ID:rBEQpJA0氏:この日このとき」

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こなたー、きたわよー」 「ほーい、いらさーい」  今日はこなたの誕生日。というわけで、いつもの四人でこなたの誕生日会を開くことになった。 「…すごいわね、これ」  リビングに通されたかがみが見たのは、テーブルの上にコレでもかと並べられた豪華な料理の数々だった。 「ちなみに乗り切らない料理はキッチンのほうに…」 「どんだけ作ってるのよ、あの子は…て、つかさは?」  かがみは部屋の中を見渡したが、この料理を作った張本人…こなたの彼女候補であるつかさは見えなかった。 「なんか足りないものがあったって、買出しに行ったよ」 「まだ作るのか…にしても、この量を学校から帰ってすぐ作ったの?前の日に下ごしらえでもしてたのかしら」 「うんにゃ。お昼に早退してったから、その時から作ってたと…」  こなたの言葉にかがみは唖然とした後、ソファーに座り込んだ。 「…こなた、頭抱えていい?」 「…どうぞ」 「突っ走りすぎだろ、妹ーっ!」  かがみは宣言通り頭を抱えて、そう叫んだ。 ― この日このとき ― 「そういや、おじさんやゆたかちゃんは?」  なんとか落ち着いたかがみがこなたにそう聞くと、こなたは眉をひそめた。 「今日はゆーちゃんの実家の方に泊まるって…たぶん気を利かせてくれてるんだと思う」 「気をって…え、もしかしてつかさとのこと、ばれたの?」 「うん…ほら、つかさ今日昼からうちに来てるから、その時お父さんに聞かれて、素直に全部答えちゃったみたい…つかさのことだから、多分必要以上に力強く…」 「…で、おじさんの反応は?」 「男に取られるくらいなら、女の子の方がましかなあって、なんか遠い目をしてた…」 「………」 「あと、お母さんの仏前になんか報告してた…」 「………」 「………」 「…親孝行…しなさいね」 「…うん」  二人揃ってため息をついたところで、玄関の方からチャイムの鳴る音が聞こえた。 「こんにちは、かがみさん。お早いですね」 「まーね…」  こなたに連れられてリビングに入ってきたみゆきに、かがみは軽く手を上げて挨拶をした。 「…でも、もっと早いのがいたけどね」  かがみの視線の先にある料理の山を見て、さすがのみゆきも少し困った顔をした。 「つかささん、ですか…このために早退を…泉さん、愛されてますね」 「愛してくれるのはいいんだけど、私生活も大事にして欲しいと思うんだよね…」  頬をかきながらそう言うこなたに、みゆきはニッコリと笑いかけた。 「泉さんは優しいですね…つかささんが好きになる気持ちも、わかる気がします」 「何言ってんだよ、みゆきさん…」 「…ちょっと、みゆき」  照れるこなたの声を遮るように、かがみが不機嫌そうな声を出した。みゆきは今度はかがみのほうを見て微笑んだ。 「なんでしょうか、かがみさん?」 「なんでこなたにそんな…いや…えと…なんでもないわよ…もう…」  かがみはみゆきに何か文句を言おうとしていたが、途中から声が小さくなり、顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。それを見ていたみゆきがクスクスと笑い出す。 「二人で何やってんだよ…」  こなたは呆れたようにため息をついた。と、その時、階下から玄関の開く音が聞こえ、続いて階段を上る音が聞こえた。 「こなちゃん、ごめんね。すぐ仕上げるから…あ、お姉ちゃん、ゆきちゃんいらっしゃい。ちょっと待っててね」  そう言いながら慌てた様子でリビングに入ってきたつかさは、そのまま鼻歌を歌いながらキッチンへと向かっていった。 「…いらっしゃいって」 「…恋人の段階通り越して、同棲してるみたいですね」  唖然としてるかがみとみゆきを交互に見ながら、こなたは困った顔で頬をかいていた。 「こなちゃん、お誕生日おめでとう!」  