1スレ目>>230~>>237

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「1スレ目>>230~>>237」で検索した結果

検索 :
  • 1スレ目>>230~>>237
     『数十年前のことだ。  ある一人の偉大なウサミン星人が、母なるウサミン星へ膨大な量のデータを持ち帰ってきた。  それは、この惑星において娯楽と呼ばれるものだった。    ……そう。テクノロジーではなく、カルチャーだ。    ウサミン星は銀河系有数の超科学を有しながらも、  ひとりひとりの人格を肯定し尊重する文化に欠けていたのだ。  確固たる自我と個性を持つべきなどという主張は精神疾患であるとさえ言われた。  結果、極端な管理社会……君達の言葉で言うところのディストピアが形成されていた。    この太陽系第三番惑星の調査結果が公表されるや、大きなセンセーションが巻き起こった。  人はもっと自由であるべきだ、抑圧から解放されるべきだという論調も強まった。  この地球に比べればまだ未熟かもしれないが、ウサミン星独自の文化の萌芽が生まれた。    しかしその結果、ウサミン星の治安は悪化の一途を辿...
  • 1スレ目>>280~>>287
    世界はまだまだ不可思議で、不思議な事象に包まれている。   米国のSCP群の発見や、露国のZone発現、目の前の自称女神様、最近の家業のトントン具合。   だがそんな事よりも今眼の前で起こっている現象、詰まりは茄子が食べ散らかしたプリンだ。   П「おい、プリンは美味かったか?」   茄子「ええ、美味しかったです」   П「そうかそうか」   茄子「痛い痛い痛い!お尻つねらないで!」   П「このアマ、勝手に居付くは人のプリン食い荒らすわ、ケツやら胸は肥えるやら何なんだ!」   茄子「ふふふ……豊穣の神様ですから!」   П「」   ケツにスパーンと平手打ちを打ち込むと、腹立ち紛れに財布を取り出す。   後ろでもう!ぉこですよ!と言ってる食い意地の貼ったアマに、俺は激おこだよと言い返したかったが。   おやつの時間まで時間がない、俺は自転車をかっ飛ばして自宅の女子寮から町中に飛び出した。 ...
  • 1スレ目>>200~>>205
    ずっと、ひとりぼっちだった。   生まれたときから、みんなとちがったから。   ひとりでエサが取れるようになったら、すぐに群れからおい出された。   それから、ずっと、たったひとりで。   「―――――お、気がついた?」   高いがけから落っこちて、たぶんこのまま死んじゃうんだろうな、って。   そう思ってたのに。   「じっとしててよー?そりゃーもう色んなとこボロボロだったんだから、しばらく安静にね」   なんで、ウチはまだ生きてるんだろう?それに、コイツはいったい誰だろう?   怪我と疲れのせいで頭がぼーっとしていても、それがとても気になった。     「『誰だコイツ』って顔してるから名乗らせてもらうけど、あたしは塩見周子。おせっかい焼きの妖怪さんだよん♪」   しゅーこ。コイツは、シューコっていうのか。『ようかい』っていうのは何なのかよくわからない。   「ん、わかんなかった?んー、...
  • 2スレ目>>224~>>236
    七つの大罪を司る悪魔。それは人間界の書物にも記録が残っている。 しかし、その書物の情報と現在人間界で目撃されている七つの大罪の悪魔の容姿はあまりにも違う。 何故か? もちろん、悪魔にも人間ほど短くはないが寿命はあり、歳をとる。 …ここまで言って察した人はいるだろうか?…そう、重要な役職を持つ悪魔の名は襲名制なのである。 しかし、人間界でよくあるように弟子や子が名を引き継ぐのではない。 その先代の悪魔の命が散った時に、その悪魔の持っていた武器や装飾具が次の主を決め、新たな主がその名を襲名するのだ。 そして、竜族との戦争で多くの悪魔がその命を散らした。七つの大罪を司る者たちも大半が死んだ。 そして、その役職の名と力はまだ力をコントロールしきれないような年齢の悪魔が引き継いでしまった。 もちろん、その役職とは七つの大罪だけではないわけで… 様々な世界の狭間。普通の者は入ることすらままならず、少...
  • 4スレ目>>224~>>231
     名前: ◆UCaKi7reYU[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 19 16 11.02 ID 0mDWRzEW0 [2/11] 「むふふ……皆さん頑張ってますねぇ♪」 未だ混迷を極める憤怒の街、その中の一角に日菜子の姿はあった。 各組織とカースの攻防戦は時間が経つとともに激しさを増し、一向に解決への糸口を掴むことはできないでいた。 だが、ただ待つばかりではないのがヒーロー達だ。     例えば、黒い噂が絶えず衰退への道を辿るかと思われた櫻井財閥が決死の調査で作り上げたという『地図』。 例えば、大自然の使者達がやり遂げた『救出』。 例えば、稀代の魔法使い達が作り上げた『防壁』。 例えば、気迫とともに舞い込んできた『烈風』。 例えば、新たな絆を胸に秘めた『草花』。 例えば、友に支えられた『降雨』 少しずつ、けど確実に希望という名の可能性は芽生えてきた。     ―――――...
  • 5スレ目>>280~>>291
    280 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/08/02(金) 14 15 02.62 ID Y5RKnTkW0 [2/14] ナニカは街を歩く。切り離した生物たちの記憶を読み取って、それらしい建物を見つけたのだ。 今いた場所からは少し遠くて、結構歩く必要があったのだけど。 記憶を読み取ると…たとえばシスターが落としたカップの破片が猫に当たっていたり、刀で切り合う女の子たちがいたりで余計な情報も多い。 そういえばシスターは不自然にカップの事を許されていた気がする。猫に謝ってくれたから良い人なんだろうが…能力者なのだろうか。 (神様なんていないのに、シスターをしているのは可哀想かな。…関係ないけど) 神様がいない事なんて、自分の存在が証明しているようなものだ。 泣いても叫んでも祈っても助けてもくれないし、死なせてもくれなかったのに…どうして神など信じられるものか。 ま...
