納得学園及び雑談掲示板まとめwiki内検索 / 「第二十一章」で検索した結果

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  • 第二十一章
    第21章 『…』 クラブ活動の声が聞こえる校庭。桜の樹の下で話す2人。 『…ねえ…綺羅祭壇は?』 『…幹部の2人が相次いでいなくなり、綺羅神の使い、神威はただ喚くだけで何も出来ない様子…まろは所詮監視役…壊滅寸前です…』 『そう…。』 『…はい。…でも、本当に宜しいのですか?綺羅祭壇を潰して…貴女のお兄様が創ったものを…D…いや………さん…』 『…いいのよ。綺羅祭壇が創られてから…兄は変わったわ…解るでしょ…』 『…。』 『…ごめんなさい。貴方も一緒に創ったのよね。…でも、今の綺羅祭壇は…』 『…確かに『彼』と共に創った綺羅祭壇は皆に利益をもたらす為に創ったのですが…今は学園を支配しているだけ…』 『…『彼』はまだ学園を支配しようとするはず…お願い…『彼』を…『本当のD』を止めて…。』 『…。』 『…それと…ハク君が貴方の事に気付くかも知れないわ。今...
  • 本編
    ...第十九章 第二十章 第二十一章 第二十二章 第二十三章 第二十四章 第二十五章 第二十六章 第二十七章 第二十八章 第二十九章 第三十章 第三十一章 第三十二章・前編 第三十二章・中編 第三十二章・後編 第三十三章 第三十四章 第三十五章 第三十六章 第三十七章 第三十八章 第三十九章 第四十章 第四十一章 第四十二章・前編 第四十二章・中編 第四十二章・後編
  • 第二十一話
    第二十一話 「劉協と魔王」 五十数台の車のヘッドライトが二人を捉えて停車した。 劉協は少帝を庇うようにして立っている。 やがて、先頭の車から、大柄で顔中、傷だらけの男が現れた。 男「貴様が天子か?」 劉協「私は劉協、天子様は後ろのお人だ。お前は何者だ。」 男「董卓、西涼の大守だ。」 劉協「董卓…、お前も十常侍のように私達を利用するのか…。」 董卓「使えるものは使う。使えんものは潰すのみだ…。」 劉協は目の前の男が魔王と気付き、ひどく落胆した。 劉協「……、董卓、私達を利用するならすればいい…。だが…、民だけは守ってやってほしい。」 董卓「ほう…。」 劉協は薄々気付いていたのだ、十常侍らは世は平和だと言ってはいたが、本当はそうでないことを。 劉協は皇族にしては賢すぎた。 劉協「...
  • 第四十一章
    第四十一章【孤独との戦い】 ハクとボブはいつものようにある教室で選挙活動についての話し合いをしていた。 ハク「さぁて、選挙活動もそろそろ大詰めってところか?」 ボブ「そうでもないだろ。この数日間が大事なんだろ?そんな気持ちでいると足元をすくわれるぞ?」 ハク「お前にしてはまともな意見だな…」 ボブ「ほっとけ!」 -と、いつものように軽い感じで行われている会話を教室の外で2人に気づかれないように聞く者がいた。 ソーマだった。 いつもならあの2人が座っている席の向かい側の席に座っているハズなのだが、そうもいかない。 彼は、ため息をひとつついて、教室から離れていくのだった。その帰路の途中にある男が立っていた。 ソーマ「なんの用だ、洋食?」 洋食「ただ景色を眺めていただけ…そういや、お前はいつもならお友達のハク君とボブ君と話し合いをしている...
  • 第三十一章
    第三十一章 「こちら反逆組」 ボブ「ホントに良かったのかよ…あれで?」 ハク「綺羅と繋がってるかもしれないやつを近くに置けるか?こちらの手がすべてあっちに流れていったらこの選挙、勝ち目はないだろ…」 ボブ「だけど…」 ?「ちょっとお待ちいただけますか?」 ハク「!?」 ボブ「誰だ!?」 蓮「私の名前は蓮…反逆組の組長を務めている者です。」 ボブ「反逆組?なんだソレ?」 ハク「反逆組って言うのは…綺羅祭壇に反乱をもくろんでいると噂されていて毎年支持率が1%くらいのあまり知られていない勢力だ…で?その組長が何の用?」 蓮「さすがハク君。物知りですね。今回は少し頼みたいことがありましてね…ちょっと来てもらえますか?」 ハク「いきなり来てくださいはないだろ…おまえがどんなやつかもわからないのに…こうゆうやつに限って...
  • 第二十三章
    第二十三章 『誰が為に』 生徒会選挙を間近に控えた学園は活気を帯びている… ? 「だから…もう構わないで…」 ? 「それはボクが決めるコトさ♪」 放送室から二人の声… 歩美? 「自分の感性を押しつけないで…」 汰譜王 「いいじゃない♪二人でやった方が仕事も早く終わるし♪それに今やってるの…生徒会用の人員配置図じゃないか…『ボク』が『生徒会長』になった場合のさ♪」 歩美? 「こ、これは別に…えーっと…えーっと…、そう!歩美がやれって言ったから…」 歩美?の顔が一気に赤に染まる… 汰譜王 「嘘はイケないよ~桜舞♪」 桜舞 「嘘なんかじゃな……きゃ…」 不意に汰譜王が桜舞を抱き締める 汰譜王 「ありがとう…。ボ…いや…俺は必ず生徒会長になってみせる…そして綺羅祭壇を潰す…。…歩美の…そして...
