名古屋大学 文芸サークル 作品データベース内検索 / 「爆発」で検索した結果
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爆発
...ことが起きた。爆弾が爆発したのだ。なぜ爆発したのか。それは爆弾が爆発する物だからだろう。爆発しないのなら、それは爆弾ではない。しかしそれは、爆弾が爆発する理由には厳密にはならない。それは単に、爆弾が爆弾である条件は潜在的に爆発する可能性を有することだ、と言っただけである。ある瞬間に爆弾が爆発した理由は別に求めなければいけない。では、その理由とは何だろうか。ここで反対に、爆発しない物について考えてみよう。たとえばりんごは爆発しない。いや、言い直すならば、この世界ではよっぽどのことがない限り(反粒子と反応させるとか)おそらく爆発しないであろう、きっと。じゃあ、りんごが爆発しないから、変わりに爆弾が爆発するのかというと、それはもちろんおかしい。りんごが爆発しないからと言って、爆弾が爆発しないとは限らない。バナナが爆発するかもしれない。まあ、バナナは爆発しないだろうが(りんごが爆発しないのと...
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爆発(2)
...ことが起きた。爆弾が爆発したのだ。なぜ爆発したのか。それは爆弾が爆発する物だからだろう。爆発しないのなら、それは爆弾ではない。しかしそれは、爆弾が爆発する理由には厳密にはならない。それは単に、爆弾が爆弾である条件は潜在的に爆発する可能性を有することだ、と言っただけである。ある瞬間に爆弾が爆発した理由は別に求めなければいけない。では、その理由とは何だろうか。ここで反対に、爆発しない物について考えてみよう。たとえばりんごは爆発しない。いや、言い直すならば、この世界ではよっぽどのことがない限り(反粒子と反応させるとか)おそらく爆発しないであろう、きっと。じゃあ、りんごが爆発しないから、変わりに爆弾が爆発するのかというと、それはもちろんおかしい。りんごが爆発しないからと言って、爆弾が爆発しないとは限らない。バナナが爆発するかもしれない。まあ、バナナは爆発しないだろうが(りんごが爆発しないのと...
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ジレンマ(短歌)
...残る「私は……」 爆発を願う気持ちの端くれでどうでもいいと積み上げながら まっさきに顔認証に否定されいつもの顔で地下鉄に乗る 弱さだと責める自分をなだめては勿忘草と布団を眺め 振り返り歪な轍見えたとて何か変わると思うだろうか 去り際に大人めかした横顔と横断歩道駆ける背中と 繰り返す過去を幾度も繰り返しもう届かないその「ごめんね」は 臭いよねトイレみたいと蔑まれ誰を呪うか朱の薔薇たちよ ツイッターで時々呟いている短歌が溜まってきたので放出します。
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初代アップ板作品8.
...)22時45分 Κ 爆発(2) 5 2006年11月21日(火)22時46分 Κ 皮膚病怖い(2) 6 2006年11月21日(火)22時49分 Κ 一人だけいる部屋 7 2006年11月24日(金)00時52分 穂永秋琴 サークル紹介文案 8 2006年11月24日(金)03時47分 渋沢庚 春庭 9 2006年11月24日(金)23時08分 皆既日食 まぐろのうた 10 2006年11月27日(月)01時37分 渋沢庚 つれづれに… 11 2006年11月27日(月)11時54分 一影 ノック 12 2006年11月27日(月)12時06分 一影 ノック(2) 13 2006年11月27日(月)18時48分 川口翔輔 What I m Wating For...to the end 14 2006年12月01日(金)22時00分 鴉羽黒 フィクションr(紅茶をひとつ、コーヒーをふ...
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おもしろフラッシュバック倉庫(お題「倉庫」)
...イムラインでは愉快に爆発願うひと 3人 生き生きしてる楽しそう お前たちが天国や地獄に行けると思うな タイムラインにはいない、今はいないひと 偶数 その中に知ってるひとがみんないるといいのに(あいつとあいつは除く) タワレコ寄ってCD買った。 奨学金で遊んで暮らしてる。 嫌な気分のときに新しい曲を聴いてはいけないだって紐付けされるから 同じ棚の同じ引き出しに仕舞われるから たとえば合格通知を見に行った帰りは5ive Starだし、グラウンド横でお花見のときはStar Guitarだし、夏休みに部誌データ持ってひとり書道教室へ向かうときは理論武装だし なんだかおもしろフラッシュ倉庫みたい(あ、懐かしい) ペリーとかバンプとか急に蘇った 図書室のとなりにできたパソコン室 その年から円盤になった卒業文集 サザエさんの変な握り方はあれで殴ると威力倍増というのが定説だった 足達くんが言ってた ...
