納得学園及び雑談掲示板まとめwiki内検索 / 「第十四章」で検索した結果

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  • 第十四章
    第14章 『お約束』 ボブは駆けていた。 何も見えず、ただ、今見た事を振り払うかの様に…。 …いつの間にか校門へと来ていた。 校門を曲がり道へと出た瞬間 『ドン!』 『きゃあ!』 ボブは誰かとぶつかった。 『いった~い。』 『ご、ごめん、大丈夫?』 『ててて…大丈夫~じゃないわよ~。』 ボブはぶつかった相手をみる。 女子生徒だった。 その姿を見た瞬間にボブの視線は釘付けとなった。 その女子生徒は背が少し小さく肌は小麦色をして髪はツインテール、顔はクリクリっとした目が印象的な童顔であった。 そしてボブの視線はぶつかって転んだ時にめくれ上がったスカートから見える健康的なふとももに移動していた。 ボブの視線に気付いた女子はボブに平手打ちを食らわせる。 『どこ見てんのよ!』 『バチッ!』 『てっ...
  • 本編
    ...第十二章 第十三章 第十四章 第十五章・前編 第十五章・後編 第十六章 第十七章 第十八章 第十九章 第二十章 第二十一章 第二十二章 第二十三章 第二十四章 第二十五章 第二十六章 第二十七章 第二十八章 第二十九章 第三十章 第三十一章 第三十二章・前編 第三十二章・中編 第三十二章・後編 第三十三章 第三十四章 第三十五章 第三十六章 第三十七章 第三十八章 第三十九章 第四十章 第四十一章 第四十二章・前編 第四十二章・中編 第四十二章・後編
  • 第三十四章
    第三十四章 『静寂』 綺羅 「D様!Dさまぁ~!」 綺羅祭壇に響く声… 息も絶え絶えといった様子の綺羅。 綺羅のその様子から、ただごとでは無いことが伺える。 D 「やぁ綺羅君。どしたの?何か面白そうなことでもあったのかな♪」 綺羅 「そ、それが…」 … …… D 「なるほどね~。酔逸君が…」 綺羅 「やはり洋食はやりすぎなのでは…」 D 「別にいいんじゃない? 洋食君も楽しんでるみたいだしね♪」 綺羅 「しかし…このままでは人馬侵攻が…」 D 「やだなぁ… ボクたちが人馬ぐらいに潰されるワケ無いじゃない♪」 綺羅 「むぅ…D様がそう仰るなら…。 しかしクギはさしておくべきかと…」 D 「あはは♪ 相変わらずの心配性だね~。じゃあ、そのあたりは任せ...
  • 第二十四章
    第二十四章 『本質』 汰譜王 「いい案が浮かんだよ」 桜舞 「どういうこと?」 汰譜王 「じゃあ問題です♪。生徒会長になるために必要な得票数は全体の何%でしょうか?」 桜舞 「55%よ…。まぁ、ほとんど綺羅祭壇の息のかかった者が当選するけけど…。それとこの徐盛さんと、何か関係があるの?」 汰譜王 「まぁまぁ♪焦らないで聞きなよ♪。じゃあ第二問、今の綺羅祭壇の支持率は?」 桜舞 「シン先生と石覇君の件で大幅に下がった…としか…」 汰譜王 「うん…、紅馬君の話だと今や15%らしいね♪ちなみにハク君が30、ボクが25ってトコかな?」 桜舞 「…まだ負けてるのね…。真面目に活動してたんじゃ限界があるってことね…」 汰譜王 「ハク君と石覇君のストリートファイトが大分効いてるみたい…。でもね…残りの30%生徒は...
  • 第十四話
    第十四話 「ち、張譲殿~!!た、大変です!何進らが宮中に攻め入ろうとしておりまする~!」 張譲「……、霊帝の崩御が何進に知られたか…。まあ、いい、これより何皇后に取り入る!」 十常侍のリーダー、張譲はこの時も見事な判断であった。劉協から劉弁への鞍替えはスムーズに行われた。 張譲「今は、何兄弟に取り入るしかあるまい。何進はいずれ、始末すればよいのだ……。」 かくして何進率いる数百騎の軍が入廷。自らの甥である劉弁を帝位につかせた。 少帝の誕生である。 ー洛陽、郊外ー 夏侯惇「くくく…、取り残されたな、孟徳。今回ばかりは思うようにはいかなかったな。」 曹操「この国…、漢は終わったようなものだ…。あの劉弁は霊帝より愚かだぞ。」 夏侯惇「……、まだまだ荒れると言う事か。」 曹操「ああ、今は中央にいない方がい...
