『リゾナンターЯ(イア)』番外編 「朝靄・5つの影」

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    ...) 22 59) 『リゾナンターЯ(イア)』番外編「赤いフリージア」 3回目(完結) 2014/02/27(木) 17 11 10.81 0  Rs『Help me!!』1 side R-Suzuki 2014/03/01(土) 15 57 24.10 0 『リゾナンターЯ(イア)』 60回目 2014/03/01(土) 20 24 14.83 0  『リゾナンターЯ(イア)』 61回目 2014/03/04(火) 23 51 00.07 0   『リゾナンターЯ(イア)』 62回目 2014/03/08(土) 00 23 36.55 0 『リゾナント殺人請負事務所録』 Interlude.8~メメントモリは殺し屋たちとの約束~ 2014/03/08(土) 18 13 48.65 0 『リゾナンターЯ(イア)』 63回目 2014/03/09(日) 14 08 09....
  • 『リゾナンターЯ(イア)』番外編 「朝靄・5つの影」
    前編 後編 前編 籠る熱気。滴る汗。 息を吸えば、噎せ返るような湿気が肺に流れ込む。 静かに、そして深く。密集した木と叢の間を縫うように先へ進む少女たち。 周りを取り囲むように生い茂った葉は時に鋭く少女たちの肌を擦り、傷つけた。 その程度のかすり傷など気にならないくらい、鬱陶しい。 真夏の、光も射さない樹海の環境は最悪だ。 「カオリ歩くの疲れた」 一行の中で一番の長身、ビロードのような艶やかな長い黒髪の少女が呟く。 もっとも、自慢の髪も湿気と汗でべた付き見る影もない。 「…もう少しで着くから。我慢しな」 まるで山猫を思わせるワイルドな顔つきの少女が、嗜める。 鼻のピアスが彼女の自己主張の高さを表すように、鈍く光っていた。 「ねえお水ぅ。なっちもう喉からからだべさ」 とっくに水の切れた水筒を振り回すのは、小柄で細身の少...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 69回目
    ● 業火。 肺腑まで焦がす炎熱地獄の中、新垣里沙と「鋼脚」は対峙していた。 周囲はすっかり赤い舌に嘗め尽くされ、ごうごうと音を立てて燃え盛っている。里沙にとっては最悪の状況であることは間違 いない。 「へえ。ちゃんと使えてるじゃん。『伝達遅延』。呼吸法と組み合わせれば、致死量の猛毒の煙の中でも数分間は生きてられ る。師匠としても鼻が高いね」 炎の壁を見渡しながら、「鋼脚」。 その表情は少しも歪んでいない。先ほどまで炎の中で戦っていた里沙に比べ、今しがたこの場に到着したと思しき「鋼脚」。 何よりも。 「伝達遅延」は自らの精神に作用させることで、毒物等の身体に害を及ぼす物質の影響を遅延させることが出来る能力。 そして、呼吸法により極力毒気を吸い込まないことにより、その効果は飛躍的に高まる。 問題は、そのどちらも、目の前の金髪の女性が里沙より...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 70回目
    〇 「邪魔しようもんなら、ぶっ飛ばす!ふぐ面科学者!!」 衣梨奈の勇ましい声が、研究室に響く。 それを聞いた白衣の科学者の立体映像が、肩を竦めた。 「じゃあ試しに。その二人を助けてみてください。私は何の邪魔もしませんので」 助けてみてください。 それは許可のようにも、挑発のようにも聞こえた。 ただ、何かがあるからと言って手を拱くような状況ではない。 八つの影が、一斉に機械に襲い掛かる。 それと時を同じくして、周囲の空気がぐにゃりと音を立てて歪んだ。 次の瞬間には、もう誰も立っていなかった。 目の前に広がる少女たちの無残な死に様。 飛び出した刃に額を貫かれた屍。 弩に喉元を撃ち抜かれた屍。 槍で心臓を貫かれた屍。 5.56ミリのライフル弾で身体を蜂の巣にされた屍。 火炎放射器に焼き尽くされ墨と化した屍。 貴金属すら溶...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 59回目
    ● 紺野の私室。 そこには血溜まりに横たわる「不戦の守護者」と呼ばれた女。 紺野は女を見下ろしながら、思いを馳せる。 「何や。今更後悔か?」 「いや。昔のことを少し、思い出していただけですよ」 現れたのは、着物姿に番傘を肩にかけた「首領」。 この世界とは別の世界で組織を束ねる者。 「そう言えばあんたは、『ダンデライオン』の出身やったもんなあ」 「よく御存知で。そちらの世界にもあるのですか?」 「まあな。うちじゃ『蒲公英隊』っちゅう名前やけど」 「首領」を含む5人の能力者たちによって創設された「アサ・ヤン」。 そこからさらに「M」、そして「ダークネス」へと発展と変遷を繰り返す中において、「不戦の守護者」が立ち上げたのが組織内部 隊「ダンデライオン」だった。 「しかし。『ダンデライオン』の創設メンバーの二人を同時に失う、か。うち...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 63回目
    ● 「ここに来たってことは。覚悟を決めてきたって思って、よいのかな?」 夕陽を背にして、粛清人。 所々から血を流してはいるが、それが大きなダメージとなっている様子はない。 つまり、ほぼ万全の体制。 「約束。果たしに来たで」 「へえ。あたしとは戦いたくなかった、なんて言ってたのに。やっぱあれ?このままじゃ自分の後輩たちにまで危害が及ぶ、なんて 考えちゃった?」 愛に向かって、見透かしたような笑顔を見せる「赤の粛清」。 彼女の言うとおりだった。目の前の女は、目的を果たすためなら何でもする。若きリゾナンターを血祭りにあげることも、警察組織 の後輩たちを餌に自分をおびき寄せることすらも厭わない。 ならば、これ以上犠牲を増やすわけにはいかなかった。 「今度はもう邪魔者はいない。だから…見せてよ。全てを光へと還す、至高の力を!!」 「赤の粛...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 62回目
