5スレ目>>190~>>194

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「5スレ目>>190~>>194」で検索した結果

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  • 5スレ目>>190~>>194
    190 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/01(木) 08 43 40.63 ID o72RTse90 [2/8] ――海底都市の中心部、海皇宮。 兵士「海皇様、失礼しまぁす」 海皇の自室に、一人の少女が入ってきた。 海皇「……ヨリコ、で大丈夫ですよ。サヤ」 海皇と呼ばれた少女は、モノクルを指でクイ、と押し上げてぎこちなく微笑んだ。 サヤ「うふっ、申し訳ございませぇん、ヨリコ様」 ヨリコ「はい、よろしい。それで、何か御用でしたか?」 サヤ「はぁい、例のお客様が到着しましたよぉ」 ヨリコ「ああ、そうでしたか。では、お通しして下さい」 サヤ「はぁい、どおぞぉ☆」 サヤが扉を開けると、一人の女性が部屋に入ってきた。 黒い短髪で、首には奇妙なゴーグルをぶら下げている。 ヨリコ「ようこそ。海底都市の居心地はいかがでしょうか、アイ様?」 招かれたのは、アンダーワールド...
  • 5スレ目>>150~>>158
    150 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 05 03.17 ID a+yF/4l+O [2/11] 憤怒の街が見える場所。 そこに三人の少女達---ナチュルスターがいた。 癒しの雨を降らせてからずっと彼女達はピクリとも動かず立ったまま、空に向かい、力を送り、雨を降らし続けていた。 はたから見たら死んでるのかと疑ってしまう程だ。 だけど、よく耳を澄ますと呼吸をする音が聞こえる。 151 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/30(火) 23 06 09.79 ID a+yF/4l+O [3/11] 何故、この状態で彼女達は生きてるのか? それは、ナチュルアースこと村上巴。彼女がいるからこそ飲まず食わず寝ずに癒しの雨を降らし続けていられるのだ。 彼女が植物が大地に根をはるように水やエネルギーを吸収し、それを二人に...
  • 4スレ目>>194~>>215
    名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/13(土) 23 08 14.32 ID +W9EwcPAo 速水奏は退屈していた。 それというのも、昨今の事情に多少の『飽き』が来てしまったからだ。 普通の人間へと色欲の力を注ぎこみ分け与えると、その人間の周りの環境が徐々に崩れていく。 本人に言わせてみれば『あるべきカタチにしてあげた』だけではあるがそれはなかなかに愉快だった。 隠していた本音を、くだらない秘密を暴き、曝す。それを受けた相手が焦ったり、答えたり。 悪魔らしくもない『いいコト』をしてあげたとすら思っていた。 たまに、弱い能力を持った人間もいた。注ぎ込んだ力と反発して気が狂ってしまった時は『これでは面白くない』と反省したものだ。 相性の問題か、アスモデウスの力を注ぎ込んだ状態でまともに能力を行使できた人間はいなかった。 これでは普通の人間に注ぐのと変わらない...
  • 5スレ目>>138~>>146
    138 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/30(火) 21 45 15.74 ID mqyPD9Cu0 [3/13] 憤怒の街。そこから溢れてくるカースをGDFや様々な団体は防衛チームを派遣し、被害を最低限に抑えるべく戦っていた。 カースは基本的には道に沿って移動するがもちろん例外はいる。ネバーディスペアはそんなカースを討伐していた。 「とりゃあ!」 封鎖された線路を進んでいたカースの最後の一体の核を奈緒が破壊する。 「夏樹、次はどこだ?」 「ちょっと待て…本部からのデータ座標データを確認…行くぞ!」 夏樹の視界には複数のユニットからの映像と様々なデータが見える。 かなりの量のカースが防衛されてない場所を移動しているのだがそれもかなり数が減っているようだった。 夏樹が穴を生み出し、4人はそこに入っていく。 次の場所にいたカースは普通のカースに獣型数体。それ...
  • 1スレ目>>150~>>170
    それなりに大きく、四方を壁で囲まれた場所に少女が一人立っている。   天井のスピーカーから男性の声が流れる。   『射撃訓練開始。』   夏樹「…了解。」   夏樹は普通の少女ではない。彼女の周りに複数の目玉型ユニットが浮かんでおり、周囲を旋回している。   夏樹の背後にターゲットが出現した次の瞬間、ユニットの一つが光線を放ち、貫いた。   次々と出現してくるそれらを、夏樹自身は全く動かずにクリアする。   最後に目の前に現れた巨大なそれに、二つのレーザーが当たるも壊れない。   夏樹は最後の最後に手袋をした両手を動かした。   夏樹「バン!」   そして最後のターゲットは破壊され、夏樹は持っていなかったはずの拳銃を両手に持っていた。   『お見事だ。さぁ、次の訓練を開始する…』     夏樹「ハァ…」   「疲労しているのか?あの娘との面会を中止するか?」   夏樹「…するわけないじゃん...
  • 5スレ目>>166~>>172
    166 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/31(水) 02 58 06.37 ID TCLX5nBXo [3/10] 美しい、薄い桃のかかった髪をたなびかせて少女が空を駆ける。 まとわりつこうとする真っ黒な呪いの泥へ銀の閃光を走らせ散らすと、中心の赤い核を蹴りぬいた。 琴歌「きりがありませんね……卑怯ですよ! もうっ!」 正義に目覚め、義憤に燃えている――というわけでもないが。彼女には戦う理由がある。 少なくとも、目の前で起きている理不尽が。起きようとしている不条理が許せない。 彼女は世間知らずのお嬢様だった。蝶よ花よと育てられ、動かない両足を周りの人の助けによって乗り越えられてきただけの、お嬢様だった。 そんな彼女は、ある日さらわれて自由に動く銀の脚と、戦うための技術を教えられる。 未知の知識、未知の世界。怖いと思う気持ちと同時に持っていたのは、それに対...
