みんなでかんがえるサーヴァント @ ウィキ内検索 / 「第11話」で検索した結果

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  • 第11話
    FateMINASABA 23th 00ver 士郎「し、慎二……!? なんでここに……!」 慎二「…………」  並んで現れた赤毛の青年と、黒髪の女性が揃って目を丸くする。  勿論それは、彼の友人たる衛宮士郎と遠坂凛に他ならない。 凛 「……ま、予想してしかるべきだったわね。お久しぶりね、間桐くん。    まさか、こんな所で会うとは思っていなかったわ」  慎二に向けられたその一瞬だけ、凛の視線が鋭くなる。余所行きモードの口調だが、  今の視線は、完全に魔術師としてのそれだった。  驚愕に戸惑う士郎と慎二達を、遠坂一人が冷めた目で見ている。  別に特別会いたかったわけでもない……いや、むしろ会いたくなかった相手と言えるのだから、それも当然か。特に今は、 言峰「再三の呼び出しにも応じぬと思えば、既にここに来ていたとはな。    ……ふむ...
  • Fate/MINASABA 23th 00ver
    ... 第9話 第10話 第11話 第12話 第13話 第14話 第15話
  • Fate/Another Servant Heavens Feel 2
    ...ensFeel 2 第11話 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編12 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第12話 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編13 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第13話 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編14 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第14話 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編15 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第15話 Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第16話 Fate/Another S...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第11話
    ───────────────────────────Another Servant    5日目 魔術工房『聖霊の家』─────────  アーチャーと間桐は魔城諸共に撤退し、場には幾人かのサーヴァントとマスターのみが残されている。  セイバー、ランサー、ファイター、遠坂の四名である。  キャスターはアーチャーが撤退するのを確認すると即座にソフィアリの手を掴み中空へと飛翔し、そのまま退散した。  彼ら共通の大敵であったアーチャーが居ない以上は前後の事情からも判るように、  これ以上この場に留まっているのは圧倒的に不利な立場であるという判断によるものだった。  周辺の被害状況は凄まじく、先日のアーチャーとキャスター、ファイターとセイバー、  ランサーとファイターとバーサーカーの戦いで起きた破壊とは比べ物にもならない。  この破壊力こそがサーヴァントたちが隠し持つ宝具の...
  • 第1話
     虫が蠢いている。暗く穢れ、爛れた私の中で、なめくじのような、蛭のような虫が蠢いている  私にとって“魔術師”であることは、苦しみ以外の何物でもなかった。  他は知らず、私が培った間桐の魔術は淫虫と呼ばれる蟲の扱いのみ。  その修練は惨く、厳しく、呼吸をすることさえ祖父の許しを得なければならぬほど過酷だった。  そしてそれこそが、桜が“魔術師”として身体に叩き込まれた業だった。  聖杯戦争と呼ばれる戦いが始まり、兄がお爺さまから刻印とサーヴァントを賜ったあの日。兄は高らかに言った。  お前はもう後継者じゃない。僕が間桐の後継者だと。  その意味さえも知らず、お前なんか必要ないと哂う兄の笑顔を、わたしは痛々しく見ているしかなかった。  ――だって、お爺さまはまだ居るのだから。  お爺さまが居る限り、例え兄が魔術師になっても、本当の意味で“間桐の後継者”はわ...
  • 外伝?11
    バベル外伝? 11話 ~~放課後、衛宮家 前アーチャー「うーむ、何か嫌な予感がする」 凛「嫌な予感?」 前アーチャー「そうだ。何か人生の危機というか、何と言うか……」 イリヤ「命を狙われてるとか?」 前アーチャー「まさか。そんな命を狙われるようなことは、この聖人君子である俺様がやるわけないだろ」 ~~同時刻、南米アマゾン ルヴィア「お、お腹が空いたわ……何で私がこんな目にあってるの」 クラン☆カラティン(シブトイ女ダ……) ルヴィア「あ、芋虫……貴重なタンパク源ね。あの優男、覚えてなさい」(ムシャムシャ) 士郎「そうなると、病気か?」 前アーチャー「サーヴァントは性病にしか、かからないぜ」 凛「嫌すぎる……最悪だわ」 ライダー「そうなると、日頃...
