クラクションPというPネームの由来となった作品である。
作中でミクがやたらとクラクションを鳴らしまくる。
この作品もクラクションPならではのオリジナリティが爆発している。
まず、ミクの車だが、カエルのような(緑だし)見たこともないデザインである。
だが作中のミクはこの車をとても愛しており、それが微笑ましい。
そして、その微笑ましさのせいもあり、知らない間に僕もこの車に愛着を持ってしまうのである!
しかしこの車と似たものは多分、どのディーラーにも置いてないであろう・・・。
もし、あったら買ってしまいそうだ(笑)
クラクションPオリジナルデザインの車・・・。
楽曲がまた凄い!
メロディラインが独特であり、曲の展開もまったく読めない。
JーPOPのようなさびや大さび等は当然ない。
また、アレンジ、使用楽器も、どう感想を述べていいのか分からないくらい法則がない(笑)
その中で確かにクラクションは印象的だ。
こう書くと、とても難解そうな楽曲かと思われるかも知れないが、そうではないのである。
何故か、バランスがしっかりと取れており、ミクの歌を邪魔せず、それどころかアレンジが隠し味的に盛り上げ、
結果としてとても聞き易く爽快感があるものに仕上がっている。
このような楽曲構成、アレンジは他のミュージックコンポーザー(プロモ含めて)にはやれと言われても出来ないだろう。
本当に分からない・・・、この人のクリエィティブセンス・・・。
彼の作品に共通している点、それは奇妙なブラックさだ。
可愛くて怖いので、「カワコワイ」、「コワカワイイ」とでも言うべきか。
この作品ではそれが十分に堪能出来る。