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***[[潤滑剤]] [[潤滑剤]]のページのほうが情報が新しいようです。 こちらのページは今後、潤滑剤のページへ統合予定です。 ---------------------------------------------------- 潤滑油について公式ルールでは特に何も書かれていません(公式ルールでは&italic(){追加部品はタミヤ製のミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン用パーツのみ認められます。}と書かれているが油を部品とするかは微妙・・・というより、機械工学における機械要素からは外れていると思われる)。 ミニ四駆用を始めラジコン用、模型用、他社製品など豊富に使えると思います※1。 ただしルール以前に、機械用油やミシンオイルは、プラスチックを溶かしたり劣化させてしまう物もあるので、色々試してみたい人は自己責任でお願いします。 (※1)2010.12.26(年間チャンピオン戦東京大会)の公開セッティングで他社オイルを使用しようとしたところ、スタッフさんからグリスはタミヤ製品以外使えないと注意されました。年間戦のみのルールかもしれませんが。 &bold(){&italic(){―グリス―}} 全体的に持ちが良い(というかしつこいくらいに)。 消耗の激しいプロペラシャフト受けやハトメ、メタル軸受けやフッ素コートスチールベアリングなどの[[滑り軸受け>軸受け]]に適している。 標準グリス含め、塗布する量はごく僅かで構わない。 ギヤは一箇所にチョビっと付ければ、回転するにつれ歯全体になじむ。 付け過ぎると、納豆のようにネチャネチャして逆に抵抗が増えてしまうので注意。 特に冬場、さらに言うと屋外などの寒いところでは粘りが強くなるので注意。 &bold(){標準グリス} キットについてくるグリス。現在のものは水色のチューブに入っていて、ハイジョイングリスと書かれている。 かなりの粘性があり抵抗が大きい反面、グリスの持ちはトップクラスのため、削れやすいプロペラシャフトの軸受けグリスに向いている。 また、ピンククラウンに塗るとなぜか破損率が低下するという話もあり、潤滑性を高めて速くするというより、各種部品を保護するためのグリスといえる。 &bold(){セラミックグリス} 標準グリスよりもサラサラして、抵抗が少ないグリス。 ギヤ・ペラシャ受け・プラローラー軸などに使え、汎用性が高く持ちも良好。 第1次ブーム時にはかなり早い段階からミニ四駆用GUPとして小分けで売られていたため、当時の主流グリスとなった。 ミニ四駆用のものが生産停止となった後も、大きめのチューブに入ったラジコン用のものが模型店で手に入ったが、08年末に後述のセラグリスHGに切り替えられた模様。 たまにチタングリスと同じく、セラミックの粒が入っていると勘違いしている人もいるが、ボロンナイトライド(窒化ホウ素。恐らく六方晶窒化ホウ素)を配合してあるだけで焼き物の粒を入れてあるわけではない。 立方晶窒化ホウ素は焼結素材として用いられるが、このグリスに使われていると思われるもうひとつの六方晶窒化ホウ素のほうは、実際に潤滑剤として用いられているので特に問題ないだろう。 &bold(){チタングリス} 第2次ブーム時によく用いられていたグリスで、ミニ四駆用としては前述セラミックグリスの後継品となったグリス。 摩擦抵抗の少ない有機チタンの粒子を配合し、潤滑性を高めているとされるが、粒子を配合してある関係からか、部品がやや削れやすいともいわれる。 抵抗やグリスの持ちは、セラミックグリスと極端な差はないと思われる。 現在では生産停止だが、ラジ四駆用のものがあちこちに残っている。 &bold(){Fグリス} 08年にミニ四駆用として売り出された、恐らく前述のチタングリスの後継品。 摩擦係数が低い、フッ素樹脂PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の微粒子を配合している。 