  • 第二十四章
    第二十四章 『本質』 汰譜王 「いい案が浮かんだよ」 桜舞 「どういうこと?」 汰譜王 「じゃあ問題です♪。生徒会長になるために必要な得票数は全体の何%でしょうか?」 桜舞 「55%よ…。まぁ、ほとんど綺羅祭壇の息のかかった者が当選するけけど…。それとこの徐盛さんと、何か関係があるの?」 汰譜王 「まぁまぁ♪焦らないで聞きなよ♪。じゃあ第二問、今の綺羅祭壇の支持率は?」 桜舞 「シン先生と石覇君の件で大幅に下がった…としか…」 汰譜王 「うん…、紅馬君の話だと今や15%らしいね♪ちなみにハク君が30、ボクが25ってトコかな?」 桜舞 「…まだ負けてるのね…。真面目に活動してたんじゃ限界があるってことね…」 汰譜王 「ハク君と石覇君のストリートファイトが大分効いてるみたい…。でもね…残りの30%生徒は...
  • 第二十話
    第二十話 「自由への逃亡」 劉協「さあ、天子様…、トイレに行きましょう。」 少帝「う、うん。」 劉協は少帝を連れてトイレに入った。 張譲「目を放すなよ、奴らは人質のようなものだからな…。」 数分後…。 カン官「張譲様!!天子様と劉協様がいません!」 張譲「ちっ、役立たずがっ!探せ、探すのだ。」 タタタタッ。 少帝「ど、どこへ行くんだ!?劉協。朕はもう歩きとうない。」 劉協「もう少しです。もう少しで操られるだけの人生から解放されます…!」 少帝「何を言ってるんだ!?走れば自由なのか!?」 2人は車道に出た。 遠くの光が近付いてくる。 劉協「やってくるのは、天使か悪魔か……。神様…私達に希望を…。」
  • 第二十九章
    第二十九章 『厄介すぎる男」 いつもの午後の商店街の喧騒… ここは学園から、さほど離れていない所にある… 「ふぅ……。(さて…汰譜王はロマンに入ったし…しばらくはすべきことは無いか…)」 男はため息を一つ… ロマンの向かいのビルの屋上に寝転がる… 「はぁ…あいつは此処に来ると、いつも長いからな…」 そして二つ目… カランカラン… 「ん?」 誰かがロマンから出てくる… 「(あれは…酔逸か… なんか様子がおかしいな… ん?もう一人…あれは… な…!洋食! …帰ってきていたのか… クッ…もっと早く気付いていれば対策が取れたものを…!)」 酔逸は学園とは逆方向に… 「あっちは人馬学園への一本道…。あいつまさか…」 洋食は学園の方に走っていく… 「こいつは学園に戻るの...
  • 第二十三話
    第二十三話 「魔王」 ー何太后の館ー 何太后「それで何じゃ、董卓?用とは?」 董卓「……、お前の息子…、弁だが…。」 何太后「…?少帝がどうした?」 董卓「あれは無能だ。始末するぞ…。」 何太后の表情がみるみる変わっていく。 何太后「おのれ!何を言ってるのか…ぐ!」 それが何太后の最後の言葉となった。 そして、董卓の軍師、李需が館に入ってきた。 李需「弁を始末しました…。」 董卓「ヌハハ……、政治とはどういうものか見せてやるわ…。」 董卓、少帝を廃す。
  • 第二十七話
    第二十七話 「花を愛する武神」 丁原のボディガードの呂布には1日、2時間の自由な時間が与えられていた。 丁原が女を囲っている時間である。 もっぱら呂布は花畑にいる。通訳の張遼もその時はいない。 大柄な男が花畑にいる姿はそれだけで滑稽なものだったが、当の本人は気にしてはいない。 呂布は母親をそこに見ていた。 花をこよなく愛した、優しい顔をした母を。 その時だけが戦の時にしか必要とされない“天下無双、呂布”から解放される瞬間であった。
  • 第二十五話
    第二十五話 「天下無双」 丁原の背後の大男は董卓を睨みつけている。 董卓「…、誰だ?その男は?」 丁原「呂布、奉先。貴様に止めをさす男の名だ!!」 夕焼けのような金の髪、どこまでも続く空のように青い目、彼は西の果ての生まれだった。 呂布「ΠβνΘе…。」 呂布は隣の小男に話始めた。 丁原「張遼…、何だって?呂布は何と言った?」 小男は通訳で張遼と言う。キレ長の目が印象深い。 張遼「貴様の天下纂奪、許すまじ!」 二人揃って魔王、董卓を前にして怖じない胆の持ち主であった。 董卓「ほう…、面白いな。」
  • 近代三国志
    ソマレさん作の近代三国志です。 プロローグ 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話 第十八話 第十九話 第二十話 第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話 第二十八話 第二十九話 第三十話 第三十一話 第三十二話 第三十三話 第三十四話 第三十五話 第三十六話 第三十七話 第三十八話 第三十九話 第四十話 第四十一話 第四十二話 第四十三話 第四十四話 第四十五話 第四十六話 第四十七話 第四十七話 第四十八話 第四十九話 第五十話 第五十一話 第五十二話 第五十三話 第五十四話 第五十五話 第五十六話 第五十七話 第五十八話 第五十九話 第六十話 第六十一話 第六十二話 第六十三話 第六十四話 第六十五話 第六十六話 第六十七話 第...
