ネタバレ考察 > 台詞集 > 各話別第12話

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まどか「ほむらちゃん、ごめんね。私、魔法少女になる」
ほむら「まどか…そんな…」
まどか「私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの。だからそのために、この命を使うね」
ほむら「やめて!」
ほむら「それじゃ…それじゃ私は、何のために…」
まどか「ごめん。ホントにごめん。これまでずっと、ずっとずっと、ほむらちゃんに守られて、望まれてきたから、今の私があるんだと思う」
まどか「ホントにごめん」
まどか「そんな私が、やっと見つけ出した答えなの。信じて」
まどか「絶対に、今日までのほむらちゃんを無駄にしたりしないから」
ほむら「まどか…」
キュゥべえ「数多の世界の運命を束ね、因果の特異点となった君なら、どんな途方もない望みだろうと、叶えられるだろう」
まどか「本当だね?」
キュゥべえ「さあ、鹿目まどか――その魂を代価にして、君は何を願う?」
まどか「私…」
まどか「はぁ…ふぅ…」
まどか「全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全ての魔女を、この手で」
キュゥべえ「――!」
キュゥべえ「その祈りは――そんな祈りが叶うとすれば、それは時間干渉なんてレベルじゃない!」
キュゥべえ「因果律そのものに対する反逆だ!」
キュゥべえ「はっ」
キュゥべえ「――君は、本当に神になるつもりかい?」
まどか「神様でも何でもいい」
まどか「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」
まどか「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる」
まどか「これが私の祈り、私の願い」
まどか「さあ!叶えてよ、インキュベーター!!」


マミ「鹿目さん。それがどんなに恐ろしい願いかわかっているの?」
まどか「たぶん」
マミ「未来と過去と、全ての時間で、あなたは永遠に戦い続けることになるのよ」
マミ「そうなればきっと、あなたはあなたという個体を保てなくなる」
マミ「死ぬなんて生易しいものじゃない。未来永劫に終わりなく、魔女を滅ぼす概念として、この宇宙に固定されてしまうわ」
まどか「いいんです。そのつもりです」
まどか「希望を抱くのが間違いだなんて言われたら、私、そんなのは違うって、何度でもそう言い返せます。きっといつまでも言い張れます」
杏子「いいんじゃねぇの」
杏子「やれるもんならやってみなよ」
杏子「戦う理由、見つけたんだろ?逃げないって自分で決めたんだろ?なら仕方ないじゃん。後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ」
まどか「うん。ありがとう杏子ちゃん」
マミ「じゃあ、預かっていた物を返さないとね」
マミ「はいコレ」
マミ「あなたは希望を叶えるんじゃない。あなた自身が希望になるのよ。私達、全ての希望に」


まどか「あなた達の祈りを、絶望で終わらせたりしない」
まどか「あなた達は、誰も呪わない、祟らない。因果はすべて、私が受け止める。だからお願い、最後まで、自分を信じて」


まどか「もういいの」
まどか「もう、いいんだよ」
まどか「もう誰も恨まなくていいの。誰も、呪わなくていいんだよ。そんな姿になる前に、あなたは、私が受け止めてあげるから」


ほむら「…!?」
ほむら「ここは…?」
キュゥべえ「まどかがもたらした新しい法則に基づいて、宇宙が再編されているんだよ」
キュゥべえ「そうか――君もまた、時間を越える魔法の使い手だったね」
キュゥべえ「じゃあ一緒に見届けようか――鹿目まどかという、存在の結末を」


キュゥべえ「あれが、彼女の祈りがもたらしたソウルジェムだ」
ほむら「そんな…」
キュゥべえ「その壮大過ぎる祈りを叶えた対価に、まどかが背負うことになる呪いの量が分かるかい?」
キュゥべえ「一つの宇宙を作り出すに等しい希望が遂げられた」
キュゥべえ「それは即ち、一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する」
キュゥべえ「当然だよね?」


