1スレ目>>696~>>720

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「1スレ目>>696~>>720」で検索した結果

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  • 1スレ目>>696~>>720
    ―――――京都。   ――とある豪邸。   ――自宅の縁側でお茶を飲みながら、物思いに耽る少女がいた。   紗枝「ふぅ……」   ――小早川紗枝。   ――代々、妖怪退治を生業にしてきた小早川家。   ――その小早川の、歴代最高の天才と名高い、次期当主。   ――それが彼女、齢14の少女である。     ――ある日、世界は様相を変えた。   ――しかし、意外にも世界は思っていた以上にそれに寛容であった。   ――何故なら、普通の人は知らずとも、以前より世界は不思議に満ちていたからである。   ――即ち、世界各地にそういった不思議に対処できる用意があったということだ。   ――聖地と呼ばれる場所、貴い地位にいる者、噂はあれど形の無い組織……。   ――日本の古都京都もその一つである。   ――妖怪、物の怪、幽霊。   ――古くより、ここにはそれに対抗しうる勢力が存在していた。   ――それら...
  • 5スレ目>>716~>>729
    716 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 15 28.69 ID 4OqnkOPCo [3/16] とある山の麓には広大な樹海がある。 この樹海の奥には、とんでもないお宝が隠されているという伝承が残されている。それを求めて様々な人物が宝を取りに行った。 能力者や権力者、本当にいろんな人が、こぞってこの森の奥に行った。 そして、それを取りに行った人は誰一人として、戻ってくることはなかった。 協力な能力をもったものも、強い用心棒を雇ったものも、全員だ。その数なんと五百人。 彼らがどうなったかは、誰も知らない。 そしていつしか、この樹海には恐ろしい化け物が潜んでいるという噂がたつようになり、樹海を訪れる人間はいなくなった。 717 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 17 2...
  • 5スレ目>>63~>>72
    63 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/28(日) 05 09 43.76 ID ofTpPcLJo [2/12] ──諸々の勢力が憤怒の街に乗り込んでいるその頃── GDFの三人は協力要請をした『プロダクション』の事務所へと向かっていた。 その道中、司令から通信が入った。 椿「作戦の変更?」 詩織「なんでまた……」 司令『作戦区域上空に、大型の飛行能力を有したカースが確認されたのだ』 司令『我々の防衛線にまで出張ってきて、軽微ではあるが損害も出ている』 椿「飛行能力って……厄介ですね」 司令『飛行能力に加え、体表が硬い鱗状の物質で覆われており、我々が現状持ち得る火器のいずれも大した効果が無かった』 司令『知っての通り、現地では電子機器の類は謎のジャミングを受け使えない』 司令『航空機はおろか、ミサイル等の誘導兵器も使い物にならないのだ』 司令『奴を撃破す...
  • 4スレ目>>65~>>72
    ― 「雨……」 街の各地から結界のある病院に逃げてきた人たちで溢れかえる病院から私たちは空を見上げていました。 見覚えのある蒼のオーラを覆うようにぽつり、ぽつりと雨が降ってきます。 「乃々ちゃんたち、やってくれたみたいですねぇ~♪」 「そっか、これがナチュルスターの……」 癒しの力は、雨雲に乗って『憤怒の街』を覆い尽くし瘴気がみるみるうちに薄れていきます。 「三人を帰した私の決断は正しかったですよねぇ~♪」 少しだけ得意げなイヴさん。 「これでネネさんを休ませてあげられるね」 結界が不要なら『アイシクルケージ』だけで病院を守りきれる。 長い長い時間この病院を守るために結界を張り続けた女の人。 『お疲れさん!お嬢ちゃん!』 『結局俺たちはお嬢ちゃんに守られてばっかだったな…』 『俺なんか一回カースに呑まれかけたからな……』 「わ、私が頑張れたのはみなさんのお陰ですからっ!」 …お疲れ様、ネネ...
  • 2スレ目>>69~>>77
    ――――――― ――――― ――― 黒猫に変化する少女…いや、少女に変化する黒猫と呼ぶのが正しいのか。 佐城雪美は夜の街を歩いていた。 本来、猫という生き物は夜行性なので何も不思議なことのようにはみえない。 だが、佐城雪美は望月家では人間の生活のサイクルに合わせて行動しているため、昼は活動し、夜はしっかりと睡眠をとる生活を送っていた。 しかし今日は大好きな彼女の歌を聴いて早くに眠りについてしまった為に、真夜中にふと目が覚めてしまった。 静寂。 そこには、大好きな彼女の姿。 望月聖の姿が無かった。 雪美「(聖……どこ……?)」 雪美「(そばに……いないとダメ……)」 雪美「(……離れないで)」 佐城雪美はいなくなってしまった望月聖を求め、当ても無くさまよい歩き続けていた。 けれども自分が当ても無く歩いていても、聖はきっと見つけてくれる。 そう信じて佐城雪美は歩き続ける。 ―――しかし 「――...
  • 1スレ目>>59~>>72
     夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」   菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」   相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。      今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。   着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。   夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」   菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」      夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」   菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」   夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」   菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」   夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんな...
  • 1スレ目>>725~>>731
     ビルの隙間をバイクが高速で駆け抜ける。運転している人物はライダースーツにフルフェイスメット、革手袋に安全靴まで履いた完全装備だ。素性を隠すかのように全身を固められているためその正体は知れないが、スーツによって強調されたボディラインで女性ということだけは判る。  前後を走る車は無く、対向車線は渋滞気味。やや離れた位置に見える黒い巨人、カースが原因だ。    距離が詰まってくると、妙な気配を感じ取ったのかカースがこちらを向く。  女はバイクの前輪を浮かしウイリー状態になると……ハンドルを手放した。  体をバイクから離し、空中で大の字になって   「 転 身 !! 」    と叫ぶと、ウイリーのまま走り続けていたバイクが突如バラバラになった。  その原型を想像できないほどに細かくなった部品は吸い寄せられるようにライダースーツに張り付いていき、装甲に変わる。タイヤのゴムですら、関節部を守るラバ...
