1スレ目>>18~>>37

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「1スレ目>>18~>>37」で検索した結果

検索 :
  • 1スレ目>>18~>>37
     えと…なんて言えばいいんだろう……?   …ある時期からこの世界の人たちは少し普通から外れてしまいました。   普通から外れてしまったっていうのは分かりにくいかな…?   異世界からの侵略者とか地球を守る戦隊ヒーローとか…後は異世界からやってきた勇者とかがやってきて…。   なんか剣と魔法の世界って言うとロマンがないかな…?   師匠は『沢山の世界と繋がってしまった弊害かもしれませんね~♪』   なんて気軽に言ってたけどこのことが私達の世界に与えた影響はとっても大きくてそして……。   それは私たちが『特別』では無くなったということでした。      「イヴさん!事務所の壁が吹っ飛んで大穴空いてるよ!」   私はパタパタと派手な足音を立てながら綺麗にまんまるにくり抜かれた事務所の壁から中に入ります。   …一体何したらこんなことになるんだろう…?   「昨日この辺で少し戦いでもあったみた...
  • 1スレ目>>369~>>377
    北条加蓮という少女の謎の失踪は、ほんの数日間だけ人々の関心を寄せはしたが、 次から次へと溢れていく新しいニュースが彼女の存在を押し流してしまったようだった。   とはいえ、末期の心臓病で余命幾許もないと診断されて、主治医はおろか両親さえ 諦めてしまったような重病人が忽然と姿を消し、しかも誰一人として目撃者のいない 不可解な状況は、一部の噂好きの興味の対象になった。   主のいないベッドと、内側から破られた窓ガラスだけが、第三者の想像の翼を羽ばたかせるのである。   無論、彼女の失踪事件の真相を知る者は、極めて少数派である。 加蓮がマイナスエネルギーの化身『カース』と一体化し、仮初めの命を得たことを知る者は……。       カースと一体化して異能の力を得た人間。 それは後に『カースドヒューマン』と呼ばれた。     ――――――――――   ひとつ、またひとつ。 意識の届くいっぱいにまで広...
  • 1スレ目>>3~>>8
    ??「フッフッフ……今日の作戦はカンペキね。これならあのピカピカもアタシにひれ伏すこと間違いなしよ!」   ??「フフフ……ハハハ、アーッハッハッハ、ゲホッ、ゴホゴホッ……ゼェ……ふぅ」   ??「よし、作戦開始よ!」       光(アタシの名前は南条光! 14歳の普通の女の子――)   光(――だったんだけど。ある日突然空から降ってきた光にぶつかってからとんでもない力に目覚めちゃったんだ)   光「そう、その力は……」      キャーッ!   光「……悲鳴!? あっちだ!」      「う、うわぁぁぁ! 俺のパンツが真っ黒に!」   「あ、洗った洗濯物が真っ黒になっちゃうなんて……! こ、これじゃあ世界中が不幸せになっちゃうよ……」   光「……ひどい、ここら辺に干してあった洗濯物が全部真っ黒になってる……!」   ??「アーッハッハッハ! ハッ、ゲホッ、ンンッ。ふん、ざまぁみ...
  • 2スレ目>>8~>>13
    「・・・人探し、ですか。ご家族の方ですか?」 ある日の安斎探偵事務所。翠と由愛に、捜索願いのあった猫を送り届けに向かってもらい、事務所で報告書をまとめていた都の元に、依頼人がやってきた。 「いや、友人だ。どこ探してもまるで尻尾掴めなくてよ」 「で、ここならきっと見つけてくれる、って話を聞いて。それで、こうして依頼に」 二人の名は、向井拓海と原田美世。小さな少女一人しかいない事務所に怪訝そうな顔をした二人だが、都の落ち着いた立ち振る舞いに、とりあえず信用して話を切り出してくれた。 「なるほど。その方のお名前は?」 「木村夏樹。・・・・・・二年くらいまえに、死んだはずのヤツだ」 「・・・死んだ、『はず』、ですか」 苦々しげに呟いた拓海の言葉に、眉をひそめる都。死んだ人間を探し出して欲しいとは、一体どういうことだろうか? 「・・・交通事故にあった、って、そう聞いてたんだけどね。どこの病院にも、運...
  • 1スレ目>>418~>>432
    「私、人が殺せるんです」   ――開口一番、目の前に座っている女性が物騒なことを呟いた。   ―――――ここは『プロダクション』。   ――能力者の支援、その他諸々などを行うことを目的として設立された組織である。   ――……と、いっても立ちあがったばかりの新興組織で   ――ちゃんと理念通りに機能しているとはまだまだ言いがたい。   ――そんな我ら『プロダクション』だが、   ――そもそも今のところ、俺が直接スカウトしてくるか、   ――もしくは社長が連れてくるなりしないと、能力者はここへは辿り着けない。   ――……はずなのだが、   ――どうやってか、彼女は自力でここまで、   ――まるで馴染みの店に顔を見せるような気楽さで、突然ふらっとやってきて、   ――唖然とする我々に一言、こう言った。   ―――――「ここなら悩みを聞いてもらえるんですよね?」と。     ピィ「えぇ、っと…...
  • 5スレ目>>138~>>146
    138 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/30(火) 21 45 15.74 ID mqyPD9Cu0 [3/13] 憤怒の街。そこから溢れてくるカースをGDFや様々な団体は防衛チームを派遣し、被害を最低限に抑えるべく戦っていた。 カースは基本的には道に沿って移動するがもちろん例外はいる。ネバーディスペアはそんなカースを討伐していた。 「とりゃあ!」 封鎖された線路を進んでいたカースの最後の一体の核を奈緒が破壊する。 「夏樹、次はどこだ?」 「ちょっと待て…本部からのデータ座標データを確認…行くぞ!」 夏樹の視界には複数のユニットからの映像と様々なデータが見える。 かなりの量のカースが防衛されてない場所を移動しているのだがそれもかなり数が減っているようだった。 夏樹が穴を生み出し、4人はそこに入っていく。 次の場所にいたカースは普通のカースに獣型数体。それ...
