ゆるゆる らき☆すた神判

「ゆるゆる らき☆すた神判」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ゆるゆる らき☆すた神判 - (2007/08/27 (月) 20:01:37) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

★ゆるゆる らき☆すた神判 第1話★<br> <br> ──『こなた……起きなさい、こなた……』<br> <br> こなた「あと五分、あと五分~」<br> <br> ──『こら、そうくんみたいなこと言ってるんじゃありません』<br> <br> こなた「そうくん……? あれ、ここはどこ? なんでお母さんがいるの?」<br> かなた「ここはあなたの夢の中です。今日は大事な話があって会いにきました」<br> こなた「夢のわりには現実感があるけど……大事な話ってなに?」<br> かなた「あなたのまわりで最近変わったことが起きていませんか?」<br> こなた「変わったこと……? なんかあったかな?」<br> かなた「忘れているか、もしくは、おそらくこれから起こります」<br> こなた「なんで?」<br> かなた「それは、あなたの周りに魔女がいるからです」<br> こなた「魔女?」<br> かなた「そうです。無免許魔女が何人かあなたの町に潜んでいます」<br> こなた「魔女って免許制だったんだ……」<br> かなた「もっとも、無免許というより無自覚ですが」<br> こなた「でも、なんで私が関係あるの?」<br> かなた「あなたに探させるよう、白羽の矢が立ったのです」<br> こなた「え~、面倒くさいなぁ~。やりたくないよ~」<br> かなた「そういうことをいうと完璧善人にしてしまいますよ?」<br> こなた「え!? それってどういうこと?」<br> かなた「こなたはご近所の山田さんを知っていますか?」<br> こなた「山田さんっていうと……玄関開けっ放しでどなたもご自由に家にお入りくださいとか、<br>     朝と夕方に駅の近くの交差点で偶像を拝んで3時間くらい渋滞させてる人?」<br> かなた「そうです。あの人は元々悪人でした」<br> こなた「今ではお父さんに匹敵する変人だよ……」<br> かなた「それが、神様の力によって善人にされたのです」<br> こなた「あれが善人なの!? 変人の間違いじゃ……ってことは、私もああなるの!?」<br> かなた「こなたの場合はちょっと違うかな」<br> こなた「どんなふうに?」<br> かなた「まず、今の夜更かし中心の生活から早寝早起きが基本になります」<br> こなた「ええっ!! ネトゲーが出来なくなるよ……」<br> かなた「そして、バリバリ勉強するようになります。宿題を写すなんてもってのほかです」<br> こなた「ええええっ!! 勉強やだー!! かがみ助けてー!!」<br> かなた「それと、アニメイトやゲーマーズやとらのあなで散財できなくなります」<br> こなた「オタクである私の生きがいがあああああああ!!」<br> かなた「どうです? やる気になりましたか?」<br> こなた「私頑張って魔女探しするよ!! まかせて!!」<br> かなた「頼もしいわ、こなた」<br> こなた「ところで……ねえ、お母さん?」<br> かなた「なんですか、こなた?」<br> こなた「この際だから、お父さん善人にしてくれない?」<br> かなた「それは無理です」<br> こなた「な、なんで!?」<br> かなた「そうくんの変態パワーは神様でも太刀打ちできないの」<br> こなた「お父さんの変態パワーって一体……」<br> かなた「では頼みましたよ。大変だろうけど頑張ってね、こなた」<br> こなた「お父さんのことがかなり気になるけど……頑張るよ!」<br> <br> ──そして、こなたは再び眠りにつき、久方の母との再会の場も消えた。<br> <br> かなた「こなたは今の生活態度より善人にしてしまったほうが母としてはいいのだけど……もう遅いわね……」<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第2話★<br> <br> ──始まりの夢から覚めたこなた、昨夜の夢は真実か幻か……。<br> <br> こなた「ふぁ~あ……昨日はなんか変な夢見ちゃったな」<br> そうじろう「こなた、おはよう」<br> こなた「おはよー、お父さん」<br> そうじろう「どうした、こなた? 浮かない顔をして?」<br> こなた「いやね、夢でお母さんが『魔女探しをしなさい』って言ってきたんだよ」<br> そうじろう「おお、ついにこなたに指令が回ってきたか!」<br> こなた「お父さん何か知ってるの?」<br> そうじろう「うむ。魔女探しは実にすばらしいものだぞ!」<br> こなた「なんで?」<br> そうじろう「魔女の印を見つけるためには体を触ったりして恥ずかしがらせて、体を火照らせる必要があるのだ!!」<br> こなた「えー!! そんなことしなきゃいけないの!? 私まったく同性愛趣味無いのに……」<br> <br> ──ぼーぜんとするこなた。それを見て元気付けるかのようにそうじろうは言う。<br> <br> そうじろう「萌えの為、お母さんの為だ。百合道を突き進むのだ、こなた!」<br> こなた「萌えの為って……善人にはなりたくないからしかたないか……とほほ」<br> そうじろう「まあ、善人は大変だしな」<br> こなた「ところで、お父さんは何でそんなことを知ってるの?」<br> そうじろう「お父さんも昔かなたから指令を受けそうになってな……」<br> こなた「え!?」<br> そうじろう「でも、魔女を探す手順の話しになった途端キャンセルされたんだ……悲しかったぞ……」<br> <br> ──そうじろうは拳を握り締め涙を流す。が、こなたは呆れ顔。<br> <br> こなた「悲しかったって……そりゃ、お母さんもお父さんにこれ以上変態になって欲しくないだろうし……」<br> そうじろう「それはそうと……とりあえず、怪しいと思った人物をつけまわし、調べるチャンスがきたら徹底的に調べるのだ!!」<br> こなた「なんかやばい人だよぅ、それじゃあ……はぁ、お父さんのようになりたくないなぁ……」<br> そうじろう「父の背中を見て育て!!」<br> こなた「やだ。でも、一体誰を調べればいいんだろ?」<br> <br> ──考え込むこなた。そこに自信たっぷりにそうじろうが言った。<br> <br> そうじろう「そうだな、お父さんの見たところ……まずこなたの友達3人が怪しいと思う」<br> こなた「友達3人?」<br> そうじろう「そう、柊姉妹と高良さんだ」<br> こなた「つかさ、かがみ、みゆきさんか……」<br> そうじろう「さあ、ぐずぐずしていられないぞ! 準備が出来たら早速神判に取り掛かるのだ!!」<br> こなた「今日は休日だし、明日から始めるよ」<br> そうじろう「そっか、それもそうだな」<br> こなた「まずはつかさからいくかなぁ……でも、百合だなんて、ひよりんに知られたら同人誌にかかれちゃうよ……」<br> そうじろう「ところでこなた、ものは相談なんだが」<br> こなた「なに?」<br> そうじろう「その神判のときはお父さんが変わっt」<br> こなた「ゆい姉さんにこれから電話してもいい?」<br> そうじろう「いや、今のは聞かなかったことにしてくれ」<br> こなた「ああ……これから一体どうなるんだろ……」<br> <br> ──肩をがっくりと落とし、自分の部屋に戻るこなたであった。その後ネトゲーでしばらく現実逃避するが。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第3話★<br> <br> ──徹夜でネトゲーをし、眠い表情で駅前のバス乗り場に向かうこなた。<br> <br> こなた「ふぁ~あ、眠い……また黒井先生の授業中に寝るかな……」<br> <br> ──後ろのほうでこなたを見つけたつかさが早足でやってくる。<br> <br> つかさ「あ、こなちゃんだ。おはよ~」<br> こなた「おはよ~、つかさ。ちょっと遅くなったから先に行ってたと思ったよ」<br> つかさ「ちょっとあって、今日は私も出るのが遅かったの」<br> こなた「どしたの? そういえば、今日はかがみと一緒じゃないの?」<br> <br> ──こなたの問いにちょっと暗くつかさは答えた。<br> <br> つかさ「お姉ちゃんは今日風邪引いちゃったんでお休みなんだ……」<br> こなた「そうなんだ……(むむ、これは1人ずつ調べるチャーンス!)」<br> つかさ「お姉ちゃん、季節の変わり目とか結構弱いみたいだから……」<br> こなた「みゆきさん理論でいくとかがみんは私と同類だからねぇ」<br> つかさ「あはは……でも、それお姉ちゃんに言わないほうがいいよ」<br> <br> ──そうこう話しているうちに通学バスがやってきて乗り込む2人。<br> <br> こなた「かがみの具合ってどんな感じなの?」