  • 1スレ目>>214~>>224
    ―   「裕美ちゃんは『カース』って知ってますかぁ~?」   イヴさんが何か手紙のようなものを広げながらポツリと尋ねてきます。   …カース?   「えっと、ごめんなさい、ちょっと分からないかな?」   「それがですねぇ…出るみたいなんですよぉ…そんな化け物が…」   …ば、化け物…!?   「『カース』正体不明の化け物、不定形であることが多い、周囲の人間の感情と密接に関わっていること以外現状不明」   「核となる部分があり、その部分を砕かない限り蘇り、核以外への有効打は調査中…」   「『高慢』『憤怒』『色欲』『怠惰』『暴食』『強欲』『嫉妬』などそれぞれ七罪に関する名称が付けられているってことみたいですよぉ~」   「なんでそんなに詳しく知ってるの…?」   「これですぅ~♪」   そう行ってイヴさんは封筒ごと読んでいた手紙を私に差し出しました。     イヴ非日常相談事務所様     ...
  • 1スレ目>>264~>>273
    正義のヒーローや悪のカリスマといえど、常日頃から争いばかりを行っているわけでは無い。 彼女たちも変身を解いてしまえば、中学生の女の子。 学生生活というものがある。     光「もうすぐ期末テストか~。麗奈、勉強してるか?」   麗奈「アンタねぇ、このアタシが学校のオベンキョーなんてつまらないことに興味あると思ってる?」   光「でも、勉強しないとテストで悪い点を取っちゃうぞ?」   麗奈「アンタ、バカのくせになにイイコぶっちゃってんのよ」   麗奈「オベンキョーなんてしなくたって良い点数を取る方法なんていくらでもあるじゃない!」   光「もしかしてカンニングか?卑怯な真似はダメだぞ!」   光「それにこの前のテストの時、思いっきりバレてたじゃないか!」   麗奈「あ、あれは…予想以上にカンニングペーパーの量が多くなっちゃって…」   ガラッ…!   先生「よーし、みんな席につけー」   ...
  • 5スレ目>>215~>>241
    215 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 19 13.77 ID 6X7TjIiTo [1/28] 投下しちゃうぜー 前回までのあらすじ 「カピバラを仕留めるのはしばらくお預けナリ」 参考 5 (美穂と肇) 216 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 20 10.29 ID 6X7TjIiTo [2/28] 『続いてはこのコーナー!』 『《直撃!アナタの街のヒーロー!》』 『本日はなんと!元アイドルヒーローで!』 『現在はフリーのヒーローとしてご活躍されている!セイラさんに来ていただいてます!』 『テレビの前の皆こんにちはっ、セイラだよ。』 『お久しぶりです、セイラさん。』 『本当に久しぶりだねえ』 『アイドルヒーロー時代はこの番組にもよく来ていただいたのを...
  • 4スレ目>>21~>>26
    憤怒の街が一望できる高台の場所。 そこに三人の人影が見える。 乃々「も、戻ってきちゃいました……私達の仕事コレで終わりで良かっんですけど……帰りたいんですけど…」 巴「何言うてんじゃ?乃々。イヴの姉さんに裕美が頑張ってるんじゃ。うちらも根性みせないかんけえのう!」 ほたる「乃々ちゃん!巴ちゃん!今、ナチュラルラヴァースとラビッツムーンの二人が突入したのが見えました!」 ナチュルスターの三人だ。 彼女達は救助した人達を病院に運んだあと、取材しにきた記者達を振り切り戻ってきたのだ。 乃々「じゃあ、任せちゃいましょうよ…私はもうむーりぃー!」 ほたる「乃々ちゃん!」 巴「乃々!」 乃々「ひぅっ!?」 いつものように弱気に言う乃々だが、二人の声と真剣な眼差しにビックリする。 ほたる「大丈夫。私達も乃々ちゃんを支えます」 ほたるが優しく乃々の右手を両手で握る。 巴「当たり前じゃ!乃々一人に任せるな...
  • 5スレ目>>251~>>257
    251 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/01(木) 22 33 23.03 ID Z2ebxGWAo [4/11] こんがりと焼けたトーストの表面へとバターがひとさじ落とされた。 熱によって溶けて黄金色の輝きを残してしみこんでいく。表面がコーティングされ、美しいきらめきへと包まれた。 音を立ててふたつに割れば、自らの熱を主張すべくあまく温かなパンの香りが湯気と共に立ち上る。 別の皿にはカリカリになるまで焼かれたベーコンと、白と黄色の鮮やかな目玉焼きが盛られている。 少し強めに主張するベーコンを、やわらかな玉子が寄り添うことによって受け止めようとしているかのようだ。 また、鮮やかな緑のサラダも目を惹く。 ドレッシングなどは特にかけられてはいないようではあるが、 きちんと全体の調和を持って料理として完成されたそれは、ともすれば殺風景になる食卓の彩も受け持...
  • 5スレ目>>265~>>277
    265 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 13 54 31.48 ID +t4qVEgy0 [1/14] ようし書けた 投下しまー、長文注意 266 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 13 55 41.27 ID +t4qVEgy0 [2/14] ―――― ―――――――― ―――――――――――― ??「次元超越体、第65535次世界へ接近中!」 ??「入電! 第18782次世界の連合艦隊、次元超越体の拠点へ進軍を開始しました!」 ??「第37564次世界のスーパーロボット軍団も発進しました!」 ??「それでも一部の次元超越体は第65535次世界へ到達する可能性が高いな……SC-01は出せるか?」 ??「はい、マイシスターと共に待機状態に入っています」 ??「よし、SC-01を第65535次世界へ...
