<p>こなた「つかさ!つかさ!ねぇ、起きてよ!つかさ・・・つかさ・・・っう・・・っう・・・ひぐっひぐっ(泣)」</p> <p>かがみ「こなた・・・」</p> <p>こなた「一緒にまたゲームしようって言ったじゃん!ねぇ、つかさ! ひぐっ・・・っう っう」<br></p> <hr> <p>かがみ「つかさ、ほらあんたの好きな漫画の新刊。買ってきたよ」<br> つかさ「あっ!ありがとうお姉ちゃん!やったー、続き続き~」<br> かがみ「その漫画、私的にはナシなんだけどねぇ~」<br> つかさ「いいのぉー、面白いんだからー…ん?」<br> かがみ「はいはい、まあゆっくり読んでなさい。どれ、りんごでも剥いてあげようか」<br> つかさ(……あ…れ……この文字…なんて読むんだっけ……)<br> つかさ(……誰…だっけ…?…このキャラ……)<br> つかさ(…え?……え?……私…こんな漫画……読んでたっけ……)<br> かがみ「そういえば今日こなたがまーた下らないことやっててさー…」<br> つかさ(………この人……誰だっけ…誰…この人……こなた…誰…こなた……………ハッ!!)<br> かがみ「はい、りんご。お茶も淹れよっか」<br> つかさ「お…お姉ちゃん…?」<br> かがみ「ん?なによ。飲むでしょ?」<br> つかさ「お姉ちゃん……!!お、お姉ちゃん?お姉ちゃんだよね!?」<br> かがみ「なによ、どうしたの?あ、この茶葉いい匂い。これにするわね」<br> つかさ(お姉ちゃん…お姉ちゃん…!こなちゃん……!!…やだ…私まだ…忘れたくない……)<br></p> <hr> <p>つかさ「こなちゃん、前にイチゴショートの話したよね?」<br> こなた「あー、あったねぇ。イチゴを食べる順番」<br> つかさ「わたしやっぱり、好きな物をいちばん先に食べちゃうことにしたんだ」<br> みゆき「つかささん、急にどうされました?前は後に残すって…」<br> つかさ「う、ううん。ちょっとした心境の変化」<br> こなた「ふーん」<br> つかさ「間に合わなかったらいやだから…」<br> みゆき「間に合う?何か急ぐ理由でも?」<br> つかさ「な、なんでもないの!えへへ」<br> こなた「へんなの」<br></p> <hr> <p>524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/06/02(土) 02:07:23.39 ID:b8M53ah50<br> テーマ自殺</p> <p>533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/06/02(土) 02:39:26.15 ID:JLLJgNiJ0</p> <p>テーマ:自殺>>524 眠くてもうグダグダみたい</p> <p>「あはは、またテストひどい点数だよ・・・はぁ・・・」<br> 「私ってばほんとだめだなぁ・・・」<br> 「運動もダメダメだし・・・何も取り柄ないな・・・」<br> 「私なんて・・・いてもいなくても変わらない・・・よね・・・」</p> <p>風が強い日でした。つかさは、高いビルの屋上にいました。<br> 「お姉ちゃん達にも迷惑かけてばっかりだし・・・私なんていなくなったほうが・・・いいよね・・・」<br> 落下防止用のフェンスを乗り越え、屋上の淵に立っていました。<br> 「・・・お父さんお母さん、悪い娘に育っちゃってごめんね」<br> 「お姉ちゃん・・・こなちゃん・・・ゆきちゃん・・・もっと一緒にいたかったな・・・」<br> つかさは少しずつ、歩を進めていきました。<br> 少し下を覗いて見ると・・・道路をはしる車が小さく見えました。とても小さく。<br> 「・・・うう、やっぱり・・・怖い・・・別の方法にしよっかな・・・アハハ」<br> そして、フェンスに戻ろうとした刹那、強風がつかさを煽る。<br> 「・・・ぇ、え?イヤ!イヤアアアアアア!」<br> 強風に煽られバランスを崩したつかさはビルの谷間に吸い込まれるように・・・。<br> 「イヤあああ死にたくないよ!イヤ!おねえちゃああん!!」