  • 2スレ目>>193~>>204
    最近、宇宙人やら謎の生命体やらと戦いが勃発してるらしいっス アタシも今、大事な戦いの真っ只中っス 味方は一人もおらず、大変っスね しかも、相手はやっかいなことに『時間』という人間じゃどうにもならないものなんス その相手は...   締め切り   アタシが今連載している漫画の締め切りが今日の夜っス それなのに、アシスタントは誰一人としてこないとは、もう全員首っスね、首 また新しい人探さなきゃ... ピンポーン も、もしかしてアシさん!?いやー、神はアタシを見捨てなかったっスねー 「はいはい、今行きまスよ」 ガチャ 「荒木先生!原稿!」 編集でした この編集さんはいいおばさんなんスけど、ちょっとおせっかい焼きだから困るっス。集中できなくなりまス 「荒木先生、今日締め切りなんで原稿を受け取りに来ました」 しょうがない、アタシの能力を使って帰ってもらいまス         ...
  • 2スレ目>>119~>>125
    side M 「にゃあ~……おなかすいたにゃあ……もうキャットフードでもいいにゃ………」 休日の昼間、買い物客で溢れかえる大型ショッピングモールの日陰に思いっきり横になって寝ている少女がいた。 「けど暑いにゃ……動きたくないにゃあ……」 世界が異変………例えば、異星人が現れたり、正体不明の怪物が出たり、悪を名乗る集団やはたまたそれらと戦うヒーローヒロインが表舞台に立つようになっても、人々の生活は割と変わることが無く続いていた。 「けどやっぱりおなかすいたにゃ………まいったにゃあ………」 それは、人類が延々と続けてきた歴史の偉業か。 「………はぁ、ひもじいってこういう事なのかにゃあ……」 もしくは、弊害か。 「お財布すっからかんにゃあ………あ、あんなところに100円が落ちてるにゃ!」 ―――つまるところ、ネコミミ&ネコシッポを生やしてどこかの学校の制服を着た少女『前川みく』にはお金が無かった...
  • 4スレ目>>119~>>132
    ―――光達の中学の屋上 ルシファーの『傲慢』なる残酷な提案に屈さず、自らの『誇り』と『自信』を手に入れた小関麗奈。 望月聖にも、その身に秘めた希望の光を見出され、悪のカリスマから正義のヒーローへと転職。 ―――かと思われたが 麗奈「ところで南条。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」 光「ん?なんだ?」 麗奈「アンタと望月って昔からの知り合いなんでしょ?」 麗奈「なんか、アイツの弱点とか知らないわけ?」 光「へ?」 過去に自らの悪事を聖によって邪魔されたことを未だに根を持っており、未だにその復讐を企てていた。 光「昔からの知り合いって…聖はまだ転校してきてそんなに日は経ってないぞ?」 しかし光からの返答は麗奈にとっては間の抜けた返答そのものである。 麗奈「そういうことじゃないわよッ!」 麗奈「アイツが転校してくる前から、アンタ達は仲間だってんでしょって聞いてんのッ!」 光「アタシと聖...
  • 4スレ目>>142~>>146
    「あ、アタシが夕美さんの代役ですか!?」 突然言い渡されたそのとんでもない提案に、工藤忍は大きな声をあげた。 「ああ。収録予定の歌番組がったんだが、彼女は例の『カースの街』へ向かう事になったらしくてね。こういう時には、キミが『同盟』に参加していなことが助かるよ」 担当プロデューサーが苦笑まじりに呟く。 雪女である忍は、やろうと思えばカース位ならばカチカチに凍りつかせることもでき、アイドルヒーローとして活動できるだけの能力を持っている。 これが最後、と意気込んで受けたオーディションで思いきってカミングアウトして以来、アイドルヒーローとして活動してみないか、とプロダクションから何度か提案されていた。 もちろん、それだけが決め手になったわけではなく、アイドルとしての素質があると見込んだから合格させた、とは社長の弁であり、実際何度か断ってもアイドルとして活動させてくれているので、嘘ではないの...
  • 2スレ目>>133~>>137
    「・・・あっ」 朝の通学路。佐々木千枝は、信号待ちをしているその人物の姿を認めると、少し駆け足になって声をかける。 「お、おはようございます、おにいさんっ」 「ん?あぁ千枝ちゃん、おはよう。今日はちょっと早いんだね」 「はい、千枝、今日の日直なんです。おにいさんも、いつもより早いんですね」 「うん、最近人が増えたもんだから、色々忙しくってさ」 千枝と彼の関係は、家が近所であるという、ただそれだけだ。だが時折、青年が佐々木家の夕食に招かれることがあるなど、付き合い自体は深いものである。 (・・・今朝は会えないかも、って思ってたのに。えへへ、ちょっとうれしいな・・・♪) 小さな頃からよく遊び相手になってくれていた青年に、千枝は好意的な感情を抱いていた。 幼いゆえに『大人への憧れ』と『異性への恋慕』がないまぜになったその感情を、しかし千枝は彼に見せることは極力避けていた。 感情の整理はつかないま...
  • 1スレ目>>129~>>140
    ピィ(俺の名前はピィ)   ピィ(ピィだ)   ピィ(そう名乗れと言われているので、こう名乗るしか無い)   ピィ(一応本名を聞かれても答えられない、ということになっている)   ピィ(現在所属している組織『プロダクション』での決まりなのだそうだ)   ピィ(組織のリーダーである社長がそう言うのだからそうなのだろう)   ピィ(しかし同期の千川ちひろさんは本名を名乗っている)   ピィ(社長に聞くと『そりゃあ君、役職の違いだよ』らしい)   ピィ(この辺、なんだかいい加減だ)   ピィ(俺が『プロダクション』に所属したのは、ほんの1週間ほど前だ)   ピィ(前の職を失った俺が就職活動をしていたところを社長直々にスカウトされた)   ピィ(曰く『ティンときた』らしい)   ピィ(というか、そもそもこの『プロダクション』が設立されたのも1週間前で)   ピィ(ここには現在俺とちひろさんと社長の...
