4スレ目>>763~>>771

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「4スレ目>>763~>>771」で検索した結果

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  • 4スレ目>>763~>>771
    名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/07/24(水) 16 20 20.75 ID 2+Xxjuk50 [2/12] 「よかった…」 憤怒の街の小さなビル、その屋上から下を見ていた愛梨は安堵の息を吐いた。 その視線の先には、生き残りを乗せた装甲車が相葉夕美と安倍菜々、そしてカミカゼの三人によって守られていた所だった。 人知れず街中のカースを撃破し続けていた愛梨だったが、その途中で街を疾走する装甲車を発見。 その進路を邪魔しようとしているカースを倒して、こっそり街の外側まで密かについて行った所で菜々と夕美が来たのであった。 「夕美ちゃん、あんな風に笑うようになったんだ」 切迫した状況にもかかわらず、それでも笑い合ったアイドル達を見つめる。 「…頑張ってね」 そうして、愛梨がその場を立ち去ろうとした時、ふっと視界の端に見覚えのある姿が見えた。 「あれ……みくちゃん…?...
  • 5スレ目>>770~>>777
    770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08 47 10.05 ID S3u6ofFeo [2/10] 博士「(ん……あの娘……)」 龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。 目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。 後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。 だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。 博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。 するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。 ……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。 博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」 「えっ!?」 往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。 普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた...
  • 5スレ目>>63~>>72
    63 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/28(日) 05 09 43.76 ID ofTpPcLJo [2/12] ──諸々の勢力が憤怒の街に乗り込んでいるその頃── GDFの三人は協力要請をした『プロダクション』の事務所へと向かっていた。 その道中、司令から通信が入った。 椿「作戦の変更?」 詩織「なんでまた……」 司令『作戦区域上空に、大型の飛行能力を有したカースが確認されたのだ』 司令『我々の防衛線にまで出張ってきて、軽微ではあるが損害も出ている』 椿「飛行能力って……厄介ですね」 司令『飛行能力に加え、体表が硬い鱗状の物質で覆われており、我々が現状持ち得る火器のいずれも大した効果が無かった』 司令『知っての通り、現地では電子機器の類は謎のジャミングを受け使えない』 司令『航空機はおろか、ミサイル等の誘導兵器も使い物にならないのだ』 司令『奴を撃破す...
  • 5スレ目>>756~>>764
    756 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03 40 57.70 ID 3R8NXU9G0 [1/10] がむしゃらに書いてたらもうこんな時間 よし、投下してすっきりしてから寝よう 直接名前が出ているわけでは在りませんが、実質リンちゃんと肇ちゃんをお借りしています。 時系列は「嘘つきと本音」開始直後くらいです。 757 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 03 42 11.07 ID 3R8NXU9G0 [2/10] ――海皇宮。 サヤ「ヨリコ様ぁ、ただいま戻りましたぁ」 ヨリコ「ああ、いい所に帰ってきてくれましたサヤ」 サヤが帰還報告の為に海皇の自室を訪れると、携帯端末を片手にヨリコが出迎えた。 サヤ「どうかしたんですかぁ?」 ヨリコ「ええ。帰ってきて早々ですが、至急サヤに頼みたい仕事があるのです」...
  • 2スレ目>>772~>>775
    「それで、依頼とは?」 時計の針は午後5時を回り、俄かに光量の落ち始めた人工太陽の下、一組の男女が アンダーワールド首都のカフェの個室で向かい合っていた。 二人の纏う雰囲気は間違っても恋人達のそれではなく、一定の緊張を保って互いの腹を探り合う ビジネスのものと見えた。完全防音のVIPルームを選んでいるのも機密保持のためだ。 「例のはぐれウサミンと、能力者の女……ご存じでしょう」 「ある程度はね」 女は、スラックスを履いた長い足を組んで紅茶のカップを口に運ぶ。 アンダーワールドは農耕には向かない土地だが、大規模な植物工場によって安全な食料の供給が 行える。この格別の芳香を漂わせるダージリンも工場産のものだ。 遺伝子組み換えによる品種改良と内部環境の完璧な調整によって、ものによっては地上産よりも 高品質な代物を生産することも可能である。 ただし、紅茶のような嗜好品は生産コストの問題からかなり値...
  • 2スレ目>>764~>>766
    京都。古来より霊的な力を多く有するが故に、それを狙う妖怪どもの暴れまわることの多い街。 『・・・ったく、えらく気前の良い歓迎会だなァ、えェ?』 「到着して早々に・・・いや、これも修練、そう考えましょう」 その外れに、両手に収まらない数の『鬼』の群れと対峙する少女が一人。 『相変わらずクッソ真面目だこって。そんなんだからいつまでたってもちんちくりんのまんまなんだよ』 「なっ、今背の話は関係ないでしょうが!!それに珠美はちびっこちゃうし!!」 この場に居る下級の鬼どもには、言葉を理解し操る程の知能を持つものはない。ならば、彼女は一体『何』と言葉を交わしているのか。 『ま、それに関する口論は後回しだわな。・・・オウ珠美、ちゃっちゃと片付けるぞ』 「・・・ですね。この程度で、『小早川のお嬢さま』の手を煩わせるのも忍びないです。一気に決めますよ、西蓮(さいれん)」 ―――声は、少女の背に負われた『...
  • 1スレ目>>770~>>778
    村上巴は朝から気分は最悪だった。   朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。   蘭子「巴ちゃん。おはよう」 昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」 あやめ「おはようございます。巴」   巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」   三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。     神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。   なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。   この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。   まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。   ヤクザなんかカワイイものであるが。     巴「対したことじゃないけえ、大丈...