寒冷に強いとされ、セラミックグリスはチューブ越しにカチカチになっていたのに比べてFグリスは普通だった、との報告がある。 3gで400円と割高だが、フッ素樹脂は人類が発見した物質の中でトップクラスの摩擦係数の低さを誇るため、グリスとしてもかなり高性能。 セラミックグリス・チタングリスに比べて粘性が低く、抵抗は少ない。 反面、持ちはやや劣るとされる。 &bold(){セラグリスHG} 08年にラジコン・ミニ四駆兼用として売り出された、セラミックグリスの上位製品。 1ヶ月の違いではあるが、Fグリスよりも後発の製品である。 セラミックグリスに用いられていたものよりも、さらに高性能なボロンナイトライド微粒子を配合しており、抵抗係数はセラミックグリスの半分となっている、と箱書きにはある。 粘性は旧セラミックグリスと大差ないので、グリス持ちは良好。汎用性の高さは旧セラミックグリス譲りである。 10g入りで本体価格480円と、Fグリスよりは割安なぶん潤滑性もやや劣る模様。 &bold(){モリブデングリス} RC用として存在する。二硫化モリブデン配合で、高温でも流れにくく低温でも固まりにくいらしい。 セラグリスHGと同じチューブで内容量も同じだが、価格は若干安め。 粘性は元祖セラミックグリスよりもさらっとしている感じで、持ちも悪くない。 グリスとしての質は良好だが、色がアレな為、ギヤが黒くなるのが問題か。 まぁモリブデンの色が色なので、仕方ないか・・・ &bold(){アンチウエアグリス} 基本的にはRC用途で用いられる、耐摩耗性グリス。 銀に近い色をしており、高温時でも粘性が落ちないため、プロペラシャフトのような高速回転する部品に塗布しても、飛散することが少ないのが特徴。 標準グリスを越える粘性があり、プロペラシャフトの軸受け以外に使うことは難しいが、軸受けの摩耗を防ぐ効果は極めて高い。 ただし塗布する量が僅かでも多いと、非常に大きな抵抗となってしまうため、使いどころが難しいグリスでもある。練習用には使えるかもしれない。 下記のスラダン用のセッティングの隠し味的に使うレーサーもちらほらいる模様。 &bold(){スライドダンパー用グリス} 軸受用ではないがこちらに記しておく。 ソフト、ミディアム、ハードの3種セット。 店舗では見かけにくくなっている。(カタログにはあるがスポット生産、古い模型屋を探せば見つかるかも) 現在はエクストラソフトとエクストラハードの2種セットとなっている。 リアスライドダンパー・ブレーキセットまでのスライドダンパーにはラジコンのボールデフに使われる粘土の高いグリスが付属しているので、こちらで代用可能(但しスライドダンパーを買わなければならない上にボールデフグリスの単体売りはスライドダンパーには多すぎる量) MSのリア用に再販されたスライドダンパーからは何故か除外されている。説明書に記載もなし。 とは言え、スライドダンパーに対してグリスはなんでも使えるので、各自で色々試して欲しい。 (但しTRFブランドのデフグリスの一部は完全に部品の固定やデフオイルの漏れ防止用の為に粘度が高すぎるのでおすすめしない) &bold(){&italic(){―オイル―}} 若干カツ気味な人は、グリスではなくオイルを使っている人が多い。 グリスよりも粘度(粘り)が低く抵抗が少ない反面、そのせいで駆動部からはみ出て大事な接点金具に付着し伝導効率が落ちたり、コースや床を汚してしまうかもしれないので、こまめな拭き取りや他人への配慮が必要。 ギヤなどに使う場合は一瞬マシンの電源を入れて空回しし、飛び散った余計なオイルを綿棒などでキレイにふき取るとよいだろう。 また全体的にオイルは持ちが悪いので、長時間走らせる時や久々に走らせる時は、オイルが乾いていないかこまめにチェックすることも大事である。 冬場などはいい感じだが、夏場(特に屋外)では2~3周しないうちに切れることもあるので注意。 &bold(){オイルペン} 筆ペン型の容器に入った、ミニ四駆専用のオイル。 ペン先が極細の面相筆となっており、オイルの塗布が容易に行えるようになっている。 