『──渡れない7月7日の天の川──』

リゾナントブルーAnother Vers(ry 暫定保管庫内検索 / 「『──渡れない7月7日の天の川──』」で検索した結果

検索 :
  • 『──渡れない7月7日の天の川──』
      refer to 『Help me!!』 「生田さん、前に出過ぎですよ!」 「1人じゃ危険です!」 はるなんと小田ちゃんが心配してるけど、衣梨なら心配ないっちゃ 「おりゃー!」 敵の左側に回ってパンチだぜ! ドス! 「うぐっ!」 ドサ! 「よっしゃ、まず1人! 衣梨サイコ~!」 「まだ6人も居るんですから、油断しないで下さい!」 ──土念動力──ウォール ドドドド! はるなんが地面から茶色い土の壁を出す 「うわあー!」 壁に押し上げられた敵が2メートル位の高さから落ちる ドン! 「うぎゃ!」 「おー、はるなんやるー!」 「余所見しないで下さい! 後ろから来ますよ!」 余裕っすよ ──空間誘導──スキップ 「なんだこれは!?」...
  • 『──Trick or Trap?──』中編
    「な、何を言ってるんですか! なんでハルがダークネスなんかに……」 どぅーが叫ぶ 「違う?」 「冗談はやめてください! ダークネスに入りたいなんて言う訳ないじゃないですか!」 激しく首を横に振りながら否定するどぅー 「〝覚えてる〟って言ったでしょ。どぅーと聖、リゾナントに来る前は、一緒にエッグにいたよね」 「……え?」 どぅーから身体を離し、立ち上がる 「思い出したの、全部」 「ぜ、全部って……?」 どぅーが恐る恐る振り向き、聖を見る 「エッグにいた時に〝ダークネスに入って、能力者の理想の世界を創るんだ〟って、どぅーはいつも言ってた」 「それは……」 「だから潜入して来たんでしょ。リゾナンターを調査するために。小学生がスパイなんて、誰も考えないもんね」 「ゴメンナサイ……でも! 「ヒドイよね。なんにも知らないフリ...
  • 工藤遥 14歳記念『──Trick or Trap?──』前編
    「──ん……うん?」 ハル、寝てた? 椅子に座ったままとか、器用だな てか、ここはどこだ? 周りを見回す 木の床だったりレンガの柱だったり大きな窓だったり、洋風の建物みたい でも、見覚えはない 本当にここはどこなんだ? ギシ ……立てない ……なんで縛られてんだ? 両手は肘掛けに結ばれてて 両足は椅子の脚と一緒に結ばれてる 立ち上がれない! てか、なんにも出来ないし! 「どうなってんだよ!?」 「起きた?」 後ろから声がした 振り返れないけど、この声は 「譜久村さん!?」 コツ、コツ、コツ 譜久村さんがゆっくり近づいて来る 「譜久村さん! 早く助けてくださいよ!」 「ねえ、どぅー」 「……譜久村さん!?」 譜久村さんが後ろから腕を回し、椅子の背...
  • 『──Trick or Trap?──』後編
    ドゴーン! 床板を破り土を撒き散らしながら飛び出す 「はるなん!」 「はるなん!?」 「2人とも無事ですか!?」 譜久村さんは大丈夫そう くどぅーは、椅子に縛られて倒れてる 「すぐに助けてあげるね!」 くどぅーの側に行こうと脚を前に出す ヒュン パシ! 足元にムチの先が当たった 思わず立ち止まる 「飯窪春菜、土ヲ操ル能力者」 「え?」 振り返るとローブを纏っている人がムチを持っていた 2人が心配で気付かなかった この人が2人を? 「土ノ中ヲ移動シテキタノカ。そいるきねしすニソンナ使イ方ガアッタトハナ」 「能力に詳しいんですね」 「能力者トシテ当然ダ」 「私の事は知られていないと思ってましたが。譜久村さんとくどぅーを拐って、一体何を企んでるんですか?」 ヒュン! ムチが迫る ...
  • 鈴木香音 15歳記念『──笑顔を明日も──』
    カランコロン 「あー! みついさーん!」 ドン! 「おおう! 急にぶつかってくんなや」 「えへへ、ごめんなさーい」 「「光井さ~ん!!」」 「生田、鈴木。久しぶりやな」 「お久しぶりでーす、元気でした?」 「ぼちぼちな」 「今日はどうしたんですか?」 「たまには顔出しとこうと思ってな。あれ、生田と鈴木と佐藤の3人か。道重さんたちは?」 「リゾナントの夏メニューの食材を買いに行きました」 「って事は、あんたら留守番か」 「「「そうでーす!」」」 「あ、あたしお茶入れてきますね。たくさん話しましょうね!」 トタトタトタ 「優樹ちゃん、衣梨奈と地下に行こっか」 「えー!? みついさんとお話ししたいですー」 「まあまあ、鬼ごっこでもして遊んであげるけん」 「イエーイ! 生田さんが鬼ですYO!」 「えー! そこはジャンケンやろ!?...
  • 石田亜佑美 17歳記念『──意地張らないで仲間に入ってよ──』
    川c ’∀’)<1回目 「こんにちは!」 道重さんに頼まれた買い出しを済ませてリゾナントへ向かう途中 小柄な女の子に声をかけられた 本当に、ウチと同じくらいの背丈 でも、髪は黒くてショート えーと、この子は……誰? 知り合いだっけ? 「こ、こんにちは……」 「もしかして、覚えてませんか? この前、助けてもらった……」 助けて……あ、あー! ──1ヶ月前 「うぅ寒っ! 」 いくら東北育ちでも、寒いものは寒い 早くリゾナントに行って暖まろう 今日はリゾナントの定休日 みんなでクリスマス・イヴと当日の下準備をする日 お客さん、楽しんでくれるかな 「あ、ヤバ」 今何時だろう? ケータイ忘れて来ちゃったんだよね もうすぐ集合時間かも...