</p> <p><br> 「まったく、ほんとつかさったらおっちょこちょいね、無事でよかったわよ」<br> 「エヘヘ・・・お姉ちゃんごめんね・・・」<br> 奇跡的に、下の道路を走る大型トラックを突き破り、中の家具がクッションになり骨折程度で済んだのでした。<br> みんなに自殺をしようとしたとは伝えてはいないけれど、もう二度としないと誓ったつかさでした。<br> 「あんな怖い思い、もうしたくないからね・・・ダメはダメなりにがんばるよ!」</p> <p> つかさ「 ジサツ ダメ ゼッタイ! 」</p> <hr> <p>体育の柔道の授業</p> <p>こなた「誰とやろうかなぁー」<br> あたりを見回す。するとかがみの様子が見えた<br> かがみ「アレ?こなた。今日休みじゃなかったっけ?」<br> こなた「途中から来た。かがみ。やる?」<br> かがみ「いいわよ。相手してあげるわ・・・!!」<br> こなた「んじゃいくね。覚悟しててよかがみ「<br> かがみ「ふん。何をえらそうにじゃう始めるわよ」<br> こなた「うん」<br> かがみ「よし、じゃあてはじめ・・・に・・?!!!」<br> こなた「はい、私の勝ち。かがみ動けないよね?」<br> かがみ「あが・・・ぐぐぐ!!!」<br> こなた「ははは、無駄無駄、完璧に押さえ込んだから」<br> ギギギギ!!かがみの骨の音がきしむ<br> かがみ「はぁはぁ・・・(今・・一瞬で間合いをつめられたような・・・あんなに距離あったのに・・それにこの力強さ・・・)」<br> かがみ「わ・・わかった・・まいった!!まいったわよ!!」<br> こなた「ふぅ・・・」<br> かがみ「伊達じゃないわねアンタ・・・ここまで強いとは思わなかったわよ」<br> こなた「ははは、ありがと」<br></p> <hr> <p>かがみ「そういえばなんであんたチョココロネ好きなの?」<br> こなた「おいしいから」<br> かがみ「それだけ?」<br> こなた「うん」<br> かがみ「そう…」<br> こなた「………」<br> かがみ「………」<br> こなた「実はちゃんと理由あるんだよ」<br> かがみ「ふーん」<br> こなた「聞きたくないの?」<br> かがみ「うーん」<br> こなた「……聞いてる?」<br> かがみ「うーん」<br> こなた「かがみは可愛いねぇ」<br> かがみ「へー」<br> こなた「聞いて無いじゃん!もう勝手に話すよ」<br> かがみ「ふーん」</p> <p> </p> <p>かがみ「ねぇ?さっきチョココロネがなんとかって言ってなかった?」<br> こなた「うん言ったよ」<br> かがみ「ごめんちゃんと聞いてなかった。もう一回言って」<br> こなた「やだよー、同じこと二回も言いたくないもん」<br> かがみ「えー、そんなあ」<br> そうしてこなたのチョココロネに関する思い出は知られることは無かった<br></p> <hr> ラジオ局屋上<br> あきら「はぁ~…白石の奴がむかつくむかつくむかつく!!アシスタントと癖にでしゃばりやがって!!」<br> 白石「あ…あの~あきら様?」<br> あきら「ああ?白石、何で私がここにいるってわかった?」<br> 白石「ええっとラジオ局内かけずり回ってやっと見つけました。プロデューサーが呼んでましたよ。会議室で今後のラジオの企画立ての手伝いをして欲しいそうです」<br> あきら「あぁ~そ。ったくめんどくさい…」<br> 白石「…街へ行きませんか?」<br> あきら「あ?」<br> 白石「あきら様の気分転換って事で一つ。苛々している時程考えが短絡的になるものですよ?」<br> あきら「その苛々の種がお前なんだけど」<br> 白石「それはかなり耳に痛いですね。俺の奢りでどうでしょうか?」<br> あきら「はっ!ちょっと着替えてくるから下で待ってろ、いいわね」<br> 白石「サー!了解っサー!」<br> キイィ…ガチャン<br> 白石「……本当はプロデューサーが呼んでる何て嘘なんだけど、あの言葉を伝える為には…仕方ない嘘なんだろうなぁ。がんばっ!俺!」