  • 第14話
     FateMINASABA 23th 00ver  セツリ酋長からおかしな命令が軍に下された。  まず、全軍を集めて大酒宴を開き、捕った鳥を残らず食べず、半分をそれぞれの小屋の前に置き、  最初に全部の鳥を、次に食べた鳥の頭を陣営の周囲に幾重にも並べ終えたあと、  セツリ酋長の小屋の周囲には三重に置くようにと、不思議な命令だ。 「酋長、酋長どちらへおられますか?」  辺りを忙しなく給仕しているのはセツリの世話役の少女だ。  他の給仕とは異なる奇妙な紋章をあしらった装束を身に纏い  酒宴であちらこちら騒いでいた皆の中をちょこちょこ仕事している。 「酋長、うえーん。助けてください~。  ほんとにほんとに泣いちゃいますよ。うう、ぐすっ、ひっく。」  ふらふらと歩いては、盛り上がりをみせる泥酔した男たちの目を惹きつけたその可愛らしい顔も ...
  • 第15話
     FateMINASABA 23th 00ver 「――!」  慎二は叫んだ。だがそれは声にならない。  ただ、そのままの勢いで頭を掻き毟(むし)り、上体を跳ね起こす。  喘ぎながら肩で大きく息をする。その呼吸音が部屋に響き、耳に届き始める。  慎二は、ようやく自分の状態に気づき、冷静に自分自身を観察し始める。  額から流れる汗が顎を伝い、滴(したた)り落ち、一つ、二つと服の布地に吸い込まれていく。  体中が脂汗で湿っていた。  部屋の冷気が痛い。  風が窓を叩く。  窓枠の中を、雲が川のよう流れていく。夜空に輝く星々は、雲の波がつくる飛沫のようだ。  月は川底に沈む玉のように雲間に現れては消え、その度に、ひんやりした床が蒼白く浮かび上がった。  ベットを出る気力はなかった。  あれは脳に残された英霊の記憶情報のゴミなのだろうか。  記憶情報に残るゴミは断片的なものであり、いずれ劣...
  • 第13話
     FateMINASABA 23th 00ver  残骸。  周囲を徘徊するソレらは、確かに廃棄され忘れられた道具のようだ。  誰が捨てたものなのか。  おぞましく積み重ねられる呪い。おそらくは百を超える、飽きる程の負の連鎖。 「――――これは惨い」  報告通り、町民たちが皆聾と唖で、さらにただの一本腕と一本足で平気で歩き回っており、  また、恐ろしいことにその人々に近づくと自分たちも耳が遠くなり、口が利けなくなるという惨状に  セツリとその兄は目を細める。  飛ぶように逃げ帰って来たことを報告を聞いたセツリは直ちに、全軍に被害があった町に近寄らないように  とお触れを出し、すぐさま兄と共に被災地へ訪れたのだ。 「斥候が取り乱して魔物の呪いだと騒いでたが、あながち的外れでもなさそうだこれは」 「やはり兄上も、これは魔物の仕業だと?」 「う...
  • 第10話
     FateMINASABA 23th 00ver  ニュースが流れている。  朝方、こうしてテレビをチェックするのが日課になりつつある。  朝の食卓はいつも通りだった。  セイバーもキャスターも順応性が高いのか、もう普段の食事に馴れている感がある。 凛 「で、アンタはどうするのよ士郎。    脱落したマスターは二人。聖杯戦争だって期限がないって訳じゃないんだから、    そろそろ行動に移らないとまずいわよ。いつも後手を踏むってのも情けないし」  遠坂の言う通りではある。  体もとりあえず問題ないし、セイバーだってだいぶ回復してきている。  休日は、昨日で終わりにしなければならない。 士郎「……そうだな。けど行動を起こすにしても、それは夜からだ。日が昇っているうちは今まで通りにする」 凛 「本気? ……まあ、相手の情報がないんだから闇雲に出歩い...
  • 第12話
     FateMINASABA 23th 00ver  とりあえず、一筋の希望は見えた。  イリヤともう一度、今夜捜索する前に彼女ともう一度会わなければ。  公園での話で聞いた郊外の森に、日が暮れる前に赴かなければいけない。 慎二「へえ、アンタの意志じゃなく仕事ってワケね。それで僕たちを呼びつけたって事か。    いいね、ビジネスライク大いに結構。安っぽい正義感より何倍もいい。    ……で、そのアインツベルンが何も知らなかったらどうするんだ?    お茶でも飲んで帰るのか?」  唐突に今まで沈黙を保っていた慎二は口を開いて言峰に問いただす。 言峰「仮に、彼女が手段を持ち合わせておらずとも、手はある。だが半々というところだ。    聖杯が降臨すれば、間桐桜という人格は消え去るだろう。    だが、聖杯から放たれる呪いに彼女の精神が少しでも耐えられる...
