガル The Ruined City "Kis...
  • Radio-index
    Lingr@らぢお のとこのまとめな的ななにか。 RAZIEやDolphinn等、で録音したい時に、設定しておくといいキーワード等(名前50音順) ※タイトルではなくキーワードを記述して下さい。説明文も最低限にして下さい。 ◆はとこ(朝都) /マウント名:/hato → 「はとぽっぽらじお」 ◆Wiz★ /マウント名: → 「伺★ラジ」 (※便宜上、の記述) ◆玄ノ糸(黒乃) /マウント名:/limit → 「玄ラジ」 ◆sissy /マウント名:/curryfamily → 「かれーらぢお」 ※音オンリーごった煮チャンネル → 「カレーらぢお」 ※トーク中心チャンネル ◆ヒノハル /マウント名:/classicaltrain → 「ラジオクラシカルトレイン」 ◆みゅん /マウント名:/tuki → 「神夜放送」  ※作業音とか音垂れ流...
  • 里々(さとり)
    里々(さとり) ■里々本体と関連物 「ポストと狛犬(*1)」「れしば」「さとりて」「ssu」「fill_desktop」同梱 ■Rポストと狛犬・配布ページ ■整備班カスタム版 里々 Phase 124から分岐。最新版はMc133-2。 ■里々Wiki 関連情報、TIPSはこっち。
  • 開発用
    開発用 本体/互換/プラグイン◆情報/検索◆コミュ/板(色々)◆アンテナ集◆イベント □栞 里々(さとり) 華和梨(かわり) YAYA(元「文」) 以下略(またあとで) □テンプレートゴースト Rポストと狛犬 里々のテンプレゴースト。改良版 ポストと狛犬 ↑の旧版。ポスト様々。 ゴーストキット 里々を使用。ゴースト製作になれている人向け はろーYAYAわーるど(紺野ややめ) YAYAのテンプレートゴースト。 紺野りりす YAYAのテンプレートゴースト。こっちのほうがレベル高いかも? 華和梨テンプレート『かりん』 華和梨のテンプレートゴースト。 wish ~ 華和梨テンプレート 華和梨のテンプレートゴースト。初心者向き。 GOA Lilith 華和梨のテンプレートゴースト。又、こちら に入門セット版がある。 パリパリ(ヴァー子&ガにゅう) 華和梨のテンプ...
  • コミュ/板(色々)
    コミュ/板(色々) 本体/互換/プラグイン◆情報/検索◆アンテナ集◆イベント◆開発用 □感想Blog シェル屋のBLOG love ghost+ すごく大きなパン ossan. 萌え萌えゴーストれびゅ~ 糸電話 sakanafish □レビュー/コミュニティ 噂と評判【改】過去ログ保管庫+ ゴースト回覧板 3rd 伺的な感想やレビューのwiki □板/絵板/あぷろだ 伺的お絵かき/投稿集会所 伺か投稿場 うかろだ。2nd □同盟 偽同盟 へパ同盟
  • イベント
    イベント 本体/互換/プラグイン◆情報/検索◆コミュ/板(色々)◆アンテナ集◆開発用 ◎オフラインイベント 2006年以前のはNo掲載 □2006年 奥の伺道 (2006年5月4日) 伺かEXPO (2006年11月3日) キックオフミーティング (2006年11月18日) □2007年 なんか@関西側 (2007年3月18日) うかべん@大阪#1 (2007年5月4日)→レポまとめ(Wiz★さん) うかべん@横浜#1 (2007年8月5日) →レポまとめ(Wiz★さん) 伺かEXPO@東京2 (2007年9月30日) →レポまとめ □それ以降 伺かアニバーサリー(大阪) (2015年10月11日) → 終了後の通販とかDLコンテンツとかのまとめ ◎ネットイベント 2006年以前のものは、既に残っていない物が多い為あま...
  • オリキャラ70質
    オリジナルキャラクターさんに70の質問+2+10。[Type-A](Ver.2.2) 00 あ、こっちですよー?(手招き) 「えへへー。今日はよろしくお願いしまーすっ♪」 01 ようこそいらっしゃいました。早速ですが、お名前と、その振り仮名またはスペルをお願いします。 「美崎恵理、16歳! …と、言いたいところなんだけど。 大樹のとこに来て…色々あって。気が付いたら2年経ってたんだよね、あはは~ だもんで、今は18歳です」 02 その名前に由来や意味があったら教えてください(設定としてでも作者としてのエピソードでも) 「んぅ~・・・特にはないんじゃない? あ、でも私の性格はお母さん(作者)がモデルなんだ、って聞いた気がする。」 03 あなたはどんなジャンル(小説の登場人物、イラストのモデル、ゲームのPC等)の、どんな役割(主人公等)のキャラですか? 「『トラ★トラ』シリ...
  • 終了後の通販とかDLコンテンツとかのまとめ
    オンリー終了後の通販とかDLコンテンツのまとめ (12/02 BOOTH項目に1件追加、1件修正) (11/07 BOOTH項目に2件追加) (11/06 その他からBOOTH項目に移動) (11/02 BOOTH項目に1件、Ameroad項目に1件追加) ◆メロンブックス サークル/幽体サブレ [R]洞窟、ときどき個室ビデオ ◆とらのあな サークル/ヒモ工廠 [R]あなたがここにいてほしい ◆Ameroad サークル/食卓塩 吸血喫茶 BTHアルバイト募集中! ◆BOOTH サークル/ナイアア naiaa characters 2015 サークル/STARBOTTLE CyberSphere Regainシリーズ うにゅう(偽春菜) 15周年記念メダル ビー玉くん リボンマグネット サークル/HandCraft ...
  • 終了後の通販とかDLコンテンツとかのまとめ2
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  • ゴースト配布するなら
    ゴースト配布するならどこがいい?(無料スペース版) (駄でべwikiから転載) 無料スペース版です。有料スペース版は誰かつくって!! ※ここで紹介してるスペースは、主に企業がやっているものを中心にまとめています。一部個人。 ※「ゴースト配布しやすいか?」を前提にリストアップしています 無料サービス/サーバ終了(募集停止)まとめ iswebベーシック(infoseekの有料版)→ 12/05/21終了予定 land.to→ 12/05/01付で募集停止。 ベストスペース → 現在新規募集停止中。但し、他社からの移転であればまだ少々受け入れ可能 大まかな無料サービス一覧 [#f48920e5] サービス名 1ファイルのサイズ制限 CGI/PHP nar/zip エロは ディスク容量 備考 ウェブクロウ 3MB × OK × 1GB なし あいらんど 10MB O...
  • オリキャラ百質
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