  • 2スレ目>>733~>>738
    シュークリーム。 種類によって様々だが、柔らかい生地の中に甘いクリームが入った洋菓子。 日本でも馴染みが深く、おやつにはちょうどいい物だ。 『シュークリームが食べたいにゃ、飛びっきり甘いのがいいにゃ』 『むふふ…日菜子も最近食べてませんからぁ、お願いできますかぁ?』 『シフトが一緒の子からきいたんだけど最近、近くに専門店ができたらしいにゃあ』 『日菜子も愛梨さんから聞きましたあ♪凄く評判がいいそうですよぉ』 と、ある日いきなりこんなことを同居人二人に切り出された最後の一人であるのあは 、少し考えた後、 『……行ってくるわ』 『むふふ、ありがとうございますぅ♪』 『さっすがのあチャン、話がわかるにゃあ!……ところで今日の晩御飯は何にするにゃ?』 『オニオンサラダとあさりの味噌汁と鯖の塩焼きよ』 『ゼッタイおっことわりだにゃ!!』 こんな会話をしたのが昼前である。   『ああ、食べたい食べた...
  • 2スレ目>>723~>>730
    「もーお姉ちゃんってば、心配しすぎだよー」 「しすぎて困る心配なんてないの。それに急がなくても映画館は逃げないって」 週末。普段は家で過ごしてもらっている――心苦しくはあるが、お母さん達に相談するのも憚られたし、転入の手続きとかで面倒が起きてもアタシでは対処できないだろう――莉嘉を連れて、二人で映画館に向かっていた。 最近よくCMを見かけるアニメ映画に興味津々らしく、繋いだ手を引っ張って、早く早くと急かしてくる。 もしもまた事故にあったら、と考えてしまって、莉嘉と出歩くときはいつも手を繋いでいる。莉嘉は過保護だとちょっと不満そうだが、これだけはどうあっても譲る気はなかった。 「映画館が逃げなくても、ゆっくりしてたら映画始まっちゃうじゃーん」 「まだまだ時間あるってば。むしろ早くつきすぎてもヒマでしょ?」 しばらく前に別の映画を見に行ったとき、張り切りすぎて一時間も前に到着してしまって...
  • 1スレ目>>739~>>762
      その昔……魔界において、覇権を巡る大きな争いがあった。 魔王率いる魔の血族と、竜王率いる竜の眷属との全面戦争である。 血で血を洗う終わりの見えない戦いは、最終的に魔族の勝利に終わるのだが……   これは、その戦争の末期のお話。     小山のように巨大な生物の亡骸の前に、見るからに威厳を纏った男が立っている。 男は殺気を込めて口を開いた。   魔王「貴様達の拠り所である竜王も、もはやいなくなった」   魔王「竜の妃よ、其の種族……竜族は死に絶える運命なのだ」   竜の妃と呼ばれたこれまた巨大な生物は、自らの運命を悟りながらも毅然として言い放つ。   竜妃「我らは何物にも屈することはない、魔王が相手であっても」   魔王「……ならば、なぜ抗おうとしない?」   竜妃「竜王をも滅ぼすその力の前には、我は無力であろう……」   魔王「ほう……なかなか、潔いではないか」   竜妃「しかし、例え...
  • 5スレ目>>716~>>729
    716 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 15 28.69 ID 4OqnkOPCo [3/16] とある山の麓には広大な樹海がある。 この樹海の奥には、とんでもないお宝が隠されているという伝承が残されている。それを求めて様々な人物が宝を取りに行った。 能力者や権力者、本当にいろんな人が、こぞってこの森の奥に行った。 そして、それを取りに行った人は誰一人として、戻ってくることはなかった。 協力な能力をもったものも、強い用心棒を雇ったものも、全員だ。その数なんと五百人。 彼らがどうなったかは、誰も知らない。 そしていつしか、この樹海には恐ろしい化け物が潜んでいるという噂がたつようになり、樹海を訪れる人間はいなくなった。 717 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 17 2...
  • 2スレ目>>69~>>77
    ――――――― ――――― ――― 黒猫に変化する少女…いや、少女に変化する黒猫と呼ぶのが正しいのか。 佐城雪美は夜の街を歩いていた。 本来、猫という生き物は夜行性なので何も不思議なことのようにはみえない。 だが、佐城雪美は望月家では人間の生活のサイクルに合わせて行動しているため、昼は活動し、夜はしっかりと睡眠をとる生活を送っていた。 しかし今日は大好きな彼女の歌を聴いて早くに眠りについてしまった為に、真夜中にふと目が覚めてしまった。 静寂。 そこには、大好きな彼女の姿。 望月聖の姿が無かった。 雪美「(聖……どこ……?)」 雪美「(そばに……いないとダメ……)」 雪美「(……離れないで)」 佐城雪美はいなくなってしまった望月聖を求め、当ても無くさまよい歩き続けていた。 けれども自分が当ても無く歩いていても、聖はきっと見つけてくれる。 そう信じて佐城雪美は歩き続ける。 ―――しかし 「――...
  • 4スレ目>>65~>>72
    ― 「雨……」 街の各地から結界のある病院に逃げてきた人たちで溢れかえる病院から私たちは空を見上げていました。 見覚えのある蒼のオーラを覆うようにぽつり、ぽつりと雨が降ってきます。 「乃々ちゃんたち、やってくれたみたいですねぇ~♪」 「そっか、これがナチュルスターの……」 癒しの力は、雨雲に乗って『憤怒の街』を覆い尽くし瘴気がみるみるうちに薄れていきます。 「三人を帰した私の決断は正しかったですよねぇ~♪」 少しだけ得意げなイヴさん。 「これでネネさんを休ませてあげられるね」 結界が不要なら『アイシクルケージ』だけで病院を守りきれる。 長い長い時間この病院を守るために結界を張り続けた女の人。 『お疲れさん!お嬢ちゃん!』 『結局俺たちはお嬢ちゃんに守られてばっかだったな…』 『俺なんか一回カースに呑まれかけたからな……』 「わ、私が頑張れたのはみなさんのお陰ですからっ!」 …お疲れ様、ネネ...
