1スレ目>>317~>>332

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「1スレ目>>317~>>332」で検索した結果

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  • 1スレ目>>317~>>332
    私は今日も窓から外を眺めていた。   昨日は綺麗な歌声が聞こえたな… なんだか、心が安らぐのを感じる。 けど、自分の今の事を考えると、また暗い気持ちが出て来た。     日が変われば、何もかも変わらない日常。   いつもと変わらない風景。 いつもと変わらない音。 いつもと変わらない匂い。   変わるのは……私の病状だけ……     私は小さい頃から病弱だった。 外で遊ぶ事もなかった。 友達もできた事もなかった。 家族と一緒に出かける事もなかった。   成長するにつれて、学校に行くようにもなったが、学校での思い出なんてなかった。   あるのは病院にいる時の思い出しかない。     病院で仲がいい子達もできた。 けど、みんないなくなった。   元気になって退院して、それっきり。 お見舞いも連絡もない。 きっと、私の事なんて忘れてるんだろうな。   もちろん。退院しない子もいる。   ………みん...
  • 4スレ目>>327~>>332
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/16(火) 02 09 14.63 ID zrwh3gmW0 [2/9] 精霊に選ばれた少女たちが降らした癒しの雨が降り注ぐ。 それを夕美は笑顔で受け止めていた。 体中に力がみなぎる。雨の日はいつもよりも調子がいいが、雨の中の精霊の力の影響かいつもよりいい感じだ。 「やっぱり水はいいねー水と太陽と空気があれば生きていけるし!」 「でもハンバーガーショップで『水だけ。』って言ったときはどこのラッパーかと…」 その時、菜々の背後にカースが現れる。 黒い、一本角の馬型カース。それが怒り狂っていた。 「こ、これはユニコーン型カースですか!?初めて見ました!」 あわてて高く飛び上がり、突進を避ける。 「ナナは処女ですって!まったく!」 「突進しか能のない害獣かな?」 にっこり夕美は笑うと、近くにいた普通のカースに駆け寄り、...
  • 5スレ目>>329~>>334
    329 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 23 54 41.73 ID CD5+h8LW0 [4/8] キバは地下道を歩いていた。目立つことは避けるべきだし、何か『悪い物』がある気配を僅かながら地下から感じるのだ。 少し地上に顔を出した時に知ったが精霊の力による浄化の雨が降っていた。 そして…浄化の雨の影響が少ないからか、カースはおそらく地上の物より手強い。 …キバはこう考えた。自分がこの事件の犯人ならばどのような行動をするか。 少しでも手強い配下がいる方がいいだろうし、邪悪な者の使う魔術・呪術は雨の中では本来の威力にはならないだろう。 まともに思考できる者や、地上に固執する理由がない者なら…地下に移動した可能性の方が高い。 地上は人間の能力者たちが奮闘しているようだし、自分は自分の目的を達成するだけだ。 迷路のように複雑に入り組んだ地下をカー...
  • 5スレ目>>319~>>323
    319 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 47 48.68 ID FqxeQIVLo [2/6] 女「神父様、私明日試験で...不安なんです...」 神父「なるほど...そうですか...」 女「神父様...」 神父「『覚悟』を決めましょう。明日試験があるのは変えられない。それならば...」 ━━━━━━━━━ ━━━━━━ ━━━ 女「ありがとうございました、神父様」 神父「いえいえ。貴女に神のご加護がありますように」 バタン クラリス「神父様、そろそろ昼食にしましょう」 神父「お、もうそんな時間か」 クラリス「さあ、いただきましょう」 神父「おう、いただきます」 クラリス「いただきます」 320 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 48 26.47 ID FqxeQIVLo [3...
  • 1スレ目>>3~>>8
    ??「フッフッフ……今日の作戦はカンペキね。これならあのピカピカもアタシにひれ伏すこと間違いなしよ!」   ??「フフフ……ハハハ、アーッハッハッハ、ゲホッ、ゴホゴホッ……ゼェ……ふぅ」   ??「よし、作戦開始よ!」       光(アタシの名前は南条光! 14歳の普通の女の子――)   光(――だったんだけど。ある日突然空から降ってきた光にぶつかってからとんでもない力に目覚めちゃったんだ)   光「そう、その力は……」      キャーッ!   光「……悲鳴!? あっちだ!」      「う、うわぁぁぁ! 俺のパンツが真っ黒に!」   「あ、洗った洗濯物が真っ黒になっちゃうなんて……! こ、これじゃあ世界中が不幸せになっちゃうよ……」   光「……ひどい、ここら辺に干してあった洗濯物が全部真っ黒になってる……!」   ??「アーッハッハッハ! ハッ、ゲホッ、ンンッ。ふん、ざまぁみ...
  • 2スレ目>>328~>>338
    とあるカフェ。そこに歩く自然災害な三人はいた。 三人はこのカフェの名物「はぴはぴ☆パフェ」を食べながら、雑談している。 ほたる「と、巴ちゃん。大丈夫?」 巴「大丈夫じゃ…。ただ、親父のワガママにはうんざりじゃけえ……」 乃々「私なら写真を取られるなんて…むーりぃー………」 巴「……今回ばかしは乃々の意見に同意するのう….」 約一名。凄い疲れ切った顔をしているが… ほたる「け、けど、私達の活動許してもらってよかったじゃないですか?監視の人達もいなくなったし…」 巴「確かに良かったんじゃが……お陰で頭がいたいのう」 そう。ここに来る前に三人は、村上組の屋敷に行き、ナチュルスターの事を巴の父親に話に行ったのだ。 結果は、許して貰ったのだが…… --------回想-------- バカ親父「なにぃ……巴がヒーローじゃと……最高じゃけんのう!!いいぞいいぞ許すのう!存分にやって来い!!」 ダ...