  • 4スレ目>>155~>>182
    小日向美穂は普通の少女である。 実はあの日、目覚めた能力者の一人で、 日夜秘密結社と戦ってるとか。 実は宇宙から来た異星人で、 地上を侵略するために活動しているだとか。 実は地下帝国の技術者で、 マッドなアイテムやロボットをクリエイトしているだとか。 実は魔界から来た悪魔で、 悪意と呪いをばら撒いているだとか。 そのような設定はない。 取り立てて、ごく普通、一般的な、 現代の、地上に住む、能力を持たない、人間の、女子高生であった。 卯月「さっきの授業難しくなかった?」 美穂「難しかったねー、茜ちゃんは・・・・・・。」 茜「・・・・・・。」 プスプス 美穂「だ、大丈夫?」 卯月「煙出てるね。」 茜「え、Xが少なくなるとYが増えて、そこにZとnがやってきて・・・・・・。」 茜「X・・・・・・Y・・・・・XとYの関係・・・・・あれ、Xが攻めでYが受け?」 美穂「茜ちゃん、その数学...
  • 2スレ目>>163~>>172
    きらり「奈緒ちゃん…!かれんちゃんが…!」 それはきらりが加蓮を浄化し、結界から出て夏樹、李衣菜、奈緒と合流している時。 その光景を一匹の蛇が覗き見していた。   「若いわね」 場所は変わり、薄暗い廃墟を一人の女性が進んでいた。 「若いっていいわね。思いっきりがよくって、すぐ行動ができて」 微笑んでいて、だがその瞳はまるで獲物を見定めてるような蛇のような鋭い眼差し。 「仲間と一緒に協力して、闇に落ちた一人の少女を救いだす。なんて、素敵な話なのかしら」 喋り方は普通の筈なのに、どこかネットリとまとわりつくようなおぞましさを感じてしまう。 「羨ましいわね」 そういいながら女----川島瑞樹は廃墟の奥へと進む。 「だけどね……少し遅かったわね」 そして、奥の広い部屋。 そこは黒い泥に侵食されていた。そしてその中央には大きな黒い繭みたいのがあり、中には幾つもの核が敷き詰められており、その繭は心臓の...
  • 2スレ目>>103~>>113
    ──宇宙の何処か── 真っ暗闇の空間に、何者かの声が響く。 「さて、我らの計画の進捗状況についてだが」 「……ウサミン星の一件は大きな痛手となったな」 「強固な全体主義の下で理想的な繁栄を遂げていたウサミンの崩壊」 「その原因は、彼らにもたらされた『文化』によるものだ」 「『感情』の起伏を促す『娯楽』……か」 「やはり、知的生命体にとって感情という現象は唾棄すべきものであるな」 「左様、此度のウサミン星の騒動はその恰好のモデルケースと言えよう」 「と、なれば……これ以上被害が広がる前に手を打たねばなるまい」 「ウサミン星の『グレートマザー』が持ち帰ったとされる文化の発信源は何処だ?」 「天の川銀河に属する太陽系……その第三惑星、地球だ」 「何と、そのような辺境の未開惑星が……」 「地球人は、殊更感情の起伏の大きい種族なのだ」 「故に、彼らの生み出す文化……娯楽も、相応の影響力を持つことにな...
  • 4スレ目>>104~>>113
    久々に宇宙管理局にネバーディスペアを呼び出し、数日間、とある検査を行っていた。 一見すればただの身体検査だが…本来の目的は奈緒の血を採取することだった。 奈緒は身体にコンプレックスを抱いている。だからあくまで自然に手に入れる必要があった。 加蓮という少女。…彼女は一度死んだそうだ。 物事の本質を常に見ているきらりが言うのだから間違いのはずがない。 しかし、生き返った。その理由が奈緒の血だという。 …血だ。奈緒の血には何かがある。そこで行われた実験で成果を得られたのがとある実験。 2匹のネズミ。1匹は毒で弱り今にも死にそうなネズミ。もう1匹は元気なネズミ。 どちらにも血を飲ませ、放置する。 驚くべきことに奈緒の血は数時間も温度と鮮度を保っていた。この血の温度が失われる頃にまた血を飲ませる。 毒に侵されていたネズミが死んだのと同時に健康なネズミを埋め込んでいた電撃装置で一撃で殺す。 しばらく...
  • 1スレ目>>102~>>110
     ヒーローと侵略者がはびこる、この世界。   侵略者が暴れ、ヒーローがとめる。 それが当たり前のこの世界。   そして、この街にも日夜、侵略者から街を守る二人のヒーローが……   乃々「いきなりで申し訳ないんですけど、あの、私、ヒーローやめたいですけど……」   ほたる「だ…だめですよ!乃々ちゃん!辞めないでください!」   乃々「いや、だって、あの、その、えっと…」   なんか解散しそうな雰囲気になっていた。     説明しよう!   彼女達は自然を司る精霊により選ばれた正義の味方である。 変身アイテム『ナチュルリング』を使う事により、自然の力で平和を守る優しき戦士『ナチュルスター』に変身するのである。   乃々「ヒーローなんてむーりぃー」   このいかにもネガティブそうな少女は森久保乃々。海の力を司る『ナチュルマリン』に変身する。 海の力は傷ついた人々を癒やし、安らぎを与える。時には荒...