  • 2スレ目>>328~>>338
    とあるカフェ。そこに歩く自然災害な三人はいた。 三人はこのカフェの名物「はぴはぴ☆パフェ」を食べながら、雑談している。 ほたる「と、巴ちゃん。大丈夫?」 巴「大丈夫じゃ…。ただ、親父のワガママにはうんざりじゃけえ……」 乃々「私なら写真を取られるなんて…むーりぃー………」 巴「……今回ばかしは乃々の意見に同意するのう….」 約一名。凄い疲れ切った顔をしているが… ほたる「け、けど、私達の活動許してもらってよかったじゃないですか?監視の人達もいなくなったし…」 巴「確かに良かったんじゃが……お陰で頭がいたいのう」 そう。ここに来る前に三人は、村上組の屋敷に行き、ナチュルスターの事を巴の父親に話に行ったのだ。 結果は、許して貰ったのだが…… --------回想-------- バカ親父「なにぃ……巴がヒーローじゃと……最高じゃけんのう!!いいぞいいぞ許すのう!存分にやって来い!!」 ダ...
  • 2スレ目>>358~>>361
    『ウフフフフフ・・・アッハハハハハハハ!!』 「・・・っ、ダメ・・・核まで、攻撃が届かない・・・!」 夕飯の買い物に出かけた帰り、たまたまカースと遭遇してしまったエンジェリックカインドこと三船美優は、『色欲』のカースを相手に苦戦していた。 いくら必殺の矢を放っても、無数の触手が絡み合い盾となって、核への攻撃を防いでしまうのだ。 ならば接近戦を、と距離を詰めようと動くカインド。 『アハッ・・・アハハハハハハッ!!』 「っ、やあっ・・・!?」 そこへカースが一斉に触手を伸ばし、カインドの腕を脚を、がんじがらめに縛りつけてしまった! 抵抗する腕を頭の上へ、足は軽く開いた状態で、体の自由を奪われてしまうカインド。じつにけしからんはなしである。 「っく、このっ・・・離しな、さいッ」 必死に身をよじって呪縛から逃れようとするも、もがけばもがくほど触手はギチギチと縛る力を強めるばかり。 それどころか、い...
  • 4スレ目>>338~>>348
    338 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/16(火) 07 39 36.08 ID JU1FnDSro [2/13] ──宇宙の何処か── 真っ暗闇の空間に、何者かの声が響く。 「以上が、偵察ドローンから送られてきた映像だ」 「ふむ……ソラの洗脳プログラムが解除されるとはな……」 「我々でさえ解けなかったというのに……此奴は何者だ?」 「恐らく、地球人が『神』あるいは『悪魔』と呼んでいる者だろう」 「そもそも、我々とは全く異質の存在だよ」 「ソラの得た情報によると、中には因果律を意のままに制御できる者もいるらしい」 「なんと……そのような存在が闊歩しているとは、やはり特異な星であるな」 「それで、地球についてはどうするのだ? ソラの代わりを送り込むか?」 「いや、迂闊に手は出さん方が良いやも知れぬな」 「では見過ごすか? いつまた連中の文化に当てられた...
  • 2スレ目>>375~>>399
    幸子「いやぁ、それにつけてもボクはカワイイですよねぇ……」 ――大手を振って、太陽の下をカースドヒューマンが歩いていた。 ――うぞうぞと不定形の眷属を引き連れて、堂々と人だかりをかき分けていく。 ――周りの目も何のその。 ――好奇の視線も彼女にとっては羨望の眼差しであり、 ――優越を感じこそすれ、そこに羞恥を覚えることなど無く。 ――どころか物足りないとすら思っている、図太い神経の持ち主。 ――輿水幸子。 ――彼女はその身に異形を宿した少女である。 幸子「ボクのカワイさを知らない人が一人でもいるということは世界にとっての損失です!」 幸子「ということで、ボクのカワイさをもっと知ってもらいましょう!」 幸子「ああ、ボクってカワイイだけじゃなくて、何て寛大なんでしょう……」 幸子「なんてったって、その為にわざわざ人通りの多いところを選んで通ってあげてるんですから」 幸子「皆さん、感謝なんてしな...
  • 1スレ目>>344~>>347
    鷺沢文香の休日は、その大部分が伯父の経営する古書店の店番に費やされる。   年季の入ったヒノキ材のレジカウンターに座り、日がな一日ハードカバーの本を開いて じっとしていることも珍しくない。 大学の友人達に遊びに誘われることもあるが、騒がしい場所が苦手ということもあり、 彼女は暇な時は大抵ここにいる。   余談だが、ページをめくる指と、数秒感覚の瞬き以外は微動だにしないその姿から、 近所の小学生の間では、あの女の人は幽霊か魔女かロボットかという賭けが横行しているらしい。 その話は文香自身の耳にも入っていたが、彼女は殊更に憤るわけでもなく、 さもありなん、という心持ちだった。   しかし、文香の読んでいる本の内容を知っている者は誰もいない。 試しに彼女の後ろから本を覗き込んでみても、それは全てのページが白紙なのだ。   大多数の人間は、白紙の本をじっと眺める彼女を変わり者と断じてしまうが、 そ...
  • 4スレ目>>155~>>182
    小日向美穂は普通の少女である。 実はあの日、目覚めた能力者の一人で、 日夜秘密結社と戦ってるとか。 実は宇宙から来た異星人で、 地上を侵略するために活動しているだとか。 実は地下帝国の技術者で、 マッドなアイテムやロボットをクリエイトしているだとか。 実は魔界から来た悪魔で、 悪意と呪いをばら撒いているだとか。 そのような設定はない。 取り立てて、ごく普通、一般的な、 現代の、地上に住む、能力を持たない、人間の、女子高生であった。 卯月「さっきの授業難しくなかった?」 美穂「難しかったねー、茜ちゃんは・・・・・・。」 茜「・・・・・・。」 プスプス 美穂「だ、大丈夫?」 卯月「煙出てるね。」 茜「え、Xが少なくなるとYが増えて、そこにZとnがやってきて・・・・・・。」 茜「X・・・・・・Y・・・・・XとYの関係・・・・・あれ、Xが攻めでYが受け?」 美穂「茜ちゃん、その数学...