  • 2スレ目>>687~>>696
    聖は望月家の自室で思い澄ましていた。 光を心を救った、ヒカリ。 それは木漏れ日のような優しき暖かさを持った少女。 「高森藍子」についてだ。 聖「(負の感情を……浄化する能力……)」 聖「(感じた……希望の息吹を……)」 聖「(あの能力は、彼女本来が持つ能力…?)」 聖「(それとも……誰かに授けられた能力…?)」 聖「(私にも…わからない…)」 聖「(…けれど)」 『必ず守るから』 ―――優しく、そして力強い意思 ―――彼女ならきっとヒカルと共に ―――この世界を導いて… 黒猫(雪美)「…すぅすぅ」 藍子の優しき能力を間近で感じ取っていたせいだろうか。 雪美は望月家に戻るなり、猫の姿に変化し安心したように眠っている。 そんな姿を見て、聖は願った。 ささやかだけど、確かな。 未来の世界でも、そんな幸せが存在していることを。 こんこん。 自室のドアが叩かれる音がする。 聖「…どうぞ」 がら...
  • 5スレ目>>656~>>670
    656 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 15 09 56.94 ID DSeWe+fJo [2/18] 無事に朝食を終え、ヘレンたちはハンテーンたちの回収準備を始めた。 帰還命令を出し、指定した場所へと来るのを待つ。 たどり着きさえすれば、一瞬にして船内へと引き込めるように。 労う意味での食事。ケガがあればそこを修復できるよう、さらに強化の準備も進めている。 直接彼らの元へと向かうことをしないのは、その自信の表れか。 ヘレン「準備は?」 マシン「順調です、マム。彼らには帰還命令を出しました……アバクーゾは追われているようですね」 アバクーゾからの返信は救難信号のようだ。 視界データをリンクしてみれば秘密を暴かれたらしき女が憤怒の表情を浮かべて空を駆け、アバクーゾを追いかけている。 表示ディスプレイを拡大し、ヘレンにも分かるようにとマシンが操作...
  • 5スレ目>>676~>>688
    676 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 18 50 40.36 ID zbiALpK30 [2/13] 『―――続いてのニュースです。今現在も緊迫している、通称「憤怒の街」について新たな動きがあったと見られます』 憤怒の街から、そう遠くない別の街。 その街の小さな通りにある一つの店、「アンティークショップ・ヘルメス」。 周りの建物から比べると少々古臭いつくりに見える店構えであり、尚且つ決まった日に開店している事は少ないため相当な物好きが店を開いているのであろう、というのが周辺住民の考えであった。 しかしそんな店構えに反して店長たる人物は若く、またそろえている品物も不思議な物ばかりであるためリピーターも一定人数存在している。 そんなアンティークショップの中庭に、店主である彼女の姿はあった。 「……ふぅ、今日も美味しいですわね」 グラマラスな肢...
  • 5スレ目>>756~>>764
    756 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03 40 57.70 ID 3R8NXU9G0 [1/10] がむしゃらに書いてたらもうこんな時間 よし、投下してすっきりしてから寝よう 直接名前が出ているわけでは在りませんが、実質リンちゃんと肇ちゃんをお借りしています。 時系列は「嘘つきと本音」開始直後くらいです。 757 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03 42 11.07 ID 3R8NXU9G0 [2/10] ――海皇宮。 サヤ「ヨリコ様ぁ、ただいま戻りましたぁ」 ヨリコ「ああ、いい所に帰ってきてくれましたサヤ」 サヤが帰還報告の為に海皇の自室を訪れると、携帯端末を片手にヨリコが出迎えた。 サヤ「どうかしたんですかぁ?」 ヨリコ「ええ。帰ってきて早々ですが、至急サヤに頼みたい仕事があるのです」...
  • 1スレ目>>79~>>91
     てく てく   藍子「んっ……、いい天気」   ―――彼女の名は高森藍子。   てく てく   にゃあ~   藍子「あ、猫さん……、ふふっ」   ―――近所を散歩することが趣味の彼女は、どこにでもいるちょっとおしゃれな16歳の少女……。   にゃあ、にゃあ   藍子「どこへ行くのかな?」   ―――彼女自身……、また彼女の周りの人も、当然そう思っている。      藍子(何となく……、ついていってみよう)   てく てく   ―――しかしある日を境に高森藍子は、ちょっと普通ではない特別な能力に目覚めていた。   少女A「あーもームカつく! 宿題忘れたくらいでさ!」   少女B「ね、あんなに怒んなくてもいいじゃんねー」   てく てく   藍子(変な模様……、ふふっ、可愛い)   ―――それは……。   少女A「……まー、でも宿題やって来なかった私が悪いんだけどさ」   少女B「……そうだ...
  • 4スレ目>>626~>>634
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/23(火) 00 14 26.29 ID wjGsSIs60 [2/20] きらりと奈緒は仲良く一緒に買い物をしていた。 いつも通りの食料を買って、買い物袋を引っ提げて歩く。 スーパーからの帰り道、奇妙なマスコットキャラ(?)がいた。 「きゃーかわいいー!」 「ハンテーン!」 「オラ!邪魔だキモキャラ!」 「ハ、ハン?!」 …なぜか近寄って行った少女が急にそのマスコットを罵っていたのだが。 「うっきゃー!かわいー☆奈緒ちゃん!写真!一緒に写真とろー!」 「ええ!?ああいうのはちっちゃい子がするもんだろ!?」 「むぇー奈緒ちゃんのケチー」 ちょっと会話しているうちに、浴衣の少女と何か話していたのも終わったらしい。テッテケテーと去って行っていた。 「まってまってー!きらりと一緒に写真とってー!」 「冷凍食品あるんだぞ!?溶ける...