まどか「ううん。大丈夫」
まどか「私の願いは、全ての魔女を消し去ること」
まどか「本当にそれが叶ったんだとしたら、私だって、もう絶望する必要なんて、ない!!」


キュゥべえ「まどか」
キュゥべえ「これで君の人生は――始まりも、終わりもなくなった」
キュゥべえ「この世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されていない」
キュゥべえ「君という存在は、一つ上の領域にシフトして、ただの概念に成り果ててしまった」
キュゥべえ「もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない」
キュゥべえ「君はこの宇宙の一員では、なくなった」


ほむら「何よそれ…」
ほむら「これがまどかの望んだ結末だって言うの?こんな終わり方で、まどかは報われるの!?冗談じゃないわ!!」
ほむら「これじゃ、死ぬよりも…もっとひどい…ひどい…」
まどか「ううん。違うよ、ほむらちゃん」
まどか「今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの。かつてあった宇宙も、いつかあり得るかもしれない宇宙も、みんな」
ほむら「まどか…」
まどか「だからね、全部わかったよ。いくつもの時間で、ほむらちゃんが、私のためにがんばってくれたこと、何もかも」
まどか「何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでも私のために」
まどか「ずっと気づけなくてごめん…ごめんね」
まどか「今の私になったから、本当のあなたを知ることができた。私には、こんなにも大切な友達がいてくれたんだって。だから嬉しいよ」
まどか「ほむらちゃん、ありがとう」
まどか「あなたはわたしの、最高の友達だったんだね」
ほむら「だからって、あなたはこのまま、帰る場所もなくなって、大好きな人たちとも離れ離れになって、こんな場所に、一人ぼっちで永遠に取り残されるって言うの?」
まどか「んふっ。一人じゃないよ」
まどか「みんな、みんないつまでも私と一緒だよ」
まどか「これからの私はね、いつでもどこにでもいるの。だから見えなくても聞こえなくても、私はほむらちゃんの傍にいるよ」
ほむら「まどかは…それでもいいの?私はあなたを忘れちゃうのに?まどかのこと、もう二度と感じ取ることさえできなくなっちゃうのに!?」
まどか「ううん。諦めるのはまだ早いよ。ほむらちゃんはこんな場所まで付いて来てくれたんだもん」
まどか「だから、元の世界に戻っても、もしかしたら私のこと、忘れずにいてくれるかも」
まどか「大丈夫、きっと大丈夫。信じようよ」
ほむら「まどか…」
まどか「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」
まどか「きっとほんの少しなら、本当の奇跡があるかもしれない。そうでしょ?」
ほむら「まどか、行かないで!!」
まどか「ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと」
まどか「いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから。それまでは、ほんのちょっとだけお別れだね」
ほむら「まどかあぁぁぁッ!!」


上条「25番、上条恭介です。課題曲は、アヴェ・マリア」


さやか「…何か、手間かけさせちゃったね」
まどか「ううん。こっちこそごめん」
まどか「さやかちゃんを救うには、何もかもなかったことにするしかなくて」
まどか「そしたら、この未来も消えてなくなっちゃうの」
まどか「でも、それはたぶん、さやかちゃんが望む形じゃないんだろうなって」
まどか「さやかちゃんが祈ったことも、そのためにがんばってきたことも、とっても大切で、絶対、無意味じゃなかったと思うの」
まどか「だから」
さやか「…うん。これでいいよ」
さやか「そうだよ。私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」
さやか「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」
さやか「まあ、そりゃ…ちょっぴり悔しいけどさ。仁美じゃ仕方ないや。恭介にはもったいないくらいいい子だし…幸せになって…くれるよね」
まどか「うん」
まどか「じゃ、いこっか」
さやか「うん」


上条「ハッ」
上条「…さやか?」


ほむら「…!?」
杏子「ん…さやかは?オイ、さやかはどうした?」
マミ「行ってしまったわ…円環の理に導かれて」
マミ「美樹さん…さっきのあの一撃に、全ての力を使ってしまったのね」
杏子「バカ野郎…惚れた男のためだからって、自分が消えちまってどうするんだよ…」
杏子「バカ…やっと友達になれたのに」
マミ「それが魔法少女の運命よ。この力を手に入れた時からわかっていたはずでしょう」
マミ「希望を求めた因果が、この世に呪いをもたらす前に、私達はああやって、消え去るしかないのよ」
ほむら「まどか…」
杏子「ん…?」
マミ「暁美さん…?まどかって…」
杏子「誰だよ?」