  • 1スレ目>>129~>>140
    ピィ(俺の名前はピィ)   ピィ(ピィだ)   ピィ(そう名乗れと言われているので、こう名乗るしか無い)   ピィ(一応本名を聞かれても答えられない、ということになっている)   ピィ(現在所属している組織『プロダクション』での決まりなのだそうだ)   ピィ(組織のリーダーである社長がそう言うのだからそうなのだろう)   ピィ(しかし同期の千川ちひろさんは本名を名乗っている)   ピィ(社長に聞くと『そりゃあ君、役職の違いだよ』らしい)   ピィ(この辺、なんだかいい加減だ)   ピィ(俺が『プロダクション』に所属したのは、ほんの1週間ほど前だ)   ピィ(前の職を失った俺が就職活動をしていたところを社長直々にスカウトされた)   ピィ(曰く『ティンときた』らしい)   ピィ(というか、そもそもこの『プロダクション』が設立されたのも1週間前で)   ピィ(ここには現在俺とちひろさんと社長の...
  • 1スレ目>>317~>>332
    私は今日も窓から外を眺めていた。   昨日は綺麗な歌声が聞こえたな… なんだか、心が安らぐのを感じる。 けど、自分の今の事を考えると、また暗い気持ちが出て来た。     日が変われば、何もかも変わらない日常。   いつもと変わらない風景。 いつもと変わらない音。 いつもと変わらない匂い。   変わるのは……私の病状だけ……     私は小さい頃から病弱だった。 外で遊ぶ事もなかった。 友達もできた事もなかった。 家族と一緒に出かける事もなかった。   成長するにつれて、学校に行くようにもなったが、学校での思い出なんてなかった。   あるのは病院にいる時の思い出しかない。     病院で仲がいい子達もできた。 けど、みんないなくなった。   元気になって退院して、それっきり。 お見舞いも連絡もない。 きっと、私の事なんて忘れてるんだろうな。   もちろん。退院しない子もいる。   ………みん...
  • 1スレ目>>150~>>170
    それなりに大きく、四方を壁で囲まれた場所に少女が一人立っている。   天井のスピーカーから男性の声が流れる。   『射撃訓練開始。』   夏樹「…了解。」   夏樹は普通の少女ではない。彼女の周りに複数の目玉型ユニットが浮かんでおり、周囲を旋回している。   夏樹の背後にターゲットが出現した次の瞬間、ユニットの一つが光線を放ち、貫いた。   次々と出現してくるそれらを、夏樹自身は全く動かずにクリアする。   最後に目の前に現れた巨大なそれに、二つのレーザーが当たるも壊れない。   夏樹は最後の最後に手袋をした両手を動かした。   夏樹「バン!」   そして最後のターゲットは破壊され、夏樹は持っていなかったはずの拳銃を両手に持っていた。   『お見事だ。さぁ、次の訓練を開始する…』     夏樹「ハァ…」   「疲労しているのか?あの娘との面会を中止するか?」   夏樹「…するわけないじゃん...
  • 1スレ目>>102~>>110
     ヒーローと侵略者がはびこる、この世界。   侵略者が暴れ、ヒーローがとめる。 それが当たり前のこの世界。   そして、この街にも日夜、侵略者から街を守る二人のヒーローが……   乃々「いきなりで申し訳ないんですけど、あの、私、ヒーローやめたいですけど……」   ほたる「だ…だめですよ!乃々ちゃん!辞めないでください!」   乃々「いや、だって、あの、その、えっと…」   なんか解散しそうな雰囲気になっていた。     説明しよう!   彼女達は自然を司る精霊により選ばれた正義の味方である。 変身アイテム『ナチュルリング』を使う事により、自然の力で平和を守る優しき戦士『ナチュルスター』に変身するのである。   乃々「ヒーローなんてむーりぃー」   このいかにもネガティブそうな少女は森久保乃々。海の力を司る『ナチュルマリン』に変身する。 海の力は傷ついた人々を癒やし、安らぎを与える。時には荒...
  • 1スレ目>>293~>>307
    神崎蘭子。彼女は普通の女子中学生である。決して魔王のような言葉では喋らない。 …少しオカルト好きなところを除けば。   オカルトと言っても好みはかなり偏っており、悪魔や魔術の本ばかり読んでいる。   そんな彼女は、異変が起こったその日にある能力を身に着けた。 …残念ながら彼女が望んだような『魔の力』ではなかったが。     彼女の能力は『どんな文章も読み解く能力』。 英語も仏語も独語も、挙句の果てには入手さえできれば異星の言語さえ脳内で自動で和訳して読むことができる。   暫く落ち込んだ彼女であったが、少しポジティブに考えて…外国語のオカルト本を読むことにした。   図書館にはオカルト本は少なかったが、とある古本屋に気まぐれで立ち寄った時、まるで自分を呼んでいるかのように目が離せなくなった一冊の本があった。   恐らく伊語で書かれたその本の名前は和訳して『魔の世界』。 ぱらぱらとめくり、...
  • 2スレ目>>133~>>137
    「・・・あっ」 朝の通学路。佐々木千枝は、信号待ちをしているその人物の姿を認めると、少し駆け足になって声をかける。 「お、おはようございます、おにいさんっ」 「ん?あぁ千枝ちゃん、おはよう。今日はちょっと早いんだね」 「はい、千枝、今日の日直なんです。おにいさんも、いつもより早いんですね」 「うん、最近人が増えたもんだから、色々忙しくってさ」 千枝と彼の関係は、家が近所であるという、ただそれだけだ。だが時折、青年が佐々木家の夕食に招かれることがあるなど、付き合い自体は深いものである。 (・・・今朝は会えないかも、って思ってたのに。えへへ、ちょっとうれしいな・・・♪) 小さな頃からよく遊び相手になってくれていた青年に、千枝は好意的な感情を抱いていた。 幼いゆえに『大人への憧れ』と『異性への恋慕』がないまぜになったその感情を、しかし千枝は彼に見せることは極力避けていた。 感情の整理はつかないま...
