あけましておめでとうございます 2009年1月5日 (月)

2008/12/29 11:49
Canon EOS Kiss Digital X

冬休み最終日。
自宅に戻り、妹と愛犬と共に、いつもの夜を過ごしています。

去年は、8年間一緒に暮らしてきた三女が、やっと自立し、子供から手が離れた母親の心境でした。


去年も、色々な人や物との出会いがありましたが、
自分にとって誰が、何が大事なのか、何を大切にして生きていくべきかを考え、本当の豊かさとは何かということに気付かされた年でした。

シンプルな暮らしを目指し、丁寧に生きていこうと思い続けてきた年でもありました。

なかなか目標通りにはいかないことも多かったですが、12月にある女性からとても嬉しい言葉を頂いて、自分が心掛けて暮らしてきたことは無駄ではなかった、お料理を通じて伝えることができた、という自信となる大変嬉しい出来事でした。

12月に私が作ったジャムをプレゼントしたのですが、
その感想をブログに書いてくださったのです。

『料理に人柄とか暮らしぶりが出るのだと思う。
見かけ、きれいな料理を作る人は多いけれど、心を動かす料理を作れる人はそうそういないと思う。』

と私のことを書いてくださったのです。

『お料理だけではなく、日常生活全般、落ち着いて丁寧に暮らしてらっしゃるから、作れるジャムだと思う。
それは、もしかしたら、子どもの時からの積み重ねがないと不可能な料理かも知れない。』
と。

『それこそ、「落ち着いて丁寧に、心を込めて」という姿勢があって、しかも、「焦らない、他のことに気を取られない」で、長時間、料理に集中ことができる人でないと、出せない味なのだろう。』

『そうなのだ、丁寧で心がこもっていて、素材ともお話できる、すなわち、素材の様子をきっちり受け止められる人が作ったお料理なのだ。
このジャムを味わって、心が洗われたような気がする。
忘れていたこと、そう、お料理って、心を込めて丁寧に作るものだということを思い出した。』

と。

え?これって本当に私のこと?と照れちゃうほど恥ずかしいような気持ちで読み進めていくうちに、感動して涙を流してしまいました。

このブログを書いている女性Wさんは、私が初めて自分のPCを購入し、インターネットに接続をして、初めて登録したお料理のメーリングリストの主宰者です。
私より年上の女性で、もう10年近いお付き合いです。

私はこのWさんの食べ物やお料理に対する感覚に、
自分と近い何かを感じて好意を寄せています。

私は本来の性格が、大雑把で面倒なことが苦手でズボラで
おっちょこちょいなところがあるので、
その調子でキッチンに立ち、いい加減なお料理を作らないようにと、自分を戒めるために、
ていねいにていねいに、と心の中で唱えながらお料理に向かうようにしています。

Wさんが書いてくださった、私の作ったジャムの感想を読んで、
真面目に丁寧に、という心構えで努力を続けてきたことが報われたような、嬉しく幸せな気持ちになったのです。

去年は、悲しさや辛さから流す涙より、嬉しいことや感動の涙を流す機会のほうが多く、幸福な年でした。

去年は弟も結婚し、三女も自立し、次女の娘は幼稚園生になり、母は還暦を超え、父が他界し3年。
今年は自分の幸せを求める一年にしたいと思っています。

1月はこれからの準備に、かなり慌ただしい月になりそうでして、
ごはん日記の更新も、いつもより頻度が低くなりそうですが、
私は、夢と希望を持ち、とても元気に過ごしておりますので
ご安心ください。

写真はお正月のおせちとして作った黒豆煮です。

乾燥豆は、日本橋の八木長本店の物を購入しています。去年の末に2008年丹波産300g2415円でした。

八木長本店では、本年度の黒豆の中で特別粒大きい極上品を扱っており、ふっくらとして大変柔らかく煮上がります。

おせち料理などご祝儀の膳にのる縁起ものとしての黒豆は、多くの薬効を秘めた、健康食品です。

古書の中で「水に属して腎に入るれば水をおさめ張れるを消し、気をさげ風熱を補い血をいかし毒を解く」と黒豆の薬効が記されています。

また、中国では腎を補うものとして黒豆の薬効が最も強いと考えられてきました。漢方の腎とは体の成長や生殖をつかさどる場所とされ、いわば生命エネルギーの源です。
黒豆は不老長寿の薬と呼ばれています。

家族が健康で長生きできますように、と祈りを込めてお正月に黒豆を作りました。

黒豆を煮ながら、私の作る黒豆煮はいつも茶色っぽいけれど、これはもしや、三温糖やきび砂糖を使うせいかしら?普通は上白糖やグラニュー糖など色のついていないお砂糖を使っているから真っ黒く仕上がるのかしら?ということに気付いたのですが、なんとWさんも同じことに気付かれたらしく、Wさんのブログを読んで笑ってしまいました。

私は白く精製されたお砂糖は使わない主義なので、これからも私の黒豆煮は茶色い黒豆ということになりそうです。

おいしいもの

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最終更新:2009年12月16日 18:58