<br> つかさ「いつもよりちょっと熱が高くて、結構ふらふらしてるみたい」<br> こなた「そっか……(じゃあ、多少無茶しても窓から逃げれば追ってこないな……)」<br> つかさ「だから、早く帰ってあげたいんだけど、今日日直で遅くなるから心配なんだ……」<br> こなた「それじゃあ、学校が終わったらその代わりといってはなんだけど、私がお見舞いに行くよ」<br> つかさ「えっ、本当!! きっとお姉ちゃん喜ぶよう~」<br> こなた「いやいや、礼には及ばんよ(その純粋な目で見られると私も心苦しい……)」<br> つかさ「こなちゃん優しいなぁ~。あ、バスが学校に着いたね」<br> こなた「そだね。降りよっか」<br> <br> ──ぞろぞろと降りるほかの生徒と共にバスを降りて校舎へ向かう2人。<br> <br> こなた「(さて、かがみがいないチャンスにつかさをサッと調べたいけど……)」<br> つかさ「こなちゃん?」<br> こなた「ん?」<br> つかさ「どうしたの? さっきから黙って考え事しているみたい」<br> こなた「い、いや、なんでもないよ」<br> つかさ「そう?」<br> こなた「そそ。でもさぁ、こういうときに魔法とか使えればサクッと病気とか治せそうだよねぇ」<br> つかさ「えっ!! そ、そうだね……」<br> こなた「どったのつかさ?」<br> つかさ「あ、なんでもないよ、こなちゃん」<br> こなた「実はつかさは魔法が使えたりして~」<br> つかさ「あはは……そうだといいよねぇ」<br> <br> ──笑顔で話しつつも何となくお茶を濁したような感じで話すつかさ。<br> <br> こなた「まあ、現実はそんなに簡単に行かないか」<br> つかさ「そうそう」<br> こなた「(あやしい感じだ……どこかで調べられれば……) あれ?」<br> <br> ──ふらっとするこなた。<br> <br> つかさ「大丈夫!? こなちゃん、具合でも悪いの?」<br> こなた「徹夜でネトゲーしたからかな……。ちょっとめまいが……」<br> つかさ「大変だよ!! 風邪かもしれないし保健室いこ!!」<br> こなた「うん、そうしよう……(これはいい機会かも。保健の先生はまだいないはず……)」<br> つかさ「こなちゃん、私につかまって」<br> こなた「ありがとう、つかさ」<br> <br> ──2人は保健室へ向かっていった。<br> <br> こなた「(いよいよ本格的に魔女探しを開始か……)」<br> つかさ「どうしたの?」<br> こなた「な、なんでもないよ。ささっ、保健室へ行こう」<br> つかさ「うん!」<br> <br> いよいよ神判始まり。まずはつかさがこなたの魔の手に……w<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第4話★<br> <br> ──ネトゲー疲れでふらふらなこなたを保健室へ連れてきたつかさ。<br> <br> つかさ「こなちゃん大丈夫? さ、保健室ついたよ」<br> こなた「ありがとう、つかさ……」<br> つかさ「あれ? 保健の先生まだ来てないや……とりあえず、こなちゃんベットで横になりなよ」<br> こなた「うん(さて、どうやって攻めるべきか……)」<br> つかさ「あと何か私に出来ること無い?」<br> こなた「そうだねぇ……つかさ、抱き枕になって~」<br> <br> ──いきなりのこなたの言葉に驚くつかさ。<br> <br> つかさ「ええっ!? そ、それはちょっと恥ずかしいかな……」<br> こなた「女同士だし、気にしない気にしない」<br> つかさ「う……うん、そうだね。じゃあ、私もベットに……と」<br> <br> ──ベットの上ではつかさが緊張してまっすぐに。それを抱いて寝るこなた。<br> <br> こなた「あ~、つかさの抱き枕は癒されちゃって眠っちゃいそう」<br> つかさ「あんまり抱きつかれると困っちゃうな……でも、私も眠りそう」<br> こなた「つかさって、お肌もすべすべだよね……」<br> <br> ──つかさの体をさわさわと触りまくるこなたであった。さすがそうじろうの娘。<br> <br> つかさ「ひゃあ!? そんなに触られると、こなちゃんくすぐったいよ」<br> こなた「よいではないか、よいではないか」<br> つかさ「こなちゃんなんかおじさんみたい……」<br> こなた「うっ……」<br> <br> ──痛いところをつかれ我に帰るこなた。でも、気を取り直してつかさの顔をじっと見る。<br> <br> つかさ「こなちゃんどうしたの? 顔に何かついてる? あんまり見られると恥ずかしいな……」<br> こなた「つかさってさ、ホント可愛いよねぇ~。耳をはむはむしちゃいたいくらい」<br> <br> ──こなたはつかさの耳を口ではむはむはむ。そしてどんどん体が赤くなっていくつかさ。<br> <br> つかさ「うひゃう! こ、こなちゃんどうしたの? 今日変だよぉ……」<br> こなた「顔がまっかっかのつかさも可愛いねぇ……(全身真っ赤になりだしたぞ。もう一歩か!?)」<br> <br> ──こなたの耳はむはむが続き困ってしまうつかさ。<br> <br> つかさ「あううう……」<br> こなた「抱き枕さんをもっと強く抱きしめちゃおっと」<br> つかさ「あっ! こなちゃんたらもう……これ以上は恥ずかしすぎるよぉ」<br> <br> ──つかさの恥ずかしさが頂点に達した瞬間、不思議な模様がこなたの目に入ってきた。<br> <br> こなた「(むむっ! つかさの右手の甲にあざが浮かんだ! これが魔女の印か……。と、いうことはつかさは魔女!)」<br> つかさ「どうしたの? こなちゃん?」<br> こなた「いやぁ~、つかさに抱き枕になってもらったら急に癒されちゃったよ」<br> つかさ「良かったぁ。でも、すっごく恥ずかしかったよ」<br> こなた「恥ずかしがるつかさ萌え~」<br> つかさ「もう、こなちゃんたら! さあ、このまま寝ちゃうといけないから早く教室いこ」<br> こなた「うん、そだね(まずは1人確定……と)」<br> <br> ──急いで保健室を出るこなたとつかさ。しかし、保健室での一部始終を隠れて見ていたものがいた……。<br> <br> ひより「す、凄いものを見てしまった……泉先輩が百合趣味だなんて……」<br> <br> ──階段下に猛ダッシュで隠れたひより。そこへゆたかとみなみがやってきた。<br> <br> ゆたか「おはよう、田村さん」<br> みなみ「おはよう……」<br> ひより「お、おはようっス」<br> ゆたか「どうしたの田村さん? こんな階段下に隠れるようにして……」<br> ひより「な、なんでもないよ! ちょっと漫画のネタが転がってないかなぁ~……っと」<br> ゆたか「そっか。でも変な田村さん」<br> みなみ「ネタって地面に転がってるの……?」<br> ひより「ささっ、遅刻するといけないから教室いこ!」<br> ゆたか「そうだね」<br> ひより「(なんとかごまかせた……しかし、泉先輩の動向はこれから調べまくらねば……)」<br> みなみ「ネタ……コロコロ……」<br> <br> 百合趣味と勘違いされたこなたはひよりの同人誌の餌食となってしまうのか!?<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第5話★<br> <br> ──授業も終り、苦痛の時間から解放されたこなた。<br> <br> こなた「やっと放課後かぁ。今日一日つかさには変な目で見られちゃったな……。さて、かがみを調べに行くかな」<br> <br> ──嫌よ嫌よも好きのうち。あっという間に順応したこなた。さすが変態親父の娘である。<br>   そして、こなたが柊家へ向かうところを1人の同人娘が尾行していたのだった……。<br> <br> ひより「(泉先輩発見! これからどこへ行くんだろ……早速尾行っと)」<br> <br> ──そんな尾行にまったく気づかず、柊家へ着いたこなたであった。<br>   一部で薔薇神主と呼ばれるかがみの父に挨拶をしたあと、かがみの部屋に入るこなた。<br>   かがみは熱が高くてちょっとふらふら。<br> <br> こなた「やっほ~かがみん。大丈夫かい?」<br> かがみ「なんであんたが来たのよ」<br> こなた「いやね。つかさがさ、かなーり心配していたから私も心配になってお見舞いにさ」<br> かがみ「がらにもないこと言うのな……どうせ宿題目当てなんだろ?」<br> こなた「そんなことないよ~。ほら、かがみが学校来れなかったら宿題写させてもらえないじゃん?」<br> かがみ「結局なんだかんだいって宿題のためかよ!」<br> <br> ──こなたと言い争っているうちに汗びっしょりになってしまったかがみんであった。<br> <br> こなた「おやぁ~、かがみん全身汗びっしょりだねぇ」<br> かがみ「熱があるのにあんたと言い争ってたからよ……まあ、そろそろ着替えようと思ってたところだけど」<br> こなた「お詫びに、私が体をやさ~しく拭いてしんぜよう」<br> かがみ「気持ち悪いわね……いいって、自分で出来るから」<br> <br> ──すかさずかがみからタオルを奪い、じりじりかがみに近づくこなた。やはり変態の父の(ry<br> <br> こなた「遠慮なさるな、遠慮なさるな。それでは、まずはそのご自慢の胸から……」<br> <br> ──タオルでかがみの胸をちょっと悪戯しながら拭くこなた。