*E95−2 フェイク攻撃まとめ2

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*作戦 (地形) 高高度 ・高空で雲の上の為視界を遮るものがない。 ・地上に比べ空気が薄いので空気による揺らぎが少ない。 (陣形) 対空用I=D 1、一直線の縦隊で敵に対して攻撃を仕掛ける。 2、正面の敵からは1機しか視認できない状態で接近し、射程距離にはいると同時に横隊に変化。 3、方位角の変化に敵の照準が追い付かないうちに集中攻撃でしとめる。 4、仲間同士はある程度離れた位置に陣取り、爆撃に巻き込まれないように注意。 (装備) ・弾薬は榴弾を用いる。相手が高速で飛行しているため相対速度が大きく、破片によるちょっとした傷も致命傷になる。 ・FTC(雨雪抑制回路)解除、微細な反射波も検知測定。 ・MTI(移動目標指示器)を広域設定。 ・I=Dの通信回線やナショナルネットなどにより常に情報リンクできているため、敵情報を速やかに伝達することで命中率を高める。 ・独立したセンサー系による自動迎撃 ・FCSによって随時弾道修正を行う事で命中率を上げる ・対空ミサイルは近接信管で破片をばら撒き、またミサイル自体の画像赤外線センサーで自動追尾出来る ・複数の方角から機関砲やミサイルを撃つことで互いにカバーしあう 《I=D》 フェイク2 ・巡航用タービンジェット:巡航用エンジンを搭載し長々距離への進出能力を持つ。 ・最終加速用収束ロケットブースター:優れた最高速度と加速性を機体に与える増槽の切り離しと多段式ロケット ・運動エネルギーミサイル(通称ジャベリン):ランスが使用する高速小弾頭弾に加速用固体ロケットモーターを取り付けたフェイクの主砲。ミサイル化されているため弾頭の誘導が行われ、ランスより命中性能が上がっている ・運用:本機は巡航用エンジンにより高高度を保ったまま長々距離へと進出し敵警戒網と対空火力を突破。攻撃目標を発見するとロケットブースターによって加速、急降下→急上昇によるヒット&アウェイにて目標を撃破する 《主砲》 ・弾頭の誘導性能を最大限に利用。素早く照準を合わせ、攻撃を行う。 ・その際レーダーの情報と重ね、目標との誤差を最小限に抑える。 ・ただし作戦上、余裕をもって照準をあわせることはできないので、全てを素早く行う。 ・また、敵の移動も考慮する必要もある。それらをカバーするため、数機である程度重ねて撃つ。 ・重ねて撃つ際、味方間で角度(方角)を変えての射撃を行う。角度・時間差を組み合わせて連携攻撃。 ・射撃後は素早く移動できるように備えておく。全ての動きをつなげて行う。 ≪白兵≫ ・足場がないので、ふらつかないように姿勢制御は綿密におこなう。 ・バーニアを吹かして俊足で間合いを詰める。 ・速度前回で上空から勢いをつけて相手に向かっていく。 ・連続攻撃ではなく、一撃離脱を行う。打撃を与えたあとは全力で敵と距離をおく。 ≪近距離≫ ・常に相互支援体制を敷き、狙った敵を確実に撃破する。 ・センサー類の電子情報は、チーム内で共有できるようにする。 ・敵の位置情報を共有する事によって、死角を無くす。 ・死角を見せた敵を優先的に叩く。 ・各機は役割を分担し、敵を追い込むようにして効率良く撃破する。 ・頑強な敵に対しては、火力を集中させ、確実に撃破する。 ・敵機より速度が速い場合はハイヨーヨー、敵機より速度が遅い場合はローヨーヨー、で敵機の背後より接近して攻撃を行う。 ・単独で先行せず、2〜3の味方機とのコンビネーションを心がける。 ・ロックオンしている間、攻撃機はある程度拘束を余儀なくされるので、補助機で攻撃機を援護する。 ・赤外線シーカーで目標を追尾するミサイルには、予め目標の形を認識させ、フレア対策とする。 ≪中距離≫ ・光学照準と電子照準による補正を組み合わせ、正確に攻撃する。 ・複数の攻撃を組み合わせ、回避を困難にする。 ・ECMやジャマーで敵の索敵・回避行動を阻害、攻撃の正確性を向上させる。 ・敵との距離を正確に把握し、有効射程距離内に収める。 ・各機の連携を緊密に行い、確実に敵を撃破する。 ・遠距離からの一斉発射の可能性が高いので、相互干渉をしないように打つ。 ・光学照準が届かない距離でも、電子照準を合わせる。 ・オペレーターによって、電子照準用の情報は多く得られている。 ・砲弾の破片効果が上手く望めるよう、敵の密集地を狙う。 ・広帯域データパスによって、電子照準の補正を効率的に行う。 ・発射タイミングに合わせて機体の軸を安定させ、主砲の軌道及び初速を効率よく保つ。 ・ロングレンジでデータリンクしつつロックオン (体術) ・十分な照準をおこなっての集弾は見込めないので通過予測範囲に弾丸をばらまいて当てる事を第一とする ・予想目標到達時間から逆算して早めに射出。この際、レーダーサイト等からの情報フィードバックをリアルタイムで行い、射撃誤差を可能な限り軽減する。 ・高速で飛行しているため敵は細かな空戦機動は取れず、機動予測が容易である。 ・進行の妨害と本体の撃破とに役割を分担させ、効率を高める。 ・射角は出来るだけ広範囲を確保する。 ・撃ちっぱなしによって連射速度を高く保てる ・対象の危険度から優先順位を選定、順番に撃破する。 * #ref( http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1745.jpg) http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1745.jpg フェイクトモエ 投稿者:イク@玄霧藩国 #ref( http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1734.jpg) http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1734.jpg Re: 【フェイクトモエ】 投稿者:おおとり@フィーブル藩国 *SS ---- ルージュ再戦:攻撃SS 投稿者:猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国 爆音を響かせて、真っ白な機体が飛び立つ。 フェイクトモエリバー…わんわん帝國が誇る超速戦闘機、その秘書官機である。 グングンと高度を上げて行くその姿を、整備士の犬士が猫士が見送る。 靴を揃え、ビシッと指の揃った敬礼を、天高く昇る白鳥の如き機体へと送っている。 一方、高高度へと上がったフェイクトモエリバー内。 そのコックピットは異色を極めた。 わんわん帝國のパイロットに、にゃんにゃん共和国のコパイロット…。 その逆もあり、犬猫混成の部隊編成であった。 しかも、所属する藩国もバラバラである。 はてない国・森国・南国…髪の色も肌の色も違う人達が必死で操縦していた。 「出力はこんな感じで良いのかな?」 初めての機体に戸惑いながら、メイン操縦を行うパイロット。 「索敵、開始…。」 レーダーの反応を見ながら、計器類の確認をするコパイロット。 「攻撃準備、いつでもトリガー引けます。」 武器の状態を確認しつつ、トリガーに手をかけるコパイロット。 戦闘準備が着々とすすめられていく。 「敵機、発見!」 レーダーに反応。索敵担当のコパイから機内通信が入る。 「OK。横っツラから叩きましょう。」 急速旋回の操縦。体にかかる凄まじいGに耐えながら指示をする。 「攻撃、よく狙って!お願いします。」 「落ち着いて…落ち着いて…。」 攻撃担当、トリガーにかけた手を、引く。 腹に響くような、重く鈍い音を轟かせて、撃ち出される銃弾が虚空を裂く ---- 戦闘SS 投稿者:九頭竜川@愛鳴藩国 フェイクトモエリバー(以下、フェイクT)は速度に特化した機体である。 その先鋭的なシルエットを見るがいい。 鋭角なシルエットと巨大なエンジン。申し訳程度に付く手足がI=Dの名残をとどめている。 フェイクTはI=Dに飛行能力を付与したわけではなく、飛行機に手足をつけてI=Dにしたとも言われる機体だ。 「ぬ、ぬ、ぬぬぬー!」 パイロットはシートに押さえつけながら操縦桿を握り、圧倒的なGに耐えていた。 