闘技場完成

クロスオーバー・モンスター闘技場wiki リレー小説企画内検索 / 「闘技場完成」で検索した結果

検索 :
  • 闘技場完成
    「皆様、私は当闘技場の主催者モリーでございます」 テレビから流れる映像は既にモンスター達の死闘から正装したモリーの会見に変わっていた。 だからといって、視聴者が興醒めするということはない。 この映像を見る全ての者が闘技場の終わりではなく、何らかの始まりを感じていた。 それが何かはわからない、だが確実にもっと刺激的でもっと熱い何かであるということだけは、誰もが皆、感じていた。 だからこそ今、モリーの一挙一動を固唾を呑んで見守っている。 一瞬も見逃せない、一言も聞き逃せない、祭りは今まさにクライマックスを迎えようとしている。 「――配当は現生存者の――」 義務的な闘技場を動かす歯車の話が聞こえる。重要だ、だがそこではない。 舞台の裏側が知りたいんじゃない、舞台で今まさに起ころうとしている新たなる何かを知りたいんだ。 心臓が動いている。心臓が熱く、疾く、動いている...
  • モリー
    ... 終焉の物語 81 闘技場完成
  • ◆3g7ttdMh3Q
    ...る距離にある 81 闘技場完成 82 殺戮人形は祭りの時を待ち望む 83 先見えぬ王道 84 勇者の誓い 90 剣に勇気を、胸に怒りを 91 決勝(1)決勝(2)決勝(3)決勝(4)決勝(5)決勝(6) 92 延長戦 作品に寄せられた感想 CMロワのトップ。圧倒的な文章力で、一発ネタからシリアス、ホラーまでやってのけるオールラウンダー。CMロワにおける氏はまさに水を得た魚であり、とっつきやすさと緩さが売りのCMロワにおいて盛大に弾けている。CMロワの空気を作り上げた功績者である -- 名無しさん (2013-07-31 19 18 28) 名前 ...
  • 51〜100
    ...1〜90】 81 闘技場完成 ◆3g7ttdMh3Q クロスオーバーモンスター闘技場 モリー 82 殺戮人形は祭りの時を待ち望む ◆3g7ttdMh3Q G-5 チャッキー 83 先見えぬ王道 ◆3g7ttdMh3Q C-5 モルボル 84 勇者の誓い ◆3g7ttdMh3Q F-5 プチヒーロー 85 レナモンの唄 ~Memories Off~ ◆TAEv0TJMEI B-5 レナモン 86 交差して超える世界 ◆/wOAw.sZ6U D-5 グレイシア、ピクシー、ソーナンス 87 It s Time to Play ◆5omSWLaE/2 E-4 チャッキー 88 ハルモニア ◆/wOAw.sZ6U D-5 グレイシア、ピクシー、ソーナンス、レナモン 89 ブルーディスティニー ◆TAEv0TJMEI E-5 ライガー、モルボル 90 剣に勇気を、胸に怒りを ◆3g7ttdMh...
  • 殺戮人形は祭りの時を待ち望む
    ...ぬ王道 No.81:闘技場完成 投下順 No.83 先見えぬ王道 No.64:不定形の王道 チャッキー No.87 It s Time to Play
  • 本編SS目次(時系列順)
    ...、ソーナンス 81 闘技場完成 ◆3g7ttdMh3Q クロスオーバー・モンスター闘技場 モリー 88 ハルモニア ◆/wOAw.sZ6U D-5 グレイシア、ピクシー、ソーナンス、レナモン 【黎明】 No. 題名 作者 位置 登場人物 87 It s Time to Play ◆5omSWLaE/2 E-4 チャッキー 89 ブルーディスティニー ◆TAEv0TJMEI E-5 ライガー、モルボル 90 剣に勇気を、胸に怒りを ◆3g7ttdMh3Q E-4 プチヒーロー、ルカリオ 【  】 No. 題名 作者 位置 登場人物 91 決勝(1)決勝(2)決勝(3)決勝(4)決勝(5)決勝(6) ◆3g7ttdMh3Q クロスオーバー・モンスター闘技場 モリー、ベヒーモス、レナモン、グレイシア、ソーナンス、ピクシー、プチヒーロー、ルカリオ、チャッキー、ハムライガー、モルボ...
