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L'AUTOMNE(ロートンヌ)の絶品ケーキ - (2009/12/01 (火) 23:16:07) のソース

L'AUTOMNE(ロートンヌ)の絶品ケーキ  2009年6月28日 (日) 

イタリアンランチを頂きながら、近くに美味しいケーキ屋さんないの?と尋ねると、私たちが着く前に、わざわざケーキ屋さんに行きケーキを買ってきてくれたと言うではありませんか。 

なんと、有名パティシエ・神田広達氏のお店「ロートンヌ」のケーキを用意しておいてくれたのです。 
弟のお嫁さんFちゃんは本当にセンスが良く気が利く女性なのです。 

このロートンヌのケーキ、今年食べたケーキの中で一番の美味しさでした。 
久々に感動を与えてくれるケーキ屋さんに出会いました。 

近いうちに、弟の家に遊びに行くことを口実に、ロートンヌに寄りたいと思っています。 

このケーキたち、みんな(弟、お嫁さんFちゃん、三女、私の4人)で全種類少しずつ食べましたが、これって我が家だけかと思っていたのに、Fちゃんは何も抵抗がないみたい。 
家族だから遠慮なしで、ってことなのかしら。 
まさかFちゃんのオウチでもケーキはバイキング形式だったとか? 

ケーキの美味しさと、弟の新居の素敵さに驚いて、ケーキの食べ方がどうのとかすっかり忘れてしまった。 

豪邸に住んでいるわけではないけれど、新婚さんらしい愛らしさもありながら、どこを見てもスッキリきちんと整頓され、お掃除が行き届いている素晴らしいオウチに感動。 

弟がちょっと神経質で何でも自分でする人だから、Fちゃんも大変でしょうねぇ、逆に助かるのかしら。 

弟が独身時代、と言うより学生時代から使っていた家具も新居に運び込んだようですが、でも、新品のようにとっても綺麗なのです。 
何度かの引っ越しをしても、あんなに綺麗に保てるなんて、よほど丁寧に扱ってきたのでしょうねぇ。 
私なんて、お引越しするたび、家具も家電も総入れ替えしてしまうから、ちょっと見習わないと、と反省。 

なにより素敵☆と思ったのは、ダイニングに置かれていたテーブルとチェアのセットは、お嫁さんFちゃんのご両親が新婚時代に使っていたものなのですって。 
それをご実家から運んできて、可愛らしいテーブルクロスをかけて、食卓にしているのです。 

足るを知る精神で、心豊かに、身の丈に合った、若い二人の幸せいっぱいの新婚生活を見せてもらい、私も妹(三女)も、早く私たちも結婚したいね~♪と口々に言いながら帰ってきました。 

今は立派な一戸建て住まいで、子供二人を育てている専業主婦の次女だって、新婚時代は、質素なアパート暮らしでした。 
子供ができたら大きな一戸建ての家を買う!ということを目標に、質素倹約に励み、30歳で目標達成。 

願えば叶う、と信じている私の励みになっています。 

弟夫婦も、今は我慢することも、大変なこともたくさんあるでしょうけれど、苦労の先にはきっと幸せな夢の実現が待っていますから♪ 

夕方帰宅し、夜、なぜか三女が突然近所のお寿司屋さんに行きたいと言いだした。 

私も、先週の木曜日お寿司屋さんの前を通ったら、定休日でもないのにお店が真っ暗だったので気になっていたこともあり、小雨が降る中二人でお寿司屋さんに行ってきました。 

ごはん日記で何度も書いているあのお寿司屋さん。 
東京の親だと思って何でも相談しなさい、とおっしゃってくださる素敵なご夫婦。偶然に、私の親と同じ年齢なのです。 
大将は気導術の師範。息子さんはコーチングの先生。 

そのお寿司屋さんに入ると、お客さんは誰もおらず、いつもは明るく元気なおじさまの顔がくもっている。目がくぼみ、頬がこけ、やつれている。明らかにおかしい。 

そして、次から次へと、お店にお子さんやお孫さん達が集合してお座敷に入っていく。 

カウンターには私たち二人だけ。 

あれ?奥さまがいない。 

妹が、おかみさんは?と聞くと、おじさまが「おかみさん、天国へいっちゃった」と答えた。 

え?またまたぁ~冗談言って~!と三女が言っても、おじさまの顔に笑顔はない。 

え?どういうこと!?おかみさん、今どこにいらっしゃるの?と尋ねると、 

先週の水曜日にくも膜下出血で倒れて大学病院に入院しているけど、あと2~3日の命だって言われてる。 

と答えるおじさま。 

それから、握ってもらったお寿司の味も覚えていないし、美味しくも感じなかったし、何を食べたかも記憶にないし、お腹もいっぱいにはならなかったし、胸がいっぱいになって、ほんの数個しか喉を通らなかった。 

コーチングの先生をしているご長男は40歳ですが、末っ子の3男はまだ22歳。 
今日は奥さまの代わりに、3男クンがお手伝いをしていた。 

妹は、父を亡くした時自分が22歳だったことを思い出し、まだ大学生の3男クンが可哀想だとワンワン泣いていた、お寿司屋さんのカウンターで。三女も、父が亡くなった時まだ学生だったのです。 

そして、3男クンも教員になるための勉強をしているという共通点もあり(三女は当時音大を卒業し福祉大学に編入して幼児教育を学んでいた真っ最中だったので)、突然親を亡くした当時どれだけ心細かったか、辛かったか、自分の心境と重ね合わせ、悲しみが溢れてしまったのでしょう。 

5日で2食しか食べていないと言うおじさまに、妹は、また笑顔を見せにくるからね、頑張って!と励ましてお店を後にしました。 

大切な人を失う経験をした人にしかわからないその感情を、まだ学生だった妹は自分の父の出来事で体験することになり、人の痛みや辛さを理解し思いやる気持ちを持てる人になれたことは、彼女にとって大きな成長となったようです。 

いつもカウンターの横に立ち、控え目ながらいつも笑顔で優しくてお綺麗なおかみさんの顔が目に浮かび、こんなに仲睦まじい夫婦は滅多にいないというほど、思いやりと愛情に溢れ、一心同体という雰囲気が伝わってきた二人のことを思い出し、 
帰りの運転中、車の中で涙が溢れてコンビニの駐車場に入って、落ち着くまでにはかなりの時間が必要でした。 

こんなことは、愛犬の病気がもうこれ以上良くはならないと動物病院の獣医師に宣告された時以来です。 

悲しいけれど、お寿司屋さんのおかみさんのことも、愛犬のことも、人事を尽くして天命を待つしかありません。 


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