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カール(詩)
...い骨のあたりで火薬が爆発し、 視界は四つに区切られ、裂け目に指を突っ込むときれいに裂け、そこから先は 忘れていたことにしたかった記憶ばかりで、そこで終わり、そこで終わり。 甘いキャンディ(帰るのかい?)、真っ赤な手のひらで差し出してくれたのは誰だったか。 べとべとになるほどの温度でキャンディを握り締めて彼の帰りを待っていたのは誰だったか。 僕はきれいな小石を取り出して、机の上に並べた。赤と黄色と青色の宝物だ。 口に含んでみる。(やっぱり)甘い味がしたよ。 というわけで、はじめまして。鶴田(仮)です。 ぱ、とこのサイトを見つけ、とりあえず何か書くと 決めたものの、小説は二年近く書いてないし、 結局お茶を濁す形と相成りました。 こんな感じのものを得意としております。 以後、よろしく願います。
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初代アップ板作品1.
...)23時40分 K 爆発 19 2005年01月01日(土)23時17分 藤枝りあん 御伽噺 20 2005年01月03日(月)23時26分 穂永秋琴 花家の決戦 ~『仙侠五花剣』第二十七回より 21 2005年01月07日(金)19時57分 穂永秋琴 神前滑稽詩 22 2005年01月09日(日)02時27分 K 短いもの三つ 23 2005年01月10日(月)05時49分 葉山一色 蟹乙女 -La Crabienne- 24 2005年01月11日(火)17時51分 無学 Tiger,Tiger 25 2005年01月11日(火)20時49分 バーネット ドランクンハート 26 2005年01月12日(水)00時46分 伊吹はるな 境界の扉 27 2005年01月12日(水)01時11分 ため めたくそ(ヤケ) 28 2005年01月12日(水)09時45分 一角天馬 大銭湯(黎...
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Limited第18話「購買部の陰謀」
...ァーjンはまさかの大爆発を起こし、鈴木は飛散した勾配のおばちんrx改3号気~決戦ヴァージョン~の破片に体を貫かれたのだ。鈴木は身を挺して学校を守ってくれた。ぼくも引きこもってばかりではいられない。学校ひいては日本国の癌・陰謀渦巻く購買部に正義の鉄槌を振り下ろすのだ!田中は決意を新たにするのだった。 「くっ、おばちゃんが……やられるとは」 「これは大変な誤算ですよ、八木さん」 「高橋、報告書はまだか」 「申し訳ありません、現在作成中です。諸班は統制が取れていません。連絡が取れるのは現在ここにいるメンバーだけです」 縦長8畳間の購買部部室は騒然としていた。一日ずつ販売する牛肉入りカレーパンを増やし、加速度的に学校中に松坂牛カレーパンを流行らせても、おばちゃんズが破壊されてしまえば万事は休するのだ。なぜならパンの松坂牛の中に仕込んだ命令電波受信機に指令を飛ばすことができるのはおばちゃんズ...
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人類滅亡前夜
...。未曾有の。成層圏で爆発。会場は悲しみに包まれ。 封筒が投函されていた。僕はベランダで枯れかけたプチトマトに水をやり、カサカサになった葉を全部ちぎって捨てた。相反する感情があった。希望に行く船と絶望に行く船。どちらも同じ船だとしたら、僕は悲しまなくていいのだろうか。彼女は苦しまなくて済むのだろうか。 封筒はまだ開けていない。たぶん、これからも開けることはないだろう。テレビをハンマーで叩き割ると、四月の夕暮れの風が心地よい冷たさに浸された。またひとつ、遠くで大きな爆発。まぶしくて目を閉じる。明日はきっと晴れだ。 僕は生きる。封筒の中に入った彼女を後生大事に抱えながら。夢を持とう、と思った。
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50-Noise-Order
... <み> 怒りを爆発させた。 <む> 勇者は槍使いに視線を向けた。 <め> 槍使いはそれを見て <も> 「魔王を倒すぞ」と言って武器を軽く構えた。 <や> 決意の表情で微笑みながら <ゆ> 勇者はその仲間の肩を叩いた。そして前を向いて「いくぞ」と言った。 <よ> 勇者は魔王のもとへ来た。そこにはお姫様もいた。 <ら> さてついに奴との闘いが始まった。 <り> 勇者は魔王に切りかかった。 <る> 魔王はしばらくの間は激しく暴れて抵抗していたが、 <れ> そうしているうちに <ろ> 魔王はMP(魔法を発動させるのに消費するパワー、と言うかエネルギー)を使い尽くし、魔法が使えなくなったようだった。そこで <わ> 魔王はようやくおとなしくなった。 <ゐ> 彼はしぶしぶ負けを認めて、 <ゑ> お姫様と槍使いは顔を見合わせてから <...
