(87)210 『ギフト・まーちゃん』

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  • (87)210 『ギフト・まーちゃん』
    221 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/10/30(水) 04 07 55.24 0 ***ザーザザッザー**キミモTVヲツケテミヨウ***キミニモ キット******ミレルハズダ…キヒヒ************************ ((川* ^_〉^))))<みなさーん!こーんちーくわー! ((川* ^_〉^))))<『ギフト・まー   ハo´ 。`ル <はいばっさりいきまーす! ((川* ^_〉^))))<今夜の商品はこれでーす!   ハo´ 。`ル <じゃーん!  寒い冬のシーズン  空気を凍らせるような寒い子っていますよね  そんなときはこの携帯用瞬間フリーザー  一瞬で寒い子をだまらせます     +   +    ______   .///_ ./| +   |. ̄ノノハヽ|//|  カッチン   | ...
  • (87)160 『ギフト・まーちゃん』
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  • 名無し予告編 『商品のアイディアが湧かなかったらこれでおしまいなんて内緒だ!』
    明日はダークネスの地下秘密基地の一つ、 通称「メルパルク」を奇襲する作戦なんだろうね 奇襲はお昼過ぎからだけど、前乗りで今日は大阪に泊まるんだろうね 私は一人部屋がいいから、今夜は一人で寝るんだろうね おや?どうやら深夜の通販番組が始まるんだろうね 「みなしゃーん!こーんちーくわー!」 「さぁ先週からわだい…かちうま?うみかち?」 (まーちゃん沸騰!沸騰!『ふっとう』) 「わだいふっとうのこの番組!」 「『ギフト!まーちゃん』のじかんでーす。」 「この番組では毎週、ダークネスとの戦いに役立つ様々なアイテムをご…ごぬすけ?ご…カ?ロ?すけ?」 (まーちゃん!紹介!『しょうかい』) 「ごしょーかいしていきまーす!」 「まずは、このアイテムからでーす!」 ふむ、これは丁度いい番組なんだろうね 明日に備えて装備を充実させるチャンスなんだろうね ...
  • スレ別分類(第73話~第100話)
    ...7.41 0   (87)210 『ギフト・まーちゃん』 2013/10/30(水) 04 07 55.24 0   ■ ウォーク -和田彩花- ■ 2013/10/30(水) 17 08 41.11 0   ■ ロベリア -田村芽実- ■ 2013/10/30(水) 23 40 20.78 0   『リゾナンターЯ(イア)』 二十七回目 2013/10/31(木) 01 39 08.19 0   『リゾナンターЯ(イア)』 二十八回目 2013/10/31(木) 14 29 38.11 0   ■ クエスチョン -鞘師里保- ■ 2013/10/31(木) 21 33 09.09 0 『だーびる2世』 2013/11/01(金) 16 02 55.43 0   『リゾナンターЯ(イア)』 二十九回目 2013/11/01(金) 21 58 42.92 0  ...
  • ■ アアミスティスモー二ング -工藤遥- ■
     ■ アアミスティスモー二ング -工藤遥- ■  なんだ…?ううう…?息が、できない…… く、苦しい、息が、息が!ぐ、ぐ、ぐ。 息が出来ない!いったい!どうして! はる、どうなってるんだ? 目を開けると、はるの視界いっぱいに『顔』が広がってた。 真ん中分けの真っ黒のクセっ毛、真っ黒い眉毛、真っ黒い目玉。 その目玉が、はるの目と合った。 とたんにその目が真一文字に、にひーって笑う。 さらに下に視線を移す、でっかい顔の下から、そいつの手がにゅーっと伸びてる。 にゅーっと伸びた、その手が、その指が、はるの……、 そうだ、コイツの指が、はるの、ハルの鼻の穴に、ぶっすりと! 「ぬぉー!や、やめろー!」 そのクセっ毛を蹴り飛ばす。 「ぬきゃー!おしゃかなしゃんおきたー!」 そいつが素っ頓狂な奇声をあげて吹っ飛んでいく。 「はぁ!はぁ!...
  • ■ ベイカントロト -佐藤優樹・工藤遥- ■
     ■ ベイカントロト -佐藤優樹・工藤遥- ■ あさごはんをたべおわってから、にがきさんとたな?たな?(わすれちゃったえーん)こわいひとが おくるまでくどぅーのおうちにつれてってくれました。 まーちゃんもいっしょにいくっていって、めしくぼといしだもきました。 でもだめでした。 くどぅーのおうちはなくなってて、土しかありませんでした。 うまち?うりち?だそうです。 にがきさんはおくるまのばんをしてくれました。 たな?たさ?こわいひとは、まーちゃんたちのそばでうしろをむいてしらんぷりしてました。こわいです。 「ここにおやしろがあったんだ」くどぅーがいいました。 「ここがかんりにんしつ」とくどぅーがいいました。 うえをみあげてあそこがはるのうちだったっておそらをゆびさしました。 なにもないおそらをみて にこにこわらっていいました。 でも、なきました。...
  • ■ メイデンボウル -佐藤優樹- ■
     ■ メイデンボウル -佐藤優樹- ■ 「きれーい」 佐藤優樹は、その少女の寝顔に見惚れていた。 白い、長楕円筒形の、カプセル。 「きんぎょばちみたーい」 形状からして金魚鉢とは違うと思うが、そのカプセルの上に腹ばいにはりつき、その中をまじまじと凝視している。 「かわいー」 振動。 カプセルの中は少し粘性のある透明な液体に満たされている。 その質感を、佐藤優樹は正確に『体感』する。 「とろとろのなかでもへーきなのー?」 返事は無い。 美しい、その幼い少女は、涼やかな表情のまま、眠り続けている。 「おしゃかなしゃんみたーい」 ぺちぺち、ぺちぺち。 「ほしーなー、これ」 手の平と、脛の内側からふくらはぎ、で、カプセルをぺちぺち、とたたいてみる。 「まーちゃんの、おーしゃかーなしゃん」 ―...