  • 5スレ目>>701~>>711
    701 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/08/11(日) 22 20 04.40 ID MUXmzIE50 [4/16] 「ハァ…ハァ…」 深夜。殆ど人も生物も寝静まった時間。着ぐるみのウサギの耳を揺らしながら、小さな少女が歩いていた。 彼女は仁奈。彼女は真夜中に里を抜け出し、森を超えて街へ向かっていた。 …もちろん徒歩で。実際の小さな少女なら無理だろうが、彼女は一応妖怪だ。疲労してはいたが全く無理というわけでもない。 実際、こっそり鈴帆に会いに行ったことは数回ほどある。後でこってり怒られるのだが。 しかし、今回の目的は鈴帆に会いに行くことではない。 「重い…ですよ…」 …それに、彼女の体は普段よりもまるで誰かもう一人をおんぶしてる様に重くなっていた。 割と近くにあった憤怒の街から里を守る為にカースが来ないようにしていた為、あまりにも厄をため込みすぎ...
  • 2スレ目>>705~>>716
    ― 「強欲の王…見つけましたぁ~♪」 イヴは遥か上空、自身の操る箒の上から夜の闇の中、河川敷に佇むきらびやかに飾られた泥を見下ろす。 「最近は裕美ちゃんに何でも投げちゃってますからぁ…」 「たまには所長らしいこともしなくちゃですよねぇ~♪」 そう言ってイヴは指先を遥か上空へ向ける。 『氷よ!寄り集まりて塊になれぇ~♪』 魔法で生み出された氷塊はカースの遥か上空で少しずつ、少しずつ大きくなる。 「そろそろですねぇ…」 強欲の王をまるまる覆えるくらいまで大きくなった氷塊が重力から解き放たれ落下する。 『ギギャッ!』 突然空から降ってきた氷塊が強欲の王をへと迫る。 氷塊が強欲の王に当たる直前、強欲の王から猛烈な勢いの水が吹き出し、氷塊の勢いを緩める。 『キエタクナイ!ゼンブ、ゼンブワタシガノミコム!』 「凄いですねぇ~、カースがどこで魔法とテレポートなんて覚えたんでしょう~♪」 氷塊を避けてな...
  • 1スレ目>>725~>>731
     ビルの隙間をバイクが高速で駆け抜ける。運転している人物はライダースーツにフルフェイスメット、革手袋に安全靴まで履いた完全装備だ。素性を隠すかのように全身を固められているためその正体は知れないが、スーツによって強調されたボディラインで女性ということだけは判る。  前後を走る車は無く、対向車線は渋滞気味。やや離れた位置に見える黒い巨人、カースが原因だ。    距離が詰まってくると、妙な気配を感じ取ったのかカースがこちらを向く。  女はバイクの前輪を浮かしウイリー状態になると……ハンドルを手放した。  体をバイクから離し、空中で大の字になって   「 転 身 !! 」    と叫ぶと、ウイリーのまま走り続けていたバイクが突如バラバラになった。  その原型を想像できないほどに細かくなった部品は吸い寄せられるようにライダースーツに張り付いていき、装甲に変わる。タイヤのゴムですら、関節部を守るラバ...
  • 2スレ目>>748~>>755
     今回の敵は蛇だった。  八つの目を持つ、冗談のような大きさの蛇。  しかしよく見るとその表面は細かく蠢き、無数の蛇の群体であることが分かる。  拓海はいつも通り、変身からの先制ドロップキックを放つが、バラリと解けてかわされる。  カミカゼは着地しながら内心で毒づく。  細かく、多く、素早い。肉弾戦を主とするカミカゼにはやりにくい相手だ。  鋭い突きを放つが、軽くかわされる。それどころか、蛇が腕を這い上がり締め上げてくる。 カミカゼ「ぐうっ」  蛇を引き剥がそうと掴むが、なかなかうまくいかない。  それどころか次から次へと蛇が這い上がろうとするので、カミカゼは一旦飛びのいて距離をとり、蛇の胴を引きちぎって難を逃れた。  蹴りも同様にして反撃され、カミカゼは迂闊に攻撃をすることができなくなる。  蛇が体の一部を分けて体当たりしてくる。かわすために動くと、足元に這いよってきた蛇がその足の下...
  • 5スレ目>>735~>>749
    735 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 00 55 55.05 ID JTBMxD540 [2/31] 摩訶不思議な品物を扱うお店があるらしい。 昔アコから聞いた話だ。 私も最初はとんだ与太話だと笑い飛ばしていたが『現物』を見て驚いた。 それはなんてことない木製の丸椅子だった。 しかし、その丸椅子は不思議なことに『芽吹く』丸椅子だった。 あの時の衝撃は忘れない。 訝しむ私をニヤニヤとした笑みを浮かべて見ていたアコ。 私がその丸椅子に恐る恐る腰掛けてみた。 すると、私の座った丸椅子の脚が台座を貫き、私の背中に沿うように、成長した。 成長した椅子の脚から枝葉が広がり背もたれになり、まるで樹木そのものが椅子となったのではないかと錯覚してしまうほどだった。 驚いた私が椅子から慌てて立ち上がると成長した枝葉も伸びた椅子の脚も静かに引っ込んでいった。 ...
  • 2スレ目>>787~>>792
    コンビニのアルバイトの帰り、北条加蓮は悩んでいた。 北条加蓮……嫉妬のカースドヒューマンだったが、きらりに浄化され、病気もそれと一緒に消え去った。 本来なら、そこで死ぬ運命なのだが…… 偶然にも、戦闘中に奈緒の血液を飲んだ事により核が浄化されても死なずにすんだのだ…… だけど、命は拾ったが、問題は色々山積みだ。 特に問題なのは二つある。 一つは、嫉妬の蛇龍。自分が作った大型カース。 だな、アレは本来動くはずないのに、誰かが未完成のまま目覚めさせたのだ。 二つ目は………… 加蓮「パパもママも心配してるかな………そうだった…私は見捨てられたんだった…」 家にも病院にも帰れない事だ。 彼女はカースドヒューマンになってから、両親も病院も、重病人が生きれないと思い、諦め、死亡届けを出したのだ。 つまり彼女は死人扱いされている。 現在はエンヴィーの時から住まわせて貰っているとある女子寮で寝泊まりし...