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適当作品案内
...のやりすぎで、内臓が爆発して、飛び出した大腸でぐるぐる巻きになるシーンに悶絶。もちろんこれが唐沢なをきの怪作『ホスピタル』を生むことになる。一応ラブクラフト原作なんだよね、どうでもいいけど。 悪趣味 ・ピンク・フラミンゴ(映画) 湯気の出てるしたてほやほやの犬のウンコを食う映画。ドラァグ・クィーンのディヴァインの存在感だけでも見る価値あり。男女鶏の3Pとか、床や机や食器をペロペロ舐めるシーンとか、性器に長いソーセージを結びつけて人に見せ付けるとか、悪趣味であろうとする以外の意図を感じることができない、悪趣味映画の金字塔。一番すごいのはケツの穴ダンス。ほんとにケツの穴が開いたり閉じたりしてダンスするんだよ。どんな鍛え方をしたらあんなことができるようになるんだろう。 ある種の作品は「作品」としてではなく「事件」としてみるのが正しかったりするんだけど、これは多分後者。 暴力 ・悪...
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掌編三つ
...と揺れる機体、時々、爆発音。緊急通信、エエ、エ、エ、エマージェンシィ。 何が起こったのかはわからないが、乗組員二人のうち片一方は恐慌状態だ、もう一人が殴りつけて、さらに症状は悪化する。シートベルトがぎちぎちと張り詰め、口の端から泡を吹いている。既に黒目の部分が遠くへ飛んでいる、ハッピィバースデイの風景を見ている、テディベアを見て歓んでいる。 外は真っ白。空は灰色。比較的まともな方は自問するだろう、これで平気か? 俺たちは、生き残れるのか? 緊急事態用のキットを携え、メーデーを発信する。 全世界へ、全世界へ。 全世界に存在する、僕を救うことが出きるあなたへ、 それでも、今ここで死のうとしている僕をどうか助けて。 彼はまず、隣のシートを強制排出。爆発とともに空中へと放り投げられる。奴は何か喚いていたがすべてはその後だ。 そして、レバーを引く。爆発音。強烈なGが体を押さえつけ...
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探偵殺し 推理地獄
...る。 次にカンブリア爆発、魚類の時代、両生類、そしてやってくる恐竜の時代。 そしてその後に起こる恐竜人類の繁栄と滅びが現在の地上の素粒子の動きから逆算されシミュレートされていく。 時代は哺乳類の時代へと移り変わり、ついに神崎カンナが誕生する。 七瀬葉月の中で彼の人生が再現されていく『人類50億人連続殺人事件』、『150億年前の殺人事件』。 そこでわかったのがいかに彼が神崎カンナが悪を憎んでいるのか、犯罪を嫌っているのか、いかに人々を愛しているのか、いかに虐げられた弱者に憤っているのか。 彼女の中の神崎カンナは一つの結論に到達する。 探偵小説において犯罪とは探偵を活躍させるためのものであり、逆説的に探偵がいなければ犯罪は起こりえない。 それは彼がメタ探偵であり、メタ的存在であるが故に辿り着くことができた結論。 そうして彼は小説からすべての探偵を排除しようと決意してこの事件を起こすのだっ...