  • ■ アガルリフタアガルズ -飯窪春菜- ■
     ■ アガルリフタアガルズ -飯窪春菜- ■ まーちゃんのこと、たすけてくださぁい 飯窪春菜は混乱していた。いや、大混乱していた。 『なぜバレた?なぜバレた?なぜ?なぜ?なぜバレタのぉおお?』 目の前の少女は本気だ。こっちをまっすぐに見つめ、本気で頼んでいる。 自動販売機に。 飯窪春菜。人よりちょっとだけ高い声を持つ、平凡な女子高生。 平凡な暮らしの中、幼いころより、人知れず研さんを積んできた、その非凡。 【偽装幻視(ディスガイス;disguise)】 自分の見た目に関してのみ、あらゆる偽装を可能とする集団幻覚。 この力を、彼女は完全に『モノ』にしていた。 その成果の一つが『どれぐらい効いているのか?』を、個々対象ごと、かなり正確に把握できる事、だった。 たとえばリボンの色を実際の色とは微妙に違う色にして周りの友達の反応を見る、 効い...
  • ■ ジュッキジェネレイション -飯窪春奈・石田亜佑美・佐藤優樹・工藤遙- ■
    ■ ジュッキジェネレイション -飯窪春奈・石田亜佑美・佐藤優樹・工藤遙- ■ だいっきらい 「どぅーなんてもうしらないっ!いっしょーおしゃべりしないっ!」 「あっそーですかーいいですよーっだ、むしろ、せいせいするわ」 「だいっきらい!だいっきらい!だいっきらい!だいっきらーいっ!」 「あ、あのまーちゃん、す、すこしだけ静かに…」 「めしはだまってろ!」 「まーちゃん!年上に向かってそういうのダメでしょ!謝んなさい!」 「なんでっ!どうしてあゆみはまーにばっかりいじわるするの?まーにばっかりおこるの?くどぅーがわるいのにっ!」 「もういい加減にしてっ!」 「ばかばかばか!あゆみのばか!あゆみもきらい!みんなきらい!きらい!きらい!だいっきらいー!」 だいっきらい 最後の言葉が耳の中でリフレインする。 いつのまにかテーブルを拭く手が止...
  • 『上へ追えぇ(うええおええ) (小盛り)』
    425 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 14 08 27.79 0 ほっ 426 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 15 54 03.73 0 久しぶりの保全 427 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 17 30 37.56 0 夏の宿題まだ終わってないぜ保全 428 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 18 44 19.32 0 宿題・・・何もかもがみな懐かしい・・・ 429 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 19 55 50.87 0 リゾナンターは絶対終わってなさそうだな 430 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/01(土) 21 22 27.71 0 愛...
  • 名無し検証中。。。(それがさくら)
    274 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/11/07(金) 21 24 52.33 0.net シャオさんの能力検証の話に乗っかって 少し別の質問したいんだけどいいかな? 実は時間編集についていまだにわからないことがあるんだよね http //www35.atwiki.jp/marcher/pages/891.html#id_45a4fc86 ここでまーちゃんに小田ちゃんが能力を見せるシーンがあるんだけど ちょっと引用するね 「さくらちゃん!!!!!!」 悲鳴をあげる優樹。 だが。さくらは。 相変わらず、手すりの上に立ったままだ。 「あれ、何で…」 「時間を、飛ばしたんです」 このときどうやって手すりまで戻ったのかわかんないんだよね 時間編集は時間を戻せるわけじゃないんだよね? とした...
  • ■ コールドウォール -新垣里沙・田中れいな・佐藤優樹- ■
    ■ コールドウォール -新垣里沙・田中れいな・佐藤優樹- ■ 「たっなっさっ!たーーーーーーーん!」 空を切って跳躍する影、猛烈な速度で田中の背後から迫りくるは、魔獣か悪魔か。 もういい加減うんざりとしながら身構える。 同時に強烈な激突、衝撃が背中を襲う。 「ぐはっ痛ったい!佐藤!」 「ぐふふふーひゃー!」 「うーるさい!」 「たっ田中さんすんません!もうまーちゃん田中さんから離れろよ!」 「やですよーだ!まーちゃんのたなさたんだもーん!」 「やめろ!『の』ってなんだよ『の』って!失礼だろっ!」 「べーっだ!まーちゃんのったらまーちゃんのだよーん!ねー?たなさたん!ねー?」 「いやちがうけん」 「ほらー!まーちゃんはなれろよー!」 「ひゃー!やだー!ぐひひひひ!」 「…いやー、なぁんか、上が騒がしいねぇ…」 「そうですねぇ、ええことちゃいますかぁ...
  • (101)766 純々募集中。。。(熊猫vs人狼)
    ・ 「お前、獣化能力持ってるダナ」 突然現れた大柄な女の言葉に、買い物帰りの遥は戸惑った。 「何だよいきなり…っつーか、あんた何者?」 遥は仁王立ちで女を睨み付ける。が、レジ袋を両手に抱えたその姿からは、気迫はまるで感じられない。 「能力使え、あたしと戦ってみるダ」 女は遥の問いに答えない。 なんだよこいつ。意味わかんねーしなんか言葉おかしいし…外国人? 「っつーか、なんでハルのこと知ってんだよ」 女はそれに答える代わりに言った。 「くど遥。獣化能力。千里眼の力も持てル」 片言ではあったが、それは確かに遥の情報だった。 遥は困惑しながら考えを巡らせる。 まさか、かつて遥が所属していた組織の…いや、あの組織はこんな回りくどいことはしないだろう。 では、何か別の組織の刺客だろうか? まだ獣化能力には自信がなかった。完全体にはなれるものの、それまでの体力の消耗...