  • 近代三国志
    ソマレさん作の近代三国志です。 プロローグ 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十七話 第十八話 第十九話 第二十話 第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話 第二十五話 第二十六話 第二十七話 第二十八話 第二十九話 第三十話 第三十一話 第三十二話 第三十三話 第三十四話 第三十五話 第三十六話 第三十七話 第三十八話 第三十九話 第四十話 第四十一話 第四十二話 第四十三話 第四十四話 第四十五話 第四十六話 第四十七話 第四十七話 第四十八話 第四十九話 第五十話 第五十一話 第五十二話 第五十三話 第五十四話 第五十五話 第五十六話 第五十七話 第五十八話 第五十九話 第六十話 第六十一話 第六十二話 第六十三話 第六十四話 第六十五話 第六十六話 第六十七話 第...
  • 第四章
    第四章 「ソーマとの出会い」 放課後のチャイムが鳴り響く。 二人の少年が勢いよく飛び出した。 ボブ「ま、待てよ、ハク!慌ててどこ行くんだ~!?」 ハク「馬~鹿、立候補するとなったら準備が必要じゃね~か!」 二人が駆ける校庭の砂利はリズムよく鳴っている。 校門を出る時、ハクとボブは一人の男とすれ違った。 男「君……、生徒手帳…、落としたよ。」 ハク「あ、悪ぃ。」 男「君がハク君…だね。」 ハク「何で俺の名を?」 男「生徒手帳…。」 ハク「あ、そうか。あんたの名前は?」 男「僕の名はソーマ。交換留学生で明日からこの学校にお世話になるんだ。」 生徒手帳を受け取ったハクはまた駆け出した。 ソーマ「やれやれ…、また忙しくなりそうだ。」 第四章 終
  • 第十二章
    第十二章 「すれ違う盟友」 数分前… 視点はボブへ… ボブ 「たま先生…どんな娘紹介してくれるんだろ?うーん…期待が膨らむぜ!」 と、コピーを終えたボブが意気揚揚とハクの居る教室のドアを開けようとする… ボブ 「遅くなって悪かったなハ……ッ!!」 中には人が二人居た… 一人はハク…、もう一人は… まだ幼さが残るが美しい女生徒… ハク 「ボ……、……」 女生徒 「残…、……ない…よ」 二人が話しているが、壁を通してだとよく聞こえない… ボブ 「なんでハクのヤツ、女と話してんだ?女の方は楽しそうにしてるしよ…」 ボブは咄嗟に隠れ、中の様子をうかがう… ハク 「……、誰……」 女生徒 「……が好き…の」 ボブ 「…!今、好きって…。…あいつ…人に仕事させといて…自分だけ...
  • 第十六章
    第十六章 「信頼のカタチ」 (コツコツ…) 足音は一つの教室の前で止まる。 教室の中ではハクが一人… なんとも頼りない表情で、うなだれていた… ハク 「(今日で三日目か…)」 あれからボブは学校に姿を見せないでいた… ハク 「(ウザいよ…か…。早く戻ってこいよ…。話も出来ないんじゃどうしようもないぜ…)」 ? 「まったく…、君はお気楽だねぇ…」 ハク 「誰だっ!?」 汰譜王 「やぁハク君。お久しぶり…」 ハク 「汰譜王……か。…何しに来たんだ?今はお前と遊んでる場合じゃ…」 汰譜王 「そうかな?今の君は、『何もしていない』じゃないか…。いや、『何をすればいいかわからない』の間違いかな?」 ハクの言葉を遮るように、汰譜王は話し続ける… ハク 「……」 ...