  • 第二十九話
    第二十九話 「崩れる崖」 董卓「やはり、呂布へのアプローチは難しいようだな。」 李儒「いえ、あれで充分でしょう。丁原は疑り深く、嫉妬深い男。必ず何かのリアクションがあるはず。」 李儒「そう、呂布と丁原の関係など、今にも崩れそうな崖のようなもの。そっと手を触れるだけで自然に崩れましょう…。」 その通りであった。呂布の所に董卓の使者が訪ねた事を知った丁原は怒りを露わにして呂布と張遼を呼び出した。 ー丁原の陣営ー 丁原「貴様らぁ、ワシに黙って董卓の使者と何やら密談を交わしていたそうだな!」 張遼「お言葉ですが殿…。」 丁原「やかましいわ、せっかくの恩を仇で返しおって!」 丁原の声が夜空に響いている。
  • 第二十八話
    第二十八話 「董卓の遣い」 花畑で十字架を握りしめ目を閉じ祈る呂布。 その花園に誰かが訪ねてきた。 慌てて、隅にいた張遼が詰め寄る。 張遼「待て。どなたが知らんがここからは立ち去ってもらおうか。」 男「私は李粛。董卓殿の配下だ。」 張遼「何!?董卓の…。何用だ!」 李粛「いや、何も。ただ天下一の武神と話があってな。」 張遼「ここは呂布が一番安らげる場所。話は戦場で聞くと董卓に伝えろ。」 李粛「……、わかった。ただ、董卓殿は世界の技術の粋を集めたバイク、【SEKITO】を呂布に送りたいとおっしゃっていてな。」 張遼「物でもつられん。去るがいい。」 李粛「……、では失礼。」 淡泊な会見であったが、これが後に呂布の運命を変える事になる
  • 第二十六話
    第二十六話 「呂布とは。」 その場は落ち着いたものの、呂布を擁して反旗を翻す丁原に董卓は苛立ちを覚えていた。 董卓「……で、李儒。呂布について何かわかったのか…?」 李儒「はい、調べによりますと…。」 呂布は西方の旅商人の一族の息子だった。厳格な父、優しく、聡明な母とともに旅をしながら暮らしていた。 ある日、何者かによって襲撃された呂布一家、唯一生き残った呂布を丁原が引き取ったのである。 董卓「やはり、実の息子ではなかったのだな。」 李儒「成長した呂布は丁原の下で、天下無双の働きをし、人中の呂布と呼ばれていますな。しかしその反面、花をこよなく愛す一面もあると言う事です。」 董卓「やはり面白いな。どんな男か見てみたいわ。」 李儒「では、その手筈を整えましょう。」
  • 第二十四話
    第二十四話 「逆賊の政治」 ー皇居ー エン紹ら始め、重臣らは董卓に集められた。 「董卓将軍、登殿!」 明らかに空気が変わる。彼には魔王の威風があった。 董卓「みな、ご苦労。」 董卓「俺は先日、少帝を廃した。そして本日をもって劉協を献帝とする。」 ザワつく重臣達…、少帝を廃しただけでも僭越なのだ、それを新帝を擁立するなどあってはならない事である。 董卓「お前達は、よくもあの十常侍の専制政治の中にいて、それを許していたな…。」 董卓「そして、少帝という、愚帝の擁立、その罪は万死に値する…。」 その言葉で端の席の男が声を荒げた。 「貴様ぁぁ!お前のやっている事は逆賊に変わりなし!いずれ天罰が下ろうぞ!」 董卓「丁原か…、前に出てきたらどうだ…。」 丁原は堂々と前に出てくる。 その後...
  • 第二十二話
    第二十二話 「董卓、帰還。」 『こちら、皇宮前です!たった今、董卓将軍が憎き十常侍から天子様と劉協様を救い出しました!現場では、董卓将軍と天子様を讃える人々で溢れかえっておりますっ!』 曹操「憎き十常侍だと…、ついにマスコミにも手が届かなくなったか…。」 夏侯惇「ああ、何でも北ボウパーキングエリアで死体で発見されたらしい…。」 曹操「エン紹はどうでるかな…。」 ー皇居ー 少帝「母上~!」 何太后は今や天子となった我が子を抱きしめた。 何太后「よくやった、董卓…、褒美をつかわそう。」 董卓「褒美なぞ、いらぬ…、それより話がある…。後で尋ねるぞ。」 大臣「なっ…、太后様に対して無礼なるぞ!」 董卓が大臣を睨む。大臣はみるみる萎縮した。 何太后「まあ、よい。では太后殿まで来るがいい…。」 ...
