3日目 湖上の城カラート・ジャーバル

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3日目 湖上の城カラート・ジャーバル - (2008/12/29 (月) 02:18:45) の編集履歴(バックアップ)


3月6日

7時前に目覚める。ちょっと頭が重く、鼻づまり。完全に花粉症だ。

朝のユーフラテス川を見に行くと、川幅が案外狭い。昨日の夜は暗くて気づかなかった。
歴史の教科書にも出てくる川だけに大河を予想していたのに。
川にかかる橋は通学・通勤の人たちがたくさん。ユーフラテス川を越えて通学って、なんか良いな。

朝のスーク(市場)では羊の解体をしていて、道端に羊の首が並んでいる。
写真撮影はダメらしい。神聖なものなのかも。

昨晩寝る前に地図を見て考えた結果、今日は湖上の城カラート・ジャーバルに行き、そのあと一気にシリア第2の都市アレッポまで行くことにした。移動距離は300キロくらいか?
カラート・ジャーバルはユーフラテス川をせき止めてダム湖(アサド湖)を作った際に中心部の建物を残して水没した12世紀の城で、今は湖に浮かぶ廃墟になっている。以前ここに来たことがある友人が絶賛していたので、シリアに来たら絶対に訪ねようと思っていた場所。

宿のおっちゃんに聞くとカラート・ジャーバルへは直通のバスは無いらしく、アッサウラという街までバスで行き、そこからはタクシーで行かなくてはならないようだ。
そんなわけで、まずはアッサウラ行きのバスに乗ることにする。
バスターミナルへ行く途中、若い兄ちゃんに話しかけられる。えらく馴れ馴れしく、手をつないで来ようとする。シリアでは男同士で手をつなぐのは普通なのか?英語はほとんど通じないので、なんだか良くわからないうちに、ほほ同士のキスを勝手にして、立ち去って行った。

バスターミナルでバスを待っている間、ベンチで隣に座っていたおじさんと仲良くなる。石油会社に勤めているというおじさんは英語も流暢。
シリアに来て花粉症の症状が出たという話をしたら、シリアでも花粉症の人はいると言う。さらに石油おじさんは「俺も花粉症だったけど、薬を飲んだら花粉症治っちゃったよ。もう花粉症じゃない。」と言う。本当か?花粉症が根本的に治る薬なんてあるなら俺も欲しいっすわ。

石油おじさんによると、我々が待っているバスはアッサウラ方面には確かに行くが、アッサウラの街には行かないらしい。
マジっすか?チケット買うときにアッサウラに行きたいって言ったのになあ。
でも石油おじさんはアッサウラにある家まで帰るからアッサウラまで一緒に連れてってくれると言う。ここは石油おじさんに頼ろう。

バスに乗り約2時間。どこだかわからないが石油おじさんの言うがまま途中のバスストップで降りて、今度はタクシーと交渉。アッサウラで石油おじさんを降ろしカラート・ジャーベルまで行き、その後アッサウラまで戻ってくる運賃が400SPということで交渉成立。やっぱり現地の石油おじさんがいると交渉もスムーズだ。
二人でタクシーに乗り、石油おじさんはアッサウラの近くで降りていった。後から考えたら、おじさんはタクシー代払わずに降りていったな。ま、いろいろ助けてくれたから良いとしよう。

城への道の途中では検問があり、パスポートを確認された。ダムは重要なインフラ施設だから警備も厳重なのか?
城はアッサウラの街から結構離れた場所にあった。ガイドブックによると10km近くあるらしい。
ようやくダムが見え、さらに小山のようなくねくね道を越えていくと、目の前に湖上の城。岸からは城まで細い道が一本伸びている。
これは美しい。
勇んで城の門まで行くと、なんと門がピッタリと閉まっている。こんな苦労して来て、まさかの閉館日か?
一瞬ガッカリするが、誰かいないか大声で呼んでみると後ろから門番が来て開けてくれた。だれも客が来ないから閉めたままだったらしい。
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