  • 第十話
    第十話 霊帝は贅を尽くした生活が祟って床に伏していた。 それと同時に湧き起こる後継者争い。 霊帝には弁、協という2人の子供がいた。 霊帝に劣らず、凡愚の相を持つ劉弁。弟ながら聡明な劉協。 都は2人の皇子をめぐり、二分化されたのである。 コツコツ……。 着飾った女「天子様…、ここらへんで早く後継者を決めてもらわないと困りまする…。」 霊帝「何皇后…、朕はまだ死にとうない…。」 何皇后「わかっております、しかし、ハッキリ弁皇子と決めていただかねば…、十常侍も不穏な動きを見せておりますし…。」 そう、カン官の中でもその権力を牛耳っていた10人の中常侍、十常侍は自らの地位を守るために、裏取引、賄賂、時には女を使ういわゆる腐敗政治の諸悪の根源なのである。
  • 第三十四話
    第三十四話 「疑惑」 夢と、うつつの狭間で曹操は声を聞いていた。 「何でも、曹操様の首にとんでもない懸賞金が懸けられたらしいぞ…。」 「こりゃ、本気で曹操様を捕らえたいようだな。」 しばらくして曹操は重い体を起こした。それに気付いた呂伯奢の家の者が彼を世話した。 曹操「呂伯奢はどうした…?」 「今、主人は出ております、ささ、もう少しお休み下さい。」 曹操「いや、ここにいてはいずれ追いつかれる、そろそろ、出発する。」 逃げている者にとって、信じられる人間は限られてくる。 ましてや、相手は董卓である。
  • 第九十四話
    第九十四話 「劣勢」 袁紹軍の将、麹義の部隊が白バイ義従を次々となぎ倒していく。 麹義「こりゃ、つまらんわ。俺じゃなくても余裕だったな!」 公孫サン「うぐぐ…、二枚看板を温存するとは…、なめおって…。」 どんどん、袁紹軍が押してくる。 公孫サンの劣勢は誰の目にも明らかだった。 劉備「ほら見ろ、どうせ勝てないんだって。」 関羽「助けますか?」 劉備「よせよせ、無駄に疲れるだけさ。どうせあの武将を討っても変わらんさ。」 劉備「それより、先陣を見てみ。面白い男がいるぜ…?」 関羽が目を凝らした先には、まだあどけなさの残る、青年が1人、堂々と麹義の前に立ちはだかっていた。
  • 第五十四話
    第五十四話 「パスワード」 S.Y.O.S.Y.A.のメンバーはテキパキと仕事をこなしていく。 「ゲートコンピューターに侵入できました!」 郭嘉「よし、情報をさらに解析し、ゲートを開くぞ。」 曹操「…すごいな。」 郭嘉「……興味ありますか?」 曹操「ああ…、まだまだいろんな世界があるものだ。」 郭嘉「依頼があればどちらでも参りますよ。」 「郭嘉さん!後は4桁のパスワードだけです。董卓に関連する4桁を洗い出して下さい。」 固唾を飲んで見守る、幕舎の中にキーボードの音だけが響いている。 カタカタカタ…。 郭嘉「……、0522だ。」 『パスワードを認証しました。ゲートを開きますか?』 Enterのキーを押すとシ水ゲートが大きな音を立てて開いた。
  • 第十五話
    第十五話 ー太后宮ー 何進「何故そこまで十常侍をかばう?今こそ十常侍を全滅させる好機ではないか。」 何太后「ふふ、大将軍であり天子の叔父である兄上が何を恐れているのです。董太后を毒殺したのですよ、いずれにしても、我々の天下に変わりありませぬわ。」 何進「……だといいがな。」 しかし、十常侍は自らの害になるものを放っては置かなかった…。 何進、誅殺。 洛陽はまさに血で血を洗う惨劇の舞台となっていた。
  • 第八十四話
    第八十四話 「地獄へのメロディー」 ついに董卓誅滅計画、実行の日がやってきた。 ー王允の邸宅ー 士孫瑞「ご息女の演奏が始まりました…。」 王允「うむ…、董卓は酒をたらふく飲んでおる、いかに魔王とて、酒に酔い、音曲に酔った状態であれば討てる…。」 士孫瑞「呂布のスタンバイもできました…。後は李カク、郭シの軍を待つばかり…。」 王允「やつらには呂布が謀反を起こしたと伝えてある。……完璧だ。後は献帝を擁せば、我が策はなる…。」 士孫瑞「…董卓め…、せいぜい最後の酒を食らうがいい…。」 美しい旋律が襖の向こうから聞こえてくる。 それは魔王を地獄へ誘うメロディー。
  • 第十九章
    第十九章 「汚されぬ心」 ボブの救出から数日… 深夜の納得学園 保健室に明かりが灯る… たま 「うぐぐ…呂姫も弥も使えないわね!…このままだと祭壇での私の地位が危ないわ…。なんとかしなくては…」 ハクの堕落の失敗… 弥の裏切り… 二度の失態で、たまは焦っていた… たま 「こうなったら弥を再教育して、もう一度…」 血が上った頭では、まともな案など浮かぶべくも無い… この滑稽劇を一つの笑い声が閉幕させる… ?? 「クックック…アーハッハ!」 たま 「だ、誰っ!?」 シン 「クック…いやいや失礼…、あまりにも馬鹿げた考えだったもので…。つい失笑してしまったよ…」 たま 「馬鹿げた……ですって?」 シン 「えぇ、そうですとも…。どんな状況でも、裏切り者にはそれ相応の末路しか無いのですよ…...