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読みの国通信 あるいは ネタバレ注意 っていうかほとんどストーリ全部説明しちゃってるけどたぶん大多数は一生この小説読まないから安心して
...の語りも素直じゃなさ爆発のツンデレ文章である。ライトノベルをそこそこ読む人ならこの感じ何かに似ていると思うかもしれないが、それは後で確信に変わるであろう。僕は次の部分を読みながら爆笑してしまった。 私はえり好みするし石頭だが、卑怯者ではない。ジョセフィーンの導くほうへ、どこへでもついていく。一度は川の中までも。すでに彼女を発見していたが、一緒に橋を渡る最中に彼女は私の手をすり抜け、水に飛び込んだ。私も追った。彼女はそうなると読んでいた。私は少ししか泳げないが、彼女はもっと泳げない。下流に八百メートルほど流されてしまったが、どうにかかのじょをたすけだせた。私は彼女に腕をまわしていた。二つの頭を何とか水から出そうと奮闘しながらも、思った。ジョセフィーンに腕をまわしているぞ! どんな純朴なじいさんやねん。まあこんな感じに進みのだが、ジョセフィーンを探す途中で主人公が転んで悪くないほうの...
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フィクションv(居酒屋で雪と詩と)
...…えーと、やきいもが爆発?」 「城崎お前、詩を書いてるんだよな?」 「そうだよー、雪の日にねー。そう言ってるじゃんか、はじめから。…雪、止まないなぁ」 腑に落ちない稲沢ではあったが、詩も芸術なのだから、前衛芸術というくくりのものがあってもおかしくはないということにしておく。 「まあ、雪が降ってるんだから、雪の詩を書けばいいだろ」 「破裂する?」 「するなよなんでだよ」 どうも城崎には妙な固有イメージがあるらしい。 「まあでも、雪の詩なんか書きつくしてるか」 雪の日に詩を書くというのなら、まず思いつくモチーフは当然、雪だろう。 「いやー、まあ、せっかくだから考えてみるよー」 ビールは七杯目。窓の外には順調に雪が積り、城崎の鼻の下には泡が積っている。 「雪か…。雪ー。白い・積る・降る・冷たい――」 「詩なんだから、比喩とかそういうのか?」 一応それらしいアドバイスもしてみるが、...
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Uー1(Ultimet―One)
...というか中学生の妄想爆発、ご都合主義全開ストーリー。 読んでいただいて、頭痛を感じたり、痛みのあまり吐き気を催したりしていただければ幸いです。 参考文献 http //pie.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1144506999/
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手紙とフルート
...里を見て、僕の心臓は爆発しそうになってしまった。 完全な、一目惚れであった。 あの時、僕は何て言ったのだろう。 よく覚えていない。 でも多分、初めましてとか、宜しくと言ったのだと思う。 しどろもどろだったのかも知れない。 だって、僕の頭はその時本当に真っ白になっていたのだから。 でも、その真っ白なノートの上に彼女の笑顔だけは、しっかりと焼き付けられた。 「佐久間です。此方こそ、宜しくね」 天使の様な笑顔のままで、麻里はそう答えてくれた。 ・ 麻里と出会ってから僕達が親しくなるまでには、そんなに時間は掛からなかった。 彼女はフルート奏者であったが、フルート曲に限らず幅広い音楽の知識を持っていた。 元々音楽が好きな者通しだから、自然と話は弾む。 最初はそうやって楽器や曲の話だけをしていた。 だが徐々に、二人のプライベートな話も混じる...
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再UP! 「皮膚病怖い」
...で持続する。 最後に爆発が起こるのは私の趣味。めんどくさくなるとすぐに「原爆でも落としちゃうかな」と思う。 発表当時「アドルフ・マンジュウ」を知っている人がいて少しびっくり。そんな古い俳優僕も知らないよ。これは唐沢協会「ぞろぞろ」というマンガにもとネタがある。このマンガも落語のパロディでずいぶんというか全面的に参考にした。 「固い」ことを「こわい」って言いません? 「手をおでこ云々」は林屋三平がどこをどう笑えばいいのかわからないぐらいつまらないことを言ったあとにやるしぐさ。自分で笑うところを客に強制するという究極の外道芸人だが、「いい人」ってだけで存在を許されていた。「ほんともうたいへんなんですから」というのも彼の口癖。芸能の世界に少なからず必要な外道芸人としてなら僕も評価するに吝かではないが、本当に面白いと勘違いしては絶対だめ。 「ドテピン、とグッドアイディアがひらめく」というのは...