<br> その後、たった一つの言葉を伝える為に勇気を振り絞った少年に、少女は最初は戸惑いながらもそれを受け入れた-…<br> あき☆すた終 <hr> <br> みゆき教授は大学の授業でいった。<br> 「ではクイズの時間です」みゆき教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。<br> その壺に、彼女は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼女は学生の泉こなたに聞いた。<br> 「この壺は満杯でしょうか?」泉こなたは「うん」と答えた。<br> 「本当にですか?」そう言いながらみゆきは、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。<br> そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。<br> そしてもう一度聞いた。<br> 「この壺は満杯でしょうか?」泉こなたは答えられない。<br> 一人の生徒柊かがみが「多分違うんじゃない」と答えた。 <p>教授は「そうです」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。<br> それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。<br> 「この壺はこれでいっぱいでしょうか?」<br> 学生達は声を揃えて、「いや」と答えた。<br> みゆき教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼女は学生達に最後の質問を投げかける。<br> 「私が何を言いたいのかわかりますか?」</p> <p>一人の学生柊つかさが手を挙げた。<br> 「えっと、どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、 いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」<br> 「いいえ、それは違います」とみゆきは言った。<br> 「重要なポイントはそこじゃないんです。この例が私達に示してくれる真実は、 大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんです」<br> 私たちの人生にとって"大きな岩"とは何でしょう、とみゆきは話し始める。<br> それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり・自分の夢であったり…。ここで言う"大きな岩"とは、私たちにとって一番大事なものです。<br> それを最初に壺の中に入れるのです。さもないと、私達はそれを永遠に失う事になります。<br> もし私達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、私達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるでしょう。<br> そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失ってしまうのです。</p> <p> その後、泉こなたはネットゲームの時間を減らし、柊つかさは日頃の長すぎる睡眠時間を考え直し、柊かがみは今まで以上に友達を大切にするようになった。<br></p> <hr> ゆたか「みなみちゃん……私怖いよ……」<br> みなみ「……大丈夫……ゆたかは私が守」<br> パァン!<br> ドサッ!(ゆたか撃たれ倒れる)<br> みなみ「……ゆたか?」<br> みさお「あ、当たっちゃった………足元撃って驚かせるつもりが……」<br> みなみ「………(キッ!)」<br> チャキ!(銃を構える)<br> あやの「! みさちゃん危ない」<br> ドン!(みさおを突き飛ばす)<br> パァン!ドサッ!(あやの撃たれ倒れる)<br> みさお「……あやの……」<br> チャキ!