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***キャンペーン
時は3066年、連邦共和国(ダヴィオン家による恒星連邦とシュタイナー家によるライラ共和国からなる)は内戦状態にある。
ライラ共和国の執政官であるカトリーナ・シュタイナーが、シュタイナー＝ダヴィオン家の長兄アーサーを暗殺して独立を宣言したのだ。それに対しヴィクター・ダヴィオンが宣戦を布告したことから、兄弟が骨肉を争う泥沼の戦闘は始まった。
この危機的状況において、貴官のような優秀なメックウォーリアの需要が非常に高まっている。MRBC(傭兵部隊連合評議会)の指揮官養成プログラムを修了した貴官は、自らの傭兵中隊を持つことができる。貴隊は、速やかにスポンサーたる傭兵連隊と契約を結んで戦場に赴き、その名を世に知らしめんがために奮闘努力すべし。
当戦域には一連の任務を提供する、戦場たる惑星系が多数存在する。また、名声と富を勝ち取るためのメック闘技場を備えた、ソラリスⅦという名の惑星もある。しかし、たとえ如何なる賞金と名誉を勝ち取ろうとも、所詮は競技であり、真の戦士は実戦の魅力には抗うことはできない。傭兵としての立身出世を決意したものは、必ずや、その身を自ら戦火に投じるであろう。
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***傭兵の歴史
傭兵部隊が初めて歴史に記録されたのは紀元前1500年頃で、古代エジプトの王朝が市民や外国の兵士を雇って軍を編成した。ラムセスⅡ世の率いた軍には、10,000名以上の傭兵が含まれていたという。
中世に勃興した封建制は、練度の高い兵士の際限なき需要を創出した。君主はその軍隊を増強するために、商人は我が身を守るために、傭兵を雇用した。
傭兵が戦場において際立った役割を再び取り戻し始めたのは、封建制度の復活や恒星間における探索および植民活動により、新たに練度の高い兵士の需要が増大した23世紀後半のことであった。
2766年、ステファン・アマリスはリチャード・キャメロン卿を殺害し、<星間連盟>の終焉を告げる弔鐘を鳴らした。アレクサンドル・ケレンスキー将軍はアマリスの軍を壊滅させた。そしてアマリス軍の敗残兵と星間連盟防衛軍の一部が、強大な力を誇るバトルメックを擁する最初の傭兵部隊へと転じた。それらの中には、"Eridani Light Horse(エリダニ軽機隊)"と"Northwind Highlanders(ノースウィンド・ハイランダーズ)"が含まれていた。
第一次および第二次継承戦争において、"Hansen's Roughrlders(ハンセン荒れくれ機兵団)および"The 21st Centauri Lancers(ケンタウリ第21槍機兵隊)"などの傭兵部隊は、名誉ある戦場の秩序を維持するために奮闘した。はからずも、全ての正規部隊は彼らに倣い、やがて第三次継承戦争を導引することになる「文明化された戦争に関するアレス条約」を締結たらしめた。
傭兵部隊の活躍は、第四次継承戦争でも継続された。"The Blue Star Irregulars(ブルー・スター・イレギュラーズ)"および"Twelfth Vegan Rangers(第12ヴェガ特戦隊)"の両部隊は、リャオ家から107個の世界を奪取することを支援した。また、"The Kell Hounds(ケル・ハウンズ)"は、クリタ家の精鋭部隊である"Genyosha troops(ゲンヨウシャ)"を撃破し、53個の世界を占領する道を先導した。"Wolf's Dragoons(ウルフ竜騎兵団)"はクリタ軍の主力を撃退したことで、ハンス・ダヴィオンに敬意を表され、惑星アウトリーチをその褒章として授与された。
傭兵部隊も正規部隊も、クラン・ジャガーノートの軍門に下った。しかしながら、グレイソン・カーライルの"Gray Death Legion(グレイ・デス軍団)"は、パンドラにおける戦闘でズデーテンのジェイド・ファルコンを血祭りに上げたことで、クランが無敵ではないことを証明して見せた。
他の職業と同様、傭兵の世界でも新興の部隊は殆ど成功しない。傭兵部隊を組織して巨万の富を得ることを夢想するのは、愚か者かもしくは自暴自棄な思い込みで自己を欺瞞することができる者のみであろう。殆どの戦士は、自由と力の誘惑に駆られ、その過酷な世界へと身を投じるのである。もちろん、巨万の富を得ること自体は悪いことではないが……。
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