  • 1スレ目>>293~>>307
    神崎蘭子。彼女は普通の女子中学生である。決して魔王のような言葉では喋らない。 …少しオカルト好きなところを除けば。   オカルトと言っても好みはかなり偏っており、悪魔や魔術の本ばかり読んでいる。   そんな彼女は、異変が起こったその日にある能力を身に着けた。 …残念ながら彼女が望んだような『魔の力』ではなかったが。     彼女の能力は『どんな文章も読み解く能力』。 英語も仏語も独語も、挙句の果てには入手さえできれば異星の言語さえ脳内で自動で和訳して読むことができる。   暫く落ち込んだ彼女であったが、少しポジティブに考えて…外国語のオカルト本を読むことにした。   図書館にはオカルト本は少なかったが、とある古本屋に気まぐれで立ち寄った時、まるで自分を呼んでいるかのように目が離せなくなった一冊の本があった。   恐らく伊語で書かれたその本の名前は和訳して『魔の世界』。 ぱらぱらとめくり、...
  • 2スレ目>>267~>>272
    世の中に妖怪やら、宇宙人やら、神様やら、悪魔やらが解き放たれて暫くの時間が経過した。 その日は妙にじっとりとして暑かった、言うならば夏直前の梅雨明けに湿気が暑さに拍車をかけるような熱帯夜。 部屋で親の趣味のオールディーズのレコード盤をかけて、部屋にて何時もの通り新聞を読む。 П(宇宙人、地球侵攻作戦計画か?人間名 野々村そらを送り出す……他所でやってくれねぇかなぁ) 何となくカレーを食べた時から違和感は感じていた、あの性格がなぜかは知らんが妙に馴染んでいるようで、実際には何処か演じている気がしていた。 だが俺には関係のない話だ、もし火の粉を撒き散らすならともかく、顧客を撃ち殺すような趣味は俺にはない。 П「あぁ、それにしてもじっとりと湿っている……嫌な時期だな」 だがねっとりと渦を巻いた熱気はコンコン、という戸を叩く音によって注意をそらされた。 П「はーい!……誰だこんな時間に」 思わず声...
  • 2スレ目>>243~>>247
    『あ・・・あぁ・・・・・・』 暴れまわるバケモノ。なぎ払われていく人、人、人。 『いや・・・やだよ・・・もうやめてよぉッ・・・!!』 崩れていく建物。燃え盛る家、家、家。 『ぁ・・・ぅあ、あああっ・・・・・・!!!』 そして、ひときわ大きくて眩しい光が、視界いっぱいに広がって、『あたし』は・・・・・・・ 『あ、あぁぁ・・・うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」   「・・・かっ、莉嘉っ!どうしたの、莉嘉っ!」 「あ、あああああああっ!!やだ、やだやだやだっ、やめて、やめてえええええええええええっっ!!!」 「落ち着きなって、莉嘉っ!莉嘉っ、痛っ、だい、じょうぶっ、だからっ!!」 アタシの声も聞こえていないみたいで、ベッドの上から落ちそうになるくらいに暴れる莉嘉。 めちゃくちゃに振り回す腕に足に何度も叩かれながら、どうにか莉嘉を...
  • 4スレ目>>294~>>299
    名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/07/15(月) 21 39 10.18 ID glOBqvf2o [3/8] ― 「…二人共、行っちゃいましたねぇ…」 私がイヴ非日常相談事務所に拾われて、私に不思議な力が残されてから私の日常は『非日常』になりました。 「もっとも、悪魔に憑かれてた時点で『非日常』だったのかもしれませんね…」 私に憑いていた『ルシファー』の記憶。 『傲慢の悪魔』がわざわざ私の元を去る際に都合よく記憶を消していってくれるなんて都合の良いことなんてありませんでした。 『雪菜、そこまで気にするならその記憶、完全に…とまで言わないが表面的に消すことも出来るんだぞ』 「この記憶は消せないです、悪魔に憑かれてても私がやったことです」 私に魔力があるお陰でイヴさんの使い魔のブリッツェンともお話が出来るみたいです。 『…雪菜、君がそこまで決めているなら私から言...
  • 2スレ目>>253~>>261
    レイナ、ルシファーとの相見えから一夜明け、聖は望月家の自室で人間の少女の本分をこなす為に学校へ行く準備をしていた。 が、その様子を見ていた佐城雪美は険しい表情をしている。 聖「雪美、そんな顔しないで…?」 聖「人間の姿でいる以上…学校には行かないといけないの…」 雪美「……私も……行く…」 聖「ダメ…」 聖「良い子だから、お留守番してて…?」 優しく宥める聖。 しかし、雪美の表情は変わらない。 雪美「……いつも一緒……言った……」 聖「……」 そろそろ家を出なければ遅刻をしてしまう。 かと言って、外が明るい内に翼で飛んで移動するにはあまりにも目立ち過ぎる。 雪美「……」 雪美は、とても納得してくれる様子では無い。 聖「…今日だけだからね?」 雪美「……!」 雪美「……うん」 その言葉を聞いた雪美の表情に笑みがこぼれる。 本当に今日だけだとわかってくれているのだろうか。 しかし昨夜、あんなこ...