  • 4スレ目>>338~>>348
    338 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/16(火) 07 39 36.08 ID JU1FnDSro [2/13] ──宇宙の何処か── 真っ暗闇の空間に、何者かの声が響く。 「以上が、偵察ドローンから送られてきた映像だ」 「ふむ……ソラの洗脳プログラムが解除されるとはな……」 「我々でさえ解けなかったというのに……此奴は何者だ?」 「恐らく、地球人が『神』あるいは『悪魔』と呼んでいる者だろう」 「そもそも、我々とは全く異質の存在だよ」 「ソラの得た情報によると、中には因果律を意のままに制御できる者もいるらしい」 「なんと……そのような存在が闊歩しているとは、やはり特異な星であるな」 「それで、地球についてはどうするのだ? ソラの代わりを送り込むか?」 「いや、迂闊に手は出さん方が良いやも知れぬな」 「では見過ごすか? いつまた連中の文化に当てられた...
  • 1スレ目>>369~>>377
    北条加蓮という少女の謎の失踪は、ほんの数日間だけ人々の関心を寄せはしたが、 次から次へと溢れていく新しいニュースが彼女の存在を押し流してしまったようだった。   とはいえ、末期の心臓病で余命幾許もないと診断されて、主治医はおろか両親さえ 諦めてしまったような重病人が忽然と姿を消し、しかも誰一人として目撃者のいない 不可解な状況は、一部の噂好きの興味の対象になった。   主のいないベッドと、内側から破られた窓ガラスだけが、第三者の想像の翼を羽ばたかせるのである。   無論、彼女の失踪事件の真相を知る者は、極めて少数派である。 加蓮がマイナスエネルギーの化身『カース』と一体化し、仮初めの命を得たことを知る者は……。       カースと一体化して異能の力を得た人間。 それは後に『カースドヒューマン』と呼ばれた。     ――――――――――   ひとつ、またひとつ。 意識の届くいっぱいにまで広...
  • 4スレ目>>304~>>318
     名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/15(月) 22 46 10.10 ID nvdBYqNFO [4/20] ----夢を見た。 ----暗い…暗い…一面真っ黒な場所。 ----そこに一人の小さな女の子が泣いている。 「どうしたの?何処か痛いの?お姉ちゃんに話してみて?」 ----優しく声をかけると、女の子は顔を上げて……… -------- 北条加蓮は、世界を呪う存在だった。 病に侵され、周りを妬み、嫉妬にかられ、呪いを振りまく者となった。 自由も、友達も、家族も、健康も、思い出も、娯楽も、何もかも手に入らず羨んでいた。 いつも彼女はひとりぼっちだった。 けど、今は違う。 一度死に、新たな生を受け、今まで自分ができなかったこと。 ただ羨むことしかできなかったことを、自分の手で掴もうとしている。 もし、自分が≪彼女達≫に出会わなかったら、取り返しのつかな...
  • 1スレ目>>344~>>347
    鷺沢文香の休日は、その大部分が伯父の経営する古書店の店番に費やされる。   年季の入ったヒノキ材のレジカウンターに座り、日がな一日ハードカバーの本を開いて じっとしていることも珍しくない。 大学の友人達に遊びに誘われることもあるが、騒がしい場所が苦手ということもあり、 彼女は暇な時は大抵ここにいる。   余談だが、ページをめくる指と、数秒感覚の瞬き以外は微動だにしないその姿から、 近所の小学生の間では、あの女の人は幽霊か魔女かロボットかという賭けが横行しているらしい。 その話は文香自身の耳にも入っていたが、彼女は殊更に憤るわけでもなく、 さもありなん、という心持ちだった。   しかし、文香の読んでいる本の内容を知っている者は誰もいない。 試しに彼女の後ろから本を覗き込んでみても、それは全てのページが白紙なのだ。   大多数の人間は、白紙の本をじっと眺める彼女を変わり者と断じてしまうが、 そ...
  • 2スレ目>>302~>>316
    『櫻井財閥』の名前を知らぬ者は、おそらくこの地上の人類の中には居ないであろう。 それは、信じられないほどの財力をもって、 世界を表から、裏からコントロールしていた巨大組織。 かつては世界の支配者に最も近いとまで言われた超大財閥であるのだから。 もっとも、それはあの”運命の日”までの話だ。 宇宙から、地下から、異世界から、闇の底から、時空の果てから、 多くの来訪者がこの世界を訪れたことによって、 『櫻井財閥』は世界の支配者から遥かに遠ざかった事は間違いない。 とは言え、彼らとて異端なる者たちの来訪にただ手をこまねいて見ていた訳でもない。 彼らは能力者を纏め上げ、多くのヒーローを排出する組織を立ち上げた。 彼らは宇宙や地下に独自にコネクションを作り上げ、少しずつ信頼関係を築き上げている。 彼らは悪と戦う者達に惜しみなく投資し、影ながら人類を守る存在を支えてきた。 彼らはそれらの行いは全て...
  • 1スレ目>>18~>>37
     えと…なんて言えばいいんだろう……?   …ある時期からこの世界の人たちは少し普通から外れてしまいました。   普通から外れてしまったっていうのは分かりにくいかな…?   異世界からの侵略者とか地球を守る戦隊ヒーローとか…後は異世界からやってきた勇者とかがやってきて…。   なんか剣と魔法の世界って言うとロマンがないかな…?   師匠は『沢山の世界と繋がってしまった弊害かもしれませんね~♪』   なんて気軽に言ってたけどこのことが私達の世界に与えた影響はとっても大きくてそして……。   それは私たちが『特別』では無くなったということでした。      「イヴさん!事務所の壁が吹っ飛んで大穴空いてるよ!」   私はパタパタと派手な足音を立てながら綺麗にまんまるにくり抜かれた事務所の壁から中に入ります。   …一体何したらこんなことになるんだろう…?   「昨日この辺で少し戦いでもあったみた...