  • 第一回生存者報告
    ...モリー No.81 闘技場完成
  • 交差して超える世界
    ...系列順 No.81 闘技場完成 No.74 黄昏の影を踏む グレイシア No.87 ハルモニア No.74 黄昏の影を踏む ピクシー No.87 ハルモニア No.74 黄昏の影を踏む ソーナンス No.87 ハルモニア
  • ハルモニア
    ... No.81 闘技場完成 時系列順 No.89 It s Time to Play No.87 It s Time to Play 投下順 No.89 ブルーディスティニー No.86 交差して超える世界 グレイシア No.91 決勝(1) No.86 交差して超える世界 ピクシー No.91 決勝(1) No.86 交差して超える世界 ソーナンス No.91 決勝(1) No.85 レナモンの唄 ~Memories Off~ レナモン No.91 決勝(1)
  • 決勝(6)
    ...延長戦 No.81:闘技場完成 モリー 死亡 No.88:ハルモニア ピクシー 死亡 No.88:ハルモニア ソーナンス 死亡 No.79:終焉の物語 ベヒーモス 死亡 No.87:It s Time to Play チャッキー 死亡 No.89:ブルーディスティニー モルボル 死亡 No.90:剣に勇気を、胸に怒りを プチヒーロー 死亡
  • 12時~18時までの脱落者
    時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 場所 開始前 レオモン モリー オープニング ゴッドスパークの杖で見せしめ ????? 昼 タブンネ キングスライム 邪知暴虐の王 体当たりを受けて全身骨折 D-7 昼 すえきすえぞー 妖精クーフーリン @ メタルキングの槍で目玉から一突き F-2 昼 チョコボ 魔人アリス human in the box チェーンソーで足を切られ、ジハードで消し飛ばされる B-7 昼 堕天使デカラビア ゴーレム お酒はほどほどに バッカスの酒で暴走し、潰される E-4 昼 ドラゴン 魔人アリス 歪みの国のアリス 呪殺される C-7 日中 外道バックベアード 幽鬼マンイーター 悪の華 麻痺で行動不可能なところを殴り殺される E-5 日中 スライム トンベリ 上手くズルく生きて楽しいのさ 氷の刃で肉体を切断される F-5 日中 ブイモン チャッキー 眠ったままで 刃で切り...
  • 終焉の物語
    ...モリー No.81:闘技場完成
  • 心重なる距離にある
    ...投下順 No.81:闘技場完成 No.71:その心まで何マイル? ライガー No.89:ブルーディスティニー No.71:その心まで何マイル? プチヒーロー No.84:勇者の誓い No.71:その心まで何マイル? ガブモン 死亡
  • 延長戦
    「君は……誰?」 「私はアリス」 「そっか、僕はハムライガー」 邪教の館.exe――つまりは、悪魔合体プログラムを起動し、ハムライガーは自分の肉体を失った。 自分の肉体と二つの魂、そして一つの魔晶によって――新しい者が誕生するのだろう。 そして、それは――ハムライガーの望みであり、少女の望みだった。 きっと、誰かが止めなければ――何時の日か、何処かの世界で、それこそブリーダーさんが住まう世界に、少女は現れるかもしれない。 だから、ハムライガーは彼女を呼ぶことにした。 「ねぇ、何で僕を呼んだの?」 暴走COMPは呼んでいた、その中にある邪教の館アプリを利用するものを――すなわち、アリスを召喚する者を。 シャドームーンによって、アリスは討ち倒された。 だが、肉体を失い、魂の欠片を失い――それでも、眠っているだけだった。 だから、逃げ場所を探していたハム...