(みなみがみさおに銃の照準を合わせる)<br> みさお「よくも………よくもあやのをやったなぁぁー!!(種割れ)」<br> チャキ!パァン!<br> みなみ「!(銃を撃ち落とされる)」 <p>みさお「終わりだ!」みなみ「……ゆたかの敵は……私が……取る!!(種割れ)」<br> みなみがゆたかの銃を引き抜く<br> パパン!<br> みさお&みなみ「くっ!」<br> お互い銃を弾き飛ばされる<br> 両者サバイバルナイフを取り出し、お互いの敵に向かって走り出す<br> みさお「お前ぇー!!」<br> みなみ「……ゆたかの敵!!」</p> <p>ガキィィィン(ナイフがぶつかりあう音)</p> <hr> 「悪いわね、こなた・・・」<br> かがみは銃の標準をこなたの頭に合わせた。<br> 「か、かがみん?」<br> こなたは狼狽した。<br> あのかがみがまさかこんなゲームに参加してしまうなんて・・・<br> 「私はもう生き残るしかないのよ」<br> この下らないゲームもあと1時間でタイムリミット。<br> それまでに終わらなければ残された参加者の首は一斉に爆発する。<br> 「つかさがね・・・寂しがってるの。こなちゃんこなちゃん・・・ってね。<br> 1人じゃ寂しいでしょうから、あんたを殺してあたしもあの子のところにいかなきゃ」<br> そういってかがみは引き金を <p>「かがみん、最後に言いたいことがあるんだけど」<br> 「・・・いいわよ、聞いてあげる。誰にも伝えることはできないけどね」<br> 引き金に指をかけたまま、かがみはこなたを真正面から見据えた。<br> 「・・・あのね、これ、アニメの言葉なんだけどね」<br> ゆっくりとこなたは言葉を紡ぐ。<br> かがみは静かに耳を傾けていた。<br> (この期に及んでアニメの話か・・・まぁこなたらしいったららしいわね・・・)<br> 「『獲物を前に舌なめずりは3流のすることだ』よ」<br></p> <hr> こなたは眼前にそびえたつ「塔」といっても過言ではない高さをもつものを見据えていた。<br> とてつもない高さだ。飛び台があるとはいえ、人間に飛びこえられるものなのか。<br> 彼女は率直に感想をもらした。<br> だが飛ばなくてはいかない。<br> 飛べば栄光が待っている。失敗なんて考えるな。<br> 自分に自信をつけるため自身を励ます。<br> そして彼女は駆け出した。<br> 駆ける足はグングンと最高速へと近付いていく。<br> 飛び台に乗るタイミング合わせもバッチリだ。<br> これで失敗したなら……いや失敗するはずがない。<br> 彼女は心の中でそう呼び掛け、全神経を集中させる。<br> 飛び台をしっかりと踏む、飛び台からは完璧に近いほど踏ん張りが効く位置に足を踏み付けた。<br> そして彼女はそびえたつ塔の頂上を目指してほぼ垂直に近い跳躍を見せた。<br> 勢いよく昇っていく。<br> 頂上が見えてきた。<br> いける!と彼女は確信したが、<br> 彼女の上半身が塔を超えた所で、さっきまでの勢いが死んできた。勢いの限界が来たらしく、ものすごい速度で失速していく。<br> 彼女は塔の頂上へと両手を着く。だが両手は塔の手前ギリギリの位置を掴み、飛び超えるのは不可能に近い所だった。<br> 彼女は歯を食いしばり、全身の力をこめる。手を支点にして、山なりの放物線を描くように身体を前へと突出す。<br> 塔の頂上は、彼女の手以外に触れることなく飛び超えさせることを許した。<br> 「泉こなた、モンスターボックス世界新記録達成ー!」<br> それを見ていた実況の人が、興奮気味に、そう叫んだ。<br> という訳でお題「らきすたNO1決定戦」<br> よろしく <hr> 悪魔の囁きが、彼女の意識を支配してゆく。 <p>「こなた、つかさ‥‥私、もう‥‥駄目みたい‥‥」<br> 「待ってよかがみ!もぅちょっとなんだよ!?」<br> 「そうだよお姉ちゃん!!私との約束、忘れちゃったの?!一緒に海に行こうって言ったじゃない!!お願いだからそんなこと言わないで!!」</p> <p>止まれと身体に命じる。しかしその命が果たされることはなく。