5スレ目>>265~>>277

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」まとめ@wiki内検索 / 「5スレ目>>265~>>277」で検索した結果

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  • 5スレ目>>265~>>277
    265 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 13 54 31.48 ID +t4qVEgy0 [1/14] ようし書けた 投下しまー、長文注意 266 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/02(金) 13 55 41.27 ID +t4qVEgy0 [2/14] ―――― ―――――――― ―――――――――――― ??「次元超越体、第65535次世界へ接近中!」 ??「入電! 第18782次世界の連合艦隊、次元超越体の拠点へ進軍を開始しました!」 ??「第37564次世界のスーパーロボット軍団も発進しました!」 ??「それでも一部の次元超越体は第65535次世界へ到達する可能性が高いな……SC-01は出せるか?」 ??「はい、マイシスターと共に待機状態に入っています」 ??「よし、SC-01を第65535次世界へ...
  • 5スレ目>>215~>>241
    215 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 19 13.77 ID 6X7TjIiTo [1/28] 投下しちゃうぜー 前回までのあらすじ 「カピバラを仕留めるのはしばらくお預けナリ」 参考 5 (美穂と肇) 216 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/01(木) 21 20 10.29 ID 6X7TjIiTo [2/28] 『続いてはこのコーナー!』 『《直撃!アナタの街のヒーロー!》』 『本日はなんと!元アイドルヒーローで!』 『現在はフリーのヒーローとしてご活躍されている!セイラさんに来ていただいてます!』 『テレビの前の皆こんにちはっ、セイラだよ。』 『お久しぶりです、セイラさん。』 『本当に久しぶりだねえ』 『アイドルヒーロー時代はこの番組にもよく来ていただいたのを...
  • 2スレ目>>267~>>272
    世の中に妖怪やら、宇宙人やら、神様やら、悪魔やらが解き放たれて暫くの時間が経過した。 その日は妙にじっとりとして暑かった、言うならば夏直前の梅雨明けに湿気が暑さに拍車をかけるような熱帯夜。 部屋で親の趣味のオールディーズのレコード盤をかけて、部屋にて何時もの通り新聞を読む。 П(宇宙人、地球侵攻作戦計画か?人間名 野々村そらを送り出す……他所でやってくれねぇかなぁ) 何となくカレーを食べた時から違和感は感じていた、あの性格がなぜかは知らんが妙に馴染んでいるようで、実際には何処か演じている気がしていた。 だが俺には関係のない話だ、もし火の粉を撒き散らすならともかく、顧客を撃ち殺すような趣味は俺にはない。 П「あぁ、それにしてもじっとりと湿っている……嫌な時期だな」 だがねっとりと渦を巻いた熱気はコンコン、という戸を叩く音によって注意をそらされた。 П「はーい!……誰だこんな時間に」 思わず声...
  • 1スレ目>>264~>>273
    正義のヒーローや悪のカリスマといえど、常日頃から争いばかりを行っているわけでは無い。 彼女たちも変身を解いてしまえば、中学生の女の子。 学生生活というものがある。     光「もうすぐ期末テストか~。麗奈、勉強してるか?」   麗奈「アンタねぇ、このアタシが学校のオベンキョーなんてつまらないことに興味あると思ってる?」   光「でも、勉強しないとテストで悪い点を取っちゃうぞ?」   麗奈「アンタ、バカのくせになにイイコぶっちゃってんのよ」   麗奈「オベンキョーなんてしなくたって良い点数を取る方法なんていくらでもあるじゃない!」   光「もしかしてカンニングか?卑怯な真似はダメだぞ!」   光「それにこの前のテストの時、思いっきりバレてたじゃないか!」   麗奈「あ、あれは…予想以上にカンニングペーパーの量が多くなっちゃって…」   ガラッ…!   先生「よーし、みんな席につけー」   ...
  • 4スレ目>>21~>>26
    憤怒の街が一望できる高台の場所。 そこに三人の人影が見える。 乃々「も、戻ってきちゃいました……私達の仕事コレで終わりで良かっんですけど……帰りたいんですけど…」 巴「何言うてんじゃ?乃々。イヴの姉さんに裕美が頑張ってるんじゃ。うちらも根性みせないかんけえのう!」 ほたる「乃々ちゃん!巴ちゃん!今、ナチュラルラヴァースとラビッツムーンの二人が突入したのが見えました!」 ナチュルスターの三人だ。 彼女達は救助した人達を病院に運んだあと、取材しにきた記者達を振り切り戻ってきたのだ。 乃々「じゃあ、任せちゃいましょうよ…私はもうむーりぃー!」 ほたる「乃々ちゃん!」 巴「乃々!」 乃々「ひぅっ!?」 いつものように弱気に言う乃々だが、二人の声と真剣な眼差しにビックリする。 ほたる「大丈夫。私達も乃々ちゃんを支えます」 ほたるが優しく乃々の右手を両手で握る。 巴「当たり前じゃ!乃々一人に任せるな...
  • 4スレ目>>245~>>252
    名前: ◆zvY2y1UzWw[sage saga] 投稿日:2013/07/15(月) 00 55 33.70 ID usembZnn0 [2/14] 「ただいまー」 「ユズ、帰ったぞー」 「姫様、蘭子様、今日はお早いお帰りですね…」 「ちょっとあの街に近いから警戒態勢だそうです。午前授業で終わりました。あ、貸したゲーム、やってくれてたんですね。」 帰宅してみると、ユズは蘭子のゲームを借りていたようだ。 「…ユズ、一体何をしている…?」 「魔術の研究ですよ。…あー!姫様アタシを可哀想な人を見る目で見ましたね!誤解ですから!本当に役に立ちますから!」 「あー…そうかそうか。」 「もう…姫様、問題です。魔力管理人の古式の呼び方は?」 「…忘れた。」 「なんなんですか?」 「古式の呼び方では魔術管理人だったのです。そのため契約の際は魔術管理人と名乗る必要があるのですよ。」 「魔術に関する勉強...