  • (101)709 名無し保全中。。。(寒い女)
    「ミティからの挑戦状?」 「そう…これなんだけどさ」 「来る1月7日22時、遥かなる氷の地から暗黒の…って中二炸裂だし7日って今日じゃん」 「どうしよう?うちら全くのノープランだよ」 「うちに任せてください!一度ミティを追い詰めたうちなら絶対に勝てます!」 「いや、わかんないよ。わざわざ挑戦状なんて叩きつけてくる位だから、何か策があるのかも…」 「そうですね。春水ちゃんの能力はあの一戦でよくわかってるでしょうし…」 「んまー、なんとかなるでしょ!」 「ちょっとあゆみん、なんでそんなに浮かれモードなんですか?相手はミティですよ」 「まあ、ほら?今日はさ、あの日じゃん?ンフフ、ま、それは置いときまして!私たちの力なら大丈夫です!ミティに…ふふっ、挑んでみてぃ!…あっははははっは…」 ー刹那の沈黙。急速に広がる冷気。 逃げ場は、ない。 ...
  • ■ ブランケットチワワ -工藤遥- ■
     ■ ブランケットチワワ -工藤遥- ■ 誰にも、みられたくなかった。 風呂から上がった工藤はそのまま毛布をかぶり、一人震えていた。 「どぅ……?」 「う…うるさい!あっちいけー!」 自分がなさけない。 動けなかった。 怖くて、怖くて、何もできなかった。 矢島さんのさわやかな笑顔が脳裏によみがえる。 また、『怖い』があたまをもたげてくる。 ちくしょー!、ちくしょー! 涙が出てくる。 もし、はるなとあゆみだったら、どうしたろう? はるなはメッチャ弱いヘナチョコであゆみはバカだ。 でも、二人はハルとまーちゃんを助けてくれたって言ってた。 二人とも傷だらけだったって。 特に、はるなは全身を撃たれて、生きてるのが不思議なくらいだったって。 間にあって本当に良かったって。 はるなが戦った敵は「舞」...
  • (単発作品の紹介)
    ネタバレが嫌な人は回れ右 基本的には1、2回の投下で完結した作品の紹介 長編&シリーズと単発の分類は実に曖昧模糊 ●とかを使って一気に大量のレスを投下した場合は長編に分類するかも 暴言っぽい表現も愛情の一環として大きな気持ちで受け止めていただきたく 作品の形態や内容および保管人の時間の都合によって紹介できない作品がある場合もありますのでご理解いただきたい wikiの容量を超えたら削除の線でw (95)362『STAND BY ME』 2014/04/29(火) 23 12 21.05 O 【保全】【誰視点?】 モーニング娘。8代目リーダー道重さゆみの今秋ツアーでの卒業が発表された日の夜に投下された掌編。 登場人物が誰だという設定はなされてはいないが、その内容からはやがて来るその日までの限りある時間を大切に過ごしたいというメンバーの思いが伝わってくる。 (92)7...
  • 『カラフルリゾナンター ~VSデカイツリートリオ~』
    二時の方向にダークネスの反応があると聞き、リゾナンターは現場へ急行した。 現場は、地下鉄「萌えーお江戸線」の某駅前だ。 迷ったり乗り継ぎでミスしたりして「地下鉄は複雑過ぎるわっ!」とツッコミを入れながらも、なんとか某駅に辿りついたメンバーたち。 だが、時すでに遅し。 そこはもう、ダークネスの悪意によって支配されていたのだった。 「キャハハハハ!いらっしゃーい、東京デカイツリー×3開業でーす!今ならオープン記念で入場料がお安くなっておりまーす!」 駅前で道行く人に宣伝のうちわを配っている、ちっちゃくてうるさい女がいた。 良くも悪くも耳につく声だ。 チキンのチェーン店のCMなどを任されてもおかしくないかもしれない。 さて、駅を出ると真っ先に目に入るのがこの女なのだが、よく見るとその背後がまたすごかった。 数百メートル先にそびえ立つ三つの塔。 2012年に...
  • (70) 307 名無しホゼナント(背中を任せるなら?)
    307 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/06/17(日) 00 02 09.69 リゾモーQ&A 『いざという時に背中を任せるなら誰?』 从*・ 。.・)『愛ちゃんとかれいななら心強いけど、やっぱりエリ♪さゆえり最強(*≧▽≦)人(*・▽・*)』 从 ´ ヮ` )『誰でもええっちゃけど愛ちゃんなら敵なしっちゃろ?』 ノノ∮‘ _l‘)『スポンサー様ですわ』 |||9|‘_ゝ‘)『 新垣さんはえりぽんが命掛けで守ります』 ノリ*´ー´リ『・・・高橋さんなら任せてみたい・・・私が守るなら香音ちゃん』 从*´◇`)『あゆみちゃん!壁に背を向けるくらい安心するんだろうね』 ノハ*゚ ゥ ゚)『どなたでも私は安心して任せられます。』 川c ’∀´)『どぅー(笑)』 ハo´ 。`ル『石田亜佑美(笑)』 川* ^_〉^)『 背中はまぁーちゃんのものですよ。取り...
  • ■ ナイトアンドチワワ -工藤遥・佐藤優樹- ■
     ■ ナイトアンドチワワ -工藤遥・佐藤優樹- ■ 膝を抱え、佐藤優樹がすわっている。 耳をふさぎ、キッと引き戸を睨みつける。 【振動操作】を持つ優樹にとって、こんな引き戸など何の意味もない。 工藤のその位置、その姿勢、その身体から発するありとあらゆる音が、すべて聴こえてしまう。 耳などふさいでも意味は無い。 彼女は音を、全身で、心で、『感知』してしまっている。 でも、塞がずには居られなかった。 どぅーは、まーに、泣いてるところ、見られたくない、聴いて欲しくないんだ。 でも、考えずには居られなかった。 なんでないてるんだろう?なんでなんだろう? まーのせいかな?まーがおふろしつこくはいりたがったせいかな? なんでかな?まーがわるいのかな? おなかいたいのかな?まーがさすってあげたい。 まーのくどぅーがないてる。 ...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 2
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ 都心のとある、高層オフィスビル。 1Fの飲食テナントに行列をなすサラリーマンやOLたち。列の中央にいた管理職らしき中年が、突如掛かってきた携帯を片手 に、自らが手がけたプロジェクトの説明を始める。 先にお目当てのサンドウィッチをゲットした二十歳そこそこの女子社員たちが、エントランスのベンチに腰掛け、昨日の人気ドラ マの内容について姦しく喋っている。 別のベンチでは、午後の会議に備え、若いサラリーマンが持参したレジュメを穴が空くくらいの勢いで何度も読み返していた。 エントランスの受付に、一人の男が近づいてきた。 受付嬢の一人が、男の顔を見てまたかという顔をする。男は、隣のビルのオフィスに勤めている会社員だった。 「ねえねえ、今暇?」 「勤務中です」 「そんなつれないこと言うなよぉ。俺さあ、この前出張で仙台行ったの...
