お庭アルターの続き
208 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/20(水) 00:53:03.58 fqGWVPpb
「裏口行きアルターです お近くへどうぞ」
- 誰も来ない。それもそうだろう、世間では月曜の朝だ。
土日働いた分ここが休みなのが俺である。どうでもいいな。
まあなんとなく言ってみただけだ。
とあるもにこを謀殺してからビスクの街を歩くことが出来なくなった俺は
WarAgeでエルガディン勢力に属してやりすごすことにした。
Preと比べて若干不便だが、給料は貰えるし悪くは無い。
イルヴァーナ渓谷には花が咲いている。
今もその花を刈りに行くところだ。
始めはいつ襲われるかと神経を尖らせていたものだが
最近ではあまりそのような心配はしていない。
どうもWarAgeで戦っている人々は戦いそのものを楽しむだけで
特に目的があるわけでもないらしい。
俺のような小物など相手にするのも時間の無駄なのだろう。
とはいえここはWarAge。いつ襲われても文句は言えない。
魔法をスペルブックにチャージして隠し持っておこう。
209 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/06/20(水) 00:54:53.85 fqGWVPpb
イルヴァーナ渓谷に出た。
ハルバードを構えたビスク兵のもにこが立っていた。
参ったな。こんな時間だから平気だと思っていたが・・
とりあえず「こんにちは」と俺。
と、もにこはこう言う。
「こんな時間にこんなところに居て恥ずかしくないもに!?」
「お前が無駄に生きた今日は!」
「あの子が死ぬほど生きたかった今日なんだもに!」
「このあたしがラル・ファク神に代わって成敗してやるもにっ!!!」
うるさい。お前に言われたくない。
- ともかく大ピンチだ。戦う気満々のWar民とまともに戦って勝ち目など無い。
ここは相手が間抜けであることを祈るしかないな。
もにこがハルバードを大上段に構えて迫ってくる。
俺は魔法のチャージを解放した。
華麗な技のコンビネーションを俺に決めたもにこは、
次の瞬間にはダンゴムシのように丸まって血飛沫を上げていた。
俺が解放したのはヘルパニッシュだ。・・。助かった。
「ブランドデザイナーに返り討ちにあった気分は如何です?」
返事は無い。・・死体を探り、ミニスカートを剥ぎ取る。
ミニスカートには、俺の銘が印されていた。修行中に作ったモノだ。
俺は泣いた。
最終更新:2007年08月14日 20:28