  • 2スレ目>>8~>>13
    「・・・人探し、ですか。ご家族の方ですか?」 ある日の安斎探偵事務所。翠と由愛に、捜索願いのあった猫を送り届けに向かってもらい、事務所で報告書をまとめていた都の元に、依頼人がやってきた。 「いや、友人だ。どこ探してもまるで尻尾掴めなくてよ」 「で、ここならきっと見つけてくれる、って話を聞いて。それで、こうして依頼に」 二人の名は、向井拓海と原田美世。小さな少女一人しかいない事務所に怪訝そうな顔をした二人だが、都の落ち着いた立ち振る舞いに、とりあえず信用して話を切り出してくれた。 「なるほど。その方のお名前は?」 「木村夏樹。・・・・・・二年くらいまえに、死んだはずのヤツだ」 「・・・死んだ、『はず』、ですか」 苦々しげに呟いた拓海の言葉に、眉をひそめる都。死んだ人間を探し出して欲しいとは、一体どういうことだろうか? 「・・・交通事故にあった、って、そう聞いてたんだけどね。どこの病院にも、運...
  • 4スレ目>>4~>>10
    橘ありすは自身の名前にコンプレックスを持っている。その要因としては同級生にからかわれるという側面もあるだろうが「橘」という名字に対して合わないと言う事が彼女の中で占める大部分だ。 しかしありすはその名前を嫌悪しているわけでもない、なぜならありすという名前が彼女と親を繋ぐ唯一の記憶だからだ。 ありすは物心がつく前からとある田舎町の橘という老夫婦の養子として育ってきた。養父母が言うには「段ボールに『拾ってください、名前はありすです。』と書いてあったから拾ってきた。」というが当時のありすにも(嘘だな)と感じられた。 しかし、ありすという名前を両親が付けたのは本当らしくその名前で呼ばれるたびにありすは両親とのつながりと「なぜ両親は自分を手放したのか」という感情が混ざりあい、苦手意識を持ってしまうのである。 「あの日」後も(彼女自身は)特に変わりもなく暮らしていた。 学校がそれなりの長期休暇に...
  • 1スレ目>>18~>>37
     えと…なんて言えばいいんだろう……?   …ある時期からこの世界の人たちは少し普通から外れてしまいました。   普通から外れてしまったっていうのは分かりにくいかな…?   異世界からの侵略者とか地球を守る戦隊ヒーローとか…後は異世界からやってきた勇者とかがやってきて…。   なんか剣と魔法の世界って言うとロマンがないかな…?   師匠は『沢山の世界と繋がってしまった弊害かもしれませんね~♪』   なんて気軽に言ってたけどこのことが私達の世界に与えた影響はとっても大きくてそして……。   それは私たちが『特別』では無くなったということでした。      「イヴさん!事務所の壁が吹っ飛んで大穴空いてるよ!」   私はパタパタと派手な足音を立てながら綺麗にまんまるにくり抜かれた事務所の壁から中に入ります。   …一体何したらこんなことになるんだろう…?   「昨日この辺で少し戦いでもあったみた...
  • 5スレ目>>80~>>88
    80 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 02.44 ID oBmSi01M0 [4/15] 【魔法少女ラブリーチカ】 十数年前に放送され、5シリーズ約200話放送され続けた魔法少女アニメ。 横山千佳という少女が愛の力でラブリーチカに変身し、仲間たちと共に悪の魔物を倒すストーリー。 杖と魔法以外にも剣や弓や槍を使う他、挙句の果てには格闘戦まで行い、「迷走しすぎて逆にカッコいい」魔法少女と言われる。 社会現象的なブームを起こし、現在も魔法少女アニメと言えばこれをあげる人も多い。 決め台詞は「正義の味方ラブリーチカが、愛の力でオシオキしちゃう!」 81 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 30.25 ID oBmSi01M0 [5/15] 憤怒の街。そこはありとあらゆる人間が怒りに飲...
  • 5スレ目>>380~>>407
    380 名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/08/06(火) 23 57 53.76 ID nHHg/cJFo [2/6] 周子「問題は無さそうかなー」 ――『憤怒の街』から少し離れた場所。 ――塩見周子の視線の先に、 ――『浄化の雨』を降らせている間、動けずにいるナチュルスターと、 ――彼女たちを、迫り来るカースから護衛している能力者たちの姿があった。 ――周子は、更に別の場所からそれを見守り、 ――何かあったときにいつでも助太刀できるようスタンバイしながら、 ――後進の奮戦を眺めていた。 周子(人数も増えたし、連携も上手くなってきてる) 周子(志乃さんが大本を潰してくれたおかげで、体力も保ちそうだから) 周子(心配の必要は無い、かな) ――協力し合い、善戦する様に頼もしさを感じ、 ――自分の出る幕は無さそうだ、 ――と、安心すると同時に、 ――あま...
  • 5スレ目>>280~>>291
    280 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/08/02(金) 14 15 02.62 ID Y5RKnTkW0 [2/14] ナニカは街を歩く。切り離した生物たちの記憶を読み取って、それらしい建物を見つけたのだ。 今いた場所からは少し遠くて、結構歩く必要があったのだけど。 記憶を読み取ると…たとえばシスターが落としたカップの破片が猫に当たっていたり、刀で切り合う女の子たちがいたりで余計な情報も多い。 そういえばシスターは不自然にカップの事を許されていた気がする。猫に謝ってくれたから良い人なんだろうが…能力者なのだろうか。 (神様なんていないのに、シスターをしているのは可哀想かな。…関係ないけど) 神様がいない事なんて、自分の存在が証明しているようなものだ。 泣いても叫んでも祈っても助けてもくれないし、死なせてもくれなかったのに…どうして神など信じられるものか。 ま...