<br> <br> こなた「くう……私には胸がないのに……嫉妬で拭きまくってやる」<br> かがみ「ちょっと、こなた! なんか変な拭き方してるわよ!! ちょっ……あ、あん!」<br> こなた「おやおや~、かがみんもかわゆい声を出すねぇ~」<br> <br> ──小悪魔のごとくにんまり笑いながらかがみに言うこなた。<br>   そして、タオルを持ったその手は徐々に下半身のほうに……。<br> <br> かがみ「あっ! ちょっと、こなた! どこ触ろうとしてるのよ!!」<br> こなた「いやぁ~大事なところも拭いておかないと大変なことになっちゃうじゃん?」<br> かがみ「あんた、ちょっと今日変よ! くっ、熱で力がはいらない……」<br> こなた「それではやさ~しく拭かせてもらいま~す」<br> かがみ「こらっ! パ、パンツの中に手を入れるな!! あっ……やめっ……」<br> <br> ──かがみの抵抗もなんのその、ふきふきしまくるこなたであった。<br>   えっ? どこを? それは(ry<br> <br> こなた「おやおや~、かがみん全身まっかっか~」<br> <br> ──こなたに体中をいじくられて恥ずかしさのあまり全身真っ赤になるかがみ。<br> <br> かがみ「あんたが人の体をいじくりまわすからでしょ!!」<br> <br> ──恥ずかしさで高潮しながらこなたに怒鳴るかがみんであった。<br> <br> かがみ「もう~、いいかげんにしてよ~」<br> こなた「弱ってきたかがみも可愛いねぇ~」<br> かがみ「何言ってるのよ……とっとと拭くのやめてよ」<br> こなた「(むむっ……かがみの左手の甲に魔女の印が……双子ゆえやはり魔女だったか!)」<br> かがみ「ちょっと!! 人の話を聞いてるの!? こなた!!」<br> こなた「いやぁ~、大事なかがみんのためにサービスしちゃったよ」<br> かがみ「なにが『大事な』よ……どうせ……」<br> こなた「いやいや、宿題のためだけじゃないですぜ。かがみには早くよくなってもらわないとね」<br> かがみ「ばっ、ばか、何言ってるのよ!!」<br> こなた「照れるかがみん萌え~」<br> かがみ「もう……こういうサービスなんてもうこりごりよ」<br> <br> ──汗を拭き終わったあとかがみの着替えを手伝うこなたであった。<br>   やはりなんだかんだ言っても親友だねぇ。<br> <br> こなた「んじゃ私これで帰るね。早くよくなってね~」<br> かがみ「はいはい」<br> こなた「それじゃ、お大事に~。またサービスして欲しかったらいつでも言ってね~」<br> かがみ「余計なお世話よ。さっさと帰って自分で宿題しろ」<br> こなた「これはこれは痛いところを……ではまた学校でね」<br> <br> ──こなたが部屋を出る寸前、かがみは小さな声で言った。<br> <br> かがみ「まあ、お見舞いは嬉しかったわよ……」<br> <br> ──余りに小さかったのでこなたにはよく聞こえなかったのであったが。<br> <br> こなた「ん? 何か言った?」<br> かがみ「な、なんでもないわよ!」<br> こなた「じゃあねぇ~」<br> <br> ──柊家からそそくさと帰るこなた。<br>   かがみの部屋の窓から一部始終を観察されていたとは知らずに……。<br> <br> ひより「凄い光景を見てしまった……百合過ぎる……泉先輩おいしいネタをありがとうっス!」<br> <br> ──ネタを忘れないため、猛ダッシュで家に帰るひよりんであった……。<br> <br> さて、こなたがかがみを拭くタオルになりたいなどと言うと、薔薇神主に恐ろしい目に逢わされちゃうぞ!<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第6話★<br> <br> ──かがみの神判を終え、くたくたになって家に帰ってきたこなた。<br> <br> こなた「うう、なんか今日は疲れちゃったな……。ただいまー」<br> そうじろう「お、帰ってきたか。お帰り、こなた」<br> こなた「今日一日でお父さんの変態癖が一気に移ったような気がしたよ……」<br> そうじろう「きっついこと言うなぁ。で、今日の収穫はどうだった?」<br> <br> ──今日一日のことをざっと話すこなた。<br> <br> こなた「……っていう感じで進んだんだけど……」<br> そうじろう「な、なんて羨ましい……。い、いや、大変だったな」<br> こなた「お父さん、よだれよだれ」<br> そうじろう「おっと」<br> <br> ──よだれを拭うそうじろう。あきれた顔でそれを見るこなたであった。<br> <br> こなた「しかし、お父さんの言ってた通りだったね。つかさとかがみは両方とも魔女だたーよ」<br> そうじろう「ふむ……やはりそうだったか」<br> こなた「でも、何でお父さん2人が魔女だって感じがしたの?」<br> そうじろう「いや、前に話した指令を受ける寸前にそういう力を授かってな。その力がまだ消えてないらしい」<br> こなた「ってことは、私もその力があるわけか……」<br> そうじろう「そういうことだな。あと、魔女の印はこの力が無いと魔女同士、もしくは本人以外は見えないらしい」<br> こなた「なるほどね……ところで、魔女を発見した後はどうするの?」<br> そうじろう「発見するだけでいいらしいぞ」<br> こなた「ほんと?」<br> そうじろう「ああ。神判を行う力があるものが無免許魔女を発見した時点で天界に登録されるらしい」<br> こなた「調べるのは大変なのに、その後はすごく大雑把だね……」<br> そうじろう「こなたはかなたからこの辺の話を聞いていたんじゃないのか?」<br> <br> ──首をひねって記憶をたどるこなた。が、思い出せない。<br> <br> こなた「う~ん……そういう記憶は無いなぁ~」<br> そうじろう「多分こなたは夢の中で聞いた話の大部分を忘れている気がするな」<br> こなた「そう言われると何となく……でも、お父さんはよく覚えてたね」<br> <br> ──これぞ父、といわんばかりにふんぞり返りかえるそうじろう。<br> <br> そうじろう「父さんは職業柄夢で見たこととか、小さな子供のスカートがめくれた瞬間とか全部覚えてるからな!」<br> こなた「夢はともかく、後半は職業関係ないし……」<br> <br> ──こなたのそうじろうに対する変態度が+10%増しになった。<br> <br> そうじろう「それに、今まで見たエロゲ・ギャルゲなどの2次元の嫁との夢も全部覚えてるぞ!」<br> こなた「それはそれでまたキモイよ……お母さんが見たら泣くどころか実家に帰りそうだ」<br> そうじろう「まあまあ、そう言うな。どんなに嫁が多かろうと俺が愛するのはかなた一人だ!!」<br> こなた「今更かっこいいこと言っても遅いよ……」<br> <br> ──突然、そうじろうは溜息をつきながらこなたに話しかけた。<br> <br> そうじろう「はぁ……こなたはいいよなぁ……」<br> こなた「ん? なんで?」<br> そうじろう「性別こそ女だけど中身は親父なのに、若い女の子を触り放題で……」<br> こなた「うおーい。それに私リアル同性愛趣味無いから」<br> そうじろう「くっ、俺も女に生まれたかった……」<br> <br> ──拳を握り締めるそうじろう。その手からは血が滴り落ちるのであった。筋金入りの変態である。<br> <br> こなた「そんなことを北○の拳っぽく熱弁されても……」<br> そうじろう「こうなったら、父さんも動くか!」<br> こなた「え!?」<br> そうじろう「まずは近所の小学校から調べるか!!」<br> こなた「えーと、ゆい姉さんの携帯の電話番号は……と」<br> そうじろう「冗談だよ、冗談。だから受話器を置いてくれ」<br> こなた「一瞬本気オーラ見えたけど」<br> そうじろう「ま、まあなんだ。それはそうと、あと1人残ってるな」<br> こなた「みゆきさんだね。みゆきさんが恥ずかしがりそうなことかぁ……やっぱ胸かな……」<br> そうじろう「あの胸はけしからんな。どうだ、父さんがやはり変わりn」<br> こなた「まだ言うか、この変態親父」<br> <br> ──その頃、ひよりはというと……。<br> <br> ひより「泉先輩の百合行動のおかげで今度のコミケの本のネームがはかどるなぁ~」<br> <br> ──こなた主人公の同人誌が着々と製作されているのであった。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第7話★<br> <br> ──柊姉妹を調べ終わった翌日の朝。<br> <br> こなた「あっ、かがみとつかさだ。二人ともおはよ~」<br> <br> ──こなたのほうに振り向く2人。<br>   しかし、かがみからは怒りのオーラ、つかさからは混乱のオーラが出ていた。<br> <br> かがみ「おはよう、こなた……」<br> つかさ「こなちゃん、おはよう……」<br> こなた「な、なに!? 二人とも様子がおかしいよ!?」<br> かがみ「あんた、昨日自分がやったことすら忘れているのか」<br> つかさ「……」<br> こなた「えっ!? えっ!?」