  • 4スレ目>>304~>>318
     名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/15(月) 22 46 10.10 ID nvdBYqNFO [4/20] ----夢を見た。 ----暗い…暗い…一面真っ黒な場所。 ----そこに一人の小さな女の子が泣いている。 「どうしたの?何処か痛いの?お姉ちゃんに話してみて?」 ----優しく声をかけると、女の子は顔を上げて……… -------- 北条加蓮は、世界を呪う存在だった。 病に侵され、周りを妬み、嫉妬にかられ、呪いを振りまく者となった。 自由も、友達も、家族も、健康も、思い出も、娯楽も、何もかも手に入らず羨んでいた。 いつも彼女はひとりぼっちだった。 けど、今は違う。 一度死に、新たな生を受け、今まで自分ができなかったこと。 ただ羨むことしかできなかったことを、自分の手で掴もうとしている。 もし、自分が≪彼女達≫に出会わなかったら、取り返しのつかな...
  • 4スレ目>>4~>>10
    橘ありすは自身の名前にコンプレックスを持っている。その要因としては同級生にからかわれるという側面もあるだろうが「橘」という名字に対して合わないと言う事が彼女の中で占める大部分だ。 しかしありすはその名前を嫌悪しているわけでもない、なぜならありすという名前が彼女と親を繋ぐ唯一の記憶だからだ。 ありすは物心がつく前からとある田舎町の橘という老夫婦の養子として育ってきた。養父母が言うには「段ボールに『拾ってください、名前はありすです。』と書いてあったから拾ってきた。」というが当時のありすにも(嘘だな)と感じられた。 しかし、ありすという名前を両親が付けたのは本当らしくその名前で呼ばれるたびにありすは両親とのつながりと「なぜ両親は自分を手放したのか」という感情が混ざりあい、苦手意識を持ってしまうのである。 「あの日」後も(彼女自身は)特に変わりもなく暮らしていた。 学校がそれなりの長期休暇に...
  • 5スレ目>>166~>>172
    166 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 58 06.37 ID TCLX5nBXo [3/10] 美しい、薄い桃のかかった髪をたなびかせて少女が空を駆ける。 まとわりつこうとする真っ黒な呪いの泥へ銀の閃光を走らせ散らすと、中心の赤い核を蹴りぬいた。 琴歌「きりがありませんね……卑怯ですよ! もうっ!」 正義に目覚め、義憤に燃えている――というわけでもないが。彼女には戦う理由がある。 少なくとも、目の前で起きている理不尽が。起きようとしている不条理が許せない。 彼女は世間知らずのお嬢様だった。蝶よ花よと育てられ、動かない両足を周りの人の助けによって乗り越えられてきただけの、お嬢様だった。 そんな彼女は、ある日さらわれて自由に動く銀の脚と、戦うための技術を教えられる。 未知の知識、未知の世界。怖いと思う気持ちと同時に持っていたのは、それに対...
  • 5スレ目>>300~>>308
    300 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 03 07.76 ID HDYCouX+0 [2/11] 裕美「轟音がしたから様子見に行っただけなのに……」 裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。 裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」 『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』 翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。 裕美「か、硬い…!?」 翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。 裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」 『っ、雷よ!穿って!』 苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。 すると翼竜が目に見えて苦しみだす。 301 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 04 00.24 ID HDYCouX+0 [...
  • 5スレ目>>150~>>158
    150 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 05 03.17 ID a+yF/4l+O [2/11] 憤怒の街が見える場所。 そこに三人の少女達---ナチュルスターがいた。 癒しの雨を降らせてからずっと彼女達はピクリとも動かず立ったまま、空に向かい、力を送り、雨を降らし続けていた。 はたから見たら死んでるのかと疑ってしまう程だ。 だけど、よく耳を澄ますと呼吸をする音が聞こえる。 151 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 06 09.79 ID a+yF/4l+O [3/11] 何故、この状態で彼女達は生きてるのか? それは、ナチュルアースこと村上巴。彼女がいるからこそ飲まず食わず寝ずに癒しの雨を降らし続けていられるのだ。 彼女が植物が大地に根をはるように水やエネルギーを吸収し、それを二人に...
  • 5スレ目>>360~>>369
    360 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日:2013/08/05(月) 00 14 32.86 ID TAab4d6+0 [2/12] 一時休憩を終えたネバーディスペアは、ある地点へ行くように命令を下された。 「この情報はある信頼できる情報提供者から入手したのだが…あの浄化効果を持つ雨を降らせている能力者達がこの地点にいるそうだ。」 LPの言う情報提供者が少し気になるが、あまり口を挟む状況でもないので黙って聞く。 「しかし、その能力者は雨を降らせる事に集中しすぎて雨を降らせる装置のようになり、動けなくなってしまっているそうだ。」 「街の事件解決の生命線とも言える…彼女達の護衛を頼みたい。すでに数名が護衛に来ているようだが、数が多いらしい。…頼んだぞ。」 「了解!」 すぐさま夏樹が穴を生み出し、その地点へと移動した。 361 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日...
  • 5スレ目>>319~>>323
    319 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 47 48.68 ID FqxeQIVLo [2/6] 女「神父様、私明日試験で...不安なんです...」 神父「なるほど...そうですか...」 女「神父様...」 神父「『覚悟』を決めましょう。明日試験があるのは変えられない。それならば...」 ━━━━━━━━━ ━━━━━━ ━━━ 女「ありがとうございました、神父様」 神父「いえいえ。貴女に神のご加護がありますように」 バタン クラリス「神父様、そろそろ昼食にしましょう」 神父「お、もうそんな時間か」 クラリス「さあ、いただきましょう」 神父「おう、いただきます」 クラリス「いただきます」 320 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 48 26.47 ID FqxeQIVLo [3...