つかさの宣言と同時に、かがみとみゆきが大きな拍手をこなたに送った。 「ど、ども…ありがとう」 「なによ、あんたにしてはテンション低いわねー」  少しうつむき加減なこなたにかがみがそう言うと、こなたは眉をひそめた。 「…友達だけの誕生会って初めてだから、慣れてないんだよ」 「やっぱいつもはおじさんが?」 「うん。あとはお酒目当てにゆい姉さんとか」  そこまで聞いてから、かがみは不意につかさの方を見た。 「ってーか、つかさは二人きりでやりたがると思ってたんだけど…わたしとみゆきが誘われてのは、かなり意外だったわ」  そのかがみの言葉を聞いたつかさは、赤くなって首をすくめた。 「わ、わたしもホントは二人きりが良かったんだけど…そうなったら何していいかわからなくなりそうで…だから、お姉ちゃんとゆきちゃんがいてくれた方がいいかなって…」 「…わたしも、二人きりだとどうしようもなくなりそうだからね。お互い押し黙ったままの誕生日会になりそうだったよ」  つかさをフォローするかのように、こなたが頬をかきながらそう言った。 「あんたたちは妙なところで似てるわね…ま、とりあえずプレゼント渡しときましょうか。みゆき、出して」 「はい、どうぞ泉さん。わたしとかがみさん、二人からのプレゼントです」  かがみに言われ、みゆきがやけに大きな箱をこなたの方へと持ってきた。 「ありがとう…って、大きいね…」 「はい、一式ですから」 「い、一式ってなんの…」  冷や汗を垂らしながらこなたが封を開けると、中には可愛らしい服やアクセサリーなどが入っていった。 「なるほど、一式だ…プレゼントにこういうのはアレだけど、いかにもな可愛い系の服はわたしにはちょっと…」 「そうよねー。わたしは男の子っぽいのがいいって言ったんだけど、みゆきが譲らなくてねー」 「どういう経緯でそんな風に!?」  こなたがかがみとみゆきを交互に見ながらそう聞くと、二人は顔を見合わせた。 「どういうって…つかさと並んだときに、絵になる格好ってのはどういうのなのかなって」 「ですね」  二人の答えにこなたは少し頭を抱えたくなったが、なんとか持ちなおしてつかさの方を見た。 「…色々言いたいんだけど、まあいいや…えーと、つかさは別にくれるの?」 「うん、わたしは同人誌を…」 「はい?」  こなたは、つかさの口からは到底出てこなさそうな単語が出たことに驚き、目を丸くした。 「…ひよりちゃんに作ってもら」 「いや、待って。オチ読めた…ってかなんでひよりん…いや、それ以前になんでそんなことしようと…」 「え、だってこなちゃんこういうのが好きそうだったから…それに知ってる人で作れそうなのひよりちゃんくらいしか…」 「あ、いや、つかさは悪くないから!…わ、わかったよ…わたしがわがままだったよ…」  涙目になるつかさと、冷ややかな目で見てくるかがみと、心底困ったような顔をしているみゆきに囲まれて、こなたは慌ててつかさに謝った。 「と、とりあえず見させてもらうね…」  こなたはつかさから受け取った同人誌をパラパラと流し読みし、中身が予想通りの代物だったことにむしろ安堵していた。 「つかさ…これ読んだ?」 「ううん。ひよりちゃんがプレゼントなんだから、こなちゃんより先に読むのは良くないって言うから…」 「…いや、プレゼントだからこそ先に確認しとかなきゃダメだろ」 「ダメですよかがみさん、水を差しては」  思わず突っ込でしまったかがみをみゆきがたしなめる。その二人を横目に見ながら、こなたはつかさに同人誌を渡した。 「まあ、読んでみてよ」 「う、うん…え…わ…わー…」  同人誌を読み始めたつかさの顔が、見る見る真っ赤になっていく。 「こ、こなちゃんと…わ、わたしが…うわー…うわー…こ、こんなのダメだよー…」  口では色々言いながらも同人誌を凝視したままのつかさを見ながら、こなたは自分の携帯を取り出した。 「…もしもし、ひよりん?