  • 2スレ目>>211~>>217
    ― 「……潜入成功…」 こんばんわ、リンです。私は今……。    宇宙犯罪組織の隠れ家に居ます。 『畜生!何故、ココがバレた!?誰か密告したのか!?』 …頑張ってね、GDFの人たち。 『クッ…狙撃兵がいるぞ!あのウサミン達に売る予定のプラズマバスターはあるな!?それで応戦しろ!?』 「…プラズマバスター…ふふっ、やっぱりあるんだ……ふふふふっ♪」 私の目の前で飛び交う怒号。 絶え間なく聞こえる銃声。 「…やっぱり結構恐いな…」 …巻き込まれないようにしなきゃ…。 私は銃撃音が鳴る方向を避けながら移動を繰り返す。 「…ここかな?」 一際大きく頑丈そうな扉…。 これは……。 「少し勿体無いけど仕方ないね…」 私は懐から巾着の中から青のビー玉を取り出す。 『氷よ!』 巨大な氷塊が扉にめりこみ、無理やり扉をこじ開ける。 「よしっ」 ズカズカと部屋に踏み込んでいく私。 「…あった」 壁に立てかけ...
  • 4スレ目>>263~>>286
    名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/07/15(月) 20 12 02.54 ID CKnYa4lmo [2/29] ――ここは絶望と憤怒の覆う街。 ――あちらこちらにカースが蔓延り、 ――『憤怒』の呪いで赤く染まった一帯の空が、 ――怨嗟の熱気で立ち上る悪意によって、 ――蜃気楼のようにゆらゆらと揺らめく。 ――辺りに漂う空気は、 ――肌にべったりと纏わりついてくるような、 ――気味の悪く、生温い瘴気。 ――吸えば吐き気を催し、 ――精神にも悪影響を及ぼす。 ――聞こえるものといえば、 ――悲鳴と怒号、 ――怨嗟と呪いの声、 ――何かが崩れ落ちる音、 ――何かが潰れる音、 ――何かが引きずられるような音。 ――今……、 ――この街の惨状を、 ――――地獄、 ――と、形容することに、 ――誰が些かほどでも抵抗を抱くものか。 ――この異空間において、 ―...
  • 2スレ目>>282~>>292
    ―――――――――― (――ここは……?) 菜々が意識を取り戻したのは、ウサミン星人の宇宙船の仮眠室に備え付けられた 休眠用ベッド・チャンバーの中であった。 この2メートルそこそこの円筒型密閉式チャンバーには高い精神安定効果を持つ各種装置が 備わっており、チャンバーの中に3時間横たわっているだけで、心身のリフレッシュ効果が 12時間の熟睡に匹敵するとされている。 ウサミン星の船舶には大抵備わっている標準的な装置だ。 実に数十年ぶりに身体を預けるベッド・チャンバーだったが、畳の上に布団を敷いて 眠る生活に慣れ切った彼女からすれば、実感として、狭苦しさが懐かしさに勝っていた。 それにこのチャンバー、確かに疲れは取れるのだが、どうにも休んだ気になれないのが頂けない。 チャンバーの内側の開閉スイッチに指を触れると、音もなくカバーがスライドする。 菜々は起き上がって周りを見回してみる。 ベッド・チャ...
  • 4スレ目>>245~>>252
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/15(月) 00 55 33.70 ID usembZnn0 [2/14] 「ただいまー」 「ユズ、帰ったぞー」 「姫様、蘭子様、今日はお早いお帰りですね…」 「ちょっとあの街に近いから警戒態勢だそうです。午前授業で終わりました。あ、貸したゲーム、やってくれてたんですね。」 帰宅してみると、ユズは蘭子のゲームを借りていたようだ。 「…ユズ、一体何をしている…?」 「魔術の研究ですよ。…あー!姫様アタシを可哀想な人を見る目で見ましたね!誤解ですから!本当に役に立ちますから!」 「あー…そうかそうか。」 「もう…姫様、問題です。魔力管理人の古式の呼び方は?」 「…忘れた。」 「なんなんですか?」 「古式の呼び方では魔術管理人だったのです。そのため契約の際は魔術管理人と名乗る必要があるのですよ。」 「魔術に関する勉強...
  • 4スレ目>>30~>>47
    ここはとある教会。 小さいながらも内装は立派で、主祭壇の上方には意匠をこらした十字架がある。 そのさらに上には様々な色で作られたステンドグラスが教会内に光を取り入れている。 静寂に包まれた教会で一人の少女が椅子に座っていた。 その少女、緒方智絵里はそのステンドグラスをじっと見つめている。 そんな智絵里の後ろに一人の女性が近づいてきた。 クラリス「どうかしましたか?」 智絵里「ひゃ!」 ステンドグラスに夢中になっているところ急に後ろから話しかけられたためか智絵里は肩を震わせ小さく悲鳴を上げた。 そして恐る恐る智絵里は話しかけてきた女性、クラリスの方を向く。 智絵里「あ……えーっと……」 冷静に考えればクラリスは修道服を着ていたためこの教会のシスターであることはすぐわかるが、智絵里は何を話していいのかわからなくなっていた。 クラリス「私はこの教会でシスターをしているクラリスと申します。貴女の...
  • 1スレ目>>860~>>870
    今日も今日とてカースは街に現れる。   3体ものカースが街で暴れていた。強欲、色欲、嫉妬だ。   『カネエエエエエエ!』   『ヤラナイカアアアアアアア!』   『ネタマシイイイイイイ!』   「ナチュルアースが来てないんですけど…帰りたいんですけど…」   「違う街の学校なんだから来るのに時間がかかるんだと思う…今までも二人だったんだし、ね?」   「うう…色欲だけはお断りしたいんですけど…」   「そ、それは…私も…そうだけど…もう変身はしちゃったし…」   「色欲だけはむぅーりぃー…。」   色欲のカース。数は少ないが発する言葉、姿、攻撃等、全てが卑猥であり、どんなヒーローでも嫌悪感を抱かずにはいられないカースである。   『ヤラセロォォォォォォ!』   「気持ち悪いんですけど…泣きそうなんですけど…。」     その時だった。   「地よ、草花よ、私に守る力を貸して…!感じる、大い...