また、ギヤや軸受けの汚れを取ったり、グリスと併用してグリスを薄く塗りのばすといった用途としても使用可能。 使われているオイルはPAO(ポリアルファオレフィン)。 温度変化に強く、金属・プラスチックに対する影響が少ない、といった特徴を持つ。 上述のFグリスにも、ベースオイルとして使用されている。 &bold(){タミヤ純正ベアリングオイル各種} タミヤ純正のベアリング用オイルとして、 ・HGベアリングオイル ・メタルオイル ・潤滑オイルスプレー ・VGベアリングオイル(TRFブランド) が販売されている。 いずれもラジコン用なので新橋TPFや各種ラジコン店での取り扱いがあり、入手は容易。 メタルオイルや潤滑オイルスプレーはメーカー側で「540モーターのメタル部に使えます」と謳っているのでメタル軸受けとの相性はいいのかもしれない。 &bold(){エアガン用シリコンオイル} 東京マルイ、KSCなどのエアガンメーカーから発売しているオイル。 エアガンにはプラスチック部品が使われているため、たいていプラスチックに影響の無いものになっている。 マルイ製は比較的滑りやすく、KSC製はねっとりしています。 スプレー式が多く、1プッシュで広範囲に飛び散ってしまうため、塗る時に工夫が必要。 ミニ四駆とエアガン両方売ってる模型店も多いので、入手が容易。 &bold(){スクワランオイル} 深海ザメの肝油を精製して作られた基礎化粧品で、本来は肌の手入れに使われるもの。 以前は無印良品で割安なものが売っていたが、現在は生産停止になっているため、ダイソーで売っている100円スクワランがよく用いられる。 ただし、ダイソースクワランも店舗によっては店頭から消えているところもあり、全体的には品薄傾向らしい(まぁ100円均一の製品は大抵そんなもの・・・) 無印では、現在はオリーブ由来のオリーブスクワランオイルを販売している。 100円ショップで入手できることから手軽であり、また誤って指に付着しても無害(むしろ有益)であるため、オイル入門用にはもってこいともいえる。 グリスに比べると潤滑性も良好なため、ギヤ用に使われることが多い。塗るときは筆を使うといいらしい。ただしその場合、筆に埃が付着していると台無し(ギヤの潤滑が悪くなるだけでなく、最悪高価なボールベアリングの中に入り込むこともある)になるので注意。 &bold(){鉄道模型用オイル} 最もポピュラーなものは鉄道模型大手KATOのユニクリーンオイル。 200円前後で購入できる。 上のものより粘りが少なく、その分抵抗は少ないが持ちが悪い。 似たようなのでは、オイル一滴すっきり君と呼ばれるものが有名。 ジョーシンで扱っているので、関西ではこちらのほうが知名度があるかも知れない。 いずれも、安価でスクワランオイルより粘性が低いため、ベアリング用に使っている人が多い。 &bold(){フィッシング用リールオイル} 釣り具のリールに用いられるメンテナンスオイルで、ZIP社のF-0と呼ばれる赤いスプレー缶ものが有名。 オイルの中でもトップクラスの潤滑性を誇るが、F-0スーパーコンクは1,680円と、他のオイルに比べると非常に高価である。 性能・価格ともに、ベアリング用として使われるオイルとしては最上位級といえる。 釣具店(特にルアーフィッシング専門店)で入手できるほか、まれにラジコンを扱うお店で売られていることもある。 上記の類似品としてspinオイル(正確にはこれが元祖のようだ)、ダイワ(グローブライド)のREVボールベアリング用オイル等があるが、前者は揮発性が高いため一部の釣り人からは使いにくいと評されている。 余談だが、上記のオイルは元来両軸受けタイプのリールにおける遠投性能強化のため開発されたものである。 コストパフォーマンスと扱いやすさと言う点では樹脂ボトル入りのダイワリールオイルII(2~300円程度)という商品もあり、やや粘度がありギヤ用など幅広く使える。 ※クレ(呉)製品について プラスチックやゴムを劣化させることで有名なクレ556ですが、実を言うと556無香性はプラスチックを犯しません(メーカーも保証しています) 恐らく臭いの元になる揮発性成分(恐らく浸透性を向上させるために配合されている)が樹脂を犯す原因なのでしょう。 また、スーパー556をいらないSFMシャーシに使ってみましたが、それほど急激な変化、と、言うより特に変わったところはありませんでした。 劣化させるといってもかなりの長期利用もしくは大量使用でないと変化は出ない、という程度なのかもしれません。 クレのスプレーグリスの中にもグリースメイト無香性やシリコングリースメイトなど樹脂を犯さないものもあり、なかなか性能がいいという話も。 &bold(){&italic(){―その他―}} &bold(){マーガリン} おもちゃ用のグリスが無かった時代に使用されてました。 いわば先人の知恵ってヤツですね。 マーガリンは植物油脂が原材料なので、低温時に硬化しにくく高温になればサラサラになる。 故にバターよりは駆動部に向いてたり。 でも味付け用のものは塩が混ざっています・・・ &bold(){歯磨き粉} これはもう潤滑油じゃないね。 歯磨き粉には微細の粒子が含まれていて、この粒子で歯を磨いてます。 これを応用して歯磨き粉をギアにつけてぶん回せばギヤが削れて慣らしが早くできるという意図。当然オススメはしない。 やるならジャンクシャーシ推奨。間違っても本番シャーシでやるなよ! ボールベアリングに流れ込んでザリザリになった、という人も。 さらに最近の歯磨き粉はフッ素配合でギアのフッ素加工も期待でき・・・ねーよ! &bold(){コンパウンド} 上の歯磨き粉と同類。潤滑油ではなくオレンジクラウンの慣らしに用いられることが多いです。 粗目・細目・仕上げ目があり、段階的にコンパウンドを換えて慣らしていくと、慣らしが早くできる上に歯の面が滑らかになるという意図。 車軸受けはベアリングではなく、ハトメかメタル軸受けで行わないと、ベアリングに流れ込んでザリザリになるのは歯磨き粉と同じ(ただ、ボールベアリングでも回らない固体の最終手段として[[研磨剤慣らし>ボールベアリングの改造]]がある)。 ----
[[潤滑剤]]のページのほうが情報が新しいようです。 こちらのページは今後、潤滑剤のページへ統合予定です。 ***[[潤滑剤]] ---------------------------------------------------- 潤滑油について公式ルールでは特に何も書かれていません(公式ルールでは&italic(){追加部品はタミヤ製のミニ四駆、ラジ四駆、ダンガン用パーツのみ認められます。}と書かれているが油を部品とするかは微妙・・・というより、機械工学における機械要素からは外れていると思われる)。 ミニ四駆用を始めラジコン用、模型用、他社製品など豊富に使えると思います※1。 ただしルール以前に、機械用油やミシンオイルは、プラスチックを溶かしたり劣化させてしまう物もあるので、色々試してみたい人は自己責任でお願いします。 (※1)2010.12.26(年間チャンピオン戦東京大会)の公開セッティングで他社オイルを使用しようとしたところ、スタッフさんからグリスはタミヤ製品以外使えないと注意されました。年間戦のみのルールかもしれませんが。 &bold(){&italic(){―グリス―}} 全体的に持ちが良い(というかしつこいくらいに)。 消耗の激しいプロペラシャフト受けやハトメ、メタル軸受けやフッ素コートスチールベアリングなどの[[滑り軸受け>軸受け]]に適している。 標準グリス含め、塗布する量はごく僅かで構わない。 ギヤは一箇所にチョビっと付ければ、回転するにつれ歯全体になじむ。 付け過ぎると、納豆のようにネチャネチャして逆に抵抗が増えてしまうので注意。 特に冬場、さらに言うと屋外などの寒いところでは粘りが強くなるので注意。 &bold(){標準グリス} キットについてくるグリス。現在のものは水色のチューブに入っていて、ハイジョイングリスと書かれている。 かなりの粘性があり抵抗が大きい反面、グリスの持ちはトップクラスのため、削れやすいプロペラシャフトの軸受けグリスに向いている。 