  • 5スレ目>>300~>>308
    300 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 03 07.76 ID HDYCouX+0 [2/11] 裕美「轟音がしたから様子見に行っただけなのに……」 裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。 裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」 『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』 翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。 裕美「か、硬い…!?」 翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。 裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」 『っ、雷よ!穿って!』 苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。 すると翼竜が目に見えて苦しみだす。 301 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 04 00.24 ID HDYCouX+0 [...
  • 5スレ目>>360~>>369
    360 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日:2013/08/05(月) 00 14 32.86 ID TAab4d6+0 [2/12] 一時休憩を終えたネバーディスペアは、ある地点へ行くように命令を下された。 「この情報はある信頼できる情報提供者から入手したのだが…あの浄化効果を持つ雨を降らせている能力者達がこの地点にいるそうだ。」 LPの言う情報提供者が少し気になるが、あまり口を挟む状況でもないので黙って聞く。 「しかし、その能力者は雨を降らせる事に集中しすぎて雨を降らせる装置のようになり、動けなくなってしまっているそうだ。」 「街の事件解決の生命線とも言える…彼女達の護衛を頼みたい。すでに数名が護衛に来ているようだが、数が多いらしい。…頼んだぞ。」 「了解!」 すぐさま夏樹が穴を生み出し、その地点へと移動した。 361 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日...
  • 5スレ目>>341~>>352
    341 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/04(日) 01 34 09.42 ID vi3bl8G+0 [2/14] 憤怒の街周辺のとある場所 ナチュルスターの雨の影響で、憤怒の街内部のカースは弱い個体は消滅していた。 しかし、雨が降らない外部--憤怒の街周辺には、弱い個体のカース達が湧き上がっていた。 その原因の一つが、この場所にある。 憤怒の街から溢れた負の感情が集まり、禍々しい呪いの水溜りがでてきていた。 そこから、地獄の釜から這い上がる亡者のように、カース達が世界を呪う産声をあげながら産まれていってるのだ。 その弱い個体のカース達は群を作り、周辺にいるGDFの隊員達と交戦し、雨を降らす原因であるナチュルスターを狙っていた。 342 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/04(日) 01 34 58.55 ID vi3b...
  • 2スレ目>>344~>>352
    日が暮れて間もない頃、「怠惰」を司る悪魔「ベルフェゴール」こと「三好紗南」は街へと繰り出していた。 しかしカースの発生や、カースドヒューマンを作り出す為にに街へ繰り出したわけでは無い。 彼女は街の大型ゲームショップにいた。 彼女の能力である情報獲得は彼女が一度「見た」対象の情報を全て取り込む、いわばダウンロード。 彼女が「見た」対象がゲームソフトであれば、そのゲームの内容を全て取り込むことができ、その内容をゲーム機に移し替えれば一々購入せずともゲームのプレイが可能。 そして攻略情報までも完全に獲得してしまう為、彼女がゲームで詰むことは無い。 やりがいこそ無いが彼女の暇を潰すには充分なものだった。 紗南「(ゲームの世界観やキャラを見てるだけでも面白いしね)」 紗南「(さてと、ちゃちゃっと新作を取り込ませてもらおうかな!)」 ベルフェゴールは店内に並べられたゲームソフトを一瞥し、それらの内容を...
  • 2スレ目>>375~>>399
    幸子「いやぁ、それにつけてもボクはカワイイですよねぇ……」 ――大手を振って、太陽の下をカースドヒューマンが歩いていた。 ――うぞうぞと不定形の眷属を引き連れて、堂々と人だかりをかき分けていく。 ――周りの目も何のその。 ――好奇の視線も彼女にとっては羨望の眼差しであり、 ――優越を感じこそすれ、そこに羞恥を覚えることなど無く。 ――どころか物足りないとすら思っている、図太い神経の持ち主。 ――輿水幸子。 ――彼女はその身に異形を宿した少女である。 幸子「ボクのカワイさを知らない人が一人でもいるということは世界にとっての損失です!」 幸子「ということで、ボクのカワイさをもっと知ってもらいましょう!」 幸子「ああ、ボクってカワイイだけじゃなくて、何て寛大なんでしょう……」 幸子「なんてったって、その為にわざわざ人通りの多いところを選んで通ってあげてるんですから」 幸子「皆さん、感謝なんてしな...
  • 4スレ目>>362~>>368
    362 名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/17(水) 02 25 15.16 ID 0o/+YsS+0 [2/9] 未来は不確定である、という科学的論述が出てきたのは何年前の話だろうか。 基本的には世の中の出来事は、観測するまでは物事は確定しないという話だ。 不確定性原理、説明としては猫箱がよく引用される。 茄子「要するにですね、神様というのは暇じゃないんです、一日中世界を見て回ることは出来ません」 茄子「ここでいう世界というのは、地球全体ではなく、限定的な密封された観測地点と考えて下さい」 茄子「もっと分かりやすくいいましょう、所謂宗教が伝播した場所そこが神様における観測地点です」 П「へぇ」 茄子「そして、その伝播した世界を見て回る際、ある法則を共同で設けました、物事の事象の確定です」 П「うーん?」 茄子「所謂各世界に伝播する物事は、朝...
  • 4スレ目>>380~>>388
    380 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/18(木) 19 53 09.85 ID 4bSwgeVb0 [3/16] ナニカは夢を見ていた。ギロチンで首と体を別々にされたり、毒を飲まされた夢を。 ナニカは夢を見ている。縛られて冷たい水槽に沈められたり、銃で頭を撃たれた夢を。 ナニカはずっと夢の中。怖い人たちに滅茶苦茶にされる夢の中。 最初は何も思う心がなかった。夢の中にいることが役割だった。 けれど流れ込んできた感情を読み取るうちに…偶然にも意識が生まれていた。 痛いのはイヤだ。怖いのもイヤだ。苦しいのもイヤだ。助けて、誰か助けて…。 消した恐怖の記憶、幼い子供のような感情…『主』のなくしてしまったもの、封じこんでしまったものの集合体がナニカだった。 だからある意味ではナニカは『主』だった。少し劣るが『主』であった。 けれど本来は生まれる事のない...