  • 2スレ目>>616~>>621
    世の中で地下世界で歴史的交渉をし、カースが地上で暴れまわっている頃。 Пは家でごろ寝しながら、いつも通り神様の新聞を読みあさっていた。 П「カース同士での内輪もめか!上級カース同士での屋上の死闘」 П「カース同士で屋上乱闘後、命からがら生き延びる事例発生、皆さん屋上に注意して下さい…」 П「世界的大企業の主ロリコン疑惑、何でもとある場所にて12歳の実の娘と擬似SMプレイ疑惑」 П「3チビカーストリオ街を練り歩くも、町の人々にすらスルーされる」 П「中には小学生だと思ったという者も、写真が……アラヤダ可愛い」 П「黄衣の王元トップアイドルに取り付く、本人の証言によれば可愛い女の子に取り憑きたかった、今では満足しているとの事(※要出典)」 П「……世の中スゴイ平和すぎて、副業依頼来ないんじゃー」 読んでいた何時もの新聞をゴミ箱に放り投げ、新調したライフル、カンプピストルにため息を付く。 思って...
  • 2スレ目>>723~>>730
    「もーお姉ちゃんってば、心配しすぎだよー」 「しすぎて困る心配なんてないの。それに急がなくても映画館は逃げないって」 週末。普段は家で過ごしてもらっている――心苦しくはあるが、お母さん達に相談するのも憚られたし、転入の手続きとかで面倒が起きてもアタシでは対処できないだろう――莉嘉を連れて、二人で映画館に向かっていた。 最近よくCMを見かけるアニメ映画に興味津々らしく、繋いだ手を引っ張って、早く早くと急かしてくる。 もしもまた事故にあったら、と考えてしまって、莉嘉と出歩くときはいつも手を繋いでいる。莉嘉は過保護だとちょっと不満そうだが、これだけはどうあっても譲る気はなかった。 「映画館が逃げなくても、ゆっくりしてたら映画始まっちゃうじゃーん」 「まだまだ時間あるってば。むしろ早くつきすぎてもヒマでしょ?」 しばらく前に別の映画を見に行ったとき、張り切りすぎて一時間も前に到着してしまって...
  • 1スレ目>>739~>>762
      その昔……魔界において、覇権を巡る大きな争いがあった。 魔王率いる魔の血族と、竜王率いる竜の眷属との全面戦争である。 血で血を洗う終わりの見えない戦いは、最終的に魔族の勝利に終わるのだが……   これは、その戦争の末期のお話。     小山のように巨大な生物の亡骸の前に、見るからに威厳を纏った男が立っている。 男は殺気を込めて口を開いた。   魔王「貴様達の拠り所である竜王も、もはやいなくなった」   魔王「竜の妃よ、其の種族……竜族は死に絶える運命なのだ」   竜の妃と呼ばれたこれまた巨大な生物は、自らの運命を悟りながらも毅然として言い放つ。   竜妃「我らは何物にも屈することはない、魔王が相手であっても」   魔王「……ならば、なぜ抗おうとしない?」   竜妃「竜王をも滅ぼすその力の前には、我は無力であろう……」   魔王「ほう……なかなか、潔いではないか」   竜妃「しかし、例え...
  • 1スレ目>>605~>>628
    ネバーディスペアの隠れ家   とある一軒の家に4人の少女が暮らしていた。   現在は朝食の時間。食事ができない李衣菜は充電中である。   朝のニュースが流れるテレビ画面が、予告も無しに変わった。   『おはよう、きらり、夏樹、李衣菜、奈緒。こんな朝早くにすまんが、任務だ。』   画面には地球管理局の軍の小隊のリーダーが映し出される。   「あー!リーダーちゃん!おっすおっす!」   『…きらりは朝でも変わらんな。…それより任務なんだが…。』   彼の口から告げられたのは、エンヴィーという名を名乗る、人型のカースの討伐任務だった。     「…エンヴィー?なんじゃそりゃ。」   『その名前が自称か他称かは知らんが、人型のカースらしい。他の嫉妬のカースを従えた強力なカースだそうだ。』   「人型?ドロドロした化け物じゃないんですか?」   『…完全に人型だそうだ。送信データの中に画像を添付して...
  • 1スレ目>>641~>>646
    「・・・・・・はぁ」   夕暮れ時、とある雑居ビルのテナントに居を構える『安斎探偵事務所』にて。   若干16歳にしてたった一人でこの事務所を切り盛りする少女、安斎都はため息をついていた。   「・・・依頼である以上文句を言うつもりは無いんですけど。このところ犬猫探ししかやってない気がします・・・はぁ」   祖父が急逝し、事務所を継いでから一年。数十年この道のプロとして活躍してきた祖父と比べれば、自分などまだまだぺーぺーなのは彼女自身百も承知のつもりだった。   だがしかし、こうして目に見えて持ち込まれる依頼が減ってしまうと、どうしても気分が沈んでしまう。   「くよくよ悩んでるヒマがあったら行動で実力を示してみろ、っておじいちゃんなら言うんでしょうけど。そもそも実力を見せられる依頼が来ないんじゃお手上げですよ・・・はぁ」   ぐでーっ、と机に突っ伏して呻いていると、壁に掛けられた時計...
  • 1スレ目>>770~>>778
    村上巴は朝から気分は最悪だった。   朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。   蘭子「巴ちゃん。おはよう」 昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」 あやめ「おはようございます。巴」   巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」   三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。     神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。   なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。   この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。   まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。   ヤクザなんかカワイイものであるが。     巴「対したことじゃないけえ、大丈...
  • 2スレ目>>896~>>901
    「嵌 め ら れ た !」 『みー!?』 魔力管理塔に飛び込むなりユズは叫びながらベッドに飛び込んだ。 その周りを使い魔が心配そうに飛び回る。それさえ気にせずユズは心の底からの一言を叫んだ。 「アタシが何したっていうのさー!!!!」 ベルフェゴールを更生施設送りにし、意気揚々と人間界に戻り、偶然近くにいたカースを倒そうとしたら何故か武装した人間達に銃を乱射されたのだ。 「死神!何が狙いだ!」 「撃て!カースを生み出す死神を殺せ!」 「誤解だよ!死神じゃないし!カースも生んでないし!」 取りあえず逃げ出し、大罪の悪魔を探そうと飛んでいたら正義のヒーローを名乗る、光を放つ少女に襲われた。 「平和を脅かす悪の死神め!ブライト・ヒカルが相手だ!」 「死神は悪い神じゃないから!それ以前になんでー!?」 その他にも様々な人間に襲われ、おかしいと気付いた。 人間に擬態し、偶然見たテレビでやっていたのは...