  • 4スレ目>>263~>>286
    名前: ◆TAACIbOrYU[sage saga] 投稿日:2013/07/15(月) 20 12 02.54 ID CKnYa4lmo [2/29] ――ここは絶望と憤怒の覆う街。 ――あちらこちらにカースが蔓延り、 ――『憤怒』の呪いで赤く染まった一帯の空が、 ――怨嗟の熱気で立ち上る悪意によって、 ――蜃気楼のようにゆらゆらと揺らめく。 ――辺りに漂う空気は、 ――肌にべったりと纏わりついてくるような、 ――気味の悪く、生温い瘴気。 ――吸えば吐き気を催し、 ――精神にも悪影響を及ぼす。 ――聞こえるものといえば、 ――悲鳴と怒号、 ――怨嗟と呪いの声、 ――何かが崩れ落ちる音、 ――何かが潰れる音、 ――何かが引きずられるような音。 ――今……、 ――この街の惨状を、 ――――地獄、 ――と、形容することに、 ――誰が些かほどでも抵抗を抱くものか。 ――この異空間において、 ―...
  • 2スレ目>>253~>>261
    レイナ、ルシファーとの相見えから一夜明け、聖は望月家の自室で人間の少女の本分をこなす為に学校へ行く準備をしていた。 が、その様子を見ていた佐城雪美は険しい表情をしている。 聖「雪美、そんな顔しないで…?」 聖「人間の姿でいる以上…学校には行かないといけないの…」 雪美「……私も……行く…」 聖「ダメ…」 聖「良い子だから、お留守番してて…?」 優しく宥める聖。 しかし、雪美の表情は変わらない。 雪美「……いつも一緒……言った……」 聖「……」 そろそろ家を出なければ遅刻をしてしまう。 かと言って、外が明るい内に翼で飛んで移動するにはあまりにも目立ち過ぎる。 雪美「……」 雪美は、とても納得してくれる様子では無い。 聖「…今日だけだからね?」 雪美「……!」 雪美「……うん」 その言葉を聞いた雪美の表情に笑みがこぼれる。 本当に今日だけだとわかってくれているのだろうか。 しかし昨夜、あんなこ...
  • 5スレ目>>251~>>257
    251 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/01(木) 22 33 23.03 ID Z2ebxGWAo [4/11] こんがりと焼けたトーストの表面へとバターがひとさじ落とされた。 熱によって溶けて黄金色の輝きを残してしみこんでいく。表面がコーティングされ、美しいきらめきへと包まれた。 音を立ててふたつに割れば、自らの熱を主張すべくあまく温かなパンの香りが湯気と共に立ち上る。 別の皿にはカリカリになるまで焼かれたベーコンと、白と黄色の鮮やかな目玉焼きが盛られている。 少し強めに主張するベーコンを、やわらかな玉子が寄り添うことによって受け止めようとしているかのようだ。 また、鮮やかな緑のサラダも目を惹く。 ドレッシングなどは特にかけられてはいないようではあるが、 きちんと全体の調和を持って料理として完成されたそれは、ともすれば殺風景になる食卓の彩も受け持...
  • 5スレ目>>280~>>291
    280 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/08/02(金) 14 15 02.62 ID Y5RKnTkW0 [2/14] ナニカは街を歩く。切り離した生物たちの記憶を読み取って、それらしい建物を見つけたのだ。 今いた場所からは少し遠くて、結構歩く必要があったのだけど。 記憶を読み取ると…たとえばシスターが落としたカップの破片が猫に当たっていたり、刀で切り合う女の子たちがいたりで余計な情報も多い。 そういえばシスターは不自然にカップの事を許されていた気がする。猫に謝ってくれたから良い人なんだろうが…能力者なのだろうか。 (神様なんていないのに、シスターをしているのは可哀想かな。…関係ないけど) 神様がいない事なんて、自分の存在が証明しているようなものだ。 泣いても叫んでも祈っても助けてもくれないし、死なせてもくれなかったのに…どうして神など信じられるものか。 ま...
  • 5スレ目>>5~>>42
    5 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12 04 56.14 ID tRrD29fbo [2/39] 前回までのあらすじ 妖刀『小春日和』を抜くと、 『ひなたん星人』になってしまう少女・小日向美穂は、 街に現れた怪人ハンテーンの反転薬のせいで、 刀を抜いてない時でも常時、『ひなたん星人』になってしまうのだったひなた! 小日向美穂の運命や如何に! 参考 (美穂と『小春日和』) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/155-183 (ひなたん星人とハンテーン) http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1373517140/507-519 6 名前: ◆6osdZ663So[sage] 投稿日:2013/07/27(...
  • 2スレ目>>243~>>247
    『あ・・・あぁ・・・・・・』 暴れまわるバケモノ。なぎ払われていく人、人、人。 『いや・・・やだよ・・・もうやめてよぉッ・・・!!』 崩れていく建物。燃え盛る家、家、家。 『ぁ・・・ぅあ、あああっ・・・・・・!!!』 そして、ひときわ大きくて眩しい光が、視界いっぱいに広がって、『あたし』は・・・・・・・ 『あ、あぁぁ・・・うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」   「・・・かっ、莉嘉っ!どうしたの、莉嘉っ!」 「あ、あああああああっ!!やだ、やだやだやだっ、やめて、やめてえええええええええええっっ!!!」 「落ち着きなって、莉嘉っ!莉嘉っ、痛っ、だい、じょうぶっ、だからっ!!」 アタシの声も聞こえていないみたいで、ベッドの上から落ちそうになるくらいに暴れる莉嘉。 めちゃくちゃに振り回す腕に足に何度も叩かれながら、どうにか莉嘉を...
  • 4スレ目>>294~>>299
    名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/07/15(月) 21 39 10.18 ID glOBqvf2o [3/8] ― 「…二人共、行っちゃいましたねぇ…」 私がイヴ非日常相談事務所に拾われて、私に不思議な力が残されてから私の日常は『非日常』になりました。 「もっとも、悪魔に憑かれてた時点で『非日常』だったのかもしれませんね…」 私に憑いていた『ルシファー』の記憶。 『傲慢の悪魔』がわざわざ私の元を去る際に都合よく記憶を消していってくれるなんて都合の良いことなんてありませんでした。 『雪菜、そこまで気にするならその記憶、完全に…とまで言わないが表面的に消すことも出来るんだぞ』 「この記憶は消せないです、悪魔に憑かれてても私がやったことです」 私に魔力があるお陰でイヴさんの使い魔のブリッツェンともお話が出来るみたいです。 『…雪菜、君がそこまで決めているなら私から言...