  • 2スレ目>>358~>>361
    『ウフフフフフ・・・アッハハハハハハハ!!』 「・・・っ、ダメ・・・核まで、攻撃が届かない・・・!」 夕飯の買い物に出かけた帰り、たまたまカースと遭遇してしまったエンジェリックカインドこと三船美優は、『色欲』のカースを相手に苦戦していた。 いくら必殺の矢を放っても、無数の触手が絡み合い盾となって、核への攻撃を防いでしまうのだ。 ならば接近戦を、と距離を詰めようと動くカインド。 『アハッ・・・アハハハハハハッ!!』 「っ、やあっ・・・!?」 そこへカースが一斉に触手を伸ばし、カインドの腕を脚を、がんじがらめに縛りつけてしまった! 抵抗する腕を頭の上へ、足は軽く開いた状態で、体の自由を奪われてしまうカインド。じつにけしからんはなしである。 「っく、このっ・・・離しな、さいッ」 必死に身をよじって呪縛から逃れようとするも、もがけばもがくほど触手はギチギチと縛る力を強めるばかり。 それどころか、い...
  • 1スレ目>>293~>>307
    神崎蘭子。彼女は普通の女子中学生である。決して魔王のような言葉では喋らない。 …少しオカルト好きなところを除けば。   オカルトと言っても好みはかなり偏っており、悪魔や魔術の本ばかり読んでいる。   そんな彼女は、異変が起こったその日にある能力を身に着けた。 …残念ながら彼女が望んだような『魔の力』ではなかったが。     彼女の能力は『どんな文章も読み解く能力』。 英語も仏語も独語も、挙句の果てには入手さえできれば異星の言語さえ脳内で自動で和訳して読むことができる。   暫く落ち込んだ彼女であったが、少しポジティブに考えて…外国語のオカルト本を読むことにした。   図書館にはオカルト本は少なかったが、とある古本屋に気まぐれで立ち寄った時、まるで自分を呼んでいるかのように目が離せなくなった一冊の本があった。   恐らく伊語で書かれたその本の名前は和訳して『魔の世界』。 ぱらぱらとめくり、...
  • 4スレ目>>30~>>47
    ここはとある教会。 小さいながらも内装は立派で、主祭壇の上方には意匠をこらした十字架がある。 そのさらに上には様々な色で作られたステンドグラスが教会内に光を取り入れている。 静寂に包まれた教会で一人の少女が椅子に座っていた。 その少女、緒方智絵里はそのステンドグラスをじっと見つめている。 そんな智絵里の後ろに一人の女性が近づいてきた。 クラリス「どうかしましたか?」 智絵里「ひゃ!」 ステンドグラスに夢中になっているところ急に後ろから話しかけられたためか智絵里は肩を震わせ小さく悲鳴を上げた。 そして恐る恐る智絵里は話しかけてきた女性、クラリスの方を向く。 智絵里「あ……えーっと……」 冷静に考えればクラリスは修道服を着ていたためこの教会のシスターであることはすぐわかるが、智絵里は何を話していいのかわからなくなっていた。 クラリス「私はこの教会でシスターをしているクラリスと申します。貴女の...
  • 1スレ目>>47~>>52
     ・とある中学校にて   『はーっはっはっはっは!どうだおそれいったかー!!』ピピッ   「・・・あー、うん。まぁ、困るっちゃ困るんだけど」   『ふっふっふ、調理実習で使うたまねぎを全て長ねぎにすり替えてやったぞ!これではおいしいカレーは作れまい!』ピピッ   「うん、確かにたまねぎの入ってないカレーはなんか物足りないけどさ。なくてどうしても困る、って程でも」   『さぁさぁかかってこいヒロイン!!私は逃げも隠れもしないぞー!!』ピピッ   「・・・何でこう毎回やることが微妙にショボいんだろう、このロボ」   「胸のモニターで意思表示してくれるから、話が通じるのは良いんだけどねぇ」   「あと、何でヒーローじゃなくてヒロイン限定なんだろーね?」   ―――そこまでです!!―――     ロボ『むっ、来たか!!』ピピッ   「たとえ小さな悪事でも、誰かに迷惑をかけるというの...
  • 5スレ目>>380~>>407
    380 名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/08/06(火) 23 57 53.76 ID nHHg/cJFo [2/6] 周子「問題は無さそうかなー」 ――『憤怒の街』から少し離れた場所。 ――塩見周子の視線の先に、 ――『浄化の雨』を降らせている間、動けずにいるナチュルスターと、 ――彼女たちを、迫り来るカースから護衛している能力者たちの姿があった。 ――周子は、更に別の場所からそれを見守り、 ――何かあったときにいつでも助太刀できるようスタンバイしながら、 ――後進の奮戦を眺めていた。 周子(人数も増えたし、連携も上手くなってきてる) 周子(志乃さんが大本を潰してくれたおかげで、体力も保ちそうだから) 周子(心配の必要は無い、かな) ――協力し合い、善戦する様に頼もしさを感じ、 ――自分の出る幕は無さそうだ、 ――と、安心すると同時に、 ――あま...
  • 1スレ目>>907~>>919
    白菊ほたるは疫病神と言われていた。   それは、別にナチュルスターをやっているからってわけではない。 謎の不思議パワーとか精霊の力とかで変身後は誰も彼女が白菊ほたるとは気づかない。   じゃあ、何故呼ばれてたか?     とある一軒家。そこに彼女は住んでいた。   ほたる「……おはよう。お父さん。お母さん。」   彼女の一日は両親への挨拶から始まる。   だけど、彼女以外には人影も何もない。   何故なのか?   それは仏壇があるのを見れば誰だって察するだろう。     母親は亡くなった。彼女を産む時に母体に負担を抱えてしまい、そのまま帰らぬ人に。   父親は亡くなった。産まれてきた我が子を必死で育てようと働いて、過労死した。   彼女は写真でしか知らない。自分の両親を……     昔の話をしよう。   両親が亡くなり、幼き彼女は親戚のうちへ預かる事になった。その家は彼女が来てから、父親...