  • 1スレ目>>456~>>460
     駅前の大通りを鼻歌混じりに歩く。  今回の新作ドーナツは大当たりだった。  ついついいつもより20個も多く買ってしまったものだから、両手に感じる感触はちょっとずしりとくる。  けれどこの重さはあたしの幸せの象徴だから苦にならない。    買い物も済ませたし日も陰り始めている、悪党やらカース? とやらが出てこない内に早く帰って食べる順番を吟味しよう――と、帰路につこうと目を向けた先、数メートル離れた位置にある噴水から暗い暗い藍色の液体が噴き出すのを目の当たりにして、あたしの頭は真っ白になった。  噴き出した液体は排水溝から流れたりせずに段々とうず高く盛り上がっていき、やがて泥を捏ねて作ったかのような不格好で巨大な人型になると、頭の辺りにパックリと穴が開き、   「 喰 ワ セ ロ オ ォ ォ ォ ! ! 」    吼えた。   「ひっ」    唐突に響き渡った声に怯み、手に持った荷物を...
  • 5スレ目>>166~>>172
    166 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 58 06.37 ID TCLX5nBXo [3/10] 美しい、薄い桃のかかった髪をたなびかせて少女が空を駆ける。 まとわりつこうとする真っ黒な呪いの泥へ銀の閃光を走らせ散らすと、中心の赤い核を蹴りぬいた。 琴歌「きりがありませんね……卑怯ですよ! もうっ!」 正義に目覚め、義憤に燃えている――というわけでもないが。彼女には戦う理由がある。 少なくとも、目の前で起きている理不尽が。起きようとしている不条理が許せない。 彼女は世間知らずのお嬢様だった。蝶よ花よと育てられ、動かない両足を周りの人の助けによって乗り越えられてきただけの、お嬢様だった。 そんな彼女は、ある日さらわれて自由に動く銀の脚と、戦うための技術を教えられる。 未知の知識、未知の世界。怖いと思う気持ちと同時に持っていたのは、それに対...
  • 1スレ目>>436~>>451
    世界が変わってしまった『あの日』以来、地球は多くの悪意ある存在から狙われることとなった。 時を同じくして現れた特殊な能力を持った人間が、その侵略者と戦い撃退することが日常となっていた。   既存の人類には、強大な力を持つ侵略者を相手取る事は敵わず、 地球の平和の維持は、侵略者と同等の力を持った善意ある者達に任せるほかなかったのである。 しかし、力を持たない人々もただ手をこまねいているわけではなかった。   通称『GDF』 世界規模の厄災に人類が対抗すべく、国家という枠組みを取り払い結成された超越武装組織である。 地球の平和を守るため、今日も彼らに出撃命令が下される……       司令「三人共ご苦労、新たな任務だ」   会議室のような部屋で、スーツ姿の男が口を開く。 部屋には男の他に、三人の少女が居た。   椿「……」   詩織「……」   志保「……」     司令「先日、我々の 友人 ...
  • 2スレ目>>772~>>775
    「それで、依頼とは?」 時計の針は午後5時を回り、俄かに光量の落ち始めた人工太陽の下、一組の男女が アンダーワールド首都のカフェの個室で向かい合っていた。 二人の纏う雰囲気は間違っても恋人達のそれではなく、一定の緊張を保って互いの腹を探り合う ビジネスのものと見えた。完全防音のVIPルームを選んでいるのも機密保持のためだ。 「例のはぐれウサミンと、能力者の女……ご存じでしょう」 「ある程度はね」 女は、スラックスを履いた長い足を組んで紅茶のカップを口に運ぶ。 アンダーワールドは農耕には向かない土地だが、大規模な植物工場によって安全な食料の供給が 行える。この格別の芳香を漂わせるダージリンも工場産のものだ。 遺伝子組み換えによる品種改良と内部環境の完璧な調整によって、ものによっては地上産よりも 高品質な代物を生産することも可能である。 ただし、紅茶のような嗜好品は生産コストの問題からかなり値...
  • 1スレ目>>589~>>601
    ガチャ…   聖「……ただいま」   礼子「おかえりなさい、聖」   礼子「…あら、ペロも一緒だったのね」   礼子「よしよし」ナデナデ…   黒猫(雪美)「…なー」スリスリ…   聖「ただいま……お母さん…」   礼子「新しい学校はどうだったかしら?」   礼子「上手くやっていけそう?」   聖「…はい、お友達も出来ました」   礼子「そう。ふふっ、それは良かったわ」   礼子「お夕飯、もう少しで出来るからお部屋でpの相手をして待っててもらえるかしら?」   聖「…はい」     ガラッ…   聖「……」   黒猫(雪美)「……」   シュン…!   雪美「……礼子は優しい」   聖「……」   聖「…記憶、書き換えたから」   聖「私と雪美は……昔から礼子さんとは…家族だって」   雪美「……」   雪美「……偽物の家族……」   雪美「でも……礼子は……優しい……」   聖「...
  • 1スレ目>>3~>>8
    ??「フッフッフ……今日の作戦はカンペキね。これならあのピカピカもアタシにひれ伏すこと間違いなしよ!」   ??「フフフ……ハハハ、アーッハッハッハ、ゲホッ、ゴホゴホッ……ゼェ……ふぅ」   ??「よし、作戦開始よ!」       光(アタシの名前は南条光! 14歳の普通の女の子――)   光(――だったんだけど。ある日突然空から降ってきた光にぶつかってからとんでもない力に目覚めちゃったんだ)   光「そう、その力は……」      キャーッ!   光「……悲鳴!? あっちだ!」      「う、うわぁぁぁ! 俺のパンツが真っ黒に!」   「あ、洗った洗濯物が真っ黒になっちゃうなんて……! こ、これじゃあ世界中が不幸せになっちゃうよ……」   光「……ひどい、ここら辺に干してあった洗濯物が全部真っ黒になってる……!」   ??「アーッハッハッハ! ハッ、ゲホッ、ンンッ。ふん、ざまぁみ...