<br> かがみ「こなた、あんた昨日私だけじゃなくつかさにも変な事したんだって?」<br> こなた「そ、それはその……」<br> <br> ──いきなりのかがみの言葉にうろたえるこなた。<br> <br> つかさ「昨日帰ったら、お姉ちゃんがこなちゃんに変な事されたっていうから、考えてみたら私も……って」<br> こなた「いや、それは何といいますか、その……」<br> かがみ「つかさは本当にこなたのこと心配していたのに、抱き枕扱いして体触りまくったんだって?」<br> つかさ「私、本当に心配していたのに……ひどいよ、こなちゃん……」<br> こなた「そ、それは……ごめんよ、ごめんよ、つかさ」<br> <br> ──今にも泣きそうなつかさを前に、ひたすらうろたえるしかないこなたであった。<br> <br> かがみ「ギャルゲー・エロゲー趣味だからいつかは……と思ったが、ついに同性愛趣味に走ったか」<br> こなた「これには訳があるんだよ~。私にはそんな趣味ないよ~。信じてかがみ~」<br> <br> ──さらに追撃するかのごとくつかさの言葉がこなたに突き刺さる。<br> <br> つかさ「姉妹二人を手にかけて、両天秤なんてさすがだね、こなちゃん」<br> こなた「あああ……。つかさも~。訳を聞いてよ、訳を~」<br> かがみ「じゃあ、なんであんな事したのよ? 言ってみ?」<br> つかさ「その訳っていうのを話して、こなちゃん」<br> <br> ──ついに今までの経緯を説明せざる得ないこなたであった。<br> <br> こなた「実はお母さんが夢に出てきて、それで……かくかくじかじか……というわけ」<br> かがみ「は? 私たちが魔女だっていうの?」<br> つかさ「まじょ?」<br> こなた「そうなんだよ~」<br> かがみ「嘘をつくならもっとマシな嘘をつきな」<br> こなた「嘘じゃないよ~。その証拠に2人とも体が紅潮した時に印が浮かんだんだよ~」<br> かがみ「印ってなによ?」<br> こなた「かがみとつかさ、それぞれ片手ずつにアザみたいな形の印が見えたんだよ」<br> <br> ──その言葉を聞いてきょとんとする柊姉妹。<br> <br> つかさ「ねえ、お姉ちゃん。そういえば、アザのことって前話した事なかったっけ?」<br> かがみ「確かに……そんな話ししたことあったわね」<br> つかさ「そうそう。でも、他の人は見えないっていうから今まで不思議だったんだよね」<br> かがみ「そういえばそうね」<br> <br> ──これ幸いと話すこなた。<br> <br> こなた「そうそう、それが魔女の印なの」<br> かがみ「これがねぇ……でも、魔女っていうけど、私たちそういう力使ったことないけど?」<br> こなた「力が使えなくても素質的な意味ってのもあるらしいよ」<br> かがみ「ふ~ん……しかし、魔女って免許制とは初耳だし、無免許魔女っていうのも嫌な響きね……」<br> こなた「私だって初めて知ったよ。それに、わたしが見つけたことで認可されたからこれでOKじゃん?」<br> つかさ「今まで疑問だったこともわかったし、そう考えれば納得できるかな……」<br> こなた「そうそう。私はいいことしたのだーよ」<br> かがみ「いいこと……ねぇ……」<br> <br> ──今までの説明を聞き普段通りの雰囲気になる柊姉妹。<br> <br> かがみ「やったことは変態的だけど……まあ、信用してやるか」<br> こなた「変態的って……。わたし嘘言ってないよ、信じてよ~」<br> つかさ「お姉ちゃん、そろそろ許してあげようよ」<br> かがみ「そうね。考えてみたら、時々つかさと合体できるのは魔女の力なのかもしれないわね……」<br> こなた「そうそう」<br> <br> ──ようやくいつも通りになる3人であった。<br> <br> かがみ「で、まだ他に魔女っているわけ?」<br> こなた「お父さんが言うには、みゆきさんが怪しいらしいんだけど……」<br> つかさ「ゆきちゃんかぁ……なんとなくそんな感じはするけど……」<br> かがみ「で、どうやって調べるの? 私たち同様に変態的行為をするつもりか?」<br> こなた「う、うぐ……必要ならやらざる得ないけど……」<br> <br> ──あきれた感じでこなたに話すかがみ。<br> <br> かがみ「変態っていうんなら、あんたのお父さんが適任なんじゃないの? もう任せちゃえば?」<br> つかさ「あはは、お姉ちゃん凄いこと言うね……」<br> こなた「ダメだよ!! お父さんに任せたら即日ゆい姉さんのお世話になっちゃうよ!!」<br> かがみ「まあ、それもそうか」<br> つかさ「ゆきちゃんって恥ずかしがりやっていうか、顔赤くなりやすいから案外すぐわかったりして」<br> こなた「そう願いたいよ……」<br> かがみ「もうさ、面倒だし、あんたのためにもなるから善人になっちゃいなよ」<br> <br> ──仁王立ちになり偉そうな態度でこなたはかがみに答えた。<br> <br> こなた「それだけ断固断る!!」<br> かがみ「偉そうに言うな……」<br> <br> ──この光景を最初から遠目に観察していた者がいた……いつもの人だけど。<br> <br> ひより「今日も朝からネタが……まさか泉先輩と柊姉妹の三角関係のもつれが見れるとは……」<br> <br> ──ひよりフィルターを通すとなんでもネタになるようだ。<br>   そこへ登校して来たゆたかとみなみが声をかけた。<br> <br> ゆたか「おはよう田村さん。 どうしたの満面の笑みを浮かべて?」<br> みなみ「おはよう……でも、ちょっと不気味?」<br> ひより「あ、あはは……ちょっと漫画のネタが転がっていたもんだから……ね♪」<br> みなみ「ネタ……」<br> ゆたか「そうなんだぁ~。今度描いた漫画見せてね」<br> ひより「えっ!? うん、まあ……そのうち……ね……」<br> みなみ「ネタってやっぱり道に転がってるのかな……コロコロ……」<br> <br> どうやら、みなみはネタがどこに転がっているのか興味があるようだ……。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> <br>
★ゆるゆる らき☆すた神判 第1話★<br> <br> ──『こなた……起きなさい、こなた……』<br> <br> こなた「あと五分、あと五分~」<br> <br> ──『こら、そうくんみたいなこと言ってるんじゃありません』<br> <br> こなた「そうくん……? あれ、ここはどこ? なんでお母さんがいるの?」<br> かなた「ここはあなたの夢の中です。今日は大事な話があって会いにきました」<br> こなた「夢のわりには現実感があるけど……大事な話ってなに?」<br> かなた「あなたのまわりで最近変わったことが起きていませんか?」<br> こなた「変わったこと……? なんかあったかな?」<br> かなた「忘れているか、もしくは、おそらくこれから起こります」<br> こなた「なんで?」<br> かなた「それは、あなたの周りに魔女がいるからです」<br> こなた「魔女?」<br> かなた「そうです。無免許魔女が何人かあなたの町に潜んでいます」<br> こなた「魔女って免許制だったんだ……」<br> かなた「もっとも、無免許というより無自覚ですが」<br> こなた「でも、なんで私が関係あるの?」<br> かなた「あなたに探させるよう、白羽の矢が立ったのです」<br> こなた「え~、面倒くさいなぁ~。やりたくないよ~」<br> かなた「そういうことをいうと完璧善人にしてしまいますよ?」<br> こなた「え!? それってどういうこと?」<br> かなた「こなたはご近所の山田さんを知っていますか?」<br> こなた「山田さんっていうと……玄関開けっ放しでどなたもご自由に家にお入りくださいとか、<br>     朝と夕方に駅の近くの交差点で偶像を拝んで3時間くらい渋滞させてる人?」<br> かなた「そうです。あの人は元々悪人でした」<br> こなた「今ではお父さんに匹敵する変人だよ……」<br> かなた「それが、神様の力によって善人にされたのです」<br> こなた「あれが善人なの!? 変人の間違いじゃ……ってことは、私もああなるの!?」<br> かなた「こなたの場合はちょっと違うかな」<br> こなた「どんなふうに?」<br> かなた「まず、今の夜更かし中心の生活から早寝早起きが基本になります」<br> こなた「ええっ!! ネトゲーが出来なくなるよ……」<br> かなた「そして、バリバリ勉強するようになります。宿題を写すなんてもってのほかです」<br> こなた「ええええっ!! 勉強やだー!! かがみ助けてー!!」<br> かなた「それと、アニメイトやゲーマーズやとらのあなで散財できなくなります」<br> こなた「オタクである私の生きがいがあああああああ!!」<br> かなた「どうです? やる気になりましたか?」<br> こなた「私頑張って魔女探しするよ!! まかせて!!」<br> かなた「頼もしいわ、こなた」<br> こなた「ところで……ねえ、お母さん?」<br> かなた「なんですか、こなた?」<br> こなた「この際だから、お父さん善人にしてくれない?」<br> かなた「それは無理です」<br> こなた「な、なんで!?」