    ● 悪夢だ。 でなければ、何かの冗談だ。 福田花音には、そうとしか思えなかった。 圧倒的優位に立っていたはずの自分達が、今やまともに動けるのは花音一人。 彩花は、紗季は。そして憂佳は。生きているのか、死んでいるのか。あれだけの爆発をまともに受けてしまえば、死んでしま うのが当たり前。そうでなくても、もう手遅れなのではないだろうか。 いや、人のことを考えている余裕などない。 赤き死は、確実に自分にも手を伸ばしているのだから。 「あんた一人だけになっちゃったねえ」 夕陽を背に、「赤の粛清」が語りかける。 ぼろぼろになった外套を靡かせ、にっこりと微笑む姿。 彼女は、アイドル「松浦亜弥」として、テレビに出ない日はないというくらいの活動をしていた。ある意味、見慣れた顔。だ からこそ、怖い。彼女の漂わす、非日常の「死」が。 「さて、どうする? ...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 72回目
    ● 光は、やがて闇へと還る。 だがその闇もまた、光の彼方へと消えてゆく。 そのことを象徴するかのように、意識は闇の中へ消え、再び光が射す。 里保が意識を取り戻した時。 そこには同じように夢から醒めたかのような顔をしているメンバーたちがいた。 「ここは?」 「やった!やった!成功したっちゃん!!」 里保の疑問を無理やり押し出すような嬌声。 衣梨奈は、それこそ全身をばねみたいにして飛び上がっていた。 「オムニバス!!成功した!!新垣さんに!!褒められる!!!」 「ねええりぽん、何そのオムニバスって」 「あ、それ、新垣さんから聞いたことある」 香音が、おぼろげな記憶を引っ張り出す。 「精神干渉の能力者が相手の精神に自らの精神を潜り込ませる『サイコダイブ』、その発展形として他者を相乗りの形で一緒にサイコ ダイブ方法があるって」...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (34回~37回)
    ...refer to  『リゾナンターЯ(イア)』番外編 「朝靄・5つの影」 投稿日:2013/12/07(土) 15 25 49.72 0 back   『リゾナンターЯ(イア)』 - 9 next   『リゾナンターЯ(イア)』 (38回~)
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 73回目
    ● ライトピンクが、黒い大蛇の行く手を阻む。 その光は、強く、そして優しく。 「み、みっしげさん…どうしてここに」 想定外、いや、心のどこかでここに来る事を願っていた。 里保は改めて、自分達のリーダーの存在の大きさを実感する。 「みんなのいるところにはどこにだって、駆けつけるよ」 「あっ…」 言いながら、里保を抱きしめるさゆみ。 緊張が解れて力が抜けてゆく里保の小さな体を抱きしめたさゆみは。 スー。精神世界の中だからどさくさに紛れてりほりほを抱きしめてもばれないの。フッフフフ。 などと危ないことを考えていた。 普段は大胆なこともできず柱の陰からこっそり見てるタイプのさゆみだが、どさくさに紛れる力はやはり只者ではない。 しかし、 「あのー道重さん、考えてること筒抜けなんですけど」 「て言うか鞘師さんだけずるい!石田...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 58回目
    ● 粛清人と、元ダークネスのスパイ。 因縁を持つ二人は互いににらみ合い、隙を窺う。 「マメ…あんた、この前言ってたじゃない。あたしと渡り合うのは『まだ早い』って。それって要するに、あたしには敵わないって 言ってるようなもんじゃないの?」 手の甲を里沙に見せつけながら、「黒の粛清」。 その手はすでに、黒い剛毛に覆われはじめている。 「確かに。そう思ってました」 「思ってた?」 「ええ。けど、考えが変わりました。後輩たちが、力の差なんて気にせずに強敵に立ち向かってゆく。それなのに私があなたに背を 向けることなんて、できませんから」 粛清人のこめかみが、激しく痙攣する。 自分に刃を向けること自体が噴飯ものな上に、里沙の自分を恐れない姿がさらに怒りを注いだ。 「どうやらグズグズのミンチにされるのがお望みみたいねえ!!いいじゃない、かかっ...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 65回目
    ● 闇の摩天楼を落下してゆくれいな。 それを狙い済ますかのように、黒い二本の槍。 「黒翼の悪魔」が自らの翼を変化させたものだ。 「チィッ!!」 襲い掛かる黒槍を腕の両刃で弾き返すも、今度は槍の持ち主が闇より黒い日本刀を携えて飛んできた。刀を下段に構え、斜めに切り上げよ うと空気を唸らせる。 「いいよ、田中れいな。でも、まだ足りない。もっと、黒血の力を使うんだよ」 「黙れ!あんたなんかに指図されん!!」 刃と刃の噛みあう音。 右腕を構えて悪魔の太刀筋を遮ったれいな。 そこへまたしても翼が形を変えた槍が刺し狙う。片方の突きは左腕で受け流したものの、ノーマークとなったもう片方の切っ先がれいなの 腿を突き刺した。 脳に弾ける、痛みの信号。 けれどその伝達のままに声を上げている暇はない。 突き刺されたまま落下してゆくのを利用して、先に...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 67回目