  • 4スレ目>>785~>>814
    名前: ◆Y6loZZb8bNXp[saga] 投稿日:2013/07/25(木) 01 11 48.32 ID vP/BebPOo [2/33] 春菜「そういえばさー」 「カースの属性って、なんで七つだけなんだと思う?」 先輩がそんなことを言い出したのは、毎週恒例の三人のお茶会の時のこと 真尋「いや、なんでって、そんなのに理由なんてないんじゃ……」 千夏「あら、カースの属性が七つなのには、ちゃんと理由があるのよ?」 真尋「えっ!? そうなんですか?」 千夏「カースの属性は、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つに分かれているわよね?」 「この七つは、元々は十字教の『七つの大罪』といって、人を堕落させる七つの感情を指したものだったの」 「カースは人間のマイナスの感情から生まれる存在。そして、カースの素となった人間の感情が、カースの属性になると言われているわ」 「だから、カー...
  • 4スレ目>>263~>>286
    名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/07/15(月) 20 12 02.54 ID CKnYa4lmo [2/29] ――ここは絶望と憤怒の覆う街。 ――あちらこちらにカースが蔓延り、 ――『憤怒』の呪いで赤く染まった一帯の空が、 ――怨嗟の熱気で立ち上る悪意によって、 ――蜃気楼のようにゆらゆらと揺らめく。 ――辺りに漂う空気は、 ――肌にべったりと纏わりついてくるような、 ――気味の悪く、生温い瘴気。 ――吸えば吐き気を催し、 ――精神にも悪影響を及ぼす。 ――聞こえるものといえば、 ――悲鳴と怒号、 ――怨嗟と呪いの声、 ――何かが崩れ落ちる音、 ――何かが潰れる音、 ――何かが引きずられるような音。 ――今……、 ――この街の惨状を、 ――――地獄、 ――と、形容することに、 ――誰が些かほどでも抵抗を抱くものか。 ――この異空間において、 ―...
  • 1スレ目>>59~>>72
     夕美「ナナちゃん!お疲れさまー!」   菜々「夕美ちゃんも、お疲れ様です!」   相葉夕美と安部菜々。彼女たちは結構有名なアイドル。      今日もライブを終えて、楽屋で二人でお話し中。   着替えも済ませて、メイクもとって、ドリンクを飲みながらちょっとした『世間話』。   夕美「…最近ね、首都周辺の植物達、前より少し元気そうで安心したんだ!」   菜々「…ほう、それは何よりですねー!エコカーとかのおかげですかね?」      夕美「かもね。『本星』の方もお喜びみたい。…でもやっぱり全体的に見ると…。」   菜々「…あの『計画』、実行するんですか?」   夕美「まさか!宇宙管理局様に許可とらないといけないから…。それに今からやったら最低でも10年は準備期間がいるよ。」   菜々「ですよねー!ナナに情報が入っていないのかと!」   夕美「ナナちゃんはウサミン星の上級ウサミンでしょ?そんな...
  • 1スレ目>>79~>>91
     てく てく   藍子「んっ……、いい天気」   ―――彼女の名は高森藍子。   てく てく   にゃあ~   藍子「あ、猫さん……、ふふっ」   ―――近所を散歩することが趣味の彼女は、どこにでもいるちょっとおしゃれな16歳の少女……。   にゃあ、にゃあ   藍子「どこへ行くのかな?」   ―――彼女自身……、また彼女の周りの人も、当然そう思っている。      藍子(何となく……、ついていってみよう)   てく てく   ―――しかしある日を境に高森藍子は、ちょっと普通ではない特別な能力に目覚めていた。   少女A「あーもームカつく! 宿題忘れたくらいでさ!」   少女B「ね、あんなに怒んなくてもいいじゃんねー」   てく てく   藍子(変な模様……、ふふっ、可愛い)   ―――それは……。   少女A「……まー、でも宿題やって来なかった私が悪いんだけどさ」   少女B「……そうだ...
  • 5スレ目>>782~>>803
    782 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 21.25 ID 7bYZ6KqBo [1/22] イベント「真夏の肝試し大作戦!」 設定お借りして投下します 前回までのあらすじ 『斬っても斬ってもカピバラ』 参考 452 (美穂と超ハンテーン) 700 (真夏の肝試し大作戦!) 783 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 50.32 ID 7bYZ6KqBo [2/22] 私にとって今回の事はそれは一大事だった。 昼間でも、外が夜みたいに薄暗い事だとか テレビが付かなくなったとか、 電話が使えなくなったとか、 家の外の道で妖怪が騒いでるらしいだとか、 そんな事よりも重大な事だ。 肇ちゃんが倒れた。 784 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013...
  • 1スレ目>>3~>>8
    ??「フッフッフ……今日の作戦はカンペキね。これならあのピカピカもアタシにひれ伏すこと間違いなしよ!」   ??「フフフ……ハハハ、アーッハッハッハ、ゲホッ、ゴホゴホッ……ゼェ……ふぅ」   ??「よし、作戦開始よ!」       光(アタシの名前は南条光! 14歳の普通の女の子――)   光(――だったんだけど。ある日突然空から降ってきた光にぶつかってからとんでもない力に目覚めちゃったんだ)   光「そう、その力は……」      キャーッ!   光「……悲鳴!? あっちだ!」      「う、うわぁぁぁ! 俺のパンツが真っ黒に!」   「あ、洗った洗濯物が真っ黒になっちゃうなんて……! こ、これじゃあ世界中が不幸せになっちゃうよ……」   光「……ひどい、ここら辺に干してあった洗濯物が全部真っ黒になってる……!」   ??「アーッハッハッハ! ハッ、ゲホッ、ンンッ。ふん、ざまぁみ...