  • 4スレ目>>194~>>215
    名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/13(土) 23 08 14.32 ID +W9EwcPAo 速水奏は退屈していた。 それというのも、昨今の事情に多少の『飽き』が来てしまったからだ。 普通の人間へと色欲の力を注ぎこみ分け与えると、その人間の周りの環境が徐々に崩れていく。 本人に言わせてみれば『あるべきカタチにしてあげた』だけではあるがそれはなかなかに愉快だった。 隠していた本音を、くだらない秘密を暴き、曝す。それを受けた相手が焦ったり、答えたり。 悪魔らしくもない『いいコト』をしてあげたとすら思っていた。 たまに、弱い能力を持った人間もいた。注ぎ込んだ力と反発して気が狂ってしまった時は『これでは面白くない』と反省したものだ。 相性の問題か、アスモデウスの力を注ぎ込んだ状態でまともに能力を行使できた人間はいなかった。 これでは普通の人間に注ぐのと変わらない...
  • 2スレ目>>193~>>204
    最近、宇宙人やら謎の生命体やらと戦いが勃発してるらしいっス アタシも今、大事な戦いの真っ只中っス 味方は一人もおらず、大変っスね しかも、相手はやっかいなことに『時間』という人間じゃどうにもならないものなんス その相手は...   締め切り   アタシが今連載している漫画の締め切りが今日の夜っス それなのに、アシスタントは誰一人としてこないとは、もう全員首っスね、首 また新しい人探さなきゃ... ピンポーン も、もしかしてアシさん!?いやー、神はアタシを見捨てなかったっスねー 「はいはい、今行きまスよ」 ガチャ 「荒木先生!原稿!」 編集でした この編集さんはいいおばさんなんスけど、ちょっとおせっかい焼きだから困るっス。集中できなくなりまス 「荒木先生、今日締め切りなんで原稿を受け取りに来ました」 しょうがない、アタシの能力を使って帰ってもらいまス         ...
  • 1スレ目>>570~>>582
     それは今から14年前のこと。  地球にひそかに危機が迫っていました。    しかし、勇気ある女の子たちが力を合わせて戦い、平和を取り戻しました。  とても辛く苦しい戦いでしたが、友人たちとの絆と思いは不可能を可能にしたのです。    彼女たちに力を与えた小動物からは、成長するにつれその力は消えて行ってしまうと説明を受けました。  それでも戦いの中でお互いに感じたものや芽生えたものたちは決して変わらない。彼女たちはそう笑いました。  なんて素敵な関係だろう。彼女たちへと力を渡したのは間違いじゃなかった。  改めてそう、彼は思ったそうです。    実際それからもよき友人として、仲間として過ごすことができました。  できました、が――      ――時は流れ流れて、現代。  ある日突然「特別」が「特別」でなくなりました。   「片づけも大変だなぁ……」    イタズラ程度で済むことはともかく、...
  • 1スレ目>>770~>>778
    村上巴は朝から気分は最悪だった。   朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。   蘭子「巴ちゃん。おはよう」 昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」 あやめ「おはようございます。巴」   巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」   三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。     神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。   なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。   この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。   まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。   ヤクザなんかカワイイものであるが。     巴「対したことじゃないけえ、大丈...
  • 5スレ目>>150~>>158
    150 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 05 03.17 ID a+yF/4l+O [2/11] 憤怒の街が見える場所。 そこに三人の少女達---ナチュルスターがいた。 癒しの雨を降らせてからずっと彼女達はピクリとも動かず立ったまま、空に向かい、力を送り、雨を降らし続けていた。 はたから見たら死んでるのかと疑ってしまう程だ。 だけど、よく耳を澄ますと呼吸をする音が聞こえる。 151 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 06 09.79 ID a+yF/4l+O [3/11] 何故、この状態で彼女達は生きてるのか? それは、ナチュルアースこと村上巴。彼女がいるからこそ飲まず食わず寝ずに癒しの雨を降らし続けていられるのだ。 彼女が植物が大地に根をはるように水やエネルギーを吸収し、それを二人に...
  • 1スレ目>>3~>>8
    ??「フッフッフ……今日の作戦はカンペキね。これならあのピカピカもアタシにひれ伏すこと間違いなしよ!」   ??「フフフ……ハハハ、アーッハッハッハ、ゲホッ、ゴホゴホッ……ゼェ……ふぅ」   ??「よし、作戦開始よ!」       光(アタシの名前は南条光! 14歳の普通の女の子――)   光(――だったんだけど。ある日突然空から降ってきた光にぶつかってからとんでもない力に目覚めちゃったんだ)   光「そう、その力は……」      キャーッ!   光「……悲鳴!? あっちだ!」      「う、うわぁぁぁ! 俺のパンツが真っ黒に!」   「あ、洗った洗濯物が真っ黒になっちゃうなんて……! こ、これじゃあ世界中が不幸せになっちゃうよ……」   光「……ひどい、ここら辺に干してあった洗濯物が全部真っ黒になってる……!」   ??「アーッハッハッハ! ハッ、ゲホッ、ンンッ。ふん、ざまぁみ...
  • 1スレ目>>150~>>170
    それなりに大きく、四方を壁で囲まれた場所に少女が一人立っている。   天井のスピーカーから男性の声が流れる。   『射撃訓練開始。』   夏樹「…了解。」   夏樹は普通の少女ではない。彼女の周りに複数の目玉型ユニットが浮かんでおり、周囲を旋回している。   夏樹の背後にターゲットが出現した次の瞬間、ユニットの一つが光線を放ち、貫いた。   次々と出現してくるそれらを、夏樹自身は全く動かずにクリアする。   最後に目の前に現れた巨大なそれに、二つのレーザーが当たるも壊れない。   夏樹は最後の最後に手袋をした両手を動かした。   夏樹「バン!」   そして最後のターゲットは破壊され、夏樹は持っていなかったはずの拳銃を両手に持っていた。   『お見事だ。さぁ、次の訓練を開始する…』     夏樹「ハァ…」   「疲労しているのか?あの娘との面会を中止するか?」   夏樹「…するわけないじゃん...