    ● 襲い掛かる「戦獣」たちを撃退し、建物の潜入に成功した春菜・亜佑美・優樹・遥の四人。 鉄製のドアを潜り抜けた途端に、遥は自分の体が引き攣るように硬直するのをいち早く感じていた。似ているのだ、この場所は。 「どうしたの、どぅー?」 「い、いや。何でもないから」 気丈に振舞う遥、しかしその異変にいち早く気づくものがいた。 ともにあの施設で過ごし、多くの見たくないもの、忘れたいものを見てきた仲間。 「思い出してるんだね。あの日々のことを」 「はるなん…」 白いローブに身を包み、質素を美徳に掲げた新興宗教団体「FACE」。 しかしそれはあくまでも仮初であり、真の姿は能力者の子供達をかき集め、苛烈な人体実験の対象にする事で上部組織、つまりダー クネスから利益を享受する機関に過ぎなかった。 春菜と遥もまた、「FACE」の能力者スカウト部の手にかか...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 71回目
    ● 「ちょっと!!みんな、待って!!!!」 里保の叫びに、全員が一斉に足を止める。 「どうしたの里保ちゃん」 「里保、怖気づいてると?」 香音と衣梨奈が里保に歩み寄る。 しかし、里保はゆっくりと首を振った。 「わからない。でも、今は何の考えなしにそこへ近づいちゃいけない気がする」 「それってどういう…」 ほぼ、直感に近い感覚。 それを里保は他の者に説明できずにいた。 聖が里保の言葉の真意を正そうとしたその時。遥が、急にその場にへたり込む。 「は、ハル死んだ。変な大砲で身体を粉々にされて」 不可解な発言。 本人は顔を青くして死んだと言っているが、見た目はいつもの遥と変わりない。 「ちょっと、鞘師さんもどぅーも変だよ。急に何を…痛ッ」 状況に困惑していた亜佑美が突然、頭を押さえ始めた。 原因不明の、と...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 66回目
    ● 日が、落ちかけていた。 背にした夕陽が自身の血で塗り込められたものであるかのように。 「赤の粛清」は、抉られた肩から大量の血を噴き出し続けていた。 その奔流のような激痛、徐々に薄れゆく意識。 全てが、彼女にとって喜びを齎すものでしかない。 「やればできるじゃん、アイちゃん」 一瞬にして「赤の粛清」の右肩を吹き飛ばした、至高の光。 一度戦場に立てば後には屍すら残らないと味方にすら恐れられていた、生体兵器「i914」の能力そのものだった。 「じゃあ、あたしも本気…出しちゃってよいのかな?」 「あんた、まだ…」 その瞬間に、愛は感じた。 予感、というよりも動物的な本能。 すなわち、自らの生命の危機。 粛清人が流した血。 瓦礫を流れ落ち細部にまで染み込んだその血が。爆発する。 それまでの爆発とは、桁が違う。瓦礫の山が抉...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 56回目
    ★ 今でも、前田憂佳は思い出す。 あの日のことを。 「まえだ、ゆうかちゃんだよね」 ダークネスの本拠地。 造られた能力者の卵である「エッグ」と呼ばれた彼女たちはその日、ミーティングルームに集められていた。い ずれも年端も行かぬ子供たち。彼女たちはまだ自分達がどういう存在なのか、これからどういう目に遭うのかす ら知らない。 右も左もわからない憂佳に、声をかけてくれた色黒の少女。 大きな瞳と、くっきりとした顔立ちが特徴の女の子は怪訝そうにこちらを見る相手に続けて、 「あやってゆうよ。ゆうかちゃんって、呼んでもいい? あやのことは、あやかちゃんって呼んでね」 そう言ってにっこりと微笑んだ。 その時。何故かはわからない。けれど、心が救われたような気がした。 同時に、その屈託の無い笑顔は憂佳の心に深く刻み付けられる。 この子の笑顔を曇ら...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 57回目
    ● 銃声が、一発、二発。 だがそれを喰らったのは、発砲した「詐術師」のほうだった。 「くそ…」 呪詛の言葉とともに浮かぶ、白衣の狸の顔。 能力が使えないはずの首領が「空間裂開」によって銃弾を転送したのだから、恨んで当然の話。 「何や矢口。話が違う、そんな顔してるで?」 「うっせえ、バカ裕子」 部屋の奥の装飾を施された机に就いている、ダークネスの「首領」。 計画通りならば、そこには頭と心臓を貫かれ伏した姿があるはずだった。 しかし、「首領」が能力を使えるのならそんなことになるはずもない。 「済まんな。ついさっきまで無能力者やってん。けど…間に合った。紺野のおかげでな」 さっきのソニンはそういう意図があってのことか。 「詐術師」は心の中で舌打ちする。つまりは、「首領」が無能力者である状態から回復するまでの時間稼ぎのために、ソニ...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 最終回
    ● リゾナンターたちとれいなが最後に会ったのは、孤島の研究室。 悪魔の機械に囚われていたあの時のれいなの顔は青白く、今にも消えてしまいそうな炎のように見えた。そしてこうして久 しぶりに再会すると、当時よりは幾分肌の色つやは戻っているようだが、まだまだ本調子でないのは明らかだった。 「れいな、おかえり」 「ただいま…でもれいな、すぐに戻らんといけん」 「わかってる。けど、嬉しいよ」 気まずそうな表情を見せるれいな。 さゆみがフォローするも、後ろに居た優樹の顔はたちまちくしゃくしゃに崩れてゆく。 「まさやっぱりたなさたんと離れるのやだ!!!!」 そして戸惑うれいなに向かってタックル。 仕方ないっちゃろ、と言いつつ優樹を抱きしめるれいなはまるで母親のようだ。 「もう、まーちゃん…病室に行った時で泣き尽くしたと思ったのに」 春菜は...