  • 5スレ目>>47~>>56
    47 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 09 15.31 ID S/9BxabqO [2/12] 投下しますー スパイクPと海皇宮などの設定をお借りします 48 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 10 31.60 ID S/9BxabqO [3/12] ここは海底都市。 そこの中央に鎮座してある海皇宮。 スパイクP「畜生!カイめ!!」 イライラした様子で、出てくるスパイクPの姿があった。 任務の失敗の報告をし、処分を受ける覚悟でいたが、引き続き地上先行破壊工作の任とアビスナイトの命を遂行するように言われたのだ。 だが、かつての同僚にいいようにやられたあげく、見逃されたのだ。そちらの方が腹立たしい。 49 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16...
  • 5スレ目>>547~>>555
    547 名前: ◆Nb6gZWlAdvRp[saga sage] 投稿日:2013/08/08(木) 00 14 32.94 ID zJ3daSMTo [2/11] 拓海「無事かー」 炎P「あ、姉御だ!」 電気P「そろそろ俺たちを連れて行ってくれる番ですよね!」 氷P「いい加減ここにカンヅメにされるのは嫌なんですよ!」 拓海「いい歳した野郎共が情けねえこと言ってるんじゃねえよ」 美世「少ないですけど、今回も食料品を持ってきましたー」 DrP「何度もすみません」 子供達「今日もウサミン星のお話してー」 「遊んでー」 「お日さまが射さないからお花の元気が無いの……」 菜々「いいですよー、今日は……って痛い、痛い! お話か遊ぶか片方にしてくださいー!」 夕美「あ、本当ね……じゃあ、お姉ちゃんと一緒にお花に元気を分けてあげよっか」 合流を果たした後、拓海たちは病院を拠点として生存者の救出と物資の配...
  • 1スレ目>>59~>>72
     夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」   菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」   相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。      今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。   着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。   夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」   菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」      夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」   菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」   夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」   菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」   夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんな...
  • 1スレ目>>79~>>91
     てく てく   藍子「んっ……、いい天気」   ―――彼女の名は高森藍子。   てく てく   にゃあ~   藍子「あ、猫さん……、ふふっ」   ―――近所を散歩することが趣味の彼女は、どこにでもいるちょっとおしゃれな16歳の少女……。   にゃあ、にゃあ   藍子「どこへ行くのかな?」   ―――彼女自身……、また彼女の周りの人も、当然そう思っている。      藍子(何となく……、ついていってみよう)   てく てく   ―――しかしある日を境に高森藍子は、ちょっと普通ではない特別な能力に目覚めていた。   少女A「あーもームカつく! 宿題忘れたくらいでさ!」   少女B「ね、あんなに怒んなくてもいいじゃんねー」   てく てく   藍子(変な模様……、ふふっ、可愛い)   ―――それは……。   少女A「……まー、でも宿題やって来なかった私が悪いんだけどさ」   少女B「……そうだ...
  • 4スレ目>>537~>>545
    名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/07/20(土) 21 08 15.86 ID tvpnfxwi0 [21/31] 「あずきバーがおいしい季節だねー!」 「はいはい。買わないからな。」 涼とあずきは街中を歩いていた。さすがにこの季節になるとあずきの浴衣姿も少々目立たなくなるようだ。 『お仲間』を探したいらしく、勝手に一人で出かけることが結構あるのだが、帰って来ない事も多く、暇なときは一緒に行っているのだ。 …そもそも彼女の言う『お仲間』というのもよく分からないのだが。妖怪仲間だろうか? ふと、視界の端にもこもこした何かが見えた。 「あっばくぞー!」 「涼さん涼さん!あそこになんか可愛いのがいる!」 「…こんな季節に着ぐるみ…。」 「…一緒に写真とかとらない?」 「とらない。それにアレが可愛い…?」 なんか妙に顔の辺りがリアルな気がして、涼的にはカワイ...
  • 1スレ目>>725~>>731
     ビルの隙間をバイクが高速で駆け抜ける。運転している人物はライダースーツにフルフェイスメット、革手袋に安全靴まで履いた完全装備だ。素性を隠すかのように全身を固められているためその正体は知れないが、スーツによって強調されたボディラインで女性ということだけは判る。  前後を走る車は無く、対向車線は渋滞気味。やや離れた位置に見える黒い巨人、カースが原因だ。    距離が詰まってくると、妙な気配を感じ取ったのかカースがこちらを向く。  女はバイクの前輪を浮かしウイリー状態になると……ハンドルを手放した。  体をバイクから離し、空中で大の字になって   「 転 身 !! 」    と叫ぶと、ウイリーのまま走り続けていたバイクが突如バラバラになった。  その原型を想像できないほどに細かくなった部品は吸い寄せられるようにライダースーツに張り付いていき、装甲に変わる。タイヤのゴムですら、関節部を守るラバ...
  • 2スレ目>>647~>>650
    「・・・んふふー、美味しいです~♪」 「・・・ホント、幸せそうに食べるのね」 とある喫茶店の奥まった席に、二人の少女の姿があった。 いくつも並べられたケーキをかわるがわる頬張り、そのたび幸せそうな吐息を漏らす少女は、海老原菜帆。 その向かいに座り、菜帆が幸せそうに食べる姿を見て微笑んでいるのが、速水奏。 『菜帆ちゃん菜帆ちゃん、次はこっちなんかどうですか~?』 「相性ばっちりみたいね。安心したわ、ベル」 『えぇ、ばっちりですよ~。アスモちゃんもひとくち、どうですか~?』 片や、『暴食』を司る悪魔『ベルゼブブ』とその依り代。片や、『色欲』を司る悪魔『アスモデウス』。 それが、一見普通の高校生に見える少女たちの正体である 基本的に他の悪魔との接触を嫌うアスモデウスだが、今代のベルゼブブとは妙にウマが合った。 『強欲』のマンモンと『傲慢』のルシファーは、どこまで行っても自分本位で、他者に興味が...