  • 5スレ目>>300~>>308
    300 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 03 07.76 ID HDYCouX+0 [2/11] 裕美「轟音がしたから様子見に行っただけなのに……」 裕美のすぐ横を憤怒の翼竜のカース弾が通り過ぎる。 裕美「な、なんでこんなのが空から落ちてくるのっ!?」 『氷よ!寄り集まりて塊になれっ!』 翼竜はその氷塊を苦もなくその鱗で弾く。 裕美「か、硬い…!?」 翼の破れた翼竜は二本脚で暴れ回りカース弾を吐き出す。 裕美「普通地上に落ちたら一気に戦力低下とかそういのじゃないかな!?」 『っ、雷よ!穿って!』 苦し紛れにペン先から放った小さな稲妻が走って翼竜の脚に突き刺さる。 すると翼竜が目に見えて苦しみだす。 301 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 17 04 00.24 ID HDYCouX+0 [...
  • 5スレ目>>360~>>369
    360 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日:2013/08/05(月) 00 14 32.86 ID TAab4d6+0 [2/12] 一時休憩を終えたネバーディスペアは、ある地点へ行くように命令を下された。 「この情報はある信頼できる情報提供者から入手したのだが…あの浄化効果を持つ雨を降らせている能力者達がこの地点にいるそうだ。」 LPの言う情報提供者が少し気になるが、あまり口を挟む状況でもないので黙って聞く。 「しかし、その能力者は雨を降らせる事に集中しすぎて雨を降らせる装置のようになり、動けなくなってしまっているそうだ。」 「街の事件解決の生命線とも言える…彼女達の護衛を頼みたい。すでに数名が護衛に来ているようだが、数が多いらしい。…頼んだぞ。」 「了解!」 すぐさま夏樹が穴を生み出し、その地点へと移動した。 361 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日...
  • 5スレ目>>770~>>777
    770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08 47 10.05 ID S3u6ofFeo [2/10] 博士「(ん……あの娘……)」 龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。 目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。 後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。 だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。 博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。 するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。 ……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。 博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」 「えっ!?」 往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。 普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた...
  • 5スレ目>>5~>>42
    5 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12 04 56.14 ID tRrD29fbo [2/39] 前回までのあらすじ 妖刀『小春日和』を抜くと、 『ひなたん星人』になってしまう少女・小日向美穂は、 街に現れた怪人ハンテーンの反転薬のせいで、 刀を抜いてない時でも常時、『ひなたん星人』になってしまうのだったひなた! 小日向美穂の運命や如何に! 参考 (美穂と『小春日和』) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/155-183 (ひなたん星人とハンテーン) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/507-519 6 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(...
  • 5スレ目>>319~>>323
    319 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 47 48.68 ID FqxeQIVLo [2/6] 女「神父様、私明日試験で...不安なんです...」 神父「なるほど...そうですか...」 女「神父様...」 神父「『覚悟』を決めましょう。明日試験があるのは変えられない。それならば...」 ━━━━━━━━━ ━━━━━━ ━━━ 女「ありがとうございました、神父様」 神父「いえいえ。貴女に神のご加護がありますように」 バタン クラリス「神父様、そろそろ昼食にしましょう」 神父「お、もうそんな時間か」 クラリス「さあ、いただきましょう」 神父「おう、いただきます」 クラリス「いただきます」 320 名前: ◆mtvycQN0i6[sage] 投稿日:2013/08/03(土) 22 48 26.47 ID FqxeQIVLo [3...
  • 4スレ目>>880~>>894
     名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/07/25(木) 23 12 10.96 ID U3cZtNQAo [4/19] 未央「藍子ちゃんにさ……」 ピィ「……ん?」 未央「能力をあげた事、ちょっと考えちゃう時があるんだよねー」 ――まだ、藍子の来ていない事務所で、 ――未央が突然そんなことを呟いた。 周子「なになにー? 後悔とかしてんの?」 未央「んー、まぁね……」 ――俺に対しての未央の発言に、 ――しかし、俺より先に周子が反応した。 ――この二人は最近仲が良い。 ――波長が合う、というよりは、 ――共通の話題がある、という点で意気投合しているらしい。 周子「わかるわかる、どこまで介入しちゃっていいのかってちょっと悩むよね」 未央「えー、でも周子さんは全部自己責任で済むからその分好き勝手できる部分あるでしょ」 周子「自己責任だからこそ、判断をミスす...
  • 5スレ目>>513~>>519
    513 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/07(水) 20 25 45.86 ID A+OuWZ+hO [4/12] 満月が浮かぶ静かな夜。 日が出てる時は、子供達が元気に遊ぶ賑やかな公園も、夜になれば人気もない場所へと変貌する。 月明りと街灯に照らされ、遊具も不気味に輝いていた。 そんな公園のとある一角。 突然、空間が歪み始め、そこに宇宙船らしきモノが突然姿を現した。 514 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/08/07(水) 20 26 46.26 ID A+OuWZ+hO [5/12] ???「やっと、人がいなくなったねぇー。みやびぃ船の中だけで退屈だったよぉ」 『ミヤビ。声が大きいです。周りの住民に気づかれたら大騒ぎです。ソレに今は夜と言う時間でこの星の住民は一部眠りにつくのです。だから起こしてはいけません』 中から出...
  • 5スレ目>>47~>>56
    47 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 09 15.31 ID S/9BxabqO [2/12] 投下しますー スパイクPと海皇宮などの設定をお借りします 48 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 10 31.60 ID S/9BxabqO [3/12] ここは海底都市。 そこの中央に鎮座してある海皇宮。 スパイクP「畜生!カイめ!!」 イライラした様子で、出てくるスパイクPの姿があった。 任務の失敗の報告をし、処分を受ける覚悟でいたが、引き続き地上先行破壊工作の任とアビスナイトの命を遂行するように言われたのだ。 だが、かつての同僚にいいようにやられたあげく、見逃されたのだ。そちらの方が腹立たしい。 49 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16...