  • メンバー別・CP別分類
    第44話以降に投下された作品を分類。それ以前の作品についてはまとめサイト、まとめサイト、まとめサイト Ver.2をお探しあれ。 MM。 高橋愛 新垣里沙 亀井絵里 道重さゆみ 田中れいな 久住小春 光井愛佳 ジュンジュン リンリン 譜久村聖 鞘師里保 鈴木香音 生田衣梨奈 石田亜佑美 愛ガキ 愛絵里 愛さゆ 愛れな 愛ジュン 愛リン ガキカメ ガキれな えりこは えりみつ えりリン さゆえり さゆこは さゆみつ さゆリン こはリン みつジュン ジュンリン 6期 6期‐8期 7期 - 8期 8期 - 9期 9期 『社会見学』 番外編 OG キッズ&エッグ イラスト&画像 動画 ゲーム 保全 MM。 『“未来”への反逆者たち ―序―』 『“未来”への反逆者たち ―氷と炎―』 『“未来”への反逆者たち ―チカラとココロ(1)―』 『“未来”への反逆者たち ―チカラとココロ...
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    ++クリックで100話以前の目次へのリンクが開きます スレ別分類(第73話~第100話) スレ別分類(第62話~第71話) スレ別分類(第48話~第61話) 第105話(2015/05/31(日) 09 19~) 第104話(2015/04/02(木) 03 55~2015/05/31(日) 01 33) 828レスまで 第103話(2015/02/26(木) 22 08~2015/04/01(水) 18 45) 668レスまで 第102話(2015/01/24(土) 00 59~2015/02/26(木) 22 33) 第101話(2014/12/05(金) 00 05~:2015/01/23(金) 12 25) 第105話(2015/05/31(日) 09 19~) 『リゾナンター爻(シャオ)』 53話 2015/06/04(木) 13 57 02....
  • (単発作品の紹介)
    ネタバレが嫌な人は回れ右 基本的には1、2回の投下で完結した作品の紹介 長編&シリーズと単発の分類は実に曖昧模糊 ●とかを使って一気に大量のレスを投下した場合は長編に分類するかも 暴言っぽい表現も愛情の一環として大きな気持ちで受け止めていただきたく 作品の形態や内容および保管人の時間の都合によって紹介できない作品がある場合もありますのでご理解いただきたい wikiの容量を超えたら削除の線でw (95)362『STAND BY ME』 2014/04/29(火) 23 12 21.05 O 【保全】【誰視点?】 モーニング娘。8代目リーダー道重さゆみの今秋ツアーでの卒業が発表された日の夜に投下された掌編。 登場人物が誰だという設定はなされてはいないが、その内容からはやがて来るその日までの限りある時間を大切に過ごしたいというメンバーの思いが伝わってくる。 (92)7...
  • 管理者用備忘録
    第105話 第104話 第103話 第102話 第101話 第100話 第99話 第98話 第97話 第96話 第105話 (105)57 『リゾナンター爻(シャオ)』 53話 2015/06/04(木) 13 57 02.04 0 【大河小説】【幕間】【紺野あさ美】【中澤裕子】【お芋】 組織のスポンサーとの不毛な会話を打ち切り、食事に臨もうとした紺野の前に姿を現したのは『首領』中澤だった。 『首領』の名を勝手に使う紺野の僭上ぶりを皮肉交じりに咎める中澤に対して紺野は…。 【補足】 短めの更新。 中々作品の上がらぬ状況を案じてか否かw 紺野の会話などから時系列的には第41話とリンクしていると思われる。 Χ(カイ)に端を発する一連のシリーズにおけるつんく♂の立ち位置であったり紺野との関係性を明らかにすると同時に、幾度も問題を起こした【金鴉】【煙鏡】を処断できない中...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (44回~47回)
    44回目 45回目 46回目 47回目 44回目 ● 飛ぶ要塞、と言っても大げさではない飛行船「アルマカミニート」。 元は対ダークネス戦の切り札として作られた代物だけに、内部の施設もまた充実していた。 船内中部に設けられた、演武場。 特殊な材質でコーティングされた床は激しい運動をしても衝撃が体にいかないような構造になっている。つまりは、通常の稽古以上の 動きが可能となる。 里保と亜佑美。もらったばかりの「戦闘服」に身を包み、対峙する。 窓から差し込む夕陽が、二人を照らし長い影を作り出していた。 その太陽が、雲に隠れ演武場が薄暗くなる瞬間。 亜佑美が動いた。持ち前の「高速移動」で一気に里保との距離を縮める。 図らずも接近戦の様相を呈す戦い。 手が舞い、足が踊る。攻守を何度も入れ替えつつの組み手。 決戦前の肩慣らしとして...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』
    ★ ★★ ★ 円筒型の空間が、天に向かってどこまでも、伸びている。 ここは秘密結社ダークネスの地下会議場、通称「蒼天の間」。暗闇には相応しくない僭称だが、この場所を考案した人 間が名前をつけたのだから仕方が無い。もちろん「皮肉が利いててええんやない?」という首領のお墨付きではあるの だが。 丸く囲まれた空間に配置された、13の席。 先頃復活した転移装置「ゲート」により地下深いこの場所に最初に現れたのは。 「何よ、まだ誰も来てないじゃない」 最初に席を埋めた女性が、厳しい顔をして周囲を見渡す。 時を操るものは、誰よりも時に対し正確である。ダークネスの幹部が一人、「永遠殺し」もまた機械の如くその身に時を 刻み続けていた。 「さすが『永遠殺し』!一番のりですね!!」 と思いきや、先客がいたようだ。ダークネスの幹部の中で一番の、...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 9
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ● 夕闇迫る、公園の高台。 遥は、「正体を現した」さくらを睨み付けていた。 公園の外灯の光の範囲がちょうど届かない場所に立つさくらの表情は、闇に紛れてよく見えない。けれど。 さくらが能力者であることは最早疑いようもない。では、なぜさくらは自らが「能力者であることを隠して」リゾナンターに接近 したのか。 遥は最もシンプルで、わかりやすい答えを出した。 「まーちゃん!そいつから離れろ!!」 敵。 それがそれまでのさくらの行動を理由づけるのに、無理のない解答。 遥はその結果に一片の疑いさえ持たなかった。 「どぅー、何言ってるの?」 「そいつは敵、敵なんだよ!!いいから早く!!」 塩辛い声を振り絞り、遥が叫ぶ。 「意味わかんない!さくらちゃんが敵のはずないじゃん!!」 「うるせえ馬鹿...