  • 2スレ目>>661~>>669
    マナミ「やはり、まだ手掛かりはないか」 龍帝キバ…いや、木場真奈美は魔王サタンの呪いの解呪方法を探していた。 自分のせいで彼は死にそうなのだ。速くしないといけない…… 必死で探すがまだ見つからない。 マナミ「虱潰しに探すしかないか」 頭を片手で抑えながら、そうぼやいていた。       『~~~~~~~』 「暴風よ!大いなる我が力に従い、全てを薙ぎ払う驚異で、死神の鎌の如く、我が敵を斬り裂け!サイクロンスライサー!!」         マナミ「!?」 龍言語魔法と魔術の詠唱。 マナミが龍の翼を出し防ぐのと、黒炎の渦と暴風の凶刃がぶつかり合ったのは同時だった。 マナミ「……誰だ?」 ???「やっぱりこの程度では傷一つつかないわね。わかるわ。そして、妬ましいわ」 真奈美が翼で身を固めながら、睨むようにその声の主を睨んだ。 そこには、二匹の蛇がいた。恐らくは先程の攻撃はこの蛇がやったのだろう。...
  • 5スレ目>>770~>>777
    770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08 47 10.05 ID S3u6ofFeo [2/10] 博士「(ん……あの娘……)」 龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。 目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。 後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。 だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。 博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。 するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。 ……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。 博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」 「えっ!?」 往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。 普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた...
  • 5スレ目>>735~>>749
    735 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 00 55 55.05 ID JTBMxD540 [2/31] 摩訶不思議な品物を扱うお店があるらしい。 昔アコから聞いた話だ。 私も最初はとんだ与太話だと笑い飛ばしていたが『現物』を見て驚いた。 それはなんてことない木製の丸椅子だった。 しかし、その丸椅子は不思議なことに『芽吹く』丸椅子だった。 あの時の衝撃は忘れない。 訝しむ私をニヤニヤとした笑みを浮かべて見ていたアコ。 私がその丸椅子に恐る恐る腰掛けてみた。 すると、私の座った丸椅子の脚が台座を貫き、私の背中に沿うように、成長した。 成長した椅子の脚から枝葉が広がり背もたれになり、まるで樹木そのものが椅子となったのではないかと錯覚してしまうほどだった。 驚いた私が椅子から慌てて立ち上がると成長した枝葉も伸びた椅子の脚も静かに引っ込んでいった。 ...
  • 5スレ目>>625~>>647
    625 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08 27 24.30 ID 1VZRnrdlo [2/26] ~前回までのあらすじ~ その日、櫻井財閥党首サクライPは、驚くべき街の声を耳にした。 子供「櫻井財閥なんてだっせーよなっ!」 子供「ユズちゃんが一番可愛いよな!」 子供「財閥なんていらないよっ!」 子供「帰ってユズちゃん応援しようぜっ!」 サクライP「・・・・・・なんて事だ。」 立つんだ!サクライP! サクライP(どう考えても桃華の方が可愛い) ―― 626 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08 28 00.33 ID 1VZRnrdlo [3/26] サクライP「初代の強欲の悪魔でございますか?」 桃華「ええ、それをこれから叩き起こしに行きますわ。」 世界の果て、人...
  • 4スレ目>>763~>>771
    名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/07/24(水) 16 20 20.75 ID 2+Xxjuk50 [2/12] 「よかった…」 憤怒の街の小さなビル、その屋上から下を見ていた愛梨は安堵の息を吐いた。 その視線の先には、生き残りを乗せた装甲車が相葉夕美と安倍菜々、そしてカミカゼの三人によって守られていた所だった。 人知れず街中のカースを撃破し続けていた愛梨だったが、その途中で街を疾走する装甲車を発見。 その進路を邪魔しようとしているカースを倒して、こっそり街の外側まで密かについて行った所で菜々と夕美が来たのであった。 「夕美ちゃん、あんな風に笑うようになったんだ」 切迫した状況にもかかわらず、それでも笑い合ったアイドル達を見つめる。 「…頑張ってね」 そうして、愛梨がその場を立ち去ろうとした時、ふっと視界の端に見覚えのある姿が見えた。 「あれ……みくちゃん…?...
  • 2スレ目>>748~>>755
     今回の敵は蛇だった。  八つの目を持つ、冗談のような大きさの蛇。  しかしよく見るとその表面は細かく蠢き、無数の蛇の群体であることが分かる。  拓海はいつも通り、変身からの先制ドロップキックを放つが、バラリと解けてかわされる。  カミカゼは着地しながら内心で毒づく。  細かく、多く、素早い。肉弾戦を主とするカミカゼにはやりにくい相手だ。  鋭い突きを放つが、軽くかわされる。それどころか、蛇が腕を這い上がり締め上げてくる。 カミカゼ「ぐうっ」  蛇を引き剥がそうと掴むが、なかなかうまくいかない。  それどころか次から次へと蛇が這い上がろうとするので、カミカゼは一旦飛びのいて距離をとり、蛇の胴を引きちぎって難を逃れた。  蹴りも同様にして反撃され、カミカゼは迂闊に攻撃をすることができなくなる。  蛇が体の一部を分けて体当たりしてくる。かわすために動くと、足元に這いよってきた蛇がその足の下...