また、ピンククラウンに塗るとなぜか破損率が低下するという話もあり、潤滑性を高めて速くするというより、各種部品を保護するためのグリスといえる。 &bold(){セラミックグリス} 標準グリスよりもサラサラして、抵抗が少ないグリス。 ギヤ・ペラシャ受け・プラローラー軸などに使え、汎用性が高く持ちも良好。 第1次ブーム時にはかなり早い段階からミニ四駆用GUPとして小分けで売られていたため、当時の主流グリスとなった。 ミニ四駆用のものが生産停止となった後も、大きめのチューブに入ったラジコン用のものが模型店で手に入ったが、08年末に後述のセラグリスHGに切り替えられた模様。 たまにチタングリスと同じく、セラミックの粒が入っていると勘違いしている人もいるが、ボロンナイトライド(窒化ホウ素。恐らく六方晶窒化ホウ素)を配合してあるだけで焼き物の粒を入れてあるわけではない。 立方晶窒化ホウ素は焼結素材として用いられるが、このグリスに使われていると思われるもうひとつの六方晶窒化ホウ素のほうは、実際に潤滑剤として用いられているので特に問題ないだろう。 &bold(){チタングリス} 第2次ブーム時によく用いられていたグリスで、ミニ四駆用としては前述セラミックグリスの後継品となったグリス。 摩擦抵抗の少ない有機チタンの粒子を配合し、潤滑性を高めているとされるが、粒子を配合してある関係からか、部品がやや削れやすいともいわれる。 抵抗やグリスの持ちは、セラミックグリスと極端な差はないと思われる。 現在では生産停止だが、ラジ四駆用のものがあちこちに残っている。 &bold(){Fグリス} 08年にミニ四駆用として売り出された、恐らく前述のチタングリスの後継品。 摩擦係数が低い、フッ素樹脂PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の微粒子を配合している。 寒冷に強いとされ、セラミックグリスはチューブ越しにカチカチになっていたのに比べてFグリスは普通だった、との報告がある。 3gで400円と割高だが、フッ素樹脂は人類が発見した物質の中でトップクラスの摩擦係数の低さを誇るため、グリスとしてもかなり高性能。 セラミックグリス・チタングリスに比べて粘性が低く、抵抗は少ない。 反面、持ちはやや劣るとされる。 &bold(){セラグリスHG} 08年にラジコン・ミニ四駆兼用として売り出された、セラミックグリスの上位製品。 1ヶ月の違いではあるが、Fグリスよりも後発の製品である。 セラミックグリスに用いられていたものよりも、さらに高性能なボロンナイトライド微粒子を配合しており、抵抗係数はセラミックグリスの半分となっている、と箱書きにはある。 粘性は旧セラミックグリスと大差ないので、グリス持ちは良好。汎用性の高さは旧セラミックグリス譲りである。 10g入りで本体価格480円と、Fグリスよりは割安なぶん潤滑性もやや劣る模様。 &bold(){モリブデングリス} RC用として存在する。二硫化モリブデン配合で、高温でも流れにくく低温でも固まりにくいらしい。 セラグリスHGと同じチューブで内容量も同じだが、価格は若干安め。 粘性は元祖セラミックグリスよりもさらっとしている感じで、持ちも悪くない。 グリスとしての質は良好だが、色がアレな為、ギヤが黒くなるのが問題か。 まぁモリブデンの色が色なので、仕方ないか・・・ &bold(){アンチウエアグリス} 基本的にはRC用途で用いられる、耐摩耗性グリス。 銀に近い色をしており、高温時でも粘性が落ちないため、プロペラシャフトのような高速回転する部品に塗布しても、飛散することが少ないのが特徴。 標準グリスを越える粘性があり、プロペラシャフトの軸受け以外に使うことは難しいが、軸受けの摩耗を防ぐ効果は極めて高い。 ただし塗布する量が僅かでも多いと、非常に大きな抵抗となってしまうため、使いどころが難しいグリスでもある。練習用には使えるかもしれない。 下記のスラダン用のセッティングの隠し味的に使うレーサーもちらほらいる模様。 &bold(){スライドダンパー用グリス} 軸受用ではないがこちらに記しておく。 