  • 『共鳴戦隊リゾナンター 五度』
    奇跡的に規制が解けている間を縫って保全します いつものように最大限の広い心で読んでください ※参照作品 (70) 292 『共鳴戦隊リゾナンター 参上』 (74) 214 『共鳴戦隊リゾナンター 再来』 (79) 665 『共鳴戦隊リゾナンター 三度』 (80) 555 『共鳴戦隊リゾナンター 四度』 「にゃはは。いいよいいよ、全部壊しちゃって」 ここではないどこかの世界。 その世界は危機に瀕していた。 「闇の帝国・ダークネス」を名乗る組織が、世界を闇に呑みこまんと再び動き出したのであった。 今日も、一つの街がダークネスの一個師団によって襲撃されていた。 「グッバイボーイ。にゃはは」 師団を率いているのは、当作者が一度も登場させたことがない(※理由:書けないから)粛清人A。 「ちょっと?書けないのに書こうとしてんの?...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 2
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ 都心のとある、高層オフィスビル。 1Fの飲食テナントに行列をなすサラリーマンやOLたち。列の中央にいた管理職らしき中年が、突如掛かってきた携帯を片手 に、自らが手がけたプロジェクトの説明を始める。 先にお目当てのサンドウィッチをゲットした二十歳そこそこの女子社員たちが、エントランスのベンチに腰掛け、昨日の人気ドラ マの内容について姦しく喋っている。 別のベンチでは、午後の会議に備え、若いサラリーマンが持参したレジュメを穴が空くくらいの勢いで何度も読み返していた。 エントランスの受付に、一人の男が近づいてきた。 受付嬢の一人が、男の顔を見てまたかという顔をする。男は、隣のビルのオフィスに勤めている会社員だった。 「ねえねえ、今暇?」 「勤務中です」 「そんなつれないこと言うなよぉ。俺さあ、この前出張で仙台行ったの...
  • (暫定的なシリーズ・長編紹介)
    暫定保管庫に収録されたている続きもの・長編の備忘録的メモ書き。 複数のページにまたがる作品でもリンクは第1章のみ。 作品の完結及び放置が理由で一定期間更新が途絶えた場合はいつのまにか消えている。 『リゾナント殺人請負事務所録』 【ダークテイスト】【新機軸?】【フクちゃんが金爆それとも緊縛なのか?】  発車間際の新幹線の中で工藤遥は溜息混じりに天を仰いでいた。 相棒の優樹がメールで送られてきた標的の画像を消去してしまったのだ。 そうまだあどけなさをを残す二人の仕事は人の命を奪うことだった。 こんなの書いてみましたけどどぅ?というまさどぅ主演のお試し的な作品が完結後、他のメンバーたちによる間奏劇的な短編が連続して発表され続きが出るっぽい。 登場するメンバーは仕事として躊躇無く人の命を奪う。 そういう点では『闇に棲む者』と通ずるものがあり、一部暴力的な描写が...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 4
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ☆ ねえ。 約束だよ。 もしもうちらのどちらかが道を踏み外した時は。 その時は、どちらかの手で。 必ずだよ。 ☆ 愛が、目を覚ます。 見知らぬ部屋だった。倒れこんでいた自分の周りを、後輩たちが囲んでいる。 「よかった。ここに着いた途端に高橋さん、倒れちゃうから」 聖が、愛の体に手を当てながら言う。 その顔には疲労の色が出ている。瞬時に光の力を放出した自分を、懸命に治癒してくれたのだろうと愛は理解した。 そうか。あーしはあの後、瞬間移動でこの廃屋の部屋にたどり着いて、それで限界になって… そこで愛に疑問が浮かぶ。 瞬間移動?一体誰がそんな力を。 「まーちゃんの能力がなければ、今頃どうなってたか」 春菜の言葉で、にこにこしながらこちらを見ている優樹に目が向く。...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 5
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ● さくらは。 吐き気さえ催すような外界の空気に苦しめられていた。 平然として街を歩く、能力を持たない人々。 自分との明確な違い。街を歩けば歩くほど、埋めがたい溝を自覚する。 自然と、足が人ごみを避けるように向いてしまう。 なぜ、博士はわたしをこんな得体の知れない場所に放り出したのか。考えれば考えるほど、答えは思考の迷宮へと迷い込んでゆく。 「やあ、お嬢ちゃん」 そんな時だった。 スーツ姿の男に声をかけられたのは。 「え、あの」 「どうしたの?迷子にでもなったのかい?」 髪をぴっちりと分けた、眼鏡の男性。 その表情は微笑を湛えている。 「この街ははじめて?歩き通しで疲れたろう、おじさんいいところ知ってるんだ。ちょっと休憩しようか」 だが、その薄い硝子の向こう側は。 肉...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 3
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ 香音のうめき声が、広いスタジオに絶望を彩る。 壁に侵入した時点で異変に気づき、優樹を先に出し、自身も最低限の接触で壁の中で凍結は免れたのは不幸中の 幸いか。しかし、ディフェンスの上での貴重な戦力を失ってしまったのは間違いない。 「敵前逃亡しなきゃ、あたしは手を出さないから」 スタジオの入口に立ち、面倒そうに言う「魔女」。 ひとまずは二人がかりで攻撃、ということはなさそうだった。 「やっぱ持つべきものは友達だよねえ」 「は?ビジネスでしょ。これも大事なお仕事の一つだから」 「仕事熱心じゃないあんたが言っても説得力ないから。ま、好意はありがたく受け取っておきますか」 終始、リラックスした魔女と粛清人のやり取り。 里保は、入口を塞いでいる女もまた「赤の粛清」と似たような地位にいる人物という事を見抜く。それ...