気圧服による身体への加圧により血流を確保しているが、生半可な身体では即座にブラックアウトし、そのまま空飛ぶ棺おけとなる。 パイロットはサイボーグであればこの機体を乗りこなせるのかと思い、自分の弱気に舌打ちする。 (いくらジリ貧とはいっても、まだ負けたわけじゃない) フェイクT自体の索敵装置とオペレーターによる接敵情報を頼りに敵の機影を探す。 目視で見える距離ではない。敵はまだ先だ。 フェイクTの戦術はきわめてわかりやすい。 「その有無を言わさぬ速度で」 「敵の背後を付き接近」 「必殺の一撃の後、速やかに離脱」 というものだ。いわゆるヒットアンドウェイが定石となる。 期待の運用はその設計思想と合致するもので無ければならない。 フェイクTの思想とは…「高機動力を活かした圧倒的近接戦闘の実現」。そのまんまともいう。 圧倒的な速度を生み出すために、犠牲にしたものは数知れない。それでもフェイクTはこの道を選んだのだ。 フェイクTの戦術ディスプレイには敵の飛行経路に合わせ接敵進路が表示されている。 そのラインに沿って飛ぶフェイクTは一本の槍であった。 そのとき敵機の進行方向が予想進行方向から外れ始めた。 「ちちっ! まさか気づかれたか!」 こちらの知らない未知の索敵手段があれば、それもまたありえることだろう。 しかしパイロットは機体と、そして眼下の新世界に住む人々のことを信じる。 私がフェイクTを、我々を送り出した人々を信じないで、なにをつかむ事ができようか。 今、がむしゃらに掴まなければならないものは、敵機の討ち果たした向こうにある。 アフターバーナーON。 エンジンに燃料を投入し、更なる推力を搾り出す。 「速度こそがこの機の攻撃力だ!」 次第に狭くなる視界を必死ににらみつけながら、敵機への背後からのアプローチに挑む。 「まってろよー、赤! 今オレたちの意地の一撃を食らわせてやる!」 燃料系が景気よく回る。 まるでスロットのリールのようだ。 回る先にはどんな結果が待っている・・・? 「スリーセブンできめてやるぜっ!!」 フェイクTは勝利を掴み取るために、空を駆けた *イラスト *応援
*作戦 (地形) 高高度 ・高空で雲の上の為視界を遮るものがない。 ・地上に比べ空気が薄いので空気による揺らぎが少ない。 (陣形) 対空用I=D 1、一直線の縦隊で敵に対して攻撃を仕掛ける。 2、正面の敵からは1機しか視認できない状態で接近し、射程距離にはいると同時に横隊に変化。 3、方位角の変化に敵の照準が追い付かないうちに集中攻撃でしとめる。 4、仲間同士はある程度離れた位置に陣取り、爆撃に巻き込まれないように注意。 (装備) ・弾薬は榴弾を用いる。相手が高速で飛行しているため相対速度が大きく、破片によるちょっとした傷も致命傷になる。 ・FTC(雨雪抑制回路)解除、微細な反射波も検知測定。 ・MTI(移動目標指示器)を広域設定。 ・I=Dの通信回線やナショナルネットなどにより常に情報リンクできているため、敵情報を速やかに伝達することで命中率を高める。 ・独立したセンサー系による自動迎撃 ・FCSによって随時弾道修正を行う事で命中率を上げる ・対空ミサイルは近接信管で破片をばら撒き、またミサイル自体の画像赤外線センサーで自動追尾出来る ・複数の方角から機関砲やミサイルを撃つことで互いにカバーしあう 《I=D》 フェイク2 ・巡航用タービンジェット:巡航用エンジンを搭載し長々距離への進出能力を持つ。 ・最終加速用収束ロケットブースター:優れた最高速度と加速性を機体に与える増槽の切り離しと多段式ロケット ・運動エネルギーミサイル(通称ジャベリン):ランスが使用する高速小弾頭弾に加速用固体ロケットモーターを取り付けたフェイクの主砲。ミサイル化されているため弾頭の誘導が行われ、ランスより命中性能が上がっている ・運用:本機は巡航用エンジンにより高高度を保ったまま長々距離へと進出し敵警戒網と対空火力を突破。攻撃目標を発見するとロケットブースターによって加速、急降下→急上昇によるヒット&アウェイにて目標を撃破する 《主砲》 ・弾頭の誘導性能を最大限に利用。