maincontrolroom001
鏡外
最終更新:
maincontrolroom001
-
view
基本情報
蛙通りのどこかで「手鏡」という喫茶店を開いているマスター。
珈琲と紅茶の味は格別で、知る人ぞ知る隠れた名店。
滅多に崩れないその笑顔の奥には何があるのか誰にもわからない。
鏡外は鏡の世界の住民で、肉眼で見える姿は鏡や光学機器に映らず、逆に肉眼で見えない身体では鏡、光学機器、光学機器を通して鏡を見た時で姿が違う。
蛙通りのどこかで「手鏡」という喫茶店を開いているマスター。
珈琲と紅茶の味は格別で、知る人ぞ知る隠れた名店。
滅多に崩れないその笑顔の奥には何があるのか誰にもわからない。
鏡外は鏡の世界の住民で、肉眼で見える姿は鏡や光学機器に映らず、逆に肉眼で見えない身体では鏡、光学機器、光学機器を通して鏡を見た時で姿が違う。
性格
まるで物語のような完璧で優しい男。
誰に対しても敬語を絶やさず、相手を尊重した態度を崩さない。鏡外に話を聞いてもらいたい客が、この喫茶店を訪れることが多い。
しかし、それは自身の玩具を近づけさせるための道具でしかない。
鏡の世界に戻った彼は敬語こそ絶やさないものの、人を玩具としか見ておらず、自分の手によって心が壊れていく様を、支配されていく様を見ては楽しむサイコパスへと変貌する。
まるで物語のような完璧で優しい男。
誰に対しても敬語を絶やさず、相手を尊重した態度を崩さない。鏡外に話を聞いてもらいたい客が、この喫茶店を訪れることが多い。
しかし、それは自身の玩具を近づけさせるための道具でしかない。
鏡の世界に戻った彼は敬語こそ絶やさないものの、人を玩具としか見ておらず、自分の手によって心が壊れていく様を、支配されていく様を見ては楽しむサイコパスへと変貌する。
それぞれの姿
(肉眼時)
鏡外が人間だった頃の姿そのもの。実際の身長は170cmだったが、鏡外は自分のことすらも忘れてしまい、人間を捕らえやすくするために2mにまで身長を伸ばしている。
鏡や光学機器を通すと姿が見えないため、店内には御手洗の部屋以外に鏡が置かれていない。
(鏡の住民)
鏡の世界での姿。鏡外の意思で全ての見え方を変えることができる。
鏡、光学機器はもちろん、水溜まりや窓などの反射面からも姿が確認できており、反射して自分の姿が見えるものが鏡外の領域となっている。
(肉眼時)
鏡外が人間だった頃の姿そのもの。実際の身長は170cmだったが、鏡外は自分のことすらも忘れてしまい、人間を捕らえやすくするために2mにまで身長を伸ばしている。
鏡や光学機器を通すと姿が見えないため、店内には御手洗の部屋以外に鏡が置かれていない。
(鏡の住民)
鏡の世界での姿。鏡外の意思で全ての見え方を変えることができる。
鏡、光学機器はもちろん、水溜まりや窓などの反射面からも姿が確認できており、反射して自分の姿が見えるものが鏡外の領域となっている。
それぞれの異形の姿、天使と悪魔の時は羽やツノが着いているが、装飾品のように自分の意思で取れるようだ。
それぞれの姿には役割と鏡外の生き様が写し出された姿なのだ。
それぞれの姿には役割と鏡外の生き様が写し出された姿なのだ。
緑色の天使(救済)
唯一人間らしい姿。綺麗な緑色の片翼の天使。赤紫の髪色も、落ち着いた鶯色になっている。
悩みある人間、精神状態の悪い人間に近づいて、親身に話を聞いて励ましてくれる。
そうして、魔法のような言葉は閉ざされた心を少しづつ開いてくれるのだ。
エプロンが所々縫われているのは、自分の本当の名前が残っていたあの頃の努力がエプロンに反映されていた。
鎖の悪魔(囁き)
目、顔、体の色は灰色になり、黒紫色の悪魔のツノと髪色、体側膜と指間膜は黒く、前骨のある部分は白い。
天使によって心を開いた後に現れる悪魔の囁き。
「自分は被害者なのだから」「1度だけ」
そうして開いた心に触れて悪心に侵食していく。中途半端な善良だけを残して、後に罪悪感に苦しむように。
悪魔の囁きを聞いてしまった相手がどんな善良な市民だろうと、正義感の強い勇者であろうと、一度彼に漬け込まれてしまえばなかなか戻ることができない。
首に巻かれた鎖は、約10年もの間鏡の世界に囚われていた事を意味している。
ホンモノの道化師
小さいシルクハットを被ったホンモノの道化師