ソフト、ミディアム、ハードの3種セット。 店舗では見かけにくくなっている。(カタログにはあるがスポット生産、古い模型屋を探せば見つかるかも) 現在はエクストラソフトとエクストラハードの2種セットとなっている。 リアスライドダンパー・ブレーキセットまでのスライドダンパーにはラジコンのボールデフに使われる粘土の高いグリスが付属しているので、こちらで代用可能(但しスライドダンパーを買わなければならない上にボールデフグリスの単体売りはスライドダンパーには多すぎる量) MSのリア用に再販されたスライドダンパーからは何故か除外されている。説明書に記載もなし。 とは言え、スライドダンパーに対してグリスはなんでも使えるので、各自で色々試して欲しい。 (但しTRFブランドのデフグリスの一部は完全に部品の固定やデフオイルの漏れ防止用の為に粘度が高すぎるのでおすすめしない) &bold(){&italic(){―オイル―}} 若干カツ気味な人は、グリスではなくオイルを使っている人が多い。 グリスよりも粘度(粘り)が低く抵抗が少ない反面、そのせいで駆動部からはみ出て大事な接点金具に付着し伝導効率が落ちたり、コースや床を汚してしまうかもしれないので、こまめな拭き取りや他人への配慮が必要。 ギヤなどに使う場合は一瞬マシンの電源を入れて空回しし、飛び散った余計なオイルを綿棒などでキレイにふき取るとよいだろう。 また全体的にオイルは持ちが悪いので、長時間走らせる時や久々に走らせる時は、オイルが乾いていないかこまめにチェックすることも大事である。 冬場などはいい感じだが、夏場(特に屋外)では2~3周しないうちに切れることもあるので注意。 &bold(){オイルペン} 筆ペン型の容器に入った、ミニ四駆専用のオイル。 ペン先が極細の面相筆となっており、オイルの塗布が容易に行えるようになっている。 また、ギヤや軸受けの汚れを取ったり、グリスと併用してグリスを薄く塗りのばすといった用途としても使用可能。 使われているオイルはPAO(ポリアルファオレフィン)。 温度変化に強く、金属・プラスチックに対する影響が少ない、といった特徴を持つ。 上述のFグリスにも、ベースオイルとして使用されている。 &bold(){タミヤ純正ベアリングオイル各種} タミヤ純正のベアリング用オイルとして、 ・HGベアリングオイル ・メタルオイル ・潤滑オイルスプレー ・VGベアリングオイル(TRFブランド) が販売されている。 いずれもラジコン用なので新橋TPFや各種ラジコン店での取り扱いがあり、入手は容易。 メタルオイルや潤滑オイルスプレーはメーカー側で「540モーターのメタル部に使えます」と謳っているのでメタル軸受けとの相性はいいのかもしれない。 &bold(){エアガン用シリコンオイル} 東京マルイ、KSCなどのエアガンメーカーから発売しているオイル。 エアガンにはプラスチック部品が使われているため、たいていプラスチックに影響の無いものになっている。 マルイ製は比較的滑りやすく、KSC製はねっとりしています。 スプレー式が多く、1プッシュで広範囲に飛び散ってしまうため、塗る時に工夫が必要。 ミニ四駆とエアガン両方売ってる模型店も多いので、入手が容易。 &bold(){スクワランオイル} 深海ザメの肝油を精製して作られた基礎化粧品で、本来は肌の手入れに使われるもの。 以前は無印良品で割安なものが売っていたが、現在は生産停止になっているため、ダイソーで売っている100円スクワランがよく用いられる。 ただし、ダイソースクワランも店舗によっては店頭から消えているところもあり、全体的には品薄傾向らしい(まぁ100円均一の製品は大抵そんなもの・・・) 無印では、現在はオリーブ由来のオリーブスクワランオイルを販売している。 100円ショップで入手できることから手軽であり、また誤って指に付着しても無害(むしろ有益)であるため、オイル入門用にはもってこいともいえる。 グリスに比べると潤滑性も良好なため、ギヤ用に使われることが多い。塗るときは筆を使うといいらしい。