  • 4スレ目>>940~>>951
    名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/07/26(金) 11 01 24.41 ID ptwPTB0Ao [2/15] 今もなお、ヒーローとカースによる激闘が繰り広げられる憤怒の街。 カース達は呪いをばらまくために、暴れ回り。 ヒーロー達は人々を守るために、それらと戦う。 しかし中には、別の思惑を持ってこの街に来ている者達もいる。   「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、えーっと・・・・・・魔滅の槍となりて許されざる者達に降り注げぇ!アクアジャベリン!」 『オゴッ!?オグワァァァァ・・・・・・』 桜の杖を持った少女の号令によって、周囲の水溜りが槍となって一角獣達に突き刺さる。 「癒しの水よ、大いなる私の力に従って、うーん・・・・・・牙剥く邪悪を切り刻めぇ!ウォーターブレード!」 『ギャイィイイン!?』 背後から来ていた狼達は、水の刃にバラバラに切り裂...
  • 4スレ目>>30~>>47
    ここはとある教会。 小さいながらも内装は立派で、主祭壇の上方には意匠をこらした十字架がある。 そのさらに上には様々な色で作られたステンドグラスが教会内に光を取り入れている。 静寂に包まれた教会で一人の少女が椅子に座っていた。 その少女、緒方智絵里はそのステンドグラスをじっと見つめている。 そんな智絵里の後ろに一人の女性が近づいてきた。 クラリス「どうかしましたか?」 智絵里「ひゃ!」 ステンドグラスに夢中になっているところ急に後ろから話しかけられたためか智絵里は肩を震わせ小さく悲鳴を上げた。 そして恐る恐る智絵里は話しかけてきた女性、クラリスの方を向く。 智絵里「あ……えーっと……」 冷静に考えればクラリスは修道服を着ていたためこの教会のシスターであることはすぐわかるが、智絵里は何を話していいのかわからなくなっていた。 クラリス「私はこの教会でシスターをしているクラリスと申します。貴女の...
  • 5スレ目>>63~>>72
    63 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/28(日) 05 09 43.76 ID ofTpPcLJo [2/12] ──諸々の勢力が憤怒の街に乗り込んでいるその頃── GDFの三人は協力要請をした『プロダクション』の事務所へと向かっていた。 その道中、司令から通信が入った。 椿「作戦の変更?」 詩織「なんでまた……」 司令『作戦区域上空に、大型の飛行能力を有したカースが確認されたのだ』 司令『我々の防衛線にまで出張ってきて、軽微ではあるが損害も出ている』 椿「飛行能力って……厄介ですね」 司令『飛行能力に加え、体表が硬い鱗状の物質で覆われており、我々が現状持ち得る火器のいずれも大した効果が無かった』 司令『知っての通り、現地では電子機器の類は謎のジャミングを受け使えない』 司令『航空機はおろか、ミサイル等の誘導兵器も使い物にならないのだ』 司令『奴を撃破す...
  • 5スレ目>>782~>>803
    782 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 21.25 ID 7bYZ6KqBo [1/22] イベント「真夏の肝試し大作戦!」 設定お借りして投下します 前回までのあらすじ 『斬っても斬ってもカピバラ』 参考 452 (美穂と超ハンテーン) 700 (真夏の肝試し大作戦!) 783 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/08/12(月) 19 40 50.32 ID 7bYZ6KqBo [2/22] 私にとって今回の事はそれは一大事だった。 昼間でも、外が夜みたいに薄暗い事だとか テレビが付かなくなったとか、 電話が使えなくなったとか、 家の外の道で妖怪が騒いでるらしいだとか、 そんな事よりも重大な事だ。 肇ちゃんが倒れた。 784 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013...
  • 4スレ目>>380~>>388
    380 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/18(木) 19 53 09.85 ID 4bSwgeVb0 [3/16] ナニカは夢を見ていた。ギロチンで首と体を別々にされたり、毒を飲まされた夢を。 ナニカは夢を見ている。縛られて冷たい水槽に沈められたり、銃で頭を撃たれた夢を。 ナニカはずっと夢の中。怖い人たちに滅茶苦茶にされる夢の中。 最初は何も思う心がなかった。夢の中にいることが役割だった。 けれど流れ込んできた感情を読み取るうちに…偶然にも意識が生まれていた。 痛いのはイヤだ。怖いのもイヤだ。苦しいのもイヤだ。助けて、誰か助けて…。 消した恐怖の記憶、幼い子供のような感情…『主』のなくしてしまったもの、封じこんでしまったものの集合体がナニカだった。 だからある意味ではナニカは『主』だった。少し劣るが『主』であった。 けれど本来は生まれる事のない...
  • 5スレ目>>585~>>593
    585 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 14 53 26.62 ID jq8tkOme0 [2/10] 雪菜が箒へと『部分変身』させた雷のワンドで空を飛ぶ練習をしていた時だった。 雪菜「…な、なんですかこれは…?」 穿たれた建物。 砕かれた道路。 雪菜「…一体どうなって…」 雪菜の真下に建っていた建物に光線の様な物が直撃する。 雪菜「なっ!?」 爆音。 巻き上がる瓦礫。 586 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 14 54 15.99 ID jq8tkOme0 [3/10] Cイワッシャー『イワッシャァァァ!』 目の前には見たこともないロボットが。 雪菜「…あなたが『これ』をやったんですか?」 Cイワッシャー『シャッシャッシャー!』 ロボットは答えの変わりに再び光線を吐き出す。 雪菜「そうですか...
  • 5スレ目>>676~>>688
    676 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 18 50 40.36 ID zbiALpK30 [2/13] 『―――続いてのニュースです。今現在も緊迫している、通称「憤怒の街」について新たな動きがあったと見られます』 憤怒の街から、そう遠くない別の街。 その街の小さな通りにある一つの店、「アンティークショップ・ヘルメス」。 周りの建物から比べると少々古臭いつくりに見える店構えであり、尚且つ決まった日に開店している事は少ないため相当な物好きが店を開いているのであろう、というのが周辺住民の考えであった。 しかしそんな店構えに反して店長たる人物は若く、またそろえている品物も不思議な物ばかりであるためリピーターも一定人数存在している。 そんなアンティークショップの中庭に、店主である彼女の姿はあった。 「……ふぅ、今日も美味しいですわね」 グラマラスな肢...