  • 1スレ目>>18~>>37
     えと…なんて言えばいいんだろう……?   …ある時期からこの世界の人たちは少し普通から外れてしまいました。   普通から外れてしまったっていうのは分かりにくいかな…?   異世界からの侵略者とか地球を守る戦隊ヒーローとか…後は異世界からやってきた勇者とかがやってきて…。   なんか剣と魔法の世界って言うとロマンがないかな…?   師匠は『沢山の世界と繋がってしまった弊害かもしれませんね~♪』   なんて気軽に言ってたけどこのことが私達の世界に与えた影響はとっても大きくてそして……。   それは私たちが『特別』では無くなったということでした。      「イヴさん!事務所の壁が吹っ飛んで大穴空いてるよ!」   私はパタパタと派手な足音を立てながら綺麗にまんまるにくり抜かれた事務所の壁から中に入ります。   …一体何したらこんなことになるんだろう…?   「昨日この辺で少し戦いでもあったみた...
  • 5スレ目>>300~>>308
    300 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 03 07.76 ID HDYCouX+0 [2/11] 裕美「轟音がしたから様子見に行っただけなのに……」 裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。 裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」 『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』 翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。 裕美「か、硬い…!?」 翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。 裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」 『っ、雷よ!穿って!』 苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。 すると翼竜が目に見えて苦しみだす。 301 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 04 00.24 ID HDYCouX+0 [...
  • 5スレ目>>80~>>88
    80 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 02.44 ID oBmSi01M0 [4/15] 【魔法少女ラブリーチカ】 十数年前に放送され、5シリーズ約200話放送され続けた魔法少女アニメ。 横山千佳という少女が愛の力でラブリーチカに変身し、仲間たちと共に悪の魔物を倒すストーリー。 杖と魔法以外にも剣や弓や槍を使う他、挙句の果てには格闘戦まで行い、「迷走しすぎて逆にカッコいい」魔法少女と言われる。 社会現象的なブームを起こし、現在も魔法少女アニメと言えばこれをあげる人も多い。 決め台詞は「正義の味方ラブリーチカが、愛の力でオシオキしちゃう!」 81 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 30.25 ID oBmSi01M0 [5/15] 憤怒の街。そこはありとあらゆる人間が怒りに飲...
  • 5スレ目>>380~>>407
    380 名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/08/06(火) 23 57 53.76 ID nHHg/cJFo [2/6] 周子「問題は無さそうかなー」 ――『憤怒の街』から少し離れた場所。 ――塩見周子の視線の先に、 ――『浄化の雨』を降らせている間、動けずにいるナチュルスターと、 ――彼女たちを、迫り来るカースから護衛している能力者たちの姿があった。 ――周子は、更に別の場所からそれを見守り、 ――何かあったときにいつでも助太刀できるようスタンバイしながら、 ――後進の奮戦を眺めていた。 周子(人数も増えたし、連携も上手くなってきてる) 周子(志乃さんが大本を潰してくれたおかげで、体力も保ちそうだから) 周子(心配の必要は無い、かな) ――協力し合い、善戦する様に頼もしさを感じ、 ――自分の出る幕は無さそうだ、 ――と、安心すると同時に、 ――あま...
  • 1スレ目>>47~>>52
     ・とある中学校にて   『はーっはっはっはっは!どうだおそれいったかー!!』ピピッ   「・・・あー、うん。まぁ、困るっちゃ困るんだけど」   『ふっふっふ、調理実習で使うたまねぎを全て長ねぎにすり替えてやったぞ!これではおいしいカレーは作れまい!』ピピッ   「うん、確かにたまねぎの入ってないカレーはなんか物足りないけどさ。なくてどうしても困る、って程でも」   『さぁさぁかかってこいヒロイン!!私は逃げも隠れもしないぞー!!』ピピッ   「・・・何でこう毎回やることが微妙にショボいんだろう、このロボ」   「胸のモニターで意思表示してくれるから、話が通じるのは良いんだけどねぇ」   「あと、何でヒーローじゃなくてヒロイン限定なんだろーね?」   ―――そこまでです!!―――     ロボ『むっ、来たか!!』ピピッ   「たとえ小さな悪事でも、誰かに迷惑をかけるというの...
  • 1スレ目>>79~>>91
     てく てく   藍子「んっ……、いい天気」   ―――彼女の名は高森藍子。   てく てく   にゃあ~   藍子「あ、猫さん……、ふふっ」   ―――近所を散歩することが趣味の彼女は、どこにでもいるちょっとおしゃれな16歳の少女……。   にゃあ、にゃあ   藍子「どこへ行くのかな?」   ―――彼女自身……、また彼女の周りの人も、当然そう思っている。      藍子(何となく……、ついていってみよう)   てく てく   ―――しかしある日を境に高森藍子は、ちょっと普通ではない特別な能力に目覚めていた。   少女A「あーもームカつく! 宿題忘れたくらいでさ!」   少女B「ね、あんなに怒んなくてもいいじゃんねー」   てく てく   藍子(変な模様……、ふふっ、可愛い)   ―――それは……。   少女A「……まー、でも宿題やって来なかった私が悪いんだけどさ」   少女B「……そうだ...