  • 2スレ目>>627~>>634
    ──とある街中── 二人組の覆面男が、大きな袋を抱えて銀行から飛び出してきた。どうやら銀行強盗であるらしい。 手には銃を持っているため、周囲の人間は迂闊に近寄れず、ヒーローかGDFの登場を待つしかなかった。 強盗「よし! とっととずらかるぞ!」 弟分「へい兄貴!」   「そこまでだ!!」   強盗らが逃走用に用意したと思われるバンに乗り込もうとしたその時、ビルの谷間に二人を制止する声が響いた。 強盗「な、なんだ!?」 弟分「兄貴! あそこ!」 強盗を含め周囲の人々が声の主を探していると、ある雑居ビルの上に馬に跨った人影を見つける。 「その方らの悪行、この目でしかと見届けたぞ!」 強盗「なにモンだ!」 「悪党相手に、名乗る名などない!!」 弟分「お、お前は……!」   仁美「天知る地知る瞳知る……武辺者ヒトミが居る限り、この世に悪は栄えない!!」ババーン!   弟分「誰だー!?」 野次馬...
  • 4スレ目>>507~>>518
    507 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/20(土) 11 07 29.04 ID NW4wqk7so [2/14] 美穂「は~はっはっはっはっは~!!」 今日も今日とて一人の少女の高笑いが街に響く! 美穂「愛と正義のはにかみ侵略者!ひなたん星人!ただいま惨状ナリっ☆」 キュピーン 最近、ちょっとだけ有名になったヒーロー、ひなたん星人こと小日向美穂! 怪人が現れたらしいと、街の騒ぎを聞きつけ駆けつけた!! なお本人は有名になりつつある事に非常に複雑な気持ちである模様 少なくとも卯月ちゃんには、ひなたん星人としての活動バレないだろうから頑張れ、美穂! さて!そんな美穂の今回のお相手は!?   ハンテーン「はんてーん!」   街に人々を襲う謎のカピバラ獣人! その名前、能力、目的は一切不明! 鳴き声から名前はとりあえずハンテーンだ!! ...
  • 1スレ目>>418~>>432
    「私、人が殺せるんです」   ――開口一番、目の前に座っている女性が物騒なことを呟いた。   ―――――ここは『プロダクション』。   ――能力者の支援、その他諸々などを行うことを目的として設立された組織である。   ――……と、いっても立ちあがったばかりの新興組織で   ――ちゃんと理念通りに機能しているとはまだまだ言いがたい。   ――そんな我ら『プロダクション』だが、   ――そもそも今のところ、俺が直接スカウトしてくるか、   ――もしくは社長が連れてくるなりしないと、能力者はここへは辿り着けない。   ――……はずなのだが、   ――どうやってか、彼女は自力でここまで、   ――まるで馴染みの店に顔を見せるような気楽さで、突然ふらっとやってきて、   ――唖然とする我々に一言、こう言った。   ―――――「ここなら悩みを聞いてもらえるんですよね?」と。     ピィ「えぇ、っと…...
  • 2スレ目>>877~>>893
    ― 「来たんだね」 私の周囲にたむろしていたカースたちが次々と核だけになり落下してカチン、カチンと音を鳴らす。 「大量のカースが現れた地点を探せば見つかると思ってた…」 「待ってたよ、ウサミン星人」 空を見上げるとそこにはホログラム投影された一人の少女。 『――――――……♪』 「初めまして、『歌姫』、カースを浄化するあなたも凄く興味深いけど――」 「―今はあなたの後ろにあるやつのほうが興味あるかな?」 「うん、テクノロジストの血が騒ぐよ」 リンはホログラムの背景のように空に浮かぶ宇宙船を見て呟いた。 ― 「き、君はいつの間に私の宇宙船に入り込んだんだ…?」 私の前には一人のウサミン星人。心なしか怒っているように見える。 「うわっ、思ったより重いねこれ」 しかしながら私はそれどころではない。目の前には歌姫が着ていた不思議な服、というよりもスーツと言ったほうがいいのだろうか。 「ねぇ、これ...
  • 4スレ目>>427~>>440
    427 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/18(木) 22 59 02.15 ID 12OysYXQO [4/18] とある昼下がりの公園。 裕子「ムムムンッ!」 堀裕子はスプーンを片手に、睨めっこしていた。 その瞳は宝石のように真っ赤に輝いていた。 裕子「曲がれ……曲がれ!ムンッ!!」 どうやらスプーンを曲げようとしているようだが…… スプーン ハ ナントモナカッタ 裕子「曲がらない……そんなまさか…」 本人は落ち込んでいるが、はたからみたら異様な光景だろう。 裕子「なんで?」 何故なら 裕子「なんでスプーンだけ曲がらないの!?」 彼女の目の前の公園の木々が渦巻き状に曲がっているのだから。 こんなこんな光景、何処かの大精霊に見られたら処刑される気もするが… 裕子「あなたもそう思わない?このエスパーユッコの目はごまかされないわ!」 『………』 裕子が輝く瞳...