  • 5スレ目>>565~>>570
    565 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 07 56 36.12 ID fXIhX00R0 [2/7] 「ここもはずれですかぁ…」 暗い地下、そこをさまよい続けていた日菜子は若干辟易としていた。 嫉妬の蛇龍、その本体を求めて地下に再び潜ったのはいいがなかなかその姿を捉えられないのである。 そのうえ、先ほどから大きな気配がある場所に限って大量のカースに埋め尽くされており明らかに罠が仕掛けられていた。 ―――すでに三箇所、いわばモンスターハウスとも言うべき地点を日菜子は突破していた。 「うーん……だんだんとモンスターハウスに当たる間隔が短くなってますし、そんなに離れてはないと思うんですけどねぇ、王子様」 目の前には通常のカースの他に複数の獣型カース、そして二体の蛇龍。 幸い、まだ気づかれていないからかカース達の動きは緩慢である。 そして、その奥には...
  • 1スレ目>>214~>>224
    ―   「裕美ちゃんは『カース』って知ってますかぁ~?」   イヴさんが何か手紙のようなものを広げながらポツリと尋ねてきます。   …カース?   「えっと、ごめんなさい、ちょっと分からないかな?」   「それがですねぇ…出るみたいなんですよぉ…そんな化け物が…」   …ば、化け物…!?   「『カース』正体不明の化け物、不定形であることが多い、周囲の人間の感情と密接に関わっていること以外現状不明」   「核となる部分があり、その部分を砕かない限り蘇り、核以外への有効打は調査中…」   「『高慢』『憤怒』『色欲』『怠惰』『暴食』『強欲』『嫉妬』などそれぞれ七罪に関する名称が付けられているってことみたいですよぉ~」   「なんでそんなに詳しく知ってるの…?」   「これですぅ~♪」   そう行ってイヴさんは封筒ごと読んでいた手紙を私に差し出しました。     イヴ非日常相談事務所様     ...
  • 2スレ目>>211~>>217
    ― 「……潜入成功…」 こんばんわ、リンです。私は今……。    宇宙犯罪組織の隠れ家に居ます。 『畜生!何故、ココがバレた!?誰か密告したのか!?』 …頑張ってね、GDFの人たち。 『クッ…狙撃兵がいるぞ!あのウサミン達に売る予定のプラズマバスターはあるな!?それで応戦しろ!?』 「…プラズマバスター…ふふっ、やっぱりあるんだ……ふふふふっ♪」 私の目の前で飛び交う怒号。 絶え間なく聞こえる銃声。 「…やっぱり結構恐いな…」 …巻き込まれないようにしなきゃ…。 私は銃撃音が鳴る方向を避けながら移動を繰り返す。 「…ここかな?」 一際大きく頑丈そうな扉…。 これは……。 「少し勿体無いけど仕方ないね…」 私は懐から巾着の中から青のビー玉を取り出す。 『氷よ!』 巨大な氷塊が扉にめりこみ、無理やり扉をこじ開ける。 「よしっ」 ズカズカと部屋に踏み込んでいく私。 「…あった」 壁に立てかけ...
  • 1スレ目>>230~>>237
     『数十年前のことだ。  ある一人の偉大なウサミン星人が、母なるウサミン星へ膨大な量のデータを持ち帰ってきた。  それは、この惑星において娯楽と呼ばれるものだった。    ……そう。テクノロジーではなく、カルチャーだ。    ウサミン星は銀河系有数の超科学を有しながらも、  ひとりひとりの人格を肯定し尊重する文化に欠けていたのだ。  確固たる自我と個性を持つべきなどという主張は精神疾患であるとさえ言われた。  結果、極端な管理社会……君達の言葉で言うところのディストピアが形成されていた。    この太陽系第三番惑星の調査結果が公表されるや、大きなセンセーションが巻き起こった。  人はもっと自由であるべきだ、抑圧から解放されるべきだという論調も強まった。  この地球に比べればまだ未熟かもしれないが、ウサミン星独自の文化の萌芽が生まれた。    しかしその結果、ウサミン星の治安は悪化の一途を辿...
  • 2スレ目>>224~>>236
    七つの大罪を司る悪魔。それは人間界の書物にも記録が残っている。 しかし、その書物の情報と現在人間界で目撃されている七つの大罪の悪魔の容姿はあまりにも違う。 何故か? もちろん、悪魔にも人間ほど短くはないが寿命はあり、歳をとる。 …ここまで言って察した人はいるだろうか?…そう、重要な役職を持つ悪魔の名は襲名制なのである。 しかし、人間界でよくあるように弟子や子が名を引き継ぐのではない。 その先代の悪魔の命が散った時に、その悪魔の持っていた武器や装飾具が次の主を決め、新たな主がその名を襲名するのだ。 そして、竜族との戦争で多くの悪魔がその命を散らした。七つの大罪を司る者たちも大半が死んだ。 そして、その役職の名と力はまだ力をコントロールしきれないような年齢の悪魔が引き継いでしまった。 もちろん、その役職とは七つの大罪だけではないわけで… 様々な世界の狭間。普通の者は入ることすらままならず、少...
  • 4スレ目>>224~>>231
     名前: ◆UCaKi7reYU[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 19 16 11.02 ID 0mDWRzEW0 [2/11] 「むふふ……皆さん頑張ってますねぇ♪」 未だ混迷を極める憤怒の街、その中の一角に日菜子の姿はあった。 各組織とカースの攻防戦は時間が経つとともに激しさを増し、一向に解決への糸口を掴むことはできないでいた。 だが、ただ待つばかりではないのがヒーロー達だ。     例えば、黒い噂が絶えず衰退への道を辿るかと思われた櫻井財閥が決死の調査で作り上げたという『地図』。 例えば、大自然の使者達がやり遂げた『救出』。 例えば、稀代の魔法使い達が作り上げた『防壁』。 例えば、気迫とともに舞い込んできた『烈風』。 例えば、新たな絆を胸に秘めた『草花』。 例えば、友に支えられた『降雨』 少しずつ、けど確実に希望という名の可能性は芽生えてきた。     ―――――...