わたしだけど…うん、分かってるならいいよ…後で覚えときなよ…」  こなたは携帯を切ると、未だに同人誌に釘付けになっているつかさを見てため息をついた。 「…あー…お腹いっぱい…もう動けないよ…」  ソファーに仰向けになりながら、こなたは自分のお腹を擦った。 「ごめんね、こなちゃん…嬉しくなって、ちょっと作りすぎちゃった…」  そのこなたに、皿を片付けているつかさが謝った。 「いいよ、美味しかったから…これで不味かったらいくらでも文句が言えるんだけどね…」  こなたは天井を見上げながら、大きく息を吐いた。 「…つかさはホントに一生懸命だね」  こなたの呟きを聞いたつかさは、片付けの手を止めてこなたの頭の側に座った。 「こなちゃんのこと好きだもん…なんだって一生懸命になれるよ」 「…そっか」  きっぱりと言い切るつかさに、こなたは少し頬を赤らめた。 「か、かがみ達は?」  そして、それを誤魔化すかのようにつかさにそう聞いた。 「さっき帰っちゃったよ」 「あれだけ食べて動けるんだ…つかさは帰らないの?」  こなたの言葉につかさが頬を膨らませる。 「意地悪言わないでよ。わたしは泊まるつもりで来たんだよ?」 「…だろうねー」  つかさの様子が可笑しくて、こなたはつい笑い出してしまった。 「もー、何で笑うんだよこなちゃん…あ…えっと…それでね…」 「ん、なに?」  頬を膨らませてたつかさが、急に赤くなって恥ずかしそうにモジモジしだしはじめた。 「さ、さっきの同人誌みたいなこと…その…今夜…」 「いや、やらないから。それは流石に早すぎるから」  これ以上つかさが突っ走らないよう、気をつけなければならない。  こなたは今夜一晩気が休まりそうも無い予感を、ひしひしと感じていた。 ― おしまい ― **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3)
こなたー、きたわよー」 「ほーい、いらさーい」  今日はこなたの誕生日。というわけで、いつもの四人でこなたの誕生日会を開くことになった。 「…すごいわね、これ」  リビングに通されたかがみが見たのは、テーブルの上にコレでもかと並べられた豪華な料理の数々だった。 「ちなみに乗り切らない料理はキッチンのほうに…」 「どんだけ作ってるのよ、あの子は…て、つかさは?」  かがみは部屋の中を見渡したが、この料理を作った張本人…こなたの彼女候補であるつかさは見えなかった。 「なんか足りないものがあったって、買出しに行ったよ」 「まだ作るのか…にしても、この量を学校から帰ってすぐ作ったの?前の日に下ごしらえでもしてたのかしら」 「うんにゃ。お昼に早退してったから、その時から作ってたと…」  こなたの言葉にかがみは唖然とした後、ソファーに座り込んだ。 「…こなた、頭抱えていい?」 「…どうぞ」 「突っ走りすぎだろ、妹ーっ!」  かがみは宣言通り頭を抱えて、そう叫んだ。 ― この日このとき ― 「そういや、おじさんやゆたかちゃんは?」  なんとか落ち着いたかがみがこなたにそう聞くと、こなたは眉をひそめた。 「今日はゆーちゃんの実家の方に泊まるって…たぶん気を利かせてくれてるんだと思う」 「気をって…え、もしかしてつかさとのこと、ばれたの?」 「うん…ほら、つかさ今日昼からうちに来てるから、その時お父さんに聞かれて、素直に全部答えちゃったみたい…つかさのことだから、多分必要以上に力強く…」 「…で、おじさんの反応は?」 「男に取られるくらいなら、女の子の方がましかなあって、なんか遠い目をしてた…」 「………」 「あと、お母さんの仏前になんか報告してた…」 「………」 「………」 「…親孝行…しなさいね」 「…うん」  二人揃ってため息をついたところで、玄関の方からチャイムの鳴る音が聞こえた。 「こんにちは、かがみさん。お早いですね」 「まーね…」  こなたに連れられてリビングに入ってきたみゆきに、かがみは軽く手を上げて挨拶をした。 