  • スレ別分類
    ++クリックで100話以前の目次へのリンクが開きます スレ別分類(第73話~第100話) スレ別分類(第62話~第71話) スレ別分類(第48話~第61話) 第105話(2015/05/31(日) 09 19~) 第104話(2015/04/02(木) 03 55~2015/05/31(日) 01 33) 828レスまで 第103話(2015/02/26(木) 22 08~2015/04/01(水) 18 45) 668レスまで 第102話(2015/01/24(土) 00 59~2015/02/26(木) 22 33) 第101話(2014/12/05(金) 00 05~:2015/01/23(金) 12 25) 第105話(2015/05/31(日) 09 19~) 『リゾナンター爻(シャオ)』 53話 2015/06/04(木) 13 57 02....
  • スレ別分類(第73話~第100話)
    ...3.81 0 『──渡れない7月7日の天の川──』 2013/07/07(日) 23 56 05.62 I 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』11 2013/07/08(月) 20 31 53.48 I 『異能力 -Blue flames and butterfly-』 後半パート 2013/07/09(火) 12 35 48.09 0 (82)178 名無し保全中(腐海編) 2013/07/09(火) 23 58 05.67 0 『共鳴戦隊リゾナンター 五度』 2013/07/10(水) 15 59 12.58 0 (82)204 名無し保全中(キノコ編) 2013/07/11(木) 00 43 13.44 0 『リゾナンターЯ(イア)』 九回目 2013/07/11(木) 13 54 24.64 0 『異能力 -That...
  • 『──今更で今尚、幸せな事──』
    さゆみ 24歳になったよ さゆみ 24年も生きたよ さゆみ こんなに生きるなんて思ってなかった さゆみ こんな未来を考えた事もなかった 愛ちゃんに会って ガキさんに会って 絵里に会って れいなに会って 小春に会って 愛佳に会って ジュンジュンに会って リンリンに会って 生きるのが楽しくなった 苦しい事や 辛い事だって いーっぱいあった だけどね みんなが居たから 大丈夫だったよ 小春が居なくなって 絵里が居なくなって ジュンジュンが居なくなって リンリンが居なくなって 愛ちゃんが居なくなって ガキさんが居なくなって れいなが居なくなって やっぱり 苦しいって思ったり 辛いって...
  • (80)628 名無し保全中(悪夢に魘されて)
    ── 「なんて夢や……冗談にもほどがあるやろ……」 「みっつぃー?」 「あ、新垣さん」 「どうかしたの?」 「……夢を見ました」 「もしかして〝未来〟の?」 「おそらくは」 「……そう」 「内容、聞かへんのですか?」 「話す必要があるなら、きっと愛佳から話すでしょう。だから無理には聞かない。愛佳に押し付けてる様だけど 「わかってますよ。まったく、敵いませんわ。信用してくれてはるんですよね、愛佳の事」 「うん」 「……言いにくかったんは、見た夢に新垣さんが出てきはったんです」 「私?」 「新垣さんが先頭に立って、みんなでダークネスと戦ってて……ほんで、新垣さんが── 『──死んでしまうんです』 「にーがきさんが、死んじゃう?」 投稿日:2013/04/26(金) 00 09 09.48 I
  • (単発作品の紹介)
    ... (82)35 『──渡れない7月7日の天の川──』 2013/07/07(日) 23 56 05.62 【生誕記念】【生田】【『Help me!!』】 飯窪春菜や小田さくらと共に悪人たちを追い詰める生田衣梨奈。 持ち前の能力と抜群のチームワークで制圧寸前だった戦況が念動能力者の登場で一変した。 モーニング娘。生田衣梨奈の15歳の誕生日が終わるギリギリ寸前に投下された『Help me!!』作者による生誕記念。 描かれているのは仲間と過ごす生田の現在だが、生田の危機を救った謎の人物の独白が過去に重大な事件がリゾナンターに起こったたことを想像させる。 81(123) 『INNOCENCE』 2013/07/07(日) 21 19 03.81 0 【生誕記念】【生田】【過去】 特撮ヒーローやアニメのコスチュームを企画している団体からモニター会の開催...
  • 高橋愛 27歳記念──飛び立つから──
    みんなを巻き込んでしまったかの あーしと一緒じゃなかったら こんな未来じゃなかったやろ そんな事言うと 「また1人で抱え込もうとするんだから」って言うんやろな これでもちゃんと頼りにしてるで ガキさん あーしらの会話を聞いて 「また愛ちゃん叱られてるー」とか言ってからかうんやろ あんたらの息の合い具合に毎回驚くわ 絵里にさゆ その様子見て笑ってるんやろ 本当は入りたいのに一歩引いちゃって みんな待ってるで れいな んで 構って欲しくて割り込んで来て みんなに呆れられるんやろな 仕方ないけどな それが小春やし ちょっと控え目に入ろうとするのが なんか可愛くて 一緒に構ってあげるもう1人の最年少 愛佳 国を離れて不安もあったやろうけど 小春達と同じ様に...