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違います
...ちゃうか? 踏んだら爆発するとか? 勢いよく踏んで、バナナの上に乗ったまま遥か彼方にまで滑っていくか? それともフィギュアスケート? 一回転して見事に着地? だめだ、決定打がない。そもそも、自分に何が求められているのかもよくわからない。だいたいこの漫画のストーリーをおれはまだよく理解していない。それさえわかればここで何をすべきなのかもわかるかもしれないというのに。 悔やまれてならないのが、あの空白期間だ。20歳から30歳のあいだ、おれはどこにいても感じる視線のために、部屋に閉じこもっていた。そしてこの世界の研究のために、深夜コンビニで、マンガを買う毎日だった。もう少し早くこの世界がマンガであることに早く気づいておれば、もうちょっと早くこの世界の主人公になるという目標に目覚めておれば。 この世界がマンガであることに気づいて最初に考えたのはフレームについてだ。マンガは一コマにつき、一...
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出鱈目詩人の我が妄想(2)
...された 土管が爆発した 象だそうだ 自分で書いてて情けなくなってきたが、これが暗喩駄洒落の威力なのだ! 四月八日 死産語というのを考えてみた。死語というのは、以前は使われていたが、時の流れとともに使われなくなってしまった言葉に言うのだが、死産語というのは、生まれたときにはすでに死んでいた、つまり登場したときからすでに「それはダメだろう」という雰囲気を帯びていたような単語に対して言うのである。実例を挙げてみよう。 例1 WAっふう!(『万物創世記』の後番組の『WA風が来た』という番組で、声優の山寺が言っていた。明らかに「おっはー」の二匹目のドジョウを狙っていたが、はやりそうな要素がこれっぽっちも見つからない。ちなみにポーズもあって、両手の親指と人差し指だけを伸ばして、親指の指先同士をくっつけて、ダブリューの形にする。そして「わっふー!」と叫びながら前に押し出す。当...
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雪原
...は読み終わった後、【爆発】します」 文章はそれから何十行も改行されて、最後にこう付け加えてあった。 「PS.嘘です」 「マジ? 嘘なの? うっわー、やめろよ。心臓に悪いわー」 ひとり、わざとらしく驚いたそぶりをすると、とてもむなしい。それが分かっただけでもとても有益な行動だった。以降二度としないことを誓って、家を出る。駅前までは原付に乗れば八分でつく。丸い広場の西側にはクレープを売る店があって、その前にはベンチがあって、加奈美はそこに座っている。腰まである白い髪が陽光を反射してきらきらときらめいていた。 「待った?」 「ううん。全然。……ケーキひとつ食べちゃったけど」 「食べたのかよ!? 報酬は?」 「大丈夫。あと三つあるから。うち二つは私のだけど」 「太るぞ」 「自己管理くらいできますので」 「さいですか」 「あ、でも昨日ひさびさに計ったらなぜか三キロ増えてたんだよね。なんだったん...
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キノコ設定集(たぶん)
...せている。 感情が爆発する(激しい怒り、悲しみ、喜びなど)と、アマニタの本来の力が発揮される。 そうなると、リシーサの力も呼応して最大限に発揮される(良い方も悪い方も)。 一人称は「オラ」。二人称は「おめ」「おめぇ」「あんさん」など。 眉毛が太めで髪の毛はボサボサ。手入れをすれば美少年なだけに惜しまれる。 金髪に青い瞳は、普通の人間にはいない。身長160cm強。外見年齢16歳程度(精神年齢12,13歳程度)、男。 『トリュフォー(トリュー)』 truffe(トリュフ)の名を冠する。詳しく言うと、黒トリュフ。 本名:トリュフォー・ルベスケンス、と言いいたいところだが、 本当の名前は、トリュフォー・テューバー。 王の命により、リシーサを探していた旅の戦士。本当はマッタンゴー王国誇るショウルオ騎士団の騎士。 性格は兄貴分で、口で酷いことを言いつつも、常に相手のことを気遣...
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キノコ勇者:第八話
... プルの目の前の壁が爆発した。 (ああもう終わりだもうこの祭祀殿も崩れちゃって自分は生き埋めになって死ぬんだというか死ぬ前にもう一度まともなご飯が食べたかったな――) 「――ってオメェなぁ、聞いてねぇだろ人の話!!」 「え?」 恐る恐る目を開いてみると、そこにはあの鎧男がいた。 「ひ――」 「叫ぶなわめくな、うっとおしい!」 プルが叫ぶよりも早く、男が後頭部を小突いた。目の前に星が飛ぶ。くどいようだが、そこは椅子をぶつけた上にこの鎧男のブーツで蹴られたところなのだ。しかもこの人、手甲もしているから痛いの何の。 だが青年は自分のせいでプルがうずくまってしまったのだということには全く気付かずに、 「男ならそのぐらいの痛みは耐えやがれ! たく、軟弱だな」 (誰のせいだよ誰の!?) プルは無論、心の中でそう突っ込んでおいてから、頭を押さえて立ち上がった。後頭部は手でしっかりとガード...