「…でも、もっと早いのがいたけどね」  かがみの視線の先にある料理の山を見て、さすがのみゆきも少し困った顔をした。 「つかささん、ですか…このために早退を…泉さん、愛されてますね」 「愛してくれるのはいいんだけど、私生活も大事にして欲しいと思うんだよね…」  頬をかきながらそう言うこなたに、みゆきはニッコリと笑いかけた。 「泉さんは優しいですね…つかささんが好きになる気持ちも、わかる気がします」 「何言ってんだよ、みゆきさん…」 「…ちょっと、みゆき」  照れるこなたの声を遮るように、かがみが不機嫌そうな声を出した。みゆきは今度はかがみのほうを見て微笑んだ。 「なんでしょうか、かがみさん?」 「なんでこなたにそんな…いや…えと…なんでもないわよ…もう…」  かがみはみゆきに何か文句を言おうとしていたが、途中から声が小さくなり、顔を赤らめてそっぽを向いてしまった。それを見ていたみゆきがクスクスと笑い出す。 「二人で何やってんだよ…」  こなたは呆れたようにため息をついた。と、その時、階下から玄関の開く音が聞こえ、続いて階段を上る音が聞こえた。 「こなちゃん、ごめんね。すぐ仕上げるから…あ、お姉ちゃん、ゆきちゃんいらっしゃい。ちょっと待っててね」  そう言いながら慌てた様子でリビングに入ってきたつかさは、そのまま鼻歌を歌いながらキッチンへと向かっていった。 「…いらっしゃいって」 「…恋人の段階通り越して、同棲してるみたいですね」  唖然としてるかがみとみゆきを交互に見ながら、こなたは困った顔で頬をかいていた。 「こなちゃん、お誕生日おめでとう!」  つかさの宣言と同時に、かがみとみゆきが大きな拍手をこなたに送った。 「ど、ども…ありがとう」 「なによ、あんたにしてはテンション低いわねー」  少しうつむき加減なこなたにかがみがそう言うと、こなたは眉をひそめた。 「…友達だけの誕生会って初めてだから、慣れてないんだよ」 「やっぱいつもはおじさんが?」 「うん。あとはお酒目当てにゆい姉さんとか」  そこまで聞いてから、かがみは不意につかさの方を見た。 「ってーか、つかさは二人きりでやりたがると思ってたんだけど…わたしとみゆきが誘われてのは、かなり意外だったわ」  そのかがみの言葉を聞いたつかさは、赤くなって首をすくめた。 「わ、わたしもホントは二人きりが良かったんだけど…そうなったら何していいかわからなくなりそうで…だから、お姉ちゃんとゆきちゃんがいてくれた方がいいかなって…」 「…わたしも、二人きりだとどうしようもなくなりそうだからね。お互い押し黙ったままの誕生日会になりそうだったよ」  つかさをフォローするかのように、こなたが頬をかきながらそう言った。 「あんたたちは妙なところで似てるわね…ま、とりあえずプレゼント渡しときましょうか。みゆき、出して」 「はい、どうぞ泉さん。わたしとかがみさん、二人からのプレゼントです」  かがみに言われ、みゆきがやけに大きな箱をこなたの方へと持ってきた。 「ありがとう…って、大きいね…」 「はい、一式ですから」 「い、一式ってなんの…」  冷や汗を垂らしながらこなたが封を開けると、中には可愛らしい服やアクセサリーなどが入っていった。 「なるほど、一式だ…プレゼントにこういうのはアレだけど、いかにもな可愛い系の服はわたしにはちょっと…」 「そうよねー。わたしは男の子っぽいのがいいって言ったんだけど、みゆきが譲らなくてねー」 「どういう経緯でそんな風に!?」  こなたがかがみとみゆきを交互に見ながらそう聞くと、二人は顔を見合わせた。 「どういうって…つかさと並んだときに、絵になる格好ってのはどういうのなのかなって」 「ですね」  二人の答えにこなたは少し頭を抱えたくなったが、なんとか持ちなおしてつかさの方を見た。 「…色々言いたいんだけど、まあいいや…えーと、つかさは別にくれるの?」 「うん、わたしは同人誌を…」 「はい?」  