  • 『消せない傷』
    「だいじょーぶ? 朱音が〝なおして〟あげるー!」 「いたいのいたいのとんでけー!」 「ほら、もういたくないでしょ? おにごっこのつづきしよ!」 ── 「なんで? なんで朱音とあそんでくれないの?」 「こっせつってなに? けがは朱音が〝なおした〟でしょ?」 「おれてるのにあそんだからわるくなった?」 「いたくなかったんでしょ? なおったんでしょ?」 「こわいってなによ!」 「朱音は〝なおして〟あげたのに!」 「ひどい!」 「もうあそんであげない!」 ── 「朱音が力を使っても、みんなの傷は消せない」 「朱音は、なんで生まれたんだろう──」 投稿日:2015/03/07(土) 23 49 25.30 0
  • (57) 543 名無しホゼナント(しちがつなのか)
    七月七日。 しちがつなのか。 それももう終わりを迎えようとしている。 特に思う事はない。 世間が「七夕の日」だと銘打った日だから何だと言うのか。 彦星と織姫が一日だけ会える日なんて興味も無い。 それで祝いたいヤツは祝えばいい。 それで笹に願いごとを書きたい奴は書けばいい。 叶う訳ないのに。 願ってほしいと思う事なんて、叶った試しも無いのに。 今日は雨だった。天の川なんてものも見れなかった。 なのに私の目の前には笹に連なる短冊の群れ。 これ自体がまるで流星のように見える、なんてことを詩人は言うだろうか。 くだらない。くだらない。 見た事も無い人の恋を羨ましがり、願わないのが判ってる願いを思い。 それでも、それでもなお思うのは何故?  「だって想うだけなら、誰でも出来るじゃない。  たった1日だけでもさ、懸命に必死に、何かを想う日...
  • 『STAND BY ME』
      ヘックシュ!! ズズッ   あー、これだから花粉症はイヤなんだよなー。   もう少しで落ち着くから、辛抱辛抱。   ──闇を照らしたいんだ──   その思いで、戦ってきた。   そばにはいつも、貴方がいた。   それぞれ描いた夢が、色づくたび   その日は遠くないんだろうと、思ってはいたけれど。   そばで見守る貴方の姿が無いなんて、考えられない。   ──いくら走ろうとも追いつけなかった      似合わない靴を脱ぎ捨てなければ──   ずっとそばにいたい。   ずっとそばにいてほしい。   でも、それは無理だから。   できるだけ、そばにいさせて下さい。   学びたいこと、教えてほしいこと、まだまだあるんです。   「ね、だから、...
  • 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』 9~12
    9 10 11 12 9 「これで全員、揃ったな」 あたしと粛清人Rと氷の魔女3人は、ダークネスの会議室に転送された 円形の卓を囲む様に、10人の幹部が席に着く 「急にすまんな。連絡した通り、行方不明だったg923が現れた。現在もi914と交戦中や。しかも、場所は住宅密集地に近いときた」 リーダーが場所を懸念するのも当然だろう 能力者の存在が世界に知られるには時期が早いからな 「……どうして今なのかしら」 「あの子の考える事は、よくわからないわ」 〝不戦の守護者〟と〝銀翼の天使〟が疑問を口にする ダークネスを抜けた理由もわからないままだしな 「とにかく早急に対応しましょう」 「そうは言っても、何をどうするのさ?」 〝詐術師〟はともかく〝刹那の考察者〟は事の重大さを理解している 「まさか……倒しに...
  • 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』 1~8
    1 2 3 4 5 6 7 8 1 ガシャーン! ──なんで! バリーン! ──こんな! ドーン! ──ことになってんだよ! 「逃げろ逃げろ~氷漬けにしちゃうよ~」 「ハルが、あんたに何したってんだよ!」 「別に~」 「ふざけんなよ!」 「お喋りしてる場合?」 ヒュン! 氷の塊が飛んで来る! 「くそ!」 姿勢を低くして避ける ガシャーン! 「いい反応じゃん。運動能力も高いね。でも、いつまで避けられるかな」 ヒュン! ガシャーン! 「夜に街灯の少ない広ーい公園で鬼ごっこ。ガキにはワクワクするシチュエーションなんじゃない?」 「命賭けてまでする事じゃねーし!」 ヒュンヒュンヒュン!!! 「危な!」 ガシャーン!!! バラバラ…...
  • 『STARLESS NIGHT』
    今日は七夕。 あちこちに、笹の七夕飾りがあるっちゃ。 色とりどりの短冊に、それぞれ願いが書かれとう。 あんまりいけん事かもしれんけど、どんな願いが書いてあるかちょっと見せてもらったと。 『おこづかいがふえますように』 うん、えりも書いた覚えある。 『かんけん1きゅうにうかりますように』 そこはせめて漢字を使ってほしいw 『お母さんが悪いお兄さんと別れますように』 何があったんやろ…。 『円満退職できますように(次はブラックじゃありませんように)』 が、頑張って下さい…。 色んな願い事があるなぁって思ったっちゃけど、やっぱり子供と大人の願い事って違うなって感じたと。 17才って、子供でいられる最後の年なんかも。 18才になったら車の免許も取れるし、色んな事ができるようになるけど、その分責任も重くなる。 でも、今分か...
  • 『Help me!! -5-』
    「虫は嫌いです!」 ──念動力──ウォール 江島の念動壁がカマキリの接近を阻む 「あの壁を破るの結構大変かも。はるなん、頼める?」 「了解しました!」 はるなんと呼ばれた娘の能力はまだ見ていない 「はあー!」 はるなんが手を地面につけた クラウチングスタート? ──土念動力──ウォール ドドドドド 江島の足元から茶色の壁が現れた 「なんですか、この茶色の壁は!?」 「茶色じゃありません、チョコレート色です!」 「はるなん、今はどっちでもいいから」 土を操る能力者か? 「この隙に!」 ──加速──アクセレレーション 茶色の壁は囮だ! 「〝加速〟が来るぞ!」 「しまった!」 〝加速〟が江島の正面に現れた 「はあっ!」 ドン! ドサッ ...
  • 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』17~
    17 18 19 17 高橋愛が……消えた? 「「「「愛ちゃん!!!!」」」」 「「「「高橋さん!!!!」」」」 リゾナンター達が周りを見渡す 高橋がどっかにいるってのか? ──透視──トランスペアレント この中にはいないみたいだけど 「ブラック・ホールに……あたしの能力に、負けたんだよ」 黒翼の悪魔がゆっくり腰を落とす 何だかんだで、あいつも結構ヘトヘトなんだな (愛ちゃんが、死んだ?) (命懸けだったのに……) (あいつだけ無事ったい……) (ありえへん……) (本当に死んじゃったの?) (信じられんと!) (あの高橋さんが負けるなんて……) (こんなの……嘘に決まってる!) リゾナンターの眼から涙が溢れる みんな泣いてる そりゃそうか 自分達のリーダーが、死んじゃ...