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積み重なる日々は川の流れのようで
...しようとしたと、怒り爆発だ。「いいから渡しなさい!」怒鳴った夏樹は無理やりタッパーを取り上げると、セミの抜け殻をゴミ袋の中に放り込み、足で粉々にした。さらに大声で泣き叫ぶ冬美の前にタッパーを投げつけ、どかどかとその場を離れる。そこで夏樹は、少しばかり後悔した。別に冬美を泣かせて悪かったと思っているわけではない、あれは冬美が悪い。それよりも問題は、今回のことを母親に言いつけやしないかということだ。冬美だってばかじゃない、そうなればどうせ自分に都合のいいようにシナリオを書き換えてくるに違いない。それでまた夏樹が悪者にされ、母親に怒られるんじゃないかと不安だった。勢いに任せてやってしまったけど、もっといい手だってあったはずだと、少しばかり後悔した。 エンエンと泣き腫らしていた冬美だったが、次第にそれにも疲れてきてしまった。だんだん声がしなくなり、最後には静かになった。だんだん周りも見えて...
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キノコ勇者:枯れる花・折れた翼
...時に、犯人への怒りが爆発した。 「糞野郎がよくも! なめやがってブッ殺す! この手で引き裂いて潰し殺してやる!!」 「ダメダメ、ヴォルヴァの手が汚れちゃうでしょ~?」 けどなぁ、と反論しかかったヴォルヴァに軽くキスをして、ルブロは黒い笑みを浮かべた。 「言ってたでしょ? 『愛するものに殺されるのが一番幸せだ』って・・・」 「ふん。あんな雛鳥に殺せると思ってんのか? だったらまだガラバ鳥の毒に中って死ぬのを願った方が手っ取り早いぜ? 御目出度い話じゃねーか!!」 「だ・か・ら・・・」 ルブロはヴォルヴァの耳に口を寄せて、くすくすと笑う。 「あの下衆には地獄の苦しみを味わってから死んでもらえばいいの♪」 話の意味が分からず混乱するヴォルヴァに、ルブロはもう一度キスをして離れた。 「ともかくぅ~、アンなのは目に入れるだけ目が腐るってモンでしょ? 記憶に残せば頭が腐るよー。バカなふりし...
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晴れた日は柄の長い傘を持って・7~
...だけで勇姫の怒りは大爆発である。ある意味、豪姫のブラコンよりも恐ろしい。 そもそも何故双子が敵対して戦っているのかというと、実際はお互いに戦ったことは皆無であり、それはというのもこの天晴学校の部活や委員会が幾つかの勢力に分かれていることが原因である。 入学後、豪姫は夢であるプロマジシャンへの道を歩むべく奇術研究会に入り、勇姫は興味があるからという理由で手芸部に入った。それが悲劇の発端である。 何とその二つは、ランベ・リューアと雨衣という二大勢力でも中核層であり、それ故に屈指の戦士達の溜まり場なのである。 よって二人は戦士となったのだが、事の重大さに気付いたのは勇姫だった。 戦って実力を付けていくうちに、自分の兄(姉)が敵の四天王の一角を担っていると知ったのである。無論、彼女自身、最愛の兄(姉)と戦えるはずも無い。だからといって、雨衣を抜けるにはあまりにも秘密を知りすぎてしま...
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REM ――The Hero in Dreams――
...は内側から炎を上げて爆発四散した。 レイドソムナスが、塔の屋上に着地する。すでに荒野は消え去り、夢は元の情景に戻っている。 『いやぁ、終わった終わった。初陣としちゃ、上々だよ。これならお前に後を任せて大丈夫そうだな』 ダンが能天気に解説を入れる。恭四郎としては、そんな称賛よりも切実に必要なものがあった。 「そりゃよかった……で、これからどうするんだよ。どうやって帰るんだよ」 『レイドソムナスを使えば、現実世界への帰還も思うままさ』 「……あんたはどうするんだよ。拾っていこうか?」 『心配いらねぇよ。俺はまあ……別ルート知ってるし』 「ホントかよそれ。結構な怪我してたじゃんか」 『疑ってんなテメェ。分かったよ下見てみろって』 ダンと掛け合いつつ、恭四郎は苦笑する。塔から下界の林を見やると、一本道にダンが現れて、くるりと身を翻すと同時に光の粒子となって消えた。 まあ、何とかなったら...
