午後からの講義は「アーユルヴェーダで健康で美しい女性になる」。 カラダという楽器を調律するための3つの方法として、 ストレッチの「調身」、呼吸を整える「調息」、 心を整える瞑想の「調心」が大切であると教えられました。 心とカラダの状態は、ドーシャのバランスでわかるそうです。 心とカラダを支えるエネルギー「ドーシャ」は、 目に見える物質ではなく、中国医学の「気」のようなもので、 生命を維持する源とされています。そのバランスが乱れると、 心とカラダにさまざまな悪い影響を及ぼします。 毎日の生活の中には、バランスを乱す要素がたくさんあります。 自分のドーシャのバランスを知った上で、 生活習慣や食生活を改善し、ドーシャをバランスさせる。 これが「アーユルヴェーダ的生活」であり、健康維持、増進の基本です。 3つのドーシャのバランスが整っていれば、心もカラダも健康でいられるそう。 逆に、3つのドーシャのバランスが乱れると、 心とカラダに何らかの不快な症状が現れて、 そのすべての症状にこのエネルギーが関係しているのです。 ドーシャには、「ヴァータ」(風のエネルギー) 「ピッタ」(火のエネルギー)「カパ」(水のエネルギー)の種類があります。 講義を聴いて、皆どれかにピタリと自分があてはまることに驚いていました。 ちなみに私は、カパ。彼はヴァータです。 ◎ヴァータ体質の人生まれつきヴァータの多い人は、軽い、動く、冷たい、 速い、乾燥しているといった、風から連想できる性質を持ち合わせています。 太りにくい体質ですが、体重の変動が激しい。 筋肉質ではないので、骨や血管が浮き出て見えて、寒がり。 皮膚は冷たく乾燥気味、髪も潤いを失いやすく、パサつきがち。 目は小さい傾向。ヴァータがアンバランスになりやすいため、腸の働きが悪くなります。 このため、便秘やお腹にガスが溜まることによる膨満感などに悩まされる。 手足が冷えやすく、強い腹痛や腰痛、関節の痛みを感じやすい。 緊張性頭痛なども発症しやすい状態にあります。 性格の特徴は、機敏でフットワークが軽く、活発によく動きます。 記憶力もよく、多様性を好み、想像力が豊か。 型にはまらない自由な性格の持ち主なので初対面の人とのすぐに打ち解けられます。 理解力が速く、新しいことに挑戦しては、すぐに自分のものにするのが得意である反面、 どこか抜けていたり、長続きしなかったりもします。 信念が変わりやすいところがあり、早口で話し、歩くのも速い人が多く、 お金を稼ぐのも使うのも速い。どちらかと言えば浪費家。 ◎ピッタ体質の人は、暑い、鋭い、軽い、流れるといった、 火から連想できる性質を持ち合わせています。 中肉中背でスタイルがよく、筋肉質ですが、食欲が旺盛なため、 肥満になりやすい傾向もある。 性格は、火のように情熱的で、知性に富んだリーダー気質。 強い集中力とものを見通す鋭い感性を持ち、とても自信家。 機転がきき、行動や話に無駄がないので、リーダーに最適なタイプ。 ただし、火のような強烈さを持っているため、無遠慮にものを言い過ぎる傾向も。 その後あまり反省をしないにも、ピッタ体質の特徴。 ◎カパ体質の人は、、重い、冷たい、遅い、安定的、湿っているといった、 自ら連想できる性質を持ち合わせています。体力も持久力もあるのですが、 少ししか食べなくても太ってしまう傾向にあります。 大きな瞳と長く濃いまつげを持つ、魅力的な容姿の人が多いカパ。 髪は黒くて艶があり、白髪はあまりありません。 歯が大きく、歯並びもよく、体臭もあまり強くありません。 肌は色白で滑らか、どちらかといえばオイリースキンです。 だるさや眠気に襲われやすいカパは、ドーシャがアンバランスになると、 カパが支配する湿った組織にトラブルが起きます。 スタミナ、脂肪、食べ物など、なんでも蓄えてしまうため、 太っている人が比較的多くみられます。 性格は、水のように落ち着いているカパの人は、辛抱強く寛大。 大地のような性格です。いつも落ち着いていて、 トラブルが起きても、すぐに怒ったり慌てたりしません。 波風を立てずに、ゆっくりと穏やかに対応できる温厚な人です。 母親のように懇親的で、慈愛深く、情にもろいところが大きな特徴です。 頭で考えたことよりも、カラダで感じたことを大切にする人です。 物覚えは早くありませんが、一度覚えたら忘れることがありません。 動作や話し方はゆっくりで落ち着いています。 辛抱強く、着実にものごとをやり遂げるパワーもあります。 何事も蓄積する体質なので、お金をためるのも上手です。 もう、まさにカパ体質な私と、ヴァータ体質の彼。きっと彼が聞いたら驚くわ。 ますますアーユルヴェーダを深く学びたくなりました。 (終わり)