  • 第二十五章
    第二十五章 「第三の実力者?」 ー綺羅祭壇会議室ー 綺羅「シンもたまも失ってしまうとは…これからどうすれば?」 まろ「このままでは我々の支持率がガタ落ちです…。」 ?「ちょっと、待てぇ!」 二人「…誰だ!?」 ?「俺を忘れるとは…二人とも記憶力がないねぇ…」 綺羅「貴様か洋食…。フランスパンを食べにフランスまで行ってたんじゃなかったのか?」 洋食「選挙のときにあっちで長居なんかしてられないよ。しっかし本場のフランスパンは違うねー。めちゃめちゃ美味かったぜ!あれ?ハレンチ姉ちゃんと薄気味悪いのは?」 二人「……」 洋食「やられたワケね…まぁ、いいや。俺に任せときな。」 まろ「我々に相談せずに任せろだと?どうせロクでもない策でも浮かんだんだろう…」 洋食「うるさいなー、監視役。今回は俺の好きにさせ...
  • 第二十七章
    第二十七章 「離間の計」 洋食「汰譜王にはあのネタで…」 ?「汰譜王がどうかしたか?」 洋食「誰だ!?」 酔逸「自己紹介遅れたな。俺は酔逸って言う。」 洋食「君が酔逸か…フッ」 酔逸「何がおかしい?」 洋食「君は汰譜王のことを何も知らずによく汰譜王と仲良くできるなぁって。」 酔逸「どういうことだ?」 洋食「君には昔、すいかという親友がいたハズだ…しかし、そのすいか君が今はいない…どうして?」 酔逸「それは…」 洋食「不治の病を負ったから…違う?」 酔逸「なぜそれを!?」 洋食「俺には色々情報が流れてくるんだよ…それはどうでもいいから話の続きをしよう…君はホントに何も知らない…その不治の病の原因が汰譜王にあるということを…」 酔逸「!?」 洋食「さすがに驚いたようだネ…何...
  • 第二十章
    第二十章「彼」 いつも通りの通学路。あたしはその道を乗り越えて帰宅した。 部屋に戻ると、あたしはベッドの上に倒れ込んだ。 ベッドはあたしをふわりと受け止めてくれて、はふっという柔らかい音を立てる。 窓から朱い日差しが漏れていて、ちょっと眩しい。 「………はぁ………」 一人になると、ため息が知らず知らずこぼれてく。 原因は……脳裏に浮かぶ彼。 彼が頭から消えてくれない。もみ消そうと思っても何故か消えてくれない。 彼に会ったのは数日前……放課後。 あたしは綺羅祭壇……たま先生の命を受けて、彼を魅了しようとした。 何でも、生徒会長の立候補者の一人らしいけど、綺羅祭壇に敵意を抱いているとかで。刺客を送るも返り討ちにあったので別の方向から攻める作戦だったみたい。 …自慢できる事じゃないが、あたしは人を魅了することには自信があった。男に後一歩というところまで...
  • 第二十×章
    第二十×章「再来」 小鳥のさえずりが聞こえる今は朝方。 遥か彼方の山頂から微かに太陽が顔を覗かせている。 街を見渡せる丘の上に、その男はいた。 初夏だというのに黒い外套を着込んだその男は、花を片手に立ちすくむ。 目の前には薄汚れた石碑があり、その横には小さな墓がぽつりと建っている。 微かな朝焼けを背に、男は口を開く。 「まさかな…お前までいなくなるとは思わなかったよ」 男はしゃがみ込んで、手に持った花を墓に供える。 男は墓を見据えたまま言葉を紡いだ。 「えとさんが消え、蛹が去ったこの街で、お前だけが残った。だがそのお前ですら消えてしまうなんて、さ」 吹いた風が水仙の花を揺らした。 「思えば―――ここが始まりの場所だったな」 丘には桜の木が青々と葉を茂らせている。この街を全て見下ろすかのようなこの桜は、この街を...
  • 第十一章
    第11章 「7と3」 ハクは放課後の教室で、何やら書き物をしている。 メモの頭には「打倒、汰普王、7の秘訣」と書かれている。 そこに、背後からドアを開く音が。 ハク「コピーできたのか?ボブ。」 「……。」 ハク「…ボブ?」 「残念、ボブじゃないわよ。」 はっとするほど美しい女がそこにいた。 ハクは息を飲む。 「私は呂姫、あなたに…、会いに来た。」 ハク「……、なな、何だよ、あんた。」 呂姫は小悪魔のように笑う。 ハクは慌てて、メモをポケットにしまった。 呂姫「ねえ。私、あなたが好きなの。」 ハク「ちょ、ちょっと待てよ!」 そして学校のチャイムが鳴る。 大時計が三時を示している。
  • 第二十八章
    第28章 『乱流』 喫茶店内は異様な雰囲気に包まれていた。 「カラン、カラン。」 『ちはっ、郭姉、…酔逸知らない?』 『い、いらっしゃい、王ちゃん。…わ、解らないわ。』 『?、どうしたの、郭姉?』 『え?何が?…それよりも貴方に会いたいって人が…』 『ん?』 汰譜王が店の奥を見ると男が1人。 『…ハグッ、ハグッ…いや~旨いね~、このナポリタン。こんな安くて旨い店があったなんてな~。』 『!、洋食!』 『お、汰譜王!』 『何の用だ!』 『…お前もかよ。だから対立候補を見にきただけさね。…ん~旨かった。郭姉、マッチ有るかな?』 『は、はい…。』 洋食はカウンターへと近付きマッチを受け取り煙草に火をつけた。 『…くぅ~、食後の一服は良いね~。』 『…。』 少しの沈黙…。 『…さて…Dに挑む訳か…。』 ...