  • 4スレ目>>467~>>474
    467 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/19(金) 18 44 49.79 ID bkZIk99wo [2/10] ヘレン「なるほど」 パラパラと地上の新聞を読みつつ、ヘレンが呟く。 彼女はヘレン。宇宙の向こうからやってきた侵略者だ。 マシン「マム、どうしました?」 ヘレン「地上ではヒーローが多数いるらしいわ」 マシン「そうなのですか。知りませんでした」 ヘレン「仕方のないことね。励みなさい」 ポンと配下のマシンの頭をヘレンが叩く。 マシンは無機質にアイカメラのライトを点滅させた。 マシン「……多数のヒーロー、とのことですが」 ヘレン「えぇ、そう。どうやら正義感にあふれた子たちがいろいろと邪魔をしたがるみたいね……ふぅ、無駄な抵抗もまた美しいけれど」 少しの間をおいてマシンが質問を続ける。 ヘレンは演技がかった動きで憂鬱さを表現し、そのあと大きなため息を...
  • 2スレ目>>687~>>696
    聖は望月家の自室で思い澄ましていた。 光を心を救った、ヒカリ。 それは木漏れ日のような優しき暖かさを持った少女。 「高森藍子」についてだ。 聖「(負の感情を……浄化する能力……)」 聖「(感じた……希望の息吹を……)」 聖「(あの能力は、彼女本来が持つ能力…?)」 聖「(それとも……誰かに授けられた能力…?)」 聖「(私にも…わからない…)」 聖「(…けれど)」 『必ず守るから』 ―――優しく、そして力強い意思 ―――彼女ならきっとヒカルと共に ―――この世界を導いて… 黒猫(雪美)「…すぅすぅ」 藍子の優しき能力を間近で感じ取っていたせいだろうか。 雪美は望月家に戻るなり、猫の姿に変化し安心したように眠っている。 そんな姿を見て、聖は願った。 ささやかだけど、確かな。 未来の世界でも、そんな幸せが存在していることを。 こんこん。 自室のドアが叩かれる音がする。 聖「…どうぞ」 がら...
  • 4スレ目>>827~>>842
    名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/25(木) 14 18 27.14 ID VeTOYlWEO [2/21] 憤怒の街・内部 北条加蓮は、獣型カースを倒しながら進んで行った。 途中、沢山の死体を見てしまい、なんとも言えぬ感情と、もしかしたら自分もこの惨劇を繰り広げていたかもしれないという思いが溢れた。 「ごめんね。助けられなくって……」 そういいながら彼女は一人でその死体を丁寧に建物に一ヶ所に集め、並べる事にした。 中には苦しそうに目を見開く死体もいたが、加蓮は瞳を優しく閉じてあげたりした。せめて安らかに眠れるようにと。 お墓も作りたかったが、そこはこの街を沈静化させてから、ちゃんとした業者に頼むべきだと思ったからやめた。 死体を建物にいれ終え、彼女は再び先に進もうと歩き出した。 その時だった。 何か気配を感じ、加蓮は黒い泥の翼を作り、前へ思いっきり飛んだ...
  • 2スレ目>>267~>>272
    世の中に妖怪やら、宇宙人やら、神様やら、悪魔やらが解き放たれて暫くの時間が経過した。 その日は妙にじっとりとして暑かった、言うならば夏直前の梅雨明けに湿気が暑さに拍車をかけるような熱帯夜。 部屋で親の趣味のオールディーズのレコード盤をかけて、部屋にて何時もの通り新聞を読む。 П(宇宙人、地球侵攻作戦計画か?人間名 野々村そらを送り出す……他所でやってくれねぇかなぁ) 何となくカレーを食べた時から違和感は感じていた、あの性格がなぜかは知らんが妙に馴染んでいるようで、実際には何処か演じている気がしていた。 だが俺には関係のない話だ、もし火の粉を撒き散らすならともかく、顧客を撃ち殺すような趣味は俺にはない。 П「あぁ、それにしてもじっとりと湿っている……嫌な時期だな」 だがねっとりと渦を巻いた熱気はコンコン、という戸を叩く音によって注意をそらされた。 П「はーい!……誰だこんな時間に」 思わず声...
  • 2スレ目>>787~>>792
    コンビニのアルバイトの帰り、北条加蓮は悩んでいた。 北条加蓮……嫉妬のカースドヒューマンだったが、きらりに浄化され、病気もそれと一緒に消え去った。 本来なら、そこで死ぬ運命なのだが…… 偶然にも、戦闘中に奈緒の血液を飲んだ事により核が浄化されても死なずにすんだのだ…… だけど、命は拾ったが、問題は色々山積みだ。 特に問題なのは二つある。 一つは、嫉妬の蛇龍。自分が作った大型カース。 だな、アレは本来動くはずないのに、誰かが未完成のまま目覚めさせたのだ。 二つ目は………… 加蓮「パパもママも心配してるかな………そうだった…私は見捨てられたんだった…」 家にも病院にも帰れない事だ。 彼女はカースドヒューマンになってから、両親も病院も、重病人が生きれないと思い、諦め、死亡届けを出したのだ。 つまり彼女は死人扱いされている。 現在はエンヴィーの時から住まわせて貰っているとある女子寮で寝泊まりし...
  • 1スレ目>>150~>>170
    それなりに大きく、四方を壁で囲まれた場所に少女が一人立っている。   天井のスピーカーから男性の声が流れる。   『射撃訓練開始。』   夏樹「…了解。」   夏樹は普通の少女ではない。彼女の周りに複数の目玉型ユニットが浮かんでおり、周囲を旋回している。   夏樹の背後にターゲットが出現した次の瞬間、ユニットの一つが光線を放ち、貫いた。   次々と出現してくるそれらを、夏樹自身は全く動かずにクリアする。   最後に目の前に現れた巨大なそれに、二つのレーザーが当たるも壊れない。   夏樹は最後の最後に手袋をした両手を動かした。   夏樹「バン!」   そして最後のターゲットは破壊され、夏樹は持っていなかったはずの拳銃を両手に持っていた。   『お見事だ。さぁ、次の訓練を開始する…』     夏樹「ハァ…」   「疲労しているのか?あの娘との面会を中止するか?」   夏樹「…するわけないじゃん...