  • トップページ
    様々なゲームに登場するモンスターたちを戦わせよう、というリレー小説企画です。 本編には殺人をはじめとした暴力シーン、グロテスクな表現が含まれています。苦手な方はご注意ください。 メニュー モンスター闘技場チャット入口 2015年07月29日 完結! 2017年11月19日 「また、会えたね」グレイシアのエピローグ【手をつなごう】を投稿しました。 お楽しみいただければ幸いです ◆TAEv0TJMEI
  • ドラゴン
    ――安心しろや、キッチリ全部焼き尽くしてやるよ 【名前】ドラゴン 【出典】ドラゴンクエストシリーズ 【説明】 ファンタジーの世界ではもはや代表と言える強力なモンスター。 緑色の鱗に覆われた四足歩行の竜で、口から火を吐いたり、強靱な牙や爪で攻撃をする。 誇り高い性格を持つ種族が多いという。 【パーソナルデータ】 性別はオス、粗暴で喧嘩好き。一人称は「俺」。 昔闘技場にて働いていたことがあるが、敗北が原因で追放され、それからは孤高に生きてきた。 はげしいほのおを吐く。 【スタンス】 生き残る 【初期支給品】 復活の玉 【登場話】 +開示する 話数 タイトル 07 Fantastic Future 28 歪みの国のアリス
  • 決勝(1)
    ◇ ――かたり、かた、かた、かたかたかた 生き残った者の特権の一つは感情を露わに出来るということだ。 泣き、笑い、怒り、喜ぶ――死者には出来ない、死者の表情にあるのは最期の感情の残滓のみ。 ならばこそ、チャッキーは嗤う。殺した者の分も含めて、何もかもをも踏みにじって、嗤う。 下顎が上顎が噛合う度に、かたりと音が生じる。 ただの音だ、だが――彼にとっては笑いだ。人形故に己の頬は上がらない。 故に、これが己に張り付いた微笑だ。世界に産声を上げた己の笑いだ。 ああ――この時間が一生続けばいいのに。 不自然なまでに整えられた地面を噛みしめるように、愛おしむように、しっかりと、一歩ずつ足跡を刻んでいく。 一歩一歩足跡を刻む度に、距離が縮んでいく。ああ、いっその事――このまま永遠に歩いて行きたい。 だが、何時までも楽しい時間は続かないのだ。 辿り着...
  • オープニング
    「レディース・エーン・ジェントルメーン!! 一世一代の大舞台に集いし老若男女の皆々様!!  ついに来ましたこの瞬間! 世界を、いや次元を超えて集められたモンスターたちの!!  肉体を、魂を削って生き残りをかけるデスマッチ! その中で最後まで大地に立ち、栄光を手にするのはいったいどいつだ!?  魔物たちによる魔物たちの大いなる祭典、スペシャルモンスター闘技場がいよいよ開幕だーっ!!」 実況の声に応答して、わぁっと沢山の人々の歓声があがる。 そう、誰もが待ちわびた前代未聞の大祭りがついに始まるのだ。  ◆ ……おっと、キミは『モンスター闘技場』が何なのか知りたいのかい? 簡単に説明すれば、まず世界中から集められた魔物たちが互いに戦うんだ。 キミの仕事は、あらかじめ誰が生き残るのかを予想して、あとは勝利を祈りながら戦いを見るだけさ。 鋭い牙が、重い拳が、...
  • 剣に勇気を、胸に怒りを
    ◆ 何一つとして容赦はなく、神が世界を生み出した7日間を再現するかのように、島だった場所は子どもの玩具めいて闘技場へと変貌した。 緩やかな坂と化した地面の上を剣を抱きかかえたプチヒーローはするすると滑り落ちた。 完成した闘技場はこの島であった何もかもをも隠してしまった、埋葬されることのなかった死体と生者を除いて。 地面の下よりも深くに、最初から何もなかったかのようにされてしまった彼らは何を思うのだろうか。 いや、何も思いはしない。死体は泣きも笑いもしない。 ただ、彼らの帰りを待つ人達は――何の痕跡も無くなってしまった平坦な大地を見て何を思うのだろう。 プチヒーローは――幸福だ。 短い時間ながらも育んだ絆は、この身に、この剣に、己の魂に刻まれている。 たとえ、消えたように見えても確実に残っている。 だから、プチヒーローは悲しいのだ。残せなかった者達...
  • ブルーディスティニー
    どうしてこんなことになってしまったのだろう。 月に吠えるでもなく、心ここにあらぬままハムライガーは天を見上げる。 なぜこんなことになってしまったのだろう。 殺すと決めた。他のすべてを殺してでも帰ると決めた。 今度こそ自分の意志でハムライガーは決断し、自分の手で彼を救おうとしてくれたガブモンを殺した。 そのことに何も思わないといえば嘘になる。 抱きしめてくれたガブモンの身体を引き剥がそうとして、上手く引き剥がせなくて。 だんだん冷たくなっていくその身体を涙ぐみながらそれでも、それでもと突き飛ばして。 ようやく、ようやくまた歩き出そうとしたのがついさっきのこと。 そうだ。また歩き出そうとしていたのだ。 帰るために、信じるブリーダーさんの元へと還るために、心通わした相手を殺してまで歩き出そうとしていたのだ。 彼の心を救ってくれたプチヒーローと再...