  • 第二十二章
    第22章 「目を見ればわかる。」 「なぁ、ソーマ、お前、一体何者だ?」 ハクの突然の問いかけにもソーマは動じない。 ソーマ「…何がだい?」 ハク「この学校の昔のアルバムにお前が写ってた…。」 ソーマはふっと息を吐いて、 ソーマ「もうそこに辿り着いたんだ…。」 ボブ「ソーマ、お前、俺達の友達になりたいって言ったよな!あれ、嘘だったのかよ!俺達を騙してたのかよ!」 ハク「よせ、ボブ…。」 ボブ「ハク…、だって…、綺羅祭壇の一味かもしれないじゃないか!」 ハク「違うよ、もしそうだったとしても…今は。ソーマの目を見ればわかる。」 ソーマ「……。」 ソーマ「やっぱり…、君達は僕等に似ている…。」 ハク「?」 ソーマ「とある国の森にはとても凶暴な大蛇が出ると言うが、誰もその姿を見たことが...
  • 第二十六章
    第26章 『挑発』 『…要はハクと汰譜の2人の支持率を下げれば良い訳だから…まずは…』 ハクとボブはソーマを捜していた。卒業アルバムの事を問い詰めた後からソーマは行方を眩ましていた。 『くっ…ソーマはどこにいるんだ?』 『…なあ…俺は…まだ…』 『…あれはきっと何か事情があっての事だ。それに今は一人でも仲間が欲しい。あともう少しで本格的な選挙戦に入るからな。…たとえ裏切られたとしても俺が馬鹿だっただけで済むしな。』 『…解ったよ。俺も信じるよ。』 学園内を捜し屋上に来た2人に男が声を掛けて来た。 『よぅ、お2人さん。何してる?』 『ハク、誰だ?』 『立候補者の1人、洋食だ。』 『そう、俺が立候補者の洋食様だ!』 『もしかして綺羅の…』 『お~、ボブご名答、綺羅の回し者の洋食様だぞ。』 『何の用だ!』 『何の用って、対...
  • 外伝
    納得学園外伝 人馬学園 汰譜王の放課後 スケッチブックを閉じて 悪意の理由 前奏曲 悪意の理由 本編 恋する乙女 第二十×章 撤π伝
  • No.13
    …ところが場面変わって黄月英の私室… 「すやすや…コチン!Σ、 あいた!ん~?疲れて寝ちゃってたよ~。むゅ~?なんだろ~、コレ?『丙の二十一』?」 寝呆けた月英のなかで過去の記憶がよみがえった。 「た~いへ~ん!この歯車ないと風止まらないよ~。どうしよう。黄式物質転送装置は今は壊れてるし…。んもぅ!亮ちんがいけないんだよ!こないだ関平ちんにお茶出す時試そうって言ってお茶撒いちゃうから!も~、あっそうだ、この手があるかな!?」 おもむろに鳥小屋に向かう月英 「どれかな、どれかな?こないだ捕まえた虞翻ちんの小鳥。いた!この子とこの子。よかったね~焼き鳥にならなくて~。じゃあ小鳥さんに歯車付けて、あとは手紙を添えて…それ、いっちゃえ、いっちゃえ!ちゃんと虞翻ちんに届けてよ~お願いだからね~。」 ばさばさと呉に向かって小鳥が二羽飛び立っていった今な...
  • 第一章
    第一章 半年前~ 女生徒 「起立。礼」 今日もかったるい授業が終わったようだ… まぁ、俺はいつも通り船をこいでいた訳だが… 正直この学校のシステムはうざったい… 教師も生徒会も、『綺羅祭壇』の言いなりだ… そんなヤツらの授業なんか受けてられるか… 担任教師 「さて、来月で君らも二年生だな…。そこで…」 なにやら担任が喋っている… HRだろうか? ?「珍しいな!あいつがHRやるなんてよ…。なぁ起きてんだろハクよぉ?」 ハク「五月蝿いな…。俺は眠いんだ…。耳元でデカイ声出さなくても聞こえてるよボブ…。ほら、まろ先生が睨んでるぞ」 ボブ「うげ…。な、なんでもありませーん!あはは…」 コイツは「ボブ」… 入学当初から何かと絡んでくる、言わば悪友ってヤツだ…。付き合ってやってる俺も俺だが… ...