  • 2スレ目>>799~>>807
    相変わらずベルフェゴールが屋上でゲームをしている。 そこに、再び屋上に降り立った人影。そちらに目を向けると、敵意を丸出しにして立ち上がった。 「…見逃してあげるって言ったよね?」 その人影は、先日倒して見逃した、サタンの配下の死神だった。 「邪魔するなら今度こそ容赦はしないよ?」 「そっちこそ、前と同じアタシだと思ったら大間違いだよ?」 『みーみー!』 ユズの背後から6体の使い魔も飛び出してくる。 「ふぅん…今度は数で押すつもり?でもそれって根本的な解決にはならないよね?どんなに攻撃しても無意味なんだよ。わかってるの?」 「いいや違うよ。有効な攻撃もあるんだ。修業で身に着けたからね!」 「ハァ…いくらサタンさんの直属でもたった数日の修行で出来ると思ってるの?」 ベルフェゴールは嘲笑うように体内の無限に湧き続ける魔力を開放させる。 「―そんな勇者みたいなこと、できるわけないじゃん!」 「…...
  • 1スレ目>>696~>>720
    ―――――京都。   ――とある豪邸。   ――自宅の縁側でお茶を飲みながら、物思いに耽る少女がいた。   紗枝「ふぅ……」   ――小早川紗枝。   ――代々、妖怪退治を生業にしてきた小早川家。   ――その小早川の、歴代最高の天才と名高い、次期当主。   ――それが彼女、齢14の少女である。     ――ある日、世界は様相を変えた。   ――しかし、意外にも世界は思っていた以上にそれに寛容であった。   ――何故なら、普通の人は知らずとも、以前より世界は不思議に満ちていたからである。   ――即ち、世界各地にそういった不思議に対処できる用意があったということだ。   ――聖地と呼ばれる場所、貴い地位にいる者、噂はあれど形の無い組織……。   ――日本の古都京都もその一つである。   ――妖怪、物の怪、幽霊。   ――古くより、ここにはそれに対抗しうる勢力が存在していた。   ――それら...
  • 2スレ目>>163~>>172
    きらり「奈緒ちゃん…!かれんちゃんが…!」 それはきらりが加蓮を浄化し、結界から出て夏樹、李衣菜、奈緒と合流している時。 その光景を一匹の蛇が覗き見していた。   「若いわね」 場所は変わり、薄暗い廃墟を一人の女性が進んでいた。 「若いっていいわね。思いっきりがよくって、すぐ行動ができて」 微笑んでいて、だがその瞳はまるで獲物を見定めてるような蛇のような鋭い眼差し。 「仲間と一緒に協力して、闇に落ちた一人の少女を救いだす。なんて、素敵な話なのかしら」 喋り方は普通の筈なのに、どこかネットリとまとわりつくようなおぞましさを感じてしまう。 「羨ましいわね」 そういいながら女----川島瑞樹は廃墟の奥へと進む。 「だけどね……少し遅かったわね」 そして、奥の広い部屋。 そこは黒い泥に侵食されていた。そしてその中央には大きな黒い繭みたいのがあり、中には幾つもの核が敷き詰められており、その繭は心臓の...
  • 4スレ目>>483~>>497
    483 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga sage] 投稿日:2013/07/20(土) 00 56 55.18 ID tvpnfxwi0 [2/31] 更生施設の職員にはもう一つ仕事がある。 カルテの写真に×マークの付いた重罪人の処刑である。 「許してくれえええ!いやだ!二回も死にたくねええええ!」 今日はとある連続殺人鬼の処刑だ。更生施設の外の広場で今まさに行われようとしていた。 「我らのカルテによって、汝の悪行は償いきれないと判決は下された。次からは虫として生きるがいい。」 「そうすれば虫さんたちの魂のループから一つの魂が人として生きることになりますからねー♪じゃあ、始めましょうか。」 「うむ、頼んだぞキヨラ。」 「どれがいいですかね?首つりに電気椅子に鉄の処女にギロチン…やっぱりあれですね♪」 キヨラがメスを魔法のステッキのように振りながら呪文を唱える。 『汝の悪行、魂の死...
  • 4スレ目>>853~>>867
    名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/07/25(木) 18 12 46.39 ID Ef+jiHvm0 [2/16] ――ある廃墟。 その奥で一人の少女がペットボトルをひっくり返し、その中身を頭から被っていた。 「んーっ、気持ちいいっ!でもやっぱりホンモノと比べるとなぁ」 ペットボトルの中身は濃度の高い食塩水だった。 普通に考えたらそんなものを頭から被るのはとてもお勧め出来ない。特に女性には。 だが彼女は全く意に介さないどころか、とても気持ち良さげだった。 「さーて、また補充しなきゃなぁ。……」 ふと窓の外を見やる。視線の先には、雨が降り注ぎながらも燃えるような真紅に染まった街。 そう、憤怒の街である。 「……あんだけカースが暴れてれば、塩も水も分けてもらえそうにないね」 耳を澄ませば、何者かが戦っているような轟音も聞こえてきた。 「うん、地上のヒーローさん達が頑...
  • 2スレ目>>83~>>95
    森久保乃々は隠れていた。 逃げる、隠れるは彼女の得意分野。 息を潜め、気配を消し、周りの音に耳を済ませながら隠れている。 乃々「むーりぃー……」 そう彼女が言うのは、いつもの事である。 しかし、今彼女が巻き込まれてる状況はそう言いたくなるのも仕方ない。 だって…… 宇宙人A「畜生!何故、ココがバレた!?誰か密告したのか!?」ババババッ 宇宙人B「クッ…狙撃兵がいるぞ!あのウサミン達に売る予定のプラズマバスターはあるな!?それで応戦しろ!?」ピチューン!ピチューン! 宇宙人C「あのウサミン共から連絡ねえし、そこからバレたんだろ!畜生!あのウサミン共使えねえな!」 椿「今回の異星人は手強いですね。詩織ちゃん。そっちから狙撃できる?」パンッ!バンッ! 詩織『………難しいわね。今、撃ったら死角にいかれたわ。あっちも相当訓練受けてるみたいね』 志保「それにしても、向こうはなんで私達が来るってわかっ...