  • スレ別分類(第48話~第61話)
    スレ別分類(第62話~)へ 第61話(2011/10/25(火) 20 49~2011/11/09(水) 19 55)321レスまで 第60話 (2011/09/14(水) 01 32~2011/10/25(火) 21 03) 第59話(2011/08/14(日) 13 43~2011/9/14(水)06 06) 第58話(2011/07/20(水) 23 24~2011/08/14(日) 10 09)655レスまで 第57話(2011/06/12(日) 22 02~2011/07/19(火) 12 53)806レスまで 第56話(2011/05/03(火) 18 59~2011/06/12(日) 22 22) 第55話(2011/03/30(水) 19 34~2011/05/03(火) 19 48) 第54話(2011/02/25(金) 18 24~2011/03/13(日) 08 13...
  • (62) 99 名無し予告編(リゾナンターSP シルバーランドの姫君)
    予告編 リゾナンター・高橋愛を訪ねた訪問者 「愛ちゃん、手紙預かったよ。」 そこにあった手紙には『助けて』という文字と王家の紋章があった。 「あの子があーしに助けを求めている。」 助けに応じた愛は里沙とともにシルバーランドを訪れる。 「愛ちゃんとその手紙の主はどういう関係なの?」 「旅の途中で知り合った友達やよ。顔つきが似ていてもしかしてあーしら双子の兄弟じゃないかとまで思うほど気があったんやよ。」 それは愛がリゾナンター結成前に培ったひとつの友情だった。 そしてふたりは再会する。 「愛・・・」 「サファイア・・・久しぶりやのぉ。」 だが再会もつかの間、シルバーランドを覆い隠そうと闇が忍びよる。 「王は女よ!」 「国民を裏切ったおろかものだ!牢に閉じ込めろ!」 「愛ちゃん・・・このままだと・・・」 「あー...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 6
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ● 住宅街の片隅にある、老朽化し、見捨てられた廃屋。 外壁を蔦に覆われたその異様さから、近隣の人間も近づこうとはしない。夜になると幽霊が出るのではないかなどという噂まで立てられ ただこういう場所は、人目を避けたい人種にはうってつけの場所とも言える。闇に心を食われたものにとっては、特に。 「ちくしょう、マルシェのやつ。こんなとこまで呼びつけやがって」 家具も照明も、何も無い。 紺野にこの場所へ呼び出された「詐術師」は、廃屋の陰鬱な空気に辟易していた。闇に棲むからと言って、闇を好んでいるわけでは決し て無い。 策を授ける、紺野はそう言った。 不正を「首領」に知られ追い込まれた「詐術師」は、その策に乗るしか手立てはない。 ただし。その策がろくでもないものであれば、当然蹴る権利はある。 問題は、リスクと...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 7
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ● 喫茶店には衣梨奈・遥・香音・優樹が残り、あとの四人が花音たちについて行くこととなった。 一つは、話し合いのために全員が来る必要がないという理由。 そしてもう一つの理由は、全員で来ることの危険性。 先の「赤の粛清」との対決において全員で出撃したため、危うく全滅する事態にまで追い込まれた。 万が一のことを考え、喫茶店に半分のメンバーを残したのだ。 相手が警察を名乗っているとは言え、とてもではないが友好的な態度とは思えなかった。最悪、刃を交えることになるかもしれない。 「ちょっと聞きたいんだけど」 「なに?」 道中、里保が花音に訊ねる。 振り返る花音の表情は、まさしく人を食ったような顔つき。 「さっきからうちたちをつけてる連中、知り合い?」 「さあ?花音のファンじゃない?」 口から...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 - 8
    ☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ● 漆黒の巨鳥が、夕闇に向け飛び立つ。 ダークネスの所有する軍用輸送機がとある機器を絶海の孤島にある研究所へと輸送するため、本拠地敷設の飛行場を離陸した。 全体を黒の装甲で覆われたその姿は、まさに鋼鉄の化け物。その後姿を見送る白衣の女性に近づき、話しかけるものがあった。 「相変わらずかっけぇー。いち犯罪組織が所有するには過ぎた代物だな」 黒のライダースーツに身を包む麗人。 ダークネスの幹部の一角を占め、尚且つ組織の諜報部を束ねる存在。「鋼脚」はにやつきながら、遠ざかる機体が闇に融けていく 様を眺めていた。 「白々しい台詞ですね。あれがどこから横流しされたものか、諜報部の長たるあなたが知らないはずはないでしょう」 「まあな。国の機関とすら癒着できる大組織、か。そんなでっけえ組織がたった10人の反乱分子...