素早く照準を合わせ、攻撃を行う。 ・その際レーダーの情報と重ね、目標との誤差を最小限に抑える。 ・ただし作戦上、余裕をもって照準をあわせることはできないので、全てを素早く行う。 ・また、敵の移動も考慮する必要もある。それらをカバーするため、数機である程度重ねて撃つ。 ・重ねて撃つ際、味方間で角度(方角)を変えての射撃を行う。角度・時間差を組み合わせて連携攻撃。 ・射撃後は素早く移動できるように備えておく。全ての動きをつなげて行う。 ≪白兵≫ ・足場がないので、ふらつかないように姿勢制御は綿密におこなう。 ・バーニアを吹かして俊足で間合いを詰める。 ・速度前回で上空から勢いをつけて相手に向かっていく。 ・連続攻撃ではなく、一撃離脱を行う。打撃を与えたあとは全力で敵と距離をおく。 ≪近距離≫ ・常に相互支援体制を敷き、狙った敵を確実に撃破する。 ・センサー類の電子情報は、チーム内で共有できるようにする。 ・敵の位置情報を共有する事によって、死角を無くす。 ・死角を見せた敵を優先的に叩く。 ・各機は役割を分担し、敵を追い込むようにして効率良く撃破する。 ・頑強な敵に対しては、火力を集中させ、確実に撃破する。 ・敵機より速度が速い場合はハイヨーヨー、敵機より速度が遅い場合はローヨーヨー、で敵機の背後より接近して攻撃を行う。 ・単独で先行せず、2〜3の味方機とのコンビネーションを心がける。 ・ロックオンしている間、攻撃機はある程度拘束を余儀なくされるので、補助機で攻撃機を援護する。 ・赤外線シーカーで目標を追尾するミサイルには、予め目標の形を認識させ、フレア対策とする。 ≪中距離≫ ・光学照準と電子照準による補正を組み合わせ、正確に攻撃する。 ・複数の攻撃を組み合わせ、回避を困難にする。 ・ECMやジャマーで敵の索敵・回避行動を阻害、攻撃の正確性を向上させる。 ・敵との距離を正確に把握し、有効射程距離内に収める。 ・各機の連携を緊密に行い、確実に敵を撃破する。 ・遠距離からの一斉発射の可能性が高いので、相互干渉をしないように打つ。 ・光学照準が届かない距離でも、電子照準を合わせる。 ・オペレーターによって、電子照準用の情報は多く得られている。 ・砲弾の破片効果が上手く望めるよう、敵の密集地を狙う。 ・広帯域データパスによって、電子照準の補正を効率的に行う。 ・発射タイミングに合わせて機体の軸を安定させ、主砲の軌道及び初速を効率よく保つ。 ・ロングレンジでデータリンクしつつロックオン (体術) ・十分な照準をおこなっての集弾は見込めないので通過予測範囲に弾丸をばらまいて当てる事を第一とする ・予想目標到達時間から逆算して早めに射出。この際、レーダーサイト等からの情報フィードバックをリアルタイムで行い、射撃誤差を可能な限り軽減する。 ・高速で飛行しているため敵は細かな空戦機動は取れず、機動予測が容易である。 ・進行の妨害と本体の撃破とに役割を分担させ、効率を高める。 ・射角は出来るだけ広範囲を確保する。 ・撃ちっぱなしによって連射速度を高く保てる ・対象の危険度から優先順位を選定、順番に撃破する。 * #ref(http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1745.jpg) http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1745.jpg フェイクトモエ 投稿者:イク@玄霧藩国 #ref( http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1734.jpg) http://namelessworld.natsu.gs/sakura/sanbou_BBS/img/1734.jpg Re: 【フェイクトモエ】 投稿者:おおとり@フィーブル藩国 *SS ---- ルージュ再戦:攻撃SS 投稿者:猫屋敷兄猫@ナニワアームズ商藩国 爆音を響かせて、真っ白な機体が飛び立つ。 フェイクトモエリバー…わんわん帝國が誇る超速戦闘機、その秘書官機である。 