  • 決勝(2)
    ◇ 「……そうか、そうなんだね」 生き残りの名前を聞き、プチヒーローはガブモンが成し遂げたことを理解した。 ガブモンは命を犠牲にしてでもハムライガーを救ったのだ。きっと、そうだと信じている。 プチヒーローはガブモンのことを、そしてハムライガーのことも、信じていたのだから。 それでも、沸々と湧き上がる悲しみの感情は抑えきれない。 当然だ、ハムライガーは彼ら二匹共が揃って戻ってくることを願っていたのだから。 「……死んだのだな」 「うん」 ルカリオの目から見ても、プチヒーローの消沈は明らかであった 己のように、元より奪われて来た者も、あるいは平穏無事に暮らしてきた者でも、 誰もが誰も平等に、この場所では何かを奪われずにはいられない。 「ベホマ」 プチヒーローが唱えた治癒呪文は、ルカリオの失った体力を満たしていく。 体を動かすのにも、あるいは波導を多用しな...
  • 怪物騙
    戦い──その行為自体に何一つとして思うことはない。 己にとって戦いとはただの狩り、食事にすぎない。 くだらない人文主義も嗜虐嗜好も持ちあわせてはいない、食事はただの食事だ。 獲物に対して何を思うことがあるか、何一つとして有りはしない。 生きることは喰らうこと、ならば何の遠慮も有りはしない。 だから、この様な場所に連れて来られたとしてもバトルレックスは──いや、彼は自分の種族名すら認識してはいなかった。 彼は言葉という概念は知っていた。 言葉が文明を造ることを知っていた。 だが、興味など有りはしなかった。 己が龍であること、そして生きること、彼の興味はそれ以外には無かった。 ただただ、殺し、喰らった。 それ以上を求めないことが己の生であると、 それを続けることで、幸不幸のくだらない思想と離れ、ただ生きることだけに集中できると考えていた。 ただ...
  • Fantastic Future
     ――――どうして、こんなことになってしまったのだろうか。  流動体の身体を小さく震わせて、わたしは一人考える。  つい先日までは確かに幸せだった、その筈なのに。  たくさんのポケモンの『タマゴ』を作るお手伝いをしてあげると、トレーナーさんは喜んでくれた。  無邪気に笑って、これでまた強くなれると褒めてくれた。  その顔を見たいがために何度も寂しい思いもした。  自分はあの日溜まりの中でずっと暮らしていけるんだと思っていた。  それが崩れてしまったのは――はたしてどうしてだろうか。  トレーナーさんは言っていた。  もっと良い個体が見つかったから、もうお前に使い道はないと。  その時わたしは初めて気付いたのだ。  あの人が見ていたのはわたしじゃなく、わたしと一緒に育て屋さんに預けられたポケモンでもない。  ……全部、生まれる子供のことだった。  強いポケモンが欲し...
  • クロス・ソングス
                         「ねぇねぇレナモン、どこいったの―?」                      「またおかのうえなんじゃないかな―?」                      「おかー?」                      「おかー」                      「そっか、おかかー」                      「うんー」                      「おかって、なにもないよね。レナモン、なにしてるんだろね」                      「むずかしいかおしてたから、きっと、むずかしいことだよ」                      「むずかしいこと? おとなだね」                      「おとなだよ」                      「ぼくたち...
  • チキン・ラン
    ――ザザン、と波音が聞こえてくる。 目の前に広がるは海。塩っぱい潮の臭いが漂う。 砂漠では見たことも感じたことも無い、新鮮な光景と感覚だ。 澄み渡るような美しい蒼さ、世界を覆い尽くすかのような広大さ。 そこにはある種の神秘さえも感じる。普段だったら、彼は呑気に見惚れていただろう。 この場が「殺し合い」の場でなければ―――― 「………………」 森の近辺の浜辺で海を見ているのは、小型のサボテンのような外見をした一匹のモンスター。 彼はサボテンダー。この闘技場に無理矢理呼び込まれた、『参加者』の一人。 ―そう、彼は広大な海に見惚れているのではない。 この場における方針を考えていたのだ。 異常な状況における、自分自身の方針を。 ◆◆◆◆◆ 何でこんな所に呼び出されてしまったんだ? 剣を持った旅人からも常に逃げ延び、此処まで生...