  • 4スレ目>>4~>>10
    橘ありすは自身の名前にコンプレックスを持っている。その要因としては同級生にからかわれるという側面もあるだろうが「橘」という名字に対して合わないと言う事が彼女の中で占める大部分だ。 しかしありすはその名前を嫌悪しているわけでもない、なぜならありすという名前が彼女と親を繋ぐ唯一の記憶だからだ。 ありすは物心がつく前からとある田舎町の橘という老夫婦の養子として育ってきた。養父母が言うには「段ボールに『拾ってください、名前はありすです。』と書いてあったから拾ってきた。」というが当時のありすにも(嘘だな)と感じられた。 しかし、ありすという名前を両親が付けたのは本当らしくその名前で呼ばれるたびにありすは両親とのつながりと「なぜ両親は自分を手放したのか」という感情が混ざりあい、苦手意識を持ってしまうのである。 「あの日」後も(彼女自身は)特に変わりもなく暮らしていた。 学校がそれなりの長期休暇に...
  • 4スレ目>>21~>>26
    憤怒の街が一望できる高台の場所。 そこに三人の人影が見える。 乃々「も、戻ってきちゃいました……私達の仕事コレで終わりで良かっんですけど……帰りたいんですけど…」 巴「何言うてんじゃ?乃々。イヴの姉さんに裕美が頑張ってるんじゃ。うちらも根性みせないかんけえのう!」 ほたる「乃々ちゃん!巴ちゃん!今、ナチュラルラヴァースとラビッツムーンの二人が突入したのが見えました!」 ナチュルスターの三人だ。 彼女達は救助した人達を病院に運んだあと、取材しにきた記者達を振り切り戻ってきたのだ。 乃々「じゃあ、任せちゃいましょうよ…私はもうむーりぃー!」 ほたる「乃々ちゃん!」 巴「乃々!」 乃々「ひぅっ!?」 いつものように弱気に言う乃々だが、二人の声と真剣な眼差しにビックリする。 ほたる「大丈夫。私達も乃々ちゃんを支えます」 ほたるが優しく乃々の右手を両手で握る。 巴「当たり前じゃ!乃々一人に任せるな...
  • 4スレ目>>55~>>59
    55 名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/12(金) 01 50 03.32 ID 9UNM1y4B0 [3/9] П「……近いな」 地価表の上下乱高下は、世間一般の大多数の人間には関係ない話だが。 だがこの男、ひいては女子寮のオーナーたる、この男には死活問題ですらあるのだ。 茄子「これは……結構、マズイんじゃあないんですかね?」 П「だよなぁ……」 先ず隣の町がカースに占領され、アナーキズムの街と化した。 そして街の地下からは多数の下水道が張り巡らされている、勿論いくつかはコチラに流れてきているだろう。 下水処理場に流れ付けば、纏まって人間に襲いかかり兼ねないし、何より水に溶けているなら環境問題が叫ばれる現代社会。 間違いなく周囲の街の人口流出、ひいては地価の低下、更には安定した生活からはまた一歩離れ行くのだ。 П「ギリギリギリギリキ...
  • 4スレ目>>570~>>577
    名前: ◆3Y/5nAqmZM[saga sage] 投稿日:2013/07/22(月) 15 36 50.03 ID O3XfpYaDo [2/9] 小関麗奈は、後悔していた。慣れない事などするものではないと。 「……もういっぺん聞くわよ?アンタ、名前は?」 「こずえはー……こずえだよー?こずえはねー……おにんぎょうさんなのー……」 「お人形さん、って何よ……苗字は?」 「んー……みょうじー……?」 「……はぁ、もういいわ。で、アンタどっから来たの?」 「……こずえはねー……ここじゃないところからー……きたんだってー」 「……その『ここじゃないところ』がどこかって聞いてんのよ」 「ここじゃないところはー……ここじゃないところだよー……?」 「……だぁぁぁもう、埒が明かない!!」 学校帰りにたまたまその少女を見かけた。十歳にもならないだろうか、とても小柄なその少女は、あっちへふらふら、...
  • 5スレ目>>513~>>519
    513 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/07(水) 20 25 45.86 ID A+OuWZ+hO [4/12] 満月が浮かぶ静かな夜。 日が出てる時は、子供達が元気に遊ぶ賑やかな公園も、夜になれば人気もない場所へと変貌する。 月明りと街灯に照らされ、遊具も不気味に輝いていた。 そんな公園のとある一角。 突然、空間が歪み始め、そこに宇宙船らしきモノが突然姿を現した。 514 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/07(水) 20 26 46.26 ID A+OuWZ+hO [5/12] ???「やっと、人がいなくなったねぇー。みやびぃ船の中だけで退屈だったよぉ」 『ミヤビ。声が大きいです。周りの住民に気づかれたら大騒ぎです。ソレに今は夜と言う時間でこの星の住民は一部眠りにつくのです。だから起こしてはいけません』 中から出...
  • 2スレ目>>243~>>247
    『あ・・・あぁ・・・・・・』 暴れまわるバケモノ。なぎ払われていく人、人、人。 『いや・・・やだよ・・・もうやめてよぉッ・・・!!』 崩れていく建物。燃え盛る家、家、家。 『ぁ・・・ぅあ、あああっ・・・・・・!!!』 そして、ひときわ大きくて眩しい光が、視界いっぱいに広がって、『あたし』は・・・・・・・ 『あ、あぁぁ・・・うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」   「・・・かっ、莉嘉っ!どうしたの、莉嘉っ!」 「あ、あああああああっ!!やだ、やだやだやだっ、やめて、やめてえええええええええええっっ!!!」 「落ち着きなって、莉嘉っ!莉嘉っ、痛っ、だい、じょうぶっ、だからっ!!」 アタシの声も聞こえていないみたいで、ベッドの上から落ちそうになるくらいに暴れる莉嘉。 めちゃくちゃに振り回す腕に足に何度も叩かれながら、どうにか莉嘉を...
  • 2スレ目>>253~>>261
    レイナ、ルシファーとの相見えから一夜明け、聖は望月家の自室で人間の少女の本分をこなす為に学校へ行く準備をしていた。 が、その様子を見ていた佐城雪美は険しい表情をしている。 聖「雪美、そんな顔しないで…?」 聖「人間の姿でいる以上…学校には行かないといけないの…」 雪美「……私も……行く…」 聖「ダメ…」 聖「良い子だから、お留守番してて…?」 優しく宥める聖。 しかし、雪美の表情は変わらない。 雪美「……いつも一緒……言った……」 聖「……」 そろそろ家を出なければ遅刻をしてしまう。 かと言って、外が明るい内に翼で飛んで移動するにはあまりにも目立ち過ぎる。 雪美「……」 雪美は、とても納得してくれる様子では無い。 聖「…今日だけだからね?」 雪美「……!」 雪美「……うん」 その言葉を聞いた雪美の表情に笑みがこぼれる。 本当に今日だけだとわかってくれているのだろうか。 しかし昨夜、あんなこ...
