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台詞職人さんGJ
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*第3話
「やあ」
「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」
「この人の演奏は本当にすごいんだ。さやかも聴いてみる?」
「本当はスピーカーで聴かせたいんだけど、病院だしね」
*第4話
「……『亜麻色の髪の乙女』」
「さやかはさぁ…」
「さやかは、僕を苛めてるのかい?」
「何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」
「もう聴きたくなんかないんだよ!」
「自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて」
「僕は…僕は…っ!」
(嗚咽)
「動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんてっ」
「諦めろって言われたのさ」
「もう演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって」
「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない」
「え?」
*第5話
「足のリハビリが、まだ済んでないしね。ちゃんと、歩けるようになってからでないと」
「手の方も、一体どうして急に治ったのか、まったく理由がわからないんだってさ」
「だから、もうしばらく精密検査がいるんだって」
「いや、なさ過ぎて怖いっていうか。事故に遭ったのさえ悪い夢だったみたいに思えてくる」
「何で僕、こんなベッドに寝てるのかなって」
「さやかが言った通り、奇跡だよね、これ」
「さやかには…ひどいこと言っちゃったよね。いくら気が滅入ってたとはいえ…」
「うん。何だか実感なくてさ」
「ん?」
「屋上なんかに何の用?」
「あっ…みんな」
「そ、それは」
*第7話
「ああ。家にこもってたんじゃ、リハビリにならないしね」
「来週までに松葉杖なしで歩くのが目標なんだ」
*第8話
「でもさぁ、志筑さんって、変える方角はこっちなんだっけ?今まで帰り道に見かけたことってないような…」
「え…じゃあ、今日はどうして?」