  • 嘘予告(皆鯖スレ住人による投稿SSなど)
    Fate/MINASABA 1st (男祭り) Fate/MINASABA 1st (スキュラルート) Fate/MINASABA 2nd Fate/MINASABA 2nd (外道王大活躍) Fate/MINASABA 5th Fate/MINASABA 8th (ギャグ) Fate/MINASABA 9th Fate/MINASABA 12th (カルキ降臨) Fate/MINASABA 12th winter Fate/MINASABA 16th (ハーロットルート) Fate/MINASABA 20th 平行世界での皆で考える聖杯戦争 予告編 fate/mackerel night 体験版(笑) Fate/mackerel night 1話  SS投下スレより短編SS Fate/MINASABA MIX-1 Fate/MINASABA MIX-1-2 Fat...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第1話
     ───今より半世紀も昔、ある奇跡の儀式が執り行われた。  アインツベルン、マキリ、遠坂。この三つの魔術師の家系が協力し、お互いの秘術を提供し合って作り上げた大儀式。  その儀式の名を『聖杯戦争』  膨大な力を持つ英霊の性質を利用したこの大儀式は、成功した暁には聖杯を追い求めた彼らを根源の渦へと導いてくれる筈だった。  そう、筈だったのだ───。  ────1度目の戦いから時を経て、此度また2度目の悲願の時が訪れる────! 「前回の失敗の教訓を生かし聖杯戦争に表向きのルールを付け加える……」  深夜、遠坂邸の地下工房で落ち着いた声が一つ、誰に訊かせる訳でもなく呟きを漏らしていた。 「勝者はただ一人のみ。その他の敵対する六組は全て排除してしまえば良いのですね、はい判っています。全てはアインツベルンの悲願成就の為に」  同じくしてアインツベルン本城にて、雪の様に白い美...
  • バベルの塔の狸
    第一話 神を汚す名 第二話 バベルの塔 第三話 汚れた嫌悪すべき獣の巣窟 間章 グレート・ハーロット陶酔――大淫婦の告白 第四話 宿敵邂逅 第五話 子羊のように二本の角を持つ獣 第六話 胎動 間章 ダビデの言葉、「主よ、あなたは、別の律法をあたえる者を彼らにあたえるでしょう」 第七話 天命渦巻く混沌の海 第八話 『666』 間章 ただ伏して御主に許しを請い、ただ伏して御主の敵を撃ち倒す敵なり 第九話 救世主 第十話 天の門が開かれ、ラッパの声を聞いた 間章 闇が落ちる前に、もう一度 間章 外伝? 外伝?2 外伝?3 外伝?4 外伝?5 外伝?6 外伝?7 外伝?8 外伝?9 外伝?10 外伝?11 外伝?12 外伝?13 外伝?14 外伝?15 外伝?16 外伝?17 外伝?18 バベル用語辞典
  • Fate/mackerel night 1話
     黒鍵が奔る。六つの閃光が綺麗な放物線を描きながらキャスター目がけて襲いかかった。 「うふふ」  だが、キャスターの笑いともに、金属の甲高い悲鳴が響きわたる。 キャスターの周りにひしゃげた黒鍵の残骸が飛び散る。 キャスターの手には、赤く染まった巨大な槍が握れていた。 残骸の雨の中、綺礼はすばやくキャスターの懐に入り込み、キャスターの顎を吹き飛ばすかのように綺礼の拳を舞い上がった。  八大招式・立地通天炮 八極拳絶技が今度こそキャスターを倒すべく名乗りを上げた。 「ふふ、うふふふ」 それをキャスターは凄絶な笑みを浮かべながらそれを迎えた。 「――――っ、言峰が言っていた筆ってコレのことか」  士郎は教会の扉を乱暴に開け、転びそうになりながらも、問題の部屋に到達した。 その手には先ほど見つけた筆が握られていた。 一見なんの変哲のない筆だ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第31話
    ───────Interlude ─────── 「まずいな、始まってるぞ…」  発見はほぼ同時であったのに、接触は騎士達の方が一足早いというなんとも微妙な結果となっていた。  彼らの目的であったティルフィングはたった今し方セイバーとの戦闘に突入した。 「………僅かに遅かったようですね。  しかしこのまま戦えばセイバーの勝利はまず揺るぎません」  のんびりとそう断言するキャスター。間桐が不愉快そうに非難の声を上げる。 「何をのんびりとしてるんだよキャスター!  早くなんとかしないと魔剣が奴らに破壊されちまうじゃないか!  お前まさか俺達が勝つ為の切り札になるカードが破かれるのをみすみす指を咥えて見てる気かよ!?」 「ですけど、今下手に手を出すと最悪セイバーと直接矛を交える事になりますが?」  それはあまりに不利では?とキャスターの眼が語る。  非常に高い対魔力スキルを備えたセイバー...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第21話