  • 『遠い背中を』
    喫茶リゾナントの地下にある鍛錬場で私は天を仰いだ。 ずっと動いていたせいか、息が切れる。 まだ鍛錬を始めて間もないのに、体力が全く追いつかない。 「こんなんじゃ……ダメなのに」 下唇を噛むが、私の膝は折れることを要求していた。 結局それに従い、私はため息をついて腰を下ろし、天井を仰ぐ。 短く息を吐きながら、昼間のことを思い出す。 太陽がじりじりと睨みを利かす午後、私は敵と遭遇した。 下っ端中の下っ端だったのか、男は図体は大きいものの、大した能力者でもなかった。 私はチャンスだと思った。いままで先輩たちとともに行動してきたけど、今日はたまたまひとり。 自分の力を存分に発揮できるのだと意気込んだ。 戦闘自体はものの10分もかからなかった。 図体が大きい分、振りも大きいために隙が多く、私はあっさりと相手の懐に入り込み、顎を砕いた。 力はまださ...
  • 『WHO KILLED MY DIVA』
    「お疲れっしたー」 仕事を終え、帰途につく1人の男。 信号待ちで立ち止まり、携帯を操作する。 「ミーちゃんイベントどうだったかな~」 twitterを開き、大ファンのアイドル“美伊葉子”のアカウントを確認する。 @mie_yhoco 【スタッフ】本日のイベントを含め、今後のスケジュールは当面の間全てキャンセルとさせて頂きます。払戻等、詳細は追って告知させて頂きます。取り急ぎご報告まで。 「へえっ?」 予想だにしない文面に、思わず声が漏れ出る。 何があった?何が起こった? 急病とかだったら、そう書くはずだ。 検索やハッシュタグで、情報を漁る。 そして、大体の詳細が掴めた。 イベント会場のオープンスペースに、突然怪物が現れ、ガスを噴き出しながら暴れまわったという。 ガスを浴びてしまった人は何故かカエルの鳴き声のような声しか出せ...
  • 『crossing belief』
    工藤遥と佐藤優樹が敵と遭遇したのは、陽が完全に沈み、夜が始まった直後のことだった。 いつだったか、太陽がじりじりと睨みを利かす午後、遥は図体だけが大きい男と遭遇したことがあった。 今回、ふたりの前に現れたのもその男と似たようなものだった。 現在のリゾナンター最年少であるふたりを前にして、男は鼻で笑う。 「どうして俺の相手が、こんなガキなんだろうなー」 そうして自虐的に言い放つと、男は拳を振り翳してきた。 相手は随分と大柄であったため、その拳の破壊力は凄まじい。ふたりとの体格差を考えても、この拳を浴びてはひとたまりもないだろう。 「膝悪いんだろ。ムリすんなよ、お嬢ちゃん!」 男はそうして遥の右膝を砕こうとした。 ある一戦で負傷した脚は、最近になってようやく回復の見込みが立ってきた。 こんな男にまた壊されてたまるかと思いっ切り脚を引く。瞬間に膝から激...
  • ■ クリアスカイ -飯窪春菜・石田亜佑美- ■
     ■ クリアスカイ -飯窪春菜・石田亜佑美- ■ 「解答編…なんちゃって」 「しゃべっちゃだめ!早く!早く!病院に!」 「あのひとに椅子を投げた時、すぐに気づきました…。ああ、この人に物を投げると自分に跳ね返るんだなって……」 「いいからっ!いいからっ!」 【空間跳躍】そして【空間跳躍】 石田は自分の無力さに歯噛みする。 長い距離を『跳べない』 建物の屋上から屋上へ【跳躍】しながら必死に病院を探す。 「無い!無い!何で無いの!」 「病院…は見つけてください…あの子たち、まーちゃん、背中に怪我してるから… でも、この辺はダメ…もっと、もっと遠くの……」 「だまって!」 涙で目が曇る。痛めつけられた全身が悲鳴を上げている。 だが、涙は痛みによるものではない。 これは怒りだ! 騙された!この女よくも! 石田亜佑美は飯窪春菜に、...
  • 『Running to the top』
    「しょーぶです、たなさたん!」 「CLOSED」に看板をひっくり返した途端にかけられた声に、れいなは眉を顰めて振り返る。 本日の営業も滞りなく終了した。 一応、喫茶リゾナントにおける「最後」の営業だったから、いつも以上に気合が入っていた。 客入りはいつもより多めで、忙しかったけど、普段通りに終えることができた。 ふうとひとつ息を吐いてこれから落ち着こうというときにいきなりなんだ? 「これからまーちゃんと勝負してください」 「……ごめん、佐藤。なんの話?」 「だから勝負です!」 腰に手を当て、びしっとこちらを指差してきた佐藤優樹の眼差しは本物であった。 「人を指差すな」とぺしっと手の平を叩いて制し、ドアを閉める。 からんという小気味良い音が響いたあと、すぐに静寂が広がる。喫茶リゾナントは、思ったより広いんだと不意に気付いた。 「たなさたんはだれ...