  • 4スレ目>>880~>>894
     名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/07/25(木) 23 12 10.96 ID U3cZtNQAo [4/19] 未央「藍子ちゃんにさ……」 ピィ「……ん?」 未央「能力をあげた事、ちょっと考えちゃう時があるんだよねー」 ――まだ、藍子の来ていない事務所で、 ――未央が突然そんなことを呟いた。 周子「なになにー? 後悔とかしてんの?」 未央「んー、まぁね……」 ――俺に対しての未央の発言に、 ――しかし、俺より先に周子が反応した。 ――この二人は最近仲が良い。 ――波長が合う、というよりは、 ――共通の話題がある、という点で意気投合しているらしい。 周子「わかるわかる、どこまで介入しちゃっていいのかってちょっと悩むよね」 未央「えー、でも周子さんは全部自己責任で済むからその分好き勝手できる部分あるでしょ」 周子「自己責任だからこそ、判断をミスす...
  • 1スレ目>>59~>>72
     夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」   菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」   相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。      今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。   着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。   夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」   菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」      夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」   菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」   夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」   菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」   夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんな...
  • 1スレ目>>369~>>377
    北条加蓮という少女の謎の失踪は、ほんの数日間だけ人々の関心を寄せはしたが、 次から次へと溢れていく新しいニュースが彼女の存在を押し流してしまったようだった。   とはいえ、末期の心臓病で余命幾許もないと診断されて、主治医はおろか両親さえ 諦めてしまったような重病人が忽然と姿を消し、しかも誰一人として目撃者のいない 不可解な状況は、一部の噂好きの興味の対象になった。   主のいないベッドと、内側から破られた窓ガラスだけが、第三者の想像の翼を羽ばたかせるのである。   無論、彼女の失踪事件の真相を知る者は、極めて少数派である。 加蓮がマイナスエネルギーの化身『カース』と一体化し、仮初めの命を得たことを知る者は……。       カースと一体化して異能の力を得た人間。 それは後に『カースドヒューマン』と呼ばれた。     ――――――――――   ひとつ、またひとつ。 意識の届くいっぱいにまで広...
  • 5スレ目>>360~>>369
    360 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日:2013/08/05(月) 00 14 32.86 ID TAab4d6+0 [2/12] 一時休憩を終えたネバーディスペアは、ある地点へ行くように命令を下された。 「この情報はある信頼できる情報提供者から入手したのだが…あの浄化効果を持つ雨を降らせている能力者達がこの地点にいるそうだ。」 LPの言う情報提供者が少し気になるが、あまり口を挟む状況でもないので黙って聞く。 「しかし、その能力者は雨を降らせる事に集中しすぎて雨を降らせる装置のようになり、動けなくなってしまっているそうだ。」 「街の事件解決の生命線とも言える…彼女達の護衛を頼みたい。すでに数名が護衛に来ているようだが、数が多いらしい。…頼んだぞ。」 「了解!」 すぐさま夏樹が穴を生み出し、その地点へと移動した。 361 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日...
  • 4スレ目>>570~>>577
    名前: ◆3Y/5nAqmZM[saga sage] 投稿日:2013/07/22(月) 15 36 50.03 ID O3XfpYaDo [2/9] 小関麗奈は、後悔していた。慣れない事などするものではないと。 「……もういっぺん聞くわよ?アンタ、名前は?」 「こずえはー……こずえだよー?こずえはねー……おにんぎょうさんなのー……」 「お人形さん、って何よ……苗字は?」 「んー……みょうじー……?」 「……はぁ、もういいわ。で、アンタどっから来たの?」 「……こずえはねー……ここじゃないところからー……きたんだってー」 「……その『ここじゃないところ』がどこかって聞いてんのよ」 「ここじゃないところはー……ここじゃないところだよー……?」 「……だぁぁぁもう、埒が明かない!!」 学校帰りにたまたまその少女を見かけた。十歳にもならないだろうか、とても小柄なその少女は、あっちへふらふら、...
  • 4スレ目>>940~>>951
    名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/26(金) 11 01 24.41 ID ptwPTB0Ao [2/15] 今もなお、ヒーローとカースによる激闘が繰り広げられる憤怒の街。 カース達は呪いをばらまくために、暴れ回り。 ヒーロー達は人々を守るために、それらと戦う。 しかし中には、別の思惑を持ってこの街に来ている者達もいる。   「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、えーっと・・・・・・魔滅の槍となりて許されざる者達に降り注げぇ!アクアジャベリン!」 『オゴッ!?オグワァァァァ・・・・・・』 桜の杖を持った少女の号令によって、周囲の水溜りが槍となって一角獣達に突き刺さる。 「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、うーん・・・・・・牙剥く邪悪を切り刻めぇ!ウォーターブレード!」 『ギャイィイイン!?』 背後から来ていた狼達は、水の刃にバラバラに切り裂...
  • 5スレ目>>190~>>194
    190 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/01(木) 08 43 40.63 ID o72RTse90 [2/8] ――海底都市の中心部、海皇宮。 兵士「海皇様、失礼しまぁす」 海皇の自室に、一人の少女が入ってきた。 海皇「……ヨリコ、で大丈夫ですよ。サヤ」 海皇と呼ばれた少女は、モノクルを指でクイ、と押し上げてぎこちなく微笑んだ。 サヤ「うふっ、申し訳ございませぇん、ヨリコ様」 ヨリコ「はい、よろしい。それで、何か御用でしたか?」 サヤ「はぁい、例のお客様が到着しましたよぉ」 ヨリコ「ああ、そうでしたか。では、お通しして下さい」 サヤ「はぁい、どおぞぉ☆」 サヤが扉を開けると、一人の女性が部屋に入ってきた。 黒い短髪で、首には奇妙なゴーグルをぶら下げている。 ヨリコ「ようこそ。海底都市の居心地はいかがでしょうか、アイ様?」 招かれたのは、アンダーワールド...