    ──────Rider VS Caster Side────── 「ほらほらどうした鼠め! さっさと逃げんと丸焼きになるぞ!!」  必死で逃げ惑う鼠を追い散らしてジャレる猫のようにライダーがキャスターを激しく追い立てている。  ライダーの馬鹿でかい艦が広い室内を所狭しと飛び回る。戦車が通り過ぎる度に室内にある調度品や魔術装置が破壊されていく。  高速で飛翔走行する戦車はさながら火炎の流星そのものだ。流星が通過した後には焼き焦げた炭しか残らない。 「くっ、人の工房で好き勝手に暴れまわって!」  柱の物陰に身を隠すことで難を凌いでいたキャスターだったがその様子からはかなりの疲労感を滲ませていた。  こちらの攻撃が一切通用しない敵。一方的な攻撃権を与えられている不公平なゲーム。まるで勝負になっていない。  ありとあらゆる攻撃魔術を試した。有効な攻撃法も模索した。だがその全てが無情にもライダーに...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第12話
    ──────────────────────────────Another Servant     六日目 プライド─────── ──────Lancers Side────── ───────Interlude  ───────  ────鍋之助、立派な武士になるのだぞ────  その願いがこの侍の魂の芯となった。  忠勝の父、本多忠高は1549年、安祥城奪回戦で誇り高く散った。  予想外の織田軍の守りの堅さに阻まれた自軍の膠着状態を打破する為、  忠高は大手門へ単騎駆けを決行し、見事味方に攻撃の糸口を与えることに成功した。  だが、その代償に迎撃してきた織田軍の無数の矢を浴びる事となった。  被弾での大量出血によって薄れゆく意識の中、想うは息子鍋之介の未来。  ここで果てる事になる父が息子へ残してやれるものが何か無いものか……? ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第10話
    ─────── VS ───────  ────その頃。雨生を抑えているファイターの方では。 「うわーうわー!ば、ほらこっち来た!倒せ倒せよコノヤロ!ファイター!俺の為に戦えー!  いだだだだだ!人を踏み付けたまま戦うんじゃねーし!このバカたれっ!」 「騒がしい。少し黙っててくれないか?」  ファイターは雨生を踏みつけたままの格好で飛び掛ってくる化け物たちを蹴散らしていた。  振るう名剣の刃は回転すらさせていない。  特にそこまでする必要が無いからだ。  この化け物たちの力は大した事は無い。  これと比べれば彼が生前に闘った幻想種たちの方が数千倍は余裕で強いのではないだろうか。 「これはどういうことなんだキャスター……?」  少し離れた場所ではセイバーとランサーがバーサーカーと化け物の相手をしているのが見えた。  そしてその上空には巨鳥に乗ったキャスターが滞空し...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編11
    Fate/Another Servant           HeavensFeel 2 第十一話ミニ劇場 ~強襲!衛宮邸!~ 士郎  「なんでさ?」 AS一同「本日の会場は衛宮邸に決定しました。ドウゾヨロシク!」 士郎  「なんでさー!?」 綾香  「あぁごめんね?わたしの力じゃこの連中を止められなかったのよ」 忠勝  「おお純和風!懐かしき間取りでござる。おぉ!庭もあるとは!」 ベオ  「ふむ、遠坂殿の洋館とはまた違った趣きがあるな。これがこの極東の地の家屋か素晴らしい」  ~居間~ ラメセス「ほぅ全体的に中々の広さだな。小僧よさっさとファラオにお茶を出さぬか」 士郎  「なんで俺が……(といいつつもしっかりお茶の準備をする士郎)」 ラメセス「よいよい、ファラオのためにセコセコ働くがいい。そうだ小僧俺様の茶坊主になれ」 士郎  「遠慮しておく」 アン ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第18話