  • 第七十四話
    第七十四話 「伝国の玉璽」 荒廃した大都市に孫堅はいた。 程普「殿…、どうなされた?」 孫堅「程普…、俺は今まで漢なんて長江の向こうの別世界だと思っていた。」 程普「私もですよ。天子様も、洛陽も気にした事なんか無かった。」 孫堅「でも…、この流れる涙は何だろう…。」 程普「…私もですよ。」 孫堅軍からすすり泣く声が聞こえる。 思えば、遥か彼方の地の彼等が一番漢の事を考えていたのかも知れない。 孫堅「帰るか…、我らの地へ。ここには何もない…。」 韓当「はい…。」 黄蓋「殿!宮殿近辺のトイレからこれが!!」 急拵えの大きな紙袋にずっしりと重い何かが入っていた。 程普「……玉で作られた璽…?」 孫堅「伝国の玉璽だ…。」 韓当「皇帝に受け継がれていた…?」 黄蓋「...
  • 第十八話
    第十八話 カン官「ち、張譲さまぁ!たたた、大変です!テレビでエン紹がっ!」 張譲「……、諸将が集まり次第エン紹は攻め込んでくるだろう…。私とした事が…、迂闊だった。」 カン官「どど、どうします、西涼の董卓以外は続々と集まってきているようですぞ!!」 張譲「まだ策はある……、天子が手の中にある内はな…。」 張譲「車の用意をしろ。天子をお連れして逃げるぞ。」 ー曹操の屋敷ー 曹操「……、エン紹らしい。まだ諸将の力を借りたいらしい…。」 曹操「張譲が東に逃げれば、私の天下。西に逃げれば魔王の天下だ。」
  • 第十七話
    第十七話 『こんばんは、“ニュースKAN”の時間です。今日はお客様をお招きしています。こんばんは、エン紹さん。』 エン紹『え~、司隷校尉のエン紹である。全国の大守、刺史の諸君。この度の十常侍による大将軍、何進殿の殺害事件、大変胸を痛めていると思う。』 エン紹『そこでだ、諸君らの力を借りたい。ここで十常侍を始末しようと思う。我こそは、と思う志を持つものは至急、軍を率いて洛陽に集まって頂き……プツン。 ???「……くくく、愚かよなエン紹…、我にチャンスを与えよったわ…。」 闇に蠢く謎の人物。 全てを破壊する魔王の気配が…。
  • 第四十四話
    第四十四話 「我が子房」 故郷に帰った曹操は直ちに兵を集め、財産を兵糧に変え、軍備を整えていた。 そこへ…、 曹操「……で、私の軍師になりたいと言うのはあなたですかな?」 小柄な男が姿勢良く曹操の前に立っている。 細い眉が凛々しい。 小柄な男「はい。あなたの軍師になりに参りました」 曹操「ジュンイク、と言ったね?君は確かエン紹の配下にいたようだが…。」 ジュンイク「エン紹殿は、才を欲しながらその実、自分の気に入った人間しか欲していません。」 曹操「くくく…、では董卓は?」 ジュンイク「董卓は人すら欲していません、自分しか信じておりませんな。そして…。」 曹操「そして?」 ジュンイク「董卓は手を下さずともいずれ内側から崩壊するでしょう。」 董卓が全盛期にこの考え方が出来る人間はそ...