悪魔と同様、身体の色は灰色。髪も色を失い真っ黒に染った。
顔は身体よりも若干色が濃い上に、死者の日をモチーフとした白メイクがより一層不気味さを増す。
天使と悪魔によって人生を狂わされ、全てを失い再び路頭に迷った相手の前に、また天使が舞い降りる。
お前のせいで狂ったと激昂する人もいれば、また助けて欲しいと悲願してくる人がいる。
「全てを失ったのなら、次の世界でやり直せばいいのですよ。」
「どうぞお入りください。」
そうして再び手を取った相手をゆっくり鏡の世界へ連れていく。
不思議な感覚に浸る相手が最後に見るのは、今まで手にかけた被害者の返り血で染まったエプロンを身にまとう、おぞましい道化師の姿だという。
唯一人間らしい姿。綺麗な緑色の片翼の天使。赤紫の髪色も、落ち着いた鶯色になっている。
悩みある人間、精神状態の悪い人間に近づいて、親身に話を聞いて励ましてくれる。
そうして、魔法のような言葉は閉ざされた心を少しづつ開いてくれるのだ。
エプロンが所々縫われているのは、自分の本当の名前が残っていたあの頃の努力がエプロンに反映されていた。
鎖の悪魔(囁き)
目、顔、体の色は灰色になり、黒紫色の悪魔のツノと髪色、体側膜と指間膜は黒く、前骨のある部分は白い。
天使によって心を開いた後に現れる悪魔の囁き。
「自分は被害者なのだから」「1度だけ」
そうして開いた心に触れて悪心に侵食していく。中途半端な善良だけを残して、後に罪悪感に苦しむように。
悪魔の囁きを聞いてしまった相手がどんな善良な市民だろうと、正義感の強い勇者であろうと、一度彼に漬け込まれてしまえばなかなか戻ることができない。
首に巻かれた鎖は、約10年もの間鏡の世界に囚われていた事を意味している。
ホンモノの道化師
小さいシルクハットを被ったホンモノの道化師
悪魔と同様、身体の色は灰色。髪も色を失い真っ黒に染った。
顔は身体よりも若干色が濃い上に、死者の日をモチーフとした白メイクがより一層不気味さを増す。
天使と悪魔によって人生を狂わされ、全てを失い再び路頭に迷った相手の前に、また天使が舞い降りる。
お前のせいで狂ったと激昂する人もいれば、また助けて欲しいと悲願してくる人がいる。
「全てを失ったのなら、次の世界でやり直せばいいのですよ。」
「どうぞお入りください。」
そうして再び手を取った相手をゆっくり鏡の世界へ連れていく。
不思議な感覚に浸る相手が最後に見るのは、今まで手にかけた被害者の返り血で染まったエプロンを身にまとう、おぞましい道化師の姿だという。
彼は10年もの間鏡の世界に閉じ込められた。身体は徐々に人間の細胞が失われ、それを補うかのように自分自身が鏡へと変化した。
その際、鏡外自身の心ごと写され変化したものがこの道化師の姿だった。
つまり、彼の本当の姿はこの道化師だ。
その際、鏡外自身の心ごと写され変化したものがこの道化師の姿だった。
つまり、彼の本当の姿はこの道化師だ。
彼の生き様
彼の本名は 西園寺 慶一
慶一は名門財閥の長男として生まれた。裕福で何一つ不自由のない彼は、弟の源一と共に財閥の跡継ぎとして努力を続けていた。
しかし、ある時学校で友達が虐められていたのを目撃。救済に入る時、彼はやむを得ず相手を殴り飛ばして友達を守った。
しかし、人を殴った時の感覚。彼はどこかそれを快感に感じていた。その日を境に、慶一は物、虫を壊す遊びをし始めた。
彼が中学生程の年齢になった頃には対象は人間へと変化。相手の心をどれだけ壊せるのか、自分を試しながら遊んでいた。
この時に、首を絞めることで相手を服従させる手段を覚えた。
彼の本名は 西園寺 慶一
慶一は名門財閥の長男として生まれた。裕福で何一つ不自由のない彼は、弟の源一と共に財閥の跡継ぎとして努力を続けていた。
しかし、ある時学校で友達が虐められていたのを目撃。救済に入る時、彼はやむを得ず相手を殴り飛ばして友達を守った。
しかし、人を殴った時の感覚。彼はどこかそれを快感に感じていた。その日を境に、慶一は物、虫を壊す遊びをし始めた。
彼が中学生程の年齢になった頃には対象は人間へと変化。相手の心をどれだけ壊せるのか、自分を試しながら遊んでいた。
この時に、首を絞めることで相手を服従させる手段を覚えた。
高校時代:歪んだ才能の開花