    ──────────────────────────────Another Servant    9日目 太陽王───────── ──────Riders Side──────  冬場であっても力強く燦々と輝く太陽が丁度天頂に差し掛かった頃。 「さてとおい牧師、舞台の用意は全て整った。そろそろ俺様たちもシャイニングロードを闊歩しにゆくぞ!」  ライダーは頃合を見計らっていたかの如く颯爽と立ち上がった。  しかしゲドゥの方は己のサーヴァントの相変わらず意味不明な言動に冷めた口振りで嘆息した。 「………いい加減肝心な部分を抜いて話し始めるのを止められないのかライダー?それでは理解できるものも理解できん」  またしても唐突に始まるライダーの奇行に辟易しながらもゲドゥ牧師は一応相槌を返す。  最近徐々に分かってきた事なのだがこの男………無視しても色々面倒臭いのである。 「ふん。唯人がファ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第17話
    ────Servant Side Saber&Fighter ─────────  大回転しながら空を飛ぶかのような浮遊感を味わった後、セイバーは頭から海水に叩き込まれた。  飛び込み競技も吃驚なウルトラ技である。尤も人間が今のをやると確実に命に別状があるだろうが…。  水中深くに没してゆきながらごぼごぼと口から空気の泡が出ていくのが見えた。  必殺技の途中で攻撃するとは卑怯なりファイター!と水中でもがきながらも脳内で文句を言う。  身体の状態を確認した。派手にホームランされた割にはダメージは少ない。  セイバーが咄嗟に防御姿勢を取れたのもあるがそれ以上にファイターが何らかの手加減した可能性が高い。  その証拠に体のどこにも大きな斬撃傷が全く無いのだ。  状況的にファイターが意図して剣の腹の部分で自分を打ったとしか思えない。  一体何故?という疑問は直ぐに氷解した。  海に沈むセイバ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第14話
    ────────────────────────────Another Servant    7日目 遙か遠き日の……──────  ────まず結論から話そう。  この日は珍しく何も起きない平和な日だった。  突然周囲を吹き飛ばすような力による大破壊も無く。  天変地異や異常現象も起きず。  建造物や自然物などの倒壊や焦土に変わり果てた場所もない。  押し入り殺人が起こることもなく。  時代遅れの決闘をするような怪物たちも姿を現さない。  冬木の港町全体に立ち込める悪い空気に脅えながらも人々は何も起こらない夜を越える。  それが聖杯戦争が開幕して七日目の出来事だった───。  強いて不審な話題を上げるならどこかの貴族めいた婦人たちの死体が見つかったことくらいだ。  だがそれも遠坂家の人間が直接やってきたことによりその事件を知るのも極一部の人間のみとなった。  神秘は隠匿され...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第13話
    ──────Riders Side──────  伝令と現在生きている連絡網の再確認と注意事項の伝達を終えてゲドゥ牧師は一息ついた。  ぐびりとウォッカを腹に収めた。燃える塊が食道を滑り落ち胃に沁み込んでいく。  とりあえず町に潜ませた間者は丸々無事だということがわかった。  アーチャーの宝具の被害範囲の中には運良く居なかったということなのだろう。  一番肝心な部分で回避できなければ意味が無いのだが今更文句を言っても仕方が無い。  それにライダーの言うように自分とライダーさえ無事ならばまだ全然何とかなるのだ。  むしろこうなった以上任務達成にはライダー、サーヴァントの力が必要不可欠になる。  昨夜。  程よく痛め付けられた形跡がある騎士姿の男が白馬に女と乗っているのを目撃したという情報が監視員より入っている。  姿からして間違いなくセイバーだろう。  ここで問題に...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第15話