  • 第十一話
    十一話 十常侍は張譲を主とする集団で、時に強引に、時に柔軟に天子や、有力豪族に取り入り、権力をほしいままにしていた。 事実、何皇后も下賤な肉屋の身でありながら、賄賂を十常侍に送り、ついに皇后に登りつめたのである。 しかし今回の帝位争いでは、実子、弁を帝位につかせたい何皇后と対立し、孫の協を帝位につかせたいとする董太后側についた。 これを面白く思わなかったのは何皇后の兄、何進である。 ついに宮中にも嵐が吹き荒れようとしていた。
  • 第三十一話
    第三十一話 「相国、董卓」 天下無双、呂布を味方につけた董卓に恐れるものはなくなった。 相国に栄進した董卓は、厳重な法制度の徹底にあたり、賄賂などにより保身を図っていた無能な官吏を次々と罷免していった。 董卓「李儒、死人に宝物などは必要ない。墓は全て掘り起こし、財源にせよ。」 李儒「はっ。」 董卓「…ここには確か、曹操がいたな…。」 董卓「奴は使える。緊急手配をし、連れて参れ。わが右腕にしてくれるわ。」 それを察知した曹操は軍を解体し洛陽を脱出した。
  • 第七十一話
    第七十一話 「臨時ニュース」 『え、え~、臨時ニュースをお伝えします!』 『先程、我が国の首都、洛陽が…。』 『消滅しました。』 『ただいま、状況を調査中ですが、一回の大規模な爆発の後、数千の爆発が洛陽中を覆い、都市が一瞬にして焼け野原になった模様です!』 『死傷者は最低でも三十万人を超える模様!さらに洛陽には反董卓連合の軍勢が侵攻しており、彼らを含めた洛陽の住民ほとんどが犠牲者であります!』 『……、ただいま入った情報によりますと董卓軍が長安に出現、近く記者会見を開く声明を発表しました。』 『繰り返します、洛陽が消滅しました!』 『繰り返します、洛…』
  • 第五十一話
    第五十一話 「雄飛まで…」 劉備「軍議はどうだった?」 関羽「……、雰囲気はエン紹を始め、大軍を率いているという、一種の余裕からくる弛緩が広まっていますな。」 劉備「いかに他人の兵を減らさず、手柄を立てる…か。」 張飛「ちょっとは筋のある奴はいねぇのかよ?」 関羽「強いて言うなら寡兵ながら術策に優れた曹操、そして勢いのある孫堅…。」 劉備「公孫サンの所にも飽きたしなぁ…。」 関羽「とは言え、名を売るのは公孫サンの兵といえども軍を率いていなければなるまい。」 劉備「俺も名門の子に生まれたかったなぁ…。」 関羽「ははは…、あんたは天子になるのだろう?」 現在、共に廬植の下で学んだ公孫サンに兵を借りて参戦する劉備一行。 雄飛の時はまだである。
  • 第四十一話
    第四十一話 「策、権の読み」 周瑜「で、仲謀。董卓に対し、エン紹率いる連合軍が戦になったらどうなると見る?」 孫権「もちろん、連合軍が勝つよ!だって父ちゃんを始め、程普、韓当、黄蓋のおっちゃんらもいる俺達の軍が参加するんだもん!」 周瑜「ふむ、確かに我々の軍は長江北の中原の軍に比べて結束力が強い。伯符はどうだ?」 孫策はニヤニヤして、 孫策「7:3で董卓が勝つな。」 周瑜「ほう、7:3…、そのこころは?」 孫策「董卓には都という地の利、天子という天の利、そして呂布という人の利が備わっている。」 孫策「さらに、エン紹が今呼びかけている連合軍は自分らの保身を図る傾向にあるため、本気で戦いはせんだろう。」 孫権「って昨日のテレビで解説者が言ってたんだよね?」 孫策「しっ、周瑜はテレビ嫌いだから言わなきゃバレないんだよ!...
  • 第九十一話
    第九十一話 「成長のタイミング」 寡兵で名誉も地位も報奨もなく、ただ目の前の戦いをこなす日々の劉備一行は、反董卓連合解散後、そのまま公孫サンを頼っていた。 劉備「…で、袁紹はどうなんだい?」 関羽「少なくとも連合の盟主だった頃とは別人だ。陣の構成、将の配置、軍の統率…全てが成長している。」 劉備「ふ~ん、人は変われるもんなんだな。」 劉備の気の抜けた言葉に張飛は面白くない。 張飛「兄貴も成長して欲しいもんだがな。」 劉備「……それぞれタイミングがあるさ。急成長する人間はそれだけ退化するのも早いもんだぜ、張飛。」 張飛「ちっ!」 関羽「どちらにしても公孫サンでは厳しいだろうな。いくら白バイ隊を率いていようと。」 劉備「また身を寄せるとこを考えとかないとなぁ。面倒だなぁ…。」 関羽「そろそろ軍議の時...