  • Rs『ピョコピョコ ウルトラ』1 side D-Kudo
    「〝本日も異常なしです〟……っと」 いつものように報告メールを送る 今日も、なんにもなかったな ここしばらく同じ文章ばっかり送ってるような…… 「工藤ー」 「は、ハイっ!」 「いやいや、驚き過ぎでしょ?」 笑いながら2階に上がって来た新垣里沙 急に声かけられたらビックリするって! 「な、なんですか?」 「明日の夕ご飯は何が良いかなって」 そんな事かよ! 「なんでも良いですよ」 「じゃあ、ハンバーグで良いかな?」 「はい」 一応は居候の身なんだからワガママなんて言えないよな 「お風呂入った?」 「はい」 「そう。お店もうすぐ終わるけど、眠たかったら先に寝て良いからね」 「はい」 大人しく良い子を演じなきゃ 「ガキさーん」 「今行くよー。田中っちが呼んでるから戻るね」 ...
  • Rs『Help me!!』1 side R-Suzuki
    refer to 『Help me!! -1-』 里保ちゃんと昇降口を出て校門に向かう 「早く歩いてよ里保ちゃん。あたし達2人、結構遅れてるよ」 「えー、そうかな?」 「里保と香音ちゃん、遅ーい!」 校門前で腕を組み、あたし達に叫ぶ衣梨ちゃん 「ほら」 「えりぽん、なんか怒ってる?」 「そりゃそうでしょ。15分も待たせてるし」 「そんなにゆっくりだったつもりはないんだけど」 いやいや あたし達が教室を出る頃は誰も残ってなかったから! 「「おまたせ」」 「遅い!」 「ゴメンゴメン。でもさ、優樹ちゃんもどぅーもまだ来てなくない?」 確かに いつもくどぅーが優樹ちゃんを引っ張って来るのに 「さっき職員室に寄るってメールが来たと」 「あ、そうなんだ。じゃあウチ達もゆっくり来ても良かったんだ」 「里保は反省す...
  • 管理者用備忘録
    第105話 第104話 第103話 第102話 第101話 第100話 第99話 第98話 第97話 第96話 第105話 (105)57 『リゾナンター爻(シャオ)』 53話 2015/06/04(木) 13 57 02.04 0 【大河小説】【幕間】【紺野あさ美】【中澤裕子】【お芋】 組織のスポンサーとの不毛な会話を打ち切り、食事に臨もうとした紺野の前に姿を現したのは『首領』中澤だった。 『首領』の名を勝手に使う紺野の僭上ぶりを皮肉交じりに咎める中澤に対して紺野は…。 【補足】 短めの更新。 中々作品の上がらぬ状況を案じてか否かw 紺野の会話などから時系列的には第41話とリンクしていると思われる。 Χ(カイ)に端を発する一連のシリーズにおけるつんく♂の立ち位置であったり紺野との関係性を明らかにすると同時に、幾度も問題を起こした【金鴉】【煙鏡】を処断できない中...
  • 『Help me!! -4-』
    ──空間誘導──スキップ 大石の後ろに黄緑色の光の壁が現れた 空間移動か! 「大石、後ろだ!」 「何!?」 光の壁からヤンキーな身なりの娘が飛び出して来た 「うおおおおっ!」 ヤンキー娘の拳が大石の腹に当たる ドンッ! 「かったああああ! なんねこいつの身体は!?」 拳をさすりながら後退するヤンキー娘 「俺の筋肉を素手で殴れば拳が砕けるぜ!」 「いや、砕けはしんけど」 「みんな無事?」 また光の壁から娘が現れ……娘か? 「聖ー!」 「もう、無茶しないで。心配したんだから」 「ごめんなさい」 カマキリも首を垂らして謝っている様だ 誰かの母親か? 「良かった、みんな無事で」 「間に合って良かった!」 光の壁からさらに2人現れた 「はるなーん! あゆみーん!」...
  • 『アカネ』
    (痛い──マジ、ありえねーし!) 声がする 誰? 誰の声? (こんなトコで……じっとしてられるかよ!) 声がした方へ行くと、壁に手をつきながら片脚を引きずって歩く人が居た 「くっ……あーもう!」 ちょっと年上っぽい女の子 でも、髪はショートだし声はハスキーでボーイッシュな感じ その女の子は、額に汗を滲ませながらゆっくり歩いて行く 「うわっ!」 ドタッ! 女の子が倒れた 「い……った、くそっ!」 引きずってた脚を、何度も何度も叩く女の子 眼には涙が溜まっている 「なんでこんな時に……!」 「大丈夫、ですか?」 気が付いたら、声を掛けていた 「君、なんでこんなトコに……?」 こんなトコ ここは、ある条件を満たした子どもが集められた施設 「まさか……...
  • 『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』13~16
    13 14 15 16 13 「あたしはね、この地球上で最も不要なモノを消したいんだ」 黒翼の悪魔が遠くを見つめる 最も不要なモノって何だろう…… 「あんたはどう思う?」 「え、聖?」 聖ちゃんが怯えた様子で黒翼の悪魔を見る 「あんたが、この地球上で最も不要なモノって何?」 「……悪い人?」 「どうしてそう思う」 「悪い人が居なければ、良い人ばかりになるから……」 「ふうん。じゃあ、あんたはどう思う?」 衣梨ちゃんに問いかける黒翼の悪魔 「悪い心やなか? 憎しみとか妬みとか……」 「なるほどね。次、あんたは?」 次は里保ちゃんに問いかける 「戦争。誰かが傷付くから、無くなって欲しい」 「あんたは?」 あたし? 「……差別かな」 能力が使える事で辛い思いをした 能...