  • human in the box
    【生】 僕は怖くなって、森の中をただただ走っていた。 自分で踏んだ枝が折れるミシリという音ですら、僕は胸がキリキリとなっている。 立ち止まって、辺りを見回して、誰もいないことを確認したい、 でも、立ち止まったら、誰かに殺されてしまう。 走り続けないといけない、じゃないと僕は逃げられない。 枝がミシリと折れる度に、僕は小さい小さい悲鳴を漏らす。 ミシリミシリと、僕の心も軋んでいく。 森は僕の故郷だった。 お父さんがいて、お母さんがいて、兄弟がいて、とっても幸せだった。 この森はそうじゃない。 誰がいるかわからないことが、とても怖かった。 人間は僕のご主人様で、そして友達だった。 僕よりも小さい男の子を乗せて、僕は草原を駆け巡った。 彼は、モリーは違う。僕が見たことのない人間だ。 彼にとって僕達は者ではなく、物だ。 名前も知らない彼が命を...
  • 勝者なき戦い
    ――これは聖獣の物語ではない。 「いやぁ、やっぱ男なんてちょろいわ~! ちょろあまだわ~!」 マンイーターは調子に乗っていました。 自らの手の内を知っており、もっぱらの脅威だったギリメカラ。 彼を出し抜けたことが嬉しくて貯まらないと嘲笑い続けていました。 「褒めてくれるよね、迎えてくれるよね、ブリーダーさん、ブリーダーさん」 ハムライガーは盲目でした。 心壊された彼には、最早ブリーダーのことしか見えていなくて。 目の前の敵に手を抜かれていることも知らずに、自身が優勢だと勘違いしていました。 ああ、なんて愚かなことなのでしょう。 きっとこの光景を見たなら、神にも悪魔にも立ち向かったただの人間は顔をしかめたことでしょう。 アンタら、そいつを舐めすぎてるぜ、と。 ギリメカラのサマナーだけではありません。 神魔をぶん殴るジャックフロスト...
  • 我ハココニ在リ
    人は、奇跡を信じない ◇ 人は時に奇跡を求める。 切羽詰まった時、自分の手ではどうしようもない時、文字通り運頼みの時。 それでもと。それでも自分の願いが望みが、叶ってくれるのではないかと期待する、神に祈る。 もしその願いが真になれば、人はそれを奇跡だともてはやすだろう。 祈ることさえ忘れた絶望的な状況で、奇跡と呼ばれる何かが起き救われたのなら、人は大いに喜び、感謝するであろう。 けれども大抵の場合それは、自分が願い、訪れた時だけに限るのだ。 親しい人間に奇跡が訪れた時はまあいい。 良かったね、おめでとう、と祝えるくらいには人間の心は破綻していない。 だがしかし、それが見も知らぬ人間に訪れたとしたらどうか? 驚くだろうか、感嘆するだろうか、妬むだろうか。 否。 大抵の人間は奇跡が起きたと訊いても、まず最初に疑うであろう。 それってほんと...
  • レナモンの唄 ~Memories Off~
    森を抜けた先の草原にてレナモンは息を潜めつつも身体を癒していた。 遮蔽物らしい遮蔽物のない草原だが幸いレナモンという種族は隠形には長けている。 タオモンへの進化を経験しより強力な術のコツを掴んだことで隠れ身の術の精度も増していた。 無論、それでもただ隠れるだけなら森の中のほうが向いていたのは事実だ。 しかしレナモンは何よりもあの場から離れることを優先した。 振り返り見てしまった魔人アリスから逃げることを第一とした。 あれは死だ。死を導き、死へと導く死の天使だ。 離れなければならない、一歩でも遠く遠く死の届かぬところまで。 その判断は正しかった。 アリスとシャドームーンの戦いは予想をレナモンの上回る規模で繰り広げられた。 いや、予想を上回ったというよりも予想外だったというべきか。 前提としてあの魔人相手にスティングモンが戦いを成立させられるとは思ってもいなか...