  • 2スレ目>>282~>>292
    ―――――――――― (――ここは……?) 菜々が意識を取り戻したのは、ウサミン星人の宇宙船の仮眠室に備え付けられた 休眠用ベッド・チャンバーの中であった。 この2メートルそこそこの円筒型密閉式チャンバーには高い精神安定効果を持つ各種装置が 備わっており、チャンバーの中に3時間横たわっているだけで、心身のリフレッシュ効果が 12時間の熟睡に匹敵するとされている。 ウサミン星の船舶には大抵備わっている標準的な装置だ。 実に数十年ぶりに身体を預けるベッド・チャンバーだったが、畳の上に布団を敷いて 眠る生活に慣れ切った彼女からすれば、実感として、狭苦しさが懐かしさに勝っていた。 それにこのチャンバー、確かに疲れは取れるのだが、どうにも休んだ気になれないのが頂けない。 チャンバーの内側の開閉スイッチに指を触れると、音もなくカバーがスライドする。 菜々は起き上がって周りを見回してみる。 ベッド・チャ...
  • 1スレ目>>280~>>287
    世界はまだまだ不可思議で、不思議な事象に包まれている。   米国のSCP群の発見や、露国のZone発現、目の前の自称女神様、最近の家業のトントン具合。   だがそんな事よりも今眼の前で起こっている現象、詰まりは茄子が食べ散らかしたプリンだ。   П「おい、プリンは美味かったか?」   茄子「ええ、美味しかったです」   П「そうかそうか」   茄子「痛い痛い痛い!お尻つねらないで!」   П「このアマ、勝手に居付くは人のプリン食い荒らすわ、ケツやら胸は肥えるやら何なんだ!」   茄子「ふふふ……豊穣の神様ですから!」   П「」   ケツにスパーンと平手打ちを打ち込むと、腹立ち紛れに財布を取り出す。   後ろでもう!ぉこですよ!と言ってる食い意地の貼ったアマに、俺は激おこだよと言い返したかったが。   おやつの時間まで時間がない、俺は自転車をかっ飛ばして自宅の女子寮から町中に飛び出した。 ...
  • 1スレ目>>200~>>205
    ずっと、ひとりぼっちだった。   生まれたときから、みんなとちがったから。   ひとりでエサが取れるようになったら、すぐに群れからおい出された。   それから、ずっと、たったひとりで。   「―――――お、気がついた?」   高いがけから落っこちて、たぶんこのまま死んじゃうんだろうな、って。   そう思ってたのに。   「じっとしててよー?そりゃーもう色んなとこボロボロだったんだから、しばらく安静にね」   なんで、ウチはまだ生きてるんだろう?それに、コイツはいったい誰だろう?   怪我と疲れのせいで頭がぼーっとしていても、それがとても気になった。     「『誰だコイツ』って顔してるから名乗らせてもらうけど、あたしは塩見周子。おせっかい焼きの妖怪さんだよん♪」   しゅーこ。コイツは、シューコっていうのか。『ようかい』っていうのは何なのかよくわからない。   「ん、わかんなかった?んー、...
  • 4スレ目>>65~>>72
    ― 「雨……」 街の各地から結界のある病院に逃げてきた人たちで溢れかえる病院から私たちは空を見上げていました。 見覚えのある蒼のオーラを覆うようにぽつり、ぽつりと雨が降ってきます。 「乃々ちゃんたち、やってくれたみたいですねぇ~♪」 「そっか、これがナチュルスターの……」 癒しの力は、雨雲に乗って『憤怒の街』を覆い尽くし瘴気がみるみるうちに薄れていきます。 「三人を帰した私の決断は正しかったですよねぇ~♪」 少しだけ得意げなイヴさん。 「これでネネさんを休ませてあげられるね」 結界が不要なら『アイシクルケージ』だけで病院を守りきれる。 長い長い時間この病院を守るために結界を張り続けた女の人。 『お疲れさん!お嬢ちゃん!』 『結局俺たちはお嬢ちゃんに守られてばっかだったな…』 『俺なんか一回カースに呑まれかけたからな……』 「わ、私が頑張れたのはみなさんのお陰ですからっ!」 …お疲れ様、ネネ...
  • 5スレ目>>415~>>426
    415 名前: ◆UCaKi7reYU[saga] 投稿日:2013/08/07(水) 01 15 18.17 ID WNKxiXl+0 [2/15] 「………まったく、やってくれるわね」 先ほどまで憤怒の翼竜と魔法使いが激闘を繰り広げていた瓦礫の山に、のあの姿はあった。 憤怒の翼竜が地に落ちたのは分かっていたが、その場所はのあが居たビルからは死角となっており攻撃できずに居た。 仕方なく、見える範囲で仲間の捜索と各所に散らばる者達の支援をしていたが、一際大きな轟音が鳴り響いた事が気になり降りてきたのだった。 そして、目的の場所で見た光景は大量の瓦礫の山と何者かが交戦した跡―――翼竜の姿は消えていた。 「……そう、誰かは知らないけど倒したようね」 ならば、自分は自分の目的を果たすだけだ。 「ゼンブコワシテヤンヨ!!」 「ショートヨリロングガウエダロガオラア!!」 ぞろぞろと、四方からカースが...
  • 5スレ目>>585~>>593
    585 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 14 53 26.62 ID jq8tkOme0 [2/10] 雪菜が箒へと『部分変身』させた雷のワンドで空を飛ぶ練習をしていた時だった。 雪菜「…な、なんですかこれは…?」 穿たれた建物。 砕かれた道路。 雪菜「…一体どうなって…」 雪菜の真下に建っていた建物に光線の様な物が直撃する。 雪菜「なっ!?」 爆音。 巻き上がる瓦礫。 586 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 14 54 15.99 ID jq8tkOme0 [3/10] Cイワッシャー『イワッシャァァァ!』 目の前には見たこともないロボットが。 雪菜「…あなたが『これ』をやったんですか?」 Cイワッシャー『シャッシャッシャー!』 ロボットは答えの変わりに再び光線を吐き出す。 雪菜「そうですか...