  • 4スレ目>>570~>>577
    名前: ◆3Y/5nAqmZM[saga sage] 投稿日:2013/07/22(月) 15 36 50.03 ID O3XfpYaDo [2/9] 小関麗奈は、後悔していた。慣れない事などするものではないと。 「……もういっぺん聞くわよ?アンタ、名前は?」 「こずえはー……こずえだよー?こずえはねー……おにんぎょうさんなのー……」 「お人形さん、って何よ……苗字は?」 「んー……みょうじー……?」 「……はぁ、もういいわ。で、アンタどっから来たの?」 「……こずえはねー……ここじゃないところからー……きたんだってー」 「……その『ここじゃないところ』がどこかって聞いてんのよ」 「ここじゃないところはー……ここじゃないところだよー……?」 「……だぁぁぁもう、埒が明かない!!」 学校帰りにたまたまその少女を見かけた。十歳にもならないだろうか、とても小柄なその少女は、あっちへふらふら、...
  • 1スレ目>>860~>>870
    今日も今日とてカースは街に現れる。   3体ものカースが街で暴れていた。強欲、色欲、嫉妬だ。   『カネエエエエエエ!』   『ヤラナイカアアアアアアア!』   『ネタマシイイイイイイ!』   「ナチュルアースが来てないんですけど…帰りたいんですけど…」   「違う街の学校なんだから来るのに時間がかかるんだと思う…今までも二人だったんだし、ね?」   「うう…色欲だけはお断りしたいんですけど…」   「そ、それは…私も…そうだけど…もう変身はしちゃったし…」   「色欲だけはむぅーりぃー…。」   色欲のカース。数は少ないが発する言葉、姿、攻撃等、全てが卑猥であり、どんなヒーローでも嫌悪感を抱かずにはいられないカースである。   『ヤラセロォォォォォォ!』   「気持ち悪いんですけど…泣きそうなんですけど…。」     その時だった。   「地よ、草花よ、私に守る力を貸して…!感じる、大い...
  • 5スレ目>>716~>>729
    716 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 15 28.69 ID 4OqnkOPCo [3/16] とある山の麓には広大な樹海がある。 この樹海の奥には、とんでもないお宝が隠されているという伝承が残されている。それを求めて様々な人物が宝を取りに行った。 能力者や権力者、本当にいろんな人が、こぞってこの森の奥に行った。 そして、それを取りに行った人は誰一人として、戻ってくることはなかった。 協力な能力をもったものも、強い用心棒を雇ったものも、全員だ。その数なんと五百人。 彼らがどうなったかは、誰も知らない。 そしていつしか、この樹海には恐ろしい化け物が潜んでいるという噂がたつようになり、樹海を訪れる人間はいなくなった。 717 名前: ◆tsGpSwX8mo[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 23 17 2...
  • 5スレ目>>215~>>241
    215 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 19 13.77 ID 6X7TjIiTo [1/28] 投下しちゃうぜー 前回までのあらすじ 「カピバラを仕留めるのはしばらくお預けナリ」 参考 5 (美穂と肇) 216 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 20 10.29 ID 6X7TjIiTo [2/28] 『続いてはこのコーナー!』 『《直撃!アナタの街のヒーロー!》』 『本日はなんと!元アイドルヒーローで!』 『現在はフリーのヒーローとしてご活躍されている!セイラさんに来ていただいてます!』 『テレビの前の皆こんにちはっ、セイラだよ。』 『お久しぶりです、セイラさん。』 『本当に久しぶりだねえ』 『アイドルヒーロー時代はこの番組にもよく来ていただいたのを...
  • 1スレ目>>200~>>205
    ずっと、ひとりぼっちだった。   生まれたときから、みんなとちがったから。   ひとりでエサが取れるようになったら、すぐに群れからおい出された。   それから、ずっと、たったひとりで。   「―――――お、気がついた?」   高いがけから落っこちて、たぶんこのまま死んじゃうんだろうな、って。   そう思ってたのに。   「じっとしててよー?そりゃーもう色んなとこボロボロだったんだから、しばらく安静にね」   なんで、ウチはまだ生きてるんだろう?それに、コイツはいったい誰だろう?   怪我と疲れのせいで頭がぼーっとしていても、それがとても気になった。     「『誰だコイツ』って顔してるから名乗らせてもらうけど、あたしは塩見周子。おせっかい焼きの妖怪さんだよん♪」   しゅーこ。コイツは、シューコっていうのか。『ようかい』っていうのは何なのかよくわからない。   「ん、わかんなかった?んー、...
  • 1スレ目>>570~>>582
     それは今から14年前のこと。  地球にひそかに危機が迫っていました。    しかし、勇気ある女の子たちが力を合わせて戦い、平和を取り戻しました。  とても辛く苦しい戦いでしたが、友人たちとの絆と思いは不可能を可能にしたのです。    彼女たちに力を与えた小動物からは、成長するにつれその力は消えて行ってしまうと説明を受けました。  それでも戦いの中でお互いに感じたものや芽生えたものたちは決して変わらない。彼女たちはそう笑いました。  なんて素敵な関係だろう。彼女たちへと力を渡したのは間違いじゃなかった。  改めてそう、彼は思ったそうです。    実際それからもよき友人として、仲間として過ごすことができました。  できました、が――      ――時は流れ流れて、現代。  ある日突然「特別」が「特別」でなくなりました。   「片づけも大変だなぁ……」    イタズラ程度で済むことはともかく、...