  • 手をつなごう
    あれから、数年の月日が流れました。 人間たちの手で開かれたモンスターたちによる殺し合い。 悲鳴や、怒号や、魂の咆哮に彩られていた喧騒の日々も今は昔。 私は――グレイシアは。 あの日願ったように、争いのない人里から遠く離れた場所で静かに生きています。            クロスオーバー・モンスター闘技場                ~epilogue~ ここ数年ですっかりと慣れ親しんだ潮風が頬を撫でる中、荷造りを終えた私は最後にお世話になった場所を目に焼き付けていました。 人ひとりいない最果ての孤島。 長い永い放浪の旅の末に私がここへ辿り着いたのはきっと偶然ではなかったのでしょう。 だってこの島には“彼女”がいますから。 私は島を後にする前に彼女へと挨拶をしに行きました。 「お世話になりました、ミュウ」 ふわふわと浮きながら...
  • DARK KNIGHT
    太陽に向けてスティングモンは得たばかりの手を伸ばし、そして掌にその輝きを収めた。 「…………」 もちろん、太陽の輝きは一生物の掌に収められるものではなく、 ただの果てしない距離が錯覚させる手遊びに過ぎない。 収められた太陽は何一つ変わること無く、ただただ穏やかに熱と光を放ち続けていた。 「…………これか」 何一つとして変わらないものに対し、 スティングモンは震える程の力を込めて更に太陽を握り締める。 遥か彼方よりも遠い場所から送られた太陽の過去を握りしめた所で何の意味が無いことなどわかっている。 何も変わらない、何一つとして変わらない。 それでも、スティングモンはただ、掌に収めた太陽を離すまいと手を握っている。 「勝利を掴む感覚というものは」 その為にスティングモンは芋虫の体を捨て、進化したのだ。 己の手を取るために、勝利を掴み、離さない。...
  • 力の証
    力というものはそれを持つものによって意味合いが異なるものである。 相手に勝つもの、相手に負けないもの、相手に屈しないもの、生き残るもの。 それはなぜ力を求めるのか。その理由によって変わってくるものだ。 己の力を誇示するため。 何かを守るため。 強いものとして頂点に立つため。 己の身を守るため。 どれもが正解であり、故に答えなど存在しない。 そしてここ、モンスター闘技場の中。 二つの力の形が今まさにぶつかり合っていた。 そこにそれぞれ異なる意味の力を求めて。 ◆ 鬱蒼とした森の中。 向かい合っているのは2体の、モンスターと形容できるだろう生き物。 黄色い体毛を持った2足歩行のキツネのようなモンスター。 サメをイメージする鰭を備えた、ドラゴンのようなモンスター。 互いに面識などない。初対面、そして種族としても初見...
  • 決勝(3)
    図らずしも二対二の形になったか、否。 ルカリオとベヒーモスは二であるが、黒き竜とチャッキーは敵同士であるが故に、決して組むことは無い。 二対一対一、これがこの戦場での正確な形だと言えるだろう。 ただし―― 「ドゥドドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」 黒き竜の口より紫煙が吐出さされた。 文明の発展により、誰を狙うでもなく生み出された毒――スモッグ。 毒性はあるが、致死性は低い。 排気ガスという性質上、吸い込まないという手段による回避が可能なためである。 呼吸を止めて数秒、吐き続ける相手に一撃をくれてやれば簡単に毒の垂れ流しは終わる。 ただ、黒き竜の目的は当てることではなかった。 「毒だと……」 ルカリオとベヒーモスの二匹が、敵が吐くものの正体に気づかないか。答えは否、気づかないわけがない。 しかし、問題はその先にある。 意識を失ったプチ...
  • サボってんじゃねえよ
    「……案外静かだな、僕の周辺が際立ってるのかもしれないけれど」 森の草木に身を潜めたまま、文字通り植物の如く身動きを取らずに待機していたサボテンダー。 あれから四時間以上は経過しただろうか。 現在までの間、彼は誰とも接触していなかった。 遠くからうっすらと爆発音がしたり、どこからか悲鳴が聞こえたりしたものの、姿は目に入らない。 それはそれで、彼にとっては好都合である。 自分が無駄なリスクを侵すことなく、参加者が減っている証拠なのだから。 特に退屈さを苦としない彼は、そのまま他の参加者が通るのを待ち続ける……。 ……ふと、彼の視界に妙なものが写っているのに気が付いた。 水平線の彼方に見える一つの影を、サボテンダーの空虚な目が捉える。 うみねこか何かか? いや、うみねこにしては少々にデカイような……。 そのうちにそのシルエットは見る見る大きくなり、想像以上に巨...