    ────────────────────────────Another Servant   八日目 剣士と闘士───────── ──────Casters Side────── ───────Interlude ───────  彼はどこにでもいる人間だった。  周りの人間と同じ様に生まれ。  周りの人間と同じ様に平凡な家族に囲まれ。  周りの人間と同じ様に日々の仕事に精を出した。  港町として栄えている冬木は深山を町の機能の中心部としており、  未遠川を挟んだ向こう側の町では田畑などの田園風景が広がっている。  河を挟み二つの顔を持つ町。それが冬木の町だった。  そんな漁業と農業が組み合わさったような町に生まれた彼は周りの人間と同じ様に農業に精を出していた。  冬木は山々に囲まれていることもあり動植物が豊富で当然野生動物も結構生息している。  流石に熊は出ないが猪くらいなら...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第16話
    ──────Sabers & Fighters Side──────  突然その魔力が現れたことに気付いた。  綾香は思わずそちらの方角へと首を向ける。  なんだろう?と思う暇など無かった。  なにせ物凄いスピードで強大な魔力が自分たちの方へと向かってくるのだ。  接近するに従って綾香の令呪が反応を増す。  その時点でようやく魔力の正体を悟った。この気配は間違いない。 「サーヴァント!?」  すばやく周囲を見渡す。  此処は深山の中心地からは外れているがそれでも居住地帯のド真ん中だ。  あまり戦闘に適した場所とは言えない。 「アヤカ北の方だ!海があるぞ!」  どうするべきか悩んでいるとまだ霊体状態のセイバーが最適な戦場を示してくれた。 「でかしたわセイバー!」  お礼と共に身体に魔術を掛けて一気に走り出す。  常人では有り得ぬ物凄い速度で疾走を始めた綾香。  目指すは海。誰もいない戦場に...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第19話
    ──────Sabers Side────── 「アヤカーーー!アーヤーカーーーー!!シャジョーアヤーカサンッッ!!」  石造建築で建てられた冷たく硬質な廊下を疾駆音とやや興奮した怒鳴り声が喧しく駆け抜けている。 「見つけたっ!見つけたぞーー!」  はしゃいでるのか騒いでるのかはさておきセイバーが騒がしくも綾香のいる部屋に雪崩れ込んできた。 「セイバーうるさい!調合の邪魔だから静かにしてって数時間前に言ったばっかでしょうが!」  あまりの騒々しさに部屋の中央で大釜をグツグツと煮滾らせ、まるでそう魔女の真似事らしき事をやっていた綾香が怒鳴り返した。 「ああーーーーッ!また魔女か!魔女がいる!!」  そんな少女の姿に騎士は指をさしながら非難めいた…というよりは不満めいた声を上げる。 「当たり前でしょ。魔女がウィッチクラフトやってなにが悪いってのよ?」 「ブーブー!魔女反対!魔女反対ー!ブーブ...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編第19
    Fate/Another Servant           HeavensFeel 2 第十九話ミニ劇場 ~クイズサバオネア2~ ヘイドレ「おいおい・・・冗談抜きのマジで久しぶりに日の目を見たんだが・・・こりゃどういう了見だ?」 雨生  「バ、バーサーカー大変だ!!俺たちの出番はこの後無いぞ!!?」 ヘイドレ「な、なんだと!?ふざけんじゃねーぞ前回も出てねえんだぞこっちは!?読者に忘れられちまうだろうが!」 雨生  「なんでこんなに出番がないんだ!?」 ヘイドレ「作者の贔屓なんじゃねーのか!?死ね作者!おまるに顔突っ込んで窒息死しろ!」 雨生  「そうだそうだ!アンタなんか死んじゃえバインダー!(360円税別)」 遠坂  「それは雨生、君の魔力量がバーサーカーの消費量に追いつかなくて登場する毎に死に掛かるからじゃないか?」 ソフィア「おまけに回復している間は何もす...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編第17
    Fate/Another Servant           HeavensFeel 2 第十七話ミニ劇場 ~クイズサバオネア~ アン  「さあやってきだぞクイズサバオネア!司会はこのワシ、唯今絶賛花嫁募集中の安陽王だ!      ちなみに全ての問題に正解すると賞金一億じゃーい!ポロリはないがドロップアウトはあるぞ。      ただドロップアウトはそのまま聖杯戦争もドロップアウトする素敵システムになっとるから注意せいおのれら!」 ローラン「おおおおー!」 忠勝  「オオオオー!」 綾香  「一億!一億!」 雨生  「うほほーい!滅茶くーるじゃん!」 牧師  「聖杯戦争のドロップアウトについてはいいのかおまえたち?」 ラメセス「ほほう、俺様の財力からしてみればはした金同然とは言え下賎の者にしては中々の金額を用意したものよ」 遠坂  ...