グングンと高度を上げて行くその姿を、整備士の犬士が猫士が見送る。 靴を揃え、ビシッと指の揃った敬礼を、天高く昇る白鳥の如き機体へと送っている。 一方、高高度へと上がったフェイクトモエリバー内。 そのコックピットは異色を極めた。 わんわん帝國のパイロットに、にゃんにゃん共和国のコパイロット…。 その逆もあり、犬猫混成の部隊編成であった。 しかも、所属する藩国もバラバラである。 はてない国・森国・南国…髪の色も肌の色も違う人達が必死で操縦していた。 「出力はこんな感じで良いのかな?」 初めての機体に戸惑いながら、メイン操縦を行うパイロット。 「索敵、開始…。」 レーダーの反応を見ながら、計器類の確認をするコパイロット。 「攻撃準備、いつでもトリガー引けます。」 武器の状態を確認しつつ、トリガーに手をかけるコパイロット。 戦闘準備が着々とすすめられていく。 「敵機、発見!」 レーダーに反応。索敵担当のコパイから機内通信が入る。 「OK。横っツラから叩きましょう。」 急速旋回の操縦。体にかかる凄まじいGに耐えながら指示をする。 「攻撃、よく狙って!お願いします。」 「落ち着いて…落ち着いて…。」 攻撃担当、トリガーにかけた手を、引く。 腹に響くような、重く鈍い音を轟かせて、撃ち出される銃弾が虚空を裂く ---- 戦闘SS 投稿者:九頭竜川@愛鳴藩国 フェイクトモエリバー(以下、フェイクT)は速度に特化した機体である。 その先鋭的なシルエットを見るがいい。 鋭角なシルエットと巨大なエンジン。申し訳程度に付く手足がI=Dの名残をとどめている。 フェイクTはI=Dに飛行能力を付与したわけではなく、飛行機に手足をつけてI=Dにしたとも言われる機体だ。 「ぬ、ぬ、ぬぬぬー!」 パイロットはシートに押さえつけながら操縦桿を握り、圧倒的なGに耐えていた。 気圧服による身体への加圧により血流を確保しているが、生半可な身体では即座にブラックアウトし、そのまま空飛ぶ棺おけとなる。 パイロットはサイボーグであればこの機体を乗りこなせるのかと思い、自分の弱気に舌打ちする。 (いくらジリ貧とはいっても、まだ負けたわけじゃない) フェイクT自体の索敵装置とオペレーターによる接敵情報を頼りに敵の機影を探す。 目視で見える距離ではない。敵はまだ先だ。 フェイクTの戦術はきわめてわかりやすい。 「その有無を言わさぬ速度で」 「敵の背後を付き接近」 「必殺の一撃の後、速やかに離脱」 というものだ。いわゆるヒットアンドウェイが定石となる。 期待の運用はその設計思想と合致するもので無ければならない。 フェイクTの思想とは…「高機動力を活かした圧倒的近接戦闘の実現」。そのまんまともいう。 圧倒的な速度を生み出すために、犠牲にしたものは数知れない。それでもフェイクTはこの道を選んだのだ。 フェイクTの戦術ディスプレイには敵の飛行経路に合わせ接敵進路が表示されている。 そのラインに沿って飛ぶフェイクTは一本の槍であった。 そのとき敵機の進行方向が予想進行方向から外れ始めた。 「ちちっ! まさか気づかれたか!」 こちらの知らない未知の索敵手段があれば、それもまたありえることだろう。 しかしパイロットは機体と、そして眼下の新世界に住む人々のことを信じる。 私がフェイクTを、我々を送り出した人々を信じないで、なにをつかむ事ができようか。 今、がむしゃらに掴まなければならないものは、敵機の討ち果たした向こうにある。 アフターバーナーON。 エンジンに燃料を投入し、更なる推力を搾り出す。 「速度こそがこの機の攻撃力だ!」 次第に狭くなる視界を必死ににらみつけながら、敵機への背後からのアプローチに挑む。 「まってろよー、赤! 今オレたちの意地の一撃を食らわせてやる!」 燃料系が景気よく回る。 まるでスロットのリールのようだ。 回る先にはどんな結果が待っている・・・? 「スリーセブンできめてやるぜっ!!」 フェイクTは勝利を掴み取るために、空を駆けた *イラスト *応援

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