  • 4スレ目>>30~>>47
    ここはとある教会。 小さいながらも内装は立派で、主祭壇の上方には意匠をこらした十字架がある。 そのさらに上には様々な色で作られたステンドグラスが教会内に光を取り入れている。 静寂に包まれた教会で一人の少女が椅子に座っていた。 その少女、緒方智絵里はそのステンドグラスをじっと見つめている。 そんな智絵里の後ろに一人の女性が近づいてきた。 クラリス「どうかしましたか?」 智絵里「ひゃ!」 ステンドグラスに夢中になっているところ急に後ろから話しかけられたためか智絵里は肩を震わせ小さく悲鳴を上げた。 そして恐る恐る智絵里は話しかけてきた女性、クラリスの方を向く。 智絵里「あ……えーっと……」 冷静に考えればクラリスは修道服を着ていたためこの教会のシスターであることはすぐわかるが、智絵里は何を話していいのかわからなくなっていた。 クラリス「私はこの教会でシスターをしているクラリスと申します。貴女の...
  • 4スレ目>>626~>>634
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/23(火) 00 14 26.29 ID wjGsSIs60 [2/20] きらりと奈緒は仲良く一緒に買い物をしていた。 いつも通りの食料を買って、買い物袋を引っ提げて歩く。 スーパーからの帰り道、奇妙なマスコットキャラ(?)がいた。 「きゃーかわいいー!」 「ハンテーン!」 「オラ!邪魔だキモキャラ!」 「ハ、ハン?!」 …なぜか近寄って行った少女が急にそのマスコットを罵っていたのだが。 「うっきゃー!かわいー☆奈緒ちゃん!写真!一緒に写真とろー!」 「ええ!?ああいうのはちっちゃい子がするもんだろ!?」 「むぇー奈緒ちゃんのケチー」 ちょっと会話しているうちに、浴衣の少女と何か話していたのも終わったらしい。テッテケテーと去って行っていた。 「まってまってー!きらりと一緒に写真とってー!」 「冷凍食品あるんだぞ!?溶ける...
  • 4スレ目
    4~ 10(◆n8e7PTy/8c氏)登場アイドル:橘ありす 21~ 26(◆I2ss/4dt7o氏)登場アイドル:森久保乃々、白菊ほたる、村上巴  *憤怒の街 30~ 47(◆EBFgUqOyPQ氏)登場アイドル:緒方智絵里、クラリス、大槻唯、本田未央 55~ 59(◆cAx53OjAIrfz氏)登場アイドル:鷹富士茄子、櫻井桃華 *憤怒の街 65~ 72(◆yIMyWm13ls氏)登場アイドル:関裕美、栗原ネネ、イヴ *憤怒の街 104~ 113(◆zvY2y1UzWw氏)登場アイドル:神谷奈緒、ナニカ 119~ 132(◆lbKlS0ZYdV.M氏)登場アイドル:南条光、小関麗奈、望月聖、佐城雪美、松尾千鶴 142~ 146(◆3Y/5nAqmZM氏)登場アイドル:工藤忍、浜口あやめ *憤怒の街 155~ 182(◆6osdZ66...
  • 1スレ目>>293~>>307
    神崎蘭子。彼女は普通の女子中学生である。決して魔王のような言葉では喋らない。 …少しオカルト好きなところを除けば。   オカルトと言っても好みはかなり偏っており、悪魔や魔術の本ばかり読んでいる。   そんな彼女は、異変が起こったその日にある能力を身に着けた。 …残念ながら彼女が望んだような『魔の力』ではなかったが。     彼女の能力は『どんな文章も読み解く能力』。 英語も仏語も独語も、挙句の果てには入手さえできれば異星の言語さえ脳内で自動で和訳して読むことができる。   暫く落ち込んだ彼女であったが、少しポジティブに考えて…外国語のオカルト本を読むことにした。   図書館にはオカルト本は少なかったが、とある古本屋に気まぐれで立ち寄った時、まるで自分を呼んでいるかのように目が離せなくなった一冊の本があった。   恐らく伊語で書かれたその本の名前は和訳して『魔の世界』。 ぱらぱらとめくり、...
  • 2スレ目>>133~>>137
    「・・・あっ」 朝の通学路。佐々木千枝は、信号待ちをしているその人物の姿を認めると、少し駆け足になって声をかける。 「お、おはようございます、おにいさんっ」 「ん?あぁ千枝ちゃん、おはよう。今日はちょっと早いんだね」 「はい、千枝、今日の日直なんです。おにいさんも、いつもより早いんですね」 「うん、最近人が増えたもんだから、色々忙しくってさ」 千枝と彼の関係は、家が近所であるという、ただそれだけだ。だが時折、青年が佐々木家の夕食に招かれることがあるなど、付き合い自体は深いものである。 (・・・今朝は会えないかも、って思ってたのに。えへへ、ちょっとうれしいな・・・♪) 小さな頃からよく遊び相手になってくれていた青年に、千枝は好意的な感情を抱いていた。 幼いゆえに『大人への憧れ』と『異性への恋慕』がないまぜになったその感情を、しかし千枝は彼に見せることは極力避けていた。 感情の整理はつかないま...