<br> かなた「そうくんの変態パワーは神様でも太刀打ちできないの」<br> こなた「お父さんの変態パワーって一体……」<br> かなた「では頼みましたよ。大変だろうけど頑張ってね、こなた」<br> こなた「お父さんのことがかなり気になるけど……頑張るよ!」<br> <br> ──そして、こなたは再び眠りにつき、久方の母との再会の場も消えた。<br> <br> かなた「こなたは今の生活態度より善人にしてしまったほうが母としてはいいのだけど……もう遅いわね……」<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第2話★<br> <br> ──始まりの夢から覚めたこなた、昨夜の夢は真実か幻か……。<br> <br> こなた「ふぁ~あ……昨日はなんか変な夢見ちゃったな」<br> そうじろう「こなた、おはよう」<br> こなた「おはよー、お父さん」<br> そうじろう「どうした、こなた? 浮かない顔をして?」<br> こなた「いやね、夢でお母さんが『魔女探しをしなさい』って言ってきたんだよ」<br> そうじろう「おお、ついにこなたに指令が回ってきたか!」<br> こなた「お父さん何か知ってるの?」<br> そうじろう「うむ。魔女探しは実にすばらしいものだぞ!」<br> こなた「なんで?」<br> そうじろう「魔女の印を見つけるためには体を触ったりして恥ずかしがらせて、体を火照らせる必要があるのだ!!」<br> こなた「えー!! そんなことしなきゃいけないの!? 私まったく同性愛趣味無いのに……」<br> <br> ──ぼーぜんとするこなた。それを見て元気付けるかのようにそうじろうは言う。<br> <br> そうじろう「萌えの為、お母さんの為だ。百合道を突き進むのだ、こなた!」<br> こなた「萌えの為って……善人にはなりたくないからしかたないか……とほほ」<br> そうじろう「まあ、善人は大変だしな」<br> こなた「ところで、お父さんは何でそんなことを知ってるの?」<br> そうじろう「お父さんも昔かなたから指令を受けそうになってな……」<br> こなた「え!?」<br> そうじろう「でも、魔女を探す手順の話しになった途端キャンセルされたんだ……悲しかったぞ……」<br> <br> ──そうじろうは拳を握り締め涙を流す。が、こなたは呆れ顔。<br> <br> こなた「悲しかったって……そりゃ、お母さんもお父さんにこれ以上変態になって欲しくないだろうし……」<br> そうじろう「それはそうと……とりあえず、怪しいと思った人物をつけまわし、調べるチャンスがきたら徹底的に調べるのだ!!」<br> こなた「なんかやばい人だよぅ、それじゃあ……はぁ、お父さんのようになりたくないなぁ……」<br> そうじろう「父の背中を見て育て!!」<br> こなた「やだ。でも、一体誰を調べればいいんだろ?」<br> <br> ──考え込むこなた。そこに自信たっぷりにそうじろうが言った。<br> <br> そうじろう「そうだな、お父さんの見たところ……まずこなたの友達3人が怪しいと思う」<br> こなた「友達3人?」<br> そうじろう「そう、柊姉妹と高良さんだ」<br> こなた「つかさ、かがみ、みゆきさんか……」<br> そうじろう「さあ、ぐずぐずしていられないぞ! 準備が出来たら早速神判に取り掛かるのだ!!」<br> こなた「今日は休日だし、明日から始めるよ」<br> そうじろう「そっか、それもそうだな」<br> こなた「まずはつかさからいくかなぁ……でも、百合だなんて、ひよりんに知られたら同人誌にかかれちゃうよ……」<br> そうじろう「ところでこなた、ものは相談なんだが」<br> こなた「なに?」<br> そうじろう「その神判のときはお父さんが変わっt」<br> こなた「ゆい姉さんにこれから電話してもいい?」<br> そうじろう「いや、今のは聞かなかったことにしてくれ」<br> こなた「ああ……これから一体どうなるんだろ……」<br> <br> ──肩をがっくりと落とし、自分の部屋に戻るこなたであった。その後ネトゲーでしばらく現実逃避するが。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第3話★<br> <br> ──徹夜でネトゲーをし、眠い表情で駅前のバス乗り場に向かうこなた。<br> <br> こなた「ふぁ~あ、眠い……また黒井先生の授業中に寝るかな……」<br> <br> ──後ろのほうでこなたを見つけたつかさが早足でやってくる。<br> <br> つかさ「あ、こなちゃんだ。おはよ~」<br> こなた「おはよ~、つかさ。ちょっと遅くなったから先に行ってたと思ったよ」<br> つかさ「ちょっとあって、今日は私も出るのが遅かったの」<br> こなた「どしたの? そういえば、今日はかがみと一緒じゃないの?」<br> <br> ──こなたの問いにちょっと暗くつかさは答えた。<br> <br> つかさ「お姉ちゃんは今日風邪引いちゃったんでお休みなんだ……」<br> こなた「そうなんだ……(むむ、これは1人ずつ調べるチャーンス!)」<br> つかさ「お姉ちゃん、季節の変わり目とか結構弱いみたいだから……」<br> こなた「みゆきさん理論でいくとかがみんは私と同類だからねぇ」<br> つかさ「あはは……でも、それお姉ちゃんに言わないほうがいいよ」<br> <br> ──そうこう話しているうちに通学バスがやってきて乗り込む2人。<br> <br> こなた「かがみの具合ってどんな感じなの?」<br> つかさ「いつもよりちょっと熱が高くて、結構ふらふらしてるみたい」<br> こなた「そっか……(じゃあ、多少無茶しても窓から逃げれば追ってこないな……)」<br> つかさ「だから、早く帰ってあげたいんだけど、今日日直で遅くなるから心配なんだ……」<br> こなた「それじゃあ、学校が終わったらその代わりといってはなんだけど、私がお見舞いに行くよ」<br> つかさ「えっ、本当!! きっとお姉ちゃん喜ぶよう~」<br> こなた「いやいや、礼には及ばんよ(その純粋な目で見られると私も心苦しい……)」<br> つかさ「こなちゃん優しいなぁ~。あ、バスが学校に着いたね」<br> こなた「そだね。降りよっか」<br> <br> ──ぞろぞろと降りるほかの生徒と共にバスを降りて校舎へ向かう2人。<br> <br> こなた「(さて、かがみがいないチャンスにつかさをサッと調べたいけど……)」<br> つかさ「こなちゃん?」<br> こなた「ん?」<br> つかさ「どうしたの? さっきから黙って考え事しているみたい」<br> こなた「い、いや、なんでもないよ」<br> つかさ「そう?」<br> こなた「そそ。でもさぁ、こういうときに魔法とか使えればサクッと病気とか治せそうだよねぇ」<br> つかさ「えっ!! そ、そうだね……」<br> こなた「どったのつかさ?」<br> つかさ「あ、なんでもないよ、こなちゃん」<br> こなた「実はつかさは魔法が使えたりして~」<br> つかさ「あはは……そうだといいよねぇ」<br> <br> ──笑顔で話しつつも何となくお茶を濁したような感じで話すつかさ。<br> <br> こなた「まあ、現実はそんなに簡単に行かないか」<br> つかさ「そうそう」<br> こなた「(あやしい感じだ……どこかで調べられれば……) あれ?」<br> <br> ──ふらっとするこなた。<br> <br> つかさ「大丈夫!? こなちゃん、具合でも悪いの?」<br> こなた「徹夜でネトゲーしたからかな……。ちょっとめまいが……」<br> つかさ「大変だよ!! 風邪かもしれないし保健室いこ!!」<br> こなた「うん、そうしよう……(これはいい機会かも。保健の先生はまだいないはず……)」<br> つかさ「こなちゃん、私につかまって」<br> こなた「ありがとう、つかさ」<br> <br> ──2人は保健室へ向かっていった。<br> <br> こなた「(いよいよ本格的に魔女探しを開始か……)」<br> つかさ「どうしたの?」<br> こなた「な、なんでもないよ。ささっ、保健室へ行こう」<br> つかさ「うん!」<br> <br> いよいよ神判始まり。まずはつかさがこなたの魔の手に……w<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第4話★<br> <br> ──ネトゲー疲れでふらふらなこなたを保健室へ連れてきたつかさ。<br> <br> つかさ「こなちゃん大丈夫? さ、保健室ついたよ」<br> こなた「ありがとう、つかさ……」<br> つかさ「あれ? 保健の先生まだ来てないや……とりあえず、こなちゃんベットで横になりなよ」<br> こなた「うん(さて、どうやって攻めるべきか……)」<br> つかさ「あと何か私に出来ること無い?」<br> こなた「そうだねぇ……つかさ、抱き枕になって~」<br> <br> ──いきなりのこなたの言葉に驚くつかさ。<br> <br> つかさ「ええっ!? そ、それはちょっと恥ずかしいかな……」<br> こなた「女同士だし、気にしない気にしない」<br> つかさ「う……うん、そうだね。じゃあ、私もベットに……と」<br> <br> ──ベットの上ではつかさが緊張してまっすぐに。