高校生になると、彼の才能はさらに研ぎ澄まされ、人の心を掴み、洗脳することが容易になった。
裏で彼を追う者もいたが、彼はそれを利用し、彼らを破滅へと導く。「練習」と称し、何人もの人間を廃ギャンブラーや犯罪者へと追い込んだ。
一方で弟の源一も、慶一の行動に不信感を覚え始める。休み時間中、兄は何をしているのか。
彼が目にしたのは、使われていない教室の隅で慶一が馬乗りになって生徒の首を締め上げているところだった。
慌てて教室に入った源一は彼を突き飛ばし、生徒を連れて逃げ出した。
もう、この時の慶一の顔には常に笑みが浮かんでいた。
高校生になると、彼の才能はさらに研ぎ澄まされ、人の心を掴み、洗脳することが容易になった。
裏で彼を追う者もいたが、彼はそれを利用し、彼らを破滅へと導く。「練習」と称し、何人もの人間を廃ギャンブラーや犯罪者へと追い込んだ。
一方で弟の源一も、慶一の行動に不信感を覚え始める。休み時間中、兄は何をしているのか。
彼が目にしたのは、使われていない教室の隅で慶一が馬乗りになって生徒の首を締め上げているところだった。
慌てて教室に入った源一は彼を突き飛ばし、生徒を連れて逃げ出した。
もう、この時の慶一の顔には常に笑みが浮かんでいた。
成人後:誘拐と財閥の操縦
成長するにつれ、ついに誘拐に手を染める。
人の少ない土地に自分専用の小屋を作っては、あらゆる手を使って人を壊し続けた。
高校の時とは違い、人の目を気にすることも無く弄ぶことが出来る環境では一気に狂気に染まり、慶一はついに殺しを覚えてしまったのだ。
成長するにつれ、ついに誘拐に手を染める。
人の少ない土地に自分専用の小屋を作っては、あらゆる手を使って人を壊し続けた。
高校の時とは違い、人の目を気にすることも無く弄ぶことが出来る環境では一気に狂気に染まり、慶一はついに殺しを覚えてしまったのだ。
しかし、源一は諦めていなかった。
自分が兄を止めずに放置し、兄の悪行がさらに悪化したことを後悔していた。兄が変わってくれるなら、自分がどう思われようとどうでもよかった。
自分の気持ちを押し殺し、慶一が犯行している現場をおさえ、遂に家族の前で証拠を提示した。
その場にいた執事や使用人たちは絶句した。
優しい母親は、育て方を間違えた自分を悔やみ泣き崩れた。
父親は財閥の恥として、人の道を外した慶一に怒りで震えた。
「兄上。もうやめましょうこんなこと。」
自分が兄を止めずに放置し、兄の悪行がさらに悪化したことを後悔していた。兄が変わってくれるなら、自分がどう思われようとどうでもよかった。
自分の気持ちを押し殺し、慶一が犯行している現場をおさえ、遂に家族の前で証拠を提示した。
その場にいた執事や使用人たちは絶句した。
優しい母親は、育て方を間違えた自分を悔やみ泣き崩れた。
父親は財閥の恥として、人の道を外した慶一に怒りで震えた。
「兄上。もうやめましょうこんなこと。」
だが、慶一は何も感じなかった。
母を見ても、父を見ても、源一を見ても。
しばらく沈黙した慶一の口から出てきたのは…
「あなた方はずっと前から、邪魔だと感じていました。」
その言葉を言った瞬間、慶一は家族を素手で皆殺しにした。
首を絞め、へし折った。
母を見ても、父を見ても、源一を見ても。
しばらく沈黙した慶一の口から出てきたのは…
「あなた方はずっと前から、邪魔だと感じていました。」
その言葉を言った瞬間、慶一は家族を素手で皆殺しにした。
首を絞め、へし折った。
鏡の世界への転落
家族を殺し、財閥の力で無かったことにした。
数年後、相変わらず懲りていなかった慶一の前に被害者遺族たちが現れ、彼を罠にかけた。
遺族たちは数人がかりで慶一をおさえ、呪いの鏡を使い彼を鏡の中に閉じ込めた。
家族を殺し、財閥の力で無かったことにした。
数年後、相変わらず懲りていなかった慶一の前に被害者遺族たちが現れ、彼を罠にかけた。
遺族たちは数人がかりで慶一をおさえ、呪いの鏡を使い彼を鏡の中に閉じ込めた。
目を覚ますと、そこは奇妙な世界だった。
灰色の空、無限に広がるガラスの床、無数に歪んだ鏡が浮かぶ無音の空間。
「……ここは?」
慶一はすぐに異常を察知した。体が重く、意識がどこか曖昧だ。そして鏡に映る自分の姿を見た瞬間、寒気が走った。
——自分の肌が、ほんの少し透き通っている。
