<p>今回のルールは『600文字以内』で、なおかつ『みwiki祭』『春風』という2つのキーワードを両方ともSSに入れることです。<br /> なお、改行は一文字として数えません。</p> <hr /><strong>ID:BxjDOE60氏</strong> <p> </p> <p> みwiki祭りとは、春風薫る四月の一ヶ月間にわたって全国で行われる祭りである。<br /> この世のあらゆる知識と、知識の女神であるみwiki様を愛で尊び敬うことを趣旨とする。<br /> この祭りでは、満開の桜のもとで花見客に桜や花見に関する薀蓄をたれたり、新入生や新社会人を前に長々と講釈をたれたり、おもちうにょ~んしたりといった行事が行われる。<br /> これらの行事は所構わず空気を読まずに行われるため、うざがられることも多い。<br /> しかしながら、この祭りにもメイン会場は存在する。<br /> それは東京都の高良邸であり、祭りの時期は、「メガネっ娘☆激Love」などとプリントされた装束をまとったみwiki信者が多く訪れ、みwiki様のありがたき三文知識を賜る光景が見られる。<br /><br /> 出典:アンチフリー百科事典「Unたからpedia」(2009/04/01 06:55)</p> <hr width="100%" size="2" /><p><strong>ID:yjRlywSO氏:『祭り上げ』</strong></p> <p> </p> <p> 泉家で開かれた勉強会。みゆきはみんなからの質問に、一つ一つ答えていた。<br /> 勉強ができる事を誇るつもりはない。ただ、答えた時に見せてくれる友人達の笑顔が、彼女にとって他の何にも替え難い喜びなのだ。<br /> 「みwikiさん、ここ分からない…」<br /> 「春風駘蕩の候、ですね」<br /> 「みwiki、ここはこれで大丈夫かしら?」<br /> 「はい、問題ありませんよ」<br /> 「wikiちゃん、ここはどうするの?」<br /> 「ここは、こちらの公式を使えば楽ですよ」<br /> なんとなく、みゆきは違和感を感じた。<br /> 「あの…先程からのみwikiとは…」<br /> 「大体なんでも答えてくれるからみwikiさん」<br /> 「そうそう、wikiちゃん凄いよね」<br /> 「うん、頼りにしてるわよ、みwiki」<br /> 「え…あ、あの…」<br /> 「よし、勉強も一段落ついたし。今からみんなでみwiki祭よ!」<br /> 「おお!かがみ、ナイス提案!」<br /> 「わーい!」<br /> 「ええー…いや、その……わたしは…みゆきです…クスン」<br /> (やば、涙目のみゆき可愛すぎる)<br /> (ああーもう。これだからみゆきさんいじりはやめられないよー)<br /> (ゆきちゃん、可愛いよゆきちゃん…ハァハァ)<br /> 友人達にとっても、みゆきは他の何にも替え難い喜びである。</p> <hr width="100%" size="2" /><strong>ID:1HfGsRI0氏</strong> <p> </p> <p>「最近だんだん暖かくなってきたネ」<br /> 「そうね。春って感じがしてきたわ」<br /> 「という訳で、一句詠んでみたよ」<br /><br /> 『春風よ かがみのパンチラ みせてくれ』<br /><br /> 「んなっ!?何言ってんだ、おまえはっ!」<br /> 「むふふー。春らしい萌えでいいじゃない」<br /> 「まったく。小学生じゃあるまいし、もっとマシな句を詠みなさいよね」<br /> 「ほほう。そこまで言うなら、かがみも詠んでみせてよ」<br /> 「えっ!?わ、私が?」<br /> 「そう。かがみが。なんかこう、春だなーってカンジのを頼むよ」<br /> 「わ、わかったわよ……ええっと」<br /><br /> 『夜半過ぎ みwiki祭りの 笛の音』<br /><br /> 「へ?……なにそれ?」<br /> 「何よ。文句でもあるの?季節感溢れる仕上がりじゃない」<br /> 「え、えーっと。文句があるというか、なんというか」<br /><br /> 「かがみさん。泉さんが首をかしげるのも仕方ありません。みwiki祭りは初夏を表す季語ですよ?」<br /> 「そうだよ、お姉ちゃん。去年の祭りも梅雨明けくらいだったじゃない」<br /> 「あ、あれ?そうだっけ?」<br /> 「はい。さらに言えば、祭りの迫力がいまひとつ伝わってきませんね」<br /> 「うーん、言われてみればそうね。みゆきならどう詠む?」<br /> 「そうですね。こういうのはどうでしょう」<br /><br /> 『丑の刻 地獄や地獄 みwiki祭り』<br /><br /> 「わあー。あのお祭りの感じがよくでてるよ。さすが、ゆきちゃん」<br /> 「そうね、いい句だわ。私も、早く祭りの日がこないかなー、なんて思っちゃった」<br /> 「ありがとうございます」<br /><br /> 「えーと……話についてけないのは私だけ、なのかな?」</p>