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キノコ勇者19~
...色をした花火が次々と爆発し、その破片が神経に突き刺さって粉々に砕ける。 苦しい。 苦しい。苦しい。苦しい、苦しい。苦し 肌に深く指が食い込めが食い込むほど、痛みが和らいだ。温かな赤い血潮が、この上なく優しく全身を包む安心感だけが欲しい。 そうだ。 血だ。 何故気付かなかったのだろう。これっぽっちではこの痛みは止まりはしない。もっと、血を。 血を流せ 血ヲ流セ この地獄は もう 耐えられな トリュフォーは何かの叫び声を聞いた。と同時に、自らの意識を叩き起こしていた。かっと目を開き、咄嗟に手近にあった盾を構える。そこに、鈍い衝撃が加わった。 「チィッ!」 勢いに押され、盾を弾かれそうになるのを何とかこらえて、トリュフォーは奇襲を仕掛けてきた敵を見据えた。 「な・・・」 戦場において、思考の空白は死に繋がる。だがいくらそのことを叩き込まれていても、信じられない、と...
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tEEnAgEr
...火が上がる時は大きな爆発音で声が聞こえなくなるから、一時話を中断する。その間に俺は話すことを頭の中で整理して、ちゃんと自分の気持ちを三河に言うことができたと思う。 小さい規模の夏祭りだから、花火もほぼ単発で上がるだけのものだ。でも真夏の夜空に開く色とりどりの光の花はすごく綺麗で、こんな時に見る花火が意外にも心を打つということを知った。花火がひとつひとつ打ち上がるように、俺も三河にひとつひとつを打ち明けることができた。驚いたことに、あれほど口にはしまいと思っていたことを話すことで、俺の気持ちはスッと軽くなって、信じられないくらい落ち着きを取り戻すことができた。これは、きっと三河の力なんだと思う。他の誰も持っていない、彼女だけの特別な優しさのおかげだ。 「三河、ありがとう。話を聞いてくれて」 長い話が終わった後、俺がそう言うと三河は明るく笑った。 「こんな私でも、若狭くんのためになりた...
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キノコ勇者・40~
...な音がした。 次いで爆発音とともにさらに多くの巨大蟻が酒場になだれ込む。エレビアが障壁をはずした今、彼らを阻むすべはない―― そのとき、扉の向こうから小柄な人影が現れた。 彼女は流れるような動作で矢を弓につがえ、 ガガガガガガガガガガガガガガガガガ! 一息で放った十数条の矢は、その場にいた巨大蟻を殲滅した。 「プル!無事・・・・・・な、ようだな」 「ミセナ!来てくれたんだ・・・ていうかその矢は!?」 ミセナはプルに照準を合わせている。先ほどと同等、否、それよりも勝るすさまじい殺気が彼女の本気を物語っていた。 「いやちょっと落ち着いてよ!なんで俺が狙われてるのさ!?」 「ほう、そうか。ではキミは何をしているのかな?」 「は?いや別になんにも・・・」 ついさっき子供を助けたとき、プルはエレビアの魔球に包まれて蟻に突進していった。そう、エレビアと、一緒に。 そして二人して仲良く体勢を崩し、...
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キノコ勇者 改訂版~3~
...色をした花火が次々と爆発し、その破片が神経に突き刺さって粉々に砕ける。 苦しい。 苦しい。苦しい。苦しい、苦しい。苦し 肌に深く指が食い込めが食い込むほど、痛みが和らいだ。温かな赤い血潮が、この上なく優しく全身を包む安心感だけが欲しい。 そうだ。 血だ。 何故気付かなかったのだろう。これっぽっちではこの痛みは止まりはしない。もっと、血を。 血を流せ 血ヲ流セ この地獄は もう 耐えられな 突然、うつろだったプルの目に光が宿った。ただし、正気のそれではなく、狂気の輝きが。 次の瞬間、プルは立ち上がっていた。倒れた時とは逆、あたかも重力が反転したかのようにグンと体を起こすと、彼は胸に突き刺さっていた短剣に手をかけた。苦戦しながらもプルは、どうにかそれを体から抜き取って掲げた。刃を押したり捻ったりして広がった傷口からはボタボタと血が零れ落ち、手にした刃も赤く濡れそぼっ...