タツヤ「まどか、まどかぁ!」
ほむら「うん、そうだね。そっくりだよ」
知久「コラ、ダメじゃないかタツヤ。女の人の髪を引っ張るのダメ」
タツヤ「まどかまどか!まどかぁ!まどかぁはは。まどかぁ。あはは」
詢子「すみません。大丈夫でしたか?」
ほむら「いえ、こちらこそお邪魔してしまって」
ほむら「まどか…だね」
タツヤ「はい!」


タツヤ「行くよ~」
知久「さぁ来い~。よっと」


詢子「まぁその…あの子が一人遊びする時の見えないお友達ってやつ?子供の頃にはよくあることなんだけどねぇ」
ほむら「ええ。私にも覚えがあります」
詢子「まどか…ってさ、あなたも知ってるの?アニメか何かのキャラとか?」
ほむら「さあ…どうだったか。聞き覚えがあるような、ないような」
詢子「…そっか、アタシもどっかでタツヤと一緒に見たのかなぁ」
詢子「たまにね。すっごく懐かしい響きだなって思うことがあるんだよね…。まどか…」
ほむら「そうですか」
詢子「お?そのリボン、すごくかわいいね。アタシの好みにド直球だわぁ。ちょっとビックリしたくらい」
ほむら「差し上げましょうか?」
詢子「あははは、こんなおばさんには似合わないって。まあ娘とかいたら?付けさせたかもしれないね」


キュゥべえ「ふうん――なるほどね」
キュゥべえ「確かに君の話は、一つの仮説としては成り立つね」
ほむら「仮説じゃなくて、本当のことよ」
キュゥべえ「だとしても、証明しようがないよ」
キュゥべえ「君が言うように、宇宙のルールが書き換えられてしまったのだとすれば、今の僕らにそれを確かめる手段なんてない訳だし」
キュゥべえ「君だけがその記憶を持ち越しているのだとしても――それは、君の頭の中にしかない夢物語と区別がつかない」
ほむら「ふん」
キュゥべえ「まあ確かに、浄化しきれなくなったソウルジェムが、何故消滅してしまうのか――その原理は僕たちでも解明できてない」
キュゥべえ「その点、君の話にあった『魔女』の概念は、中々興味深くはある」
キュゥべえ「人間の感情エネルギーを収集する方法としては、確かに魅力的だ」
キュゥべえ「そんな上手い方法があるなら、僕たちインキュベイターの戦略も、もっと違ったものになっただろうね」
ほむら「そうね。あなたたちはそういう奴らよね」
キュゥべえ「君が言う、『魔女』のいた世界では、今僕らが戦っているような魔獣なんて、存在しなかったんだろう?」
キュゥべえ「呪いを集める方法としては、余程手っ取り早いじゃないか」
ほむら「そう簡単じゃなかったわ。あなたたちとの関係だって、かなり険悪だったし」
キュゥべえ「ふうん――」
キュゥべえ「やっぱり理解できないなあ、人間の価値観は」


ほむら(たとえ、魔女が生まれなくなった世界でも、それで人の世の呪いが消え失せるわけではない)
ほむら(世界の歪みは形を変えて、今も闇の底から人々を狙っている)
キュゥべえ「今夜はつくづく瘴気が濃いね」
キュゥべえ「魔獣どもも、次から次へと湧いてくる――幾ら倒してもキリがない」
ほむら「ボヤいたって仕方ないわ。さあ、行くわよ」
ほむら(悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど)
ほむら(だとしてもここは、かつてあの子が守ろうとした場所なんだ)
ほむら(それを、覚えてる)
ほむら(決して、忘れたりしない)
ほむら(だから私は、戦い続ける)


まどか「がんばって」