  • 『瑞珠剣士・鞘師』第二期
    第一話「墓守」 第二話「青狼」 第三話「転機」 第四話「追憶」 第五話「電怪」 第六話「孤独」 第七話「群集」 第八話「彫刻」 第九話「宿題」 第十話「神託」 第十一話「凶弾」 最終話「銀界」 第一話「墓守」 まるで人から見捨てられたような、寒村。 そんな過疎化の進んだ村の村長からの依頼を受け、遠路はるばるやってきた里保たち。 「夜な夜な墓場の死体が、墓穴から這い出て…人を襲うのじゃ…」 青ざめた顔をして、初老の村長は言う。 思い出したくないことを語るようにして。 かくして村に到着して3日目の夜。事件は起こる。 ★ 村はずれの墓地。 体をのた打たせ、彷徨う亡者たちの中心に彼女はいた。 「お姉さんも、まーちゃんのことを邪魔しにきたんですか?」 整った顔とは裏腹の、幼い口調で話す少女。 「うちには、君を止め...
  • (91)143 名無し保全中。。。(桃の節句)
    1月某日。 寒さ厳しい朝方に、その訓練は幕を開ける。 リーダーの道重さゆみが借りた、レンタルルーム。 決して広いとは言えない空間に、若きリゾナンターが集結していた。 「…で、道重さん。ここで行われる訓練って、何ですか?」 心に闘志を秘めた鞘師里保が、さゆみに尋ねた。 里保が推測することは、ただ一つ。 この狭い空間においての、バトルロワイアル。 里保が祖父から受け継いだ水軍流にも、密室での戦闘法についての心得があった。 ただ幸か不幸か、そのようなシチュエーションを経験していなかった里保。その機会が得られると、心を躍らせているのだ。 「じゃあ発表します。みんなには、この場所でパン…ズボン脱がしゲームをやってもらいます」 「なるほど、ズボン脱がしゲームですか…って、ええっ!?」 まるで子役のようにびっくりする里保を見て、にやりと笑むさゆ...
  • 『RHAPSODY』
    「ふふっ、あー面白かった。次は何見よっかな~」 亜佑美は自室で、録りためたDVDを鑑賞していた。 積み上げたDVDを1枚1枚確認していると、亜佑美の手が止まった。 「…なんだこれ?何も書いてない…」 いつもは録画したディスクには、必ず何か番組名などを書き記している。 何だろう?書き忘れたっけ? 確認の為に、そのディスクを再生した。 「…?」 テレビ画面に映し出されたのは、街や自然の風景が統一性もなく、そしてセリフやナレーションもなく、ただ一定の時間で次々と切り替わっていく映像。 こんなものは録った記憶がない。何か間違えて録ったのをそのままにしていたのだろう。 そう思い、消去しようとリモコンを向けたその時。 「んっ?」 急に映像の質感が変わった。 また、今まではわりと明るい映像だったのが、どんよりと暗くなり、何が映っているの...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 20話
    ● ごく小さめな、宗教画。 中央、やや左上に天使。 両腕を上に掲げ、豪華な衣装がはためく。 天に向けられた顔は、なぜかぼやけ、その表情はわからない。 広がる地上には救済を求める人々が歓喜の表情で空を見上げる。 その救済を求める人々の中に、春菜はいた。 やがて天使の手から溢れる光は、春菜を包み込み… そうだ。 わたし、和田さんの精神世界の中にいたはずなのに。 暗闇に包まれて、意識が溶けていって。 そして今、先ほどの絵画のような光景が春菜の目の前に広がっている。 わたし、死んじゃったのかな。 精神世界での出来事は、現実の肉体にも作用する。精神世界における死はつまり、現実の死。 春菜が初めて喫茶リゾナントのドアベルを鳴らした日。当時の店主だった新垣里沙はそんなことを言っていた。 コーヒーの淹れ方をレクチャーしながらの軽い雑談のよ...
  • 『聖、許しませんわ』
    第一話「衣梨奈 孤独の青春」 「ちょっとお嬢さんいいかな」 「はいっなんでキャァァァァッ」 リゾナントのある町の駅の裏通りに露出狂の変態が現れた 目撃者の証言によると中肉中背の男が着ていたコートの前をはだけると、それを見た被害者は悲鳴を上げ失神したという 被害者に事情を訊くために病院を訪れたリゾナンターの目に映ったのは「面会謝絶」の四文字 複数いる犠牲者はことごとく意識を取り戻さないという (これはまさか能力者の仕業なの) 「こんな最低の変態野郎をこの町で生かしておくのは、カッコ悪い事だぜェーッ」 「積極的だね。だったらこの事件の捜査ははるなんが指揮して。聖、よくわかんな~い」 「ふ譜久村さ~ん(涙」 事件の性格から鑑みて捜査の前面には18歳以上のお姉さんチームが立つことになった 「いや~っ、お力になれなくて残念です」 尾形春...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 45話
    ● 「あ…」 突如現れたポニーテールの少女によって攫われたかと思われた、遥の姿が再び現れる。 「くどぅーおかえりっ!」 「一瞬くどぅーの姿が消えたように見えたんだけど」 「そうだ、あいつ!!」 亜佑美に訊ねられ、遥が思い出したように叫ぶ。 「人の顔ぺたぺた触りやがって!挙句の果てに『お前の血はまずそうだなぁ』とか言っちゃってさ、む かつくったらありゃしない!!」 何の意味があるかは解らないが、相手は遥を転送させた後にご丁寧にもといた場所に再転送したの だという。その意図を、話を聞いている亜佑美と優樹が知る事はできない。 そんな中、思い出したように施設内の放送設備から甲高い声が流れる。 「せや。うちまだ名乗ってへんかった。うちの名前は『煙鏡』。ダークネスの幹部、やってるもんや。 ああケムリ言うても、煙の出るお線香なん...