  • 1スレ目>>770~>>778
    村上巴は朝から気分は最悪だった。   朝だからとか、乃々が相変わらずだからとか、ましてや通ってる学校でしょうもない事してるロボのせいでもない。   蘭子「巴ちゃん。おはよう」 昼子「フン、煩わしい太陽ね。巴。何か不機嫌そうね?」 あやめ「おはようございます。巴」   巴「おはようさん。蘭子先輩に昼子先輩にあやめ先輩」   三人に気づき頭を下げ思い挨拶をした。     神崎蘭子と神崎昼子と浜口あやめは、巴が通う中学の先輩だ。   なんで仲良くなったのかは、この際おいて置いて、こうして通学路でよく会い学校まで話すのは日頃の日課でもある。   この学校の生徒達は自分が極道一家の娘としても気にせず接してくれる。   まあ、謎の忍者やヘンテコロボ。最近では悪魔みたいなヒーローがいるし、この異常が当たり前になった時代だ。   ヤクザなんかカワイイものであるが。     巴「対したことじゃないけえ、大丈...
  • 1スレ目>>230~>>237
     『数十年前のことだ。  ある一人の偉大なウサミン星人が、母なるウサミン星へ膨大な量のデータを持ち帰ってきた。  それは、この惑星において娯楽と呼ばれるものだった。    ……そう。テクノロジーではなく、カルチャーだ。    ウサミン星は銀河系有数の超科学を有しながらも、  ひとりひとりの人格を肯定し尊重する文化に欠けていたのだ。  確固たる自我と個性を持つべきなどという主張は精神疾患であるとさえ言われた。  結果、極端な管理社会……君達の言葉で言うところのディストピアが形成されていた。    この太陽系第三番惑星の調査結果が公表されるや、大きなセンセーションが巻き起こった。  人はもっと自由であるべきだ、抑圧から解放されるべきだという論調も強まった。  この地球に比べればまだ未熟かもしれないが、ウサミン星独自の文化の萌芽が生まれた。    しかしその結果、ウサミン星の治安は悪化の一途を辿...
  • 2スレ目>>410~>>416
    ネバーディスペアの一員である神谷奈緒。今日彼女は特にやることもなく、街をぶらついていた。 大きなヘッドホンで虎の耳を隠し、左腕は肘から先をギプスで覆うことで虎の手を隠し、蛇の尻尾は…諦めた。 獣人という存在がいるこの世界ではある程度は受け入れられるだろうが、奈緒は完全に受け入れられる事は無理だと悟っていた。 散歩中の犬とすれ違えばどんなに大人しい犬でも奈緒に吠えるし、ペットショップの前なんて通ればたちまち動物たちはパニックを起こす。 神谷奈緒という存在は、様々な生命体の集合体の一部に過ぎない。 正気を保っていなければそれらの一部に成り果ててしまう。ウサミン星人の作りだした究極生命体という怪物に。 本来ならば彼女は人類…否、全ての生物だけでなく、星すら食らう怪物に成り果てていたと、計画書を読んで知った時は震えが止まらなかった。 そして動物たちは敏感に奈緒の中のその大きな生命体を感じ取ってし...
  • 1スレ目>>280~>>287
    世界はまだまだ不可思議で、不思議な事象に包まれている。   米国のSCP群の発見や、露国のZone発現、目の前の自称女神様、最近の家業のトントン具合。   だがそんな事よりも今眼の前で起こっている現象、詰まりは茄子が食べ散らかしたプリンだ。   П「おい、プリンは美味かったか?」   茄子「ええ、美味しかったです」   П「そうかそうか」   茄子「痛い痛い痛い!お尻つねらないで!」   П「このアマ、勝手に居付くは人のプリン食い荒らすわ、ケツやら胸は肥えるやら何なんだ!」   茄子「ふふふ……豊穣の神様ですから!」   П「」   ケツにスパーンと平手打ちを打ち込むと、腹立ち紛れに財布を取り出す。   後ろでもう!ぉこですよ!と言ってる食い意地の貼ったアマに、俺は激おこだよと言い返したかったが。   おやつの時間まで時間がない、俺は自転車をかっ飛ばして自宅の女子寮から町中に飛び出した。 ...
  • 5スレ目>>656~>>670
    656 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 15 09 56.94 ID DSeWe+fJo [2/18] 無事に朝食を終え、ヘレンたちはハンテーンたちの回収準備を始めた。 帰還命令を出し、指定した場所へと来るのを待つ。 たどり着きさえすれば、一瞬にして船内へと引き込めるように。 労う意味での食事。ケガがあればそこを修復できるよう、さらに強化の準備も進めている。 直接彼らの元へと向かうことをしないのは、その自信の表れか。 ヘレン「準備は?」 マシン「順調です、マム。彼らには帰還命令を出しました……アバクーゾは追われているようですね」 アバクーゾからの返信は救難信号のようだ。 視界データをリンクしてみれば秘密を暴かれたらしき女が憤怒の表情を浮かべて空を駆け、アバクーゾを追いかけている。 表示ディスプレイを拡大し、ヘレンにも分かるようにとマシンが操作...
  • 4スレ目>>920~>>933
    名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/26(金) 01 48 56.25 ID Okz3d9Pqo [2/16] ──どこかの街中── 美優、レナ、店長の三人は、かつて共に戦った魔法少女の一人と会うために都市部へと出てきていた。 レナ「それにしても、よく見つけられたわね……全く足取りも掴めなかったっていうのに」 美優「彼女の方から連絡があったんです、あの子もお店の事は知っていたはずですから」 店長「どうやら、今はスチュワーデスをやっているらしい……世界中を飛び回っていれば見つからない訳だ」 美優「店長、最近ではスチュワーデスじゃなくて、フライトアテンダントって呼ぶんですよ?」 店長「ん? そうなのか? まあ、呼び方なんてどうだっていいさ」 三人は他愛もない会話を続けながら、昼時のオフィス街を歩いていく。 レナ「それにしても、昼の街っていうのはなんだか忙しない...
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