<br> 一歩、また一歩と歩みを進めてゆく足。</p> <p>「あはは、ありがと、二人とも。でも自分の身体のことは自分が一番よく解るから‥‥」<br> 「かがみ‥‥」<br> 「お姉ちゃん‥‥」</p> <p>否、それが出来ないのは最初から解っていたことだ。<br> 何故ならこれは、自らという存在に刻まれた業。<br> 己の存在意義そのものなのだから。</p> <p>「じゃあね、二人とも。今まで本当にありがとう‥‥」<br> 「だっ、ダメだよかがみ!!」<br> 「お姉ちゃあぁあん!!!」</p> <p>現実というものはいつも理想や希望などとはかけ離れている世界。<br> それを身にしみて感じながら、自らに最後のジャッジメントを下した。</p> <p>光沢を放つ、目の前の長方形の物体───<br></p> <hr> 「烏龍茶とオレンジジュースを1つずつで。ええ、お願いします」<br> 「…………」<br> 「いやー、カラオケなんて久しぶりだな。あきら様はどうですか?」<br> 「……え、いやその……これで二回目」<br> 「あれ、二回しか来たことないんですか。自分で歌った曲のCDも出してるのに」<br> 「そうだけど、子供だって理由で誘われないのよ。だから家族と来た事があるだけで」<br> 「はあ……意外なような、納得できるような」<br> 「アイドルってことで、学校でも気兼ねなく付き合える相手なんて出来なかったしね」<br> 「そ、そうでしたか。変な話をして、すいません」<br> 「別に気にしてないけどね。私の精神年齢が高すぎて、同年代だと釣り合わないってだけなんだから」<br> 「そうですか。まあそれはともかく、今日は思いっきり歌ってストレス発散しましょう!」<br> 「………うん」<br> 「って、滅茶苦茶テンション低いなぁ。カラオケは嫌でしたか?」<br> 「そうじゃないけど」<br> 「じゃあなんで。あ、もしかして体調悪いですか? それなら無理に誘ったりしなければよかったかな……」<br> 「違うけど。ちょっと気になることがあって」<br> 「気になること、ですか。相談したい事とかなら、全力で考えますよ。話せることなら気軽にどうぞ」<br> 「悩みとかじゃないわよ。その……カラオケで男女が二人きりになると、男は狼になるっていう噂を聞いて」<br> 「まさか~。それはないですよ。一応、ああやって監視カメラもついているわけですからね。ええ」<br> 「はあ? 芸能界の大御所。永遠の17歳、みき姉さんが言ってたんだよ。出任せのはずがないでしょ」<br> 「いや……たぶん、騙されてるんじゃないかと思うんですけど。極例外はともかく」<br> 「なに。私、からかわれた?」<br> 「うーん……そんな冗談を真に受けるなんて、あきら様もけっこう純粋な部分が残ってるんですねぇ」<br> 「うっさいわね。大物が黒って言ったら、白でも黒になるのよ」<br> 「あれ……ところでそんな噂を信じてたのなら、どうして来てくれたんですか? 断ればよかったのに」<br> 「え、それは、その――」<br> ガチャ<br> 「どうもー、ドリンクお持ちしました」<br> 「…………」<br> <hr> 本家 <p>「ったく、最近はどいつもこいつも黒キャラ化してさー。私とキャラかぶるじゃない」<br> 「まあまあ。あきら様の人気が高いからこそ、真似する人が増えていると思えばいいじゃないですか」<br> 「よくない……私だって、好きで黒キャラやってるわけじゃないのに」<br> 「へ?」<br> 「人気回復のためのテコ入れよ。ツンデレみたいな二面性キャラとして黒い面を演じてるの!」<br> 「は、はあ……そうだったんですか。でも、それが何か関係あるんですか?」<br> 「あるわよ。同じキャラだったら、より人気のあるほうがオリジナルとして見られるじゃない」<br> 「ん……ああ。盗作でも本物より認知度が高ければオリジナル扱いですよね。某国のお菓子みたいに」<br> 「でしょ? それなのに。私と違って、みんな黒さ以外の個性を持ってるのに……なんで真似するのよ……」<br> 「あの、あきら様?」