  • 4スレ目>>142~>>146
    「あ、アタシが夕美さんの代役ですか!?」 突然言い渡されたそのとんでもない提案に、工藤忍は大きな声をあげた。 「ああ。収録予定の歌番組がったんだが、彼女は例の『カースの街』へ向かう事になったらしくてね。こういう時には、キミが『同盟』に参加していなことが助かるよ」 担当プロデューサーが苦笑まじりに呟く。 雪女である忍は、やろうと思えばカース位ならばカチカチに凍りつかせることもでき、アイドルヒーローとして活動できるだけの能力を持っている。 これが最後、と意気込んで受けたオーディションで思いきってカミングアウトして以来、アイドルヒーローとして活動してみないか、とプロダクションから何度か提案されていた。 もちろん、それだけが決め手になったわけではなく、アイドルとしての素質があると見込んだから合格させた、とは社長の弁であり、実際何度か断ってもアイドルとして活動させてくれているので、嘘ではないの...
  • 5スレ目>>341~>>352
    341 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/04(日) 01 34 09.42 ID vi3bl8G+0 [2/14] 憤怒の街周辺のとある場所 ナチュルスターの雨の影響で、憤怒の街内部のカースは弱い個体は消滅していた。 しかし、雨が降らない外部--憤怒の街周辺には、弱い個体のカース達が湧き上がっていた。 その原因の一つが、この場所にある。 憤怒の街から溢れた負の感情が集まり、禍々しい呪いの水溜りがでてきていた。 そこから、地獄の釜から這い上がる亡者のように、カース達が世界を呪う産声をあげながら産まれていってるのだ。 その弱い個体のカース達は群を作り、周辺にいるGDFの隊員達と交戦し、雨を降らす原因であるナチュルスターを狙っていた。 342 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/04(日) 01 34 58.55 ID vi3b...
  • 4スレ目>>380~>>388
    380 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/18(木) 19 53 09.85 ID 4bSwgeVb0 [3/16] ナニカは夢を見ていた。ギロチンで首と体を別々にされたり、毒を飲まされた夢を。 ナニカは夢を見ている。縛られて冷たい水槽に沈められたり、銃で頭を撃たれた夢を。 ナニカはずっと夢の中。怖い人たちに滅茶苦茶にされる夢の中。 最初は何も思う心がなかった。夢の中にいることが役割だった。 けれど流れ込んできた感情を読み取るうちに…偶然にも意識が生まれていた。 痛いのはイヤだ。怖いのもイヤだ。苦しいのもイヤだ。助けて、誰か助けて…。 消した恐怖の記憶、幼い子供のような感情…『主』のなくしてしまったもの、封じこんでしまったものの集合体がナニカだった。 だからある意味ではナニカは『主』だった。少し劣るが『主』であった。 けれど本来は生まれる事のない...
  • 2スレ目>>344~>>352
    日が暮れて間もない頃、「怠惰」を司る悪魔「ベルフェゴール」こと「三好紗南」は街へと繰り出していた。 しかしカースの発生や、カースドヒューマンを作り出す為にに街へ繰り出したわけでは無い。 彼女は街の大型ゲームショップにいた。 彼女の能力である情報獲得は彼女が一度「見た」対象の情報を全て取り込む、いわばダウンロード。 彼女が「見た」対象がゲームソフトであれば、そのゲームの内容を全て取り込むことができ、その内容をゲーム機に移し替えれば一々購入せずともゲームのプレイが可能。 そして攻略情報までも完全に獲得してしまう為、彼女がゲームで詰むことは無い。 やりがいこそ無いが彼女の暇を潰すには充分なものだった。 紗南「(ゲームの世界観やキャラを見てるだけでも面白いしね)」 紗南「(さてと、ちゃちゃっと新作を取り込ませてもらおうかな!)」 ベルフェゴールは店内に並べられたゲームソフトを一瞥し、それらの内容を...
  • 4スレ目>>327~>>332
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/16(火) 02 09 14.63 ID zrwh3gmW0 [2/9] 精霊に選ばれた少女たちが降らした癒しの雨が降り注ぐ。 それを夕美は笑顔で受け止めていた。 体中に力がみなぎる。雨の日はいつもよりも調子がいいが、雨の中の精霊の力の影響かいつもよりいい感じだ。 「やっぱり水はいいねー水と太陽と空気があれば生きていけるし!」 「でもハンバーガーショップで『水だけ。』って言ったときはどこのラッパーかと…」 その時、菜々の背後にカースが現れる。 黒い、一本角の馬型カース。それが怒り狂っていた。 「こ、これはユニコーン型カースですか!?初めて見ました!」 あわてて高く飛び上がり、突進を避ける。 「ナナは処女ですって!まったく!」 「突進しか能のない害獣かな?」 にっこり夕美は笑うと、近くにいた普通のカースに駆け寄り、...
  • 5スレ目>>329~>>334
    329 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 23 54 41.73 ID CD5+h8LW0 [4/8] キバは地下道を歩いていた。目立つことは避けるべきだし、何か『悪い物』がある気配を僅かながら地下から感じるのだ。 少し地上に顔を出した時に知ったが精霊の力による浄化の雨が降っていた。 そして…浄化の雨の影響が少ないからか、カースはおそらく地上の物より手強い。 …キバはこう考えた。自分がこの事件の犯人ならばどのような行動をするか。 少しでも手強い配下がいる方がいいだろうし、邪悪な者の使う魔術・呪術は雨の中では本来の威力にはならないだろう。 まともに思考できる者や、地上に固執する理由がない者なら…地下に移動した可能性の方が高い。 地上は人間の能力者たちが奮闘しているようだし、自分は自分の目的を達成するだけだ。 迷路のように複雑に入り組んだ地下をカー...
  • 4スレ目>>362~>>368
    362 名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/17(水) 02 25 15.16 ID 0o/+YsS+0 [2/9] 未来は不確定である、という科学的論述が出てきたのは何年前の話だろうか。 基本的には世の中の出来事は、観測するまでは物事は確定しないという話だ。 不確定性原理、説明としては猫箱がよく引用される。 茄子「要するにですね、神様というのは暇じゃないんです、一日中世界を見て回ることは出来ません」 茄子「ここでいう世界というのは、地球全体ではなく、限定的な密封された観測地点と考えて下さい」 茄子「もっと分かりやすくいいましょう、所謂宗教が伝播した場所そこが神様における観測地点です」 П「へぇ」 茄子「そして、その伝播した世界を見て回る際、ある法則を共同で設けました、物事の事象の確定です」 П「うーん?」 茄子「所謂各世界に伝播する物事は、朝...