  • 『Help me!! -3-』
    優樹ちゃんとくどぅーの 声!? 「捕まえたぞ!」 振り返ると大石って人が2人を捕まえている 「うー! 離せー!」 「お前、壁に当たって気絶したんじゃ!?」 「あれくらいで気絶するか」 「ちくしょう! この腕を離せ!」 「おお、頑張るなボーズ」 「女だっつーの!」 「悪い悪い。だが、筋力で俺に敵うかな?」 ──筋力強化──マッスル 「はああああ……!」 ブチブチブチッ! 大石って人の筋肉が盛り上がって上半身の服が破れた 「しゅごーい!」 「ケンシローかよ!」 優樹ちゃん、感心してる場合じゃないよ くどぅー、ツッコんでる場合じゃないよ 「大石よくやった。これで人質は3人。抵抗はやめて大人しくしているんだ」 「卑怯っちゃ!」 「目的の為に手段は選ばない」 まずいな…… 隙を見つけて助...
  • 『風の行く末、未来への路、つづいていく青空』
    今日も雨が降っていた。 大地を潤すはずの天の恵みは、局地的に降り続き、人々に甚大な被害を与えていた。 こういう雨はあまり良くないと直感的に思う。 アスファルトを濡らしたことで、特有の匂いが鼻をつく。 夏の雨は爽やかだが、どこか危うさも秘めている。 嵐を起こし、街を覆うのも夏の雨だとぼんやり考えた。 風で雲を動かすことはできなくはない。 しかし、自然の摂理に反したことはあまりしたくない。 そのとき、ふいに雨が止んだ気がした。 見上げると、そこには小さな傘が差してあり、持ち主である彼女は寂しそうに笑っていた。 「風邪、引きますよ?」 いつだったか、風が騒いだ日にも彼女は現れた。 私はクスッと笑うと「そうかも」と返した。 「なんかね、空見てると落ち着くの。雨に打たれるのも好きなんだぁ」 「だからって体に悪いですよ。せめて傘...
  • (101)709 名無し保全中。。。(寒い女)
    「ミティからの挑戦状?」 「そう…これなんだけどさ」 「来る1月7日22時、遥かなる氷の地から暗黒の…って中二炸裂だし7日って今日じゃん」 「どうしよう?うちら全くのノープランだよ」 「うちに任せてください!一度ミティを追い詰めたうちなら絶対に勝てます!」 「いや、わかんないよ。わざわざ挑戦状なんて叩きつけてくる位だから、何か策があるのかも…」 「そうですね。春水ちゃんの能力はあの一戦でよくわかってるでしょうし…」 「んまー、なんとかなるでしょ!」 「ちょっとあゆみん、なんでそんなに浮かれモードなんですか?相手はミティですよ」 「まあ、ほら?今日はさ、あの日じゃん?ンフフ、ま、それは置いときまして!私たちの力なら大丈夫です!ミティに…ふふっ、挑んでみてぃ!…あっははははっは…」 ー刹那の沈黙。急速に広がる冷気。 逃げ場は、ない。 ...
  • You Are Not Alone
    「おはよう、ご飯用意しておいたよ」 朝のロードワークが終わってリゾナントに帰ると愛ちゃんがごはんを出してくれる。いつものように そう、いつものように、だ。いつからだろう?これが普通になったのは? もちろん、答えははっきりわかっている。何年の何月の何曜日か。その日の天気も覚えているとよ でも大事なのはそんなことじゃないっちゃね 気付けばれいなの朝ごはんを作ってくれる人がいて、れいなの帰る場所ができていると それから友達もたくさんできたと。昭和だったりアホやったりうるさかったりして個性的で面白い みんなと出会ってれいなは気付いたとよ。一人でいたあの頃、バカみたいだったって だって誰かといる意味を知らなかったし、むしろ自分から誰かといるのを逃げてたとよ、アホっちゃろ、れいな 守ったり守られたり、怒ったり怒られたり、救ったり救...
  • 夕陽にオレンジ
    昼過ぎの刺すような日差しも少しずつやわらかくなって、 それでもまだぬるい風が、あたしの脇を抜けていく。 夏真っ盛り。 おでこからも首からも、背中からも、汗が流れ落ちる。 「ガキさーん、歩くのはーやーいー」 カメが後ろから声をかけてくる。 相変わらず、のんびりと歩くカメ。 あたしはいつもよりちょっと遅いくらいで歩いてるのに、 いつも歩みの遅いカメは、いつも以上に遅い。 そんな、ちょっとだけ急な坂道。 坂の入り口に足をかけて、カメは立ち止まった。 「んもー、カメー、」  ───もうちょっと速く、さぁ。 だけどその言葉は、いつも飲み込んでしまう。 振り返ると、カメはいつものぽけぽけな笑顔で、 エヘヘって顔してこっちを見上げてる。 その笑顔に積み重ねられてきた意味。ふと、考えてしまう。 「ほらー、ちょっ...
  • 『Help me!! -2-』
    ガラガラガラ…… 「コンテナがバラバラに ……里保ちゃん、吹き飛ばし過ぎじゃない?」 「しょうがないじゃないか、調節が難しいんだよ」 「これくらい派手な登場の方がインパクトがあるっちゃん!」 「しゃやししゃんしゅごーい!」 「まーちゃん言えてないから」 無計画にも程があるよ、衣梨ちゃん 「女……の子、だと?」 「取引、に来た訳では無いよな?」 敵が目を白黒させてる 突然コンテナが吹き飛んで女の子が5人も現れたらそうなるだろうね 「お前達は一体……」 「その娘を助けに来たっちゃん!」 ビシッ!と人質の娘を指す衣梨ちゃん 「あいつらはお前の友達なのか?」 敵の問いに首を振って答える人質の娘 そりゃそうだよね、あたし達も知らないんだし でも、放っておけない理由があるんだ 「知らない奴らがどうしてこ...