  • 『共鳴戦隊リゾナンター 三度』
    『リゾナンターΧ(カイ) -7』のお話が心に響いたからこそ書いたものだということをくれぐれもご理解ください そして最大限の広い心で読んでください 作者はリゾナンターオリメン全員大好きです 現在のリゾナンターたちも大好きです その他のグループもそこまで詳しくはないけどそれなりに好きです 本当です ※参照作品 (70) 292 『共鳴戦隊リゾナンター 参上』 (74) 214 『共鳴戦隊リゾナンター 再来』 「あーはっは!やれやれ!徹底的に破壊しろ徹底的に!」 ここではないどこかの世界。 その世界は危機に瀕していた。 「闇の帝国・ダークネス」を名乗る組織が、世界を闇に呑みこまんと再び動き出したのであった。 今日も、一つの街がダークネスの一個師団によって襲撃されていた。 「ダークネスに、そしてこのミティ様に跪け愚民ども!」 師...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (48回~51回)
    48回目 49回目 50回目 51回目 48回目 ● 孤島に「墜落」したリゾナンカー。 よほど頑丈にできているのか、乗員全員はかすり傷一つ負う事も無く。 しかしながら中の機械にはダメージがあったようで、ハッチを開くと完全に動かなくなってしまった。 一人、また一人とリゾナンカーを下りてゆく。 状況を確認し、至近にある開けた場所を目指す。全員がその場に集まると、自然と円陣を組むような形になった。 「まだ動くなら研究所の入り口まで楽に行けたんでしょうけど…」 岸壁に突き刺さったままの楕円形を振り返り、春菜が名残惜しそうに呟く。 ただ、孤島上陸までは作戦通りに進んでいた。 「あたしの記憶が確かなら。作戦会議で話したように研究所にはいくつかの侵入ポイントが存在するはず。まずは正面を突き進み、 主力部隊が迎撃に動いたところで各自離散す...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (38回~43回)
    38回目 39回目 40回目 41回目 42回目 43回目 38回目 ● 喫茶店に戻ったさゆみたちは、予想外の来客に遭遇する。 一人は、リゾナンターのオブザーバーとして日々の任務に協力している光井愛佳。 そして、もう一人。 「久しぶりだね、さゆみん」 「ガキさん!?」 新垣里沙。 先代の喫茶リゾナントの店長であり、リゾナンターの元リーダー。 思わぬOGたちの訪問、一番狂喜乱舞しているのはこの人物。 「新垣さぁーーーーん!!!!!!」 さゆみを突き飛ばすように、里沙に向かって突進してくる衣梨奈。 「ちょっとちょっと、あんたとはいつもメールしてるでしょーが。ほらもう鬱陶しいから離れた離れた」 「はーい♪」 「ガキさん、それに愛佳。これはいったい…」 二人揃って喫茶店を訪れた理由。 偶然に偶然が重なったので...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 08話
    ● 一方、里沙の連絡で負傷者がいるという現場に駆けつけたさゆみは。 黄色と黒の防護テープで囲われた一角に踏み込んだ時に目に入ったその光景に、反射的に顔を背けてしまう。 一体何をどうしたら、このような状況になるのか。 路地裏のその現場には、赤い、大きな染みがあった。染みの中央にある「それ」は。 「あ…あがが…た…たすけ…て」 「こ、こ、殺してくれ…」 「おれはおれはしにしにしにたくない」 「それ」が同時に別のことを喋っている。いや、そうではない。 雑巾が絞られたかのような肉の塊りと化していた「それ」は恐らく元は、三人の別々の人間だった。その唯一の証拠が、肉体に捻じ込まれ、 または割れた半熟卵のようにぐしゃぐしゃになりながら。そして互いの頭と脳味噌と目玉を混ぜ合わせながらも辛うじて三つの意志がそこ にあるということだった。 「治療はそっちじ...
  • 『リゾナンターЯ(イア)』 (52回~)
    52回目 53回目 54回目 55回目 52回目 ● いつものように、薄闇に包まれているDr.マルシェこと紺野の私室。 モニターの一つには、彼女の興味の対象である人間が映っている。 小さな体を張り悠々と歩いているようで、心の中に冷たい殺意を抱いているのが見て取れた。 場の空気が、変わる。 ドアをノックせずに客が入るのは、ここではいつものこと。 ただ、今回はどうやら様子が違う。 紺野は滑らかに、回転椅子を出口のほうへと向けた。 「これはこれは。あなたがここに来るなんて、珍しいじゃないですか」 紺野の前には、巫女服を着た女が四人。 そしてその中央には。 「今日は幹部がほとんどいない緊急事態だ。『可愛い後輩』の労を労ってあげようと思ってさ」 口ぶりとは裏腹に、まったく笑っていない。 凍えるような夜に浮かぶ月の冷たさ...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 50話
    ● 異変は、車両内にいた春菜たちにも伝わっていた。 何の前触れも無く、ゆっくりと動きを止める列車。その止まり方に、春菜は既視感を覚えていた。 もしかして、これは。 「鈴木さん、物質透過をお願いします!!」 「え?あ、うん、わかった!」 取り合えず外に出ようという判断なのだと悟った香音。 自身と春菜、そしてさくらに物質を透過させる力を与えた。 最初からそこに何もなかったかのように、車両のドアを摺り抜ける三人。 春菜は、先頭車両の鼻先に立っている女性を見て、思わず声をあげる。 この独特な雰囲気。見間違えるはずもない。 「あ、彩ちゃん!!」 和田彩花。スマイレージのリーダーにして、加速度操作能力の使い手。 やっぱり、という気持ちと同時に、まさかこんな場所で会えるなんて、という驚き。 スマイレージのリーダーとして、花音の手助けに来た...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 24話