  • 2スレ目>>302~>>316
    『櫻井財閥』の名前を知らぬ者は、おそらくこの地上の人類の中には居ないであろう。 それは、信じられないほどの財力をもって、 世界を表から、裏からコントロールしていた巨大組織。 かつては世界の支配者に最も近いとまで言われた超大財閥であるのだから。 もっとも、それはあの”運命の日”までの話だ。 宇宙から、地下から、異世界から、闇の底から、時空の果てから、 多くの来訪者がこの世界を訪れたことによって、 『櫻井財閥』は世界の支配者から遥かに遠ざかった事は間違いない。 とは言え、彼らとて異端なる者たちの来訪にただ手をこまねいて見ていた訳でもない。 彼らは能力者を纏め上げ、多くのヒーローを排出する組織を立ち上げた。 彼らは宇宙や地下に独自にコネクションを作り上げ、少しずつ信頼関係を築き上げている。 彼らは悪と戦う者達に惜しみなく投資し、影ながら人類を守る存在を支えてきた。 彼らはそれらの行いは全て...
  • 2スレ目>>163~>>172
    きらり「奈緒ちゃん…!かれんちゃんが…!」 それはきらりが加蓮を浄化し、結界から出て夏樹、李衣菜、奈緒と合流している時。 その光景を一匹の蛇が覗き見していた。   「若いわね」 場所は変わり、薄暗い廃墟を一人の女性が進んでいた。 「若いっていいわね。思いっきりがよくって、すぐ行動ができて」 微笑んでいて、だがその瞳はまるで獲物を見定めてるような蛇のような鋭い眼差し。 「仲間と一緒に協力して、闇に落ちた一人の少女を救いだす。なんて、素敵な話なのかしら」 喋り方は普通の筈なのに、どこかネットリとまとわりつくようなおぞましさを感じてしまう。 「羨ましいわね」 そういいながら女----川島瑞樹は廃墟の奥へと進む。 「だけどね……少し遅かったわね」 そして、奥の広い部屋。 そこは黒い泥に侵食されていた。そしてその中央には大きな黒い繭みたいのがあり、中には幾つもの核が敷き詰められており、その繭は心臓の...
  • 4スレ目>>104~>>113
    久々に宇宙管理局にネバーディスペアを呼び出し、数日間、とある検査を行っていた。 一見すればただの身体検査だが…本来の目的は奈緒の血を採取することだった。 奈緒は身体にコンプレックスを抱いている。だからあくまで自然に手に入れる必要があった。 加蓮という少女。…彼女は一度死んだそうだ。 物事の本質を常に見ているきらりが言うのだから間違いのはずがない。 しかし、生き返った。その理由が奈緒の血だという。 …血だ。奈緒の血には何かがある。そこで行われた実験で成果を得られたのがとある実験。 2匹のネズミ。1匹は毒で弱り今にも死にそうなネズミ。もう1匹は元気なネズミ。 どちらにも血を飲ませ、放置する。 驚くべきことに奈緒の血は数時間も温度と鮮度を保っていた。この血の温度が失われる頃にまた血を飲ませる。 毒に侵されていたネズミが死んだのと同時に健康なネズミを埋め込んでいた電撃装置で一撃で殺す。 しばらく...
  • 2スレ目>>119~>>125
    side M 「にゃあ~……おなかすいたにゃあ……もうキャットフードでもいいにゃ………」 休日の昼間、買い物客で溢れかえる大型ショッピングモールの日陰に思いっきり横になって寝ている少女がいた。 「けど暑いにゃ……動きたくないにゃあ……」 世界が異変………例えば、異星人が現れたり、正体不明の怪物が出たり、悪を名乗る集団やはたまたそれらと戦うヒーローヒロインが表舞台に立つようになっても、人々の生活は割と変わることが無く続いていた。 「けどやっぱりおなかすいたにゃ………まいったにゃあ………」 それは、人類が延々と続けてきた歴史の偉業か。 「………はぁ、ひもじいってこういう事なのかにゃあ……」 もしくは、弊害か。 「お財布すっからかんにゃあ………あ、あんなところに100円が落ちてるにゃ!」 ―――つまるところ、ネコミミ&ネコシッポを生やしてどこかの学校の制服を着た少女『前川みく』にはお金が無かった...
  • 5スレ目>>190~>>194
    190 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/01(木) 08 43 40.63 ID o72RTse90 [2/8] ――海底都市の中心部、海皇宮。 兵士「海皇様、失礼しまぁす」 海皇の自室に、一人の少女が入ってきた。 海皇「……ヨリコ、で大丈夫ですよ。サヤ」 海皇と呼ばれた少女は、モノクルを指でクイ、と押し上げてぎこちなく微笑んだ。 サヤ「うふっ、申し訳ございませぇん、ヨリコ様」 ヨリコ「はい、よろしい。それで、何か御用でしたか?」 サヤ「はぁい、例のお客様が到着しましたよぉ」 ヨリコ「ああ、そうでしたか。では、お通しして下さい」 サヤ「はぁい、どおぞぉ☆」 サヤが扉を開けると、一人の女性が部屋に入ってきた。 黒い短髪で、首には奇妙なゴーグルをぶら下げている。 ヨリコ「ようこそ。海底都市の居心地はいかがでしょうか、アイ様?」 招かれたのは、アンダーワールド...