  • 『リゾナンターΧ(カイ)・刃千吏副長官銭琳編』
    2013/04/23(火) 2013/05/09(木) 2013/05/11(土) 2013/05/12(日) 2013/04/23(火)  refer to 『リゾナンターΧ(カイ) 番外編』 アジアの大国・中国が誇る国家機関「刃千吏」。 彼らの手がける仕事は国のトップシークレットに関わるものから、些細なものまで多様に渡る。 それ故、敵も多い。 最近では、上海に進出してきたという日本を拠点とする犯罪者組織との敵対が表面化し、彼らが差し向けるクローン兵器との争いは熾烈を極めていた。 とある任務のため、中国辺境部の飯店に滞在していた「刃千吏」の副官・リンリンこと銭琳は、真夜中の招かざる訪問を受けていた。 部屋のソファーに腰掛ける、二人の少女。テーブル越しにリンリンを見る目は、ただの訪問者としては似つかわしくないものがあった。 「まあ固い...
  • 娘。12期メンバーに関する雑談
    2014年9月30日に開催された『モーニング娘。 14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル~@日本武道館公演』において第12期となる新メンバー4人の加入が発表された。 スレタイともなっている「リゾナント ブルー」のオリジナルverでパフォーマンスしていた最後のメンバー、道重さゆみの卒業後、本格的な活動を開始する彼女たち、12期をリゾナンターとしてどう描くのか、そもそも描く作者がいるのか、いや流石にさゆがいなくなっちゃスレ的にダメでしょうetc 新メンバーが決定する前はそんなこんな声が飛び交っていたが、いざ決定してみれば中々の上玉ぞろいゆえか前向きな意見が目立つようになった。 各々の画像であったり経歴であったり、それらを元にした能力関係の設定案であったり。 以下にそんなおっさんたちが新メンの設定に関して語ったことを抜粋しておきます。 ...
  • Rs『Help me!!』1 side R-Suzuki
    refer to 『Help me!! -1-』 里保ちゃんと昇降口を出て校門に向かう 「早く歩いてよ里保ちゃん。あたし達2人、結構遅れてるよ」 「えー、そうかな?」 「里保と香音ちゃん、遅ーい!」 校門前で腕を組み、あたし達に叫ぶ衣梨ちゃん 「ほら」 「えりぽん、なんか怒ってる?」 「そりゃそうでしょ。15分も待たせてるし」 「そんなにゆっくりだったつもりはないんだけど」 いやいや あたし達が教室を出る頃は誰も残ってなかったから! 「「おまたせ」」 「遅い!」 「ゴメンゴメン。でもさ、優樹ちゃんもどぅーもまだ来てなくない?」 確かに いつもくどぅーが優樹ちゃんを引っ張って来るのに 「さっき職員室に寄るってメールが来たと」 「あ、そうなんだ。じゃあウチ達もゆっくり来ても良かったんだ」 「里保は反省す...
  • 管理者用
    (80)952 (80)986 (81)807-812 (86)283 (80)952 952 返信:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/05/12(日) 23 26 09.00 I   786-789 続きです   791 既存は良作ばかりで、自分としては非常に困っています。楽しんで頂ける様に頑張ります。   793 新鮮だけで終わらぬ様に頑張ります。   795 スパイですが小6なので、あの様になりました。マンネリにならない様に頑張ります。   800 2人の一番の違いは年齢と思い、あの様になりました。   801 名作ですね。無意識ですが、これがリゾナントでしょうか。 みなさまありがとうございます。自惚れて自分宛でない返信でない事を願います。 投下開始↓ (80)...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (44回~47回)
    44回目 45回目 46回目 47回目 44回目 ● 飛ぶ要塞、と言っても大げさではない飛行船「アルマカミニート」。 元は対ダークネス戦の切り札として作られた代物だけに、内部の施設もまた充実していた。 船内中部に設けられた、演武場。 特殊な材質でコーティングされた床は激しい運動をしても衝撃が体にいかないような構造になっている。つまりは、通常の稽古以上の 動きが可能となる。 里保と亜佑美。もらったばかりの「戦闘服」に身を包み、対峙する。 窓から差し込む夕陽が、二人を照らし長い影を作り出していた。 その太陽が、雲に隠れ演武場が薄暗くなる瞬間。 亜佑美が動いた。持ち前の「高速移動」で一気に里保との距離を縮める。 図らずも接近戦の様相を呈す戦い。 手が舞い、足が踊る。攻守を何度も入れ替えつつの組み手。 決戦前の肩慣らしとして...
  • 『My Private“Jealousy”』
    120 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/03/02(土) 18 54 18.45 O 夜がくる 121 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/03/02(土) 19 59 18.28 0 お話も来る 122 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/03/02(土) 20 27 27.76 O でもそうはならなかった! 123 名前:名無し募集中。。。[sage] 投稿日:2013/03/02(土) 21 00 35.61 0 と思わせて投下! ↓ 「なんそれ?」 その日、リゾナントへとやってきた春菜は何やら小包を抱えていた。 「はい、あの、昨日家に届いたんですけど…」 箱に貼られた伝票には、届け先だけが書いてあり、依頼主の欄は全くの空欄だった。 「え、何こ...
  • ■ モックコンバット -新垣里沙・田中れいなX9期・10期- ■
    ■ モックコンバット-新垣里沙・田中れいなX9期・10期- ■ リゾナント地下、モニター室に座るは道重、光井。 二人の見つめる先、4面の大画面と10面の小モニターには、様々な角度から映される2つの部屋。 一方は新垣と9期メンバー4人の姿が 一方は田中と10期メンバー4人の姿が 9期10期…変な呼び方や。 ほんまに佐藤は変なことばっかり考えるんやから。 「新垣さんのAルームのほうは生田が先鋒みたいですね」 「生田かぁ。生田もずーっと新垣さん新垣さんよね」 「生田にとっては貴重な体験なんちゃいます? 思い切り能力使ってもびくともしない相手とやらんと、体得できないタイミングというか」 「ガキさんが言うにはそれでも相っ当!痛いらしいけどね、生田の【精神破壊】受けるの」 「けどこうやって分かれてみるとそれぞれの色…というか 4人集まったときの性...