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銀帽子のメイズ(新)
...、竜牙兵たちの真上で爆発した。激しい振動が床と鼓膜を震わせ、突風が人間たちをなぎ倒す。竜牙兵たちの姿は、濛々たる黒煙の中に没した。 「……ば、爆弾だと……。落盤したらどうする!」 「しやしないよ。どうせ湿気ってる。それより乗りな、逃げるから」 「う、動くのか? 燃料は?」 「前に入れたのが残ってるよ。あんたも意外と気が小さいね、大きく構えてなって」 言いながら前部操縦席に飛び乗って、アーダは後ろに声をかけた。猫は胸元に押し込む。 「タントリス、そのへんに取っ手のついたワイヤーがあるだろ。そいつを何回か引っぱってくれ。エンジンがかかるから」 「……わかった」 五度ほど空振りしたが、六度目で機体が大きく揺れ、振動音が響き始める。倒れていた竜牙兵が起き上がり、風から顔をかばいながら、それでも阻止しようと近寄ってくる。サイズを合わせてゴーグルを下ろしたタントリスが、後部座席で怒鳴った。 ...
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キノコ勇者
...う言うと同時に、光が爆発して。 「アルミラ!!」 「わぁ!?」 光が収まった時。そこにはもう――崩れてしまった石の破片しか、無かった。 『きっと、世界を救って・・・』 最後に、そう言って笑う彼女の幻が見えたような気がした。その笑顔はとても、嬉しそうに見えた。 そして、それきり。 聖魔剣リシーサ最後の頸木は、消えてしまったのだ。 魔衆――彼らの実態は定かではない。過去に幾度も表れ、そして何度も歴史の裏側に潜み、生き長らえた。少なくとも、そう思われているのは確かである。 だが、違う。 彼らは決して同一ではなく。決して不変のものではなく。決してアマニタ(魔族)だけではなく。 ただひとつ。同じ目的のために働いているのみ。それだけが魔衆の証だ。 よって、今、この魔衆を率いているのはかつてのそれとは異なる者だった。名を、レイスと言う。 魔剣士グラシリスは、重い足取りで魔衆の主...
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キノコ勇者外伝 魔王ミセナ・クロカータのサガ
...がくずおれる。背後で爆発音。上の戦いも終わったかな、と振り向いて様子を窺う。一驚。 コーヴィの身体には傷一つついていないし、服すら汚れていない。対して、ミセナは吹き飛ばされて柵に背中をぶつけ、リンセリアは身体を切り刻まれ、狼牙棒を杖にしてなんとか立っている。 げほっ、と血を吐くと、ミセナはふらつきながらも身を起こした。剣を投げ捨て、素手でコーヴィに打ちかかっていく。コーヴィは杖で迎えうつ。杖をかわして懐にもぐりこんだミセナは、拳でコーヴィの腹部を一撃。力が抜けて、コーヴィはずるりと倒れる。 「ミセナちゃん、今の――」 「吸邪の魔道だ――この娘がラエスタンの裔だというのは、どうも事実らしい」 ぱんぱん、と拍手の音。アルベオである。 「一度で見抜くとは素晴らしい」 吸邪の魔道は、字の如く、相手の魔力を吸い取る術である。コーヴィはこの術で二人の魔力を吸い取り、さらにミセナの魔力...
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キノコ勇者 改訂版~1~
...にプルの目の前の壁が爆発した。 「(ああもう終わりだもうこの祭祀殿も崩れちゃって自分は生き埋めになって死ぬんだというか死ぬ前にもう一度まともなご飯が食べたかったな――)」 「――ってオメェなぁ、聞いてねぇだろ人の話!!」 「え?」 恐る恐る目を開いてみると、そこにはあの鎧男がいた。 「ひ――」 「叫ぶなわめくな、うっとおしい!」 プルが叫ぶよりも早く、男が後頭部を小突いた。目の前に星が飛ぶ。くどいようだが、そこは椅子をぶつけた上にこの鎧男のブーツで蹴られたところなのだ。しかもこの人、手甲もしているから痛いの何のって。 だが青年は自分のせいでプルがうずくまってしまったのだということには全く気付かずにため息をついた。 「男ならそんぐらいの痛みは耐えやがれ! ったく、軟弱だな」 「(誰のせいだよ誰の!?)」 プルは心の中でそう突っ込んでおいてから、頭を押さえて立ち上がった(口に出...
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