  • 1スレ目>>983~>>993
    とある平行世界。妖怪が人類の天敵となっていた世界。   妖怪たちの長は、人類の精鋭部隊に敗れ去ろうとしていた。   『我、死ストモ…我ガ執念ハ消エズ…!』   「ま、まだ生きてるの!?」   「もう一回ぶち込め!早く!」   人間たちが呪文を唱えると、聖なる力が集まってゆく。   『我ガ妖力、失ワレル事無シ…!』   妖怪の長が妖力を放出しようとするものの、完全に人間の攻撃に間に合わない。   最後の足掻きのように出した攻撃と聖なる力がぶつかり合い、衝撃が完全に消えた時、妖怪の長は消滅していた。     ごみ捨て場。そこには捨てられた着物があった。   ある呉服店で遥か昔から受け継がれ続けてきた伝統の着物…だった着物。   不幸にも一番若い娘に捨てられてしまった、持ち主を失った着物。   そこに空からまるで流れ星のような何かが降り、強い光を放った。     とある休日。とあるライブハウスで...
  • 2スレ目>>193~>>204
    最近、宇宙人やら謎の生命体やらと戦いが勃発してるらしいっス アタシも今、大事な戦いの真っ只中っス 味方は一人もおらず、大変っスね しかも、相手はやっかいなことに『時間』という人間じゃどうにもならないものなんス その相手は...   締め切り   アタシが今連載している漫画の締め切りが今日の夜っス それなのに、アシスタントは誰一人としてこないとは、もう全員首っスね、首 また新しい人探さなきゃ... ピンポーン も、もしかしてアシさん!?いやー、神はアタシを見捨てなかったっスねー 「はいはい、今行きまスよ」 ガチャ 「荒木先生!原稿!」 編集でした この編集さんはいいおばさんなんスけど、ちょっとおせっかい焼きだから困るっス。集中できなくなりまス 「荒木先生、今日締め切りなんで原稿を受け取りに来ました」 しょうがない、アタシの能力を使って帰ってもらいまス         ...
  • 2スレ目>>103~>>113
    ──宇宙の何処か── 真っ暗闇の空間に、何者かの声が響く。 「さて、我らの計画の進捗状況についてだが」 「……ウサミン星の一件は大きな痛手となったな」 「強固な全体主義の下で理想的な繁栄を遂げていたウサミンの崩壊」 「その原因は、彼らにもたらされた『文化』によるものだ」 「『感情』の起伏を促す『娯楽』……か」 「やはり、知的生命体にとって感情という現象は唾棄すべきものであるな」 「左様、此度のウサミン星の騒動はその恰好のモデルケースと言えよう」 「と、なれば……これ以上被害が広がる前に手を打たねばなるまい」 「ウサミン星の『グレートマザー』が持ち帰ったとされる文化の発信源は何処だ?」 「天の川銀河に属する太陽系……その第三惑星、地球だ」 「何と、そのような辺境の未開惑星が……」 「地球人は、殊更感情の起伏の大きい種族なのだ」 「故に、彼らの生み出す文化……娯楽も、相応の影響力を持つことにな...
  • 5スレ目>>5~>>42
    5 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12 04 56.14 ID tRrD29fbo [2/39] 前回までのあらすじ 妖刀『小春日和』を抜くと、 『ひなたん星人』になってしまう少女・小日向美穂は、 街に現れた怪人ハンテーンの反転薬のせいで、 刀を抜いてない時でも常時、『ひなたん星人』になってしまうのだったひなた! 小日向美穂の運命や如何に! 参考 (美穂と『小春日和』) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/155-183 (ひなたん星人とハンテーン) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/507-519 6 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(...
  • 4スレ目>>327~>>332
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/16(火) 02 09 14.63 ID zrwh3gmW0 [2/9] 精霊に選ばれた少女たちが降らした癒しの雨が降り注ぐ。 それを夕美は笑顔で受け止めていた。 体中に力がみなぎる。雨の日はいつもよりも調子がいいが、雨の中の精霊の力の影響かいつもよりいい感じだ。 「やっぱり水はいいねー水と太陽と空気があれば生きていけるし!」 「でもハンバーガーショップで『水だけ。』って言ったときはどこのラッパーかと…」 その時、菜々の背後にカースが現れる。 黒い、一本角の馬型カース。それが怒り狂っていた。 「こ、これはユニコーン型カースですか!?初めて見ました!」 あわてて高く飛び上がり、突進を避ける。 「ナナは処女ですって!まったく!」 「突進しか能のない害獣かな?」 にっこり夕美は笑うと、近くにいた普通のカースに駆け寄り、...
  • 4スレ目>>940~>>951
    名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/26(金) 11 01 24.41 ID ptwPTB0Ao [2/15] 今もなお、ヒーローとカースによる激闘が繰り広げられる憤怒の街。 カース達は呪いをばらまくために、暴れ回り。 ヒーロー達は人々を守るために、それらと戦う。 しかし中には、別の思惑を持ってこの街に来ている者達もいる。   「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、えーっと・・・・・・魔滅の槍となりて許されざる者達に降り注げぇ!アクアジャベリン!」 『オゴッ!?オグワァァァァ・・・・・・』 桜の杖を持った少女の号令によって、周囲の水溜りが槍となって一角獣達に突き刺さる。 「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、うーん・・・・・・牙剥く邪悪を切り刻めぇ!ウォーターブレード!」 『ギャイィイイン!?』 背後から来ていた狼達は、水の刃にバラバラに切り裂...
  • 4スレ目>>507~>>518
    507 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/20(土) 11 07 29.04 ID NW4wqk7so [2/14] 美穂「は~はっはっはっはっは~!!」 今日も今日とて一人の少女の高笑いが街に響く! 美穂「愛と正義のはにかみ侵略者!ひなたん星人!ただいま惨状ナリっ☆」 キュピーン 最近、ちょっとだけ有名になったヒーロー、ひなたん星人こと小日向美穂! 怪人が現れたらしいと、街の騒ぎを聞きつけ駆けつけた!! なお本人は有名になりつつある事に非常に複雑な気持ちである模様 少なくとも卯月ちゃんには、ひなたん星人としての活動バレないだろうから頑張れ、美穂! さて!そんな美穂の今回のお相手は!?   ハンテーン「はんてーん!」   街に人々を襲う謎のカピバラ獣人! その名前、能力、目的は一切不明! 鳴き声から名前はとりあえずハンテーンだ!! ...
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