『日本人の他界観を探る―三途の川―』さいたま川の博物館、1999年 &bold(){(1)境界としての川} 日本人は、いつ頃からこの世とあの世を分ける境界としての川を、意識するようになったのでしょうか。 新潟県岩船郡朝日村には、県営奥三面ダム建設にともない昭和63年から平成10年の11年間、調査が行われた奥三面遺跡があります。この遺跡は、縄文時代後期から晩期(約3500年前~2400年前)まで栄えたムラの跡です。