それを抱いて寝るこなた。<br> <br> こなた「あ~、つかさの抱き枕は癒されちゃって眠っちゃいそう」<br> つかさ「あんまり抱きつかれると困っちゃうな……でも、私も眠りそう」<br> こなた「つかさって、お肌もすべすべだよね……」<br> <br> ──つかさの体をさわさわと触りまくるこなたであった。さすがそうじろうの娘。<br> <br> つかさ「ひゃあ!? そんなに触られると、こなちゃんくすぐったいよ」<br> こなた「よいではないか、よいではないか」<br> つかさ「こなちゃんなんかおじさんみたい……」<br> こなた「うっ……」<br> <br> ──痛いところをつかれ我に帰るこなた。でも、気を取り直してつかさの顔をじっと見る。<br> <br> つかさ「こなちゃんどうしたの? 顔に何かついてる? あんまり見られると恥ずかしいな……」<br> こなた「つかさってさ、ホント可愛いよねぇ~。耳をはむはむしちゃいたいくらい」<br> <br> ──こなたはつかさの耳を口ではむはむはむ。そしてどんどん体が赤くなっていくつかさ。<br> <br> つかさ「うひゃう! こ、こなちゃんどうしたの? 今日変だよぉ……」<br> こなた「顔がまっかっかのつかさも可愛いねぇ……(全身真っ赤になりだしたぞ。もう一歩か!?)」<br> <br> ──こなたの耳はむはむが続き困ってしまうつかさ。<br> <br> つかさ「あううう……」<br> こなた「抱き枕さんをもっと強く抱きしめちゃおっと」<br> つかさ「あっ! こなちゃんたらもう……これ以上は恥ずかしすぎるよぉ」<br> <br> ──つかさの恥ずかしさが頂点に達した瞬間、不思議な模様がこなたの目に入ってきた。<br> <br> こなた「(むむっ! つかさの右手の甲にあざが浮かんだ! これが魔女の印か……。と、いうことはつかさは魔女!)」<br> つかさ「どうしたの? こなちゃん?」<br> こなた「いやぁ~、つかさに抱き枕になってもらったら急に癒されちゃったよ」<br> つかさ「良かったぁ。でも、すっごく恥ずかしかったよ」<br> こなた「恥ずかしがるつかさ萌え~」<br> つかさ「もう、こなちゃんたら! さあ、このまま寝ちゃうといけないから早く教室いこ」<br> こなた「うん、そだね(まずは1人確定……と)」<br> <br> ──急いで保健室を出るこなたとつかさ。しかし、保健室での一部始終を隠れて見ていたものがいた……。<br> <br> ひより「す、凄いものを見てしまった……泉先輩が百合趣味だなんて……」<br> <br> ──階段下に猛ダッシュで隠れたひより。そこへゆたかとみなみがやってきた。<br> <br> ゆたか「おはよう、田村さん」<br> みなみ「おはよう……」<br> ひより「お、おはようっス」<br> ゆたか「どうしたの田村さん? こんな階段下に隠れるようにして……」<br> ひより「な、なんでもないよ! ちょっと漫画のネタが転がってないかなぁ~……っと」<br> ゆたか「そっか。でも変な田村さん」<br> みなみ「ネタって地面に転がってるの……?」<br> ひより「ささっ、遅刻するといけないから教室いこ!」<br> ゆたか「そうだね」<br> ひより「(なんとかごまかせた……しかし、泉先輩の動向はこれから調べまくらねば……)」<br> みなみ「ネタ……コロコロ……」<br> <br> 百合趣味と勘違いされたこなたはひよりの同人誌の餌食となってしまうのか!?<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第5話★<br> <br> ──授業も終り、苦痛の時間から解放されたこなた。<br> <br> こなた「やっと放課後かぁ。今日一日つかさには変な目で見られちゃったな……。さて、かがみを調べに行くかな」<br> <br> ──嫌よ嫌よも好きのうち。あっという間に順応したこなた。さすが変態親父の娘である。<br>   そして、こなたが柊家へ向かうところを1人の同人娘が尾行していたのだった……。<br> <br> ひより「(泉先輩発見! これからどこへ行くんだろ……早速尾行っと)」<br> <br> ──そんな尾行にまったく気づかず、柊家へ着いたこなたであった。<br>   一部で薔薇神主と呼ばれるかがみの父に挨拶をしたあと、かがみの部屋に入るこなた。<br>   かがみは熱が高くてちょっとふらふら。<br> <br> こなた「やっほ~かがみん。大丈夫かい?」<br> かがみ「なんであんたが来たのよ」<br> こなた「いやね。つかさがさ、かなーり心配していたから私も心配になってお見舞いにさ」<br> かがみ「がらにもないこと言うのな……どうせ宿題目当てなんだろ?」<br> こなた「そんなことないよ~。ほら、かがみが学校来れなかったら宿題写させてもらえないじゃん?」<br> かがみ「結局なんだかんだいって宿題のためかよ!」<br> <br> ──こなたと言い争っているうちに汗びっしょりになってしまったかがみんであった。<br> <br> こなた「おやぁ~、かがみん全身汗びっしょりだねぇ」<br> かがみ「熱があるのにあんたと言い争ってたからよ……まあ、そろそろ着替えようと思ってたところだけど」<br> こなた「お詫びに、私が体をやさ~しく拭いてしんぜよう」<br> かがみ「気持ち悪いわね……いいって、自分で出来るから」<br> <br> ──すかさずかがみからタオルを奪い、じりじりかがみに近づくこなた。やはり変態の父の(ry<br> <br> こなた「遠慮なさるな、遠慮なさるな。それでは、まずはそのご自慢の胸から……」<br> <br> ──タオルでかがみの胸をちょっと悪戯しながら拭くこなた。<br> <br> こなた「くう……私には胸がないのに……嫉妬で拭きまくってやる」<br> かがみ「ちょっと、こなた! なんか変な拭き方してるわよ!! ちょっ……あ、あん!」<br> こなた「おやおや~、かがみんもかわゆい声を出すねぇ~」<br> <br> ──小悪魔のごとくにんまり笑いながらかがみに言うこなた。<br>   そして、タオルを持ったその手は徐々に下半身のほうに……。<br> <br> かがみ「あっ! ちょっと、こなた! どこ触ろうとしてるのよ!!」<br> こなた「いやぁ~大事なところも拭いておかないと大変なことになっちゃうじゃん?」<br> かがみ「あんた、ちょっと今日変よ! くっ、熱で力がはいらない……」<br> こなた「それではやさ~しく拭かせてもらいま~す」<br> かがみ「こらっ! パ、パンツの中に手を入れるな!! あっ……やめっ……」<br> <br> ──かがみの抵抗もなんのその、ふきふきしまくるこなたであった。<br>   えっ? どこを? それは(ry<br> <br> こなた「おやおや~、かがみん全身まっかっか~」<br> <br> ──こなたに体中をいじくられて恥ずかしさのあまり全身真っ赤になるかがみ。<br> <br> かがみ「あんたが人の体をいじくりまわすからでしょ!!」<br> <br> ──恥ずかしさで高潮しながらこなたに怒鳴るかがみんであった。<br> <br> かがみ「もう~、いいかげんにしてよ~」<br> こなた「弱ってきたかがみも可愛いねぇ~」<br> かがみ「何言ってるのよ……とっとと拭くのやめてよ」<br> こなた「(むむっ……かがみの左手の甲に魔女の印が……双子ゆえやはり魔女だったか!)」<br> かがみ「ちょっと!! 人の話を聞いてるの!? こなた!!」<br> こなた「いやぁ~、大事なかがみんのためにサービスしちゃったよ」<br> かがみ「なにが『大事な』よ……どうせ……」<br> こなた「いやいや、宿題のためだけじゃないですぜ。かがみには早くよくなってもらわないとね」<br> かがみ「ばっ、ばか、何言ってるのよ!!」<br> こなた「照れるかがみん萌え~」<br> かがみ「もう……こういうサービスなんてもうこりごりよ」<br> <br> ──汗を拭き終わったあとかがみの着替えを手伝うこなたであった。<br>   やはりなんだかんだ言っても親友だねぇ。<br> <br> こなた「んじゃ私これで帰るね。早くよくなってね~」<br> かがみ「はいはい」<br> こなた「それじゃ、お大事に~。またサービスして欲しかったらいつでも言ってね~」<br> かがみ「余計なお世話よ。さっさと帰って自分で宿題しろ」<br> こなた「これはこれは痛いところを……ではまた学校でね」<br> <br> ──こなたが部屋を出る寸前、かがみは小さな声で言った。<br> <br> かがみ「まあ、お見舞いは嬉しかったわよ……」<br> <br> ──余りに小さかったのでこなたにはよく聞こえなかったのであったが。<br> <br> こなた「ん? 何か言った?」<br> かがみ「な、なんでもないわよ!」<br> こなた「じゃあねぇ~」<br> <br> ──柊家からそそくさと帰るこなた。<br>   かがみの部屋の窓から一部始終を観察されていたとは知らずに……。<br> <br> ひより「凄い光景を見てしまった……百合過ぎる……泉先輩おいしいネタをありがとうっス!」<br> <br> ──ネタを忘れないため、猛ダッシュで家に帰るひよりんであった……。