  • (101)67 名無し重症です。。。(俺がフクちゃんで、フクちゃんが…)
    67 :名無し募集中。。。@\(^o^)/:2014/12/07(日) 09 25 44.41 0.net ほんの5ふんまえに起きたんだけど 多分このスレのせいでいい夢なんだか悪い夢なんだかフクちゃんになる夢見たよ リゾのフクちゃんと芸能人フクちゃんと完全オリジナルの混ざった感じの酷い話だった A元さんとこがいかにも怪しいガールズバーやっててそこに俺が面接に行く夢さ フクちゃんの体で 能力複写がどういうわけだか体の複写と成りすましにすりかわってて どうしても行きたくないフクちゃんの代わりに俺が行ってやるよ! みたいな ところが行ったら俺バカだから目的忘れちゃってガチでフクちゃんはすげーんだぞ! 可愛いんだぞみたいな気持ちが出てガチ合格 やばいいつから来れますかとかいう話になってる これはフクちゃん貞操の危機! ああやばいやばいやばいフクちゃんにな...
  • 『DAWN OF A NEW DAY』
    121 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/10/23(火) 07 47 50.46 0 これから投下するものは過去の素晴らしい作品の影響を多分に受けまくった二番煎じも良いとこなものです 無駄に長いので分割しますが保全代わりですので生温かい目で見守って下さい 戦場に佇むキミは、とても、とても綺麗だった――― 風が啼いた。 髪を撫でて何処かへふわりと走っていったそれが羨ましかった。 出来ることならば、私も此処から遠くへ行きたかった。 一歩、進む。 じゃりっという音がする。 鉄屑やコンクリートの破片、割れたガラスが一面に散乱している。 随分と派手にやったものだ。ありとあらゆる建物が崩壊し、地に伏している。 視線の先には、数年前に完成したばかりの電波塔の残骸が見える。脚を失った塔は情けなく頭を擡げていた。 瓦礫の中を、私は進む。 ...
  • ■ ベイトトラップ -新垣里沙- ■
     ■ ベイトトラップ -新垣里沙- ■ 『突然の大爆発』『N県山間部廃村にて火災』『廃棄された炭鉱内の粉塵が原因か?』 いくつかの関連ニュースを表示させる。 「こんなところにもあったっちゃね……組織の。」 「どんな目的の施設だったか本当のところはまだ何もわからないけど」 「ルートから考えて、この施設からの移送中に襲撃された、そういうこと?」 「うん。工藤の話と、それで繋がってくると思う。」 何重もの隔壁に守られたその部屋に集うは、 新垣里沙、田中れいな、道重さゆみ、光井愛佳、そして、石田亜佑美。 「石田はどう?」 「いえ、私も聞いたことはありません。」 「そう……」 突然、リゾナントから姿を消した高橋愛。 彼女は、その高橋と一時行動を共にしていたという。 二人の出会い、対決。そしてその後の顛末…… 自分の甘さ、高橋さんの力の凄まじ...
  • ■ アンチマテリアル - 鈴木香音・飯窪春奈・佐藤優樹・工藤遥X石川梨華 - ■
    ■ アンチマテリアル 鈴木香音・飯窪春奈・佐藤優樹・工藤遥X石川梨華 ■ 「目標、ロスト…ふぅ…石川さん、引き上げたよ。」 塩辛い、工藤遥の声が白い狼の胸腔あたりから聞こえてくる。 「いや、なんにせよ、良かったよ。 こんなところで…『そいつ』をぶっ放さなくて済んで、さ。」 鈴木香音は、足元に目をやる。 空調の室外機と室外機の間、巨大な白い狼が伏している。 その隣には、佐藤優樹。 同じ姿勢のまま、静かに伏している。 静かに… …静かすぎる。 一言も発しない、身じろぎ一つしない。 あの、佐藤優樹が、『沈黙して』いる。 眠っているのか? いや、反対だ。 彼女は、覚醒している。 この場のだれよりも、集中している。 沈黙の原因は、彼女に与えられた役割に。 与えられた、その『武器』に。  『PRCS-MG99RT』対...
  • 吉澤の憂鬱
    2011/09/17(土)  更新分 2011/09/18(日)  更新分 2011/10/07(金) 更新分 2011/09/17(土)  更新分 私がダークネスに入ったのは中学生の時だった。 その頃の自分は梨華ちゃんよりも大人しい女の子だった。 女子高に通っていてカラダが大きいせいもあるのか自分とは正反対のオトコマエキャラを要求された。 ダークネスに入っても、それは変わらなかった。 自分は本当は、そんな女の子じゃないのに。 大ざっぱだと言われるけど実際は生真面目で気にしぃで、たまにナイーブで……。 私は市井さんの後釜じゃない。 市井さんが脱退する時の、ごっちんは、それはもう能力暴走し放題で大変だった。 市井ちゃ~ん辞めないで~!!びぇ~~~!!だったもんなあ……。 その反動を私に求められても困る。 相変わらず散らかってて入るだけで吐き気が...
  • 『SONGS』
    『SONGS』 〈そうさもがきもがいて〉 1-1 譜久村聖の手を伝わって、道重さゆみの心に、仙石みなみの声が届いた。 (道重さん、もう十分です。私たちのことはいいですから、逃げてください。 全力で走れば、まだ間に合うと思います) (…………) (『仲間』と一緒に死ねるんなら、私達は、寂しくないです……) (バカ!) さゆみの怒声が仙石を殴る。 (……え?) (みーこさん、あなたの『仲間』たちは今どこを見てる?) 仙石は顔をあげた。 古川小夏の大きな目が、仙石を見つめている。 森咲樹の柔らかい眼差しが、佐藤綾乃の汗まみれの顔が、佐保明梨の凛とした瞳が、 関根梓の涙目が、そして、新井愛瞳の落ち着いた視線が、すべて仙石へ向けられていた。 (皆、あなたを見ているでしょ?それは、皆があなたのことを信頼しているから。 あなたが皆のことをいつも一生懸命...