  • 2スレ目>>733~>>738
    シュークリーム。 種類によって様々だが、柔らかい生地の中に甘いクリームが入った洋菓子。 日本でも馴染みが深く、おやつにはちょうどいい物だ。 『シュークリームが食べたいにゃ、飛びっきり甘いのがいいにゃ』 『むふふ…日菜子も最近食べてませんからぁ、お願いできますかぁ?』 『シフトが一緒の子からきいたんだけど最近、近くに専門店ができたらしいにゃあ』 『日菜子も愛梨さんから聞きましたあ♪凄く評判がいいそうですよぉ』 と、ある日いきなりこんなことを同居人二人に切り出された最後の一人であるのあは 、少し考えた後、 『……行ってくるわ』 『むふふ、ありがとうございますぅ♪』 『さっすがのあチャン、話がわかるにゃあ!……ところで今日の晩御飯は何にするにゃ?』 『オニオンサラダとあさりの味噌汁と鯖の塩焼きよ』 『ゼッタイおっことわりだにゃ!!』 こんな会話をしたのが昼前である。   『ああ、食べたい食べた...
  • 5スレ目>>701~>>711
    701 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/08/11(日) 22 20 04.40 ID MUXmzIE50 [4/16] 「ハァ…ハァ…」 深夜。殆ど人も生物も寝静まった時間。着ぐるみのウサギの耳を揺らしながら、小さな少女が歩いていた。 彼女は仁奈。彼女は真夜中に里を抜け出し、森を超えて街へ向かっていた。 …もちろん徒歩で。実際の小さな少女なら無理だろうが、彼女は一応妖怪だ。疲労してはいたが全く無理というわけでもない。 実際、こっそり鈴帆に会いに行ったことは数回ほどある。後でこってり怒られるのだが。 しかし、今回の目的は鈴帆に会いに行くことではない。 「重い…ですよ…」 …それに、彼女の体は普段よりもまるで誰かもう一人をおんぶしてる様に重くなっていた。 割と近くにあった憤怒の街から里を守る為にカースが来ないようにしていた為、あまりにも厄をため込みすぎ...
  • 4スレ目>>605~>>612
    名前: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage] 投稿日:2013/07/22(月) 21 23 07.62 ID tCFDNKcDO [3/12] ‐これまでのあらすじ‐ 連続強姦魔にして色欲のカースドヒューマン、バイフォースは、ランニング中の斉藤洋子を新たな標的に選んだ。 追跡の末に行き着いた公園で、ついに足を止めた洋子。バイフォースはチャンスを見逃さない。 健康的な美肌に今、不健全な漆黒の魔手が迫る!   ‐1‐ バイフォースの体から、握り拳大の黒い泥が2つ、3つと落ちた。泥は黒いサソリに形を変え、洋子の足元へと這っていく。 色欲サソリは極小型のカースだが、その精神毒は強力である。 (モウスグダ コムスメ、オマエハ カイラクヲ ムサボル テゴメニンギョウニ ナルノダ!) 今やサソリ達は洋子の足に辿り着き、目的を果たそうとしていた。…だが! (バカナッ!?) バイフォースは出かかった言葉...
  • 5スレ目>>609~>>618
    609 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/10(土) 22 02 06.80 ID K8eBLBnD0 [2/12] ??「何故なのですか? 何故わたくしだけが……」 とある大きな屋敷の一室で、少女が執事風の男に詰め寄る。 執事「それは危険だからでございます。旦那様も奥様も、星花お嬢様の事を思えばこそ……」 星花「危険なのはみな同じでしょう? それなのにわたくしだけ安全に護られているというのは、 納得いきませんわ。わたくしにも、戦うための力はありますのに……」 執事「ご自愛下さい、星花お嬢様。確かに貴女様は戦えます。しかし、だからといって必ずしも 戦う必要は無いのでございます。GDF、アイドルヒーロー同盟、ナチュルスター等…… 既に戦っている者は大勢おります。お嬢様が危険を冒す必要なございません」 やがて星花は俯き、力なく呟く。 星花「……わかりましたわ」...
  • 2スレ目>>764~>>766
    京都。古来より霊的な力を多く有するが故に、それを狙う妖怪どもの暴れまわることの多い街。 『・・・ったく、えらく気前の良い歓迎会だなァ、えェ?』 「到着して早々に・・・いや、これも修練、そう考えましょう」 その外れに、両手に収まらない数の『鬼』の群れと対峙する少女が一人。 『相変わらずクッソ真面目だこって。そんなんだからいつまでたってもちんちくりんのまんまなんだよ』 「なっ、今背の話は関係ないでしょうが!!それに珠美はちびっこちゃうし!!」 この場に居る下級の鬼どもには、言葉を理解し操る程の知能を持つものはない。ならば、彼女は一体『何』と言葉を交わしているのか。 『ま、それに関する口論は後回しだわな。・・・オウ珠美、ちゃっちゃと片付けるぞ』 「・・・ですね。この程度で、『小早川のお嬢さま』の手を煩わせるのも忍びないです。一気に決めますよ、西蓮(さいれん)」 ―――声は、少女の背に負われた『...
  • 2スレ目>>627~>>634
    ──とある街中── 二人組の覆面男が、大きな袋を抱えて銀行から飛び出してきた。どうやら銀行強盗であるらしい。 手には銃を持っているため、周囲の人間は迂闊に近寄れず、ヒーローかGDFの登場を待つしかなかった。 強盗「よし! とっととずらかるぞ!」 弟分「へい兄貴!」   「そこまでだ!!」   強盗らが逃走用に用意したと思われるバンに乗り込もうとしたその時、ビルの谷間に二人を制止する声が響いた。 強盗「な、なんだ!?」 弟分「兄貴! あそこ!」 強盗を含め周囲の人々が声の主を探していると、ある雑居ビルの上に馬に跨った人影を見つける。 「その方らの悪行、この目でしかと見届けたぞ!」 強盗「なにモンだ!」 「悪党相手に、名乗る名などない!!」 弟分「お、お前は……!」   仁美「天知る地知る瞳知る……武辺者ヒトミが居る限り、この世に悪は栄えない!!」ババーン!   弟分「誰だー!?」 野次馬...