<br> <br> さて、こなたがかがみを拭くタオルになりたいなどと言うと、薔薇神主に恐ろしい目に逢わされちゃうぞ!<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第6話★<br> <br> ──かがみの神判を終え、くたくたになって家に帰ってきたこなた。<br> <br> こなた「うう、なんか今日は疲れちゃったな……。ただいまー」<br> そうじろう「お、帰ってきたか。お帰り、こなた」<br> こなた「今日一日でお父さんの変態癖が一気に移ったような気がしたよ……」<br> そうじろう「きっついこと言うなぁ。で、今日の収穫はどうだった?」<br> <br> ──今日一日のことをざっと話すこなた。<br> <br> こなた「……っていう感じで進んだんだけど……」<br> そうじろう「な、なんて羨ましい……。い、いや、大変だったな」<br> こなた「お父さん、よだれよだれ」<br> そうじろう「おっと」<br> <br> ──よだれを拭うそうじろう。あきれた顔でそれを見るこなたであった。<br> <br> こなた「しかし、お父さんの言ってた通りだったね。つかさとかがみは両方とも魔女だたーよ」<br> そうじろう「ふむ……やはりそうだったか」<br> こなた「でも、何でお父さん2人が魔女だって感じがしたの?」<br> そうじろう「いや、前に話した指令を受ける寸前にそういう力を授かってな。その力がまだ消えてないらしい」<br> こなた「ってことは、私もその力があるわけか……」<br> そうじろう「そういうことだな。あと、魔女の印はこの力が無いと魔女同士、もしくは本人以外は見えないらしい」<br> こなた「なるほどね……ところで、魔女を発見した後はどうするの?」<br> そうじろう「発見するだけでいいらしいぞ」<br> こなた「ほんと?」<br> そうじろう「ああ。神判を行う力があるものが無免許魔女を発見した時点で天界に登録されるらしい」<br> こなた「調べるのは大変なのに、その後はすごく大雑把だね……」<br> そうじろう「こなたはかなたからこの辺の話を聞いていたんじゃないのか?」<br> <br> ──首をひねって記憶をたどるこなた。が、思い出せない。<br> <br> こなた「う~ん……そういう記憶は無いなぁ~」<br> そうじろう「多分こなたは夢の中で聞いた話の大部分を忘れている気がするな」<br> こなた「そう言われると何となく……でも、お父さんはよく覚えてたね」<br> <br> ──これぞ父、といわんばかりにふんぞり返りかえるそうじろう。<br> <br> そうじろう「父さんは職業柄夢で見たこととか、小さな子供のスカートがめくれた瞬間とか全部覚えてるからな!」<br> こなた「夢はともかく、後半は職業関係ないし……」<br> <br> ──こなたのそうじろうに対する変態度が+10%増しになった。<br> <br> そうじろう「それに、今まで見たエロゲ・ギャルゲなどの2次元の嫁との夢も全部覚えてるぞ!」<br> こなた「それはそれでまたキモイよ……お母さんが見たら泣くどころか実家に帰りそうだ」<br> そうじろう「まあまあ、そう言うな。どんなに嫁が多かろうと俺が愛するのはかなた一人だ!!」<br> こなた「今更かっこいいこと言っても遅いよ……」<br> <br> ──突然、そうじろうは溜息をつきながらこなたに話しかけた。<br> <br> そうじろう「はぁ……こなたはいいよなぁ……」<br> こなた「ん? なんで?」<br> そうじろう「性別こそ女だけど中身は親父なのに、若い女の子を触り放題で……」<br> こなた「うおーい。それに私リアル同性愛趣味無いから」<br> そうじろう「くっ、俺も女に生まれたかった……」<br> <br> ──拳を握り締めるそうじろう。その手からは血が滴り落ちるのであった。筋金入りの変態である。<br> <br> こなた「そんなことを北○の拳っぽく熱弁されても……」<br> そうじろう「こうなったら、父さんも動くか!」<br> こなた「え!?」<br> そうじろう「まずは近所の小学校から調べるか!!」<br> こなた「えーと、ゆい姉さんの携帯の電話番号は……と」<br> そうじろう「冗談だよ、冗談。だから受話器を置いてくれ」<br> こなた「一瞬本気オーラ見えたけど」<br> そうじろう「ま、まあなんだ。それはそうと、あと1人残ってるな」<br> こなた「みゆきさんだね。みゆきさんが恥ずかしがりそうなことかぁ……やっぱ胸かな……」<br> そうじろう「あの胸はけしからんな。どうだ、父さんがやはり変わりn」<br> こなた「まだ言うか、この変態親父」<br> <br> ──その頃、ひよりはというと……。<br> <br> ひより「泉先輩の百合行動のおかげで今度のコミケの本のネームがはかどるなぁ~」<br> <br> ──こなた主人公の同人誌が着々と製作されているのであった。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第7話★<br> <br> ──柊姉妹を調べ終わった翌日の朝。<br> <br> こなた「あっ、かがみとつかさだ。二人ともおはよ~」<br> <br> ──こなたのほうに振り向く2人。<br>   しかし、かがみからは怒りのオーラ、つかさからは混乱のオーラが出ていた。<br> <br> かがみ「おはよう、こなた……」<br> つかさ「こなちゃん、おはよう……」<br> こなた「な、なに!? 二人とも様子がおかしいよ!?」<br> かがみ「あんた、昨日自分がやったことすら忘れているのか」<br> つかさ「……」<br> こなた「えっ!? えっ!?」<br> かがみ「こなた、あんた昨日私だけじゃなくつかさにも変な事したんだって?」<br> こなた「そ、それはその……」<br> <br> ──いきなりのかがみの言葉にうろたえるこなた。<br> <br> つかさ「昨日帰ったら、お姉ちゃんがこなちゃんに変な事されたっていうから、考えてみたら私も……って」<br> こなた「いや、それは何といいますか、その……」<br> かがみ「つかさは本当にこなたのこと心配していたのに、抱き枕扱いして体触りまくったんだって?」<br> つかさ「私、本当に心配していたのに……ひどいよ、こなちゃん……」<br> こなた「そ、それは……ごめんよ、ごめんよ、つかさ」<br> <br> ──今にも泣きそうなつかさを前に、ひたすらうろたえるしかないこなたであった。<br> <br> かがみ「ギャルゲー・エロゲー趣味だからいつかは……と思ったが、ついに同性愛趣味に走ったか」<br> こなた「これには訳があるんだよ~。私にはそんな趣味ないよ~。信じてかがみ~」<br> <br> ──さらに追撃するかのごとくつかさの言葉がこなたに突き刺さる。<br> <br> つかさ「姉妹二人を手にかけて、両天秤なんてさすがだね、こなちゃん」<br> こなた「あああ……。つかさも~。訳を聞いてよ、訳を~」<br> かがみ「じゃあ、なんであんな事したのよ? 言ってみ?」<br> つかさ「その訳っていうのを話して、こなちゃん」<br> <br> ──ついに今までの経緯を説明せざる得ないこなたであった。<br> <br> こなた「実はお母さんが夢に出てきて、それで……かくかくじかじか……というわけ」<br> かがみ「は? 私たちが魔女だっていうの?」<br> つかさ「まじょ?」<br> こなた「そうなんだよ~」<br> かがみ「嘘をつくならもっとマシな嘘をつきな」<br> こなた「嘘じゃないよ~。その証拠に2人とも体が紅潮した時に印が浮かんだんだよ~」<br> かがみ「印ってなによ?」<br> こなた「かがみとつかさ、それぞれ片手ずつにアザみたいな形の印が見えたんだよ」<br> <br> ──その言葉を聞いてきょとんとする柊姉妹。<br> <br> つかさ「ねえ、お姉ちゃん。そういえば、アザのことって前話した事なかったっけ?」<br> かがみ「確かに……そんな話ししたことあったわね」<br> つかさ「そうそう。でも、他の人は見えないっていうから今まで不思議だったんだよね」<br> かがみ「そういえばそうね」<br> <br> ──これ幸いと話すこなた。<br> <br> こなた「そうそう、それが魔女の印なの」<br> かがみ「これがねぇ……でも、魔女っていうけど、私たちそういう力使ったことないけど?」<br> こなた「力が使えなくても素質的な意味ってのもあるらしいよ」<br> かがみ「ふ~ん……しかし、魔女って免許制とは初耳だし、無免許魔女っていうのも嫌な響きね……」<br> こなた「私だって初めて知ったよ。それに、わたしが見つけたことで認可されたからこれでOKじゃん?」<br> つかさ「今まで疑問だったこともわかったし、そう考えれば納得できるかな……」<br> こなた「そうそう。私はいいことしたのだーよ」<br> かがみ「いいこと……ねぇ……」<br> <br> ──今までの説明を聞き普段通りの雰囲気になる柊姉妹。<br> <br> かがみ「やったことは変態的だけど……まあ、信用してやるか」<br> こなた「変態的って……。わたし嘘言ってないよ、信じてよ~」<br> つかさ「お姉ちゃん、そろそろ許してあげようよ」<br> かがみ「そうね。