  • 第二十四話
    第二十四話 「逆賊の政治」 ー皇居ー エン紹ら始め、重臣らは董卓に集められた。 「董卓将軍、登殿!」 明らかに空気が変わる。彼には魔王の威風があった。 董卓「みな、ご苦労。」 董卓「俺は先日、少帝を廃した。そして本日をもって劉協を献帝とする。」 ザワつく重臣達…、少帝を廃しただけでも僭越なのだ、それを新帝を擁立するなどあってはならない事である。 董卓「お前達は、よくもあの十常侍の専制政治の中にいて、それを許していたな…。」 董卓「そして、少帝という、愚帝の擁立、その罪は万死に値する…。」 その言葉で端の席の男が声を荒げた。 「貴様ぁぁ!お前のやっている事は逆賊に変わりなし!いずれ天罰が下ろうぞ!」 董卓「丁原か…、前に出てきたらどうだ…。」 丁原は堂々と前に出てくる。 その後...
  • 第六十四話
    第六十四話 「仁と洪」 曹操「さすが、董卓の武将。用兵は残忍で苛烈だ。」 徐栄の軍は士気も旺盛で攻撃に無駄がない。寡兵で、疲労困憊の曹操軍は追いつめられていく。 徐栄「董卓様はああ言ったがここで始末してやろうか!!」 李儒「よせ、徐栄。寡兵と言えども曹操は曹操。何が起こるかわからんぞ。」 ー曹操軍、左翼ー 曹操の従兄弟、曹仁 「孟徳の考えてる事はいまいち理解できんぜ!!負け戦だぜ、こりゃ。」 同じく、曹洪 「これまで殿のした事で間違いがあったか?何か策があるに違いない。」 曹仁「信じるしかないかぁ。ところでお前、“殿”、なんて堅苦しい奴だな。」 曹洪「我等は組織。殿は頂点、俺達は土台。組織には秩序が必要なのだ。そこを崩せば、組織が崩れる。」 曹仁「相変わらず何事にも細かい奴だ。肩が凝っていかんわ。」 ...
  • 第十九話
    第十九話 洛陽と長安を結ぶ、洛長高速を一台の車が行く。 張譲「天子様、そして劉協様、どうぞ御安心なされませ、洛陽さえ抜ければ安全でございますゆえ…。」 少帝「ほほホントだろうな…、朕にもしもの事があってみろ…!」 少帝と劉協はまだ子どもである。皇族に産まれたばっかりに血塗られた政治ゲームの渦中にいるのだ。 劉協「…。(少帝様、おかわいそうに…、天子になったばっかりに大人達に操られ、利用される人生…。あまりに哀れだ…。)」 劉協「張譲、私はトイレに行きたい。パーキングエリアに止めてくれないか。」 張譲「……、わかりました。おい、次のパーキングエリアで止めろ。」 車は北ボウパーキングエリアに停車した。
  • 第十六話
    第十六話 ー曹操の屋敷ー エン紹「何をしている!?このややこしい時期に帰郷などと…!」 曹操「これはこれは、エン紹殿、それがしの稚拙な軍略ではエン紹殿の足手まといになりますからな。」 エン紹「ほざけ!貴様、何か企んでるな!」 その時、曹操の間者が屋敷に。 間者「曹操様…。」 曹操「いいよ、エン紹殿にも教えてあげなさい。」 間者「はっ、何進殿が、宮中にて十常侍に殺害されました…。」 エン紹「!?何だと!何進殿が!」 曹操「どうする?お前の出方次第で、お前の天下になるぞ…。」 意地悪そうに笑う曹操にエン紹は苛立った。 エン紹「……、とりあえず、もう少し洛陽にいろ!俺の出方を見ていくがいい!」 エン紹がいきり立って屋敷をでる…。 曹操「相変わらずやかましいが、どちらにしてもどうせ...
  • 第十三話
    第十三話 何進「怪訝な表情をしているな…。何か意見でもあるのか?曹操よ…。」 曹操は身分の関係で末席にいた。 曹操「私はカン官を全滅させるなど、不可能だと考えます。奴らは400年の間、類い希なる処世術で大樹に巣くう寄生虫のように生きてきました。一時はうまくいったとしても、全滅などは…、それより私は…。」 何進「黙れ!黙れ!」 曹操が言い終わる前に怒鳴りつける何進。ここまで激昂するのは曹操の意見が的を得ているからである。 何進「ちぃ!貴様の意見は士気を下げる、出ていけぃ!」 曹操「……。」 曹操が席を離れようとすると、テレビから臨時ニュースが流れてきた。 『え、えー、予定を変更して臨時ニュースをお伝えします。えー、先程、霊帝が…。』 『崩御されました。』 何進「曹操以外、軍を集めよ、十常侍に遅れを取...