  • 2スレ目>>647~>>650
    「・・・んふふー、美味しいです~♪」 「・・・ホント、幸せそうに食べるのね」 とある喫茶店の奥まった席に、二人の少女の姿があった。 いくつも並べられたケーキをかわるがわる頬張り、そのたび幸せそうな吐息を漏らす少女は、海老原菜帆。 その向かいに座り、菜帆が幸せそうに食べる姿を見て微笑んでいるのが、速水奏。 『菜帆ちゃん菜帆ちゃん、次はこっちなんかどうですか~?』 「相性ばっちりみたいね。安心したわ、ベル」 『えぇ、ばっちりですよ~。アスモちゃんもひとくち、どうですか~?』 片や、『暴食』を司る悪魔『ベルゼブブ』とその依り代。片や、『色欲』を司る悪魔『アスモデウス』。 それが、一見普通の高校生に見える少女たちの正体である 基本的に他の悪魔との接触を嫌うアスモデウスだが、今代のベルゼブブとは妙にウマが合った。 『強欲』のマンモンと『傲慢』のルシファーは、どこまで行っても自分本位で、他者に興味が...
  • 2スレ目>>638~>>645
    「・・・はぁ、またダメだった・・・」 夕暮れ時の公園を、とぼとぼ歩く少女が一人。 「もうこれで九件目かぁ・・・いよいよ後がなくなっちゃったよ」 アイドルになりたい、と息巻いて家を飛び出したまでは良かったが、両親が折れる条件として提示したのは、「受けるオーディションは十件まで、それで駄目なら戻ってこい」というものだった。 「十件ぽっちで拾ってもらえるほど甘い業界じゃないとは思ってたけど・・・実際目の当たりにするとヘコむ・・・はぁ」 後が無い焦りと緊張で、数をこなせばこなすほどアピールが下手くそになっているのを自分でも感じるくらいだ。 このままでは次のオーディションも良い結果は残せそうにない。 「・・・あーダメダメ、こんな悪いイメージ持ってちゃ上手くいくものも失敗しちゃうよ!気合入れなおさないとッ!!」 ふんす、と心機一転、次こそ合格だッ、と気合を入れたその瞬間のこと。ふっ、と少女の真上から...
  • 2スレ目>>705~>>716
    ― 「強欲の王…見つけましたぁ~♪」 イヴは遥か上空、自身の操る箒の上から夜の闇の中、河川敷に佇むきらびやかに飾られた泥を見下ろす。 「最近は裕美ちゃんに何でも投げちゃってますからぁ…」 「たまには所長らしいこともしなくちゃですよねぇ~♪」 そう言ってイヴは指先を遥か上空へ向ける。 『氷よ!寄り集まりて塊になれぇ~♪』 魔法で生み出された氷塊はカースの遥か上空で少しずつ、少しずつ大きくなる。 「そろそろですねぇ…」 強欲の王をまるまる覆えるくらいまで大きくなった氷塊が重力から解き放たれ落下する。 『ギギャッ!』 突然空から降ってきた氷塊が強欲の王をへと迫る。 氷塊が強欲の王に当たる直前、強欲の王から猛烈な勢いの水が吹き出し、氷塊の勢いを緩める。 『キエタクナイ!ゼンブ、ゼンブワタシガノミコム!』 「凄いですねぇ~、カースがどこで魔法とテレポートなんて覚えたんでしょう~♪」 氷塊を避けてな...
  • 4スレ目>>642~>>646
    名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/23(火) 04 44 27.82 ID tSzYjhHW0 [2/8] 人間の進歩とは、やはり面白いものだ。 都内の一室に構えた部屋の中で、購入したコンピューターで人間の世界の情報を入れなおし、流行歌を小耳に挟む。 悪魔や神はさぞ偉そうに、金貨や楽園を見せびらかすが、それを作り上げたのは一体何処の人間だったのか、覚えているのだろうか? フレデリカ「ふぅ……」 机の上の珈琲練乳入りを飲み込み、頸をゴキゴキと鳴らす。 銀行に金を売り飛ばし、手に入れたお金で都内のビルヂング…ビルディングを購入し、テナント募集で資金繰りし。 自分は地下の部屋で、世界の進歩を見つつ優雅に過ごす……というのもいいけどね。 フレデリカ(やっぱり、暇じゃあないかい?) ワーキングチェアーに腰掛け、ボケーっとしていると何となく散歩したくなっ...
  • 2スレ目>>787~>>792
    コンビニのアルバイトの帰り、北条加蓮は悩んでいた。 北条加蓮……嫉妬のカースドヒューマンだったが、きらりに浄化され、病気もそれと一緒に消え去った。 本来なら、そこで死ぬ運命なのだが…… 偶然にも、戦闘中に奈緒の血液を飲んだ事により核が浄化されても死なずにすんだのだ…… だけど、命は拾ったが、問題は色々山積みだ。 特に問題なのは二つある。 一つは、嫉妬の蛇龍。自分が作った大型カース。 だな、アレは本来動くはずないのに、誰かが未完成のまま目覚めさせたのだ。 二つ目は………… 加蓮「パパもママも心配してるかな………そうだった…私は見捨てられたんだった…」 家にも病院にも帰れない事だ。 彼女はカースドヒューマンになってから、両親も病院も、重病人が生きれないと思い、諦め、死亡届けを出したのだ。 つまり彼女は死人扱いされている。 現在はエンヴィーの時から住まわせて貰っているとある女子寮で寝泊まりし...
  • 1スレ目>>18~>>37
     えと…なんて言えばいいんだろう……?   …ある時期からこの世界の人たちは少し普通から外れてしまいました。   普通から外れてしまったっていうのは分かりにくいかな…?   異世界からの侵略者とか地球を守る戦隊ヒーローとか…後は異世界からやってきた勇者とかがやってきて…。   なんか剣と魔法の世界って言うとロマンがないかな…?   師匠は『沢山の世界と繋がってしまった弊害かもしれませんね~♪』   なんて気軽に言ってたけどこのことが私達の世界に与えた影響はとっても大きくてそして……。   それは私たちが『特別』では無くなったということでした。      「イヴさん!事務所の壁が吹っ飛んで大穴空いてるよ!」   私はパタパタと派手な足音を立てながら綺麗にまんまるにくり抜かれた事務所の壁から中に入ります。   …一体何したらこんなことになるんだろう…?   「昨日この辺で少し戦いでもあったみた...