考えてみたら、時々つかさと合体できるのは魔女の力なのかもしれないわね……」<br> こなた「そうそう」<br> <br> ──ようやくいつも通りになる3人であった。<br> <br> かがみ「で、まだ他に魔女っているわけ?」<br> こなた「お父さんが言うには、みゆきさんが怪しいらしいんだけど……」<br> つかさ「ゆきちゃんかぁ……なんとなくそんな感じはするけど……」<br> かがみ「で、どうやって調べるの? 私たち同様に変態的行為をするつもりか?」<br> こなた「う、うぐ……必要ならやらざる得ないけど……」<br> <br> ──あきれた感じでこなたに話すかがみ。<br> <br> かがみ「変態っていうんなら、あんたのお父さんが適任なんじゃないの? もう任せちゃえば?」<br> つかさ「あはは、お姉ちゃん凄いこと言うね……」<br> こなた「ダメだよ!! お父さんに任せたら即日ゆい姉さんのお世話になっちゃうよ!!」<br> かがみ「まあ、それもそうか」<br> つかさ「ゆきちゃんって恥ずかしがりやっていうか、顔赤くなりやすいから案外すぐわかったりして」<br> こなた「そう願いたいよ……」<br> かがみ「もうさ、面倒だし、あんたのためにもなるから善人になっちゃいなよ」<br> <br> ──仁王立ちになり偉そうな態度でこなたはかがみに答えた。<br> <br> こなた「それだけ断固断る!!」<br> かがみ「偉そうに言うな……」<br> <br> ──この光景を最初から遠目に観察していた者がいた……いつもの人だけど。<br> <br> ひより「今日も朝からネタが……まさか泉先輩と柊姉妹の三角関係のもつれが見れるとは……」<br> <br> ──ひよりフィルターを通すとなんでもネタになるようだ。<br>   そこへ登校して来たゆたかとみなみが声をかけた。<br> <br> ゆたか「おはよう田村さん。 どうしたの満面の笑みを浮かべて?」<br> みなみ「おはよう……でも、ちょっと不気味?」<br> ひより「あ、あはは……ちょっと漫画のネタが転がっていたもんだから……ね♪」<br> みなみ「ネタ……」<br> ゆたか「そうなんだぁ~。今度描いた漫画見せてね」<br> ひより「えっ!? うん、まあ……そのうち……ね……」<br> みなみ「ネタってやっぱり道に転がってるのかな……コロコロ……」<br> <br> どうやら、みなみはネタがどこに転がっているのか興味があるようだ……。<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> ★ゆるゆる らき☆すた神判 第8話★<br> <br> ──朝の騒動もなんとやら。あっという間に放課後。<br> <br> こなた「みゆきさ~ん。テストも近いし、明日うちでみんな一緒に勉強会しない?」<br> みゆき「すばらしいですね。是非やりましょうか」<br> かがみ「あんたが言う勉強会っていうのは宿題写すだけだろ……」<br> こなた「そ、そんなことはないよ! じゃあ、みゆきさん明日うちでね」<br> みゆき「わかりました」<br> <br> ──みゆきが先に帰った後、こなたと柊姉妹で井戸端会議。<br> <br> かがみ「これってただの勉強会じゃないわね?」<br> こなた「さすが、鋭いねかがみん」<br> つかさ「えっ? 何か他のことするの?」<br> かがみ「朝の会話を思い出してみなさいよ」<br> つかさ「あ、そうか! ゆきちゃんを調べるんだね」<br> こなた「そうそう」<br> かがみ「で、どんな手でいくわけ?」<br> こなた「んー、かがみ達はちょっと遅れて来てくれないかな」<br> つかさ「どうして?」<br> こなた「二人っきりの方が都合がいいかな……と」<br> かがみ「みゆきを調べるわけね」<br> こなた「うん」<br> かがみ「みゆきもこなたの変態毒牙にかかるわけか……」<br> こなた「なんちゅう表現を……」<br> かがみ「でも事実なんでしょ?」<br> こなた「それは内緒」<br> かがみ「かなり気になるわね……」<br> つかさ「ゆきちゃん大丈夫かな……」<br> <br> ──翌日、みんなよりはやく泉家に到着したみゆき。<br> <br> みゆき「こんにちは」<br> こなた「あ、いらっしゃーい、みゆきさん」<br> みゆき「おじゃまします。……あれ? かがみさんとつかささんはまだですか?」<br> こなた「うん、さっき連絡があって、かがみ達はちょっと遅れてくるって」<br> みゆき「そうですか。先に始めてしまうのもなんですし、少し待ちましょうか」<br> こなた「うん。あ、私お茶持っていくから、部屋にある本でも読んで待っててよ」<br> みゆき「わかりました。読ませてもらいますね」<br> こなた「どうぞどうぞ」<br> <br> ──心の中では『してやったり』と思うこなたであった。当のみゆきは何も気づかず……。<br> <br> みゆき「こなたさんの部屋には久しぶりに来ましたが……やけに本が置いてありますね……」<br> <br> ──みゆきの様子をドアの隙間から観察するこなた。<br> <br> こなた「(よしよし、みゆきさん同人誌見始めたな……)」<br> <br> ──見られていることも気がつかず本に集中するみゆき。<br> <br> みゆき「適当に取ってみましたが……これは俗にいう成人向け同人誌では……」<br> こなた「(いい感じ、いい感じ……)」<br> みゆき「胸の大きな女性がこんなことやあんなことを……すごい……」<br> こなた「(胸の大きい娘が陵辱される本を厳選してよかったな……みゆきさん顔真っ赤だ……)」<br> みゆき「私には……刺激が強すぎます……でも……」<br> <br> ──ドアの方を見るみゆき。気配が感じられないとまた本のほうへ視線が……。<br> <br> みゆき「こなたさんはまだ来ませんよね……」<br> こなた「(むむ、みゆきさんのおでこに魔女の印が! やはり魔女だったか……)」<br> みゆき「……」<br> こなた「(このまま放っておくとみゆきさん、性欲を持て余しそうだな……)」<br> みゆき「……」<br> こなた「(そろそろいいか……)」<br> <br> ──お茶を持ってドアの前に立ち、さも今来た様に振舞うこなた。<br> <br> こなた「おまちどうさまー。みゆきさん、お茶持って来たよー」<br> <br> ──急にこなたが来たのでびっくりするみゆき。<br> <br> みゆき「はっ、はい!! あ、ありがとうございます!!」<br> こなた「あれ? みゆきさん顔赤いけど、どしたの?」<br> <br> ──すでに一部始終見ているのに、意地悪っぽくいうこなた。<br> <br> みゆき「いえ、ちょっと暑いかなぁ~……と」<br> <br> ──こなたの言葉に必死に誤魔化すみゆき。<br> <br> こなた「あ、同人誌散らかしたまんまだった……読んだ?」<br> みゆき「いえいえ、読もうとしたらこなたさんが来たので……」<br> こなた「そっか。ここにあるのってみんな巨乳ものなんだよねぇ~」<br> みゆき「そ、そうなんですか」<br> こなた「みゆきさんも胸大きいから共感しちゃたりして」<br> みゆき「ど、どうでしょう……」<br> こなた「みゆきさん、全身まっかっかだね……」<br> みゆき「あ、あう……」<br> <br> ──調べ終わった後でも言葉攻めである。さすが変態親父の血が(ry<br>   そのとき、まさに当の親父の声が。<br> <br> そうじろう「おーい、こなた。かがみさん達が来たぞー」<br> こなた「はーい。みゆきさん、ちょっと出迎えてくるね」<br> みゆき「はい、行ってらっしゃい」<br> こなた「そうそう、その間に同人誌読んでてもいいよん♪」<br> みゆき「い、いえ、結構です……」<br> こなた「遠慮しなくていいのに」<br> <br> ──お約束どおりこの光景もまたある同人作家によって見られていたのであった。<br>   丁度ゆたかとみなみと遊びに行くため、泉家に来ていたひよりである。<br> <br> ひより「またもやネタが転がり込んでくるとは……」<br> ゆたか「あれ? 田村さんダンボールに隠れて何やってるの?」<br> ひより「あ、いや、ちょっとフォッ○スハウンドに入隊する練習を……」<br> ゆたか「何かわからないけど、変な田村さん」<br> ひより「(小早川さん達と遊ぶために来たら……最近おいしすぎるっス)」<br> ゆたか「田村さん、みなみちゃんも玄関で待ってるから早く行こ」<br> ひより「う、うん(泉先輩の次のターゲットが高良先輩だなんて……)」<br> ゆたか「ねえ、田村さん?」<br> ひより「な、何?」<br> ゆたか「ダンボールも持って行くの?」<br> ひより「あっ、いや、これは置いていきます……」<br> <br> ダンボールはその場所にあったものを使わないと敵に感知されてしまうぞ、注意だ!<br> <br> →To be continued...<br> <hr size="2" width="100%"> <br>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。