  • 第六十一話
    第六十一話 「孫親子」 幕舎を出た曹操に体格のいい赤いテンガロンハットの男が声をかけた。 「君らしくない決断だな。まさか諸将の力添えなしに追撃する気か?」 曹操「貴殿は孫堅殿だな。」 孫堅。 連合軍において、現在、最高の功績を上げている長江以南の軍を率いる雄。 華雄軍の壊滅など、数々の手柄を上げたが、この数日は、袁術の兵糧補給ミスにより、待機を余儀なくされていた。 孫堅「まさか君ほどの者が功を焦って、無策で行くわけではあるまい?」 曹操「くくく、兵法と臨機応変に組んでこそ、その妙を味わえる。それは貴殿がよく知っておられよう。」 曹操「おや?後ろの青年は誰ですかな?」 孫堅「私の愚息ですよ。戦に参加したいと申し出ましてな。」 孫策「ども。孫策っす。」 孫策がぎこちなく挨拶をしたのを見て、曹操と孫堅は笑った...
  • 第八十一話
    第八十一話 「我がハンカイ」 一方、曹操は袁紹によって東郡の太守に任命され、周辺の賊の討伐指令を受けていた。 曹操「何故泣いている?」 目の前の大男が震えて泣いている。 「……、俺は、バカだし、国や政治の事など良くわからん…、ただ…。」 曹操「ただ?」 「俺が村を守るために戦ってるCo.kinの残党たちは本当に敵なのか?あいつらは政府のせいで生活に苦しんで賊になったんじゃないのか?」 「なら、敵は政府なのか?」 「じゃあ……、何故俺は…、敵である官軍のあんたなんかに助けを求めなければならない…?」 「…、俺は…、敵かどうかわからぬ相手と村を守るために戦い、敵かどうかわからぬあんたに助けを求めてる…、こんな悲しい戦いがあるか…。」 曹操「……、名は?」 「許チョ…。」 曹操「お前は我が...
  • 第二章
    第二章「覇道」 ――教室  担任のHRで持ち出した話――生徒会への立候補の話は生徒達に波紋を呼んだ。 クラス中からは小さな囁きが聞こえ、やがてざわめきとなる。  教室の一角で、二人の男が話し合っているのが見える。 「俺は生徒会長になる」 「マジかよ…」  片方の少年の言葉に、もう片方の少年は動揺を隠せない。 「お前本気か?ハク…」 「男に二言はないぜ、ボブ」 「…………」  ハクと呼ばれた少年の固い意志を見せつけられ、ボブは言葉に詰まってしまう。 やがて口を開いたのはハクだった。 「ボブよ。俺はこの学校を……この世界を変えてみせようと思う」 「ハァ?学校を変えるって……?!」 「……『綺羅祭壇』……俺が変えてみせるんだ。この腐った学校をな。」  ―――綺羅祭壇。この学校の事実上の指導権を握る組織。その正体...
  • 第二巻
    ―撤π伝、第二話― 入学式の次の日、私は昨日の男の子が言った事が気になってよく眠れず、起きるのが辛かった。 今日は学校内を担任の先生が生徒のみんなを案内してくれるようなので授業が無いのが幸いだったけど…。 学校に登校すると教室で昨日、私に変な事を言ってきた男の子に話し掛けられてしまった。 (同じクラスだったのか…。) 私は絶望した。 (いや他のクラスから私に会いに来たのかも。) (絶対そうだわ、こんなわけ解らない奴とクラスが同じとかこの先の学校生活が悲惨なものになっちゃう…。) 「同じクラスだね。運命かな?」 私の願いは儚くも崩れ散った…orz
  • 第二話
    第二話 町の広場には人だかりが出来ていた。 その中央にはスーツの赤黒い顔をした大男が立っていた。その後ろに強面の男達が取り巻いている。 大男「劉備、玄徳はいるか。」 よく通る、迫力のある声である。 益徳「何もんだぁ?てめぇは?」 大男「長生と言う…。」 ざわつく民衆達。長生とはこの界隈で知られた、ヤクザの大親分なのだ。 長生「…、私に恐れをなして劉備は逃げたか?」 益徳「貴様ぁ!うちの兄貴はなぁ!」 益徳を抑える玄徳。 玄徳「あいつは忙しいんだ…、劉備に何か用でも?」 長生「この辺りを治める劉備に聞きたい…、今のこの国をどう思うのかをな。」 玄徳「あいつは何も考えちゃいないよ、今が楽しければいいという主義でね…。」 長生の目の色が赤みを増していく…。同時に周囲に緊張が走った。
  • 第二レース
    赤兎伝(スミス) 第二話 馬とは本来生後すぐに自力で立ち上がるものなのだがこのスミスは丸1日たっても立ち上がらない。心配する母馬は寝ている。 スミス(何でオイラは立てないんだろう…。母ちゃんも寝てるしオイラも寝るか~ふぁ~) その時外から 『狼が出たぞ~』 と男の声が 嘘ではなかった! つづく
  • 一章
    ―総合町の外れ、小高い丘にそびえる城・人馬学園。その名の通り乗馬の名門校として知られ、予算・権限のウェイトはほとんど乗馬部へと割り当てられている― 人馬学園高等部、とある一室。 黄天「どうやら、納得に何か動きがあったらしいな」 部屋の中央にある、大きなソファーに腰をかけた、一人の生徒が呟く。 ―黄天(ファン=ティエン)。今期からの人馬学園高等部・乗馬部主将。彼は主将になるや、部を「人馬同盟」と改め、よりエリート志向のものへと変えていった― 光武「なんでも、生徒会選挙で一波乱ありそうなんだとか。ほら、立候補者にハクさんの名前も」 向かいで書類を処理していた聡明な男は、そう言って一つの紙を黄天に手渡した。 ―帝=光武(ミカド=ミツタケ)。「人馬同盟」立ち上げ当時から黄天の補佐役につ...