  • 5スレ目>>625~>>647
    625 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08 27 24.30 ID 1VZRnrdlo [2/26] ~前回までのあらすじ~ その日、櫻井財閥党首サクライPは、驚くべき街の声を耳にした。 子供「櫻井財閥なんてだっせーよなっ!」 子供「ユズちゃんが一番可愛いよな!」 子供「財閥なんていらないよっ!」 子供「帰ってユズちゃん応援しようぜっ!」 サクライP「・・・・・・なんて事だ。」 立つんだ!サクライP! サクライP(どう考えても桃華の方が可愛い) ―― 626 名前: ◆6osdZ663So[sage saga] 投稿日:2013/08/11(日) 08 28 00.33 ID 1VZRnrdlo [3/26] サクライP「初代の強欲の悪魔でございますか?」 桃華「ええ、それをこれから叩き起こしに行きますわ。」 世界の果て、人...
  • 5スレ目>>575~>>579
    575 名前: ◆llXLnL0MGk[saga] 投稿日:2013/08/08(木) 10 55 16.89 ID wXB/oYyN0 [2/7] ――海皇宮。 サヤ『申し訳ありません、ヨリコ様ぁ。他勢力の協力要請を得られませんでしたぁ』 サヤからの通信を聞いた海皇ヨリコは、静かに頷いてみせた。 ヨリコ「ええ、そうだろうと思っていました」 サヤ『ええっ!? 失敗するって分かってサヤを行かせたんですかぁ!?』 驚きを隠せない様子のサヤに、ヨリコが説明を始める。 ヨリコ「私達の目的は、地上を海に沈める事。もうこれだけで大半の組織にはこちらに協力する メリットはありません。それどころか脅威であるとさえ考えるでしょう」 サヤ『じゃ、じゃあ危険なんじゃ……』 ヨリコ「サヤ。あなたは会談中、または会談の前後に海水を浴びましたか?」 サヤ『えっ、はい……会談前に必ず……』 ヨリコ「その光景は十中八九相...
  • 4スレ目>>194~>>215
    名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/07/13(土) 23 08 14.32 ID +W9EwcPAo 速水奏は退屈していた。 それというのも、昨今の事情に多少の『飽き』が来てしまったからだ。 普通の人間へと色欲の力を注ぎこみ分け与えると、その人間の周りの環境が徐々に崩れていく。 本人に言わせてみれば『あるべきカタチにしてあげた』だけではあるがそれはなかなかに愉快だった。 隠していた本音を、くだらない秘密を暴き、曝す。それを受けた相手が焦ったり、答えたり。 悪魔らしくもない『いいコト』をしてあげたとすら思っていた。 たまに、弱い能力を持った人間もいた。注ぎ込んだ力と反発して気が狂ってしまった時は『これでは面白くない』と反省したものだ。 相性の問題か、アスモデウスの力を注ぎ込んだ状態でまともに能力を行使できた人間はいなかった。 これでは普通の人間に注ぐのと変わらない...
  • 2スレ目>>193~>>204
    最近、宇宙人やら謎の生命体やらと戦いが勃発してるらしいっス アタシも今、大事な戦いの真っ只中っス 味方は一人もおらず、大変っスね しかも、相手はやっかいなことに『時間』という人間じゃどうにもならないものなんス その相手は...   締め切り   アタシが今連載している漫画の締め切りが今日の夜っス それなのに、アシスタントは誰一人としてこないとは、もう全員首っスね、首 また新しい人探さなきゃ... ピンポーン も、もしかしてアシさん!?いやー、神はアタシを見捨てなかったっスねー 「はいはい、今行きまスよ」 ガチャ 「荒木先生!原稿!」 編集でした この編集さんはいいおばさんなんスけど、ちょっとおせっかい焼きだから困るっス。集中できなくなりまス 「荒木先生、今日締め切りなんで原稿を受け取りに来ました」 しょうがない、アタシの能力を使って帰ってもらいまス         ...
  • 5スレ目>>735~>>749
    735 名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 00 55 55.05 ID JTBMxD540 [2/31] 摩訶不思議な品物を扱うお店があるらしい。 昔アコから聞いた話だ。 私も最初はとんだ与太話だと笑い飛ばしていたが『現物』を見て驚いた。 それはなんてことない木製の丸椅子だった。 しかし、その丸椅子は不思議なことに『芽吹く』丸椅子だった。 あの時の衝撃は忘れない。 訝しむ私をニヤニヤとした笑みを浮かべて見ていたアコ。 私がその丸椅子に恐る恐る腰掛けてみた。 すると、私の座った丸椅子の脚が台座を貫き、私の背中に沿うように、成長した。 成長した椅子の脚から枝葉が広がり背もたれになり、まるで樹木そのものが椅子となったのではないかと錯覚してしまうほどだった。 驚いた私が椅子から慌てて立ち上がると成長した枝葉も伸びた椅子の脚も静かに引っ込んでいった。 ...
  • 1スレ目>>293~>>307
    神崎蘭子。彼女は普通の女子中学生である。決して魔王のような言葉では喋らない。 …少しオカルト好きなところを除けば。   オカルトと言っても好みはかなり偏っており、悪魔や魔術の本ばかり読んでいる。   そんな彼女は、異変が起こったその日にある能力を身に着けた。 …残念ながら彼女が望んだような『魔の力』ではなかったが。     彼女の能力は『どんな文章も読み解く能力』。 英語も仏語も独語も、挙句の果てには入手さえできれば異星の言語さえ脳内で自動で和訳して読むことができる。   暫く落ち込んだ彼女であったが、少しポジティブに考えて…外国語のオカルト本を読むことにした。   図書館にはオカルト本は少なかったが、とある古本屋に気まぐれで立ち寄った時、まるで自分を呼んでいるかのように目が離せなくなった一冊の本があった。   恐らく伊語で書かれたその本の名前は和訳して『魔の世界』。 ぱらぱらとめくり、...
  • 5スレ目>>770~>>777
    770 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/08/12(月) 08 47 10.05 ID S3u6ofFeo [2/10] 博士「(ん……あの娘……)」 龍崎博士は日用品の買い出しに街へと出てきていた。 目的を果たすために方々を回っていたところ、ふと対面から歩いてくる一人の少女が目についた。 後になって思い返してみると、何か感じるものがあったのだと言えるかも知れない。 だが、その時は本当に偶然目に留まっただけだった。 博士はすれ違いざまにちらと横目で少女を見る。 するとその顔に驚愕の色が浮かんだ。 ……正確には、彼女が身に着けていた『ヘッドフォン』を見て。 博士「き、君! そのヘッドフォンは、一体!?」 「えっ!?」 往来のど真ん中で、少女の肩を掴み問いただす。 普段は割と落ち着いた振る舞いを見せる博士だが、今は周囲の目を気にする余裕もない程に冷静さを欠いていた...
