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第1話 ~始まりの電話~ - (2007/12/11 (火) 15:31:37) の編集履歴(バックアップ)


俺の名前は十歩ユウト。歳は21歳。趣味はアニメとゲームとマンガ。彼女いない歴=年齢でコンビニでバイトをしている。こんな俺だが、先日、突然携帯に知らない番号から電話がかかってきた。ちょっと暇つぶし程度にでも見ていって欲しい。

 

バイトが休みだった俺は外に出かけることもなく、いつものようにとあるスレに書き込んでいた。

「あるあr・・・ねぇよwww・・・・・・ん?」

そんなとき、ケータイが突然光りだして着信を知らせている。ディスプレイには知らない番号。

何かのネタになるだろうか・・・。そのくらいの軽い気持ちで、俺は携帯電話を手に取った。

「やっほーw」

聞こえてきたのは女性の声。

「やっほーw」

そのまま返す俺。・・・やばい、引かれたか?

「・・・・・・もしかして、間違えました・・・?」

少しの間をおいて控え目な声が聞こえてきた。やはり間違い電話だったらしい。

「あぁ、暇だったので大丈夫ですよ」

ただの間違い電話だし、ここで終わるだろうと思った。

しかし返ってきた言葉は

「あ、私も暇だったんですよw」

この予想外の返答に、俺の中の何かが芽を出した。

「教えてもらった番号にかけたはずなんですけど・・・。」

と話す相手にうーん、と一言。

「いまどき電話なんて持ってない人のほうが少ないですから、間違えても仕方ないですよー」

なんて笑って好印象を持たせようと黒いことを考える俺。その間もスレに書き込む手は止めない。

適当にお互いのことを話しながらトークが進む。

「お仕事とかじゃないですか?」

「いや、フリーターなんで暇を持て余してます。そちらこそ大丈夫ですか?」

「私は大学が休みなのでー」

女子大生キタコレ!

 

こうして、前代未聞の間違い電話と雑談が始まった。