  • ~源頼政の願い~
    ~源頼政の願い~  どこからともなく、寂しい歌声が響く。あるいは、それは怒りの叫びか、はたまた憎悪の吐露だったのか。  今でも、私はその歌の意味が推し量れずにいる。  ただ、一つだけ分かっている。  その“彼女”の歌は、決して良い意味を帯びてはいなかった。  時は西暦にして1155年に前後するのであろうか。  天皇が住まう御所、すなわち清涼殿。およそこの神州において、後世の延暦寺に並ぶであろう霊的堅牢さを誇っていたその聖域において、有り得ざる事態が起こっていた。  すなわち、魑魅魍魎のいたずらか、毎晩のように暗雲が立ち込め、空を覆いつくしていたのである。  そして、悲しくもおぞましく、しかしどこか美しい歌声が、黒雲が現れると同時に響いていた。 「之は何処の化生の仕業であろうか」  その歌声は呪詛となり、時の天皇の身体と精神を蝕んだ。 ...
  • 第十話 天の門が開かれ、ラッパの声を聞いた
     10話 天の門が開かれ、ラッパの声を聞いた  月が出ていた。  辺境の夜がいかに危険であろうとも、夜自身の清澄さに変化はない。  獣も人も、見る夢だけは安らかなのかもしれなかった。    夢は平穏でも、今日の夜は飢えと凶気の巷だった。  毒霧が吹きつけ、相手の思考と言葉を封じては、おもむろに砂粒ほどの浅い理性で破壊と暴走を繰り広げる人々の群れ。  ――この大群にかかっては、全長が三メートルに達する巨象でさえ、二分で肉塊と化してしまう。    闇にも色彩が生じる。  月光を浴びて絢爛と開く純白の花びらが、風の音に異音を聴きつけたか、  小刻みに揺れつつ、薄紅の霧で薄っすらとその姿を滲ませ、それとともに小さな、白い人影も地に堕ちる。  手に手に淡く光る長剣を携えたそれが、霊長への外敵を根絶し、遍く罪人たちを肉塊と化した抑止の顕現だとは、  この世界の外へ身を置いたものしか知らぬだろう。 ...
  • 第一話 神を汚す名
     第1話。神を汚す名前  私、好きな人がいます、と少女はいった。  何故、私にそんなことをいうのだろう。ところが彼女は、 「私、好きな人がいるんです」  と、繰り返すのだった。  生贄の戯言になどのっていられない。  彼女は私の野望に捧げられる哀れな生贄に過ぎないのだ。  悩みの相談など柄でもなかった。捕食者と生贄。それ以上のつながりはない。  親でも親戚でも医者でもない。友達や恋人ではあり得ない。彼女の相談は唐突だった。  例えばこんなことを聞くのだ。  地球は丸いか? 「地球は円球かってこと……」  少女の声は透明でよく通った。  聖杯から賜った知識にある地球を思い出しながら、淫蕩な裸婦は聞き返す。 「そりゃ丸いわよ」 「違うんです……楕円(だえん)球」  知らなかった。 「楕円なのか? 正円ではなく」 「どっちがふくらんでるか、わかる?」  年甲斐もなく真剣に考え込んでしまった。 ...
  • 外伝?14
    バベル外伝?14話 ~~異空間 この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「アーチャーさん、今日はお話があります」 前アーチャー「何だ、チェリーボーイ共が集まって、急に改まって」 子分1ケイ「アーチャーさんはイリヤちゃんの護衛として、ライダーさんを監視していましたよね」 前アーチャー「まあ、それが俺様の今の一応の仕事だからな」 子分2自来也「今後はそれを止めて頂きたい」 前アーチャー「何だぁ! 藪から棒に!?」 この世全ての悪(アンリマユ)(仮)「ライダーさんはみんなを愛するために現れた金髪の女神様なんです。                     そんな彼女がイリヤちゃんたちを貶めるなんてことは絶対ありえません!                     アーチャーさんは誤解してます!わかっていません!                     我々としては普段この...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 前座編第28
    Fate/Another Servant           HeavensFeel 2 第二十八話ミニ劇場 ~英雄(ひでお)の部屋 バーサーカー編~ る~るる~るるるる~るる~るるるる~る~る~る~る~♪(BGM徹子の部屋) ヘイドレ「よくきやがったクソども。英雄(ひでお)の部屋だ」 ローゼン「いきなりその挨拶は飛ばし過ぎじゃありませんか?」 本多忠勝「そうでござるぞバーサーカー! 貴様折角の拙者企画を早々に潰す気か!」 ローラン「ヘイドレっちは礼儀が足りない」 ラメセス「ヘイドレっちは忍耐も足りない」 安陽王 「ヘイドレっちは気品さえ足りない」 ヘイドレ「じゃあかぁしいぞボケ! 大体テメーらにだけはンナこと言われたくねえンだよ!」 ベーオ 「しかしバーサーカーよ、君に憧れの英雄なんているのか?」 ローラン「あ、分かったぞ。はは~んさては貴様オーディンが憧...