  • 第十二話
    第十二話 何進は妹の何皇后の力で大将軍にまで登りつめた男である、しかし、やはり出自が肉屋で、軍の指揮など、取れようもなかった。 だが、今回は妹の息子が皇帝になるチャンスである。 ー洛陽、某所、何進邸ー ここに大臣や諸将が集められた、その中には曹操の姿も。 何進「先のCo.kin討伐はご苦労であった。」 太った男「いえ、大将軍殿のご威光があったからこそであります。」 何進「なぁに、エン紹、それほどの事はない。」 何進「さて、皆の者、今日集まってもらったのは他でもない、近頃、あからさまに専横を行っている十常侍についてだ…。」 エン紹「おお…、ついに十常侍を…。大将軍の子息、弁皇子が帝位につくにはどうしても邪魔になりますからな。」 このエン紹は四代に渡り、国家の官房長官を生んだ名門の出である。 何進「うむ…。霊帝が崩御なさる前...
  • 第十章
    第十章 『誘惑』 放課後の校舎 ボブ『…ハクの奴、忙しいからって俺を雑用に使って~。え~と、ポスターを50枚コピーと…』 コピー室に向かうボブ たま『あっボビーちゃん。ちょっといいかな?』 ボブ『あっ、たま先生、なんですか?』 たま『実は~、ボビーちゃんに相談したい事があって~』 ボブ『俺に?何?』 たま『ここじゃちょっと言えないのよ保健室に来てくれるかしら?』 ボブ『はい!喜んで!』 保健室 たま『実は~…ハクくんてどんな女の子が好きかな?』 ボブ『!、なんだ、ハクの事かよ~。…何?先生ハクが好きなの?』 たま『違うわよある女の子から相談受けてね。』 ボブ『そうか~。う~ん、ハクの好みは…ツンデレ。』 たま『ツンデレ?』 ボブ『そう、ツンデレ。』 たま『そうか~、あ...
  • 第十三章
    第十三章「プライド」 前編 「ねぇ。私、あなたが好きなの。」 ハクの前に現れた少女はそう告げた。 カツン。カツン。 次第に少女はハクとの距離を詰めてゆく。優雅なその歩みは、どこか獲物を狙う蛇を連想させる。 カツン。カツン。 ハクは無意識の内に後ろに退いた。だが数歩下がったところで壁にたどり着いてしまった。 カツン。カツン。 少女は動揺するハクの様子を小動物を愛でるように眺める。 カツン。カツン――― 呂姫はハクの目の前に立ち、舐めるようにハクを見つめる。 黄金のしなやかな髪が、白く玉のような肌が、小さな甘い唇が、ハクの全てを魅了してゆく。 理性だけが、今のハクを保たせていた。 「そんな怖い顔しないで…ね?」 呂姫の細い両腕が首に回り、彼女は顔を近づける。銀の眼は蒼天のように澄んでい...
  • 第十一話
    十一話 十常侍は張譲を主とする集団で、時に強引に、時に柔軟に天子や、有力豪族に取り入り、権力をほしいままにしていた。 事実、何皇后も下賤な肉屋の身でありながら、賄賂を十常侍に送り、ついに皇后に登りつめたのである。 しかし今回の帝位争いでは、実子、弁を帝位につかせたい何皇后と対立し、孫の協を帝位につかせたいとする董太后側についた。 これを面白く思わなかったのは何皇后の兄、何進である。 ついに宮中にも嵐が吹き荒れようとしていた。
  • 第十八章
    第18章 「秘密」 目覚めると汗が滲んでいた。 ソーマ「また、あの夢か…。もう忘れたと思っていたのに…。」 ー納得学園、図書室ー ハクとボブは今、席巻している綺麗祭壇の地位のルーツを探るため、図書室にいた。 ハク「ここ数日は、綺羅祭壇も大人しいな。」 ボブ「もう勘弁だよ、あんな事件は…。大丈夫なのか?綺麗祭壇を探ったりして。」 ハク「いずれ、ぶつかる相手だ、孫子によると、相手を知っておくことが大事なんだよ。」 しかし、思ったより作業は困難を極めた。 ハク「『綺麗祭壇の歴史…、我々は納得学園をよりよい学園にするために…』、ダメだ!これも本質じゃない!」 図書室の資料でさえ綺麗祭壇の検閲がなされている。 ボブ「これもだ…。綺羅祭壇、万歳、万歳…。もう諦めようよ、何も見つからないよ。」 ...