    ● その国は、東京湾岸地区に「突如」出現した。 もちろん、魔法を使ったかのようにいきなり出現したわけではない。 突貫工事により、僅か数ヶ月で建設、完成した夢の国。 雲の上の大陸。海底神殿。宇宙空間。はたまた中世の騎士の世界。 古今東西、ありとあらゆる伝承をモチーフとした乗り物や建物。 東京ドーム数十個分、という広大な敷地におもちゃ箱の中身を広げたようなアトラクションの数々が配備 され。夜になると瞬くイルミネーションで敷地全体が光に満ち溢れる。 知事はもとより、政界・財界があらゆる力を結集したレジャーランド。 数年後に控えた国際イベント目当てにやって来る観光客たちの目玉としての役目を与えられたその娯楽 施設は、人々からこう呼ばれた。 「リヒトラウム(夢の光)」と。 ● 喫茶リゾナント。 この日は土曜日ということもあり、珍しくメ...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 06話
    ● 夜が訪れる。 周囲が闇に満ちるこの時間、人々が住まう街は灯りを点すことで暗闇に抵抗する。だが、この場所はむしろそんな闇を受け入れてす らいるかのように映る。 この世のありとあらゆる闇が集う地、すわわちダークネスの本拠地。 その地下深くに設けられているのが、彼女たちの会議の場。通称「蒼天の間」と呼ばれる場所であった。 円筒状の空間に、配された13の椅子。 会議に参加する組織の幹部たちは数人を除いて既に席に座っているものの。 「しっかしまあ何だ。うちの所帯も随分寂しくなったもんだな」 ライダースーツの金髪が、大げさにため息をつく。 「『守護者』と『詐術師』が死んでしまったわ。二人の粛清人もいない。今日の議題は差し詰め、組織の建て直しってとこかしら」 呼応するように、真向かいの迫力のある顔の女性が言った。 彼女の言うとおり、三人の幹...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 25話
    ● 喫茶リゾナントからそう遠くない場所にあるマンション。 その一室に、光井愛佳が構えている事務所があった。彼女の生業は、所謂何でも屋。 迷い猫探しから、要人警護までをモットーに。今では海外進出をも視野に入れ、ニュージーランドと日本を 行ったり来たり。ちなみに事務所の代表は愛佳で社員も愛佳一人。人手不足はリゾナントの後輩たちに補 ってもらっている。今のところ、海外で得た英会話力を生かせるような仕事は、舞い込んで来てはいない。 愛佳の携帯電話が、鳴る。非通知。依頼者だろうか。 今日はいつになく忙しい。普段は一日一件くらいの依頼が、今日に限って10を超える本数。同業者に聞 いたところ、都内のその手の「能力者」たちが何らかの用事に掛かりっきりなのだと言う。どちらかと言え ば暇を持て余している愛佳のような個人営業者には願ったりな状況ではあるが。 「お電話ありがと...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 12話
    ● 彩花の姿を目にした時に、春菜が最初に思ったのが。 早くこの人を助けないと!! 必死だった。 ふらふらと、あてもなく彷徨う魂の抜け殻のような彩花。 まるで少しずつ輪郭を失い、消えていってしまうような。 リゾナントを飛び出し、春菜は自らの五感をフル解放する。 普段は絶対にやらない、無謀の極み。何故なら自らの五感を無限に研ぎ澄ますことは、五感を司る器官への大きなダメージとなって必ず 返ってくるからだ。引き際を間違えてしまえば、該当する感覚自体を失うことにもなりかねない。 だが幸いに、周囲の雑音や臭気が春菜に襲い掛かる前に彩花の痕跡を探り当てることに成功した。 ここから北東の方角、距離は300メートルほど。いつの間にそこまで距離を離されたのかはわからないが、春菜の能力ならば追う事の できない距離ではない。 春菜は意を決して、探知した位...
  • 『リゾナントリゾートin利曽南島 4日目昼―うれしめでたし大合流―』
    夏だ! 海だ! リゾートだ! てなわけで、リゾナンター13人はひと時の休暇を終えて帰路につこうとしていた。 行きと同じく帰りも交通費をケチるので、一行は駅のホームで1時間に1本の電車を待っている。 しかし、そんなリゾナンターたちに迫る4つの影。 大きな柱の後ろに重なるようにして、少し離れたところからじっとリゾナンターの姿を見つめている。 「よし。行くよ、みんな」 「いやー・・・もうちょっと待ったほうが・・・」 「なんだよ、近づいて声かけようって言ったの亜佑美ちゃんじゃん」 「それはそうだけどさあ」 愛らしい容姿に似つかぬ低い声の少女が、その後ろの長い黒髪をまっすぐ伸ばした勝ち気そうな少女に文句をつける。 そんな二人の様子を、雑誌モデルばりに線の細い少女がおろおろと、実に純朴そうな大和撫子風少女がニコニコと見守っていた。 「ねえ、メシは...
  • 『リゾナンター爻(シャオ)』 03話
    ● 里保がトレーニングルームからリゾナントの店舗へ上がると、そこには既に何人かのメンバーたちが集まっていた。 「あ、鞘師さん。譜久村さんがハーブティーを入れてくれるって」 里保の姿を見つけた石田亜佑美が、我先にと言った感じで報告する。 確かにカウンターに目をやると、品のよさそうなティーカップに紅茶を注いでいる聖の姿が見えた。 「さすがフクちゃん。輸入か」 「おー、お嬢様ぁ」 「そんなことないよ!100円ショップで売ってるさ!!」 里保のお嬢様いじりと、それに追随する春菜。 すかさず反論する聖だが、彼女の父が当主を務める譜久村財閥は間違いなく日本のトップクラスの企業集団だ。それをお嬢様ではない と言うには少しばかり無理がある。 「ハル、味の違いとかわかんないから何でもいいや。譜久村さん早くー!!」 「はいはい、今持ってくから」 ...
  • 『孤立無援の名誉』
    「久住小春様、お見事です」 暗い洞窟の中でいくつかの影がうごめいている。 傷つき斃れた者を運ぶ男たち、それを睥睨する女。 「ああ」 自分よりも年上の部下に対して轟然と応える女。 「最後のリゾナンター、光井愛佳を討取った功績は何物にも変えがたいです、が、しかし」 「しかし、何よ」 「今回の作戦でも久住様の雷撃によって味方に多大な被害が出ています」 女―久住小春の暴走を遠慮がちに指摘する部下に対して、当の小春はというと… 「はあ? それって小春のせい? モタモタしてる連中が悪いんじゃないの」 「ですが」 「だから小春は一人でやるって行ったのに、アンタたちがついて来るからこんなことになっちゃうんじゃない。 リゾナンターだったらね、そんな間抜けなことになったことなんか一度もないよ、一度も」 自分の能力で傷つ...
  • @wiki全体から「『リゾナンターЯ(イア)』番外編 「朝靄・5つの影」」で調べる

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