<br> 「既に人気のある人が安易に真似して、それで他人の特徴を薄めて楽しいの? ねえ、どうなのよ!?」<br> 「いや、誰もそんな悪意があるわけじゃないと思いますよ」<br> 「なら奪わないでよ。私の個性を。逆にファンを減らすかもしれないって不安と戦って挑戦したのに」<br> 「……そんな特徴捨てて、元の方針に戻せばいいじゃないですか。あの純粋系に」<br> 「簡単に言うけどね、そんな風には出来ないの。一度でも腹黒を演じたら、もう完全な白には戻れない」<br> 「それは、そうかも知れないですけど。でも……」<br> 「まあ、過去は変えられないんだし、誰から嫌われたとしても今のキャラを続けていくしかないのかもね」<br> 「……他の誰が嫌いだと言っても、僕はあきら様のことが好きですよ。あ……その、変な意味じゃなくて」<br> 「わかってる///」<br> 「と、とにかく! 僕は何があろうと、あきら様の味方ですから。それは忘れないでくださいね」<br> 「………うん」</p> <p> </p> <p>「ふう……。これで、白石は無条件に私を優先するようになるかな。いやー、出番確保も大変だわ」<br></p> <hr> み「只今からつかささんの検死解剖を行います。宜しくお願いします。…では、メス」<br> つかさの胸にメスが入り、縦一文字に切り目が入れられていく。<br> 血はでない。代わりに<br> み「なんですか?これは!?」<br> 肉の裂け目から黒褐色の液体が滲出てきた。<br> み「つかささんの体が…」<br> 皮膚がぽろぼろ削げ落ち、次第に筋肉が液化してく。<br> つ「ゆ…き…ちゃん…たす…け…」<br> みゆきは声を聞いたような気がした。<br> み「つかささん!?」<br> 融解していく手を握り、みゆきは叫んだ。<br> しかしつかさは答えない、口をなくしたつかさに喋る術はなかった。<br> 異臭を放ち、つかさは消えた。<br> 謎の液体も蒸発したのか、すでに見当たらなかった。<br> 呆けるみゆきは再び声を聞いた気がした。<br> 「ゆきちゃんの体、暖かいな…」<br> 廃屋でみゆきが見付かった時、彼女は級友の遺体と共に水風呂につかっていた。<br> 「つかささん…私達、親友ですよね…親友ですよね」<br> 保護された後も、みゆきは延々とそう呟いていたと言う。<br> <hr> 進路について<br> 「ねぇこなた、あんた卒業したらどうするの?進学?それとも就職?」<br> 「あたし?あたしは専門かな。就職率100%越えてたりさ、待遇も良いみたいで、そこに行こうかなって」<br> 「ふ~ん、実績あるんだ。そこ、何てとこ?」<br> 「代○木アニメーション学院。講師も有名所押さえててさ、雑誌でもよく紹介されてるよ」<br> 「へぇ~、じゃあそこ出たらもう一人前のプロになれちゃうわけだ。挫折するなよ?」<br> 「あはははは、そのうちかがみんの好きな作品にもあたしの名前でるかも知れないね」<br> 電話ーかがみ×みゆき<br> 「でね、こなたそこに行くんだって。就職も確実みたいでさ…」<br> 「…かがみさん、その話、泉さんがされてたんですか?」<br> 「そうよ?何で?」<br> 「その専門学校…私の知り合いも通ってたんです」<br> 「え、みゆきの?嘘?意外…じゃあ今、アニメとかの仕事してたりするわけ?」<br> 「いえ、それが…」<br> 「?」<br> 「パン工場で…働いているんです…」<br> 「え゛」<br> 「…何でも、『就職率』はどんな企業でも対象になるらしく、それに一人で複数合格していれば<br> それも加算されてしまうんです。ですから『100%以上』という数字がだせるんだと、私は聞かされました…」<br> 「それじゃあその人以外にも…」<br> 「ええ。業界に行けた人、関係のない企業に決まった人、それに就を得られなかった人…様々だったそうです」<br> 「それじゃあこなたも…」<br> 「可能性は…。でも、きっと泉さんなら大丈夫ですよ!」<br> 「そ、そうよね?あ、あいつならなんとかなるわよね!はははは(いいのか?こなた!それで良いのか!?)」 <br> <hr>