指先がわずかにガラスのように光を反射し、表面には細かなヒビのような模様が走っていた。
「硝子…になったのでしょうか。」
灰色の空、無限に広がるガラスの床、無数に歪んだ鏡が浮かぶ無音の空間。
「……ここは?」
慶一はすぐに異常を察知した。体が重く、意識がどこか曖昧だ。そして鏡に映る自分の姿を見た瞬間、寒気が走った。
——自分の肌が、ほんの少し透き通っている。
指先がわずかにガラスのように光を反射し、表面には細かなヒビのような模様が走っていた。
「硝子…になったのでしょうか。」
現実世界に戻ろうと試みたが、すぐそこにあった鏡の表面に手を伸ばしても波紋が広がるだけで、抜け出せなかった。
最初は恐怖を感じた。だが、慶一は恐怖を長く感じるような人間ではなかった。
「なるほど、そう簡単には行きませんか。」
慶一はこの異質な世界を生き抜くために、観察し、実験を繰り返した。
そしてある時、気づいた。
「——ここの鏡は、私の一部になっている」
異空間に閉じ込められて数週間、彼の身体はますます変質し、完全に「鏡」となりつつあった。
指先に触れたものは、まるでガラスが擦れ合うような感触を生じ、表面が光を反射していた。
破片を使って自分の腕や足、首を傷つける。服は破れるのではなく、そのまま自分の身体ごと砕ける。
ちかくの鏡の表面が揺れ、傷ついた自分の体は元に戻った。
最初は恐怖を感じた。だが、慶一は恐怖を長く感じるような人間ではなかった。
「なるほど、そう簡単には行きませんか。」
慶一はこの異質な世界を生き抜くために、観察し、実験を繰り返した。
そしてある時、気づいた。
「——ここの鏡は、私の一部になっている」
異空間に閉じ込められて数週間、彼の身体はますます変質し、完全に「鏡」となりつつあった。
指先に触れたものは、まるでガラスが擦れ合うような感触を生じ、表面が光を反射していた。
破片を使って自分の腕や足、首を傷つける。服は破れるのではなく、そのまま自分の身体ごと砕ける。
ちかくの鏡の表面が揺れ、傷ついた自分の体は元に戻った。
やがて彼は、ふとした拍子に鏡の表面に溶け込むことができるようになった。
さらに、鏡を通して「別の場所」に移動する感覚を覚えた。
何度も試し、空間を操ることができることを理解した。
それどころか、この世界の力を取り込めば取り込むほど、彼の体は自由に「反射するもの」を通じて現実世界へ出入りできるようになった。
そしてついに、慶一は現実世界へと戻る方法を見つけた。
さらに、鏡を通して「別の場所」に移動する感覚を覚えた。
何度も試し、空間を操ることができることを理解した。
それどころか、この世界の力を取り込めば取り込むほど、彼の体は自由に「反射するもの」を通じて現実世界へ出入りできるようになった。
そしてついに、慶一は現実世界へと戻る方法を見つけた。
試しに、鏡を通じて現実へと「滑り出る」。
その瞬間、視界が開け、慶一はかつての世界へと戻った。
その瞬間、視界が開け、慶一はかつての世界へと戻った。
しかし——そこには、変わり果てた「自分」 がいた。
出てきて早々に、自分の姿が出てきた鏡越しにしか見えない上に、「緑の天使」「黒紫の悪魔」「血塗られた黒の道化師」の3つの姿しか取れない。
鏡越しに見える自分を見ながら、鏡に入る前の自分を想像した。すると、鏡に自分の姿が映らなくなった代わりに、現実の世界に自分の体が戻ってきた。
肉体はすでに人間ではなく「鏡の怪物」へと変質していた事には変わりない。
「……まあ、それも悪くない。」
鏡越しに見える自分を見ながら、鏡に入る前の自分を想像した。すると、鏡に自分の姿が映らなくなった代わりに、現実の世界に自分の体が戻ってきた。
肉体はすでに人間ではなく「鏡の怪物」へと変質していた事には変わりない。
「……まあ、それも悪くない。」
彼は笑った。
もう、完全な人間ではなくなったが、その代わりに手にしたものは大きかった。
鏡を使えばどこにでも行ける。誰にも気づかれず、誰でも閉じ込められる。
「これでまた、遊べますね。」
もう、完全な人間ではなくなったが、その代わりに手にしたものは大きかった。
鏡を使えばどこにでも行ける。誰にも気づかれず、誰でも閉じ込められる。
「これでまた、遊べますね。」
「ところで私、名前はなんでしたっけ?」