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２０世紀モンゴル音楽史簡易年表
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音楽関係 |
その他 |
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19世紀末～20世紀前半 |
アメリカ人、ロシア人貿易商らがマンドリン、アコーディオンなど西洋楽器を持ち込み、一部のモンゴル人に伝わり始める ウランバートルでは伝統音楽の演奏家たちはアムガランバートル（漢人居住区）に多く居住 |
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1911年 |
12月、モンゴル清朝より独立、ボグド･ハーン制モンゴル成立 |
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1912年 |
クーロンに初の国民学校設立 |
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1913年 |
第二次遣露使節（首相ナムナンスレンら）、ウラン・ウデにてロシア側の軍楽隊の歓迎式典に感銘を受け自国への導入を決意、サンクト・ペテルブルクで楽器を買い求め、帝政ロシア政府からも支援を受ける |
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1914年 |
ボグド･ハーン宮脇で軍楽隊設置、ロシア人によって書かれたモンゴル国歌を演奏 |
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1915年 |
5月キャフタ会議 |
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1917年 |
10月ロシア革命 |
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1920年 |
2月モンゴル、中華民国に対し“自治返上” 6月モンゴル人民党結成 10月ウンゲルン軍侵入 |
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1921年 |
3月（キャフタ開放）キャフタを根拠地とする革命軍の間でモンゴル初の近代（西洋式）歌曲《キャフタの丘(Shvee Hyagt)》が歌われるようになる |
7月革命軍・ソヴィエト軍フレー解放、人民主権の立憲君主制政府成立 |
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1924年 |
スフバートル名称中央クラブ設立 |
5月ボグド・ジェブツンダンバ・ホトクト死去 11月人民共和国宣言、憲法批准 |
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1927年 |
人民娯楽場建設 |
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1928年 |
人民革命党第7回党大会にて、全戯曲の検閲、音楽および演劇サークルを再構成しその活動を政治的文化的により向上させること、不適切な内容の劇すべての禁止等が決議される |
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1929年 |
モンゴル作家同盟結成 |
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1931年 |
演劇スタジオ（演劇サークル）をプロ化し、国立中央劇場として組織（音楽家を含む） |
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1932年 |
急激な共産化に対しラマ、牧民らの大反乱 |
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1933年 |
M.ドガルジャブ（官僚、歌手、作曲、民謡研究、1893-1944）、L.ツェレンドルジ（リンベ笛奏者、1908-1990）らモスクワの芸術オリンピアードに出場、レコード吹込みも行う |
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1934年 |
モンゴル初の民族歌劇「悲しみの三つの丘」（D.ナツァグドルジ作）上演（ただしメロディーは流行歌を流用） |
モンゴル初の大規模工業施設である工業コンビナートの建設始まる |
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1935年 |
M.ドガルジャブ、モンゴル初の西洋記譜法による楽譜「モンゴルの歌選集」を出版 |
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1936年 |
3月ソ連・モンゴル相互援助条約締結 12月スターリン憲法制定 （1936-38 スターリン大粛清） |
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1938年 |
国立中央劇場長だったL.ツェレンドルジ逮捕（40年釈放） |
1月モンゴル初の鉄道がウランバートル・ナライハ炭鉱間に敷設 同月ハルハ廟事件 |
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1939年 |
5月/7月ハルハ河戦争（ノモンハン事件） |
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1940年 |
B.F.スミルノーフ（作曲家）ソヴィエトより派遣、西洋音楽理論や、民族楽器奏者に西洋楽器を教えるなど音楽指導を行う（～1945） 国立楽器工場にて馬頭琴を改良（革張りだった胴を木張りに変更等） |
第二次モンゴル憲法批准 ソ連でラテン文字からキリル文字への政策転換 ツェデンバル（1916－1991）、党第一書記に就任 |
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1941年 |
モンゴルでもキリル文字表記へ切替開始 |
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1943年 |
モンゴル初のバレエ「花のワルツ」上演 F.I.クレシコが派遣され声楽指導を行う（～1946） B.ダムディンスレン、B.F.スミルノーフと共作でオペラ「悲しみの三つの丘」を新たに作曲し改作 |
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1944年 |
M.ドガルジャブ逮捕、獄中で死去 |
7月アメリカ副大統領ウォーレスがモンゴルを訪問 |
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1945年 |
5月人民革命党中央委員会書記協議会にてアマチュア芸能オリンピアードを中央と全国で行うことを決定 |
第二次世界大戦終結 |
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1946年 |