ただしその場合、筆に埃が付着していると台無し(ギヤの潤滑が悪くなるだけでなく、最悪高価なボールベアリングの中に入り込むこともある)になるので注意。 &bold(){鉄道模型用オイル} 最もポピュラーなものは鉄道模型大手KATOのユニクリーンオイル。 200円前後で購入できる。 上のものより粘りが少なく、その分抵抗は少ないが持ちが悪い。 似たようなのでは、オイル一滴すっきり君と呼ばれるものが有名。 ジョーシンで扱っているので、関西ではこちらのほうが知名度があるかも知れない。 いずれも、安価でスクワランオイルより粘性が低いため、ベアリング用に使っている人が多い。 &bold(){フィッシング用リールオイル} 釣り具のリールに用いられるメンテナンスオイルで、ZIP社のF-0と呼ばれる赤いスプレー缶ものが有名。 オイルの中でもトップクラスの潤滑性を誇るが、F-0スーパーコンクは1,680円と、他のオイルに比べると非常に高価である。 性能・価格ともに、ベアリング用として使われるオイルとしては最上位級といえる。 釣具店(特にルアーフィッシング専門店)で入手できるほか、まれにラジコンを扱うお店で売られていることもある。 上記の類似品としてspinオイル(正確にはこれが元祖のようだ)、ダイワ(グローブライド)のREVボールベアリング用オイル等があるが、前者は揮発性が高いため一部の釣り人からは使いにくいと評されている。 余談だが、上記のオイルは元来両軸受けタイプのリールにおける遠投性能強化のため開発されたものである。 コストパフォーマンスと扱いやすさと言う点では樹脂ボトル入りのダイワリールオイルII(2~300円程度)という商品もあり、やや粘度がありギヤ用など幅広く使える。 ※クレ(呉)製品について プラスチックやゴムを劣化させることで有名なクレ556ですが、実を言うと556無香性はプラスチックを犯しません(メーカーも保証しています) 恐らく臭いの元になる揮発性成分(恐らく浸透性を向上させるために配合されている)が樹脂を犯す原因なのでしょう。 また、スーパー556をいらないSFMシャーシに使ってみましたが、それほど急激な変化、と、言うより特に変わったところはありませんでした。 劣化させるといってもかなりの長期利用もしくは大量使用でないと変化は出ない、という程度なのかもしれません。 クレのスプレーグリスの中にもグリースメイト無香性やシリコングリースメイトなど樹脂を犯さないものもあり、なかなか性能がいいという話も。 &bold(){&italic(){―その他―}} &bold(){マーガリン} おもちゃ用のグリスが無かった時代に使用されてました。 いわば先人の知恵ってヤツですね。 マーガリンは植物油脂が原材料なので、低温時に硬化しにくく高温になればサラサラになる。 故にバターよりは駆動部に向いてたり。 でも味付け用のものは塩が混ざっています・・・ &bold(){歯磨き粉} これはもう潤滑油じゃないね。 歯磨き粉には微細の粒子が含まれていて、この粒子で歯を磨いてます。 これを応用して歯磨き粉をギアにつけてぶん回せばギヤが削れて慣らしが早くできるという意図。当然オススメはしない。 やるならジャンクシャーシ推奨。間違っても本番シャーシでやるなよ! ボールベアリングに流れ込んでザリザリになった、という人も。 さらに最近の歯磨き粉はフッ素配合でギアのフッ素加工も期待でき・・・ねーよ! &bold(){コンパウンド} 上の歯磨き粉と同類。潤滑油ではなくオレンジクラウンの慣らしに用いられることが多いです。 粗目・細目・仕上げ目があり、段階的にコンパウンドを換えて慣らしていくと、慣らしが早くできる上に歯の面が滑らかになるという意図。 車軸受けはベアリングではなく、ハトメかメタル軸受けで行わないと、ベアリングに流れ込んでザリザリになるのは歯磨き粉と同じ(ただ、ボールベアリングでも回らない固体の最終手段として[[研磨剤慣らし>ボールベアリングの改造]]がある)。 ----

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