  • 1スレ目>>47~>>52
     ・とある中学校にて   『はーっはっはっはっは!どうだおそれいったかー!!』ピピッ   「・・・あー、うん。まぁ、困るっちゃ困るんだけど」   『ふっふっふ、調理実習で使うたまねぎを全て長ねぎにすり替えてやったぞ!これではおいしいカレーは作れまい!』ピピッ   「うん、確かにたまねぎの入ってないカレーはなんか物足りないけどさ。なくてどうしても困る、って程でも」   『さぁさぁかかってこいヒロイン!!私は逃げも隠れもしないぞー!!』ピピッ   「・・・何でこう毎回やることが微妙にショボいんだろう、このロボ」   「胸のモニターで意思表示してくれるから、話が通じるのは良いんだけどねぇ」   「あと、何でヒーローじゃなくてヒロイン限定なんだろーね?」   ―――そこまでです!!―――     ロボ『むっ、来たか!!』ピピッ   「たとえ小さな悪事でも、誰かに迷惑をかけるというの...
  • 1スレ目>>369~>>377
    北条加蓮という少女の謎の失踪は、ほんの数日間だけ人々の関心を寄せはしたが、 次から次へと溢れていく新しいニュースが彼女の存在を押し流してしまったようだった。   とはいえ、末期の心臓病で余命幾許もないと診断されて、主治医はおろか両親さえ 諦めてしまったような重病人が忽然と姿を消し、しかも誰一人として目撃者のいない 不可解な状況は、一部の噂好きの興味の対象になった。   主のいないベッドと、内側から破られた窓ガラスだけが、第三者の想像の翼を羽ばたかせるのである。   無論、彼女の失踪事件の真相を知る者は、極めて少数派である。 加蓮がマイナスエネルギーの化身『カース』と一体化し、仮初めの命を得たことを知る者は……。       カースと一体化して異能の力を得た人間。 それは後に『カースドヒューマン』と呼ばれた。     ――――――――――   ひとつ、またひとつ。 意識の届くいっぱいにまで広...
  • 5スレ目>>782~>>803
    782 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 21.25 ID 7bYZ6KqBo [1/22] イベント「真夏の肝試し大作戦!」 設定お借りして投下します 前回までのあらすじ 『斬っても斬ってもカピバラ』 参考 452 (美穂と超ハンテーン) 700 (真夏の肝試し大作戦!) 783 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 50.32 ID 7bYZ6KqBo [2/22] 私にとって今回の事はそれは一大事だった。 昼間でも、外が夜みたいに薄暗い事だとか テレビが付かなくなったとか、 電話が使えなくなったとか、 家の外の道で妖怪が騒いでるらしいだとか、 そんな事よりも重大な事だ。 肇ちゃんが倒れた。 784 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013...
  • 2スレ目>>576~>>581
    ベルフェゴールとの戦いに敗れたユズは、一旦彼女の知る最も安全な場所である世界の狭間の魔力管理塔へ杖にすがりつくようにして歩きながら帰ってきた。 扉を開くと同時に倒れる。何とか力を振り絞り、棚に置いてあった彼女をデフォルメしたかのような二体の人形に魔力を注いだ。 するとまるで生きているかのように動き出し、ユズの頭上へ飛んできた。 白い鎌を持った個体が癒しの魔法を使い、黒い鎌を持った個体が魔法で彼女をベッドへ運ぶ。 「…ありがと。」 「「みーっ!」」 それらは彼女の作った使い魔だ。いざという時の為に回復魔法を記憶させておいてよかったと安堵し、眠りについた。 暫くして、目を覚まし、再び使い魔に今度は濃い魔力を注ぐ。 ユズはベッドから起き上がると使い魔に指示を出す。 「地下から魔術書を…何でもいいから4冊もってきて!片方はサタン様への報告書を書いて!」 「「みっ!」」 白い鎌は地下へ、黒い鎌は紙...
  • 1スレ目>>962~>>971
    ―   「へぇ、なかなか面白いものを持ってきたね」   薄暗い私の『製作室』その部屋の中で私ことリンとアコとの久々の邂逅が密かに行われていた。   私の前には一人の『スカベンジャー』、数少ない地上でのアンダーワールドからの知り合いだ。   …もっとも…私は大分昔から地上に住み着いていてアコと会うのも久しぶりなんだけど…。   「リン、お一つどうです?」   アコ……商魂逞しいところ相変わらず変わってないな…。   手渡されたプラズマブラスターと……これは……。   「『超小型核融合電池』…?」   プラズマブラスターなんかの比じゃない…こっちのほうが私は気になる…。   ここまで小型化出来るなんて…。中どうなってるんだろう……。   「…アコ、ただの『テクノロジスト』の私にそんなにお金がある訳ないでしょ」   …超小型核融合電池だけでいくらするのやら…。   「…やっぱり商路の確保が優先や...
  • 2スレ目>>598~>>607
    地底世界アンダーワールドの『夜明け』は、地上時間にして午前6時きっかりに設定されている。 かつて地底に放逐された人々が、太陽の存在しない閉鎖された世界で生きていくためには、 やはり太陽の光が必要だった。 地上に降り注ぐ熱と光でもって、生命を育むためのエネルギーを得なければならない。 そこで、、根本的解決にはなりえないにせよ、少なくとも向こう数百年の間をどうにかできる手段として 考案され実行に移されたのが、人工太陽建設計画だった。 その計画は乱暴に言ってしまえば、アンダーワールドの天頂付近の岩盤に巨大な照明を 取りつけようというもので、地下世界の住人達四半世紀の歳月をかけて全長6キロメートル、 直径1キロにもなる巨大な円筒型の照明ユニットを最終的には10基製造し、『天蓋』へ設置した。 光量も熱量も本物の太陽には遠く及ばないものの、光の届かぬ暗黒の地底に昼夜が生まれた。 だが、かつての屈辱の歴...
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