  • 第七話 天命渦巻く混沌の海
     第7話 天命渦巻く混沌の海  その日は雨が降っていた。  霧のような雨だった。  ■■国際空港の管制塔が、雨の幕の裏側に、灰色の影となって現れる。  空港へと続く高速道路の上を、飛沫を上げながらリムジンが走る。  リムジンの後部座席では、フォルテが車窓越しに流れる■■市の灰色の風景を眺めていた。  その横にバゼット・フラガ・マクレミッツが座っていた。  この分なら予定時間よりも一時間ほど早く、空港に到着するだろう。  現地のエージェントから電話が飛び込む。 『蛇(スネーク)だ。依頼のあった件、すべて準備が整った。現状、空港で使いが待機しておる』 『了解』 『チャーター便は予定通りの時刻にフライトする。それでいいんだな』 『ええ。リクエストどおりよ』 『協会各支部が協力要請文を政府関係者に提出して、この結果だ。極東の御三家、国防大臣が積極的に動いたらしい』 『世界の危機より、老後の利益...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第33話
    ─────────────────────────────Another Servant     13日目 終幕へ向けて─────── ──────Riders Side──────  東の空から日が昇る。  闇夜の群青は陽光に塗り潰され空色に染まり、新たな一日は鶏の鳴き声を開演の合図にして始まった。 「ライダー、庭にこんなものが落ちていた。これはお前の物か?」  ゲドゥは指先に挟んだ紙片らしき物をひらひらとして見せながら、のんびりと朝風呂に浸かっているライダーに訊ねた。 「……む? なんだそれは? 俺様は知らんぞ、そのような紙切れ。   庭に落ちていたと言ったな、今朝の太陽神の舞の最中には気付かなんだが……どこにあった?」 「お前が日課の体───いや、太陽神の舞を踊るのに使っていた庭よりも正門に近い場所に落ちていた。  見難い所に落ちていたから何時からそこにあったのかはわか...
  • 間章
     バベルの塔の狸 間章 海辺の白い花 「トべラ」  頭が痛い。  今のところ気になるのはそれだけ。  今、自分はどこにいるのか。なぜここにいるのか。そもそも自分は誰なのか。  何一つはっきりしない記憶に戸惑うこともなく、彼女は歩く。  頭が痛い。  今のところ気になるのはそれだけ。  頭の中に何か蟲のようなものがいて、それが動き回っているような。  激痛ではなく、徐々に侵食してくるようなとてつもなく不快な痛み。  それでも彼女は死人のように、ただのそのそと歩き続ける。  彼女が歩くのは破壊の後に住み着いた欲望と暴力。  アヴェンジャーが生み出した現代のソドムの街。  悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、  ここは煉獄のゴモラ。どこか気の狂いそうな光景。  着ているものは煤けたシャツとスカートだけ。  しかもその服には赤い染みがベッドりとへばりついている...
  • Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第28話
    ─────────────────────────────Another Servant     11日目 消えぬ災厄──────── ───────Interlude ───────  この時点で既に彼らの心中は正常なものではなくなっていた。  たった一日───。  彼ら攘夷志士が秘密裏にこの冬木へ訪れ調査を開始してから……たったの一日しか経過していない。  だというのに彼らの仲間の一人が変死体で発見され、夜が明ければなんと町中に大量の死体が溢れ返っていたのだ。  ここは魔界か地獄なのかと真っ当な人間ならばそう思わずにはいられないような異常事態がこの地で起きている。  しかし彼ら調査隊は真相への手掛かりを何一つ掴めずにいる。それがとにかく不気味でしかたがなかった。  さて少し話が変わるが、少数だった志士たちはそれまでは効率を考えて全員が単独で情報収集活動に当たっていた。  が...
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