7月革命25周年全国アマチュア芸能コンテスト開催 |
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1947年 |
国立中央劇場を音楽ドラマ劇場に改組 |
人民革命党第11回大会において第１次国家経済文化発展５ヶ年計画を承認 |
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1951年 |
国立劇場（現オペラ・バレエ劇場）建設（日本人抑留者も建設に携わる） |
1月チョイバルサン死去 |
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1957年 |
12月20日モンゴル作曲家同盟（～現在）結成（初代委員長S.ゴンチグソムラー(1915-1991)） モンゴル国立放送交響楽団（現モンゴル国立フィルハーモニック交響楽団）設立 音楽舞踊専門学校設立 |
ソ連でフルシチョフ派勝利 |
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1958年 |
L.ツェレンドルジ名誉回復（後人民芸術家に） |
ネグデル組合員制度制定 |
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1960年 |
第三次モンゴル人民共和国憲法批准、社会主義国家であると明記 |
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1963年 |
国立ドラマ劇場を建設、音楽ドラマ劇場は国立ドラマ劇場（演劇）と国立オペラ・バレエ劇場に分離改組 |
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1964年 |
ソ連でブレジネフが第一書記に |
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1966年 |
モンゴルの国連加盟 |
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1970年頃から |
軽音楽、歌謡曲が盛んに |
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1972年 |
7月20日国立フィルハーモニックス設立 オブス県に音楽ドラマ劇場設立 |
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1976年 |
ダルハン市立音楽ドラマ劇場設立 フブスグル県に音楽ドラマ劇場設立 |
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1977年 |
モンゴル作曲家同盟がユネスコ国際作曲家会議に加盟 バヤンホンゴル県に音楽ドラマ劇場設立 |
モンゴル労働組合定期大会開催 |
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1981年 |
7月4日国立オペラ・バレエ劇場を国立オペラ・バレエアカデミック劇場と改称 モンゴル全人民大芸術祭開催 |
3月モンゴル初の宇宙飛行士グルラグチャーが人工衛星に乗り、モンゴル・ソ連共同飛行を行う |
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1982年 |
1月20日セレンゲ県で民族歌舞団「セレンゲの波」アンサンブル設立 「金色の秋」音楽祭開催（以降毎年新作発表の場として機能） |
教育法が改正 |
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1983年 |
12月6日党中央委員会政府決定および閣議決定により「国家一級芸術家」の称号を設定 ウリヤスタイ市に音楽ドラマ劇場設立 ヘンティー県で民族歌舞団「ハン・ヘンティー」アンサンブル設立 |
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1984年 |
ダランザドガド市に音楽ドラマ劇場設立 |
ツェデンバル書記長解任（認知症により職務継続が難しいとされた） |
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1985年 |
「民族音楽の祭典」開催 第7回アジア音楽連合をウランバートルで開催 |
ソ連でゴルバチョフが書記長就任 |
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1986年 |
人民革命党第19回大会にて初めて社会主義的中央集権経済制度の欠陥を指摘 |
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1990年 |
モンゴル初の音楽専門大学が開学 |
3月民主化を求めるデモ・集会の結果、多党制へ移行 |
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1991年 |
12月ソ連崩壊 |
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1992年 |
7月政府命令によりモンゴル国立馬頭琴交響楽団設立 |
1月モンゴル国新憲法制定 |
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1994年 |
国立オペラ・バレエアカデミック劇場が国立古典芸術と改称 |
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2003年 |
馬頭琴が世界遺産に登録 |
参考資料
・N.Jantsannorov /1989/ “Mongoliin hugjmiin sudlal”
・ Sh.Natsagdorj編纂(1981/1986)『モンゴル人民共和国文化史（BNMAU-iin soyoliin tu'ukh）』モンゴル国立出版所
・R.Oyunbat /2005/ “Huree duu hugjmiin uusel, hugjil”
・ U.Zagdsuren /1967/ “MAHN-aas urlag utga zohioliin talaar gargasa togtool shiidveruud(1921-1966)”
・ 青木信治、橋本勝（1992）『入門モンゴル国』平原社
・生駒雅則(2004)『モンゴル民族の近現代史』（ユーラシア・ブックレットNo.69）東洋書店
・ 小貫雅男(1993)『モンゴル現代史』山川出版社
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| 木村理子 | ||
| 「歌で演じた革命期--モンゴル演劇成立の歴史」 表象文化論研究 
60～94,2003/03(ISSN 13485423)
(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論) |
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・ Ts.バトバヤル著/芦村京、田中克彦訳(2002)『モンゴル現代史』明石書店
・モンゴル国立文化芸術大学文化芸術研究所編纂(1999)『Mongoliin soyoliin tu'ukh（モンゴル文化史）』