  • 『冬のエトランジェ』
    「明日は今シーズン最強の寒波が南下し、首都圏にも積雪が予想されます。交通への影響も…」 天気予報を伝えるニュース番組。 それを見ながら、棚の中から何かを取り出す1人の女。 「明日はこれを試してみようかな」 そう呟きながら、女は微かに笑った。 翌日。 予報の通り、街は大雪に見舞われた。 交通の乱れや路上の積雪に苦慮する者もいれば、滅多にない状況を楽しむ者も。 その一つとして、ネット上には多種多様な雪だるまの姿が溢れた。 リゾナンター達も例外ではない。 はりきって大型の雪だるまを作る者。 予定より小ぶりの雪だるまになってしまった者。 外に出たもののあまりの寒さに雪だるまどころではなくなった者。 雪だるまだけに飽きたらずかまくらも作った者。 そんな様子をお互いに送り合ったりして、普段と違う穏やかな日常を楽しん...
  • 『絆(きづな)』
    「どぅ~っ!ほいっ!」 「え?だっ!?わっ!?毛虫!!」 「ヘッヘヘヘwww」 「待てやコノヤロー!」 騒がしく山道を駆け出す2人。 その様子を見て談笑しながら、続いて歩く春菜と亜佑美。 今日はこの4人で、少し遠出をしてハイキングにやってきたのだ。 “山ガール”なるものがトレンドになっている昨今、トレッキングウエアも多種多様でお洒落なものが出回り、それを着たいが為に登山を始める女性も少なくない。 そしてこの4人も、そういった女性達の一部である。 「うわ~いい景色~」 「ね、ここでお弁当にしよ?」 「賛成ー!」 今回は、穴場とされるコースの山にやってきた一同。 はしゃいでも、誰の迷惑にもならない。 自然に囲まれた中で、普段の緊張が続く日常から逃れ、開放的な気分になっていた。 「あゆみん…何それ?」 「え?敷き物って言ってたじゃん」...
  • 『Help me!! -6-』
    「……なぜお前達が立っている? 大石達が倒したはずだ!」 「あんたの仲間は、れいな達にやられたままやけん」 「どういう事だ? 確かに大石達がお前達を倒すところを見た……お前の能力か」 半田って人が私を見る そう 嘘の風景を視せて、嘘の音を聴かせる それが私の能力 「〝精神干渉〟か……お前も、ダークネスに逆らうのか」 私は…… 「なぜ逆らう!? 俺達は、能力者の為の世界を創れると言うのに!」 私の首を掴む手に力が入ってくる 私は、この人達の言う普通の人間として生きたい 世界じゃなくて自分を変えたい 「自分……だと?」 この人達は、あなた達と戦うためじゃなく私を助けるために来てくれた 私の事を知らないはずなのに、危ない目に遭っても立ち向かってた 世界を変えなくても良い この世界には助けてくれる人がいるんだか...
  • 『勝手にサイボーグしばた'14』 第1話「スキップ!」
    【これまでのあらすじ】 普通の高校生だった柴田あゆみは、サイボーグによるカニ漁で安価でカニを販売する大山田カニ商会の設立を企むマッドサイエンティスト大山田らによって 言葉巧みに全てが10倍のサイボーグに改造されてしまった。それからなんやかんやあって13年の歳月が流れたのであった。 「博士!?なんですかこれは!?」 「おお大谷君来てくれたか!見ての通り、ホットドッグ屋だよ」 「いやそれは看板も出てたから分かりますけど、どうしてホットドッグ屋をやるのかっていう…」 「資金稼ぎに決まっているだろう、新発明の開発と柴田を捕らえるための」 「まだ柴田をあきらめていないんですか?」 「ところで、斉藤君はどうした?」 「田舎に帰りました」 「なにっ!? 村田君は?」 「田舎に帰りました」 「なにっ!? ということは…」 「私だけです」 「う...
  • 『桜の花、舞い上がる道を』
    「フランソワーズちゃ~ん!よかったわね~!はい、これはお礼ざぁます」 「あ、ありがとうございます」 町の、とある豪邸。 その玄関先に、さくらは居た。 「1、2…3万円か。家の大きさにしてはまあまあかな」 受け取った封筒の中身を確認。 迷い犬を見つけ、届けたお礼である。 さくらはこうやって時々、小遣い稼ぎをしている。 見つけさえすれば、あとは能力を使って捕まえるのは簡単。ちょろいものである。 豪邸の門を出て、帰途につこうとしたその時。 「す、すいません」 「はい?」 「あの、道を教えてもらえませんか?く、区役所ってどっちですか?」 見知らぬ、若い男に声をかけられた。 背が高くやや陰気な男だが、さくらは全く臆することなく応対する。 「う~ん、ここからだとちょっと分かりにくいんですよね…。私時間ありますし、近くまで案内しま...
  • 「KYO-MEI」chapter01~FLAME VAIN~
    都内の雑居ビルの一室。 そこには、岡田万里奈・魚住有希・宮澤茉凛、そして田中れいなの姿があった。 ここは「ラベンダーリサーチ」の事務所兼4人の住居。 およそ1年前、リゾナントを離れることとなったれいなが4人で生計を立てる為に設立したよろず相談調査業である。 いわば探偵であり、一般市民からの依頼も受けつつ、本来の目的はダークネスに関連する事象の独自調査であり、またれいな自身もよく知らぬ自らの能力のルーツを探る為でもあった。 能力(ちから)をほぼ失ったれいなではあるが、元から備えた高い身体能力は健在である。 また、これまでの濃密な経験で得た知識と勘が、新たな武器とも言えた。 そして、有希ら3人もそれぞれの能力の新たな段階・応用を体得すべく励んでいた。 立ち上げから約1年、本来の目的においてはこれといった成果は挙げられていない。 しかし、浮気調査やストーカー相...