  • 4スレ目>>119~>>132
    ―――光達の中学の屋上 ルシファーの『傲慢』なる残酷な提案に屈さず、自らの『誇り』と『自信』を手に入れた小関麗奈。 望月聖にも、その身に秘めた希望の光を見出され、悪のカリスマから正義のヒーローへと転職。 ―――かと思われたが 麗奈「ところで南条。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」 光「ん?なんだ?」 麗奈「アンタと望月って昔からの知り合いなんでしょ?」 麗奈「なんか、アイツの弱点とか知らないわけ?」 光「へ?」 過去に自らの悪事を聖によって邪魔されたことを未だに根を持っており、未だにその復讐を企てていた。 光「昔からの知り合いって…聖はまだ転校してきてそんなに日は経ってないぞ?」 しかし光からの返答は麗奈にとっては間の抜けた返答そのものである。 麗奈「そういうことじゃないわよッ!」 麗奈「アイツが転校してくる前から、アンタ達は仲間だってんでしょって聞いてんのッ!」 光「アタシと聖...
  • 4スレ目>>30~>>47
    ここはとある教会。 小さいながらも内装は立派で、主祭壇の上方には意匠をこらした十字架がある。 そのさらに上には様々な色で作られたステンドグラスが教会内に光を取り入れている。 静寂に包まれた教会で一人の少女が椅子に座っていた。 その少女、緒方智絵里はそのステンドグラスをじっと見つめている。 そんな智絵里の後ろに一人の女性が近づいてきた。 クラリス「どうかしましたか?」 智絵里「ひゃ!」 ステンドグラスに夢中になっているところ急に後ろから話しかけられたためか智絵里は肩を震わせ小さく悲鳴を上げた。 そして恐る恐る智絵里は話しかけてきた女性、クラリスの方を向く。 智絵里「あ……えーっと……」 冷静に考えればクラリスは修道服を着ていたためこの教会のシスターであることはすぐわかるが、智絵里は何を話していいのかわからなくなっていた。 クラリス「私はこの教会でシスターをしているクラリスと申します。貴女の...
  • 2スレ目>>103~>>113
    ──宇宙の何処か── 真っ暗闇の空間に、何者かの声が響く。 「さて、我らの計画の進捗状況についてだが」 「……ウサミン星の一件は大きな痛手となったな」 「強固な全体主義の下で理想的な繁栄を遂げていたウサミンの崩壊」 「その原因は、彼らにもたらされた『文化』によるものだ」 「『感情』の起伏を促す『娯楽』……か」 「やはり、知的生命体にとって感情という現象は唾棄すべきものであるな」 「左様、此度のウサミン星の騒動はその恰好のモデルケースと言えよう」 「と、なれば……これ以上被害が広がる前に手を打たねばなるまい」 「ウサミン星の『グレートマザー』が持ち帰ったとされる文化の発信源は何処だ?」 「天の川銀河に属する太陽系……その第三惑星、地球だ」 「何と、そのような辺境の未開惑星が……」 「地球人は、殊更感情の起伏の大きい種族なのだ」 「故に、彼らの生み出す文化……娯楽も、相応の影響力を持つことにな...
  • 1スレ目>>59~>>72
     夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」   菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」   相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。      今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。   着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。   夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」   菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」      夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」   菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」   夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」   菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」   夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんな...
  • 1スレ目>>47~>>52
     ・とある中学校にて   『はーっはっはっはっは!どうだおそれいったかー!!』ピピッ   「・・・あー、うん。まぁ、困るっちゃ困るんだけど」   『ふっふっふ、調理実習で使うたまねぎを全て長ねぎにすり替えてやったぞ!これではおいしいカレーは作れまい!』ピピッ   「うん、確かにたまねぎの入ってないカレーはなんか物足りないけどさ。なくてどうしても困る、って程でも」   『さぁさぁかかってこいヒロイン!!私は逃げも隠れもしないぞー!!』ピピッ   「・・・何でこう毎回やることが微妙にショボいんだろう、このロボ」   「胸のモニターで意思表示してくれるから、話が通じるのは良いんだけどねぇ」   「あと、何でヒーローじゃなくてヒロイン限定なんだろーね?」   ―――そこまでです!!―――     ロボ『むっ、来たか!!』ピピッ   「たとえ小さな悪事でも、誰かに迷惑をかけるというの...
  • 1スレ目>>79~>>91
     てく てく   藍子「んっ……、いい天気」   ―――彼女の名は高森藍子。   てく てく   にゃあ~   藍子「あ、猫さん……、ふふっ」   ―――近所を散歩することが趣味の彼女は、どこにでもいるちょっとおしゃれな16歳の少女……。   にゃあ、にゃあ   藍子「どこへ行くのかな?」   ―――彼女自身……、また彼女の周りの人も、当然そう思っている。      藍子(何となく……、ついていってみよう)   てく てく   ―――しかしある日を境に高森藍子は、ちょっと普通ではない特別な能力に目覚めていた。   少女A「あーもームカつく! 宿題忘れたくらいでさ!」   少女B「ね、あんなに怒んなくてもいいじゃんねー」   てく てく   藍子(変な模様……、ふふっ、可愛い)   ―――それは……。   少女A「……まー、でも宿題やって来なかった私が悪いんだけどさ」   少女B「……そうだ...
  • 2スレ目>>908~>>913
         ワイワイ… 卯月「むむむ……どうしよう……」 茜「卯月ちゃん、どうしたの?」 卯月「あっ、茜ちゃん。この前だされた課題が実はあと1ページ残ってて……すっごい難しいの」 茜「課題……? かだ……あーっ!!!??」 卯月「」ビクッ 茜「う、うわぁぁぁ!! どうしよう卯月ちゃん!!! 私すっかり忘れてた!!!!」 卯月「あ、茜ちゃんも? 珍しいね……いつもきちんとやってくるのに」 茜「うん、出された日がちょうど探索の重要な……はっ!!!!」 卯月「探索?」 茜「う、ううん!! なんでもないよ!!!! なんでもないよ!!!!!」 卯月「そう……かな? うーん、それならいいんだけど」 茜(あ、あぶなかったー。内緒にしなきゃダメって言われてたの忘れちゃってた!) 卯月(茜ちゃん……何か悩み事かな? 嘘をつくとき、いつもより声が大きくなるもんね……)   キリーツ       レーイ  ...