  • 2スレ目>>410~>>416
    ネバーディスペアの一員である神谷奈緒。今日彼女は特にやることもなく、街をぶらついていた。 大きなヘッドホンで虎の耳を隠し、左腕は肘から先をギプスで覆うことで虎の手を隠し、蛇の尻尾は…諦めた。 獣人という存在がいるこの世界ではある程度は受け入れられるだろうが、奈緒は完全に受け入れられる事は無理だと悟っていた。 散歩中の犬とすれ違えばどんなに大人しい犬でも奈緒に吠えるし、ペットショップの前なんて通ればたちまち動物たちはパニックを起こす。 神谷奈緒という存在は、様々な生命体の集合体の一部に過ぎない。 正気を保っていなければそれらの一部に成り果ててしまう。ウサミン星人の作りだした究極生命体という怪物に。 本来ならば彼女は人類…否、全ての生物だけでなく、星すら食らう怪物に成り果てていたと、計画書を読んで知った時は震えが止まらなかった。 そして動物たちは敏感に奈緒の中のその大きな生命体を感じ取ってし...
  • 5スレ目>>770~>>777
    770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08 47 10.05 ID S3u6ofFeo [2/10] 博士「(ん……あの娘……)」 龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。 目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。 後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。 だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。 博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。 するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。 ……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。 博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」 「えっ!?」 往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。 普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた...
  • 4スレ目>>380~>>388
    380 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/18(木) 19 53 09.85 ID 4bSwgeVb0 [3/16] ナニカは夢を見ていた。ギロチンで首と体を別々にされたり、毒を飲まされた夢を。 ナニカは夢を見ている。縛られて冷たい水槽に沈められたり、銃で頭を撃たれた夢を。 ナニカはずっと夢の中。怖い人たちに滅茶苦茶にされる夢の中。 最初は何も思う心がなかった。夢の中にいることが役割だった。 けれど流れ込んできた感情を読み取るうちに…偶然にも意識が生まれていた。 痛いのはイヤだ。怖いのもイヤだ。苦しいのもイヤだ。助けて、誰か助けて…。 消した恐怖の記憶、幼い子供のような感情…『主』のなくしてしまったもの、封じこんでしまったものの集合体がナニカだった。 だからある意味ではナニカは『主』だった。少し劣るが『主』であった。 けれど本来は生まれる事のない...
  • 5スレ目>>319~>>323
    319 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 47 48.68 ID FqxeQIVLo [2/6] 女「神父様、私明日試験で...不安なんです...」 神父「なるほど...そうですか...」 女「神父様...」 神父「『覚悟』を決めましょう。明日試験があるのは変えられない。それならば...」 ━━━━━━━━━ ━━━━━━ ━━━ 女「ありがとうございました、神父様」 神父「いえいえ。貴女に神のご加護がありますように」 バタン クラリス「神父様、そろそろ昼食にしましょう」 神父「お、もうそんな時間か」 クラリス「さあ、いただきましょう」 神父「おう、いただきます」 クラリス「いただきます」 320 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 48 26.47 ID FqxeQIVLo [3...
  • 4スレ目>>920~>>933
    名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/26(金) 01 48 56.25 ID Okz3d9Pqo [2/16] ──どこかの街中── 美優、レナ、店長の三人は、かつて共に戦った魔法少女の一人と会うために都市部へと出てきていた。 レナ「それにしても、よく見つけられたわね……全く足取りも掴めなかったっていうのに」 美優「彼女の方から連絡があったんです、あの子もお店の事は知っていたはずですから」 店長「どうやら、今はスチュワーデスをやっているらしい……世界中を飛び回っていれば見つからない訳だ」 美優「店長、最近ではスチュワーデスじゃなくて、フライトアテンダントって呼ぶんですよ?」 店長「ん? そうなのか? まあ、呼び方なんてどうだっていいさ」 三人は他愛もない会話を続けながら、昼時のオフィス街を歩いていく。 レナ「それにしても、昼の街っていうのはなんだか忙しない...
  • 5スレ目>>5~>>42
    5 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12 04 56.14 ID tRrD29fbo [2/39] 前回までのあらすじ 妖刀『小春日和』を抜くと、 『ひなたん星人』になってしまう少女・小日向美穂は、 街に現れた怪人ハンテーンの反転薬のせいで、 刀を抜いてない時でも常時、『ひなたん星人』になってしまうのだったひなた! 小日向美穂の運命や如何に! 参考 (美穂と『小春日和』) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/155-183 (ひなたん星人とハンテーン) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/507-519 6 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(...
  • 1スレ目>>491~>>505
    村上巴は普通の中学生である。   家は極道だが、なんの能力なければ、素手で侵略者を倒せるような力もない。   だから、この状況も正しいものである。   巴「グッ……」ハァ…ハァ…   『ユルサネェェェェェエ!!オレヲバカニシテェェェェ!!!』   巴「ちょっと、きついのう……」   息を荒くしながらポツリと呟いた。     自分が好きなドラマの撮影をしていると聞き、若い衆や親父に内緒でこっそり見に行ったのが不運だった。   撮影中にいきなり黒い泥の不定形なモノが現れ、暴れ始めたのだ。   そう。彼女は出会ってしまった。心の闇から産まれた怪物--カースに。     彼女は曲がった事が嫌いだ。   故に、ヒーローでもなんでもないのに、人々が襲われてるのを黙って見過ごせる人間じゃない。 カタギに手を出す事や、筋の通らない事が大嫌いだ。   身体が自然に動く。   彼女は立ち向かう。せめて周りの人...
  • @wiki全体から「1スレ目>>230~>>237」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索