  • 5スレ目>>5~>>42
    5 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12 04 56.14 ID tRrD29fbo [2/39] 前回までのあらすじ 妖刀『小春日和』を抜くと、 『ひなたん星人』になってしまう少女・小日向美穂は、 街に現れた怪人ハンテーンの反転薬のせいで、 刀を抜いてない時でも常時、『ひなたん星人』になってしまうのだったひなた! 小日向美穂の運命や如何に! 参考 (美穂と『小春日和』) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/155-183 (ひなたん星人とハンテーン) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/507-519 6 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(...
  • 1スレ目>>491~>>505
    村上巴は普通の中学生である。   家は極道だが、なんの能力なければ、素手で侵略者を倒せるような力もない。   だから、この状況も正しいものである。   巴「グッ……」ハァ…ハァ…   『ユルサネェェェェェエ!!オレヲバカニシテェェェェ!!!』   巴「ちょっと、きついのう……」   息を荒くしながらポツリと呟いた。     自分が好きなドラマの撮影をしていると聞き、若い衆や親父に内緒でこっそり見に行ったのが不運だった。   撮影中にいきなり黒い泥の不定形なモノが現れ、暴れ始めたのだ。   そう。彼女は出会ってしまった。心の闇から産まれた怪物--カースに。     彼女は曲がった事が嫌いだ。   故に、ヒーローでもなんでもないのに、人々が襲われてるのを黙って見過ごせる人間じゃない。 カタギに手を出す事や、筋の通らない事が大嫌いだ。   身体が自然に動く。   彼女は立ち向かう。せめて周りの人...
  • 1スレ目>>280~>>287
    世界はまだまだ不可思議で、不思議な事象に包まれている。   米国のSCP群の発見や、露国のZone発現、目の前の自称女神様、最近の家業のトントン具合。   だがそんな事よりも今眼の前で起こっている現象、詰まりは茄子が食べ散らかしたプリンだ。   П「おい、プリンは美味かったか?」   茄子「ええ、美味しかったです」   П「そうかそうか」   茄子「痛い痛い痛い!お尻つねらないで!」   П「このアマ、勝手に居付くは人のプリン食い荒らすわ、ケツやら胸は肥えるやら何なんだ!」   茄子「ふふふ……豊穣の神様ですから!」   П「」   ケツにスパーンと平手打ちを打ち込むと、腹立ち紛れに財布を取り出す。   後ろでもう!ぉこですよ!と言ってる食い意地の貼ったアマに、俺は激おこだよと言い返したかったが。   おやつの時間まで時間がない、俺は自転車をかっ飛ばして自宅の女子寮から町中に飛び出した。 ...
  • 1スレ目>>561~>>565
    私が自分の能力に気がついたのはつい最近のことでした。   一週間前、教会に来ていた女性のグラスを割ってしまったのです。   しかもそのグラスは、女性の今は亡き大切な子の形見だったのです。   さらに、その女性はかなりヒステリックで、私も覚悟しました。     しかし、私は許されました。     以前から、私は怒られることがないな、と思っていました。   自分が良い子だから、とも思いましたが、あまりにも怒られませんでした。   しかし、この一件でわかりました。私には能力があると。   最近、特別な能力を持った人が増えてきているようですし、私もかもしれません。     『神の名の下に、なにをしても許される』     たぶん、これが私の能力   まだきちんとは試していません。     「ごちそうさまでした」     「おい、休んでないで食器運べ」     この方は神父様。小さいときから私とこの教...
  • 1スレ目>>570~>>582
     それは今から14年前のこと。  地球にひそかに危機が迫っていました。    しかし、勇気ある女の子たちが力を合わせて戦い、平和を取り戻しました。  とても辛く苦しい戦いでしたが、友人たちとの絆と思いは不可能を可能にしたのです。    彼女たちに力を与えた小動物からは、成長するにつれその力は消えて行ってしまうと説明を受けました。  それでも戦いの中でお互いに感じたものや芽生えたものたちは決して変わらない。彼女たちはそう笑いました。  なんて素敵な関係だろう。彼女たちへと力を渡したのは間違いじゃなかった。  改めてそう、彼は思ったそうです。    実際それからもよき友人として、仲間として過ごすことができました。  できました、が――      ――時は流れ流れて、現代。  ある日突然「特別」が「特別」でなくなりました。   「片づけも大変だなぁ……」    イタズラ程度で済むことはともかく、...
  • 1スレ目>>801~>>808
    『異変』の日以来、良くも悪くも、地球は非常に賑やかになった。   闇の力をその身に宿した者、人ならざる者達と契約を交わした者、宇宙からの侵略者。 西に異世界からの来訪者がいれば、東に遠い未来から時を超えてやってきた者達がいる。 北に人の負の感情から生まれた者がいれば、南に突然変異のミュータントがいる。 そして、それらの悪に敢然と立ち向かう正義のヒーロー達がいる。   数え切れないほどの異形と、異能。 相容れぬ正義と悪の死闘。あるいは、正義と正義の摩擦。悪と悪のぶつかり合い。 それまでの常識は消し飛び、秩序が崩壊しかけてもなお、人は変わりつつある世界に順応し、 それぞれの生活を送っている。   そんな終わることのない混乱の只中で、逞しく生きている者もいた。     アスファルトの大地が大きな亀裂を走らせ、高層ビルをツタとコケが覆っている。   廃墟さながらの様相を呈する街に住み着いた虫や獣達...
  • 1スレ目>>770~>>778
    村上巴は朝から気分は最悪だった。   朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。   蘭子「巴ちゃん。おはよう」 昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」 あやめ「おはようございます。巴」   巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」   三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。     神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。   なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。   この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。   まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。   ヤクザなんかカワイイものであるが。     巴「対したことじゃないけえ、大丈...
  • @wiki全体から「1スレ目>>317~>>332」で調べる

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