  • (90)663 名無し保全(過去は過去)
    「1人の少女を誘拐して身代金を要求する。それが、俺達の最初の任務か」 「人質の扱いは丁重にお願いします。その少女も仲間に出来るかもしれませんから」 「その少女も能力者なのか?」 「目覚めて1年程、と聞いています」 「そうか……辛い時期なのだろうな」 「彼女は今、目覚めた異能力に戸惑い、悩み、苦しんでいます。突如、他人とは違う存在となり、周囲から疎まれ、避けられ、傷付いています」 「誰も彼も同じだな、能力者の人生は。辿り着くのは希望の光が届かない暗く深い暗闇の奥底……」 「だからこそ、能力者は〝ダークネス〟に辿り着く。あなた達と同じ様に」 「ああ。ダークネスは能力者の未来への希望だ。そのダークネスからの命令、必ず完遂させよう」 「期待しています。この件が終われば、きっとあなた達の未来も切り開けるはずですから」 「任せておけ」 ── 「過去は過去、振...
  • 最近初日の出暴走って聞かないよね
    「うん……」 口ごもった語尾が動揺を物語ってるよ キミは上手くごまかせたつもり? いくらうわべをとりつくろっったって心の動きは隠せやしない キミはわたしを疑っている それほど深くじゃないけれど わたしのことを不思議に思ってる 気配を殺し足音を消してキミの大切な人の側にいるわたしを でもねれいな キミはおかしいと思わないのかな 人のいない場所に忍び込む時じゃなくて 人と一緒にいる時に足音を消すなんて 身に染み付いた習性を隠しきれないとでも思った? そんなに間抜けなスパイだと思われちゃったかな私 ドタドタと大きな足音を立てる事だってできる わざと転んで痛がることも 素っ頓狂な声で挨拶をすることだってね なのにキミの前で気配を殺したのは理由があるんだ 高橋愛は騙されやすい 精神感応という他人の心を読むチカラをもっているのに...
  • 『声を奪われたカナリア』・新章
    目次 2011/12/25(日) 午前1時 更新分 2011/12/25(日) 午前11時 更新分 2012/01/13(金) 更新分 2011/12/25(日) 午前1時 更新分 今日は久しぶりにヨリコのオフの日だ。 ダークネス幹部に関わってから不信感を抱いたヨリコは、テレビ出演の仕事を極力断り、現在はラジオ、インターネットの動画サイト、ライブをメインに活動している。 正直言って私もその方が安心だ。 元ダークネスの私が言うのもおかしいが、彼女にはもうダークネスに関わってほしくない。 自分の心の奥で、じっくりゆっくり暖めてきた大切なモノ。 それをダークネスなんかに傷つけられたくない。 もしも彼女がダークネスに傷つけられたら自分がどうにかなってしまいそうなくらい彼女が自分の中で大きな存在になっている。 その気持ちを真っ直ぐに伝えられたらどんなにいいものか。...
  • (80)71 名無し保全中。。。(新たなる出会い)
    ドサッ 「……こんなガキに、俺が負けた?」 「おじさん弱すぎ、バイバーイ」 コツコツコツコツ…… 「話が違う……あいつ、ハメやがったな。何が『ガキだから余裕』だ……こいつの強さ、リゾナンター並じゃねーか」 コツ 「〝リゾナンター〟? 何それ?」 「え、いや……」 「言わないなら、言わせるだけなんだけど?」 バチバチッ ── 「面白そうじゃん。会ってみたいな、その〝リゾナンター〟ってのに」 投稿日:2013/04/01(月) 23 58 36.29 I
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 06話
    ● 夜が訪れる。 周囲が闇に満ちるこの時間、人々が住まう街は灯りを点すことで暗闇に抵抗する。だが、この場所はむしろそんな闇を受け入れてす らいるかのように映る。 この世のありとあらゆる闇が集う地、すわわちダークネスの本拠地。 その地下深くに設けられているのが、彼女たちの会議の場。通称「蒼天の間」と呼ばれる場所であった。 円筒状の空間に、配された13の椅子。 会議に参加する組織の幹部たちは数人を除いて既に席に座っているものの。 「しっかしまあ何だ。うちの所帯も随分寂しくなったもんだな」 ライダースーツの金髪が、大げさにため息をつく。 「『守護者』と『詐術師』が死んでしまったわ。二人の粛清人もいない。今日の議題は差し詰め、組織の建て直しってとこかしら」 呼応するように、真向かいの迫力のある顔の女性が言った。 彼女の言うとおり、三人の幹...
  • 『新垣里沙の手記・其の一』
    リゾナン史を編むということは砂漠でオアシスを探す行為に似ていると私は思う。 何千何万と残された膨大なリゾナン文書の中からたった一つの真実を見つけたと思った次の瞬間、他の研究者によって新説をぶつけられた経験が何度もある。 その時の私は乾ききった大地の中でようやく見つけた桃源郷が蜃気楼だと知らされた探検家の境地に立っていたことだろう。 だがしかしそれで研究を諦めようと思ったことは不思議と無い。 私にとって人生とは旅のようなもので、終着駅に辿り着くことは最優先される目的ではなく、旅の過程を楽しむことこそ目的だというのが私のモットーだからか。 これから私が紹介するのは、リゾナンターの一人が書き残した手記である。 新垣里沙、共鳴の原点を知る者にしてCカップのボンキュッボンなボディで世の男性を悩殺したと伝えられる女性。 以下の手記がかの新垣里沙の真筆であるかどうか、いまだ確定してい...