  • 2スレ目>>488~>>495
     窯から出されたばかりで、まだ熱を持ったクロワッサンを一口齧る。サクサクとした食感と口腔に広がるバターの香りに頬が緩む。  かな子は幸せそうな顔でクリームパンを頬張り、法子もニコニコ笑顔でベーグルに齧り付いて……首を傾げた。  残念、それはドーナツじゃないんだよね。  自分の過ちに気付くとたちまち不機嫌な顔になり、さっさとベーグルを口に押し込んでしまうとすぐにあんドーナツに手を伸ばし、今度こそと顔を綻ばせる。 ――ほら、パン屋で良かったじゃん。  クロワッサンが無くなってしまったので、手近な場所にあった食パンを千切って口に放り込む。  あたしたちの中に『わたし』が生まれて一晩が経ち、あたしたちはそれぞれの家を朝一番に出て開店直後のパン屋前で集合した。  入店前に物陰でカースド態に変身して、後は言わずもがな。開店直後を狙っていた客は逃げ出したし、店員は隅で縮こまっている。  あたしたちはロク...
  • 2スレ目>>638~>>645
    「・・・はぁ、またダメだった・・・」 夕暮れ時の公園を、とぼとぼ歩く少女が一人。 「もうこれで九件目かぁ・・・いよいよ後がなくなっちゃったよ」 アイドルになりたい、と息巻いて家を飛び出したまでは良かったが、両親が折れる条件として提示したのは、「受けるオーディションは十件まで、それで駄目なら戻ってこい」というものだった。 「十件ぽっちで拾ってもらえるほど甘い業界じゃないとは思ってたけど・・・実際目の当たりにするとヘコむ・・・はぁ」 後が無い焦りと緊張で、数をこなせばこなすほどアピールが下手くそになっているのを自分でも感じるくらいだ。 このままでは次のオーディションも良い結果は残せそうにない。 「・・・あーダメダメ、こんな悪いイメージ持ってちゃ上手くいくものも失敗しちゃうよ!気合入れなおさないとッ!!」 ふんす、と心機一転、次こそ合格だッ、と気合を入れたその瞬間のこと。ふっ、と少女の真上から...
  • 5スレ目>>380~>>407
    380 名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/08/06(火) 23 57 53.76 ID nHHg/cJFo [2/6] 周子「問題は無さそうかなー」 ――『憤怒の街』から少し離れた場所。 ――塩見周子の視線の先に、 ――『浄化の雨』を降らせている間、動けずにいるナチュルスターと、 ――彼女たちを、迫り来るカースから護衛している能力者たちの姿があった。 ――周子は、更に別の場所からそれを見守り、 ――何かあったときにいつでも助太刀できるようスタンバイしながら、 ――後進の奮戦を眺めていた。 周子(人数も増えたし、連携も上手くなってきてる) 周子(志乃さんが大本を潰してくれたおかげで、体力も保ちそうだから) 周子(心配の必要は無い、かな) ――協力し合い、善戦する様に頼もしさを感じ、 ――自分の出る幕は無さそうだ、 ――と、安心すると同時に、 ――あま...
  • 5スレ目>>528~>>540
    528 : ◆EBFgUqOyPQ[sage] 投稿日:2013/08/07(水) 22 49 40.93 ID Xn7R3ISMo [2/15] 「というわけで、貴女の部屋はここになります。でこれが鍵です」 アナスタシアはとあるアパートの一室の前で女性からその部屋のものであろう鍵を手渡されていた。 アーニャ「ダー、わかりました。よろしくおねがいします」 「こちらこそ、よろしくおねがいしますね」 女性はアーニャに微笑みながら言う。 「では私はこれで。私は代理ですから、本当の管理人さんは都合がついたら紹介しますね~。ちなみになかなか面倒くさい人ですから覚悟しておいてください♪」 女性はアーニャに背を向けて階段を下りて行こうとしたが階段を下る音が途中で止まった。 「あらあら?文香さんじゃあありませんか。こんにちは~」 「……どうも、こんにちは。茄子さん」 アーニャはその会話が聞こえてきた階段...
  • 4スレ目>>448~>>459
    448 名前: ◆Nb6gZWlAdvRp[saga sage] 投稿日:2013/07/19(金) 02 50 58.30 ID NXH3qdzxo [2/14] 烈風「どうすりゃいいんだよこれ……」 美世「さ、さあ……」 どこか優しい雨が降り注ぐ中、カースひしめく街を駆け、二人は避難民の元へと辿り着いた……が、 ――そこは氷の壁に覆われて出入りができる状態ではなかった。 烈風「どう見てもカースの仕業じゃねえし、下手にぶち破るわけにもいかないよな」 ガンガンとノックの要領で叩いてみると、分厚い壁はしっかりとした手ごたえを返してくる。 これを力ずくで除けようとすれば、中の人が危険だろう。 ??「あら、ヒーローの方ですかぁ~?」 二人が手をこまねいていると、背後から間延びした声が上がる。 振り返るとそこには少女が二人。 宙に浮いているから、恐らく魔法使いとかだろう。 烈風「ああ、救出に来たん...
  • 2スレ目>>598~>>607
    地底世界アンダーワールドの『夜明け』は、地上時間にして午前6時きっかりに設定されている。 かつて地底に放逐された人々が、太陽の存在しない閉鎖された世界で生きていくためには、 やはり太陽の光が必要だった。 地上に降り注ぐ熱と光でもって、生命を育むためのエネルギーを得なければならない。 そこで、、根本的解決にはなりえないにせよ、少なくとも向こう数百年の間をどうにかできる手段として 考案され実行に移されたのが、人工太陽建設計画だった。 その計画は乱暴に言ってしまえば、アンダーワールドの天頂付近の岩盤に巨大な照明を 取りつけようというもので、地下世界の住人達四半世紀の歳月をかけて全長6キロメートル、 直径1キロにもなる巨大な円筒型の照明ユニットを最終的には10基製造し、『天蓋』へ設置した。 光量も熱量も本物の太陽には遠く及ばないものの、光の届かぬ暗黒の地底に昼夜が生まれた。 だが、かつての屈辱の歴...
  • @wiki全体から「1スレ目>>18~>>37」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索