  • 4スレ目>>55~>>59
    55 名前: ◆cAx53OjAIrfz[saga sage] 投稿日:2013/07/12(金) 01 50 03.32 ID 9UNM1y4B0 [3/9] П「……近いな」 地価表の上下乱高下は、世間一般の大多数の人間には関係ない話だが。 だがこの男、ひいては女子寮のオーナーたる、この男には死活問題ですらあるのだ。 茄子「これは……結構、マズイんじゃあないんですかね?」 П「だよなぁ……」 先ず隣の町がカースに占領され、アナーキズムの街と化した。 そして街の地下からは多数の下水道が張り巡らされている、勿論いくつかはコチラに流れてきているだろう。 下水処理場に流れ付けば、纏まって人間に襲いかかり兼ねないし、何より水に溶けているなら環境問題が叫ばれる現代社会。 間違いなく周囲の街の人口流出、ひいては地価の低下、更には安定した生活からはまた一歩離れ行くのだ。 П「ギリギリギリギリキ...
  • 5スレ目>>47~>>56
    47 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 09 15.31 ID S/9BxabqO [2/12] 投下しますー スパイクPと海皇宮などの設定をお借りします 48 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16 10 31.60 ID S/9BxabqO [3/12] ここは海底都市。 そこの中央に鎮座してある海皇宮。 スパイクP「畜生!カイめ!!」 イライラした様子で、出てくるスパイクPの姿があった。 任務の失敗の報告をし、処分を受ける覚悟でいたが、引き続き地上先行破壊工作の任とアビスナイトの命を遂行するように言われたのだ。 だが、かつての同僚にいいようにやられたあげく、見逃されたのだ。そちらの方が腹立たしい。 49 名前: ◆hCBYv06tno[saga] 投稿日:2013/07/27(土) 16...
  • 5スレ目>>656~>>670
    656 名前: ◆IRWVB8Juyg[saga] 投稿日:2013/08/11(日) 15 09 56.94 ID DSeWe+fJo [2/18] 無事に朝食を終え、ヘレンたちはハンテーンたちの回収準備を始めた。 帰還命令を出し、指定した場所へと来るのを待つ。 たどり着きさえすれば、一瞬にして船内へと引き込めるように。 労う意味での食事。ケガがあればそこを修復できるよう、さらに強化の準備も進めている。 直接彼らの元へと向かうことをしないのは、その自信の表れか。 ヘレン「準備は?」 マシン「順調です、マム。彼らには帰還命令を出しました……アバクーゾは追われているようですね」 アバクーゾからの返信は救難信号のようだ。 視界データをリンクしてみれば秘密を暴かれたらしき女が憤怒の表情を浮かべて空を駆け、アバクーゾを追いかけている。 表示ディスプレイを拡大し、ヘレンにも分かるようにとマシンが操作...
  • 5スレ目>>63~>>72
    63 名前: ◆lhyaSqoHV6[saga] 投稿日:2013/07/28(日) 05 09 43.76 ID ofTpPcLJo [2/12] ──諸々の勢力が憤怒の街に乗り込んでいるその頃── GDFの三人は協力要請をした『プロダクション』の事務所へと向かっていた。 その道中、司令から通信が入った。 椿「作戦の変更?」 詩織「なんでまた……」 司令『作戦区域上空に、大型の飛行能力を有したカースが確認されたのだ』 司令『我々の防衛線にまで出張ってきて、軽微ではあるが損害も出ている』 椿「飛行能力って……厄介ですね」 司令『飛行能力に加え、体表が硬い鱗状の物質で覆われており、我々が現状持ち得る火器のいずれも大した効果が無かった』 司令『知っての通り、現地では電子機器の類は謎のジャミングを受け使えない』 司令『航空機はおろか、ミサイル等の誘導兵器も使い物にならないのだ』 司令『奴を撃破す...
  • 5スレ目>>80~>>88
    80 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 02.44 ID oBmSi01M0 [4/15] 【魔法少女ラブリーチカ】 十数年前に放送され、5シリーズ約200話放送され続けた魔法少女アニメ。 横山千佳という少女が愛の力でラブリーチカに変身し、仲間たちと共に悪の魔物を倒すストーリー。 杖と魔法以外にも剣や弓や槍を使う他、挙句の果てには格闘戦まで行い、「迷走しすぎて逆にカッコいい」魔法少女と言われる。 社会現象的なブームを起こし、現在も魔法少女アニメと言えばこれをあげる人も多い。 決め台詞は「正義の味方ラブリーチカが、愛の力でオシオキしちゃう!」 81 名前: ◆zvY2y1UzWw[sage] 投稿日:2013/07/28(日) 13 54 30.25 ID oBmSi01M0 [5/15] 憤怒の街。そこはありとあらゆる人間が怒りに飲...
  • 1スレ目>>725~>>731
     ビルの隙間をバイクが高速で駆け抜ける。運転している人物はライダースーツにフルフェイスメット、革手袋に安全靴まで履いた完全装備だ。素性を隠すかのように全身を固められているためその正体は知れないが、スーツによって強調されたボディラインで女性ということだけは判る。  前後を走る車は無く、対向車線は渋滞気味。やや離れた位置に見える黒い巨人、カースが原因だ。    距離が詰まってくると、妙な気配を感じ取ったのかカースがこちらを向く。  女はバイクの前輪を浮かしウイリー状態になると……ハンドルを手放した。  体をバイクから離し、空中で大の字になって   「 転 身 !! 」    と叫ぶと、ウイリーのまま走り続けていたバイクが突如バラバラになった。  その原型を想像できないほどに細かくなった部品は吸い寄せられるようにライダースーツに張り付いていき、装甲に変わる。タイヤのゴムですら、関節部を守るラバ...