  • ■ スモガットライアングル -飯窪春菜・石田亜佑美X萩原舞- ■
     ■ スモガットライアングル -飯窪春菜・石田亜佑美X萩原舞- ■ 背が『低い』 大股開きの仁王立ち。 長い黒髪の、その少女は、『ドヤ顔』だった。 ゴッ その『ドヤ顔』に両面からドアがぶつかる。 バックヤードへの扉というのは、放っておけば自然と閉じるものである。 出入り口と、2枚の扉と、『ドヤ顔』の少女。 異質なる者たちで作り上げる、美しい二等辺三角形。 バァン! 再び、扉を叩き開け、今度はもう一歩、中へ踏み出す。 その後ろをゆっくりと、扉が閉じていく。 少女は、何事もなかったかのように再び、仁王立ち。 『ドヤ顔』で。 ちょっと煤けたスニーカー、膝下丈のステテコ、よれよれのTシャツ。手首にヘアゴム2本。 どう見ても、「起きぬけにコンビニ行ってくる」時の恰好である。 奇しくも右分けにした前髪の分け目から、『ぴょこん』と...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 05話
    ● 学校帰りにカレー屋に寄っていく、として先に帰った里保たちとは別行動を取っていた鈴木香音・生田衣梨奈・佐藤優樹・小田 さくらの四人。主に香音が十分に腹を満たした後にリゾナントに帰還すると、実に珍しい光景が。 「なに書いてんのあゆみー」 真っ先に目をつけた優樹が、テーブルに座り書き物をしている亜佑美の後ろからしがみ付く。 ぶつかった勢いであらぬ方向にペンが走ってしまい、優樹を睨みつけながら書きかけのそれを丸めて投げ捨てた。 「あれっちゃろ?石田あゆ先生力作の、メルヘンポエム♪」 「違いますよー。『Dorothy』の先生たちに手紙を書いてるんです」 かつて亜佑美が自信満々に発表したとんでもポエムのことをからかう衣梨奈に対し、手を大きく振って否定する亜佑美。 「確かそれって亜佑美ちゃんが所属してた」 「ええ。東北にある、能力者の研究施設で...
  • 『剣と天秤』
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ 「……!?あんたいつからそこにおった!?何もん!?」 拭いていたカップを放り出すように置き、田中れいなは鋭い視線を店内隅のテーブル席の方へと向けた。 喫茶店のカウンターの内側に立つマスターが、席に着いた客に対して取るべき態度としては、どう考えても間違っている。 だが、“能力者”を思わせる相手がいつの間にか店内に侵入していた現状からすれば、それはしごく当然の対応だった。 「おや、驚きましたね。ただでさえ稀な事案(レアケース)だというのに」 れいなの誰何に対し、テーブル席の男は独り言のようにそう呟くと、音もなく立ち上がった。 「驚いた」という言葉とは裏腹に、その表情も口調も平淡そのもので、ますますれいなは警戒を強める。 「なん?どういう意味?っていうかあんたはどっから何しに来たと?」 再び問い...
  • 『米』 第二話 
    (第1話のおさらい) 正八角形のホールと8個の小さな部屋で構成された出口のない舘に閉じ込められた9、10期の8人 工藤の千里眼でも出口は見つからず、なぜか佐藤は眠り続けている 出口を探そうとした8人の元に突如目の前に現れたロボット 【サイサツセヨ】 その言葉に抗うべく、そして生き残るために8人は戦うことを選択する ★★★★★★ 【サイサツセヨ  サイサツセヨ】 赤く点滅を繰り返す二つの眼と巨大な体を支える4本の足 ジジジと鳴り響く金属のこすれあう耳障りな音が8人を包み込む 「ど、どうしましょう!くどぅ、逃げる場所本当に見つからないんですか!」 「はるなん、うるさい!今、必死に探しているんだから黙って!!」 「まあちゃん、起きて!お願いだから起きて!」 「・・・」 慌てている仲間達と対照的に鞘師は落ち着いて自分達および敵の戦力を改めて確認する ...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 39話
    ○ あーっ、あかりちゃん。 どさくさにまぎれてみずきのむねさわったー、へんたーい。 ちがっ!ただあかりはみずきちゃんの穴をふさごうとおもって… うそつきー。 だから!うそじゃないって!! わかった。じゃあ、みずきのおねがい、ひとつだけ聞いて。 い、いいよ? これからさき。どんなことがあっても、みずきのこと。まもってね。 まもるって? あんぱんまんのね、しょくぱんまんがどきんちゃんをまもるみたいに。 あー。なるほどねー。いいよ。 ほんとに? そーいうの、やすうけあい、っていうんだよ? そんなんじゃないから。あかり、みずきちゃんのこと、ぜったいにまもるから。 ぜったいだよ? やくそくだよ? ● あれから、どれほどの時間が経ったのか。 わからない。殴られ、蹴られ、打ちのめされ。 それでも、朱莉は両足を踏ん張り、立っていた。 「もうい...
  • (84)605 名無し栽培中。。。
    「あれ、里保ちゃん何してるの?タマゴなんて並べて?」 「うん、今度バジルちゃん育てようと思って」 「へーこれタマゴの形した鉢植えなんだ?なんか、可愛いね…てか、また~?懲りないんだろうね」 「うるさいなぁ!今度は余計な事しないで大事に育てるんだから」 「はいはい頑張ってね」 (でもバジルって春先に植えるんじゃなかったっけ?またダメなんだろうねw) 「うふふ♪早く芽がでないかなぁ」 (まぁ、楽しそうだから今度はうまく育って欲しいんだろうね)         ~数日後~ 「あら…りほりほのバジルちゃんちゃんと芽が出てるなの♪帰って来たら教えてあげなきゃ」  コトッ…カシャン!! 「え…カシャンって……キャー!落としちゃった。。。」    (;・e・)y-~~ <これはマズイことになったのだ 「って!ガキさんの真似してる場合じゃないわ!どうしよぉ…そうだ!確かお昼に作...
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