  • 第十七章
    第17章 『解決』 ハクは新聞部部室へと急いで来た。 『バン!』 ドアを開けるとそこにはボブと女の子が居た。 『…ボブ…。』 『…ちっ…なんだハクか…。』 『…何だって…3日も姿、見せないで何してたんだよ。』 『…別にハクには関係ないだろ…。…この状況見たら解るだろ…彼女と居たんだよ…。』 『こんにちは、貴方がハクさんね。ボブに雑用押しつけて女の子と遊んでたっていう…』 『それは誤解だ!』 『誤解でも何でもいいよ…俺、彼女出来たし…忙しいから、選挙活動手伝わねーから。』 『ボブ!』 『…うるせーよ、邪魔すんなよ。』 『…ボブ…』 ハクは諦めて部室を出て行こうとした。 『ガタッ!』 部室の後ろにある掃除用具入れロッカーから何か音がした。 ロッカーを見つめたハクはなにやら血らしきものが数滴落...
  • 第十一章
    第11章 「7と3」 ハクは放課後の教室で、何やら書き物をしている。 メモの頭には「打倒、汰普王、7の秘訣」と書かれている。 そこに、背後からドアを開く音が。 ハク「コピーできたのか?ボブ。」 「……。」 ハク「…ボブ?」 「残念、ボブじゃないわよ。」 はっとするほど美しい女がそこにいた。 ハクは息を飲む。 「私は呂姫、あなたに…、会いに来た。」 ハク「……、なな、何だよ、あんた。」 呂姫は小悪魔のように笑う。 ハクは慌てて、メモをポケットにしまった。 呂姫「ねえ。私、あなたが好きなの。」 ハク「ちょ、ちょっと待てよ!」 そして学校のチャイムが鳴る。 大時計が三時を示している。
  • 第十五章・後編
    第15章・後編 「サンライト」 大きな月を細切れの雲が取り囲んでいた。あたりは薄暗い。 ボブ「弥ちゃん、何なんだろ?こんなトコに呼びだして…もしかして、あんなことやこんなことを…。」 弥「こんばんは、ボブ君…。」 ボブ「そんなこと…はっ!弥ちゃん!や…、やあ…、こんばんは。」 ボブ「な、ななな何しようか?」 弥「……ハク君、あなたばっかり雑用させて、女の子といたんだってね。」 ボブ「あ、うん…。」 弥「いつもそうやって良いところだけ持っていってた…、昔から…。」 弥「いつもおいしい所ばっかり持っていって人気者だった…。」 ボブ「弥ちゃん…。」 弥「そんなハク君をボブ君は許してていいの…。」 ボブ「……取り消してくれ、弥ちゃん。」 空気は冷えていくのがわかる。 ボブ「俺は...
  • 第十五章・前編
    第15章・前編 「ムーンライト」 次の日の放課後。 ハク「お、お…ボブ…、一緒に帰らないか…?」 ボブ「……。何でハクと一緒に帰らないといけないんだ?ウザイよ。」 ボブは戸惑うハクを後目に教室を出ていく。 ソーマ「何かあったの?今日、ずっとあの調子だったじゃない?」 ハク「うん…、まあ、ね。」 いつになく、ハクの元気は薄かった。 ソーマ「まさか、綺羅祭壇側に寝返ったんじゃ…?」 ハク「それはないよ…。」 ソーマ「えっ…?」 ハク「あいつは確かに○○で、バカだけど、それはないよ。」 ソーマ「…、信じてるんだね…。」 ハク「あいつ、昔、俺が落ち込んでる時こう言ったんだ。」 『ハクは太陽だ。みんなを明るく照らす。でも太陽だっていつまでもみんなを照らしてはいられないだろ? だ...
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