  • Rs『ピョコピョコ ウルトラ』2 side D-Yoshizawa
    g923の一件から、構成員と共に現場で活動する事になったあたし=傀儡師 今日も能力者の調査に出た訳だが 「イテテテテテ! かっ、勘弁してくれ!」 今は厄介事を起こしたフリーの能力者の相手をしている最中 「俺達が悪かったから!」 「お前達と違い、差別を恐れて隠れて生きる能力者は少なくない」 「許してくれ!」 「つまらない喧嘩に能力を使って騒ぎを起こさないでもらいたい」 「わかった! これからはあんたの言う通りにイテテテ!」 「まあ、既に〝無かった事〟になっているが」 「……え?」 「あたしの能力は〝精神干渉〟だ。関係者の記憶を操作するくらいなんでもない」 「そ、そうか……じゃあ良かったじゃないかイテッ!」 「反省しな」 ゴン! ドサ! こいつで最後だな 「お見事です!」 「一度も能力を使わず倒してしまうとは!」 「流...
  • (79)872 名無し保全中。。。(生と死の狭間で)
    「……ここは? あーし、どうなったんや?」 「お前は死んだ」 「あんた誰や?」 「私の介入により命を失わずに済んだ」 「人の質問に答えんかい」 「その命をあの8人の為に使う気はあるか?」 「8人? 12人の間違いやろ」 「……使う気はあるか?」 「愚問やね」 「では私に従え」 「何でや?」 「今のお前は能力が使えない。ここから出る事も出来ない」 「……選択権はないみたいなもんやな」 「時が来たら呼ぶ」 「……消えた。あいつも〝瞬間移動〟を使うんか……どういう訳かあーしは能力が使えない。命は助かったけど、こんな何もない所に閉じ込められるなんてな。みんな無事かな……あ、ご飯とかどうするんや?」 「リゾナンターは変わり続けなければならない。全ては我らの未来の為──」 投稿日:2013/03/26(火) 23 26 52.57 I
  • (81)935 名無し保全中。。。(しょうこさん)
    「暇だねぇ」 「そうですね」 「雨だねぇ」 「そうですね」 「……2人〝きり〟だねぇ」 「え? は、そ、そうですね」 「ねぇ、はるなん」 「な、なんですか?」 「さゆみと、2人きりなんだよ?」 「ハイ?」 「何か、言う事、ないの?」 「エ?」 「ほ・ら」 「えっとー、あのー……」 「目の前にはるなんの憧れのさゆみが居るんだよ?」 「そそそそそんな近付かれても、きききき緊張ちょちょちょちょ」 「しないの? こ・く・は・く」 「えー!?」 カランカラン 「そんなに顔を寄せる程、親密な人が居たんだね……はるなん」 「え!? どどどどどうしてお店に!?」 「……さよなら!」 カランカラン 「だーれ、今の?」 「おおおおお友達です! 待って! しょうこさーん!」 ──駄保全作 投稿日:2013/06/2...
  • 『Dark the Riho』
    ウチでは、駄目なのかな もう、駄目なのかな 昔の様には、いかないのかな 昔と言える程、過去の話でも無いのに あなたは変わってしまった もちろんウチだってちょっとは変わった だから駄目なのかな 出会った頃みたいに あなただけの呼び方で 呼んで欲しい 「私と来る?」 「え、誰?」 「あなたの同志よ。私は、あなたの心に共鳴した」 「共鳴?」 「あなたの哀しみが、私にはわかる。自分にとって特別な人が、離れて行った哀しみが」 「離れて行った、哀しみ……」 「近くにあるときはわからない。遠く離れてようやく気がつく。それが人間なの。だから、あなたの特別な人にも気付いてもらおう?」 ── 「どうして……あなたがそっち側に居るの? りほりほー!?」 駄保全作『Dark the Riho』 投稿...
  • (101)320 名無し保全中。。。(以心伝心・風神雷神)
    雨降りしきる中 100人の大男達に囲まれた2人の少女達が居た 「行くよ、尾形ちゃん!」 「はい、鞘師さん!」 鞘師と呼ばれた少女が手をかざす すると、地面に向かっていたはずの雨粒が 時を止めた様に空中で留まる 「なんだと!」 幾つもの雫が浮いたままの光景を目の当たりにし、驚きを隠せない大男達 鞘師が隣の尾形に向かって手を振ると、雨粒が誘われる様に尾形の元へ集まって行く 「以心伝心・風神雷神!」 尾形の右脚を振ると風が吹き、集まった雨粒を巻き込む さらに、左脚を振ると雷光が放たれ、雷鳴が轟く 刻む雷鳴、照らす雷光、煌めく雨粒 「これは、まるで嵐……!?」 2人は鏡写しの様に、舞う ── 雲の切れ間から陽かりが射した頃 地面には、髪を濡らし服を剥ぎ肌を焦がした大男達が倒れていた ...
  • 『ホゼナント ブレイブ』
    ダン! 「油断した!」 「落ち着けって、拳が砕けるぞ。まあ、気持ちはわかるけど」 「誰も予想してなかったからな」 「仕方ありませんよ」 「これから気を付けようぜ」 「しかし、まさかこんなに早く……最近の彼女達の活躍は凄まじかった。我々が積極的に介入しなくても大丈夫だと思っていたが……」 「流石にあいつらだけでは大変だって事さ」 「その為の俺達だからな」 「皆で頑張りましょうよ」 「その通りだぜ」 「我々の目的は、彼女達に休息を与える事。そして、彼女達の居場所を守り続ける事」 「あんまり変な手は使いたくないけど」 「時には必要だろうな」 「程度は考えて、ですよ」 「まあ、俺達なら何とかなるぜ」 「我々なりに出来る事がある。我々なりにすべき事がある」 「その通り!」 「だな!」 「そうですよ」 「わかってるぜ!」 「共に頑張ろう」 「「「「「我...
  • @wiki全体から「『──渡れない7月7日の天の川──』」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索