  • 人馬学園
    一章 二章
  • 第二の扉
    「反董卓連合軍」第2話 曹噪「都では、董卓とゆうバカモのが暴れているようだな」 夏侯惇「ああ、みたいだな」 団子×2 曹噪「それにしても、この団子うまいな」 夏侯惇「そうだな」 曹噪「さて、そろそろ行くか」 夏侯惇「そうだな。金払っておいて」 曹噪「ない」 夏侯惇「え………」 曹噪「お前のおごりだと思ってたから」 夏侯惇「どうする」 曹噪「よし…………逃げるぞ」 こうして、曹噪は董卓に狙われる。第3話に続く
  • 第二の事件
    『迷探偵董白の事件簿』 第2話 「く、悔しくなんかないんだからねっ!」 呉国… ソマ策宅… 董白 「はぁ…、また遅刻だわ!何回誘えば気が済むのかしら、あのオヤジ…。全く…失礼しちゃうわ! 『き…今日はブレザーなんだねぇ…、コスプレかい?ハァハァ…』 ですって!私は学生よ!子供でも無いけど年増でも無いのよ!」 (前話のこと…まだ引きずってたんだね…) 刑事1 「…ではご主人が倒れた時、貴女は入浴中だったと…?」 大喬 「は、はい…。脱衣所の辺りで物音がしたので、急いで出てみると主人が…主人が…!」 董白 「(いつも通りやってるわね…。あ…べ、別にいつも遅刻してるワケじゃないのよ!)」 (一体…誰に説明を?) 李儒警部補 「ん?おぉ!董白殿!今日は出てこられるのがお早いですな!」 李儒がいち早く董...
  • 第七十話
    第七十話 「暴虐への音」 李儒「董卓様…、連合軍はもう洛陽間近まで迫っている様子です。」 董卓「ふむ、ようやく例の計画を実行できるな。」 李儒「はい、曹操が脱退したのは残念ですが…。」 董卓「かまわん、今は虫けら共を纏めて始末するのが先だ。玉座の間の音声をよこせ…。」 『…ぎょ…れか…います!』 3…。 李儒「来たようですね…、他の軍もほぼ洛陽に入ったようです…。」 2…。 董卓「連合軍、二十万か……。面白い…。」 1…。 『…!何……れは!?』 0…。 どおおおおおおおん!! それは暴虐への音だった。 そして400年の歴史は終わった…。
  • 第五十八話
    第五十八話 「言葉のいらない戦場」 呂布が数十万の連合軍を一騎で威嚇し続けて数時間がたった。 「よう、あんたが呂布さんかい?」 大きな耳の男が近づいてきた。 劉備である。 劉備「いやぁ、すごいもんだね、見なよ、二十万の軍がビビってやがる。」 後ろには関羽、張飛も侍っている。 張飛「何か言ったらどうだ!?」 劉備「ん?あんた異国の人なんかい?」 呂布「……。」 劉備「まあ、いいやな。戦場では言葉は障りになるだけだもんな。そうだろ?」 呂布「……。」 張飛「ちぃ!めんどくせー奴だぜ。」 劉備「いや、ちゃんと伝わってるぜ。なあ、呂布さん。」 劉備「さあ、戦おうか…。」
  • 撤π伝
    第一巻 第二巻 第三巻 第四巻
  • 迷探偵董白の事件簿
    まろさんの書いた迷探偵董白の事件簿です 第一の事件 第二の事件
  • No.123
    益州、成都 劉ショウ「…おじゃ~。」 王塁「今日も良い天気でごさいますね~、劉ショウ様。」 劉ショウ「ほほ、これも全部、まろの行いが良いからじゃ。これ、電ボ、プリンは持って来たでおじゃるか?」 王塁「私は電ボではありませぬ~。プリンはこちらにありまする~。」 劉ショウ「おおお~、プリン。まろはプリンに恋をしてるでおじゃる。プリンさえあれば他は何もいらないのでおじゃる。」 王塁「あの、劉ショウ様、私は?」 劉ショウ「ほほ、電ボ、心配致すな。まろは電ボもちょっと好きであるからの~。」 王塁「ちょっ…と、でございますか~…。」 劉ショウ「これ、何をしょげている、電ボ。プリンを食べんのか?ならばまろがもらうでおじゃる。」 王塁「…はっ!食べまする~。」 二人でプリンを食べていると伝令がくる 兵「申し上げます!関中方面、第一の城、馬超により落城...
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