  • 5スレ目
    4~ 42(◆6osdZ663So氏)登場アイドル:小日向美穂、藤原肇 47~ 56(◆hCBYv06tno氏)登場アイドル:川島瑞樹 63~ 72(◆lhyaSqoHV6氏)登場アイドル:瀬名詩織、槇原志保、江上椿、 80~ 88(◆zvY2y1UzWw氏)登場アイドル:横山千佳 ※憤怒の街 138~ 146(◆zvY2y1UzWw氏)登場アイドル:多田李衣菜、木村夏樹、諸星きらり、神谷奈緒 150~ 158(◆hCBYv06tno氏)登場アイドル:西園寺琴歌、塩見周子、柊志乃 ※憤怒の街 166~ 172(◆IRWVB8Juyg氏)登場アイドル:西園寺琴歌、三船美優、兵藤レナ ※憤怒の街 190~ 194(◆llXLnL0MGk氏)登場アイドル:東郷あい、古澤頼子、松原早耶 215~ 241(◆6osdZ663So氏)登場アイドル:...
  • 2スレ目>>955~>>960
    夕日が高層ビルの後ろに隠れると、あっという間に夜の闇が街を包みこんでいく。 無機質な街灯や猥雑なネオンの光が混然一体となって、街の夜を無遠慮に飾りつける。 行き交う人の流れは昼夜を問わず絶えることがなく、車のエンジン音やクラクションが耳障りな BGMとなって、どこからか吹き寄せる風と共に街をざわめかせた。 経済特区ネオトーキョーの夜は、本来訪れるべき暗闇と静寂を恐れるかのように雑然としている。 十年前、東京湾を埋め立てて建設されたこの都市は、企業に対する各種優遇措置によって 進出と投資を促す一方、大学や民間の研究機関によってサイバー技術の研究が行われてきた。 都市機能のすべてがコンピュータで管理されネットワーク接続されており、その高い利便性も手伝って 外部から多くの人間が移住し、ネオトーキョーは急速な発展を遂げた。 ネオトーキョーで開発された高性能な義肢や人工臓器は内外の注目を集めていたが...
  • 2スレ目>>705~>>716
    ― 「強欲の王…見つけましたぁ~♪」 イヴは遥か上空、自身の操る箒の上から夜の闇の中、河川敷に佇むきらびやかに飾られた泥を見下ろす。 「最近は裕美ちゃんに何でも投げちゃってますからぁ…」 「たまには所長らしいこともしなくちゃですよねぇ~♪」 そう言ってイヴは指先を遥か上空へ向ける。 『氷よ!寄り集まりて塊になれぇ~♪』 魔法で生み出された氷塊はカースの遥か上空で少しずつ、少しずつ大きくなる。 「そろそろですねぇ…」 強欲の王をまるまる覆えるくらいまで大きくなった氷塊が重力から解き放たれ落下する。 『ギギャッ!』 突然空から降ってきた氷塊が強欲の王をへと迫る。 氷塊が強欲の王に当たる直前、強欲の王から猛烈な勢いの水が吹き出し、氷塊の勢いを緩める。 『キエタクナイ!ゼンブ、ゼンブワタシガノミコム!』 「凄いですねぇ~、カースがどこで魔法とテレポートなんて覚えたんでしょう~♪」 氷塊を避けてな...
  • 2スレ目>>375~>>399
    幸子「いやぁ、それにつけてもボクはカワイイですよねぇ……」 ――大手を振って、太陽の下をカースドヒューマンが歩いていた。 ――うぞうぞと不定形の眷属を引き連れて、堂々と人だかりをかき分けていく。 ――周りの目も何のその。 ――好奇の視線も彼女にとっては羨望の眼差しであり、 ――優越を感じこそすれ、そこに羞恥を覚えることなど無く。 ――どころか物足りないとすら思っている、図太い神経の持ち主。 ――輿水幸子。 ――彼女はその身に異形を宿した少女である。 幸子「ボクのカワイさを知らない人が一人でもいるということは世界にとっての損失です!」 幸子「ということで、ボクのカワイさをもっと知ってもらいましょう!」 幸子「ああ、ボクってカワイイだけじゃなくて、何て寛大なんでしょう……」 幸子「なんてったって、その為にわざわざ人通りの多いところを選んで通ってあげてるんですから」 幸子「皆さん、感謝なんてしな...
  • 2スレ目>>435~>>442
    棟方愛海の朝は早い・・・ 「愛海ー、そろそろ起きなさーい!朝ごはん食べる時間なくなるわよー!」 ・・・わけでもない。 「・・・んー、いまいくー・・・ぁふ」 ついついこれまでのヒロイン達の記録を見返して夜更かし、なんてよくあること。 それでも病気以外では意地でも無遅刻無欠席。だって学校には楽しみがいっぱいなんだもの、いろんな意味で。 顔を洗って歯を磨いたら気分サッパリ、髪のお手入れとセットは入念に。女の子の嗜み。 トーストをもそもそ齧りながら、日課の新聞チェック。ただしヒーロー関係のみ。もっと言うならヒロイン関係のみ。 「・・・ん、『カースの活動、謎の活発化』?・・・うーん、ヒロイン達の活躍の場が増えるのは良いけど、気をつけないとなー・・・はむっ」 自ら敵役を打って出る(実際戦うのは晶葉製のロボだが)程のヒロイン大好き愛海さんだが、彼女自身は至ってか弱い女子中学生である。 カースやらの化け物...
  • 1スレ目>>815~>>821
    バスが田舎道のバス停に停車する。   もはや乗客は一人だけで、その一人が大きな荷物を持ってバスを降りた。   「鈴帆おねーさん!ひさびさでごぜーますね!寂しかったですよ!」   バス停から降りた少女に、ウサギのようなキグルミを着た子供が駆け寄る。   「仁奈ちゃん、スマンばいね…期末テストがあってなぁ…。だけん、今日は午後から一緒に街に買い物いっちゃるけん、機嫌ば治してくれん?」   「本当ですか!お買い物!仁奈、お買い物楽しみです!」   ぴょこぴょこ跳ねるのと一緒に着ぐるみの耳も揺れる。そして、仁奈の後ろから、老婆が歩いてくる。   「鈴帆、仁奈ちゃんにすっかり懐かれとるばい。」   「ばっちゃん!」   「おばーちゃんも一緒にお迎えに来やがったでごぜーますよ!」   「期末テストはどげんやったか?」   「ちゃんと勉強しとーばい。平均以上は余裕ばい!」   「よかよか。赤点なぞ、とら...