  • ブイモン
    ――俺ケダモンじゃないです! デジモンです! 【名前】ブイモン 【出典】デジタルモンスターシリーズ 【説明】 成長期の子竜型デジモン、青いボディと額のVマークが特徴。 二足歩行をしており、格闘技で戦うのが得意。 必殺技はブイモンヘッド。 【パーソナルデータ】 オス。若者。ヘタレな後輩キャラ。「ッス」みたいな口調。まだ自力で進化出来無いようだ。 一人の少女の下で育った。 【スタンス】 生存優先 【初期支給品】 メダパニの杖 【登場話】 +開示する 話数 タイトル 18 悪の華 29 眠ったままで
  • 決勝(4)
    ◇ 雷が詠唱者たるモルボルの体を焼きつくした時にハムライガーが思ったことは、まだ生きている――それだけだった。 モルボルを冷気の中で永遠の眠りにつかせんとした氷の棺桶は、王の雷によって葬られた。 成程、名案といえるだろう――彼に残った莫大なダメージを度外視すれば、だが。 そうだ、無感情な感想と共にハムライガーが一瞥だけをくれてやったのも、 まだ、ぎりぎり、なんとか、モルボルが生きている――が、手を下さなくても死ぬからだ。 例え誰かに助けられ命を永らえようと、少なくとも今自分がどこかへと行くのを、その傷で邪魔しようとするのは不可能であるからだ。 だから、 「……待て」 許されていいはずがない、火傷を通り越し、焼き焦げたその身体がこちらに向かってくることなど。 ハムライガーの身体が震えているのは、己が放ったブリザードが故では無い。 傷つけば傷つく程に、研磨される宝石...
  • 決勝(5)
    ◇ 全身が凍り付いていた。 昔、聞いたことがある。 モンスターが吹雪を受けた際の完全凍結率――つまりは指の先すら動かせなくなる確率は三割。 その吹雪をありったけ――回避行動も取れぬままに五度受けた。 そして、己の復活を拒むように全身をコロシアムの瓦礫が押し潰している。 成程、氷で全身が脆くなっている。死ぬのだろう。 今まで、自分の死ということを終ぞ思ったことはなかった。 死ぬ寸前まで闘い、戦い終わった後にやっと自分が死んだことを気づくものだと思っていた。 成程、この全身から力が抜けていくような感覚。 全身を泥沼に投げ出したかのような沈みゆく感覚。 これが死か。 成程。 わかった、つまらん。 まだ、自分は闘いを求めているらしい。 全身が凍結し、瓦礫によって押し潰された肉体はあらぬ方向に折れ曲がり、砕けかけているというのに。 それでも、自分は闘いをやめられ...
  • 歪みの国のアリス
    誰が殺した 駒鳥の雄を それは私よ スズメがそう言った 私の弓で 私の矢羽で 私が殺した 駒鳥の雄を 鳥さんは死んじゃった。 だからこの歌を歌うの。 どうしてこの歌なのか、この歌を知ってるのかって? 知らな~い。 もしかしたら赤おじさんと黒おじさんから聞いた歌だったかもしれない。 でも別にそんなことどうでもいいの。 だって、誰も聞いてないんだから。 だからね、アリスはもっとたくさん、一緒に歌ってくれるお友達を探すの。 おもちゃも欲しいけど、やっぱり一緒に遊べる人間のお友達がいいなぁ。 ほら、あそこにも。 動物さんが3匹とお人形さんが1個、お友達になれそうな人が1人いるの。 だからね、私は聞くの。 「ねえ、あなたはアリスとお友達になってくれる?」 ◆ 「ソーナンス...
  • Reckless Fire
    船は静かに空の闇を漂い、彼の密航を咎める者は星と月以外には誰一人としていない。 ただ、存在を示すかのようにGAKU-RANが星の海の中、軍旗のようにはためいていた。 まだ拳は握らない。 相手が何であろうが、今から始まるものはただの喧嘩だ。 この拳の中に握りしめるのは武器ではない。 握力と決意、ただそれだけ。 これからジャックフロストは殴るだろう。 顔面の形が変わるまでに殴り、自分が誰を殴っているのかわからなくなるまで殴り、許してと懇願されてなおも殴るだろう。 だが、それ以上はしない、他人の命をこの手の中に握る気はない。 「んじゃ、ボチボチ……」 ジャックフロストは拳を握った。 この拳で――くそったれな運命だって、ぶん殴ってやる。 「喧嘩の押し売り……させてもらうホ!!!」 ジャックフロストは思いっきり、飛行船をぶん殴った。 ...