こなたは、つかさの口からは到底出てこなさそうな単語が出たことに驚き、目を丸くした。 「…ひよりちゃんに作ってもら」 「いや、待って。オチ読めた…ってかなんでひよりん…いや、それ以前になんでそんなことしようと…」 「え、だってこなちゃんこういうのが好きそうだったから…それに知ってる人で作れそうなのひよりちゃんくらいしか…」 「あ、いや、つかさは悪くないから!…わ、わかったよ…わたしがわがままだったよ…」  涙目になるつかさと、冷ややかな目で見てくるかがみと、心底困ったような顔をしているみゆきに囲まれて、こなたは慌ててつかさに謝った。 「と、とりあえず見させてもらうね…」  こなたはつかさから受け取った同人誌をパラパラと流し読みし、中身が予想通りの代物だったことにむしろ安堵していた。 「つかさ…これ読んだ?」 「ううん。ひよりちゃんがプレゼントなんだから、こなちゃんより先に読むのは良くないって言うから…」 「…いや、プレゼントだからこそ先に確認しとかなきゃダメだろ」 「ダメですよかがみさん、水を差しては」  思わず突っ込でしまったかがみをみゆきがたしなめる。その二人を横目に見ながら、こなたはつかさに同人誌を渡した。 「まあ、読んでみてよ」 「う、うん…え…わ…わー…」  同人誌を読み始めたつかさの顔が、見る見る真っ赤になっていく。 「こ、こなちゃんと…わ、わたしが…うわー…うわー…こ、こんなのダメだよー…」  口では色々言いながらも同人誌を凝視したままのつかさを見ながら、こなたは自分の携帯を取り出した。 「…もしもし、ひよりん?わたしだけど…うん、分かってるならいいよ…後で覚えときなよ…」  こなたは携帯を切ると、未だに同人誌に釘付けになっているつかさを見てため息をついた。 「…あー…お腹いっぱい…もう動けないよ…」  ソファーに仰向けになりながら、こなたは自分のお腹を擦った。 「ごめんね、こなちゃん…嬉しくなって、ちょっと作りすぎちゃった…」  そのこなたに、皿を片付けているつかさが謝った。 「いいよ、美味しかったから…これで不味かったらいくらでも文句が言えるんだけどね…」  こなたは天井を見上げながら、大きく息を吐いた。 「…つかさはホントに一生懸命だね」  こなたの呟きを聞いたつかさは、片付けの手を止めてこなたの頭の側に座った。 「こなちゃんのこと好きだもん…なんだって一生懸命になれるよ」 「…そっか」  きっぱりと言い切るつかさに、こなたは少し頬を赤らめた。 「か、かがみ達は?」  そして、それを誤魔化すかのようにつかさにそう聞いた。 「さっき帰っちゃったよ」 「あれだけ食べて動けるんだ…つかさは帰らないの?」  こなたの言葉につかさが頬を膨らませる。 「意地悪言わないでよ。わたしは泊まるつもりで来たんだよ?」 「…だろうねー」  つかさの様子が可笑しくて、こなたはつい笑い出してしまった。 「もー、何で笑うんだよこなちゃん…あ…えっと…それでね…」 「ん、なに?」  頬を膨らませてたつかさが、急に赤くなって恥ずかしそうにモジモジしだしはじめた。 「さ、さっきの同人誌みたいなこと…その…今夜…」 「いや、やらないから。それは流石に早すぎるから」  これ以上つかさが突っ走らないよう、気をつけなければならない。  こなたは今夜一晩気が休まりそうも無い予感を、ひしひしと感じていた。 ― おしまい ― **コメント・感想フォーム #comment(below,size=50,nsize=50,vsize=3) - つかさが可愛すぎる!!! -- チャムチロ (2014-03-24 23:24:11) - つかささんwwwwそれ以上やるとこのまとめwikiで掲載出来なくなりまっせ(マテwww &br()ひよりんは・・・返事は無い・・・ただの屍のようだ・・・ -- 名無しさん (2010-06-06 15:51:33)

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