  • 4スレ目>>155~>>182
    小日向美穂は普通の少女である。 実はあの日、目覚めた能力者の一人で、 日夜秘密結社と戦ってるとか。 実は宇宙から来た異星人で、 地上を侵略するために活動しているだとか。 実は地下帝国の技術者で、 マッドなアイテムやロボットをクリエイトしているだとか。 実は魔界から来た悪魔で、 悪意と呪いをばら撒いているだとか。 そのような設定はない。 取り立てて、ごく普通、一般的な、 現代の、地上に住む、能力を持たない、人間の、女子高生であった。 卯月「さっきの授業難しくなかった?」 美穂「難しかったねー、茜ちゃんは・・・・・・。」 茜「・・・・・・。」 プスプス 美穂「だ、大丈夫?」 卯月「煙出てるね。」 茜「え、Xが少なくなるとYが増えて、そこにZとnがやってきて・・・・・・。」 茜「X・・・・・・Y・・・・・XとYの関係・・・・・あれ、Xが攻めでYが受け?」 美穂「茜ちゃん、その数学...
  • 4スレ目>>785~>>814
    名前: ◆Y6loZZb8bNXp[saga] 投稿日:2013/07/25(木) 01 11 48.32 ID vP/BebPOo [2/33] 春菜「そういえばさー」 「カースの属性って、なんで七つだけなんだと思う?」 先輩がそんなことを言い出したのは、毎週恒例の三人のお茶会の時のこと 真尋「いや、なんでって、そんなのに理由なんてないんじゃ……」 千夏「あら、カースの属性が七つなのには、ちゃんと理由があるのよ?」 真尋「えっ!? そうなんですか?」 千夏「カースの属性は、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つに分かれているわよね?」 「この七つは、元々は十字教の『七つの大罪』といって、人を堕落させる七つの感情を指したものだったの」 「カースは人間のマイナスの感情から生まれる存在。そして、カースの素となった人間の感情が、カースの属性になると言われているわ」 「だから、カー...
  • 1スレ目>>605~>>628
    ネバーディスペアの隠れ家   とある一軒の家に4人の少女が暮らしていた。   現在は朝食の時間。食事ができない李衣菜は充電中である。   朝のニュースが流れるテレビ画面が、予告も無しに変わった。   『おはよう、きらり、夏樹、李衣菜、奈緒。こんな朝早くにすまんが、任務だ。』   画面には地球管理局の軍の小隊のリーダーが映し出される。   「あー!リーダーちゃん!おっすおっす!」   『…きらりは朝でも変わらんな。…それより任務なんだが…。』   彼の口から告げられたのは、エンヴィーという名を名乗る、人型のカースの討伐任務だった。     「…エンヴィー?なんじゃそりゃ。」   『その名前が自称か他称かは知らんが、人型のカースらしい。他の嫉妬のカースを従えた強力なカースだそうだ。』   「人型?ドロドロした化け物じゃないんですか?」   『…完全に人型だそうだ。送信データの中に画像を添付して...
  • 4スレ目>>605~>>612
    名前: ◆OJ5hxfM1Hu2U[sage] 投稿日:2013/07/22(月) 21 23 07.62 ID tCFDNKcDO [3/12] ‐これまでのあらすじ‐ 連続強姦魔にして色欲のカースドヒューマン、バイフォースは、ランニング中の斉藤洋子を新たな標的に選んだ。 追跡の末に行き着いた公園で、ついに足を止めた洋子。バイフォースはチャンスを見逃さない。 健康的な美肌に今、不健全な漆黒の魔手が迫る!   ‐1‐ バイフォースの体から、握り拳大の黒い泥が2つ、3つと落ちた。泥は黒いサソリに形を変え、洋子の足元へと這っていく。 色欲サソリは極小型のカースだが、その精神毒は強力である。 (モウスグダ コムスメ、オマエハ カイラクヲ ムサボル テゴメニンギョウニ ナルノダ!) 今やサソリ達は洋子の足に辿り着き、目的を果たそうとしていた。…だが! (バカナッ!?) バイフォースは出かかった言葉...
  • 5スレ目>>360~>>369
    360 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日:2013/08/05(月) 00 14 32.86 ID TAab4d6+0 [2/12] 一時休憩を終えたネバーディスペアは、ある地点へ行くように命令を下された。 「この情報はある信頼できる情報提供者から入手したのだが…あの浄化効果を持つ雨を降らせている能力者達がこの地点にいるそうだ。」 LPの言う情報提供者が少し気になるが、あまり口を挟む状況でもないので黙って聞く。 「しかし、その能力者は雨を降らせる事に集中しすぎて雨を降らせる装置のようになり、動けなくなってしまっているそうだ。」 「街の事件解決の生命線とも言える…彼女達の護衛を頼みたい。すでに数名が護衛に来ているようだが、数が多いらしい。…頼んだぞ。」 「了解!」 すぐさま夏樹が穴を生み出し、その地点へと移動した。 361 名前: ◆zvY2y1UzWw[saga] 投稿日...
  • 4スレ目>>525~>>530
    名前: ◆yIMyWm13ls[saga] 投稿日:2013/07/20(土) 13 55 59.37 ID gCY/ehtJ0 [3/10] ハンテーンは後悔していた。 ハンテーンはマムにより仮初の命を与えられ、役目を得て地上に降り立った。 ハンテーン「は、はんてん!?」 だというのにこの有様は何だ? ジグザグに走りながら二人の追手に毛バリを飛ばす。 リン『炎よ!』 虚しくも、自慢の毛バリは突如せり立つように現れた炎に焼かれ役目を果たせず燃え尽きる。 リン「一応このハリって燃えるんだ、モチーフが動物だからかな?」 沙織「あ、あんまり寄り道するとわだすたちウサミンさんに怒られてしまいません?」 ハンテーンの後を追うように二人の少女たちが駆ける。 リン「…沙織、これは他人に迷惑を掛けるロボットを捕まえるボランティアだよ」 …絶対嘘だ。 ハンテーンは確信していた。 ― 思えば単純にこの場所で暴...
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