  • おままごと
    ☆ アリスのパーフェクトおりょうり教室 まず、おいしそうなひき肉をよういします。 あとは土があれば、それでだいじょうぶ。 ちょうどいいぐあいまできざんだお肉があるので、それを使いましょう。 え?なにを作るかですって? アフタヌーンティーはかるい料理しか出ないんだけど、 今日はゲストのワンちゃんがまんぞくできるように、お肉をたっぷり使ったハンバーグを作りましょう。 ぺちぺちこねこねぺちぺちこねこね…… お肉と土を混ぜてこねるの、いいぐあいにまざったら、それをやいてね。 かんせい! じゃあ、つぎはお紅茶ね。 すぐ下にあかいお水があるので、それを使いましょう。 あとは、ふっとうさせたあとハッパをいれてむらしたらかんせい! おさらとティーカップはね、アリスの魔法で出せるんだよー ☆ 椅子もテーブルも無い...
  • 高く翔べ
    ──気に食わない目をしている。 エアドラモンに対してエンジェルが抱いた第一の印象はそれだった。 と言っても、第二の印象を抱くことはエンジェルは想定していない。 見敵必殺、霊魂無き畜生に対して天の使いは一切の躊躇をしない。 それは同情という点でもそうであるし、 また遥かに体格で勝るエアドラモンに対しての怯えという点でもそうである。 支給された銃を熟練の兵士の様な冷徹さでエアドラモンに対して向ける。 「鎖無き獣に──」 エアドラモンの本能がそれの危険性を確信した。 その攻撃にあらゆる神の慈悲はない、食らえば確実に死ぬ。 夕陽が海へと身を潜らせることを夜の知らせとするように、それは死という絶対の法則性によってもたさられる絶死の攻撃なのだろう。 さて、エアドラモンが決して知り得ることの無い情報であるが、 その攻撃の名はとある修羅の絶技より名を取って、...
  • 色鮮やかな結末若しくはマンイーターちゃんのパーフェクト誘惑教室
    ゆう‐わく〔イウ‐〕【誘惑】 [名](スル)心を迷わせて、さそい込むこと。よくないことにおびきだすこと。「―に負ける」「悪女に―される」 ▽ 「ば……バカぁ!!」 ハムライガーの治療を行いながらホイミスライムは叫んだ。 トンベリは敵だった、とホイミスライムは判断している。 実際、マンイーターは襲われているし、このまま行けば自分も襲われていただろう。 しかし、こういうものは理屈ではないのだ。 トンベリのためにハムライガーが泣き、ハムライガーのためにトンベリは願った。 それだけで、ホイミスライムが叫ぶには十分だった。 「この大馬鹿野郎!!バカ・オブ・ザ・イヤー2013 主演女優級のクソ野郎!!」 「アタシを勝手に変な賞にノミネートさせるんじゃない!  くだらないこと言わないでよね、これはいわゆるところの正当防衛って奴よ! . むさい上に視力0...
  • 君のとなり
    全てを救うなどということは夢想にしか過ぎない。 どうしても救われぬもの、取りこぼされるものは出てきてしまう。 それが人間界に来てからシャドームーンが目の当たりにした人間たちの生きる現実だった。 救われぬまま不幸の中死に絶えることなど、なんら珍しいことではない。 故に人は神に縋る。仏に縋る。 生きているうちは苦しくともせめて死んだあとは天国に、極楽に行けるよう願うのだ。 それが唯一彼らにとっての救いであり、死んだものを救う方法だ。 けれど。 人は奇跡を信じない。 誰しもが神を信じているわけではない。 あるものは神の存在を否定し、あるものは救われる価値がないと自分に見切りをつけ、あるものにいたってはそもそも救われるという考えさえ抱けない。 それでもまだ死そのものが彼らにとっての救いならばいい。 死ぬことで救われる。死んでやっと救われる。 あまりにも悲しい救いだが、それ...
  • @wiki全体から「闘技場完成」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索